JP6115905B1 - 可視光活性光触媒酸化タングステン化合物 - Google Patents

可視光活性光触媒酸化タングステン化合物 Download PDF

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Abstract

【課題】可視光透過率の高い酸化タングステン光触媒の提供。【解決手段】本発明の光触媒ナノ粒子は、化学式WOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で示される含水系の酸化タングステンであって、平均粒径が50nm以下からなる透明性の高い分散液体であって、X線回折法による結晶構造分析スペクトルの2θ(deg)が20°以下の低角側でピークを有することを特徴とする新規な化合物であり、示差熱分析では、300℃付近と400℃付近にDTAの発熱ピークを有することを特徴とする可視光活性光触媒化合物である。【選択図】図8

Description

本発明は、可視光活性の光触媒酸化タングステン化合物のナノ粒子の特性に関するものである。
可視光活性光触媒として、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)等の修飾やニオブ(Nb)、非金属イオンの窒素(N)や硫黄(S)のドーピングを行って、可視光活性を有する酸化チタンの開発が行われ、また、酸化タングステンのうち、三酸化タングステンによる可視光活性光触媒が開発され、多くの特許出願がなされている。
特開2009‐233655号公報に、単斜晶と三斜晶の混晶の三酸化タングステンの被覆層は透明度が高く、視覚的にも色ムラ等が生じにくいとの報告が見られ、また、WO2009‐31316号公報では、550nmの波長における膜厚0.025μmの場合の光透過率が95%との報告も上がっているが、波長550nmは、三酸化タングステン粉末による吸収が少なく、光触媒被膜層自体の透過率の測定が目的であり、可視光全体における透過率は示されていない。
また、特開2011‐62655号公報によると、貴金属や銅化合物を助触媒として添加した酸化タングステン可視光応答性光触媒に水分を直接添加して、可視光応答性光触媒を改質する方法が開示されている。
ここで、一般的な三酸化タングステンの粉末は、黄緑色であり、その水溶液も透明に近いものの、特定波長における光透過率が70%程度以上であるが、紫外線を含めた全透過率は不明である。自動車のフロントガラスや運転席及び助手席のサイドガラスは、可視光の透過率が70%以上との道路運送車両の保安基準があり、太陽光からの可視光による自動車内の空気浄化や紫外線吸収による紫外線カットが可能であっても、夜間の走行に対して低い透過率では、当該保安基準により塗布等によるフロントガラス等へ応用できないという問題があった。
また、有色の場合、表面の色合いが変化するため、家具表面には塗布できないなどの塗布対象が限られるといった問題もあった。
さらに、光触媒の特性を決める要因は、構成する材料のバンドギャップや真空準位からの伝導帯の位置、価電子帯の位置等の本質的な材料物性とその材料物性に基づいた表面での電荷移動反応により決められるものであることは周知のことである。具体的には、酸化チタンが持つ光触媒特性により水の分解や様々な有機物の分解が確認され、空気の清浄化や水の浄化等、様々な分野で実用化されてきた。近年、酸化チタン結晶(アナターゼ、ルチル、ブルッカイト)のバンドギャップ値から、紫外線領域の400nmよりも短い波長領域でしか光触媒性能が発揮できないことから、例えばLED照明のような400〜800nmでの可視領域のみに光強度があるものでは、光触媒性能が発揮できないという致命的な問題が起きてきた。その背景としては、従来の蛍光灯や発熱ランプでは電気から光へのエネルギー変換効率が低く、電力の削減の要求から省エネルギー効果の高いLED照明へと移行している現状がある。したがって、LED照明が普及して行くことにより、従来型の光触媒である酸化チタン光触媒では空気の清浄化、もしくは消臭効果の機能が発揮できないという問題があった。その問題を解決するため、酸化チタン系光触媒では、段落0002に記載の取組が検討され続けている。
そこで、近年、次世代型の光触媒として、酸化タングステンが着目されてきた。酸化タングステンは、酸化チタンと比較してバンドギャップが狭いために、可視領域での光吸収性能があり、このためにLED照明においても、光触媒性能が酸化チタンに比較して、10倍以上の性能を持つという発表がなされている。このような酸化タングステンを用いた光触媒は、酸化チタンの光触媒と同様に、粉の表面において電荷移動反応から有機物の分解等を起こすため、光触媒性能を改善する方法としては、当該粉のサイズとして10〜20nmに至るような微細粒子も合成されてきた。
ここで、酸化チタンの合成方法は、基本的には塩化チタンやアルコキシドチタンを用いた加水分解反応を用いて、ゾルゲル反応から酸化チタンの前駆体を形成し、その後に、水熱反応で結晶化させて目的とする結晶構造の酸化チタン粒子を合成するものであった。または、塩化チタンやアルコキシドチタン等を気化させて燃焼反応から合成する方法やプラズマを用いる方法等が検討されてきた。このような酸化チタンの製法を基にして、酸化タングステンのナノ粒子の合成に応用する場合、タングステンの塩化物やアルコキシドは、非常に高価な材料となるために、工業化することが出来ないという採算上の問題があった。その結果、酸化タングステンのナノ粒子を容易に合成することが出来ないという問題もあった。
一般的には金属タングステンの沸点は非常に高く、電子ビーム蒸発させてキャリアーガス中の酸素と反応させることにより、酸化タングステンの粒子を合成するか、または、金属タングステンに直流プラズマを用いて気化させ、キャリアーガス中で酸化反応させて酸化タングステンのナノ粒子を合成する方法が代表的な方法として挙げられる。これらの方法では、生産性は低いものの、非常に小さな酸化タングステン粒子が合成でき、且つ光触媒性が強いとされる斜方晶系の三酸化タングステンのナノ粒子が得られている。同様にレーザーアブレーション、電子ビーム蒸発法も同様に使用されている。 このように従来法において、性能の良い三酸化タングステンのナノ粒子が合成されているが、これらを作る際に用いられるプラズマ法、電子ビーム蒸発法、あるいはレーザーアブレーション等には、高い投入電力を必要とするといった問題もあった。上記の方法で合成された酸化タングステンは粒子サイズの一次粒子が小さくても30nm程度あり、それが焼結、もしくは凝集した状態にある。この粉を湿式で粉砕し、液相中に分散させるために界面活性剤やpH調節により分散性を改善している。このようにして製造された市販の可視光応答型の光触媒分散液体は白色、または黄色に帯びており、室内の壁やカーテン、家具等に付着すると、透明性がないためにこれらの色が付着して、視覚上著しい問題となっていた。
特開2011− 62665号公報 特開2009−202151号公報 特開2009−233655号公報 特開2009−160566号公報 特開2006−176405号公報 WO2009− 31316号公報
平成16年度 特許流通支援チャート 化学25 光触媒(材料技術及び担持技術) 独立行政法人工業所有権情報・研修館 ナノ学会編 ナノコロイド 合成・物性・機能 寺西利治 編著 鳥本司・山田真実 共著 近代科学社 発行 国立研究開発法人 物質・材料研究機構 材料情報ステーション 物質・材料データベース
解決しようとする問題点は、投入電力が少なく、且つ大量に合成できる液相状態での反応により、タングステンを含んだ化合物を合成し、無色透明で光透過率の高く、可視光活性の高い酸化タングステンのナノ粒子(光触媒化合物)分散液の提供である。
本発明の酸化タングステン化合物は、WOn・(H2O)m(1.5<n<3.0、0.5<m<7.0)で表わされることを最も主要な特徴とする。ここで示したmは化合物に含まれる結晶水と細かいナノ粒子の特性として持つ吸着水の二つからなるものである。特に結晶構造に含まれるものだけではない。更に本発明の酸化タングステン化合物はサイズとして、500nm以下のものであり、平均粒径が5〜50nm程度であること、また界面活性剤を含まない状態で透明性の高い分散液体として構成できるものである。
本発明の発明者は、タングステン原料として、タングステン酸、タングステン酸アンモニウム、タングステン酸ナトリウム等のタングステン酸塩を原料に熱分解法でタングステンと酸素を含んだ化合物の合成を検討並びに実験を重ねてきた。その中で、タングステン酸塩、タングステン酸を高濃度で熱分解させると、分解時に粒成長をするために微細な粒子を合成できないために、少なくともタングステン酸またはタングステン酸塩を水溶液中で熱分解させることで微細な粒子の合成が可能になる。当該水溶液の中のタングステン酸又はタングステン酸塩の濃度として、1Mから0.001Mのモル濃度の範囲であることが望ましい。この液体を不活性ガス中で200〜600℃程度までに昇温してタングステン酸類の熱分解を生じさせる。当該タングステン酸類は、例えば水には不溶であるので熱分解を促進させる助剤として、塩酸や硝酸を添加することにより熱分解性が改善される。この液体を不活性ガス中で200℃以上に昇温すれば、タングステン酸類の熱分解を生じさせることができる。
また、本発明の製造方法の特徴として、200〜600℃までに昇温させる装置にはマイクロリアクター装置を用いるが、タングステン酸、パラタングステン酸アンモニウムと塩酸を加えて水に溶解させ、当該マイクロリアクター装置を用いて、リアクターを加熱する炉の設定温度200〜600℃程度にしてこの溶液を昇温させることにより、透明なタングステン化合物の合成が達成できた。この際の反応時間は、0.1kgのパラタングステン酸アンモニウムでは100〜200時間程度となっている。反応後の分散液体の特徴としてpHが2から6の間にある。
上記の水溶液として、Cs、Na、K、Li等のアルカリ金属の塩化物を飽和濃度に溶解させて、この液を用いることにより200〜600℃程度にすることでも良い。
前記の水溶液の代わりに水を気化させて融点が300〜350℃程度の無機イオン液体中にタングステン酸類を添加して、熱分解温度として300〜600℃程度までにすることにより所定の目的のものが合成される。この際に初期はタングステン酸アンモニウムを水にアルカリ金属の塩化物を溶かしたものを用いて、加熱して水を気化させた後に熱分解温度にまで昇温させることでも同様に合成できる。
本発明により、マイクロリアクターにおける反応においては所定の温度に設定した密閉系の反応管を用いた流動反応で行うか、または、所定の温度に設定した密閉管内において反応させることにより、パラタングステン酸アンモニウムの還元性の分解ガスにより、二酸化タングステン、三酸化タングステンの酸素欠損タイプの酸化タングステンまたは含水系の酸化タングステンの平均粒径が50nm以下からなる分散液体を合成できることが発見できた。
さらに、本発明の酸化タングステンの分散液体は、従来の三酸化タングステンと異なり、無色透明性が高く、色むらの発生を避けたい部材や材料への塗布が行なえるとともに、可視光透過率の関係から使用できなかったガラス等への塗布による空気浄化や、無色透明であることで、着色により好みの色の可視光活性光触媒を提供できる利点がある。
本発明のタングステンの含水結晶は、他の光触媒例えばWO3のような酸化タングステン系光触媒やTiO2のような酸化チタン系光触媒溶液には存在しないバインダー(結合剤)性能を自ら保有し、例えば5%溶液などでは、プラスチック表面の一部を除き、有機・無機の材料表面にバインダー成分を加えることなくそのまま塗布できることである。
図1は本発明の酸化タングステンのナノ粒子の透過型電子顕微鏡写真である。 図2は本発明の酸化タングステンのナノ粒子の透過型電子顕微鏡写真である。 図3は本発明の酸化タングステンのナノ粒子の透過型電子顕微鏡写真である。 図4は本発明の酸化タングステンの球状ナノ粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 図5は本発明の酸化タングステンの針状ナノ粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 図6は本発明の酸化タングステンのナノ粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 図7は本発明の酸化タングステンのナノ粒子の走査型電子顕微鏡写真である。 図8は本発明の酸化タングステンの乾燥結晶のエネルギー分散型X線分析スペクトルである。(実施例1) 図9は本発明の酸化タングステンのX線回折による結晶構造解析スペクトルである。(実施例1) 図10は比較として市販の三酸化タングステンのX線回折による結晶構造解析スペクトルである。 図11はパラタングステン酸アンモニウムのX線回折による結晶構造解析スペクトルである。 図12は本発明の酸化タングステンの5重量%水溶液を塗布した板ガラスの光透過率である。(実施例1) 図13は本発明の酸化タングステンの5重量%水溶液の粒度分布である。(実施例1) 図14は本発明の酸化タングステンの5重量%水溶液の粒度分布である。(実施例1) 図15は本発明の酸化タングステン化合物の示差熱分析を行った際のTG-DTAデータを示したグラフである。(実施例1) 図16は150℃で乾燥後の本発明の酸化タングステン化合物のTG-DTAデータをしましたグラフである。(実施例1) 図17は可視光活性試験のために、ホルムアルデヒド除去比較実験で使用した試料を示した写真である。(実施例4)
(透過型電子顕微鏡)
本発明の酸化タングステンを株式会社日立製作所製 透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)H-7650を使って、撮影した写真が図1乃至図3である。図1は×50.0kの倍率で撮影し、図2及び図3は、×100kで撮影したもので、いずれの写真から本発明の酸化タングステンの粒子サイズは、3〜10nmのナノ粒子であり、その平均粒径は5nm程度であることが分かる。
(走査型電子顕微鏡)
本発明の酸化タングステンを株式会社日立製作所製 S-4800型 透過・走査型X線元素分析機能付き走査型電子顕微鏡で撮影した写真が図4乃至図7である。図4は、5.0kv 7.9mm ×300kで撮影した球状ナノ粒子であり、図5は、5.0kV 8.8mm ×200kで撮影した針状ナノ粒子の写真である。図6は、5.0kV 7.9mm ×300kの条件で撮影し、図7は5.0kV 7.9mm ×600kの条件で撮影したもので、走査型電子顕微鏡では粒子が撮影できないくらいに小さな状態であることが観察できる。
(エネルギー分散型X線分析)
また、エネルギー分散型X線分析のために、株式会社日立製作所製 S-4800型 透過・走査型線元素分析機能付き走査型電子顕微鏡を使って、本発明の酸化タングステンWOn・(H2O)mに含まれる水分を除去した粉末について、元素分析並びに定量分析を行った。当該酸化タングステンには、30重量%程度の水分が含まれているため、当該酸化タングステンの結晶を取り出して乾燥させた試料の定量分析を行った。図8は、当該定量分析で現れたスペクトルを示しているが、そのスペクトルのピークは、タングステンWと酸素Oのスペクトルのみであった。その質量や元素比率の結果を表1に示している。ここで、スタンダードレス法を選択した状態で分析を行った場合、バックグラウンド処理、ピーク分離、X線のNet強度計算、K値の算出、ZAF補正までの一連の定量分析を行うことが可能であり、当該分析で検出された元素はタングステンWと酸素Oだけであり、表1に示すように、その元素比率(At %)はW:O=34.52:65.48=1:1.90となっていることが分かる。このエネルギー分散型X線分析では、水素H、ヘリウムHe及びリチウムLiは計測できないが、この2つの元素による重量比(Wt %)の下欄のトータルが100%であることからも、本発明の酸化タングステンは、この2つの元素比のみが有効であると推定される。また、表2に示すように、本発明の酸化タングステンの水溶液の製造過程で塩酸を使用する場合があり、塩素元素の有無を確認するために、塩素の定量分析も行なったところ、塩素は本発明の酸化タングステンには含まれていないことが分かる。
Figure 0006115905
Figure 0006115905
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表1は、本発明の酸化タングステンの球状粒子のエネルギー分散型X線分析装置の定量分析結果であり、W:O=34.52:65.48=1:1.90の元素比を示している。表2も、本発明の酸化タングステンの定量分析結果であり、W:O=35.84:64.16=1:1.79の元素比となっている。また、表3は、本発明の酸化タングステンの針状粒子の定量結果であり、W:O=37.64:62.36=1:1.66の元素比を示している。ここで、本発明の酸化タングステンは、H2Oを含んでいて、約400℃で乾燥処理した場合の重量減が約20〜40%程度であるが、仮に30%とした場合、WOn・(H2O)mで考えると、WOnの重量は、184+16×nであり、含有する水分をyとすると、(184+16×n+y)×0.3=yで表わすことができる。また、y=18×mなので、m=y÷18=(184+16×n)÷42で求めることができるので、n=1.9の場合、m=5.10、n=1.79の場合、m=5.06、n=1.66の場合、m=5.01である。同様に、約20%の含水の場合、n=1.9では、m=2.98、n=1.79では、m=2.93、n=1.66では、m=2.92であり、約40%の含水の場合、n=1.9では、m=7.94、n=1.79では、m=7.82、n=1.66では、m=7.80である。
(X線回折)
本発明の酸化タングステンについて、株式会社リガク製 簡易型X線回折装置Multi Flexを用いて、X線回折による結晶構造解析を行った結果が図9である。供試X線は、Cu/40kV/50mAで、ゴニオメーターは、マルチフレックス&ゴニオメーター(シャッターなし)で、試料の回転速度は60rpmで、フィルタ及びインデントモノクロは使用せず、発散スリット及び散乱スリットはともに1°で、カウンターモノクロメーターは固定モノクロメーターを使用し、受光スリットは0.3mm、カウンタにはシンチレーションカウンタを用い、モノクロ受光スリットは使用しなかった。また、走査モードは連続で、スキャンスピードは4.000°/minで、サンプリング幅は0.010°で、操作軸はθ/2θで、走査範囲は5.000〜65.000°で、θオフセットは0で、積算回数は1として分析を行った。図9に示すように、2θ(deg)が低角側(20°以下)に大きなピークがあることから、図10に示す三酸化タングステンや国立研究開発法人 物質・材料研究機構 材料情報ステーション 物質・材料データベースで検索した二酸化タングステンや三酸化タングステンのX線回折データでは低角側(20°以下)にはピークが見られないことから、本発明の酸化タングステンとは全く異なっている。また、図11に示すパラタングステン酸アンモニウムのX線回折構造とも異なっていることから、本発明の酸化タングステンは新規な物質であることを示している。
(光透過率)
本発明の酸化タングステンの光透過率について、波長300nm〜1200nmまで2nmピッチで測定を行った。試験方法は、厚さ2.0mm×幅100mm×長さ100mmの板ガラスに、5重量%の溶液を作り、刷毛塗りでガラスの片側に塗布して、透過率を測定した。本発明の酸化タングステンとの比較のために、市販の三酸化タングステンの5重量%溶液を同様に、同サイズのガラスに刷毛塗りを行ったので、膜厚は厚く、膜厚の測定はしていない。その透過率をグラフにしたものが、図12である。表4に示すように、本発明の酸化タングステン5重量%溶液を塗布したガラスの平均光透過率は、約83.98%であったのに対して、市販の三酸化タングステン5重量%溶液を塗布したガラスの平均光透過率は、約68.11%の結果であった。また、表5に示すように、可視光である400nm〜780nmの数値での平均光透過率は、本発明の酸化タングステンの場合は、約88.0%であったのに対して、市販の三酸化タングステンは、約53.9%の数値となっていることから、本発明の可視光透過特性が高いことが分かる。
Figure 0006115905
Figure 0006115905
また、表4に示すように、本発明の酸化タングステンの溶液を刷毛塗りする前の板ガラスの波長2500〜300nmの光透過率平均(1)を測定したところ、本発明に使用した板ガラスの塗布前の光透過率平均は82.61%であり、一方の三酸化タングステンの塗布前の光透過率平均は81.97%であったが、本発明の酸化タングステンを塗布した後の光透過率平均(2)は1.37%向上していることが分かる。これは、塗布前のガラス表面の凹凸による反射光が、本発明の酸化タングステン塗布による表面平滑化により、反射せずに入射した分が増加したものと考えられる。また、表3は、400nm〜780nmの可視光における塗布前(3)と塗布後(4)の透過率平均を示しているが、本発明の酸化タングステンは塗布前測定値から0.86%の透過率の減少であるのに対して、三酸化タングステンは34.59%の減少となっていることからも、本発明の酸化タングステンの透明度が高いことを示している。ここで、表5における本発明の5重量%溶液の場合、塗布後の減少率が0.86%であることから、本発明の溶液だけの場合は、99.0%(=88.00÷88.86×100)の透過率であり、非常に高い透過率を示している。
(粒度分布)
本発明の酸化タングステン5重量%水溶液について、株式会社マイクロトラックベル製の動的光散乱式(DLS:Dynamic Light Scattering)粒子径分布測定装置を使って、粒子分布を測定した。その結果を示したグラフが、図13及び図14である。図13から、本発明の酸化タングステン5重量%水溶液は、粒径7.8nm±3.3nmの範囲に100%含まれ、図14からは、粒径3.9nm±1.0nmの範囲に100%が含まれていることが分かる。この結果からも、本発明の酸化タングステン化合物は、10nm以下の非常に微細なナノ粒子であることが分かる。
(示差熱分析)
本発明の酸化タングステン化合物について、示差熱分析を行った結果を図15及び図16に示している。図15は、本発明の酸化タングステン化合物を150℃で乾燥しないで分析した結果であり、図16は、予め、150℃で乾燥後の本発明の酸化タングステン化合物について分析した結果である。本発明の酸化タングステンは、300℃付近と400℃付近にピークを有することが特徴であることを示している。
パラタングステン酸アンモニウム〔(NH4)10(H2W12O42)・4H2O〕20gと水2000gを混合し、塩酸を10CC添加した水溶液を準備した。この液をマイクロリアクター装置で反応させた。マイクロリアクター装置の構成として、内径1mm、外径3mmφ 長さ20mのSUS管を直径30cmφの螺旋状に巻いたものをニクロム線ヒーター炉内に設置して、送液ポンプは、30MPaまでの送液圧で水溶液を送れる日本分光株式会社の送液ポンプ(JASCO PU-980)を用いた。反応の際の温度は、この炉の設定温度を反応温度とした。SUS管は、塩酸による腐食が激しいために、SUS管内表面を例えばメッキ法で白金コートすることが望ましい。内部圧力はポンプからの送液口に対して、排出側の端部に絞り弁をつけて調節しており、内部圧力に関する評価はしていない。
また、直接に排出側から高温の液体が突出すると危険なために、炉から出したSUS管の出口に別のSUS管を10mつなぎ、そのつないだ管をチラーで循環冷却するため90リットルバケツ浴槽に入れて冷却できる構造とした。その冷却した後に塩ビ製の10リットルバケツにて回収し、回収した液を送液ポンプにより再度反応させるということを繰り返す循環型の反応装置を構成した。
この反応装置を用いて400℃で、流速100cc/minで120時間分解反応を行うと、本発明の対象物質である酸化タングステン結晶を約0.5%含む溶液が得られる。得られた水溶液はほぼ透明であるが、反応時の酸素欠損により紺色に帯びることが生じる場合には、水溶液を攪拌装置により大気中の酸素と10時間反応させた方が望ましい。
上記の方法により、本発明の目的とする無色透明のタングステンが4価に近い新規タングステン化合物が合成できる。この材料は透過型電子顕微鏡での測定では10nmよりも小さく、レーザー散乱法による粒度分布評価装置で測定した結果では平均粒径が9nmのものであることが分かった。
さらに、本発明のタングステンの含水結晶は、バインダー(結合剤)性能を自ら保有し、例えば5重量%溶液などでは、ポリカーボネート、ポリエチレン、スチロール樹脂、フッ素樹脂の一部等々のプラスチック表面の一部を除き、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル樹脂、アクリルウレタン、ウレタン、塩ビ等々を含むプラスチック表面およびほとんどすべての無機の材料表面にバインダー成分を加えることなくそのまま塗布が可能であり、これは、他の光触媒例えばWO3のような酸化タングステン系光触媒やTiO2のような酸化チタン系光触媒溶液には存在しないものである。
実施例1において反応温度を200、300、400、500℃に設定して配管側の絞り弁をほぼ開放して内圧が高まらないように設定して循環させると、200℃では120時間の反応でも窒素を含有したパラタングステン酸アンモニウムが残存している状態であった。300℃以上において窒素含有量が減る傾向があった。
実施例1において作製した透明液体に塩化パラジウム0.02gを添加して、10時間攪拌した後に、ヒドラジンを0.1CC添加して5時間攪拌させてパラジウムを還元した結果、水溶液はやや紫色に帯びたものになった。これを走査型電子顕微鏡で観察した結果、10nm程度のパラジウムのナノ粒子が混在した溶液であることが分かった。同様にAgを硝酸銀として0.02g添加し、同じような操作によりAgのナノ粒子が分散した、やや黄色味がかかったような分散液体が得られた。Cuに関しては硝酸銅として0.02gを添加して同様に処理をした結果、やや緑色を帯びたような分散液体が得られた。
実施例1において作成した酸化タングステン水溶液の可視光活性と他の可視光活性光触媒との性能試験の比較を行った。それぞれの可視光活性光触媒の5重量%の水溶液を作り、図17に示すように、縦10cm×横10cm×厚さ1mmの市販の壁紙(光触媒機能なし)の片側表面に約20g/m2の量をスポンジでまんべんなく塗布した試料を用意した。試料Aは、本発明の酸化タングステン水溶液を塗布した試料であり、試料B〜試料Cは比較試験のための試料である。試料Bは、TY50A:二酸化チタン(アパタイト)、試料Cは、A−TS:二酸化チタン(Pt担持)、試料Dは、ST-BT:二酸化チタン(アナターゼのみ)、試料Eは、市販の三酸化タングステン(粒子小)、試料Fは、市販の三酸化タングステン(粒子大)、試料Gは、市販の三酸化タングステン(Al担持)、試料Hは、市販の三酸化タングステン(Cu担持)、試料Jは、市販の三酸化タングステン(Sn担持)、試料Kは、市販の三酸化タングステン(Zn担持)である。試料Aと試料Bに使用した壁紙のみを用いて、壁紙によるホルムアルデヒド変化の観察のため、ブランク試験(空試験 試料Aと試料B)を行った。同様に、試料Cと試料D、試料Eと試料F、試料Gと試料H、試料Jと試料Kについても同様のブランク試験(空試験)を行った。
それぞれの試料を5リットルのテドラーバッグ(近江オドエアーサービス社製)に入れ、初期濃度40ppmとなるように調整した測定対象ガスであるホルムアルデヒドガスを3リットル注入し、蛍光灯(1000 lx)照射下に静置して、2時間後と6時間後のガス濃度を検知管により測定した。使用ガス検知管は、株式会社ガステック社製で、検知管ナンバー91及び91Lで、ホルムアルデヒド短時間検知管を使用した。
Figure 0006115905
表6に示すように、実施例1で作成した本発明の酸化タングステンの場合、2時間でホルムアルデヒド濃度が、3.1ppmまで低下し、6時間後には、1.3ppmとなった。テドラーバッグ等への吸着によるホルムアルデヒドの減少が見られるものの、比較実験においても同様の傾向が見られ、本発明の酸化タングステン化合物は、他の可視光活性光触媒と遜色のないホルムアルデヒドの光分解性能を有していることを示している。
本発明の酸化タングステンの水溶液は、今までの酸化タングステンにはない透明性を有し、また可視光透過率も80%以上の性能を有しているので、色むらの発生を嫌う材料への塗布も可能となり、可視光活性光触媒機能を有する製品の開発を促すことが可能となる。また、道路運送車両の保安基準では乗用車やバス・貨物車両のフロントガラスや運転席・助手席のガラスは透過率が70%以上であることが定められているが、本発明の酸化タングステンの可視光平均透過率は80%以上なので、これらの車両のフロントガラスの車内側に塗布することも可能であり、室内の空気清浄化とともに、湿度の高い車内のフロントガラスの水滴を曇らないようにすることにより、より安全な視界確保が可能となる。
太陽光発電パネルのガラス面に塗布した場合、発電に使用される1100nm以下での可視光透過率も80%を超えており、本発明の酸化タングステンを塗布した太陽光発電パネルの水洗い等の洗浄後の手入れが容易となると考えられる。
本発明の酸化タングステンに、被覆材料技術の開発や、ニッケル、白金、銀などのドーパントを添加したり、金属イオンのドーピングを行って、光触媒活性を高めたり、金属酸化物、金属化合物、窒化物等の複合成分研究や、吸着材、シリカ等の異種材料との複合化を行うことが可能である。

Claims (6)

  1. X線回折法で分析した結晶構造解析スペクトルの2θ(deg)が低角側(20°以下)でピークを有することを特徴とする、可視光活性を有するWOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で表わされる酸化タングステン化合物。
  2. 示差熱分析で、300℃付近と400℃付近にDTAの発熱ピークを有することを特徴とする、可視光活性を有するWOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で表わされる酸化タングステン化合物。
  3. 動的光散乱式粒子径分布測定により5重量%水溶液の粒度分布を測定した場合、含水系の酸化タングステンの平均粒径が50nm以下からなる透明性の高い分散液体となる請求項1又は請求項2に記載のWOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で表わされる酸化タングステン化合物。
  4. 波長2500〜300nmの塗布前の平均光透過率が80%以上の厚さ2mmの透明ガラス板に、5重量%の水溶液を塗布した場合の当該透明ガラスと塗布膜を併せた光透過率から算出した当該溶液のみの可視光透過率が99%以上である請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のWOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で表わされる酸化タングステン化合物。
  5. バインダー成分を加えることなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル樹脂、アクリルウレタン、塩ビ、あるいは無機材料の表面にそのまま溶液を塗布することが可能な請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のWOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で表わされる酸化タングステン化合物。
  6. タングステン酸又はタングステン酸塩の水溶液の濃度が1〜0.001モル濃度となる水溶液の調整工程と、
    当該水溶液を不活性ガス中で300℃〜400℃まで昇温させて熱分解させる工程と、
    当該熱分解後の水溶液を冷却後、透明なタングステン化合物溶液となるまで、繰り返し不活性ガス中で300℃〜400℃まで昇温させて熱分解させる循環工程とからなる、WOn・(H2O)m〔1.5<n<3.0、0.5<m<7.0〕で表わされる酸化タングステン化合物の製造方法。
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