JP6116828B2 - 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置 - Google Patents

金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6116828B2
JP6116828B2 JP2012180087A JP2012180087A JP6116828B2 JP 6116828 B2 JP6116828 B2 JP 6116828B2 JP 2012180087 A JP2012180087 A JP 2012180087A JP 2012180087 A JP2012180087 A JP 2012180087A JP 6116828 B2 JP6116828 B2 JP 6116828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
roll
punching
rolls
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012180087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014036978A (ja
Inventor
慎一 田屋
慎一 田屋
功太 貞木
功太 貞木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Kohan Co Ltd filed Critical Toyo Kohan Co Ltd
Priority to JP2012180087A priority Critical patent/JP6116828B2/ja
Priority to PCT/JP2013/069352 priority patent/WO2014027541A1/ja
Priority to CN201380043557.7A priority patent/CN104602839B/zh
Publication of JP2014036978A publication Critical patent/JP2014036978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6116828B2 publication Critical patent/JP6116828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/24Perforating, i.e. punching holes
    • B21D28/36Perforating, i.e. punching holes using rotatable work or tool holders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)

Description

本発明は、長尺状の金属板または金属箔に連続的に孔を穿設する金属板穿孔用円板状ロール、および該金属板穿孔用円板状ロールを用いた金属板穿孔装置に関する。
近年、ニッケル−水素電池や、リチウム二次電池などの二次電池の電極基体用途として、多数の孔を穿設した穿孔金属板の需要が高まっている。このような二次電池電極基体用の穿孔金属板は、その表面に活物質を付着させることで、電極用の基体として用いられる。この際に、穿孔金属板に設けられた複数の孔は、電極活物質の金属板への接着性を向上させるアンカー効果を付与するとともに、その内部に、活物質を充填することを目的として形成されるものである。特に、二次電池においては、電池容量を増加させるためには、できるだけ多くの電極活物質を電池容器内に充填する必要があり、そのため、穿孔金属板としてはできる限り薄いものが求められている。
このような穿孔金属板を製造する方法としては、従来より、プレス装置を用いた打ち抜きプレスにより金属板に穿孔する方法が一般的であったが、プレス装置を用いる方法では、プレス装置に、穿孔加工される金属板を断続的に供給する必要があり、さらには、プレス加工時には金属板を停止する必要があるため、穿孔金属板の生産性を向上させることが極めて困難であった。
これに対して、穿孔金属板の生産性を向上させるために、たとえば、特許文献1には、多数の突起を有する孔明けローラにより、連続的に孔明き金属板を製造する方法が開示されている。なお、この特許文献1では、次のようにして、孔明き金属板の製造が行われる。すなわち、まず外周面に多数の鋸歯状の突起を設けたローラと受けローラとの間に金属板を連続的に通すことにより、突起によって孔が明けられると同時に返りが切り起される。孔を明けられた金属板は連続的に進行し、前方に設けられた引っかき治具の先端に返りが当たり、返りが折り返さる。さらに金属板は連続的に進行し、前方に設けられた圧延ローラに送られて圧延され、返りが金属板に食い込むことで、連続的に孔明き金属板が製造されることとなる。
しかしながら、上記特許文献1の技術においては、返りが折り返された部分は元の金属板が厚くなってしまうため、二次電池電極基体用の穿孔金属板として用いた場合に、電池容器内に充填可能な電極活物質の量が減少してしまい、高容量化が困難となるという問題があった。
特開昭60−133936号公報
本発明は、このような課題を解決するためなされたものであり、長尺状の金属板または金属箔、特に二次電池電極基体に用いる極薄の金属板または金属箔に、厚みを均一に保ちながら、連続的に一様な孔を高い精度で多数穿設することができる金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題に対し鋭意研究した結果、外周面上に、所定の間隔にて周方向に、複数の穿孔用刃部が形成された円板状ロールにおいて、複数の穿孔用刃部を、その側面から見た場合に、周方向両端部における刃高が他の部分の刃高より高くなるようなV字形状を有し、V字形状の底部を構成する部分が、曲率半径が10T(Tは前記穿孔用刃部によって穿孔する金属板の厚さ)以下の円弧形状を有しており、周方向両端部に形成された刃先の角度が40〜65°であり、かつ、回転方向において先行する一方の周方向端部の刃高を、回転方向において後行する他方の周方向端部の刃高よりも低く形成することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、円板状ロールの外周面上に、所定の間隔にて周方向に複数の穿孔用刃部を半径外方向に突出した状態で形成してなる金属板穿孔用円板状ロールであって、前記穿孔用刃部は、前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、その周方向両端部における刃高が他の部分の刃高より高くなるようなV字形状を有しており、かつ、前記円板状ロールの回転方向において先行する一方の前記周方向端部の刃高、前記回転方向において後行する他方の前記周方向端部の刃高よりも低くなっており、前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、前記周方向両端部に形成された刃先の角度が40〜65°であり、前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、V字形状の底部を構成する部分が、曲率半径が10T(Tは前記穿孔用刃部によって穿孔する金属板の厚さ)以下の円弧形状を有していることを特徴とする金属板穿孔用円板状ロールが提供される。
本発明の金属板穿孔用円板状ロールにおいては、前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、前記周方向両端部に形成された刃先の角度が40〜65°であるように構成することができる。
本発明の金属板穿孔用円板状ロールにおいては、前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、V字形状の底部を構成する部分が、曲率半径が10T(Tは金属板の板厚)以下の円弧形状を有しているように構成することができる。
本発明の金属板穿孔用円板状ロールにおいては、前記穿孔用刃部の平面刃部形状が、矩形形状、または4つの角部に丸みを持たせた略矩形形状であるように構成することができる。
また、本発明によれば、金属板または金属箔に複数の孔を穿孔する金属板穿孔装置であって、上記いずれかに記載の金属板穿孔用円板状ロールと、前記金属板穿孔用円板状ロールよりも小さい半径を有する一対の上側スペーサロールとを備え、前記金属板穿孔用円板状ロールの両側に、前記一対の上側スペーサロールを同軸的に連結してなる上部ロールと、一対のガイドロールと、前記ガイドロールよりも小さい半径を有する下側スペーサロールとを備え、前記一対のガイドロールの間に、前記下側スペーサロールを同軸的に連結してなる下部ロールと、前記金属板または金属箔に張力を付与した状態で、前記金属板または金属箔を、前記上部ロールと前記下部ロールとの間に搬送するための搬送手段とを備え、前記金属板または金属箔の搬送方向から見て、前記金属板穿孔用円板状ロールと前記ガイドロールとが交互に位置するように、前記上部ロールと前記下部ロールとを対向させ、前記上部ロールと前記下部ロールとの間を、前記上部ロールと前記下部ロールとを回転させながら、前記金属板または金属箔を通過させることで、前記金属板または金属箔に複数の孔を穿孔することを特徴とする金属板穿孔装置が提供される。
さらに、本発明によれば、金属板または金属箔に複数の孔を穿孔する金属板穿孔装置であって、上記いずれかに記載の金属板穿孔用円板状ロールと、前記金属板穿孔用円板状ロールよりも小さい半径を有する上側スペーサロールとをそれぞれ複数備え、複数の前記金属板穿孔用円板状ロール、および複数の前記上側スペーサロールを交互に同軸的に連結してなる上部ロールと、ガイドロールと、前記ガイドロールよりも小さい半径を有する下側スペーサロールとをそれぞれ複数備え、複数の前記ガイドロール、および前記下側スペーサロールを交互に同軸的に連結してなる下部ロールと、前記金属板または金属箔に張力を付与した状態で、前記金属板または金属箔を、前記上部ロールと前記下部ロールとの間に搬送するための搬送手段とを備え、前記金属板または金属箔の搬送方向から見て、前記金属板穿孔用円板状ロールと前記ガイドロールとが交互に位置するように、前記上部ロールと前記下部ロールとを対向させ、前記上部ロールと前記下部ロールとの間を、前記上部ロールと前記下部ロールとを回転させながら、前記金属板または金属箔を通過させることで、前記金属板または金属箔に複数の孔を穿孔することを特徴とする金属板穿孔装置が提供される。
本発明によれば、長尺状の金属板または金属箔、特に二次電池電極基体に用いる極薄の金属板または金属箔に、厚みを均一に保ちながら、連続的に一様な孔を高い精度で多数穿設することができる金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置を提供することができる。特に、本発明によれば、金属板または金属箔に複数の孔を穿孔する際に、一定のせん断力にて、穿孔することができるため、金属板または金属箔として極薄なものを用いた場合でも、金属板または金属箔の厚みを均一に保ちながら、連続的に一様な孔を高い精度で多数穿設することができる。そして、これにより、極薄で、高品質な穿孔金属板または穿孔金属箔を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る穿孔用円板状ロール10の構成を示す図である。 図2(A)は穿孔用刃部20の斜視図、図2(B)は穿孔用刃部20の側面図である。 図3は、本実施形態に係る金属板穿孔装置を示す図である。 図4(A)は、本実施形態に係る金属板穿孔装置の穿孔部を拡大して示す側面図であり、図4(B)は、図4(A)のIVb−IVb線に沿う断面図である。 図5は、他の実施形態に係る金属板穿孔装置を示す図である。 図6は、本実施形態に係る金属板穿孔装置を用いた金属板の穿孔プロセスを説明するための図である。 図7は、比較例に係る金属板穿孔装置を用いた金属板の穿孔プロセスを説明するための図である。 図8は、先端側刃先部21の刃先の角度α、および後端側刃先部22の刃先の角度βを変化させた場合における、金属板300への押込み量と穿孔金属板の変形量との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態に係る穿孔用円板状ロール10について説明する。
図1は、本実施形態に係る穿孔用円板状ロール10の構成を示す図である。図1に示すように、穿孔用円板状ロール10は、その外周面上に、周方向に所定の間隔を開けて半径外方向に突出した状態で、複数の穿孔用刃部20が形成されている。なお、図1においては、穿孔用円板状ロール10の一部のみを示したが、実際には、円板状の形状をしており、その周方向にわたって、穿孔用刃部20が所定の間隔を開けて連続的に形成されている。
この穿孔用円板状ロール10は、図3に示すように、後述する金属板穿孔装置において、上部ロール群100の一部を構成し、図3に示すように、下部ロール群200と組み合わせて用いられることで、上部ロール群100と下部ロール群200との間に、上部ロール群100および下部ロール群200を図中に矢印で示した方向に回転させながら、金属板300を通過させることで、複数の穿孔用刃部20により、連続的に金属板300を穿孔するためのロールである。そのため、図1においては、穿孔の対象となる金属板300も併せて示している。なお、以下においては、穿孔の対象として、金属板300を例示したが、金属板に特に限定されず、金属箔でももちろんよい。
図2は、穿孔用円板状ロール10に形成されている穿孔用刃部20を拡大して示す図であり、図2(A)は穿孔用刃部20の斜視図、図2(B)は穿孔用刃部20の側面図である。図2(A)、図2(B)に示すように、穿孔用刃部20は、側面方向から見た場合に、両端部に、その刃高が他の部分の刃高よりも高い先端側刃先部21、および後端側刃先部22を備えており、かつ、これら先端側刃先部21および後端側刃先部22から、穿孔用刃部20の中央部に向かって、刃高が徐々に低くなることで、V字形状を形成している。なお、先端側刃先部21は、図1、図2(A)、図2(B)に示すように、穿孔用円板状ロール10の回転方向において、先行する刃先部であり、後端側刃先部22より刃高が低いものとして形成されている。
また、図2(A)、図2(B)に示すように、本実施形態においては、穿孔用刃部20の平面刃部形状を、矩形形状としているが、たとえば、4つの角部に丸みを持たせた略矩形形状としてもよい。
また、本実施形態においては、先端側刃先部21の刃先の角度α、および後端側刃先部22の刃先の角度βは、40〜65°の範囲であることが好ましく、45〜60°の範囲であることがより好ましい。刃先の角度α、βを65°より大きくすると、切断性能が低下してしまい、金属板300を穿孔した際に、金属板300の変形量が大きくなるおそれがある。一方、刃先の角度α、βを40°未満とすると、刃高を高くする必要があり、刃高が高くなると、それに伴い、金属板300を穿孔する際における、金属板300への押し込み量も大きくなってしまうため、穿孔時に、金属板300から穿孔用刃部20を引き抜き時における、金属板300の変形量が大きくなるおそれがある。
また、本実施形態においては、穿孔用刃部20は、その側面形状がV字形状を有するものであるが、厳密にV字形状である必要はなく、たとえば、V字形状の底部23が、加工上の制約等から、円弧形状を有するものであってもよい。ただし、V字形状の底部23が、円弧形状を有するものである場合においては、切断性能を良好なものとするという観点より、円弧形状としては、曲率半径が10T(Tは金属板の板厚)以下に制御されたものであることが好ましく、5T以下に制御されたものであることがより好ましい。曲率半径が大きすぎると、穿孔用刃部20の切断性能が低下してしまうおそれがある。
次いで、以上のような構成を有する穿孔用円板状ロール10を備える金属板穿孔装置について説明する。図3は、本実施形態に係る金属板穿孔装置を示す図である。
図3に示すように、本実施形態の金属板穿孔装置は、穿孔用円板状ロール10を備える上部ロール群100と、下部ロール群200と、上下一対のブラインドロール60a、60b、および70a、70bとを備えている。そして、上部ロール群100および下部ロール群200を図中に矢印で示した方向に回転させながら、上下一対のブラインドロール60a、60b、および70a、70bを図中に矢印で示した方向に回転させ、これにより、金属板300を上部ロール群100と、下部ロール群200との間を連続的に通過させることで、上部ロール群100に備えられた穿孔用円板状ロール10の穿孔用刃部20により、連続的に金属板300を穿孔するように構成されている。なお、図3中においては、穿孔用刃部20の詳細な形状については、省略して示している。
次いで、図4を参照して、本実施形態の金属板穿孔装置を構成する上部ロール群100、および下部ロール群200の具体的な構成について、詳細に説明する。図4は、本実施形態の金属板穿孔装置の穿孔部を拡大して示す図であり、図4(A)は、穿孔部を拡大して示す側面図であり、図4(B)は、図4(A)のIVb−IVb線に沿う断面図である。
図4(A)、図4(B)に示すように、上部ロール群100は、上述した穿孔用円板状ロール10の両側に、穿孔用円板状ロール10よりも半径の小さな一対の上側スペーサロール30,30を、同軸的に連結することにより構成されている。また、下部ロール群200は、一対のガイドロール40,40の間に、ガイドロール40よりも半径の小さな下側スペーサロール50を、同軸的に連結することにより構成されている。そして、図4(A)、図4(B)に示すように、金属板300の搬送方向から見て、上部ロール群100の穿孔用円板状ロール10と、下部ロール群200のガイドロール40とが交互に位置するように、これら上部ロール群100と、下部ロール群200とを対向させることにより、本実施形態の金属板穿孔装置の穿孔部は構成される。
そして、図4(A)、図4(B)に示すように、上部ロール群100および下部ロール群200が回転することにより、上部ロール群100を構成する穿孔用円板状ロール10の穿孔用刃部20と、下部ロール群200を構成する一対のガイドロール40,40との間にせん断力を生じさせ、これにより、穿孔用円板状ロール10に複数設けられた穿孔用刃部20により、連続的に金属板300を穿孔することが可能となる。
なお、本実施形態においては、図4(A)、図4(B)に示すように、上部ロール群100が、穿孔用円板状ロール10と、一対の上側スペーサロール30,30とからなり、下部ロール群200が、一対のガイドロール40,40と、下側スペーサロール50とからなるものとしたが、たとえば、図5に示すように、上部ロール群100を、複数の穿孔用円板状ロール10および上側スペーサロール30を交互に配置してなるものとし、下部ロール群200を、複数のガイドロール40および下側スペーサロール50を交互に配置してなるものとしてもよい。この場合における、穿孔用円板状ロール10および上側スペーサロール30の数、およびガイドロール40および下側スペーサロール50の数は、特に限定されず、金属板300に形成する孔の数に応じて適宜決定すればよい。なお、たとえば、図4(A)、図4(B)に示す態様においては、幅方向に孔を1つ有する穿孔金属板を得ることができ、また、図5に示す態様では、幅方向に孔を4つ有する穿孔金属板を得ることができる。また、図5に示す態様においては、上部ロール群100を構成する各穿孔用円板状ロール10の穿孔用刃部20が、同じタイミングで、金属板300を穿孔するような位置に形成したが、穿孔用刃部20の位置をずらしたような態様としてもよい。
次いで、本実施形態の金属板穿孔装置を用いた金属板300の穿孔プロセスを、図6を参照して、説明する。
本実施形態においては、図3に示すように、上部ロール群100および下部ロール群200を図中に矢印で示した方向に回転させながら、上下一対のブラインドロール60a、60b、および70a、70bを図中に矢印で示した方向に回転させ、これにより、金属板300を上部ロール群100と、下部ロール群200との間を連続的に通過させることで、上部ロール群100に備えられた穿孔用円板状ロール10の穿孔用刃部20により、連続的に金属板300を穿孔するものである。
この際において、まず、図6(A)に示すように、まず、穿孔用円板状ロール10の穿孔用刃部20を構成する先端側刃先部21および後端側刃先部22が、ほぼ同時に、金属板300に食い込むことにより切れ目を生じさせる。なお、本実施形態においては、先端側刃先部21の刃高を、後端側刃先部22の刃高より低いものとすることで、図6(A)に示すように、先端側刃先部21と、後端側刃先部22とを、ほぼ同時に、金属板300に食い込むような構成とすることができる。なお、図6(A)〜図6(C)においては、図面上側に、穿孔部近傍の状態を示すとともに、図面下側に、その時の金属板300の様子を示している。
次いで、穿孔用円板状ロール10を、図中において矢印で示す方向に、さらに回転させると、図6(B)に示すように、先端側刃先部21および後端側刃先部22からそれぞれ伸びる、穿孔用刃部20の側縁の一部が、金属板300に食い込み、金属板300に形成された切れ目が伸びていくこととなる。
そして、穿孔用円板状ロール10を、図中において矢印で示す方向に、さらに回転させると、穿孔用刃部20の側縁と、ガイドロール30(不図示)とにより生じるせん断力により、金属板300に形成された切れ目がさらに伸びていき、図6(C)に示すように、穿孔用刃部20の中心位置が、金属板穿孔装置の穿孔部の中心位置に来た段階で、矩形形状の孔が形成されることとなる。
以上のようにして、本実施形態の金属板穿孔装置を用いて、連続的に金属板300を穿孔することが可能となる。
本実施形態によれば、穿孔用円板状ロール10に、周方向に所定の間隔を開けて半径外方向に突出した状態で、複数の穿孔用刃部20を形成し、この穿孔用刃部20を、側面方向から見た場合に、V字形状を有し、かつ、先端側刃先部21の刃高を、後端側刃先部22の刃高より低いものとすることにより、図6(A)に示すように、先端側刃先部21と、後端側刃先部22とを、ほぼ同時に、金属板300に食い込むような構成とすることができる。そして、これにより、先端側刃先部21単独で、あるいは、後端側刃先部22単独で、金属板300に食い込む場合と比較して、金属板300に係る応力を緩和することでき、結果として、得られる穿孔金属板の変形を抑制することができる。特に、本実施形態によれば、0.02〜0.2mm程度の金属板300、特に、0.1mm以下の金属板300を穿孔する場合においても、得られる穿孔金属板の変形を抑制しながら、良好に穿孔することができ、これにより、連続的に一様な孔を高い精度で多数穿設することができる。
一方で、たとえば、図7に示すように、側面方向から見た場合に、V字形状を有するものの、先端側刃先部21aと、後端側刃先部22aとの刃高を同じとした穿孔用刃部20aを用いた場合には、図7(A)に示すように、先端側刃先部21のみが単独で、金属板300に食い込んでしまうため、金属板300に応力が集中してしまい、結果として、得られる穿孔金属板が変形してしまうという不具合がある。なお、図7(A)〜図7(C)は、図6(A)〜図6(C)に示す場面と同様の場面において、穿孔用円板状ロール10に、穿孔用刃部20の代わりに、図7(A)に示す穿孔用刃部20aを形成した場合における、金属板300の穿孔プロセスを示す図である。なお、図7(A)〜図7(C)においても、図面上側に、穿孔部近傍の状態を示すとともに、図面下側に、その時の金属板300の様子を示している。
これに対して、本実施形態によれば、先端側刃先部21の刃高を、後端側刃先部22の刃高より低いものとすることにより、このような問題を有効に解決することができる。なお、本実施形態においては、先端側刃先部21の刃高を、後端側刃先部22の刃高より低いものとすればよく、先端側刃先部21の刃高と、後端側刃先部22の刃高との差は、特に限定されないが、後述する金属板穿孔装置に用いた場合に、これら先端側刃先部21と、後端側刃先部22とが、金属板300に略同時に食い込むことができるような高さとすることが望ましい。
さらに、本実施形態によれば、穿孔用刃部20を、側面方向から見た場合に、V字形状を有するものとすることにより、穿孔用刃部20の側縁と、ガイドロール30との間に生じるせん断力を高めることができ、これにより、金属板300に係る応力を緩和することでき、結果として、得られる穿孔金属板の変形を抑制することができる。なお、穿孔用刃部の側面方向から見た場合の形状としては、V字形状以外に、たとえば、両端部から中央部に向かって湾曲したような形状とする構成等も考えられるが、本実施形態によれば、このような構成を採用した場合よりも、高いせん断力を得ることができるものである。
加えて、本実施形態においては、先端側刃先部21の刃先の角度α、および後端側刃先部22の刃先の角度β(図2参照)は、40〜65°の範囲とすることが好ましく、このような範囲とすることにより、金属板300に係る応力を緩和することでき、結果として、得られる穿孔金属板の変形を抑制することができる。ここで、図8に、角度α、角度βを、それぞれ、30°、45°、60°と変化させた際における、穿孔用刃部20の金属板300への押込み量と、穿孔金属板の変形量との関係をプロットしたグラフを示す。なお、図8においては、速度30mpmとし、加圧力を、それぞれ、2t、4t、6tと変化させた場合におけるデータをグラフ化して示している。図8からも明らかなように、角度α、角度βを45°、60°とした場合には、金属板300への押込み量および穿孔金属板の変形量を低くすることができ一方で、角度α、角度βを30°とした場合には、金属板300への押込み量が大きくなり、穿孔金属板の変形量が大きくなる結果となった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
100…上部ロール群
10…穿孔用円板状ロール
20…穿孔用刃部
21…先端側刃先部
22…後端側刃先部
23…底部
30…上側スペーサロール
200…下部ロール群
40…ガイドロール
50…下側スペーサロール
300…金属板

Claims (4)

  1. 円板状ロールの外周面上に、所定の間隔にて周方向に複数の穿孔用刃部を半径外方向に突出した状態で形成してなる金属板穿孔用円板状ロールであって、
    前記穿孔用刃部は、前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、その周方向両端部における刃高が他の部分の刃高より高くなるようなV字形状を有しており、かつ、前記円板状ロールの回転方向において先行する一方の前記周方向端部の刃高が、前記回転方向において後行する他方の前記周方向端部の刃高よりも低くなっており、
    前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、前記周方向両端部に形成された刃先の角度が40〜65°であり、
    前記穿孔用刃部を側面から見た場合に、V字形状の底部を構成する部分が、曲率半径が10T(Tは前記穿孔用刃部によって穿孔する金属板の厚さ)以下の円弧形状を有していることを特徴とする金属板穿孔用円板状ロール。
  2. 前記穿孔用刃部の平面刃部形状が、矩形形状、または4つの角部に丸みを持たせた略矩形形状であることを特徴とする請求項1に記載の金属板穿孔用円板状ロール。
  3. 金属板または金属箔に複数の孔を穿孔する金属板穿孔装置であって、
    請求項1または2に記載の金属板穿孔用円板状ロールと、前記金属板穿孔用円板状ロールよりも小さい半径を有する一対の上側スペーサロールとを備え、前記金属板穿孔用円板状ロールの両側に、前記一対の上側スペーサロールを同軸的に連結してなる上部ロールと、
    一対のガイドロールと、前記ガイドロールよりも小さい半径を有する下側スペーサロールとを備え、前記一対のガイドロールの間に、前記下側スペーサロールを同軸的に連結してなる下部ロールと、
    前記金属板または金属箔に張力を付与した状態で、前記金属板または金属箔を、前記上部ロールと前記下部ロールとの間に搬送するための搬送手段とを備え、
    前記金属板または金属箔の搬送方向から見て、前記金属板穿孔用円板状ロールと前記ガイドロールとが交互に位置するように、前記上部ロールと前記下部ロールとを対向させ、前記上部ロールと前記下部ロールとの間を、前記上部ロールと前記下部ロールとを回転させながら、前記金属板または金属箔を通過させることで、前記金属板または金属箔に複数の孔を穿孔することを特徴とする金属板穿孔装置。
  4. 金属板または金属箔に複数の孔を穿孔する金属板穿孔装置であって、
    請求項1または2に記載の金属板穿孔用円板状ロールと、前記金属板穿孔用円板状ロールよりも小さい半径を有する上側スペーサロールとをそれぞれ複数備え、複数の前記金属板穿孔用円板状ロール、および複数の前記上側スペーサロールを交互に同軸的に連結してなる上部ロールと、
    ガイドロールと、前記ガイドロールよりも小さい半径を有する下側スペーサロールとをそれぞれ複数備え、複数の前記ガイドロール、および前記下側スペーサロールを交互に同軸的に連結してなる下部ロールと、
    前記金属板または金属箔に張力を付与した状態で、前記金属板または金属箔を、前記上部ロールと前記下部ロールとの間に搬送するための搬送手段とを備え、
    前記金属板または金属箔の搬送方向から見て、前記金属板穿孔用円板状ロールと前記ガイドロールとが交互に位置するように、前記上部ロールと前記下部ロールとを対向させ、前記上部ロールと前記下部ロールとの間を、前記上部ロールと前記下部ロールとを回転させながら、前記金属板または金属箔を通過させることで、前記金属板または金属箔に複数の孔を穿孔することを特徴とする金属板穿孔装置。
JP2012180087A 2012-08-15 2012-08-15 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置 Active JP6116828B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012180087A JP6116828B2 (ja) 2012-08-15 2012-08-15 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置
PCT/JP2013/069352 WO2014027541A1 (ja) 2012-08-15 2013-07-17 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置
CN201380043557.7A CN104602839B (zh) 2012-08-15 2013-07-17 金属板穿孔用圆板状辊和金属板穿孔装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012180087A JP6116828B2 (ja) 2012-08-15 2012-08-15 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014036978A JP2014036978A (ja) 2014-02-27
JP6116828B2 true JP6116828B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=50101291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012180087A Active JP6116828B2 (ja) 2012-08-15 2012-08-15 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6116828B2 (ja)
CN (1) CN104602839B (ja)
WO (1) WO2014027541A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115055580A (zh) * 2022-08-07 2022-09-16 徐州锐昌科技有限公司 一种仪表箱体用冲孔机的连续冲孔装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1937499A (en) * 1930-08-08 1933-12-05 Gen Cable Corp Punching machine
US2781095A (en) * 1951-08-18 1957-02-12 Spinner Isidore Roller perforating device
JPS60133936A (ja) * 1983-12-23 1985-07-17 Matsushita Electric Works Ltd 孔明き金属板の製造方法
US5088309A (en) * 1990-04-23 1992-02-18 Knudson Gary Art Rotary punch
JP3720199B2 (ja) * 1998-10-05 2005-11-24 東洋鋼鈑株式会社 薄板穿孔装置および薄板穿孔方法
CA2383843C (en) * 1999-09-03 2007-05-29 Toyo Kohan Co., Ltd. Metal sheet perforating disk roll, metal sheet perforating device and metal sheet perforating method which use the disk roll, and perforated metal sheet produced by using the disk roll
US6884745B2 (en) * 2002-06-28 2005-04-26 Advanced Energy Technology Inc. Perforated cylindrical fuel cells

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014036978A (ja) 2014-02-27
CN104602839B (zh) 2019-05-21
CN104602839A (zh) 2015-05-06
WO2014027541A1 (ja) 2014-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7308826B2 (ja) 電極を組み立てるための方法および装置
JP6406794B2 (ja) 金属板穿孔装置
JP3705471B2 (ja) 金属板穿孔用円板状ロール、それを用いた金属板穿孔装置、金属板穿孔方法、及び、穿孔金属板
JP6116828B2 (ja) 金属板穿孔用円板状ロールおよび金属板穿孔装置
JP3720199B2 (ja) 薄板穿孔装置および薄板穿孔方法
WO2014027540A1 (ja) 金属板穿孔装置
CA2383843C (en) Metal sheet perforating disk roll, metal sheet perforating device and metal sheet perforating method which use the disk roll, and perforated metal sheet produced by using the disk roll
JP3691838B2 (ja) 展延メッシュシートの製造装置
JP6809139B2 (ja) 電極製造装置
JP6351050B1 (ja) 蓄電デバイス集電体用孔開き金属箔及びその製造方法と電極及び該電極を備えた電池
JP3673073B2 (ja) 展延メッシュシートの製造方法及びその装置
JP5573419B2 (ja) 水素吸蔵合金電極及びその製造方法、並びに水素吸蔵合金電極を備えた電池
JPH10223232A (ja) 展伸メッシュシートおよびその製造方法並びにその製造装置
JP4407981B2 (ja) 展延メッシュシートの製造方法及びその装置
JP2005026194A (ja) 円筒形密閉式鉛蓄電池及びその製造方法
JP7015977B2 (ja) 蓄電デバイス
JP2001357856A (ja) 立体多孔金属箔、この金属箔の加工方法及びその加工装置
CN218875568U (zh) 裁切装置
CN209957065U (zh) 一种改良结构铜箔传动导辊
JP2004103462A (ja) 二次電池の電極用の芯材
CN2857227Y (zh) 方形电池的可折绝缘垫
JP2015030148A (ja) ナーリング加工装置,樹脂フィルム巻き取り機及び樹脂フィルムの巻取り体
JP2019096388A (ja) 蓄電デバイス
JP2019067491A (ja) 蓄電デバイス
JPH0516145B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6116828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R255 Notification that request for automated payment was rejected

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R2525

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250