JP6115724B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
例えば、人体局部を洗浄する洗浄水を加熱する温水ヒータを備えた衛生洗浄装置がある(特許文献1)。衛生洗浄装置は、世界各国で使用されている。例えば、任意の国の電源電圧が他の国の電源電圧とは異なることがある。そのため、一般的に、ヒータの仕様は、世界各国の電源電圧に応じて設定されている。これに対して、ヒータの共通化が望まれている。
例えば、高低2種の電源電圧をそれぞれ印加したときに消費電力を略一定に保つように、抵抗体により形成された複数のヒータを直列に接続する状態と並列に接続する状態とに切り換える選択手段を備えたヘアードライヤーがある(特許文献2)。
特許文献2に記載された選択手段を衛生洗浄装置の温水ヒータに適用すると、直列接続と並列接続との切り替えが確実になされた否かの判断が困難であるという問題がある。例えば、直列接続と並列接続とを切り替える手段として、中継ハーネスの追加が挙げられる。しかし、中継ハーネスの付け忘れが発生していないか否かの判断が困難な場合がある。また、例えば、直列接続と並列接続とを切り替える手段として、切替スイッチが挙げられる。しかし、切替スイッチによる切り替えが行われたか否かの判断が困難な場合がある。さらに、制御部は、世界各国の電源電圧に応じた制御モードを有する。しかし、制御部が所定の制御モードに書き換えられた否かの判断が困難な場合がある。
つまり、誤った切り替えや誤った書き換えがなされた状態で衛生洗浄装置が駆動しても、制御部がフィードバック制御を実行するため、温度ヒューズや電流ヒューズは溶断しない。そのため、製造工程内の電気検査において、誤った切り替えや誤った書き換えが検出されないことがある。
特開2004−116206号公報 特開昭60−261410号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、誤った切り替えや誤った書き換えの発生を抑えることができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の抵抗体を有し給水源から供給される洗浄水を加熱する洗浄水加熱手段と、前記洗浄水加熱手段により加熱された洗浄水を人体に噴出する噴出ノズルと、前記複数の抵抗体の接続関係を切り替える切替手段と、供給電源から前記洗浄水加熱手段に供給される電力を制御する複数の制御モードのうちのいずれかの制御モードが書き込まれた制御部と、を備え、前記制御部は、前記切替手段により前記複数の抵抗体の接続関係と、前記制御部に書き込まれた制御モードと、の組み合わせが予め記憶された条件と一致するか否かを判断し、前記組み合わせが前記条件と一致しない場合にはエラー報知を行う制御を実行することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、制御部は、切替手段による洗浄水加熱手段の切り替えと、書き換えられたプログラム(制御モード)と、の相互関係を確認することができる。これにより、誤った切り替えおよび誤った書き換えの発生を抑えることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記切替手段は、中継ハーネスを有し、前記中継ハーネスは、第1のポートと第2のポートとを有し、前記第1のポートと前記第2のポートとはショートされてなる衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、中継ハーネスの第1のポートと第2のポートとをショートさせることで、制御部は、より確実に誤った切り替えを検出することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記制御部は、スナバ回路を用いて前記組み合わせが前記条件と一致するか否かを判断することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、制御部は、既存のより簡単なスナバ回路により、誤った切り替えを検出することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記切替手段は、並列に接続された前記複数の抵抗体の数の割合を切り替えることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、洗浄水加熱手段の端子数の増加を抑え、洗浄水加熱手段の大型化を抑えることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記切替手段は、前記複数の抵抗体の接続関係を並列接続と直並列接続とに切り替えることで前記割合を切り替えることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、洗浄水加熱手段の端子数の増加を抑え、洗浄水加熱手段の大型化を抑えることができる。
第6の発明は、第1の発明において、前記複数の抵抗体のうちのいずれか抵抗体の通電状態と非通電状態とを切り替えるスイッチ手段をさらに備え、前記制御部は、前記スイッチ手段を制御することで前記いずれかの抵抗体を流れる電流の変化を検出し、前記検出した結果に基づいて前記エラー報知を行う制御を実行することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、特別な検知手段を新たに追加することなく、制御部は、既存のスイッチ手段を制御することで電流の変化を検出し、誤った切り替えおよび誤った書き換えの発生を検出することができる。
本発明の態様によれば、誤った切り替えや誤った書き換えの発生を抑えることができる衛生洗浄装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態にかかる衛生洗浄装置の概念を表すブロック図である。 本実施形態の衛生洗浄装置の製造工程と検査工程の要部を表すフローチャート図である。 本実施形態の衛生洗浄装置の具体例を例示する模式図である。 本実施形態の衛生洗浄装置の具体例を例示する模式図である。 本実施形態の切替手段の変形例を表す構成回路図である。 本実施形態の制御部の判断手段の具体例を説明する回路構成図である。 本実施形態の制御部の判断手段の他の具体例を説明する模式図である。 本実施形態の制御部の判断手段のさらに他の具体例を説明するフローチャート図である。 本具体例の制御部の判断手段を説明する回路構成図である。 本実施形態の制御部の判断手段のさらに他の具体例を説明するフローチャート図である。 本具体例の制御部の判断手段を説明する回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。
なお、図1は、水路系の要部構成と電気系の要部構成とを併せて表している。
本実施形態にかかる衛生洗浄装置100は、洗浄水加熱手段440と、噴出ノズル473と、制御部405と、を備える。洗浄水加熱手段440は、ヒータ441を有し、給水源10から供給される洗浄水を加熱する。ヒータ441は、複数の抵抗体を有する。例えば、ヒータ441は、3つ以上の抵抗体を有する。
噴出ノズル473は、先端部に設けられた噴出口474を有する。噴出ノズル473は、噴出口474から水を噴出して、例えば図示しない便座に座った使用者の人体(例えば「おしり」など)を洗浄することができる。
例えば、図1に表したように、本実施形態にかかる衛生洗浄装置100は、水道や貯水タンクなどの給水源10から供給された水を噴出ノズル473の噴出口474に導く流路20を有する。流路20の上流側には、電磁弁431が設けられている。電磁弁431は、開閉可能な電磁バルブであり、制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。つまり、電磁弁431は、給水源10から供給される水の噴出ノズル473への給水と止水とを切り替える。
電磁弁431の下流には、洗浄水加熱手段440が設けられている。洗浄水加熱手段440は、ヒータ441を有し、給水源10から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温させる。本実施形態の洗浄水加熱手段440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器でもよいし、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器でもよい。使用者は、操作部500を操作することにより温水温度を設定することができる。
洗浄水加熱手段440の下流には、流量の調整を行う流量切替弁471と、噴出ノズル473やノズル洗浄室478への給水の開閉や給水先の切替を行う流路切替弁472と、が設けられている。流量切替弁471は、噴出ノズル473を流れる水の流量を調整する。流路切替弁472は、給水先(流路の接続先)を噴出ノズル473およびノズル洗浄室478のいずれかに切り替えることができる。流量切替弁471および流路切替弁472は、1つのユニットとして設けられていてもよい。
流量切替弁471および流路切替弁472の下流には、噴出ノズル473が設けられている。噴出ノズル473は、ノズルモータ476からの駆動力を受け、便器のボウル内に進出したり、ケーシングの内部に後退することができる。つまり、ノズルモータ476は、制御部405からの指令に基づいて噴出ノズル473を進退させることができる。
ノズル洗浄室478は、その内部に設けられた図示しない吐水部から殺菌水あるいは水を噴射することにより、噴出ノズル473の外周表面(胴体)を殺菌あるいは洗浄することができる。あるいは、ノズル洗浄室478は、収納された状態の噴出ノズル473の噴出口474の部分を殺菌あるいは洗浄することができる。
制御部405は、電源回路401を介して供給電源30から電力を供給され、操作部500などからの信号に基づいて電磁弁431や、洗浄水加熱手段440や、流量切替弁471や、流路切替弁472や、ノズルモータ476の動作を制御することができる。例えば、制御部405は、供給電源30から洗浄水加熱手段440に供給される電力を制御する。
図2は、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の概念を表すブロック図である。
本願明細書においては、供給電源30の電圧が85ボルト(V)以上132V以下である場合を、「100V系」と称する。また、本願明細書においては、供給電源30の電圧が198V以上264V以下である場合を、「200V系」と称する。
本願明細書においては、供給電源30の電圧が85V以上132V以下である国や地域を、「100V圏内」と称する。また、供給電源30の電圧が198V以上264V以下である国や地域を、「200V圏内」と称する。
本実施形態にかかる衛生洗浄装置100は、ハードウェア410とソフトウェア420とを有する。衛生洗浄装置100は、ハードウェア410として例えばヒータ441を備える。本実施形態の制御部405には、第1のプログラム421と第2のプログラム422とが書き込まれ保存されている。
ヒータ441への通電方式としては、パターン制御方式や位相制御方式などが用いられる。本願明細書において、「パターン制御方式」とは、供給電源30の正弦波に対する半波を1単位とし、この半波単位でヒータ441への通電と非通電とを制御し、半波単位を複数組み合わせて総電力を制御する方式をいう。また、本願明細書において、「位相制御方式」とは、必要な熱量に応じて通電角を制御する方式をいう。位相制御方式では、細かい電力制御が可能である。
このような通電制御を行う上で、商用電源(供給電源30)の電圧が異なる国や地域においては、電源電圧の値に応じて通電量を制御する必要がある。
例えば電源電圧が100V系から200V系に変わる場合において、パターン制御を行うと、200V系の地域では1半波当たりの電力値が100V系の地域と比べ4倍となり、過加熱状態となる。これに対して、通電量を抑えて電力制御する方法が挙げられる。例えば、パターン制御方式を使う場合においては、通電する半波の数を少なくして通電量を抑える手段がある。しかし、フリッカーの問題が発生することがある。よって、一般的には、電源電圧に応じてヒータ441を取り替え、製品の仕様を変更する必要がある。
これに対して、ヒータ441の品番を共通化する上で、前述した課題を解決する手段としては、例えば、低電圧(100V系)地域の製品においては複数のヒータを並列接続とし、高電圧(200V系)地域の製品においては複数のヒータを直並列接続に切り替える方法が挙げられる。このときの切替手段としては、200V系の製品において、中継ハーネスを追加する手段あるいはスイッチによる切替手段などが挙げられる。
しかし、ヒータの仕様を変えずに仕向け地(国)に応じて、中継ハーネスの追加やスイッチの切り替えにより、ヒータの結線構成を変更する切り替え手段においては、ハードウェアが確実に切り替わっているか否かについての懸念が残る。例えば、中継ハーネスを取り付け200V系に対応させる場合、作業者による中継ハーネスの付け忘れはないのかについての懸念が残る。あるいは、スイッチで切り替えて200V系に対応させる場合、確実にスイッチが切り替わっているのか否か(例えばスイッチが固着していないか否か、部品故障が生じていないか否かなど)についての懸念が残る。
また、仕向け地に応じてコントローラ(例えば制御部405など)に実装されているマイコンソフトを製品機種(仕様)に合わせて製造ライン上でソフトウェアの書き換えを行っている。具体的には、低電圧(100V系)地域の製品においては、第1のプログラム421が制御部405に書き込まれ保存されている。高電圧(200V系)地域の製品においては、第2のプログラム422が制御部405に書き込まれ保存されている。つまり、供給電源30から洗浄水加熱手段440に供給される電力を制御する複数の制御モード(図2に表した例では、第1のプログラム421および第2のプログラム422)のうちで供給電源30の電圧に対応した制御モードが、制御部405に書き込まれている。
しかし、書き込むソフトウェアが正しいソフトウェアであるか否かのチェックを行うことは困難である。書き込んだ内容が正しく書き込まれているか否かのチェックについては、マイコンが自己診断している。しかし、書き込み用に選択されたソフトウェアが本当に正しいか否かの確認を行うことは困難である。
例えば、万が一、誤った切り替えが生じた場合(例えば電源電圧に応じたヒータの切り替えが行われていない場合)でも、製造ライン上の電気検査工程にて検出できる場合には、市場への流出は防ぐことができ、お客様への影響を回避することができる。なお、お客様への影響としては、吐水性能が本来の製品仕様を満足できていないこと(例えば吐水中の許容を超える温度ムラなど)による不快などが挙げられる。しかし、電気検査仕様次第では、誤った切り替えを検出できない場合がある。
誤った切り替えが生じた場合において、その誤った切り替えを電気検査で検出できない事例について説明する。
例えば、一般的に、ヒータの検査ステップでは、ヒータ出力のオン/オフを検査する。例えば、これは、出力500Wが出れば「OK」など検査である。
また、一般的には、所定の電力範囲を設定しているのではなく、一点の電力閾値しか設定していない。例えば、これは、所定の電力以上なら「OK」などの検査である。つまり、検査前後の電源電力の変化だけを検査している。例えば、ヒータが正常に作動しているか否かだけを検査している。
これは、各拠点や季節によって水温が違うので、検査工程時において、ヒータの出力電力値(合格閾値)を明確に規定することが困難である背景がある。よって、200V系製品仕様に100V系仕様としてヒータを誤って切り替えても電気検査工程で検出することができない場合がある。
他の事例について説明すると、一般的には、電気検査時に行われるヒータ吐水検査では、吐水中の制御の動きについては、実動作に合わせフィードバック制御を実行している。そのため、誤って200V系製品仕様(200V系の電源電圧)が100V仕様のヒータに誤って印加されても、過電力は生じない。よって、温度ヒューズが溶断しない場合や、温水サーミスタが過昇しない場合がある。そのため、その後の動作試験でも正常動作を継続し、検査工程で誤った切り替えを検出することができないことがある。よって、200V系製品仕様に100V仕様としてヒータを誤って切り替えても電気検査工程で検出することができない場合がある。
つまり、電気検査では製品の機能検査は行われている一方で、仕向け先に応じたヒータの抵抗値に確実に切り替わっているかどうかの検査仕様には対応していないことがある。
これに対して、本実施形態では、図2に表したように、100V系で使用していたヒータ441をそのまま200V製品仕様に流用し200V製品仕様に切り替える際、切替手段460が100V系と200V系との間に入る。
そのとき、切り替えたことを制御部405に認識させる仕掛け(手段)を新たに設ける。
また、ハードウェアが切り替わったときに得られる入力信号のレベルと、仕向け先毎に書き換えるソフトウェアのプログラム仕様と、をひも付けにした条件(パターン)を制御部405に予め記憶させておく。そして、ハードウェアを切り替えたときに制御部405に印加される信号レベルと、そのときに書き換えられた制御部405のソフトウェアの内容と、の組み合わせが、予め記憶された条件と一致すれば、正しく切り替えられたと判断し、そのまま正常動作を継続する。一方、前述した組み合わせが一致しなければ、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくともいずれかに切り替えミスが生じたと認識し、エラー報知する。このような自己診断シーケンスを格納しておく。
このように、ハードウェアとソフトウェアとが正しく切り替わっていることを相互的に制御部405が確認する。万が一、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくともいずれかで切り替えミスが生じた場合には、エラー報知する。これによれば、切り替え工程の段階で切り替えミスを抑えることができる。
図3は、本実施形態の衛生洗浄装置の製造工程と検査工程の要部を表すフローチャート図である。
まず、洗浄水加熱手段440の組み立てが行われる(ステップS101)。続いて、電源電圧に応じた切替手段460が設けられる(ステップS103)。続いて、電源電圧に応じてソフトウェアの書き込みが行われる(ステップS105)。
続いて、ハードウェアとソフトウェアとの整合性の検査が行われる(ステップS107)。具体的には、ハードウェアを切り替えたときに制御部405に印加される信号レベルと、そのときに書き換えられた制御部405のソフトウェアの内容と、の組み合わせが、予め記憶された条件と一致するか否かの判断が行われる。
ハードウェアとソフトウェアとの整合性がとれない場合には(ステップS107:NG)、エラー報知する(ステップS109)。報知方法としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)を用いた光による報知や、ブザーを用いた音による報知などか挙げられる。
ハードウェアとソフトウェアとの整合性がとれた場合には(ステップS107:OK)、衛生洗浄装置100が備える所定のユニットの組み立てが行われる(ステップS111)。続いて、所定の工程が行われた後に、吐水検査モードへ移行する(ステップS113)。
図4および図5は、本実施形態の衛生洗浄装置の具体例を例示する模式図である。
図4(a)は、供給電源が100V系である場合の接続構成を例示する回路構成図である。図4(b)は、図4(a)に表した回路構成図の等価回路図である。図4(c)は、スイッチ手段と電力との関係を例示する模式図である。
図5(a)は、供給電源が200V系である場合の接続構成を例示する回路構成図である。図5(b)は、図5(a)に表した回路構成図の等価回路図である。図5(c)は、スイッチ手段と電力との関係を例示する模式図である。
本願明細書においては、供給電源30の電圧(電源電圧)が85V以上132V以下である場合を、「100V系」と称する。また、本願明細書においては、供給電源30の電圧が198V以上264V以下である場合を、「200V系」と称する。
本願明細書においては、供給電源30の電圧が85V以上132V以下である国や地域を、「100V圏内」と称する。また、供給電源30の電圧が198V以上264V以下である国や地域を、「200V圏内」と称する。
供給電源が100V系である場合において、図4(a)および図4(b)に表した具体例の衛生洗浄装置100aは、第1のスイッチ手段443aと、第2スイッチ手段443bと、第3のスイッチ手段443cと、切替手段460と、ヒータ441と、温度ヒューズ449と、を備える。切替手段460は、第1のコネクタ444と、第2のコネクタ445と、を有する。ヒータ441は、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、第1の端子(第1の電極)442aと、第2の端子(第2の電極)442bと、第3の端子(第3の電極)442cと、第4の端子(第4の電極)442dと、を有する。
切替手段460は、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成(接続関係)を切り替えることができる。通常使用時には、第1のコネクタ444は、第2のコネクタ445に接続されている。温度ヒューズ449は、総電流が流れる部位に設けられている。温度ヒューズ449は、洗浄水加熱手段440の空焚きを防止する。
第1のスイッチ手段443aは、第1の抵抗体441aへ通電される状態(通電状態)と、第1の抵抗体441aへ通電されない状態(非通電状態)と、を切り替える。第2のスイッチ手段443bは、第2の抵抗体441bへ通電される状態と、第2の抵抗体441bへ通電されない状態と、を切り替える。第3のスイッチ手段443cは、第3の抵抗体441cへ通電される状態と、第3の抵抗体441cへ通電されない状態と、を切り替える。
図4(a)および図4(b)に表したように、供給電源30が100V系である場合には、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続されている。
第1の抵抗体441aの抵抗値は、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cの少なくともいずれかの抵抗値とは異なる。第2の抵抗体441bの抵抗値は、第1の抵抗体441aおよび第3の抵抗体441cの少なくともいずれかの抵抗値とは異なる。第3の抵抗体441cの抵抗値は、第1の抵抗体441aおよび第2の抵抗体441bの少なくともいずれかの抵抗値とは異なる。つまり、第1の抵抗体441a、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cのそれぞれの抵抗値の全てが同じということはない。
第1の抵抗体441aの抵抗値、第2の抵抗体441bの抵抗値および第3の抵抗体441cの抵抗値は、供給電源30の電圧が所定値以下の場合と、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合と、のそれぞれにおいて、最大定格電力(全ての抵抗体に電流を流したフル通電の状態での電力)が合成インピーダンスの観点から1200Wになるように設定されている。且つ、第1の抵抗体441aの抵抗値、第2の抵抗体441bの抵抗値および第3の抵抗体441cの抵抗値の比率は、電力の相対的に低出力から電力の相対的に高出力の範囲において、均一な電力分解能が得られるように設定されている。
例えば、第1の抵抗体441aの抵抗値は、40Ωである。第2の抵抗体441bの抵抗値は、16Ωである。第3の抵抗体441cの抵抗値は、28Ωである。つまり、第1の抵抗体441a、第2の抵抗体441bおよび第3の抵抗体441cのそれぞれの抵抗値の比率は、10:4:7である。
供給電源30が200V系である場合において、切替手段460は、中継部447をさらに有する。つまり、図5(a)および図5(b)に表した具体例の衛生洗浄装置100bでは、図4(a)に関して前述した衛生洗浄装置100aに対して中継部447がさらに設けられる。本実施形態では、中継部447は、中継ハーネスである。但し、切替手段460は、中継ハーネスを有することに限定されず、切替スイッチを有していてもよい。切替手段460の変形例については、後述する。
中継部447は、第1のコネクタ444と第2のコネクタ445との間に設けられ、第1のコネクタ部447aと、第2のコネクタ部447bと、を有する。第1のコネクタ部447aは、第1のコネクタ444と接続される。第2のコネクタ部447bは、第2のコネクタ445と接続される。切替手段460は、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成を切り替えることができる。
図5(a)および図5(b)に表したように、供給電源30が200V系である場合には、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続されている。具体的には、第1の抵抗体441aは、第2の抵抗体441bと並列に接続されている。第1の抵抗体441aは、第3の抵抗体441cと直列に接続されている。第2の抵抗体441bは、第3の抵抗体441cと直列に接続されている。
つまり、本実施形態では、中継部447を設けることで、供給電源30の電圧が所定値以下の場合(例えば100V系の場合)において並列に接続された抵抗体の数の割合を、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合(例えば200V系の場合)において並列に接続された抵抗体の数の割合よりも高くする。言い換えれば、中継部447を設けることで、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合(例えば200V系の場合)において並列に接続された抵抗体の数の割合を、供給電源30の電圧が所定値以下の場合(例えば100V系の場合)において並列に接続された抵抗体の数の割合よりも低くする。
例えば、図4(a)および図4(b)に表したように、供給電源30が100V系の場合には、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、が互いに並列に接続されている。つまり、供給電源30の電圧が所定値以下の場合(例えば100V系の場合)において並列に接続された抵抗体の数の割合は、3/3である。
一方で、図5(a)および図5(b)に表したように、供給電源30が200V系の場合には、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、が互いに並列に接続されている。つまり、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合(例えば200V系の場合)において並列に接続された抵抗体の数の割合は、2/3である。
あるいは、本実施形態では、中継部447を設けることで、供給電源30の電圧が所定値以下の場合(例えば100V系の場合)において直列に接続された抵抗体の数の割合を、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合(例えば200V系の場合)において直列に接続された抵抗体の数の割合よりも低くする。言い換えれば、中継部447を設けることで、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合(例えば200V系の場合)において直列に接続された抵抗体の数の割合を、供給電源30の電圧が所定値以下の場合(例えば100V系の場合)において直列に接続された抵抗体の数の割合よりも高くする。
例えば、図4(a)および図4(b)に表したように、供給電源30が100V系の場合には、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、が互いに並列に接続されている。つまり、供給電源30の電圧が所定値以下の場合(例えば100V系の場合)において直列に接続された抵抗体の数の割合は、0/3である。
一方で、図5(a)および図5(b)に表したように、供給電源30が200V系の場合には、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、が互いに並列に接続されている。つまり、供給電源30の電圧が所定値よりも高い場合(例えば200V系の場合)において直列に接続された抵抗体の数の割合は、1/3である。
しかし、このままでは、図2に関して前述したように、ハードウェアが確実に切り替わっているか否かについての懸念が残る。本具体例では、作業者による中継部447の付け忘れはないのかについての懸念が残る。
これに対して、本実施形態では、切替手段460により第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成と、書き換えられたプログラムと、の組み合わせが予め記憶された条件と一致するか否かを制御部405が判断する。制御部405の判断手段の具体例については、後述する。制御部405は、その組み合わせが予め記憶された条件と一致しない場合には、エラー報知を行う制御を実行する。
本具体例によれば、制御部405は、切替手段460による洗浄水加熱手段440の切り替えと、書き換えられたプログラム(制御モード)と、の相互関係を確認することができる。これにより、誤った切り替えおよび誤った書き換えの発生を抑えることができる。
また、図4(a)に表した衛生洗浄装置100aのヒータ441の端子数は、4である。一方で、図5(a)に表した衛生洗浄装置100bのヒータ441の端子数は、4である。本実施形態によれば、ヒータ441の端子数の増加を抑え、ヒータ441の大型化を抑えることができる。
次に、本実施形態の切替手段の変形例について、図面を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態の切替手段の変形例を表す構成回路図である。
図6(a)は、切替手段が2つの切替スイッチを有する変形例を表す構成回路図である。図6(b)は、切替手段が1つの切替スイッチを有する変形例を表す構成回路図である。
本実施形態の切替手段460は、中継ハーネスを有することに限定されず、切替スイッチを有していてもよい。
図6(a)に表した衛生洗浄装置100cの切替手段460aは、第1の切替スイッチ461と、第2の切替スイッチ462と、を有する。供給電源30が100V系の場合には、制御部405は、第1の切替スイッチ461の接続を第1の接点部461aに設定し、第2の切替スイッチ462の接続を第3の接点部462aに設定する。これにより、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続される。
一方で、供給電源30が200V系の場合には、制御部405は、第1の切替スイッチ461の接続を第2の接点部461bに設定し、第2の切替スイッチ462の接続を第4の接点部462bに設定する。これにより、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続される。
図6(a)に表した具体例では、第1の切替スイッチ461および第2の切替スイッチ462により第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成と、書き換えられたプログラムと、の組み合わせが予め記憶された条件と一致するか否かを制御部405が判断する。制御部405は、その組み合わせが予め記憶された条件と一致しない場合には、エラー報知を行う制御を実行する。
図6(b)に表した衛生洗浄装置100dの切替手段460bは、第1の切替スイッチ463を有する。供給電源30が100V系の場合には、制御部405は、第1の切替スイッチ463の接続を第1の接点部463aに設定する。これにより、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続される。
一方で、供給電源30の電圧が200V系の場合には、制御部405は、第1の切替スイッチ463の接続を第2の接点部463bに設定する。これにより、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続される。
図6(b)に表した具体例では、第1の切替スイッチ463により第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、の間の接続構成と、書き換えられたプログラムと、の組み合わせが予め記憶された条件と一致するか否かを制御部405が判断する。制御部405は、その組み合わせが予め記憶された条件と一致しない場合には、エラー報知を行う制御を実行する。
図6(a)に表した具体例によれば、制御部405は、切替手段460aによる洗浄水加熱手段440の切り替えと、書き換えられたプログラム(制御モード)と、の相互関係を確認することができる。図6(b)に表した具体例によれば、制御部405は、切替手段460bによる洗浄水加熱手段440の切り替えと、書き換えられたプログラム(制御モード)と、の相互関係を確認することができる。これにより、誤った切り替えおよび誤った書き換えの発生を抑えることができる。
次に、本実施形態の制御部の判断手段の具体例について、図面を参照しつつ説明する。 図7は、本実施形態の制御部の判断手段の具体例を説明する回路構成図である。
図5に関して前述したように、供給電源30が200V系である場合には、供給電源30が100V系である場合に対して、切替手段460cは、中継部447をさらに有する。本具体例の中継部447は、中継ハーネスであり、200V系に切り替える際に、第1のコネクタ444と第2のコネクタ445との間に取り付けられる。
図7に表したように、本具体例の衛生洗浄装置100eの中継部447は、第1のコネクタ部447aと、第2のコネクタ部447bと、第3のコネクタ部447cと、を有する。第3のコネクタ部447cは、第1のポート448aと、第2のポート448bと、第3のポート448cと、を有する。
中継部447は、第1の線447dと、第2の線447eと、を有する。第1の線447dの一端は、第1のポート448aに接続されている。第1の線447dの他端は、第2のポート448bに接続されている。つまり、第1の線447dは、第1のポート448aと第2のポート448bとをショートさせている。第2の線447eの一端は、第3のポート448cに接続されている。第2の線447eの他端は、第2のコネクタ部447bに接続されている。
制御部405は、CPU(Central Processing Unit)409と、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などのメモリ406と、第1のコネクタ部407と、第1の線407aと、第2の線407bと、を有する。第1のコネクタ部407は、第1のポート408aと、第2のポート408bと、を有する。第1の線407aの一端は、第1のポート408aに接続されている。第1の線407aの他端は、接地されている。第2の線407bの一端は、第2のポート408bに接続されている。第2の線407bの他端は、制御部405に接続されている。
中継部447が誤りなく取り付けられると、すなわち第3のコネクタ部447cが第1コネクタ部407に接続されると、ロー(Low)信号(L信号)が制御部405に印加される。一方で、中継部447が取り付けられていないと、ハイ(High)信号(H信号)が制御部405に印加される。
ここで、予め、切り替えポートの信号レベル(制御部405に印加される信号レベル)がL信号であることと、200V仕向け地のソフト仕様(国コード)と、をひも付けにしておき、制御部405(図7の具体例ではメモリ406)に記憶させておく。
200V仕様に切り替えた後、制御部405は、切り替えポートの信号(制御部405に印加された信号)と、メモリ406の中身の書き換えられたソフトプログラム(国コード)と、を照合する。照合した組み合わせが、記憶されたひも付けの条件と一致すれば(L信号−200V系国コードの条件)、ハードウェアおよびソフトウェアの両方が正しく切り替わったことになる。照合した組み合わせが、記憶されたひも付けの条件と一致しなければ、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくともいずれかに切り替えミスが発生していることになる。このとき、制御部405は、エラー報知を行う制御を実行する。なお、ひも付きの条件パターンの例は、例えば以下の通りである。

200V仕様:L信号−200V系国コード
100V仕様:H信号−100V系国コード
100V系の製品仕様では、中継部447の取り付けは、本来不要である。しかし、中継部447を誤って取り付けた場合には、そのときの切り替えポートの信号は、L信号となる。100V系の製品仕様では、切り替えポートの信号は本来H信号となるべきである。このときのL信号と国コードとの組み合わせは、ひも付けの条件と一致しないため、制御部405は、誤った切り替え(本具体例では中継部447の誤った取り付け)を検出することができる。
図8は、本実施形態の制御部の判断手段の他の具体例を説明する模式図である。
図8(a)は、本実施形態の制御部の判断手段の他の具体例を説明する回路構成図である。図8(b)は、本実施形態の電源電圧の極性を説明するタイミングチャート図である。
図5に関して前述したように、供給電源30が200V系である場合には、供給電源30が200V系である場合に対して、切替手段460dは、中継部447をさらに有する。本具体例の中継部447は、中継ハーネスであり、200V系に切り替える際に、第1のコネクタ444と第2のコネクタ445との間に取り付けられる。
図8に表した衛生洗浄装置100fの回路には、RCスナバ回路480と、切替信号検出回路490と、第3のコネクタ497と、が設けられている。切替信号検出回路490は、フォトカプラ491と、第1のダイオード492と、第1の線491aと、を有する。第1のコネクタ497は、第1のポート497aと、第2のポート497bと、を有する。第1のコネクタ497は、制御部405に接続された第1のコネクタ部407と接続される。
第1の線491aの一端は、フォトカプラ491に接続されている。第1の線491aの他端は、第1のコネクタ497の第1のポート497aと接続されている。第1のコネクタ497の第2のポート497bは、接地されている。
中継部447が取り付けられると、第3のスイッチ手段443cには電圧がかからないため、H信号が制御部405に印加される。一方で、中継部447が取り付けられていないと、第3のスイッチ手段443cには電圧が印加される切り替えポート(本具体例では第1のコネクタ部407の第1のポート408a)の信号が電源電圧の正弦波の正の極性の周期でL信号に切り替わる。ここで、「正の極性」とは、供給電源30の上端子側を正、供給電源30の下端子側を負とする状態をいう。つまり、L信号が制御部405に印加される。電源電圧の正弦波の極性が正となる状態の間においては、中継部447が取り付けられた場合の信号レベルが中継部447が取り付けられていない場合の信号レベルとは異なるため(図8(b)参照)、制御部405は、切替手段460dによる洗浄水加熱手段440の切り替えと、書き換えられたプログラム(制御モード)と、の相互関係を認識することができる。切り替えポートの信号レベルのひも付きの条件パターンの例は、例えば以下の通りである。

中継部447あり:H信号
中継部447なし:L信号
図9は、本実施形態の制御部の判断手段のさらに他の具体例を説明するフローチャート図である。
図10は、本具体例の制御部の判断手段を説明する回路構成図である。
図10(a)は、本具体例の制御部の判断手段を説明する回路構成図である。図10(b)は、図10(a)に表した回路構成図の等価回路図である。
本具体例の衛生洗浄装置100gでは、供給電源30が100V系である場合について説明する。
図10(a)に表した回路構成は、図4に関して前述した回路構成と同様である。つまり、図10(b)に表したように、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに並列に接続されている。
図9に表したように、まず、制御部405は、第3のスイッチ手段443cをオン制御する(ステップS201)。続いて、制御部405は、第3の抵抗体441c(請求項においては「第1の抵抗体」と称する)に電流31(図10(a)参照)が流れているか否かを判断する(ステップS203)。第3の抵抗体441cに電流31が流れていない場合には(ステップS203:no)、制御部405は、中継部447が誤って取り付けられている可能性があると判断し(ステップS205)、エラー報知を行う制御を実行する(ステップS207)。
一方で、第3の抵抗体441cに電流31が流れている場合には(ステップS203:yes)、制御部405は、中継部447が取り付けられていないと判断する(ステップS209)。続いて、制御部405は、ハードウェアとソフトウェアとの整合性の確認(100V系コードとの照合)を行い、切り替え仕様がハードウェアおよびソフトウェアの両方と整合性がとれているかいなかの判断を行う(ステップS211)。整合性が取れている場合には(ステップS211:yes)、制御部405は、吐水検査モードへ移行する(ステップS213)。
一方で、整合性が取れていない場合には(ステップS211:no)、制御部405は、ソフトウェアの書き込みのエラーが存在する可能性があると判断し(ステップS215)、エラー報知を行う制御を実行する(ステップS217)。
本具体例によれば、供給電源30が100V系である場合において特別な検知手段を新たに追加することなく、制御部405は、既存のスイッチ手段(本具体例では第3のスイッチ手段443c)を制御することで電流の変化(電流が流れるか、あるいは電流が流れないか)を検出し、誤った切り替えおよび誤った書き換えの発生を検出することができる。
図11は、本実施形態の制御部の判断手段のさらに他の具体例を説明するフローチャート図である。
図12は、本具体例の制御部の判断手段を説明する回路構成図である。
図12(a)は、本具体例の制御部の判断手段を説明する回路構成図である。図12(b)は、図12(a)に表した回路構成図の等価回路図である。
本具体例の衛生洗浄装置100hでは、供給電源30が200V系である場合について説明する。
供給電源30が200V系であるため、図12(a)に表したように、中継部447が第1のコネクタ444と第2のコネクタ445との間に取り付けられている。第2のコネクタ部447bに接続された第1の線447fの一端は、第3のコネクタ部447gを介して第3のコネクタ439に接続されている。第3のコネクタ439は、総電流が流れる部位に設けられている。そのため、図12(b)に表したように、第1の抵抗体441aと、第2の抵抗体441bと、第3の抵抗体441cと、は、互いに直並列に接続されている。その他の回路構成は、図10(a)に関して前述した回路構成と同様である。
図11に表したように、まず、制御部405は、第3のスイッチ手段443cをオン制御する(ステップS301)。続いて、制御部405は、第3の抵抗体441c(請求項においては「第1の抵抗体」と称する)に電流32(図12(a)参照)が流れているか否かを判断する(ステップS303)。第3の抵抗体441cに電流32が流れている場合には(ステップS303:yes)、制御部405は、中継部447の付け忘れの可能性(中継部447が存在しない可能性)があると判断し(ステップS305)、エラー報知を行う制御を実行する(ステップS307)。
一方で、第3の抵抗体441cに電流32が流れていない場合には(ステップS303:no)、制御部405は、中継部447が取り付けられていないと判断する(ステップS309)。続いて、制御部405は、ハードウェアとソフトウェアとの整合性の確認(200V系コードとの照合)を行い、切り替え仕様がハードウェアおよびソフトウェアの両方と整合性がとれているかいなかの判断を行う(ステップS311)。続いて、ステップS313、ステップS315およびステップS317の動作は、図9に関して前述したステップS213、ステップS215およびステップS217のそれぞれの動作と同様である。
本具体例によれば、供給電源30が200V系である場合において特別な検知手段を新たに追加することなく、制御部405は、既存のスイッチ手段(本具体例では第3のスイッチ手段443c)を制御することで電流の変化(電流が流れるか、あるいは電流が流れないか)を検出し、誤った切り替えおよび誤った書き換えの発生を検出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、異なる電源電圧の国で使用される衛生洗浄装置において、ヒータの共通化及びヒータ制御仕様の共通化を行う上で、確実に切り替えが行われているか否かの判断を行うことができる。その結果、ヒータの共通化及びヒータ制御仕様の共通化を行うことができる。これにより、部品コスト、製造コスト、在庫管理費用を抑えることができ、ヒータの部品納期を短縮することができる。
また、100V系と200V系との間の仕様の違いに応じた切り替え作業に万が一ミスが発生しても、電気検査や作業者に頼らず、確実にエラーを検知することができる。これにより、誤った切り替えまたは誤った書き換えがなされた衛生洗浄装置の流出を抑えることができる。
また、例えば、中継部447の付け忘れや、中継部447を誤って取り付けてしまう場合などのように、万が一切り替え作業にミスが発生しても、ミスした時点(工程)で発見することができる。これにより、効率よく製品のリカバリーを行うことができる。
また、衛生洗浄装置の出荷先に応じて書き込まれたソフトプログラム(国コード)が正しく選択されているかを診断することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100および洗浄水加熱手段440などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや抵抗体441a、441b、441cおよび切替手段460の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源、 20 流路、 30 供給電源、 31、32 電流、 100、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h 衛生洗浄装置、 401 電源回路、 402 制御基板、 405 制御部、 406 メモリ、 407 第1のコネクタ部、 407a 第1の線、 407b 第2の線、 408a 第1のポート、 408b 第2のポート、 409 CPU、 410 ハードウェア、 420 ソフトウェア、 421 第1のプログラム、 422 第2のプログラム、 431 電磁弁、 439 第3のコネクタ、 440 洗浄水加熱手段、 441 ヒータ、 441a 第1の抵抗体、 441b 第2の抵抗体、 441c 第3の抵抗体、 442a 第1の端子、 442b 第2の端子、 442c 第3の端子、 442d 第4の端子、 443a 第1のスイッチ手段、 443b 第2のスイッチ手段、 443c 第3のスイッチ手段、 444 第1のコネクタ、 445 第2のコネクタ、 447 中継部、 447a 第1のコネクタ部、 447b 第2のコネクタ部、 447c 第3のコネクタ部、 447d 第1の線、 447e 第2の線、 447f 第1の線、 447g 第3のコネクタ部、 448a 第1のポート、 448b 第2のポート、 448c 第3のポート、 449 温度ヒューズ、 460、460a、460b、460c、460d 切替手段、 461 切替スイッチ、 461a 第1の接点部、 461b 第2の接点部、 462 第1の切替スイッチ、 462a 第3の接点部、 462b 第4の接点部、 463 切替スイッチ、 463a 第1の接点部、 463b 第2の接点部、 471 流量切替弁、 472 流路切替弁、 473 噴出ノズル、 474 噴出口、 476 ノズルモータ、 478 ノズル洗浄室、 480 RCスナバ回路、 490 切替信号検出回路、 491 フォトカプラ、 491a 第1の線、 492 第1のダイオード、 497 第3のコネクタ、 497a 第1のポート、 497b 第2のポート、 500 操作部

Claims (6)

  1. 複数の抵抗体を有し給水源から供給される洗浄水を加熱する洗浄水加熱手段と、
    前記洗浄水加熱手段により加熱された洗浄水を人体に噴出する噴出ノズルと、
    前記複数の抵抗体の接続関係を切り替える切替手段と、
    供給電源から前記洗浄水加熱手段に供給される電力を制御する複数の制御モードのうちのいずれかの制御モードが書き込まれた制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記切替手段により前記複数の抵抗体の接続関係と、前記制御部に書き込まれた制御モードと、の組み合わせが予め記憶された条件と一致するか否かを判断し、前記組み合わせが前記条件と一致しない場合にはエラー報知を行う制御を実行することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記切替手段は、中継ハーネスを有し、
    前記中継ハーネスは、第1のポートと第2のポートとを有し、
    前記第1のポートと前記第2のポートとはショートされてなる請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記制御部は、スナバ回路を用いて前記組み合わせが前記条件と一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記切替手段は、並列に接続された前記複数の抵抗体の数の割合を切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記切替手段は、前記複数の抵抗体の接続関係を並列接続と直並列接続とに切り替えることで前記割合を切り替えることを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記複数の抵抗体のうちのいずれか抵抗体の通電状態と非通電状態とを切り替えるスイッチ手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記スイッチ手段を制御することで前記いずれかの抵抗体を流れる電流の変化を検出し、前記検出した結果に基づいて前記エラー報知を行う制御を実行することを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
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