JP6117662B2 - コンクリート構造物の電気防食方法 - Google Patents
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Description
以下に、本発明の電気防食方法で使用するハイドロゲルについて詳述する。
本発明のコンクリート構造物の電気防食方法では、流電陽極方式を用いており、コンクリート構造物内の鋼材を陰極とし、コンクリート構造物の表面に上記ハイドロゲルを介して陽極としての金属を配置し、陰極の鋼材と陽極の金属との電位差を利用して、上記ハイドロゲルを通して防食電流を流す。効果的に電気防食を行うには、陽極は、亜鉛、アルミニウム、及びマグネシウムの少なくとも1種の金属からなることが好ましく、亜鉛からなることが最も好ましい。陽極の金属は、板状(パネル状)、シート状等の形状にすることができる。
非イオン性の(メタ)アクリルアミド系単量体(非イオン性の単官能単量体)としてのアクリルアミド(三菱化学株式会社製)25重量部と、多官能単量体としてのN,N’−メチレンビスアクリルアミド0.035重量部と、多価アルコールとしてのグリセリン(日本薬局方濃グリセリン)52.015重量部と、電解質としての塩化ナトリウム2.8重量部と、水20重量部とを容器に入れて撹拌し、上記非イオン性の(メタ)アクリルアミド系単量体と上記多官能単量体と上記電解質とを多価アルコール及び水に溶解させて、モノマー配合液を調製した。次いで、このモノマー配合液に、光重合開始剤としての1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(製品名:イルガキュア(登録商標)2959(IR2959)、BASFジャパン株式会社)0.15重量部を加えて、撹拌し、上記光重合開始剤を溶解させて、ハイドロゲル用組成物を得た。
非イオン性の(メタ)アクリルアミド系単量体(非イオン性の単官能単量体)としてのアクリルアミド(三菱化学株式会社製)25重量部に代えて、アニオン性のアクリル系単量体(アニオン性の単官能単量体)としてのアクリル酸(製品名:アクリル酸100%、三菱化学株式会社製)25重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、厚み0.75mmのシート状のハイドロゲル(ハイドロゲルシート)を得た。
実施例1及び比較例1で作製された厚み0.75mmのハイドロゲル(ハイドロゲルシート)を幅20mm×長さ70mmの大きさに切断した後、一方の面のPETフィルム(ベースフィルム)を剥がし、このPETフィルム(ベースフィルム)を剥がした面に、不織布(デュポン株式会社製「スパンレース♯8021」、厚み0.38mm)を裏打ちしたものを試験片とした。この試験片における粘着性ハイドロゲルの他方の面のPETフィルム(トップフィルム)を剥がしてから、この試験片のPETフィルム(トップフィルム)を剥がした面を、コンクリートに貼り付けた。そして、前記試験片が貼り付けられたコンクリートを、25℃、湿度60%の環境下で1週間放置した後、テクスチャーアナライザー(Stable Micro Systems社製の「TA−XT.Plus」)にセットした。この後、JIS Z 0237に準じて300mm/分の速度で90°方向に試験片を剥離する際の荷重を測定し、測定された荷重(N)を経時粘着力とした。
実施例1及び比較例1で作製された厚み0.75mmのハイドロゲル(ハイドロゲルシート)を幅20mm×長さ100mmの大きさに切断した後、一方のPETフィルム(ベースフィルム)を剥がし、このPETフィルム(ベースフィルム)を剥がした面に合成紙(例えば、日清紡ペーパープロダクツ株式会社製の「ピーチコート紙SE80」(厚み80μm)、または、株式会社ユポ・コーポレーション製の「FGS80」(厚み80μm)等)を裏打ちしたものを試験片とした。この試験片におけるハイドロゲルの他方の面のPETフィルム(トップフィルム)を剥がしてから、この試験片のPETフィルム(トップフィルム)を剥がした面を亜鉛板(厚み0.25mm)に貼り付けた。そして、前記試験片が貼り付けられた亜鉛板を、25℃、湿度60%の環境下で1週間放置した後、テクスチャーアナライザー(Stable Micro Systems社製の「TA−XT.Plus」)にセットした。この後、JIS Z 0237に準じて300mm/分の速度で90°方向に試験片を剥離する際の荷重を測定し、測定された荷重(N)を経時粘着力とした。
Claims (7)
- ハイドロゲルを介してコンクリート構造物の表面に設置した陽極と、前記コンクリート構造物内の陰極としての鋼材との間に防食電流を流す流電陽極方式を用いたコンクリート構造物の電気防食方法において、
前記ハイドロゲルが、高分子マトリックスと、水と、電解質と、多価アルコールとを含み、
前記高分子マトリックスが、重合性の炭素−炭素二重結合を1つ有する非イオン性の単官能単量体と、アミド基及びエステル基の少なくとも一方を有し、且つ、重合性の炭素−炭素二重結合を二つ以上有する多官能単量体との共重合体からなる
ことを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。 - 請求項1に記載のコンクリート構造物の電気防食方法であって、
前記ハイドロゲルが、当該ハイドロゲル100重量%に対して、前記非イオン性の単官能単量体に由来する構造単位を15〜50重量%含み、前記多官能単量体に由来する構造単位を0.01〜0.5重量%含むことを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。 - 請求項1又は2に記載のコンクリート構造物の電気防食方法であって、
前記高分子マトリックスが、当該高分子マトリックス100重量%に対して、上記多官能単量体に由来する構造単位を、0.01〜0.3重量%含むことを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンクリート構造物の電気防食方法であって、
前記ハイドロゲルが、当該ハイドロゲル100重量%に対して、前記多価アルコールを20〜70重量%含み、前記水を10〜60重量%含むことを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンクリート構造物の電気防食方法であって、
前記非イオン性の単官能単量体が、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、及び、N−(メタ)アクリロイルモルホリンからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のコンクリート構造物の電気防食方法であって、
前記多官能単量体が、N,N'−メチレンビス(メタ)アクリルアミド及びN,N'−エチレンビス(メタ)アクリルアミドからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載のコンクリート構造物の電気防食方法であって、
前記多価アルコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン、ポリオキシエチレンポリグリセリルエーテル、及び、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とするコンクリート構造物の電気防食方法。
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