JP2012039721A - ロータリアクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転軸11に支持されたマグネットを有するロータ10と、ロータ10に軸方向で対向する空芯コイルを有するステータ20とを具備し、空芯コイル21の電磁作用によって往復回動するロータリソレノイドを用いたロータリアクチュエータ1であって、ロータ10に回転軸11の軸方向で対向する摩擦力印加部材23と、摩擦力印加部材23とロータ10を圧接させる付勢部材13と、摩擦力印加部材23とロータ10との圧接を解除させる反付勢部材50とを有する。
【選択図】図1
Description
そこでコアを大きくしたり永久磁石の磁界を強くしてコアと永久磁石の磁気吸引力を大きくすればロータリドアの停止位置の保持力は高まるが、ロータの往復運動時に、大きな電流が必要となり駆動効率が低下したり、起動トルクが大きくなってしまう。
「前記摩擦力印加部材は、前記ロータの反ステータ側に配置されていること」、
「前記摩擦力印加部材は、前記ロータと前記ステータとの間に配置されていること」、
「前記付勢部材は、前記摩擦力印加部材を前記ロータに圧接させるものであること」、
「前記付勢部材は、前記ロータを前記摩擦力印加部材に圧接させるものであること」、
「前記付勢部材は、前記ロータに連結されたコイルバネであること」、
「前記付勢部材は、前記回転軸に挿入されたコイルバネであること」、
「前記反付勢部材は、電磁的な吸引力あるいは反発力を利用したものであること」、
「前記摩擦力印加部材は、前記ロータに対向する面に有する高摩擦材であること」、
「前記ロータは、前記摩擦力印加部材に対向する面に高摩擦材を有すること」、
を含むものである。
図1は、本実施形態例に係るロータリアクチュエータ1を下ケース3側から示した分解斜視図であり、図2は、同じく上ケース2側から示した分解斜視図である。
ステータ20は、上ケース2の内底面2bに固定された非磁性の第1ベース板22と、第1ベース板22上に固定された空芯コイル21を有する。
上ケース2の内底面2bには軸受2aが設けられており、この軸受2aは、燒結含油軸受あるいは上ケース2と一体に成形された樹脂軸受等で構成されている。
軸受2aには回転軸11が挿入され、回転軸11にはロータ10が固定されている。回転軸11は、上ケース2から外部に突出され、図示しない外部装置と接続でき、ロータ10の回転力が伝達できる。
支柱33の外周には、付勢部材13が装着される。付勢部材13は、圧縮コイルバネ35で形成され、可動プレート31と第2ベース板51の間に配置され、第2の高摩擦材32をロータ10の第1の高摩擦材15に圧接させるものである。支柱33の先端には、可動プレート31の移動を制限するフランジ34が設けられている。
より具体的には、反付勢部材50は、ロータ10の反ステータ側にあり、第1の磁性体37は、反ステータ側(下ケース側)の可動プレート31上に配置され、鉄心53を内装する電磁コイル52は、下ケース3の第2ベース上に配置される。
また、本例のロータリアクチュエータでは、付勢部材は、摩擦力印加部材をロータに圧接させるものであるため、簡単な構成でロータの停止位置を確実に保持できる。
また、本例のロータリアクチュエータでは、摩擦力印加部材は、ロータに対向する面に有する第2の高摩擦材であり、また、ロータは、摩擦力印加部材に対向する面に第1の高摩擦材を有するため、ロータと摩擦力印加部材との間に機械的な面接触抵抗が発生し位置保持がさらに確実に確保できる。
第1の実施形態例では、鉄心を内装する電磁コイルが、可動プレートに設けられた第1の磁性体を磁気的に吸引した構成であったが、次のような構成にしてもよい。
可動プレートは、第1の実施形態例では、第2ベース板に固定される2本の支柱を介し軸方向に移動自在に保持されていたが、本例では、第1ベース板に固定される2本の支柱を介し軸方向に移動自在に保持される。本例の支柱は、空芯コイルの両側から離れて配置される。そのため、本例の支柱がロータの回転方向の両側に配置されても、ロータは支柱に当接することなく回転運動できる。本例の支柱の先端には、可動プレートの移動を制限するフランジが設けられる。
付勢部材は、第1の実施形態例では、圧縮コイルバネが支柱に装着され可動プレートと第2ベース板との間に設けられていたが、本例では、引張コイルバネが支柱に装着され可動プレートと第1ベース板に係合して連結されており、この引張コイルバネが、可動プレートに設けられる第2の高摩擦材をロータに圧接させる。
第2の高摩擦材とロータとの圧接を解除させる反付勢部材として、鉄心を内装する電磁コイルは、第1の実施形態例では、第2ベース板に設けられ、可動プレートの第1の磁性体と対向配置されていたが、本例では、第1ベース板の空芯コイルと支柱との間にそれぞれ設けられる。また、第1の実施形態例では、可動プレートの反ステータ側の面に第1の磁性体が設けられていたが、本例では、空芯コイルの両側に設けられた鉄心を内装する電磁コイルと対向配置されるように、可動プレートのステータ側の面に片面1極着磁された浮揚磁石が設けられる。この電磁コイルに電流を流すと、電磁コイルは浮揚磁石と同極の磁束が発生し、電磁的な反発力を利用して、可動プレートは反ステータ側に移動する。
図4は、本実施形態例の各構成要素を分解して下ケース側から示した分解斜視図である。図5は、本実施形態例を上ケース側から示した分解斜視図である。
ステータ20は、上ケース2の内底面2bに固定された非磁性の第1ベース板22と、第1ベース板22上に固定された空芯の空芯コイル21を有する。この空芯コイル21上には、摩擦力印加部材23である第3の高摩擦材60が設けられ、第3の高摩擦材60は、ロータ10とステータ20との間に配置されている。第3の高摩擦材60は、例えば、ウレタンゴムシート、シリコーンゴム、ブチルゴム等のシートからなる。
軸受2aには回転軸11が挿入され、回転軸11にはロータ10が固定されている。回転軸11は、上ケース2から外部に突出され、外部装置と接続でき、ロータ10の回転力が伝達できる。
また、本例のロータリアクチュエータでは、付勢部材は、ロータを摩擦力印加部材に圧接させるものであるため、簡単な構成でロータの停止位置を確実に保持できる。
また、本例のロータリアクチュエータでは、付勢部材は、ロータに連結されたコイルバネであるため、簡単な構成でロータを付勢できる。
また、本例のロータリアクチュエータでは、反付勢部材は、電磁的な吸引力を利用したものであるため、機械的な摩擦を発生させることがなく、低損失のロータリアクチュエータとなる。
また、本例のロータリアクチュエータでは、摩擦力印加部材は、ロータに対向する面に有する第3の高摩擦材であり、また、ロータは、摩擦力印加部材に対向する面に第4の高摩擦材を有することにより、ロータと摩擦力印加部材との間に機械的な面接触抵抗が発生するため位置保持がさらに確実に確保できる。
第2の実施形態例では、付勢部材の引張コイルバネがロータと軸受間に配置されていたが、本例では、付勢部材は、回転軸と反対軸の突部に挿入される圧縮コイルバネで形成され、ロータとポテンショメータとの間に配置され、ロータを第3の高摩擦材に圧接させるものである。
第3の高摩擦材とロータとの圧接を解除させる反付勢部材として、鉄心を内装する電磁コイルは、第2の実施形態例では、第2ベース板に固定され、ロータの第2の磁性体と対向配置されていたが、本例では、第1ベース板に固定され、空芯コイルと軸受間に設けられる。
また、第2の実施形態例では、ロータの反ステータ側の面に第2の磁性体が設けられていたが、本例では、空芯コイルと軸受間に配置された鉄心を内装する電磁コイルと対向配置されるように、ロータのステータ側の面に片面1極着磁された浮揚磁石が設けられる。電磁コイルに電流を流すと、電磁コイルは、浮揚磁石と同極の磁束が発生し、電磁的な反発力を利用して、ロータが反ステータ側に移動し、第3の高摩擦材とロータが非接触状態となる。
2 上ケース
2a 軸受
2b 内底面
2c ストッパ部材
3 下ケース
3b 内底面
10 ロータ
11 回転軸
12 マグネット
13 付勢部材
14 突部
15 第1の高摩擦材
20 ステータ
21 空芯コイル
22 第1ベース板
23 摩擦力印加部材
31 可動プレート
32 第2の高摩擦材
33 支柱
34 フランジ
35 圧縮コイルバネ
36 引張コイルバネ
37 第1の磁性体
38 第2の磁性体
50 反付勢部材
51 第2ベース板
52 電磁コイル
53 鉄心
60 第3の高摩擦材
70 ポテンショメータ
71 非回転体
Claims (10)
- 回転軸に支持されたマグネットを有するロータと、前記ロータに軸方向で対向する空芯コイルを有するステータとを具備し、前記空芯コイルの電磁作用によって往復運動するロータリソレノイドを用いたロータリアクチュエータであって、
前記ロータに前記回転軸の軸方向で対向する摩擦力印加部材と、前記摩擦力印加部材と前記ロータを圧接させる付勢部材と、前記摩擦力印加部材と前記ロータとの圧接を解除させる反付勢部材とを有することを特徴とするロータリアクチュエータ。 - 前記摩擦力印加部材は、前記ロータの反ステータ側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリアクチュエータ。
- 前記摩擦力印加部材は、前記ロータと前記ステータとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリアクチュエータ。
- 前記付勢部材は、前記摩擦力印加部材を前記ロータに圧接させるものであることを特徴とする請求項2に記載のロータリアクチュエータ。
- 前記付勢部材は、前記ロータを前記摩擦力印加部材に圧接させるものであることを特徴とする請求項3に記載のロータリアクチュエータ。
- 前記付勢部材は、前記ロータに連結されたコイルバネであることを特徴とする請求項5に記載のロータリアクチュエータ。
- 前記付勢部材は、前記回転軸に挿入されたコイルバネであることを特徴とする請求項6に記載のロータリアクチュエータ。
- 前記反付勢部材は、電磁的な吸引力あるいは反発力を利用したものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のロータリアクチュエータ。
- 前記摩擦力印加部材は、前記ロータに対向する面に有する高摩擦材であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のロータリアクチュエータ。
- 前記ロータは、前記摩擦力印加部材に対向する面に高摩擦材を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のロータリアクチュエータ。
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