JP6116304B2 - 回転軸のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転軸のブレーキ装置に関し、特に、簡単な構成の回転軸のブレーキ装置に関する。
従来から、ドアを開閉するときドアの移動にブレーキを掛けて停止させるため、ダンパーなどのブレーキ装置を設けることが広く知られていた。このようなブレーキ装置が、例えば特開平5−155253号公報(特許文献1)に開示されている。
特許文献1には、自動車のラッゲージドアのヒンジアーム2に、このヒンジアーム2に沿ってスライド可能にスライダ10をガイドさせ、このスライダに、一方の端部がボデー側にヒンジされたガス式ステーダンパ3の他方の端部をヒンジさせるとともに、モータ21を利用したスライドアクチュエータを付属させ、手動スイッチ35の操作でモータ21を作動させることにより、スライダ10を移動させてステーダンパを回動させ、ヒンジアーム2を昇降調整させるという点が開示されている。
特開平5−155253
従来から知られているダンパーなどのブレーキ装置は上記のように構成されていた。しかしながら、特許文献1に記載のブレーキ装置は構成が複雑であるという問題があった。この発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、回転軸の回転方向に対してブレーキを掛ける、簡単な構成の回転軸のブレーキ装置を提供することを目的とする。
この発明に係る回転軸のブレーキ装置は、回転軸を受け入れて回転軸とともに回転する回転部材と、回転部材に設けられる第1の磁性体と、第1の磁性体と軸方向に対向可能な第2の磁性体を含む第1の固定部材と、回転部材と軸方向に対向する第2の固定部材とを備え、回転部材および第2の固定部材の少なくとも一方は対向する面に摩擦面を含み、第1の磁性体と第2の磁性体との吸引または反発作用により、摩擦面を対向する面に当接させて回転方向に対するブレーキ力を発生させる。
好ましくは、回転軸は第1の角度範囲と、第1の角度範囲に続く第2の角度範囲とを含む角度まで回転可能であり、ブレーキ力は第2の角度範囲でのみ生じる。
さらに好ましくは、吸引または反発作用は、第1の角度範囲または第2の角度範囲で作用する。
さらに好ましくは、摩擦面は、第2の角度範囲内のみで対向する面と当接する。
さらに好ましくは、回転部材を収容する筐体を備え、筐体は第1の固定部材と第2の固定部材とを含む。
さらに好ましくは、第1の磁性体は円板状であり、第1の磁性体が有する第2の磁性体と対向する面は、少なくとも一組の相互に異なる極を有する。
さらに好ましくは、第2の磁性体は円板状であり、第2の磁性体が有する第1の磁性体と対向する面は、少なくとも一組の相互に異なる極を有する。
この発明に係る回転軸のブレーキ装置は、第1の磁性体と、この第1の磁性体と軸方向に対向可能な第2の磁性体との吸引または反発作用により、回転軸の回転方向に対するブレーキ力を発生させるようにした。その結果、簡単な構成の回転軸のブレーキ装置を提供できる。
この発明の第1の実施の形態に係る回転軸のブレーキ装置の軸方向の断面図である。 回転軸110の回転にブレーキを掛けて停止させる様子を上方向から見た模式図である。 第1の実施の形態における、回転部材20の上面21aと摩擦シート70との当接部分における摩擦トルクの変位を示すグラフである。 第1の実施の形態における、摩擦トルクの変化に伴う回転の速度の変位を示すグラフである。 第2の実施の形態における、初期状態のときの第1の磁性体51、第2の磁性体52について、軸方向に展開した場合の斜視図である。 第2の実施の形態における、回転する第1の対向面51aと、固定された第2の対向面52aとの関係について示す図である。 第2の実施の形態における、回転部材20の上面21aと摩擦シート70との当接部分における摩擦トルクの変位を示すグラフである。 第2の実施の形態における、摩擦トルクの変化に伴う回転の速度の変位を示すグラフである。 第3の実施の形態における、回転する第1の対向面51aと、固定された第2の対向面52aとの関係について示す図である。 第3の実施の形態における、回転部材20の上面21aと摩擦シート70との当接部分における摩擦トルクの変位を示すグラフである。 第3の実施の形態における、摩擦トルクの変化に伴う回転の速度の変位を示すグラフである。 第4の実施の形態における、回転する第1の対向面51aと、固定された第2の対向面52aとの関係について示す図である。
(1)第1の実施の形態
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る回転軸のブレーキ装置の軸方向の断面図である。図1を参照して、ブレーキ装置10は、回転軸110の回転にブレーキを掛けるためのものである。ここで、回転軸110は移動部材100に取り付けられる。そして、回転軸110を回転させることにより、これに伴って移動部材100が回転移動する。
ブレーキ装置10は、回転軸110を受け入れて回転軸110とともに回転する回転部材20と、回転部材20に設けられる第1の磁性体51と、第1の磁性体51と軸方向に対向して設けられる第2の磁性体52と、回転部材20、第1の磁性体51、および第2の磁性体52を収容する筐体である固定部材30とを含む。回転部材20および第1の磁性体51は、回転軸110の回転に伴い一体的に回転する。
一方、固定部材30は、回転軸110の回転に伴って回転しないよう、公知の廻り止め手段で固定される。固定部材30の初期状態は、第1の磁性体51と第2の磁性体52との吸引作用により保持される。また、固定部材30は回転軸110と当接せず軸方向に移動可能である。
回転部材20は、軸方向の断面が下向きの略凹型状である。具体的には、円板状の上壁21と、この上壁21の外周から垂れ下がる側壁22とを有し、側壁22の下端には水平方向に平行な面である下端面23が設けられる。第1の磁性体51は円板状であり、回転部材20の側壁22の内周面に圧入により固着される。なお、その他の方法、例えば接着、インサート成形などにより固着されてもよい。
固定部材30は、下部ハウジング部材31と、上部ハウジング部材41とを含む。下部ハウジング部材31は、軸方向の断面が略凹型状である。具体的には、円板状の底壁32と、この底壁32の外周から立ち上がる側壁33とを有し、この側壁33の上端には水平方向に平行な面である上端面34が設けられる。また、下部ハウジング部材31の側壁33の内側の領域には、円板状の第2の磁性体52を設けるための溝部35が設けられる。
上部ハウジング部材41は、軸方向の断面が下向きの略凹型状である。具体的には、上部ハウジング部材41の円板状の上壁である鍔部42と、この鍔部42の外周から垂れ下がる側壁43とを有し、側壁43の下端には水平方向に平行な面である下端面44が設けられる。下部ハウジング部材31の上端面34と、上部ハウジング部材41の下端面44とは、公知の手段で着脱自在に取り付けられる。こうすることにより、固定部材30は自身の内部に回転部材20、第1の磁性体51、および第2の磁性体52を収容することができるとともに、メンテナンスが容易となる。
上部ハウジング部材41の鍔部42の下面42aには、摩擦シート70が設けられる。また、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間には、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間で発生する摩擦を小さくするための、摺動シート80が設けられる。なお、摺動シート80は第1の磁性体51、第2の磁性体52のどちらに取り付けられてもよい。
第1の磁性体51と第2の磁性体52とは、回転軸110が回転して、これに伴い第1の磁性体51が回転すると、特定の角度範囲において、相互に反発し合う磁力が大きくなるよう構成されている。これにより、固定部材30が軸方向の下方にスライドし、回転部材20の上壁21の上面21aと、鍔部42の下面42aに設けられる摩擦シート70とが当接して摩擦が発生する。これにより回転軸110の回転にブレーキが掛かる。
次に、このブレーキ装置10を用いた移動部材100の作動状態について説明する。図2は回転軸110の回転にブレーキを掛けて、移動部材100を停止させる様子を上方向から見た模式図である。図2を参照して、移動部材100は、回転軸110が回転することに伴って、初期位置60から回転を開始し、図示する第1の角度範囲61と、これに連続した、回転を規制するストッパ90の近傍の第2の角度範囲62とを経て、最後にストッパ90に当接して停止する。
移動部材100が図2に示すような動作をするために必要な、回転部材20の上壁21の上面21aと摩擦シート70との当接部分における摩擦トルクの変化、および、それに伴う回転の速度の変位を図3および図4のグラフに示す。図3および図4を参照して、グラフの横軸は図2に示した回転軸110の回転角度を示し、縦軸は摩擦トルクの大きさ、および、回転の速度を示す。図3および図4に示すように、回転軸110は、第1の角度範囲61においては摩擦トルクが小さいため、ほぼ一定の速度で回転している。一方で、第2の角度範囲62においては摩擦トルクが増大しているため、ブレーキを掛けられて回転の速度が遅くなる。そして、回転軸110はブレーキを掛けられて回転の速度が遅くなった状態で、移動部材100がストッパ90に当接することにより回転を停止する。
以上のように、ストッパ90の近傍の第2の角度範囲62においてブレーキを掛けるブレーキ装置10を設けて、回転軸110の回転の速度を遅くしてから移動部材100をストッパ90に当接させて停止させるようにした。こうすることにより、移動部材100がストッパ90に当接して停止するとき発生する衝撃を小さくすることができる。なお、ストッパ90の近傍の第2の角度範囲62は、第1の磁性体51、第2の磁性体52の構成を変更することにより、任意に調整することが可能である。この詳細については後に説明する。
なお、ここでは、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間に働く反発作用により、回転軸110の回転にブレーキを掛ける構成について説明したが、これに限らず、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間に働く吸引作用により回転軸110にブレーキを掛ける構成としてもよい。すなわち、図2で説明した移動部材100の初期位置の状態において、第1の磁性体51と第2の磁性体52とが相互に反発し合うように構成する。
さらに、回転軸110が回転することに伴って第1の磁性体51が回転し、これにより第1の磁性体51と第2の磁性体52との相互に吸引し合う磁力が大きくなるように構成する。そして、鍔部42の下面42aにおいて、摩擦シート70の代わりに摺動シート80を設けるようにし、且つ軸方向において回転部材20の下端面23と対向する固定部材30の底面36に、摩擦シート70を設けるようにする。
こうすることにより、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間に働く吸引作用によって、ブレーキ力を発生させることができる。なお、このとき固定部材30の底面36に、摩擦シート70を設けず、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間の摺動シート80の代わりに摩擦シート70を設けるようにして、ブレーキ力を発生させるようにしてもよい。また、固定部材30の底面36と、第1の磁性体51、第2の磁性体52の間との両方に摩擦シート70を設けるようにしてもよい。
次に、この発明のブレーキ装置10を形成する各部材について説明する。まず、第1の磁性体51および第2の磁性体52を形成する部材について説明する。第1の磁性体51と第2の磁性体52と間に働く反発作用を利用して回転軸110にブレーキを掛ける場合には、第1の磁性体51、第2の磁性体52の両方に永久磁石(硬質磁性体)を用いることが好ましい。永久磁石としては、フエライト磁石や希土類磁石(焼結磁石、樹脂磁石を含む)を用いることが好ましい。希土類磁石としては、Nd−Fe−B磁石、Sm−Fe−N磁石、Sm−Co系磁石などが挙げられる。
第1の磁性体51と第2の磁性体52と間に働く吸引作用を利用して回転軸110にブレーキを掛ける場合には、第1の磁性体51、第2の磁性体52のいずれか一方に永久磁石(硬質磁性体)を、他方に強磁性体(軟質、半硬質、硬質磁性体)を用いることが好ましい。ここでいう強磁性体は、上述した永久磁石の他に、軟質磁性体である電磁鋼板(ケイ素鋼板、純鉄系鋼板)、半硬質磁性体であるMn鋼系、ステンレス鋼系420J2系、アルニコ系、FeCrCo系などのことをいう。
次に、回転軸110、回転部材20、および固定部材30を形成する部材について説明する。回転軸110、回転部材20、および固定部材30は、合成樹脂材料または金属材料で形成することが好ましい。金属材料としては、例えばアルミニウム、亜鉛、しんちゅう、ステンレス、鉄などの金属などが挙げられる。また、合成樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。なお、上記したポリオレフィン樹脂とは、エチレン、プロピレン、ブテンなどのオレフィン類の単独重合体または異種ポリオレフィンとの共重合体の総称で、代表例としてポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂などが挙げられる。
次に、摩擦シート70、および摺動シート80を形成する部材について説明する。摩擦シート70は、摺動シート80と比較して摩擦係数が大きい部材を用いる。摩擦シート70としては、金属材料または合成樹脂材料で形成することができる。摺動シート80は、摩擦シート70よりも摩擦係数が小さい部材を用いる。摺動シート80としては金属材料または合成樹脂材料で形成することができる。金属材料としては、金属材料として挙げた上記の物質にオイルに含浸したものが望ましい。樹脂材料としては、66ナイロン、テフロン(登録商標)などのフッ素系樹脂が挙げられる。
(2)第2の実施の形態
次に、この発明の第2の実施の形態に係る回転軸のブレーキ装置10について説明する。図5はこの第2の実施の形態における、第1の磁性体51、第2の磁性体52の初期状態における斜視図である。なお、この実施の形態に係るブレーキ装置10の構成は、第1の磁性体51および第2の磁性体52の構成を除いて、第1の実施の形態と同じであるので、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は省略する。
図1〜5を参照して、第1の磁性体51,第2の磁性体52の各々は、軸方向において相互に対向する面に一組のN,S極を有する。そして、第1の磁性体51の第2の磁性体52と対向する面(第1の磁性体51の下側の面)である第1の対向面51aと、第2の磁性体52の第1の磁性体51と対向する面(第2の磁性体52の上側の面)である第2の対向面52aとの各々が有する極は、初期状態において相互に対向する極が異なる。すなわち、初期状態においては、第1の対向面51aのN極と第2の対向面52aのS極とが対向し、第1の対向面51aのS極と第2の対向面52aのN極とが対向する。したがって、第1の磁性体51,第2の磁性体52が相互に吸引し合った状態である。
次に図6を用いて、回転軸110の回転に伴って回転する第1の磁性体51の第1の対向面51aと、固定された第2の磁性体52の対向面52aとの関係について説明する。ここでは、上側に第1の磁性体51の第1の対向面51aを、下側に第2の磁性体52の第2の対向面52aを示している。図1〜6を参照して、第1の対向面51a、第2の対向面52aの各々には、半分に分けてN極とS極とが設けられている。図6(a)は第1の対向面51aが回転する前の初期状態を示す図であり、図6(b)は180°回転した状態を示す図である。
図6(a)の初期状態においては、軸方向において、第1の対向面51aのN極と第2の対向面52aのS極とが完全に対向するとともに、第1の対向面51aのS極と第2の対向面52aのN極とが完全に対向している。このため、第1の磁性体51と第2の磁性体52とが相互に吸引し合う磁力が最大となっている。
そして、第1の磁性体51が回転することに伴い、第1の対向面51aのN極と第2の対向面52aのS極とが対向する面積、および第1の対向面51aのS極と第2の対向面52aのN極とが対向する面積が小さくなり、これに代わって、第1の対向面51aのN極と第2の対向面52aのN極とが対向する面積、および第1の対向面51aのS極と第2の対向面52aのS極とが対向する面積が大きくなる。すなわち、第1の磁性体51の回転に伴って、第1の磁性体51と第2の磁性体52との相互に吸引し合う磁力が小さくなり、その代わりに反発し合う磁力が大きくなる。
そして、図6(b)に示すように第1の対向面51aが180°回転した状態においては、第1の対向面51aのS極と第2の対向面52aのS極とが完全に対向するとともに、第1の対向面51aのN極と第2の対向面52aのN極とが完全に対向するため、第1の磁性体51と第2の磁性体52とが相互に反発し合う磁力が最大となる。これに伴って、固定部材30が軸方向の下側にスライドして、回転部材20の上面21aと摩擦シート70とが当接することにより発生する摩擦力が最大となり、回転軸110にブレーキが掛かる。このときの回転部材20の上壁21の上面21aと摩擦シート70との当接部分における摩擦トルクの変化、および、それに伴う回転の速度の変位を図7および図8のグラフに示す。
(3)第3の実施の形態
次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。この実施の形態に係るブレーキ装置10の構成は、第1の磁性体51と第2の磁性体52との各々が、軸方向に対向する面においてN,S極を2組有することを除いて、上記した第2の実施の形態と同じであるので、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は省略する。
図9(a)は第1の対向面51aが回転を開始する前の初期状態であり、図9(b)は第1の対向面51aが90°回転した状態である。上記した第2の実施の形態と同様に、この第3の実施の形態においても、第1の磁性体51の回転に伴って、第1の磁性体51と第2の磁性体52との相互に反発し合う磁力が徐々に大きくなる。そして、上記した第2の実施の形態では、第1の磁性体51が180°回転したとき第1の磁性体51と第2の磁性体52とが相互に反発し合う磁力が最大となったが、この実施の形態では、図9(b)に示すように、第1の磁性体51が90°回転したとき反発し合う磁力が最大となる。したがって、この実施の形態では、第1の磁性体51が90°回転したとき、発生する摩擦トルク(gfcm)が最大値となる。
このときの回転部材20の上壁21の上面21aと摩擦シート70との当接部分における摩擦トルクの変化、および、それに伴う回転の速度の変位を図10および図11のグラフに示す。なお、第1の磁性体51と第2の磁性体52との各々が有するN極とS極の組数を増やすことにより、摩擦トルクが最大値となる第1の磁性体51の回転角度をより小さく調整することができる。例えば、N極とS極の組数を3組にしたときは第1の磁性体51が60°回転したとき摩擦トルクが最大となり、4組にしたときは45°回転したとき最大となる。このように、必要に応じて所望の角度を選択できる。
(4)第4の実施の形態
次に、図12を用いて、この発明の第4の実施の形態について説明する。上記した第2および第3の実施の形態では、第1の磁性体51、第2の磁性体52の各々が円板状であったが、この第4の実施の形態では、これら円板状の各々が軸方向と平行に半分に切断された形状である。なお、この点を除いたブレーキ装置10の構成は、上記した第2および第3の実施の形態と同じであるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は省略する。
図12を参照して、この実施の形態においては、第1の対向面51aと、第2の対向面52aとは、各々が1つのN極を有する。図12(a)は第1の対向面51aが回転を開始する前の初期状態を示している。初期状態において、第1の対向面51aと第2の対向面52aとは、軸方向において相互に対向する部分がなく、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間には磁力が発生しない。
図12(b)は第1の対向面51aが180°回転したときの様子を示している。第1の対向面51aが回転するに伴って、第1の対向面51aと第2の対向面52aとの軸方向において相互に対向する面積が大きくなり、図12(b)に示す180°回転した状態となったときこの面積が最大となる。
すなわち、第1の磁性体51が回転するに伴って、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間で発生する相互に反発する磁力が大きくなり、180°回転したとき最大となる。これに伴って、回転部材20の上面21aと摩擦シート70とが当接して発生する摩擦が最大となることにより、回転軸110の回転にブレーキが掛かる。
このときの、摩擦トルクの変化と回転軸110の回転の速度との変化は、図7および図8のグラフで示した第2の実施の形態の場合と同様である。
なお、この実施の形態では第1の磁性体51、第2の磁性体52の各々が、円板状を軸方向と平行に半分に切断した形状である場合について説明したが、これに限らず、軸方向において、1/4、1/8、1/16、その他の所望の大きさに切断した形状であってもよい。円板状を所望の大きさに切断し、第1の磁性体51および第2の磁性体52の配置を調整することにより、所望の回転角度で回転軸110にブレーキを掛けることが可能となる。
なお、上記した実施の形態において、第1の磁性体51と第2の磁性体52との間で作用する磁力が漏れることを防止するため、第1の磁性体51、および/または第2の磁性体52の外側の端面に金属板を設けるようにしてもよい。このような金属板は、例えば図1に示す摩擦シート70と鍔部42の下面42aとの間に介在させて設けてもよい。
なお、上記した第2および第3の実施の形態においては、円板状の第1の磁性体51と第2の磁性体52との各々が有する相互に対向する第1の対向面51a、第2の対向面52aは、複数の極を有する場合について説明したが、これに限らず、第1の磁性体51と第2の磁性体52とが円板状である場合でも、第1の対向面51a、第2の対向面52aの各々が単極を有するものであってよい。
なお、上記した実施の形態では、固定部材30が有する面に摩擦シート70を設ける場合について説明したが、これに限らず、回転部材20が有する面に摩擦シート70を設けるようにしてもよい。
なお、上記した実施の形態では、固定部材30が下部ハウジング部材31、および上部ハウジング部材41が連結された筐体である場合について説明したが、これに限らず、下部ハウジング部材31と上部ハウジング部材41とは分離されていてもよいし、摩擦シート70を有するどちらか一方だけが設けられてもよい。
なお、上記した実施の形態では、回転部材20に固定された上側に位置する第1の磁性体51に対して、軸方向に対向して下側に配置された第2の磁性体52を有する固定部材30を軸方向に移動させる場合について説明したが、これに限らず、下側に配置された第2の磁性体52を有する固定部材30に対応する部材を軸方向において固定して、上側に位置する第1の磁性体51を有する回転部材20を軸方向に移動可能としてもよい。
以上のように構成した回転軸のブレーキ装置10は、簡単な構成であり且つコンパクトにあるため、様々な移動部材100に適用することが可能である。例えば、ラップトップパソコンのディスプレイの開閉、CDを出し入れするための部材の開閉、ロボットの関節部分の曲げ伸ばし、カメラシャッターの開閉などへの適用が考えられる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示する実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
10 ブレーキ装置、20 回転部材、21 上壁、21a 上面、22,33,43 側壁、23,44 下端面、30 固定部材、31 下部ハウジング部材、32 底壁、34 上端面、35 溝部、36 底面、41 上部ハウジング部材、42 鍔部、42a 下面、51 第1の磁性体、51a 第1の対向面、52 第2の磁性体、52a 第2の対向面、60 初期位置、61 第1の角度範囲、62 第2の角度範囲、70 摩擦シート、80 摺動シート、90 ストッパ、100 移動部材、110 回転軸。

Claims (6)

  1. 回転軸を受け入れて回転軸とともに回転する回転部材と、
    前記回転部材に設けられる第1の磁性体と、
    前記第1の磁性体と軸方向に対向可能な第2の磁性体を含む第1の固定部材と、
    前記回転部材と軸方向に対向する第2の固定部材とを備え、
    前記回転部材および前記第2の固定部材の少なくとも一方は対向する面に摩擦面を含み、
    前記第1の磁性体と前記第2の磁性体との吸引または反発作用により、前記摩擦面を前記対向する面に当接させて回転方向に対するブレーキ力を発生させ
    前記回転軸は第1の角度範囲と、前記第1の角度範囲に続く第2の角度範囲とを含む角度まで回転可能であり、前記ブレーキ力は前記第2の角度範囲でのみ生じる、回転軸のブレーキ装置。
  2. 前記吸引または反発作用は、前記第1の角度範囲または前記第2の角度範囲で作用する、請求項に記載の回転軸のブレーキ装置。
  3. 前記摩擦面は、前記第2の角度範囲内のみで対向する面と当接する、請求項に記載の回転軸のブレーキ装置。
  4. 前記回転部材を収容する筐体を備え、
    前記筐体は前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを含む、請求項1〜のいずれかに記載の回転軸のブレーキ装置。
  5. 前記第1の磁性体は円板状であり、前記第1の磁性体が有する前記第2の磁性体と対向する面は、少なくとも一組の相互に異なる極を有する、請求項1〜のいずれかに記載の回転軸のブレーキ装置。
  6. 前記第2の磁性体は円板状であり、前記第2の磁性体が有する前記第1の磁性体と対向する面は、少なくとも一組の相互に異なる極を有する、請求項に記載の回転軸のブレーキ装置。
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