JP6116726B1 - 脚立保護材 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚立移動時に脚立により周囲の壁や什器を傷つけることを効果的に防止するために、脚立の天板部と脚部を覆う保護材【解決手段】少なくとも複数の支持体と天板と連結具により構成され開閉自在に連結する脚立において、前記支持体の上部と前記天板をコの字状に覆う弾力性と緩衝性を有する複数の保護材であって、該各々の保護材は、前記脚立の開閉方向に沿って配置される天板保護部と、該天板保護部の両端に屈曲連設される支持体の上部を覆う複数の支持体保護部よりなり、かつ、前記天板保護部の中央下部に切り欠き部を形成したことを特徴とする脚立保護材が提供される【選択図】 図1

Description

本発明は接触時の壁、什器等の損傷を防止する脚立保護材に関する。
脚立はオフィスや一般家庭の部屋内の中高所の作業において使用される。作業用の脚立は家庭用に比べて長いものが多く、例えば7段の脚立の場合天板の高さが2m程度になる。
脚立の材質はアルミ製かグラスファイバー製が多く重さは重いもので10kg程度になる。
作業開始前の搬入、作業開始後の搬出、作業中の位置移動等脚立を移動するケースは多いが、脚立の移動は作業者が1人で行うことが多いため、ちょっとした不注意によって周囲の物に接触して傷を付けることがしばしばあった。内装工事が終わった後に高価な内装材を傷つけたり、設備工事が終わった後にスプリンクラー等の設備材を破壊したりすると、ちょっとした脚立保持の不注意によって、大きな損失が生じることとなる。
脚立を移動する場合は通常、脚立の上部(天板側)を先頭にして水平に保ち、中央部を持って移動するが、先頭部は後部と比べて軽いため、保持力のバランスが少し崩れるとその位置が大きく変動することとなる。狭い通路や周囲の障害物を縫って進むときは先頭部への注意がおろそかになりがちであり、ドアの開閉等により片手で脚立を保持しなければならない場合は体勢が不安定になりバランスを崩しやすく、このような場合は周囲の壁や什器との接触を起こしやすい。
従来は、このような事故を防ぐため、脚立の上部や下部をウエス等を巻き付けて保護していた。また、1人が先の位置で監視しつつ1人が運搬する場合もあった。
しかし、ウエス等は支柱下部に取り付けることは比較的容易であるが、上部に外れないように取り付けることは構造上容易ではなく、装着に手間がかかる。また、改めて装着することは煩雑なので、必要な都度脱着をすることが実際上困難であった。
2人単位で移動作業を行うこととした場合は作業効率が低下するという問題があった。
脚立によって周囲の物を傷つけることを防止する発明として、特許文献1(実用新案登録第3168163号)、特許文献2(特開平11−210233)がある。
特許文献1は、折曲縁部に保護材を取り付けて構造物の損傷等を防止する脚立についての考案であるが、保護する範囲が限定されており周囲の構造物との様々な態様の接触に対応できないという問題があった。
特許文献2は、脚立を運搬するとき脚部が接触することによって生ずる建物等の傷を防止する防止具の発明であるが、脚立脚部に保護材を巻きつけるものであり、脚立天板等先頭部については対応できていないという問題があった。
実用新案登録第3168163号 特開平11−210233号
本発明はこれらの問題に対応したものであり、脚立移動時に脚立により周囲の壁や什器を傷つけることを防止するために、脚立の天板部と脚部(支持体)を覆う保護材に関するものである。
上記課題を解決するため、本発明により、少なくとも複数の支持体と天板と連結具により構成され開閉自在に連結する脚立において、前記支持体の上部と前記天板をコの字状に覆う弾力性と緩衝性を有する複数の保護材であって、該各々の保護材は、前記脚立の開閉方向に沿って配置される天板保護部と、該天板保護部の両端に屈曲連設される支持体の上部を覆う複数の支持体保護部よりなり、かつ、前記天板保護部の中央下部に切り欠き部を形成したことを特徴とする脚立保護材が提供される。
本発明に係る各々の保護材は、天板と1の支持体の上部と別の支持体の上部をコの字状に覆うものである。上記保護材全体の構成としては、1対の保護材であって、各々が脚立の開閉方向に沿って天板の両端部と両端部に連なる支持体上部を保護する構成が代表的であるが、その構成に限定されるものではない。また、支持体上部の保護とは、主に、支持体を構成する支柱上部の保護を意味するが、脚立の態様によっては支柱以外の保護も排除されない。また、最初からコの字状に一体的に形成しても良く、別個の部材を組み合わせてコの字状に形成しても良い。
脚立においては、脚立を構成する各支持体は脚立を設置した際の支持体頂上の平坦な部分である支持体天板と支持体天板を支える複数の支柱と支柱間を水平に連結する1又は複数の踏み桟よりなり、各支持体が開閉自在に連結して1の脚立となる構造が多い。このような構造の場合、天板(脚立全体の天板)とは、複数の支持体天板(支持体頂上の平坦な部分)を集合した総称としての1の天板を意味する。
この場合、「天板の幅」とは、天板の脚立開閉方向に直交する方向の寸法をいう。また、「天板の奥行」とは、天板の脚立開閉方向に沿った方向の寸法、すなわち、一方の支持体天板の端部から他方の支持体天板の端部までの、支持体天板間の間隙部分を含めた合計寸法をいう。
一方、天板が脚立を構成する各支持体の一部である支持体天板の総称ではなく、独立した態様の天板として脚立を構成する態様のものもある。このような態様の場合、各支持体は天板に連なり、各支持体は開閉自在に他の支持体又は天板と連結して1の脚立となる。本発明に係る脚立保護材はいずれの構造の脚立も対象とする。この場合、「天板の幅」とは、天板の脚立開閉方向に直交する方向の寸法をいい、「天板の奥行」とは、天板の脚立開閉方向に沿った方向の寸法をいう。
脚立を用いた作業では天板は作業を行うための場所ではなく、作業者は支持体を構成する踏桟のうち適切な高さの踏み桟上で作業を行う。なお、天板高さが80cm未満であって天板上で作業を行うために天板が安全に作業できる広さのあるものがあるが、このタイプは通常、「踏台」と称して脚立と区別されている。本発明の脚立にはこのような踏台は含まれない。
本発明に係る材料は、壁や什器等周囲の物体と接触した際にそれらの物体を損傷させないために、「二つの物の間の衝突や衝撃をゆるめやわらげるもの」として緩衝性のある材料であることが必要である。しかし、本発明に係る脚立保護材は繰り返し使用されるものなので、緩衝性を有していても衝突によって変形や破損した場合にはその後の使用に耐えることはできない。そのため、「物体が変形に抗して原形に復しようとする力」である弾力性が必要となる。
天板奥行面を覆う脚立保護材の中央下部には切り欠き部が形成されている。切り欠き部の深さや幅は脚立の寸法等により適宜決定される。
また、切り欠き部の形状は特に限定しないが、底部はV字形状ではなく略U字形状が好ましく、その他の部分においても曲線形状とすることが好ましい。V字形状の先端部や直線端部の角部は応力が集中し開裂する可能性があるからである。
また、前記天板が前記複数の支持体の頂上平坦部の集合である前記脚立において、前記保護材は前記支持体の上部と前記天板をコの字状に覆う弾力性と緩衝性を有する1対の保護材であって、前記天板保護部は、複数の前記支持体頂上平坦部を連架して前記天板の上端面及び側面をL字状に覆う天板保護部であり、前記支持体保護部は、前記支持体を構成する支柱上部の開閉方向外面及び外側面をL字状に覆う支持体保護部であることを特徴とする請求項1に記載の脚立保護材が提供される。
複数の支持体の頂上平坦部が集合して1の天板を形成する脚立においては、通常、各支持体の頂上平坦部間には若干の間隙がある。天板保護部はこの間隙も含めて天板の上端面と側面をL字状に一体的に覆う。又、支持体保護部は支持体上部の開閉方向に沿った外面である開閉方向外面と開閉方向外面に連設する外側面の2面をL字状に覆っている。支柱は通常四角柱であるため、外側の面全体が脚立保護材によって覆われることとなる。天板保護部と天板保護部に連なる複数の支持体保護部により、脚立の開閉方向に沿った天板両端部と天板両端部に連なる支持体上部はコの字状に覆われる構成となっている。
天板保護部は天板上面に接する態様で覆っても良く、天板上面と間隙を有して覆っても良い。同様に、支持体保護部も支持体に接する態様で覆っても良く、支持体と間隙を有して覆っても良い。支持体等を連結する連結具が天板や支持体に取り付けられている場合は、保護材は天板や支柱を直に覆うのではなく連結具を含めた天板や支持体を覆うこととなる。
また、前記支持体保護部に前記支持体を挟持する支持体内面保護部を連設したことを特徴とする脚立保護材が提供される。支持体内面保護部は支持体保護部と一体的に形成しても良く、別個の部材として支持体保護部に付加しても良い。
また、前記切り欠き部の断面が高強度であることを特徴とする脚立保護材が提供される。引張り強さ等の強度を上げて切り欠き部の破断抵抗力を高めることができる。脚立保護材と別の材料を用いる他に脚立保護材そのものを部分的に強化しても良い。切り欠き部の外側の面以外の部分であれば周辺の壁や什器と接触するおそれはないので、断面に硬い材料を貼り合わせたり、表面硬化剤を断面に噴霧しても良い。
また、前記天板保護部下面に前記連結具の突起部収納溝を形成したことを特徴とする脚立保護材が提供される。脚立の種類により連結具は上方に突起部を有する場合がある。突起部収納溝でこれらの突起を収納することができる。
また、上述の脚立保護材において、少なくとも1の保護材に他の保護材と結合可能な結合部を設けたことを特徴とする脚立保護材が提供される。
また、脚立保護材を装着したことを特徴とする脚立が提供される。脚立保護材は脚立に固定して装着されていても良く、脱着可能に装着されていても良い。
作業者の立ち位置から遠く、かつ、手元の小さな動きが大きな振れとなりやすいため動きをコントロールしにくい天板(脚立移動時の先頭部)と先頭部である天板に連なる支持部上部を脚立保護材で覆うことにより、周囲の壁や什器を傷つけることを防止することができる。 脚立移動時の先頭部は、コーナー及び天板の奥行方向の辺は本発明に係る脚立保護材により覆われることとなる。さらに、先頭部に連なる支持体上部の外側に向いた面も同様に覆われる。先頭部の、天板の幅方向の辺及び天板の上面中央部等は脚立保護材によって覆われないが、これらが周囲の壁や什器と接触する可能性は低い。
脚立の先頭部が振られた場合を考察すると、(1)脚立の開閉方向に沿った外面が周囲の壁等に接触する場合は天板奥行方向辺と支持部上部が隙間なくコの字状に脚立保護材で覆われているため、必ず脚立保護材が接触し脚立本体が接触することはない。(2)脚立の開閉方向と直交した外面が周囲の壁等に接触する場合、脚立保護材は支持体上部と天板の端部のみを覆っており、天板幅方向辺の中央部は脚立本体が露出した状態となっている。しかし、脚立保護材は一定の厚みを有して脚立の支持体上部と天板の端部を覆っている。このため、脚立本体の露出した部分が壁等に接触する前に脚立保護材が接触することとなり、壁等の損傷は防止できる。なお、脚立が直進や真横方向への移動により周囲の壁等に接触する場合も、露出している脚立本体が接触する前に一定の厚みを有する本発明に係る脚立保護材が接触するため、同様に壁等の損傷は防止できる。
本発明に係る保護材は天板の奥行方向(脚立開閉方向に沿った)側の上端面と側面及び支持体上部の外向きの面を覆うものであり、接触による周囲の壁等の損傷を防止するための手当として必要十分な領域をカバーするものである。壁に突起物があったり、什器の形状や配置次第では、脚立本体の露出部分が周囲と接触する可能性を完全に排除することはできないが、大部分のケースでは本発明に係る脚立保護材によって脚立本体と周囲の直接接触を防止することができる。
本発明の脚立保護材の構成と異なった構成としては、例えば天板の幅方向(脚立開閉方向に直交する方向)側の上端面と側面及び支持体上部の外向きの面を覆う構成が考えられる。この構成と本発明に係る構成を対比する。通常、天板のサイズは、奥行寸法よりも幅の寸法の方が大きい。したがって、同じ効果であるなら本発明に係る構成が有利である。
また、脚立を開閉する連結具は脚立の奥行方向外側に取り付けられるが、連結具には上方や横方向に突起部を有するものもある。本発明に係る脚立保護材は連結具を含めて覆うことが可能であるが、天板の幅方向脚立開閉方向に直交する側を覆う保護材では連結具は露出してしまう。さらに、脚立に加わる外力の大半は開閉動作に伴うものであるところ、本発明に係る脚立保護材は脚立の開閉に対して左右反対方向への外力が均衡して働くことにより外力を打ち消し合うが、天板の幅方向を覆う保護材では開閉に伴う外力がそのまま働き、天板保護部は外側方向への外力に対抗できず天板から簡単に外れてしまうこととなる。したがって、本発明に係る保護材に有利性がある。
次に、天板全面及び支持体上部の外向きの面を帽子のように覆う構成と本発明に係る構成を対比する。高所作業においては作業者の安全確保は極めて重要であるが、天板全体を弾力性のある脚立保護材で覆ってしまうと作業者は固くて滑りにくい天板本体を把持することができず、安全性を損なうおそれがある。安全性のために作業中には脚立保護材を取り外すのは煩雑である。また、上述のように本発明に係る保護材は接触時に周囲の壁等の損傷を十分に防止することができる。したがって、本発明に係る保護材に有利性がある。
脚立の開閉による脚立形状の変化に対応して、弾力性を有する脚立保護材も切り欠き部が開閉することによって追随して変形し、脚立保護材が脱落せずに脚立を覆い続けることが可能になる。切り込みを入れる代わりに保護材を切断して2片とすることにより支持体の開閉に追随する方法もあるが、2片とすると脚立開閉時に他の1片からの外力が働かず、各片の保護材は脚立から脱落しやすくなる。又、脚立保護材保管の面からも管理する対象数が増えて煩わしい。2片に分離しつつ鎖等で繋ぐ方法もあるが、一体感に乏しく脱落防止効果は不十分であり、鎖等により周囲の壁や什器を傷つけるおそれもある。
複数の前記支持体頂上平坦部を連架して前記天板の上端面及び側面をL字状に覆うことにより、様々な態様の脚立を覆って保護することができる。例えば、脚立の各支持体を直線状に伸ばして長い梯子状とすることができる構造の脚立があるが、直線上に伸ばすことを可能にするために脚立の各支持体を連結する連結具が天板から突出していることが多い。又、いずれかの支持体を回転して全体に直線上の梯子とするために、各支持体天板は一定の間隔を有して空間的に分離している。
このような態様では、天板保護部は連結具に接しつつ天板と間隙を有した態様で天板と連結具を併せて覆う形状とすることにより、突起部を含めた天板の奥行方向両辺と支柱外部両面を脚立保護材で覆うことが可能となる。
L字状の支持体保護部と支持体内面保護部により支持体上部は3面が覆われ、支持体上部は開閉外面を覆う支持体保護部と支持体内面保護部によって挟持される構造となり、脚立保護材は支持体から脱落しにくくなる。支持体内面保護部は弾力性のある材料であって、支持体保護部と共に支持体上部を強く挟持することが好ましい
脚立の開閉を繰り返すことにより切り欠き部は継続して応力を受けることとなり、疲労により強度が劣化して開裂することとなる。これを防止するには切り欠き部の強度を高めておくことが有効である。
連結具の突起部を天板保護部の下面に形成した溝に収納することにより、天板保護部はより安定した、脱落しにくい状態で天板端面の上面を覆うことが可能となる。
脚立保護材は1対等複数で脚立全体を保護するので1の保護材のみでは効果を発揮しない。しかし、大きなものではないため、保管中に一方を紛失する場合もある。
1対の保護材を結合した状態で保管することにより、一方の紛失を防止することができる。
予め脚立に本発明に係る脚立保護材を装着することにより、脚立使用時から周囲の壁等の損傷を防止することができる。
本発明に係る保護材の外側斜面図である。 本発明に係る保護材の別角度の外側斜面図である。 本発明に係る突起部収納溝を有する保護材の内側斜面部である。 本発明に係る支柱内面保護部を有する保護材の外側斜面図である。 本発明に係る支柱内面保護部を有する別態様の保護材の外側斜面図である。 本発明に係る保護材を取付ける脚立の図である。 本発明に係る保護材を取付ける突出した連結具を有する脚立の図である。 本発明に係る保護材を取り付けた脚立(開いた状態)の図である。 本発明に係る保護材を取り付けた脚立(閉じた状態)の図である。 本発明に係る保護材を取り付けた脚立(閉じた状態)の開閉方向から見た図である。 本発明に係る面ファスナーを取り付けた保護材の外側斜面図である。
本発明を実施するための脚立保護材について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る脚立保護材100の外側全体図である。脚立保護材100は天板保護部110と、天板保護部110に直角に連なる2の支持体保護部120とで全体としてコの字形の形状を呈する。天板保護部110は天板の奥行方向上端面と側面の2面覆うため、また、支持体保護部120は脚立開閉方向外面と開閉方向外面に連なる外側面の2面を覆うため、いずれもL字状に形成されている。天板保護部110の天板側面を覆う部分の中央下部には略U字状の切り欠き部130が形成されている。
本発明に係る脚立保護材100は周囲の壁や什器等の損傷を防止するため緩衝性と弾力性のある素材である必要がある。耐候性等の条件も考慮すると、ニトリルゴムやクロロプレンゴム等のゴムが好ましいが、ゴムに限定されず緩衝性と弾力性を有する他の材料でも良い。例えばスポンジウレタンを軟質の素材で覆ったような物でも良いが、柔らか過ぎると接触時の緩衝作用が不十分となるので、脚立本体の衝撃を吸収できる程度の柔らかさであることが必要である。
図2は、本発明に係る脚立保護材100を下方から見た拡大図である。支持体保護部120は支持体の外部に面する開閉方向外面と外側面の2面をL字状に覆っている。
図5は、通常の脚立200の斜面図である。脚立200は2の支持体220と天板210と連結具240と開き止め金具250により構成される。各々の支持体220は2の支柱222と複数の踏桟230を有する。各踏桟は両側の支柱と結合して、昇降機能及び作業者が上に乗って作業を行う作業台としての機能を果たす。支柱は四角柱で脚立が開閉する方向に向かう外側の面である支柱外面223と支柱外面に連なり外側に向かう支柱側面224の2面が外側に向かう面である。2の支持体220間には、脚立の開き過ぎを防止する開き止め金具250があり、それぞれ向き合う2の支柱の支柱側面224を繋いでいる。
天板210は、2の支持体の頂上平坦部221の集合である。各支持体の頂上平坦部は脚立開閉のために僅かに間を隔てており、その距離は脚立の開閉により変動する。2の支持体の頂上平坦部を合わせて天板210と称するのは、脚立の構成によっては天板が1枚の板の形状となっている場合もあり、そのような態様の脚立と統一した名称とするためである。天板上端面と天板側面は天板210の一部であって、本発明に係る脚立保護材によりで覆われる部分である。上述のように、天板上端面211は各支持体の頂上平坦部221の脚立開閉方向上端面と間隙を集合した呼称であり、天板側面212は各支持体の頂上平坦部221の脚立開閉方向側面と間隙を集合した呼称である。天板上端面の寸法は天板奥行の寸法である。
図3は、天板保護部110の天板上端面を覆う部分の下面に突起部収納溝111が形成されている。脚立の連結具の突起部等を嵌合させるためである。突起部の高さが高く、突起部収納溝111に収まりきれなくても脚立保護材としての機能発揮に支障はない。図6は、梯子兼用の脚立200である。一方の支柱を回転させて直線上の梯子とするために、2の支柱を回転自在に連結している連結具は天板210から突き出た形状の突出連結具241となっている。上記突起部収納溝111に突出連結具241を収めることにより、連結具を脚立保護材で覆うことができる。また、突起部収納溝に嵌合することにより天板保護部110は天板から外れにくくなり、姿勢が安定する。
図4Aは、支持体保護部に支持体を挟持する支持体内面保護部を連設した脚立保護材の図である。図4Bは、支持体保護部と支持体内面保護部を一体的に製作した脚立保護材の図である。支持体保護部と支持体内面保護部は狭い空間を挟んで対向しているので、支柱を強く挟持することができる。支持体内面保護部は脚立開閉方向に沿った側から回り込んで連設することも、脚立開閉方向に直交する側、すなわち踏桟側から回り込んで連設することも可能であるが、連結具や開き止め金具との抵触を回避するためには踏桟側から回り込んで連設することの方が好ましい。なお、図4A及び図4Bの態様の場合、支持体支柱は脚立開閉方向に沿った方向に挟持力が働くが、いずれの方向に挟持力が働く場合であっても、支持体支柱は脚立保護材によってしっかりグリップされる。
本発明に係る脚立保護材は、脚立開閉方向に沿って対向する各支持体に支持体保護部が配置される構造となっているため、脚立開閉方向への外力によって脚立から外れる可能性は少ない。この点、脚立開閉方向に直交して対向する各支持体に支持体保護部が配置される構造であれば、脚立開閉方向への外力によって脚立保護材は脚立から外側に容易に外れやすいことと対比して有利な点である。
一方、脚立の基本動作とは異なるため頻度は少ないが、本発明に係る基本構造の脚立保護材は、脚立開閉方向に直交する外側方向に外力が加わるような場合には脚立から外れやすい。そのような場合であっても、支持体内面保護部を連設した脚立保護材は支持体保護部と支持体内面保護部が支持体をしっかり挟持するので、脚立からの脱落は確実にブロックされる。
以下、本発明に係る脚立保護材を脚立に装着した場合や他の態様の例を示すが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
図7は本発明に係る脚立保護材100を開状態の脚立に装着した図である。2の天板保護部110はそれぞれ天板210の上端面211及び側面212を覆っており、天板保護部110に連なる支持体保護部120は4の支柱222上部の外側に面した2面を覆っている。作業者(図示しない)は踏桟230の上に乗り作業を行うが、本発明に係る脚立保護材100は両側の支柱222を薄く覆っており、最上部(3段目)の踏桟230には届いていないので、作業者の靴に接触する等作業の邪魔になることはない。又、作業者が面する(脚立開閉方向に直交する方向)天板210の側面には本発明に係る脚立保護材は装着されておらず視界に入らない。したがって、作業者が前方に傾斜して作業を行うような場合であっても、本発明に係る脚立保護材100が物理的な障害になることはなく、心理的な違和感をもたらすこともない。
切り欠き部130は、脚立の開閉に追随して開く。本実施例の天板210は各々の支持体の上部に形成された2の支持体頂上平坦部221を集合した態様となっている。係る態様の場合両支持体220は、脚立の開きに応じて共に外側に回転していき、回転に連れ2の支持体頂上平坦部221は閉状態よりも内側が低く外側が高い状態になる。
天板210の形状変化により天板保護部110の形状も全体に外側が高く内側が低い弓なりの形状を呈するが、天板保護部は一体であり両側からの引っ張り合う力が均衡するため左右いずれからの方向に外れることはない。本発明のような切り欠き部130を形成した一体形状とせずに複数の分離した態様の脚立保護材100とした場合は、上記のような天板210の形状変化により脚立保護材100は外側上方に外れる可能性が高い。
天板保護部110に外側上方への力が加わると、支持体保護部120にも開方向外側への力が働く。支柱222を挟持する支持体内面保護部121を備えた脚立保護材はこのような力にも対抗することができ、支持体保護部120が支柱から外れることはない。なお、図4A、図4Bのように支持体内面保護部を踏桟側から回り込んで連設した場合は、脚立開閉方向に沿った方向に挟持力が働くので開方向外側への力への対抗力は一層強くなる。
図8は、本発明に係る脚立保護材100を開状態の脚立に装着した図である。脚立上部の開閉方向に沿った外側の部分は完全に本発明に係る脚立保護材100に覆われている。
図9は、図8を脚立開閉方向から見た図である。図8同様に、左右の外部に面した部分は本発明に係る脚立保護材100に完全に覆われていることがわかる。天板の中央部や天板の幅方向の辺は本発明に係る脚立保護材100に覆われていないが、本発明に係る脚立保護材100自体の厚みにより、周囲の物に接触する場合には脚立保護材100が先に接触するので問題はない。
脚立保護材100は脚立200に固定する態様で装着しても良く、容易に脱着可能な態様としても良い。脚立保護材100を脚立200に装着したまま固定したとしても、そのまま、現場作業等を行い、脚立200を移動し、搬入・搬出のための車両に積載し、倉庫等に保管することができる。嵩張らない形状なので装着したままにしておいても特に支障はない。したがって、都度脱着する必要はなく、脚立保護材100を用いることによる煩わしさはない。一方、脚立保護材100は脚立本体に比べて強度が劣るため、破損や経時劣化により取り替えなければならない場合がある。このような場合に簡単に取り替えできるように、容易に脱着可能な態様で装着しても良い。
図4A、図4Bに示すように支持体内面保護部121を備えた脚立保護材であれば、通常は支持体保護部と支持体内面保護部との挟持力によって脚立保護材は脚立に固定された状態となり、取り外しが必要な場合は支持体内面保護部の奥端に指を差込めば容易に取り外し可能である。このように、通常は煩わしさなしに使用し、必要な場合は簡易に取り外すことが可能となるのである。
図10の脚立保護材100では、天板保護部110と支持体保護部120の内側に面ファスナーが貼付されている。2の脚立保護材100を1の脚立に対してセットとして用いる場合であって、脚立保護材100を適宜脱着して使用する場合は、脚立保護材のいずれかを紛失や別の場所に保管することにより脚立へのセッティングに手間取ることがある。本発明に係る貼剥部140により簡便にセット状態で保管することができる。
本発明は、様々な高所作業で用いられる脚立による損傷事故を効果的に防止するもので、産業上の利用可能性が高い。
100 脚立保護材
110 天板保護部
111 突起部収納溝
120 支持体保護部
121 支柱内面保護部
130 切り欠き部
140 貼剥部
200 脚立
210 天板
211 天板上端面
212 天板側面
220 支持体
221 支持体天板(頂上平坦部)
222 支柱
223 支柱外面
224 支柱側面
230 踏桟
240 連結具
241 突出連結具
250 開き止め金具

Claims (7)

  1. 少なくとも複数の支持体と天板と連結具により構成され開閉自在に連結する脚立において、
    前記支持体の上部と前記天板をコの字状に覆う弾力性と緩衝性を有する複数の保護材であって、
    該各々の保護材は、前記脚立の開閉方向に沿って配置される天板保護部と、該天板保護部の両端に屈曲連設される支持体の上部を覆う複数の支持体保護部よりなり、
    かつ、前記天板保護部の中央下部に切り欠き部を形成したことを特徴とする
    脚立保護材
  2. 前記天板が前記複数の支持体の頂上平坦部の集合である前記脚立において、
    前記保護材は前記支持体の上部と前記天板をコの字状に覆う弾力性と緩衝性を有する1対の保護材であって、
    前記天板保護部は、複数の前記支持体頂上平坦部を連架して前記天板の上端面及び側面をL字状に覆う天板保護部であり、
    前記支持体保護部は、前記支持体を構成する支柱上部の開閉方向外面及び外側面をL字状に覆う支持体保護部であることを特徴とする
    請求項1に記載の脚立保護材
  3. 前記支持体保護部に前記支持体を挟持する支持体内面保護部を連設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脚立保護材
  4. 前記切り欠き部の断面が高強度であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の脚立保護材
  5. 前記天板保護部下面に前記連結具の突起部収納溝を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の脚立保護材
  6. 請求項1ないし請求項5に記載の脚立保護材において、少なくとも1の保護材に他の保護材と結合可能な結合部を設けたことを特徴とする脚立保護材
  7. 請求項1ないし請求項6に記載の脚立保護材を装着したことを特徴とする脚立
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