JP6118201B6 - ゴルフクラブ - Google Patents
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Description
本発明は、ゴルフクラブヘッドと、該ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に固定されているシャフトとを有するゴルフクラブに関する。
下記特許文献1は、ゴルフクラブヘッドとシャフトとの着脱が可能なゴルフクラブを提案している。このゴルフクラブは、例えば、シャフト差込孔を有するホーゼル部を具えている。シャフト差込孔には、上側開口からシャフトの一端が挿入される。シャフトの一端には、予め、第1ネジ部が形成されたスリーブ部材が固着されている。シャフト差込孔の下側開口には、シャフトをゴルフクラブヘッドに固定するための第2ネジ部を有する固定具が取り付けられる。このようなゴルフクラブは、ゴルファーが、ヘッド又はシャフトを付け替えることができるという利点を持つ。
ところで、ネジとシャフトとの間には、ワッシャが配されている。このワッシャは、シャフトとネジ締結部の弛みやガタツキを防ぎ等、重要な役割を持つ。しかしながら、ゴルファーが、シャフトの着脱を行う際、固定具をスリーブ部材から取り外した際に、ワッシャがヘッドから脱落し、紛失されやすいという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ゴルフクラブヘッドとシャフトとが着脱可能なゴルフクラブにおいて、シャフトの着脱時、ゴルフクラブヘッドからワッシャが脱落するのを防止することができるゴルフクラブを提供することを主たる目的としている。
本発明は、ゴルフクラブヘッドと、前記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に固定されているシャフトとを有するゴルフクラブであって、前記ゴルフクラブヘッドには、上側開口と下側開口とを有して前記ゴルフクラブヘッドを上下に貫通するシャフト差込孔が設けられ、前記シャフトの先端には、第1ネジ部が設けられたスリーブ部材が固着され、前記シャフトに固着されたスリーブ部材は、前記上側開口から前記シャフト差込孔に挿入され、前記スリーブ部材を前記ゴルフクラブヘッドに固定するために、前記シャフト差込孔の前記下側開口から前記第1ネジ部に固着される第2ネジ部を有する固定具が挿入され、前記固定具と前記スリーブ部材との間には、ワッシャが介在しており、前記ワッシャは、前記シャフト差込孔の内周面に形成されたアンダーカット溝で脱落不能に保持されていることを特徴とする。
本発明に係るゴルフクラブにおいて、前記アンダーカット溝は、切削加工により形成されても良い。
本発明に係るゴルフクラブにおいて、前記シャフト差込孔は、前記上側開口側から前記アンダーカット溝に向かって内径が漸減するテーパー部を含んでも良い。
本発明に係るゴルフクラブにおいて、前記シャフト差込孔は、横断面が円形であり、前記アンダーカット溝は、前記シャフト差込孔の内周面に設けられた円周方向にのびる環状溝であっても良い。
本発明に係るゴルフクラブにおいて、前記シャフト差込孔は、前記アンダーカット溝からシャフト軸方向にのびて前記下側開口に連通する少なくとも1本の縦溝を具えていても良い。
本発明に係るゴルフクラブにおいて、前記シャフト差込孔の前記下側開口は、正2n角形状(ただし、nは2以上の整数)の輪郭を有し、前記正2n角形状の対角線の長さは、前記アンダーカット溝の内径と実質的に等しくしても良い。
本発明のゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドと、ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に固定されているシャフトとを有している。ゴルフクラブヘッドには、上側開口と下側開口とを有してゴルフクラブヘッドを上下に貫通するシャフト差込孔が設けられている。シャフトの先端には、第1ネジ部が設けられたスリーブ部材が固着されており、スリーブ部材は、上側開口からシャフト差込孔に挿入されている。スリーブ部材をゴルフクラブヘッドに固定するために、シャフト差込孔の下側開口から第1ネジ部に固着される第2ネジ部を有する固定具が挿入されている。
固定具とスリーブ部材との間には、ワッシャが介在している。ワッシャは、固定具とスリーブ部材とのネジ締結の弛みやがたつき等を防止することができる。
本発明において、ワッシャは、シャフト差込孔の内周面に形成されたアンダーカット溝で脱落不能に保持されている。従って、シャフトの着脱時、ワッシャがゴルフクラブヘッドから脱落して紛失されるおそれがない。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のゴルフクラブ1の部分斜視図が示されている。ゴルフクラブ1は、ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)2と、シャフト3とを含んでいる。シャフト3は、後で詳細に説明されるが、ヘッド2に、着脱自在に取り付けられている。
図1には、本実施形態のゴルフクラブ1の部分斜視図が示されている。ゴルフクラブ1は、ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)2と、シャフト3とを含んでいる。シャフト3は、後で詳細に説明されるが、ヘッド2に、着脱自在に取り付けられている。
本実施形態のヘッド2は、内部に中空部i(図2に示される)が設けられたウッド型として構成されている。ウッド型のヘッドは、少なくともドライバー(#1)、ブラッシー(#2)、スプーン(#3)、バフィ(#4)及びクリーク(#5)を含み、かつ、これらとは番手乃至名称が異なるが、ほぼ類似した形状を持つヘッドを含む。本発明の他の実施形態では、ヘッド2として、アイアン型やパター型が採用され得る。
ヘッド2は、例えば、金属材料で形成されており、例えば、ステンレス合金、マレージング鋼、チタン、チタン合金、マグネシウム合金又はアルミニウム合金が特に望ましい。繊維強化樹脂が、ヘッド2の一部に用いられても良い。
ヘッド2は、フェース部4、クラウン部5、ソール部6、サイド部7及びホーゼル部8を含んでいる。
フェース部4は、ボールの打撃面であるフェース9を有している。クラウン部5は、ヘッド上面を構成するように、フェース9の上縁9aからヘッド後方にのびている。ソール部6は、ヘッド底面を構成するように、フェース9の下縁9bからヘッド後方にのびている。サイド部7は、クラウン部5とソール部6との間を継いでおり、フェース9のトウ側縁9cからヘッド後方を通りフェース9のヒール側縁9dにのびている。ヘッド2の前後方向については、フェース9側を前方、その反対側が後方とされる。
ホーゼル部8は、クラウン部5のヒール側に設けられている。図2には、ホーゼル部8の断面図が示されている。ホーゼル部8は、シャフト3が挿入されるシャフト差込孔10を有した円筒状に形成されている。
シャフト差込孔10は、ホーゼル部8の上端で開口する上側開口10aと、ソール部6(図1に示される)で開口する下側開口10bとを有しており、ヘッド2を貫通して上下にのびている。シャフト差込孔10は、横断面が円形である。シャフト差込孔10の下側開口10b側の内周面には、アンダーカット溝11が形成されている。
シャフト差込孔10の下側には、第1フランジ18がシャフト差込孔10内に突出して設けられている。第1フランジ18の上側には、第2フランジ19がシャフト差込孔10内に突出して設けられている。これらの第1及び第2フランジ18、19の間に、円周方向にのびる環状溝からなるアンダーカット溝11が形成されている。アンダーカット溝11は、部分的に内径を大きくした溝であり、第1フランジ18と第2フランジ19とで挟まれている。
アンダーカット溝11には、ワッシャ12が脱落不能に保持されている。ワッシャ12としては、例えば、平ワッシャ、スプリングワッシャ又はそれらの両者である。好ましくは、スプリングワッシャが採用される。
ワッシャ12は、例えば、下側開口10bからシャフト差込孔10に挿入される。ワッシャ12は、第1フランジ18を通過するために、弾性変形により外径を小さくした状態で、アンダーカット溝11内へ導入される。ワッシャ12は、アンダーカット溝11内で変形が復元され、例えば、アンダーカット溝11内であそびを持った状態とされる。従って、ワッシャ12は、第1フランジ18の内径よりも大きくかつアンダーカット溝11の内径よりも小さい外径と、アンダーカット溝11の軸方向長さよりも小さい厚さとを有している。これにより、ワッシャ12は、アンダーカット溝11内で脱落不能に保持される。
シャフト3は、例えば、繊維強化樹脂を用いて作られている。本実施形態のシャフト3は、パイプ状で形成されている。シャフト3の先端側(チップ側)には、スリーブ部材13が固着されている。
スリーブ部材13は、例えば、金属材料からなり、シャフト3が差し込まれるスリーブ本体13Aと、スリーブ本体13Aの下方に設けられた軸部13Bとを具えている。
スリーブ本体13Aは、軸方向にのびる孔16を有する筒状に形成されている。孔16は、内周面16aと、底面16bとを有し、上部は解放されている。孔16には、例えば、接着剤等でシャフト3が予め固着されている。スリーブ本体13Aは、ホーゼル部8の内部に挿入される第1部分14と、ホーゼル部8から外側に露出している第2部分15とを一体に具えている。第2部分15は、コーン状の外面を有し、ホーゼル部8の上端に係合するように、第1部分14よりも大きい外径を有している。
シャフト3が予め固着されたスリーブ部材13は、ホーゼル部8のシャフト差込孔10の上側開口10aから差し込まれる。これにより、シャフト3が、ヘッド2に装着される。スリーブ本体13Aの第2部分15がホーゼル部8の上端と当接することにより、スリーブ部材13の下方への移動が規制される。
好ましい態様では、スリーブ部材13とヘッド2との相対的な回転を防止して安定的な結合状態を得るために、ホーゼル部8の上端と第2部分15の下端面とには、それぞれ互いに噛み合う凹凸部Jが設けられてもよい。これにより、スリーブ部材13(及びこれに固着されているシャフト3)は、ヘッド2に対して、その軸線周りの回転が規制され得る。
スリーブ部材13が、ホーゼル部8に装着されたときに、軸部13Bは、ワッシャ12よりも上方に位置している。軸部13Bには、第1ネジ部として、ネジ孔17(雌ネジ部)が設けられている。ネジ孔17は、軸部13Bの下端面に形成されており、スリーブ部材13の軸方向に沿って上方にのびている。
図3には、本実施形態のゴルフクラブ1をヘッド底面側から見た斜視図、図4はその分解図である。図2乃至4に示されるように、ヘッド2の底面側には、下側開口10bが露出している。図4に示されるように、本実施形態の下側開口10bは、ヘッド底面を局部的に凹ませた凹部22の上で開口している。
下側開口10bには、シャフト3をヘッド2に固定するために、固定具23(雄ネジ部)が取り付けられている。
本実施形態において、固定具23は、軸状体であり、ヘッド底面側(外面側)に位置する頭部25と、頭部25と反対側の端部を形成している第2ネジ部としてのネジ軸部26とを具えている。
固定具23は、例えば、ステンレス、チタン、アルミニウム合金、銅合金又はタングステン合金等の金属材料が用いられる。必要に応じて、固定具23には、樹脂材料が用いられても良い。好ましい実施形態では、固定具23は、異なる質量を有する複数種類が準備される。そして、その中からゴルファーに合った最適な質量の固定具23が選択され、下側開口10bに取り付けられる。これにより、ヘッド2のヒール側へ配分される重量を調整することができ、ひいては、ヘッド重心が簡単に調整され得る。加えて、クラブバランス、クラブの慣性モーメント及びクラブ重量が調整され得る。
頭部25は、例えば、円盤状をなしており、端面にレンチ等の工具等を差し込んでシャフトの着脱を行うための操作孔27が設けられている。この例では、操作孔27は、四角形の凹部で形成されているが、六角形状や星形など任意の形状が採用され得る。
図2に示したように、固定具23は、ネジ軸部26を用いて、シャフト3をヘッド2に固定しうる。具体的には、固定具23のネジ軸部26は、下側開口10bからヘッド2内に挿入される。
一方、ヘッド2のシャフト差込孔10には、上側開口10aから、予め、シャフト3が固着されたスリーブ部材13が挿入されている。本実施形態においては、上述の通り、スリーブ部材13の第2部分15がホーゼル部8の上端と当接しかつ噛み合うことにより、スリーブ部材13の下方への移動とシャフト3の軸線周りの回転とが抑止されている。
固定具23のネジ軸部26は、ワッシャ12を通って、スリーブ部材13のネジ孔17の中にねじ込まれる。固定具23の頭部25は、ワッシャ12を通過することができないので、固定具23の上向きの移動は、ワッシャ12で拘束される。従って、固定具23のねじ込みにより、固定具23の頭部25と、スリーブ部材11の第2部分15とがヘッド2を強く挟み、ひいてはシャフト3をヘッド2に固定することができる。ワッシャ12は、固定具23の締め付けによって生じた変形を復元しようとする反発力を固定具23に与える。これにより、固定具23の弛みやがたつき等が抑制され、ひいては打球時の異音等が生じるのを防ぐことができる。
固定具23のネジ軸部26が、スリーブ部材13のネジ孔17から緩められて取り外されることにより、シャフト3は、スリーブ部材13とともにヘッド2のホーゼル部8から取り外される。従って、本実施形態のゴルフクラブ1は、固定具23のネジの締め付け又は弛める操作のみにより、シャフト3の着脱や交換が可能になる。この際、ワッシャ12は、アンダーカット溝11で脱落不能に保持されているため、シャフトの着脱時、固定具23を抜き去ってもワッシャ12がゴルフクラブヘッドから脱落することがない。従って、シャフト着脱時、ワッシャ12がヘッド2から落ちて紛失されるおそれがない。
図5(A)、(B)には、本実施形態のアンダーカット溝11を作るための方法の一例が示されている。図5(A)は、アンダーカット溝を製造する方法の一例を示すヘッドのシャフト差込孔の部分断面図であり、図5(B)はそのA−A端面図である。図中、シャフト差込孔10の中心線は、符号C1で示されている。アンダーカット溝11を形成するために、シャフト差込孔10に、切削具60が挿入される。
切削具60は、シャフト差込孔10の中心線C1と平行な軸線C2を有する軸61と、軸61から半径方向に突出する本実施形態では一対の切刃62とを有している。切刃62の先端には金属材料を切削しうる刃が形成されている。切刃62の先端間の距離は、シャフト差込孔10に挿入可能な寸法を有している。切削具60は、軸61の周りで高速回転する。これにより、切刃62の先端で被加工物であるヘッド2のシャフト差込孔10の内周面を切削し、アンダーカット溝11を形成することができる。切削具60は、例えば、シャフト差込孔10の中心線C1の回りを軌道C3で円旋回することにより、シャフト差込孔10の内周面に連続したアンダーカット溝11が形成される。
図6及び図7には、本実施形態のアンダーカット溝11を作るための方法の他の例が示されている。図6(A)は、アンダーカット溝11が形成される前のヘッド2のシャフト差込孔10に沿った縦断面図が示されている。図中、シャフト差込孔10の中心線は、符号C1で示されている。アンダーカット溝11を形成するために、シャフト差込孔10に、細いドリル状をなす切削刃30が当てられる。切削刃30は、シャフト差込孔10の中心線C1と交差しかつ直交する軸線C2周りで高速回転する。これにより、切削刃30は、先端30aと、その側面30bとで被加工物であるヘッド2を切削することができる。
図6(A)、(B)に示されるように、切削刃30は、シャフト差込孔10の下側開口10b側からヘッド2に押し付けられ、上側に送られる。これにより、ヘッド2の底面側から上側にのびる縦溝40が形成される。図6には、シャフト差込孔10の下側開口10bを示すヘッドの部分底面図である。縦溝40は、元の下側開口10bから、その半径方向にのびており、かつ、図6(B)の横断面において上方にのびている。
次に、図6(C)に示されるように、切削刃30は、図6(B)の位置にて、シャフト差込孔10の中心線C1の回りで360度回転させられる。これにより、円周方向に連続するアンダーカット溝11が形成される。その後、切削刃30は、縦溝40を通ってヘッド2のシャフト差込孔10から下方へと抜き取られる。従って、シャフト差込孔10には、アンダーカット溝11からシャフト軸方向にのびて下側開口10bに連通する少なくとも1本の縦溝40が形成される。
図8には、本実施形態のアンダーカット溝11を作るためのさらに別の方法の例が示されている。図8は、シャフト差込孔10の下側開口10bを示すヘッドの部分底面図である。この実施形態では、シャフト差込孔10の下側開口10bは、正2n角形状(ただし、nは2以上の整数)の輪郭を有している。「正2n角形状」には、多角形の頂点等が面取り等されている形状が含まれる。本実施形態の下側開口10bは、n=2である略正四角形とされている。図7の実施形態において、図6及び図7と同一乃至類似の部分には、同じ符号が付されている。
アンダーカット溝11を形成するために、シャフト差込孔10に、切削刃30が挿入される。切削刃30は、上述のように、シャフト差込孔10の中心線C1と交差しかつ直交する軸線C2の周りで高速回転する。これにより、切削刃30は、先端30aと、その側面30bとで被加工物を切削することができる。
切削刃30は、その軸線C2を下側開口10bの略正四角形の対角線に揃えて配置される。切削刃30の先端30aは、頂点に近接して配置されている。この状態から切削刃30はシャフト差込孔10の上側へと送られる。この際、切削刃30は、シャフト差込孔10の内周面に接することはないが、接触しても良い。次に、切削刃30は、シャフト差込孔10の中心線C1の回りで360度回転させられる。これにより、円周方向に連続するアンダーカット溝11が形成される。その後、切削刃30は、シャフト差込孔10に挿入された位置から下方へと抜き取られる。正2n角形状は、正四角形以外にも、正六角形や正八角形等が好ましく採用され得る。
図9には、本発明のさらに他の実施形態が示されている。この実施形態においても、先の実施形態と同一乃至類似の部分には、同じ符号が付されている。この実施形態では、シャフト差込孔10は、上側開口10a側から下方に実質的に同一内径でのびる上側部分10Aと、上側部分10Aに連なりかつアンダーカット溝11に向かって内径が漸減するテーパー部10Bとを含んでいる。本実施形態では、テーパー部10Bは、アンダーカット溝11までのびている。換言すれば、第2フランジ19がテーパー状になっている。
さらに、本実施形態においては、ワッシャ12の外径は、上側部分10Aの内径よりも小さく形成されている。従って、ワッシャ12は、シャフト差込孔10の上側開口10aから挿入され、上側部分10Aを通過しうる。しかる後、ワッシャ12は、上側から(例えば、スリーブ部材13で)押圧されることにより、テーパー部10Bを通過する際、該テーパー部10Bによって圧縮され、徐々にその外径が縮められ、最終的にはアンダーカット溝11へと挿入される。このような実施形態では、ワッシャ12を容易にアンダーカット溝11へと嵌めこむことができる点で望ましい。
以上、本発明の実施形態が、詳細に説明されたが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施することができる。例えば、上記実施形態では、第1ネジ部がネジ孔であり、第2ネジ部がネジ具からなるものを示したが、これとは逆に、第1ネジ部がネジ具であり、第2ネジ部がネジ孔で構成されても良い。
1 ゴルフクラブ
2 ヘッド
3 シャフト
10 シャフト差込孔
10a 上側開口
10b 下側開口
11 アンダーカット溝
12 ワッシャ
13 スリーブ部材
17 第1ネジ部
23 固定具
26 第2ネジ部
2 ヘッド
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10 シャフト差込孔
10a 上側開口
10b 下側開口
11 アンダーカット溝
12 ワッシャ
13 スリーブ部材
17 第1ネジ部
23 固定具
26 第2ネジ部
Claims (6)
- ゴルフクラブヘッドと、前記ゴルフクラブヘッドに取り外し可能に固定されているシャフトとを有するゴルフクラブであって、
前記ゴルフクラブヘッドには、上側開口と下側開口とを有して前記ゴルフクラブヘッドを上下に貫通するシャフト差込孔が設けられ、
前記シャフトの先端には、第1ネジ部が設けられたスリーブ部材が固着され、
前記シャフトに固着されたスリーブ部材は、前記上側開口から前記シャフト差込孔に挿入され、
前記スリーブ部材を前記ゴルフクラブヘッドに固定するために、前記シャフト差込孔の前記下側開口から前記第1ネジ部に固着される第2ネジ部を有する固定具が挿入され、
前記固定具と前記スリーブ部材との間には、ワッシャが介在しており、
前記ワッシャは、前記シャフト差込孔の内周面に形成されたアンダーカット溝で脱落不能に保持されていることを特徴とするゴルフクラブ。 - 前記アンダーカット溝は、切削加工により形成されたものである請求項1記載のゴルフクラブ。
- 前記シャフト差込孔は、前記上側開口側から前記アンダーカット溝に向かって内径が漸減するテーパー部を含む請求項1又は2記載のゴルフクラブ。
- 前記シャフト差込孔は、横断面が円形であり、
前記アンダーカット溝は、前記シャフト差込孔の内周面に設けられた円周方向にのびる環状溝である請求項2又は3に記載のゴルフクラブ。 - 前記シャフト差込孔は、前記アンダーカット溝からシャフト軸方向にのびて前記下側開口に連通する少なくとも1本の縦溝を具えている請求項4に記載のゴルフクラブ。
- 前記シャフト差込孔の前記下側開口は、正2n角形状(ただし、nは2以上の整数)の輪郭を有し、
前記正2n角形状の対角線の長さは、前記アンダーカット溝の内径と実質的に等しい請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴルフクラブ。
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JP2013147840A JP6118201B6 (ja) | 2013-07-16 | ゴルフクラブ |
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