JP6115689B1 - 転倒検知装置および転倒検知方法ならびに被監視者監視装置 - Google Patents
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Abstract
本発明の転倒検知装置および該方法ならびに被監視者監視装置では、監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像が取得され、前記画像から、頭部の候補となる頭部候補領域が抽出され、前記頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化が求められ、前記複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒が検知される。
Description
本発明は、監視すべき監視対象である被監視者の転倒を検知する転倒検知装置および転倒検知方法に関する。そして、本発明は、この転倒検知装置を用いた被監視者監視装置に関する。
我が国(日本)は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善および医療水準の向上等によって、高齢化社会、より詳しくは、総人口に対する65歳以上の人口の割合である高齢化率が21%を超える超高齢化社会になっている。また、2005年では、総人口約1億2765万人に対し65歳以上の高齢者人口は、約2556万人であったのに対し、2020年では、総人口約1億2411万人に対し高齢者人口は、約3456万人となる予測もある。このような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による看護や介護を必要とする要看護者や要介護者(要看護者等)は、高齢化社会ではない通常の社会で生じる要看護者等よりもその増加が見込まれる。そして、我が国は、例えば2013年の合計特殊出生率が1.43という少子化社会でもある。そのため、看護や介護の必要な高齢者を高齢の家族(配偶者、子、兄弟)が介護する老老介護も起きて来ている。
要看護者や要介護者は、病院や、老人福祉施設(日本の法令では老人短期入所施設、養護老人ホームおよび特別養護老人ホーム等)等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような施設では、要看護者等が、例えばベッドからの転落や歩行中の転倒等によって怪我を負ったり、ベッドから抜け出して徘徊したりするなどの問題がある。このような事態に対し、可及的速やかに対応する必要があり、また、このような事態を放置しておくとさらに大きな問題に発展してしまう可能性もあるため、前記施設では、看護師や介護士等は、定期的に巡視することによってその安否や様子を確認している。
しかしながら、要看護者等の増加数に対し看護師等の増加数が追い付かずに、看護業界や介護業界では、慢性的に人手不足になっている。さらに、日勤の時間帯に較べ、準夜勤や夜勤の時間帯では、看護師や介護士等の人数が減るため、一人当たりの業務負荷が増大するので、前記業務負荷の軽減が要請される。また、前記老老介護の事態は、前記施設でも例外ではなく、高齢の要看護者等を高齢の看護師等がケアすることもしばしば見られる。一般に高齢になると体力が衰えるため、健康であっても若い看護師等に比し看護等の負担が重くなり、また、その動きや判断も遅くなる。
このような人手不足や看護師等の負担を軽減するため、看護業務や介護業務を補完する技術が求められている。このため、近年では、要看護者等の、監視すべき監視対象である被監視者を監視(モニタ)する被監視者監視装置が研究、開発されている。
このような技術の一つとして、例えば特許文献1に開示された転倒検知装置がある。この特許文献1に開示された転倒検知装置は、カメラと、カメラが出力する映像信号を取り込み、取り込まれた画像に対して差分処理を行う画像処理手段と、差分処理によって得られた差分領域の面積に基づいて人体の転倒動作を検知する判断手段とからなる。より具体的には、前記判断手段は、人体における単位時間当たりの面積変化で転倒の有無を判断している。
一方、安否確認の点では、一人暮らしの独居者も前記要看護者等と同様であり、監視対象である被監視者となる。
ところで、転倒の有無によって画像に写る人体の領域の大きさが変化するので、前記特許文献1に開示された転倒検知装置は、人体領域における単位時間当たりの面積変化で転倒を検知しているが、転倒の有無によって画像に写る頭部の領域の大きさも変化するので、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法が考えられる。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、被監視者を上方から撮像した画像に基づき被監視者の転倒をより精度良く検知できる転倒検知装置および転倒検知方法ならびにこの転倒検知装置を用いた被監視者監視装置を提供することである。
本発明にかかる転倒検知装置および転倒検知方法ならびに被監視者監視装置では、監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像が取得され、前記画像から、頭部の候補となる頭部候補領域が抽出され、前記頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化が求められ、前記複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒が検知される。したがって、本発明にかかる転倒検知装置および転倒検知方法ならびに被監視者監視装置は、被監視者を上方から撮像した画像に基づき被監視者の転倒をより精度良く検知できる。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
本被監視者監視装置は、監視対象である被監視者における、予め設定された所定の行動を検知する行動検知部と、前記行動検知部で検知した前記所定の行動を外部に通知する通知部とを備えるものである。このような被監視者監視装置は、1個の機器として、一体に構成されて実現されて良く、また、システムとして、複数の機器で実現されて良い。そして、被監視者監視装置が複数の機器で実現される場合に、前記行動検知部は、これら複数の機器のうちのいずれに実装されて良い。一例として、ここでは、前記被監視者監視装置がシステムとして複数の機器で実現されている場合について、前記被監視者監視装置の第1および第2実施形態それぞれを説明する。第1実施形態における被監視者監視装置は、監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出部と、前記頭部候補抽出部で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算部と、前記パラメータ演算部で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知部とを備え、前記パラメータのうちの少なくとも1つは、前記画像取得部で取得した画像から抽出されたものである。第2実施形態における被監視者監視装置は、前記被監視者の頭部までの距離を、前記被監視者の上方から測定する測距部をさらに備え、前記パラメータ演算部は、前記画像取得部で取得した画像から、前記上方から見込んだ前記被監視者の頭部の大きさを前記パラメータとして求めるサイズ演算部を備えて構成され、前記転倒検知部は、前記サイズ演算部で求めた前記頭部の大きさと前記測距部で測定した前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて前記被監視者における転倒を検知する。なお、前記被監視者監視装置が1個の機器として一体に構成されて実現される場合についても、以下の説明と同様に、前記被監視者監視装置を構成できる。また、一例として、ここでは、前記行動検知部が前記通知部と共に後述のセンサ装置SUa、SUbに実装される場合について、説明するが、このシステムのうちの他の装置、例えば後述の管理サーバ装置SV、固定端末装置SPあるいは携帯端末装置TAに実装される場合についても、以下の説明と同様に、前記被監視者監視装置を構成できる。
(第1実施形態)
上述した、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法において、上方から撮像した画像では、頭部は、略円形状に写るので、画像から円形状の領域が頭部領域として検出される。しかしながら、実際の画像には、枕、洗面器、ボール、ゴミ箱および布団の柄等の頭部ではない略円形状の物体も写り込むため、これらの物体の領域が頭部領域として誤検出され、転倒が誤検知されてしまう場合がある。一方、これらの物体が定位置に存在すれば、定位置にあるこれら物体の領域を、頭部を検出する領域から予め除くことで、前記誤検知が回避できる。しかしながら、これらの物体は、必ずしも定位置に存在するとは、限らない。第1実施形態は、このような場合に対処するものである。
上述した、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法において、上方から撮像した画像では、頭部は、略円形状に写るので、画像から円形状の領域が頭部領域として検出される。しかしながら、実際の画像には、枕、洗面器、ボール、ゴミ箱および布団の柄等の頭部ではない略円形状の物体も写り込むため、これらの物体の領域が頭部領域として誤検出され、転倒が誤検知されてしまう場合がある。一方、これらの物体が定位置に存在すれば、定位置にあるこれら物体の領域を、頭部を検出する領域から予め除くことで、前記誤検知が回避できる。しかしながら、これらの物体は、必ずしも定位置に存在するとは、限らない。第1実施形態は、このような場合に対処するものである。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。図2は、第1実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。
前記被監視者監視装置をシステムとして実現したその一例の第1実施形態における被監視者監視システムMSaは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Ob(Ob−1〜Ob−4)における、予め設定された所定の行動を検知して前記被監視者Obを監視するものであり、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SUa(SUa−1〜SUa−4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)とを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)、電話網およびデータ通信網等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWには、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジ、ルーターおよびクロスコネクト等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SUa−1〜SUa−4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび複数の携帯端末装置TA−1、TA−2は、アクセスポイントAPを含む無線LAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。
被監視者監視システムMSaは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSaは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSaは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
センサ装置SUaは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能を備え、被監視者Obを検知してその検知結果を管理サーバ装置SVへ送信する装置である。このようなセンサ装置SUaは、例えば、図2に示すように、センサ部1と、音入出力部2と、制御処理部3aと、通信インターフェース部(通信IF部)4と、記憶部5aとを備える。
センサ部1は、制御処理部3aに接続され、制御処理部3aの制御に従って、被監視者Obにおける予め設定された所定の諸量を検出する装置である。前記所定の諸量は、被監視者Obにおける検出すべき所定の行動に応じて適宜に決定される。なお、後述の第2実施形態では、前記所定の諸量は、被監視者Obの頭部までの距離を含む。本第1実施形態では、前記所定の行動は、被監視者Obの起床、離床、転倒および微体動異常であり、これらを検出するために、センサ部1は、例えば、ドップラセンサ11と、カメラ12とを備える。
ドップラセンサ11は、送信波を送信し、物体で反射した前記送信波の反射波を受信し、前記送信波と前記反射波とに基づいてドップラ周波数成分のドップラ信号を出力する体動センサである。前記物体が動いている場合、いわゆるドップラ効果により前記物体の動いている速度に比例して反射波の周波数がシフトするため、送信波の周波数と反射波の周波数とに差(ドップラ周波数成分)が生じる。ドップラセンサ11は、このドップラ周波数成分の信号をドップラ信号として生成し、制御処理部3aへ出力する。前記送信波は、超音波やマイクロ波等であって良いが、本実施形態では、マイクロ波である。マイクロ波は、着衣を透過して被監視者Obの体表で反射できるため、被監視者Obが衣服を着ていても体表の動きを検知でき、好ましい。
カメラ12は、制御処理部3aに接続され、制御処理部3aの制御に従って、画像(画像データ)を生成する装置である。カメラ12は、監視すべき監視対象である被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、図1に示す例では配設場所の居室RM)を監視可能に配置され、前記所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、前記撮像対象を俯瞰した画像(画像データ)を生成し、前記撮像対象の画像を制御処理部3aへ出力する。好ましくは、被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、カメラ12は、被監視者Obが横臥する寝具(例えばベッド等)における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUaは、このセンサ部1のカメラ12によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。カメラ12は、画像取得部の一例である。
このようなカメラ12は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、本実施形態では、赤外線の画像を生成する装置である。このようなカメラ12は、例えば、本実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、および、イメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理部等を備えるデジタル赤外線カメラである。カメラ12の結像光学系は、本実施形態では、その配設された居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
音入出力部2は、制御処理部3aに接続され、外部の音を取得してセンサ装置SUaに入力するための回路であって、制御処理部3aの制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。音入出力部2は、例えば、音の音響振動を電気信号に変換するマイクロホン等と、音の電気信号を音の音響振動に変換するスピーカ等とを備えて構成される。音入出力部2は、外部の音を表す電気信号を制御処理部3aへ出力し、また、制御処理部3aから入力された電気信号を音の音響振動に変換して出力する。
通信IF部4は、制御処理部3aに接続され、制御処理部3aの制御に従って通信を行うための通信回路である。通信IF部4は、制御処理部3aから入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSaのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAへ送信する。通信IF部4は、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータを制御処理部3aが処理可能な形式のデータに変換して制御処理部3aへ出力する。なお、通信IF部4は、さらに、例えば、Bluetooth(登録商標)規格、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格およびUSB(Universal Serial Bus)規格等の規格を用い、外部機器との間でデータの入出力を行うインターフェース回路を備えても良い。
記憶部5aは、制御処理部3aに接続され、制御処理部3aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、被監視者Obに対する監視に関する情報処理を実行する監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記監視処理プログラムには、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を検知する行動検知プログラム、前記行動検知プログラムで検知した前記所定の行動を外部に通知する通知処理プログラム、カメラ12で撮像した動画を、その動画を要求した固定端末装置SPや携帯端末装置TAへストリーミングで配信するストリーミング処理プログラム、および、音入出力部2等を用いることで固定端末装置SPや携帯端末装置TAとの間で音声通話を行うナースコール処理プログラム等が含まれる。そして、前記行動検知プログラムには、カメラ12で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出プログラム、前記頭部候補抽出プログラムで抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算プログラム、および、前記パラメータ演算プログラムで求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者Obにおける転倒を検知する転倒検知プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、これら各プログラムを実行する上で必要なデータや、被監視者Obを監視する上で必要なデータ等が含まれる。記憶部5aは、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。記憶部5aは、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部3aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
制御処理部3aは、センサ装置SUaの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obにおける予め設定された所定の諸量を検出するための回路である。制御処理部3aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部3aは、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部31、行動検知処理部32、通知処理部33、ストリーミング処理部34およびナースコール処理部35を機能的に備え、行動検知処理部32は、動体抽出部321、頭部候補抽出部322a、パラメータ演算部323aおよび転倒検知部324aを機能的に備える。
制御部31は、センサ装置SUaの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUaの全体制御を司るものである。
行動検知処理部32は、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動を検知するものである。本実施形態では、上述したように、前記所定の行動は、被監視者Obの起床、離床、転倒および微体動異常であり、行動検知処理部32は、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obにおける起床、離床、転倒および微体動異常を検知結果として検知し、その検知結果を通知処理部33へ通知する。行動検知処理部32は、公知技術によって、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obの起床、離床および微体動異常を検知する。例えば、行動検知処理部32は、センサ部1のカメラ12によって取得した画像から被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出し、この抽出した動体領域の縦横比から被監視者Obの姿勢(例えば立位、座位および横臥等)を判定し、この検出した動体領域の位置を検出し、これら判定、検出した被監視者Obの姿勢および位置に基づいて前記起床および離床の別を判定する。また例えば、行動検知処理部32は、センサ部1のドップラセンサ11によって被監視者Obの呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、前記微体動異常であると判定する。
そして、被監視者Obの転倒の検知に関し、本実施形態では、行動検知処理部32は、動体抽出部321、頭部候補抽出部322a、パラメータ演算部323aおよび転倒検知部324aを機能的に備え、これらによって被監視者Obの転倒を検知している。
動体抽出部321は、センサ部1のカメラ12によって取得した画像から例えば背景差分法やフレーム間差分法等の手法を用いることで被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出するものである。この動体抽出部321は、上述の起床や離床を検知するために、動体を抽出する際にも用いられ、これらの処理で共用される。前記背景差分法では、予め背景画像が求められて前記各種の所定のデータの1つとして記憶部5aに予め記憶され、カメラ12によって生成された画像と前記背景画像との差分画像から動体の有無が判定され、この判定の結果、動体がある場合にはこの動体の領域が動体領域とされる。前記フレーム差分法では、カメラ12によって生成された、現在のフレームの画像と過去のフレーム(例えば1つ前のフレーム)の画像との差分画像から動体の有無が判定され、この判定の結果、動体がある場合にはこの動体の領域が動体領域とされる。動体抽出部321は、この抽出した動体領域を頭部候補抽出部322aへ通知する。
頭部候補抽出部322aは、動体抽出部321で抽出された動体領域から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出するものである。上方から撮像した画像では、頭部は、略円形状に写るので、前記体動領域から円形状の領域が前記頭部候補領域として抽出される。例えば、頭部候補抽出部322aは、円形状を抽出するハフ変換を用いることで、前記体動領域から円形状の領域を前記頭部候補領域として抽出する。また例えば、頭部の形状パターンが予め用意されて前記各種の所定のデータの1つとして記憶部5aに予め記憶され、頭部候補抽出部322aは、この記憶部5aに予め記憶された頭部の形状パターンを前記体動領域からパターンマッチングを用いることで探索し、この頭部の形状パターンにマッチングする領域を前記頭部候補領域として抽出する。頭部候補抽出部322aは、この抽出した頭部候補領域をパラメータ演算部323aへ通知する。
パラメータ演算部323aは、頭部候補抽出部322aで抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるものである。前記複数のパラメータのうちの少なくとも1つは、被監視者の上方から撮像した画像を取得する前記画像取得部,本実施形態では、カメラ12で取得した画像から抽出されたものである。前記複数のパラメータは、例えば、前記頭部候補領域の面積と、前記頭部候補領域の形状に関わる予め設定されたサブパラメータとである。前記サブパラメータは、前記頭部候補領域の円形度、前記頭部候補領域の縦横比、前記頭部候補領域の皮膚面積比および前記頭部候補領域の頭髪面積比のうちの1または複数とである。円形度とは、真円にどの程度近いかを表す度合いである。縦横比は、第1方向に沿った第1長さと前記第1方向に直交する第2方向に沿った第2長さとの比である。皮膚面積比は、頭部候補領域の全面積と、前記頭部候補領域中における皮膚領域の面積(皮膚面積)との比である。頭髪面積比は、頭部候補領域の全面積と、前記頭部候補領域中における頭髪領域の面積(頭髪面積)との比である。例えば、本実施形態では、パラメータ演算部323aは、前記頭部候補領域の面積の時間変化(面積の時間微分値、面積のフレーム間の差分値)dDおよび円形度の時間変化(円形度の時間微分値、円形度のフレーム間の差分値)dSを求める。パラメータ演算部323aは、これら求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を転倒検知部324aへ通知する。
転倒検知部324aは、パラメータ演算部323aで求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて被監視者Obにおける転倒を検知するものである。より具体的には、転倒検知部324aは、前記複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値Vaの時間変化dVaを求め、この求めた評価値Vaの時間変化dVaに基づいて被監視者Obにおける転倒を検知する。例えば、転倒検知部324aは、前記複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値Vaの時間変化dVaを求め、この求めた評価値Vaの時間変化dVaに生じる変化の有無によって被監視者Obにおける転倒の有無を検知する。評価値Vaの時間変化dVaに変化が無い場合には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒していないと判定し、一方、評価値Vaの時間変化dVaに変化が有る場合には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒したと判定する。より詳しくは、例えば、転倒検知部324aは、前記頭部候補領域の面積の時間変化dDおよび円形度の時間変化dSを乗算することで評価値Va(=dD×dS)を求め、この評価値Vaの時間変化dVaを求め、この評価値Vaの時間変化dVaに生じる変化の有無によって被監視者Obにおける転倒の有無を検知する。また例えば、転倒検知部324aは、前記複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値Vaの時間変化dVaを求め、この求めた評価値Vaの時間変化dVaが予め設定された閾値範囲内である場合(th1≦dVa≦th2)に、前記転倒と判定する。評価値Vaの時間変化dVaが前記閾値範囲内に無い場合(th1>dVa、dVa>th2)には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒していないと判定し、一方、評価値Vaの時間変化dVaが前記閾値範囲内である場合(th1≦dVa≦th2)には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒したと判定する。転倒検知部324aは、被監視者Obの転倒を検知すると、その旨を通知処理部33へ通知する。
通知処理部33は、行動検知処理部32で検知した前記所定の行動(本実施形態では、起床、離床、転倒および微体動異常)を外部に通知するものである。より具体的には、通知処理部33は、検知した前記所定の行動(状態、状況)を表す情報(検知行動情報(本実施形態では起床、離床、転倒および微体動異常のうちの1または複数を表す情報))、前記所定の行動が検知された被監視者Obを特定し識別するための識別子情報(前記被監視者Obを検知しているセンサ装置SUaを特定し識別するための識別子情報)、および、前記所定の行動の検知に用いられた画像等を収容した通信信号(監視情報通信信号)を生成し、通信IF部4で管理サーバ装置SVへ送信する。
ストリーミング処理部34は、ネットワークNWおよび通信IF部4を介して固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAから動画の配信の要求があった場合に、この要求のあった固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAへ、センサ部1のカメラ12で生成した動画(例えばライブの動画)をストリーミング再生で通信IF部4およびネットワークNWを介して配信するものである。
ナースコール処理部35は、被監視者Obからナースコールを受け付ける図略のナースコール押しボタンスイッチでその入力操作を受け付けた場合に、通信IF部4およびネットワークNWを介して、固定端末装置SPまたは携帯端末装置TAとの間で音声通話を可能にするものである。
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサ装置SUa−1〜SUa−4が示されており、第1センサ装置SUa−1は、被監視者Obの一人であるAさんOb−1の居室RM−1(不図示)に配設され、第2センサ装置SUa−2は、被監視者Obの一人であるBさんOb−2の居室RM−2(不図示)に配設され、第3センサ装置SUa−3は、被監視者Obの一人であるCさんOb−3の居室RM−3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置は、被監視者Obの一人であるDさんOb−4の居室RM−4(不図示)に配設されている。
管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SUa、SP、TAと通信する通信機能を備え、センサ装置SUaから被監視者Obに関する検知結果および前記被監視者Obの画像を受信して被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)を管理する機器である。管理サーバ装置SVは、センサ装置SUaから被監視者Obに関する前記検知結果および前記被監視者Obの画像を受信すると、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶(記録)し、そして、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を収容した通信信号(監視情報通信信号)を固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAに送信する。また、管理サーバ装置SVは、クライアント(本実施形態では固定端末装置SPおよび携帯端末装置TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供する。このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SUa、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUaで得られた検知結果や画像を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSaのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUaと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVやセンサ装置SUaに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUaで得られた前記検知結果や画像を表示したり等することによって、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を受け付けて表示する機器である。このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。このような構成の第1実施形態における被監視者監視システムMSaでは、各装置SUa、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUaでは、その制御処理プログラムの実行によって、制御処理部3aには、制御部31、行動検知処理部32、通知処理部33、ストリーミング処理部34およびナースコール処理部35が機能的に構成され、行動検知処理部32には、動体抽出部321、頭部候補抽出部322a、パラメータ演算部323aおよび転倒検知部324aが機能的に構成される。
そして、上記構成の被監視者監視システムMSaは、大略、次の動作によって、各被監視者Obそれぞれを監視している。センサ装置SUaは、所定のサンプリング周期でセンサ部1のドップラセンサ11の出力をサンプリングするとともにこれに同期してカメラ12で画像を取得し、このサンプリングおよび取得したドップラセンサ11の出力およびカメラ12の画像に基づいて被監視者Obにおける所定の行動(状態、状況)を判定し、この判定の結果、被監視者Obが予め設定された前記所定の行動(例えば、本実施形態では起床、離床、転倒および微体動異常等)であると判定すると、被監視者Obの状態として判定された判定結果を表す判定結果情報や被監視者Obの静止画の画像データ等の監視情報を収容した通信信号(監視情報通信信号)をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVへ送信する。なお、転倒を検知する転倒検知の動作は、後に詳述する。
管理サーバ装置SVは、前記監視情報通信信号をネットワークNWを介してセンサ装置SUaから受信すると、この監視情報通信信号に収容された判定結果情報や静止画の画像データ等の監視情報をその記憶部に記憶(記録)する。そして、管理サーバ装置SVは、これら判定結果情報や静止画の画像データ等の監視情報を収容した監視情報通信信号を端末装置(本実施形態では固定端末装置SPおよび携帯端末装置TA)へ送信する。これによって被監視者Obの状態(状況)が端末装置SP、TAを介して例えば看護師や介護士等の監視者に報知される。
固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAは、前記監視情報通信信号をネットワークNWを介して管理サーバ装置SVから受信すると、この監視情報通信信号に収容された前記監視情報を表示する。このような動作によって、被監視者監視システムMSaは、各センサ装置SUa、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび携帯端末装置TAによって、大略、各被監視者Obを検知して各被監視者Obを監視している。
次に、第1実施形態における被監視者監視システムMSaにおける、転倒検知の動作について、説明する。図3は、第1実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の動作を示すフローチャートである。図4は、頭部候補領域の周囲長を求める求め方を説明するための図である。図5は、転倒の際における頭部の円形度の時間変化を説明するための図である。図5左側は、立位の様子を示し、図5右側は、横臥の様子を示し、図5中央は、これら立位と横臥との間の様子を示す。図6は、転倒の際における、頭部の面積、頭部の面積の時間微分、頭部の円形度、頭部の円形度の時間微分および評価値の各時間変化の一例を示す図である。図6の横軸は、フレーム番号(時間)であり、その縦軸は、各値である。図6において、◆は、面積Dを表し、■は、面積の時間微分(面積の時間変化)dDを表し、▲は、円形度Sを表し、×は、円形度Sの時間微分(円形度の時間変化)dSを表し、●は、評価値Va(=dD×dS)を表す。図7は、ボールの落下における前記ボールの円形度の時間変化を説明するための図である。図7左側は、前記ボールが上位置にある様子を示し、図7右側は、ボールが下位置(床位置)にある様子を示し、図7中央は、前記ボールがこれら上位置と下位置(床位置)との間にある様子を示す。図8は、ボールの落下の際における、前記ボールの面積、前記ボールの面積の時間微分、前記ボールの円形度、前記ボールの円形度の時間微分および評価値の各時間変化の一例を示す図である。図8において、◆は、面積Dを表し、■は、面積の時間微分(面積の時間変化)dDを表し、▲は、円形度Sを表し、×は、円形度Sの時間微分(円形度の時間変化)dSを表し、●は、評価値Va(=dD×dS)を表す。図9は、ゴミ箱の転倒における前記ゴミ箱の円形度の時間変化を説明するための図である。図9左側は、立位の様子を示し、図9右側は、横臥の様子を示し、図9中央は、これら立位と横臥との間の様子を示す。図9の各上段は、それぞれ、その側面図を示し、各下段は、それぞれ、その上面図を示す。
センサ装置SUaは、各サンプリングタイミングにおいて、センサ部1のドップラセンサ11の出力をサンプリングするとともにカメラ12で画像を取得するごとに、次のように動作することで、被監視者Obの転倒を検知している。
図3において、まず、制御処理部3aは、センサ部1のカメラ12から画像を取得する(S1)。すなわち、カメラ12から1フレーム分の画像が取得される。
次に、制御処理部3aは、行動検知処理部32の動体抽出部321によって、このカメラ12によって取得した画像から、例えば背景差分法やフレーム間差分法等の手法を用いることで被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出する(S2)。
次に、制御処理部3aは、行動検知処理部32の頭部候補抽出部322aによって、動体抽出部321で抽出された動体領域から、例えばハフ変換やパターンマッチング等の手法を用いることで頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する(S3)。
次に、制御処理部3aは、行動検知処理部32のパラメータ演算部323aによって、頭部候補抽出部322aで抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求める(S4)。本実施形態では、パラメータ演算部323aは、前記複数のパラメータとして、前記頭部候補領域の面積Dおよび円形度Sを求め、それら各時間変化dD、dSを求める。より具体的には、パラメータ演算部323aは、例えば、図4に示すように、頭部候補抽出部322aで抽出した頭部候補領域EHAに含まれる画素の総数(総画素数)を求め、この求めた総画素数に1画素の面積を乗算することで、前記頭部候補領域の面積Dを求め、頭部候補抽出部322aで抽出した頭部候補領域EHAの外周を構成する画素の総数(境界に位置する画素の総数)(総画素数)を求め、この求めた総画素数に1画素の長さ(例えば縦長、横長、対角長またはこれらの平均値等)を乗算することで、前記頭部候補領域の周囲長sを求め、(4π×面積D)/(周囲長s)2で円形度Sを求め(S=4πD/s2)、これら求めた頭部候補領域EHAの面積Dおよび円形度Sを例えばサンプリングタイミングの時刻(サンプリングタイミングの回数)やフレーム番号等と対応付けて記憶部5aに記憶する。なお、円形度Sは、その値が1に近いほど、真円に近いことを表す。そして、パラメータ演算部323aは、前回(N−1)のサンプリングタイミングで求めた頭部候補領域EHAの面積D(N−1)および円形度S(N−1)それぞれと、今回(N)のサンプリングタイミングで求めた頭部候補領域EHAの面積D(N)および円形度S(N)それぞれとの差分をそれぞれ求めることで、面積Dの時間変化(時間微分)dDおよび円形度Sの時間変化(時間微分)dSそれぞれを求め、これら求めた頭部候補領域EHAの面積Dの時間変化dDおよび円形度Sの時間変化dSを例えばサンプリングタイミングの時刻(サンプリングタイミングの回数)やフレーム番号等と対応付けて記憶部5aに記憶する。
次に、制御処理部3aは、行動検知処理部32の転倒検知部324aによって、パラメータ演算部323aで求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて被監視者Obにおける転倒の有無を判定し、被監視者Obにおける転倒を検知する(S5)。本実施形態では、転倒検知部324aは、パラメータ演算部323aで求めた複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値Vaの時間変化dVaを求め、この求めた評価値Vaの時間変化dVaに基づいて被監視者Obにおける転倒を検知する。より具体的には、転倒検知部324aは、前記頭部候補領域EHAの面積Dの時間変化dDおよび円形度Sの時間変化dSを乗算することで評価値Va(=dD×dS)を求め、この評価値Vaの時間変化dVaを求め、この求めた評価値Vaの時間変化dVaに基づいて被監視者Obにおける転倒を検知する。
ここで、被監視者Obが転倒した場合における、面積Dの時間変化dD、円形度Sの時間変化dSおよびこれらによる評価値Va(=dD×dS)の時間変化dVaと、被監視者Obではない他のもの、例えばボールやゴミ箱が落下や転倒した場合における、面積Dの時間変化dD、円形度Sの時間変化dSおよびこれらによる評価値Va(=dD×dS)の時間変化dVaとの相違について説明する。
被監視者Obが転倒する場合、例えば、被監視者Obの身長方向がカメラ12の光軸と交差するように被監視者Obが転倒する場合、図5に示すように、被監視者Obは、その立位の姿勢(図5左側)から、図5中央の途中の状態を経て、横臥の姿勢(図5右側)となる。この場合、被監視者Obの上方から被監視者Obを撮像するカメラ12によって取得された画像では、その頭部の面積は、頭部がカメラ12の配置位置から離れていくので、図5左側、中央および右側に示すように、徐々に小さくなるように変化し、前記頭部の形状は、図5左側に示す略円形状から、図5中央に示す形状を経て、図5右側に示す楕円形状へ変化する。したがって、グラフで示すと、頭部の面積D(◆)および円形度S(▲)それぞれは、図6に示すプロファイルとなり、転倒前のフレーム番号1ないしフレーム番号5では共にあまり変化がなく、転倒が始まったフレーム番号6で共に小さくなり始め、床に倒れて転倒が終了したフレーム番号8以降で再び共にあまり変化しなくなる。
これに対し、ボールBLが落下する場合、図7に示すように、ボールBLは、上位置(図7左側)から、図7中央の途中の状態を経て、床位置(図7右側)となる。この場合、ボールBLの上方からボールBLを撮像するカメラ12によって取得された画像では、そのボールBLの面積は、ボールBLがカメラ12の配置位置から離れていくので、図7左側、中央および右側に示すように、徐々に小さくなるように変化するが、前記ボールBLの形状は、図7左側、中央および右側に示すように、円形状のままで変化しない。したがって、グラフで示すと、ボールBLの面積D(◆)は、図8に示すプロファイルとなり、落下前のフレーム番号1ないしフレーム番号5ではあまり変化がなく、落下が始まったフレーム番号6で共に小さくなり始め、床に落ちたフレーム番号8以降で再びあまり変化しなくなる一方、ボールBLの円形度S(▲)は、図8に示すプロファイルとなり、落下に関係なく、フレーム番号1以降あまり変化しない。このように被監視者Obの転倒とボールBLの落下とでは、円形度Sの時間変化に相違が生じる。
一方、逆円錐台形状のゴミ箱DPが転倒した場合、図9に示すように、この逆円錐台形状のゴミ箱DPは、転倒前の正常な配置姿勢(図9左側)から、図9中央の途中の状態を経て、床に横倒しになった転倒姿勢(図9右側)となる。この場合、逆円錐台形状のゴミ箱DPの上方からゴミ箱DPを撮像するカメラ12によって取得された画像では、そのゴミ箱DPの面積および形状は、図9左側下段の円形形状から、図9中央下段の台形状と楕円形状とを合成した形状を経て、図9右側下段の略台形状へ変化する。したがって、その図示を省略するが、グラフで示すと、逆円錐台形状のゴミ箱DPの面積Dは、転倒が始まると徐々に増加する一方、円形度Sは、転倒が始まると急激に1から0に近づく。このように被監視者Obの転倒とゴミ箱DPの転倒とでは、面積Dの時間変化および円形度Sの時間変化それぞれに相違が生じる。
したがって、転倒検知部324aは、頭部候補領域における面積Dの時間変化dDおよび円形度Sの時間変化dSに基づいてこれらの違いを相互に比較することで、被監視者Obの転倒か、被監視者Obを除く他のものに生じた事象かを弁別し、被監視者Obの転倒を検知できる。
このように面積D(◆)の時間変化および円形度S(▲)の時間変化で被監視者Obの転倒が判定されても良いが、これらの時間微分の乗算によって得られる評価値Va(●)は、図6および図8を比較すると分かるように、図6では転倒が始まったフレーム番号5から立ち上がり、フレーム番号6、7でピークとなり、フレーム番号8で立ち下がっているが、図8ではこのような変化がない。このため、これら面積D(◆)の時間変化dDおよび円形度S(▲)の時間変化dSで被監視者Obの転倒を判定するよりも、その評価値Vaで被監視者Obの転倒を判定する方が簡易に判定できる。このため、本実施形態では、例えば、転倒検知部324aは、この評価値Vaの時間変化dVaに生じる変化の有無によって被監視者Obにおける転倒の有無を検知する。この場合、評価値Vaの時間変化dVaに変化が無い場合には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒していないと判定し、一方、評価値Vaの時間変化dVaに変化が有る場合には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒したと判定する。あるいは、転倒検知部324aは、前記複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値Vaの時間変化dVaを求め、この求めた評価値Vaの時間変化dVaが予め設定された閾値範囲内である場合(th1≦dVa≦th2)に、前記転倒と判定する。評価値Vaの時間変化dVaが前記閾値範囲内に無い場合(th1>dVa、dVa>th2)には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒していないと判定し、一方、評価値Vaの時間変化dVaが前記閾値範囲内である場合(th1≦dVa≦th2)には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒したと判定する。これた閾値範囲の上下限値th1、th2は、例えば、複数のサンプルから、頭部に基づいて転倒を判定できるように設定される。
この処理S5の判定の結果、転倒を検知しない場合(No)には、このタイミングでの処理を終了し、一方、転倒を検知した場合(Yes)には、転倒検知部324aは、被監視者Obの転倒を通知処理部33へ通知する。
次に、転倒検知部324aから被監視者Obの転倒が通知されると、通知処理部33は、その旨を上述の監視情報通信信号によって管理サーバ装置SVへ通知し、このタイミングでの処理を終了する。
以上説明したように、被監視者監視装置の一例である第1実施形態における被監視者監視システムMSaならびに行動検知装置および行動検知方法を用いたその一例のセンサ装置SUaは、頭部候補領域に対し、頭部に関わる複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求め、これら各時間変化に基づいて被監視者Obにおける転倒を検知するので、頭部候補領域を用いてより精度良く被監視者Obの転倒を検知できる。
上記被監視者監視システムMSaおよびセンサ装置SUaは、頭部候補領域の面積における時間変化dDに基づくだけでなく、前記頭部候補領域の形状に関わる予め設定されたサブパラメータの時間変化にも基づいて被監視者Obにおける転倒を検知するので、頭部と頭部を除く他のものとをより弁別でき、より精度良く被監視者Obの転倒を検知できる。
上記被監視者監視システムMSaおよびセンサ装置SUaは、評価値Vaの時間変化dVaと閾値範囲を規定する上下限値th1、th2それぞれとの比較により、簡易に転倒の有無を判定できる。
なお、上述では、形状に関わるサブパラメータとして円形度Sが用いられたが、これに限定されるものではない。例えば、形状に関わるサブパラメータとして前記頭部候補領域の縦横比が用いられて良く、また前記頭部候補領域の皮膚面積比が用いられて良く、また前記頭部候補領域の頭髪面積比が用いられても良い。あるいは、これら前記頭部候補領域の円形度、前記頭部候補領域の縦横比、前記頭部候補領域の皮膚面積比および前記頭部候補領域の頭髪面積比のうちの複数が用いられても良い。縦横比は、第1方向に沿った第1長さと前記第1方向に直交する第2方向に沿った第2長さとの比である。皮膚面積比は、頭部候補領域の全面積と、前記頭部候補領域中における皮膚領域の面積(皮膚面積)との比である。頭髪面積比は、頭部候補領域の全面積と、前記頭部候補領域中における頭髪領域の面積(頭髪面積)との比である。
図10は、転倒の際における頭部の縦横比の時間変化を説明するための図である。図10Aは、頭部を上から見た上面図であり、図10Bは、頭部を正面から見た正面図である。図11は、全頭高、頭長および頭幅を説明するための図である。図11Aは、側面図であり、図11Bは、正面図である。図12は、転倒の際における頭部の皮膚面積比および頭髪面積比の各時間変化を説明するための図である。図12左側は、立位の様子を示し、図12右側は、横臥の様子を示し、図12中央は、これら立位と横臥との間の様子を示す。図13は、頭部の皮膚面積比および頭髪面積比の求め方を説明するための図である。
サブパラメータとして縦横比が用いられる場合、被監視者Obの上方から被監視者Obを撮像するカメラ12によって取得された画像では、転倒前の立位姿勢の場合、頭部は、図10Aに示すように、略円形状に写り、その縦横比は、図11に示すように、頭長に対する頭幅となる。人の各部位の大きさに関する統計的なデータは、例えば公的機関等によって作成され公開されている。例えば、日本人の頭部に関する統計データは、産業技術総合研究所 人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループから開示されている([online]、2015年4月23日検索、インターネット<http://www.dh.aist.go.jp/jp/pubbase/data.php>)。これによれば、高齢群男性の場合、その頭長は、188mmであり、その頭幅は、158mmである。したがって、立位姿勢の場合における頭部の縦横比は、158/188=約0.840となる。一方、転倒後の横臥姿勢の場合、頭部は、図10Bに示すように、略楕円形状に写り、その縦横比は、図11に示すように、全頭高(=230mm)に対する頭幅(=158mm)となる。したがって、横臥姿勢の場合における頭部の縦横比は、158/230=約0.687となる。このため、被監視者Obの転倒の場合、頭部の縦横比の時間変化は、これら約0.687〜約0.84の間の値を取り得ると考えられる。
一方、ボールの落下の場合、図7から分かるように、ボール箱の縦横比の時間変化は、1で変化しない。また、ゴミ箱の転倒の場合、図9から分かるように、ゴミ箱の縦横比の時間変化は、1〜0の間の値を取り得ると考えられる。
このため、転倒検知部324aは、縦横比の時間変化が予め設定された閾値範囲内である場合に、前記転倒と判定できる。この場合、縦横比の時間変化が前記閾値範囲内に無い場合には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒していないと判定し、一方、縦横比の時間変化が前記閾値範囲内である場合には、転倒検知部324aは、被監視者Obが転倒したと判定する。上述の高齢群男性の例では、下限値は、0.687であり、上限値は、0.840であり、転倒検知部324aは、縦横比の時間変化が0.687以上0.840以下である場合に、前記転倒と判定できる。
サブパラメータとして皮膚面積比あるいは頭髪面積比が用いられる場合、被監視者Obの上方から被監視者Obを撮像するカメラ12によって取得された画像では、転倒前の立位姿勢の場合、図12左側に示すように、頭部の頭髪部分HDaのみ写り、転倒が進行して横臥姿勢になると、図12中央および図12右側に示すように、皮膚部分HDbが増大する。したがって、皮膚面積比(=HDb/(HDa+HDb)は、0から増大する。一方、頭髪面積比(=HDa/(HDa+HDb)は、徐々に減少する。このため、このような皮膚面積比の時間変化あるいは頭髪面積比の時間変化をサブパラメートして用いることができる。なお、皮膚面積および頭髪面積は、公知の常套手段によって検出できる。例えば、図13Aに示すように、頭部候補領域が複数の小ブロックに分割され、各ブロックごとに、そのブロックが頭髪を写した領域か皮膚を写した領域かが判定される。この判定には、ブロックが図13Bに示すようにテクスチャを特徴として持つか、図13Cに示すようにテクスチャを特徴として持たないかによって判定できる。テクスチャの有無は、例えば、濃度ヒストグラムに基づく判定手法、濃度共起行列に基づく判定手法およびフーリエ変換を用いた判定手法等の種々の公知技術で判定できる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
上述した、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法において、カメラの光軸方向と人体の身長方向とが交差するように人体が転倒する場合、転倒の開始からその途中まででは、頭部の略頭頂が画像に写るので、画像に写る頭部領域の大きさは、頭部がカメラから離れるに従って小さくなるように大きく変化する。しかしながら、前記転倒の途中からその終了まででは、頭部の横顔が画像に写るようになるので、画像に写る頭部領域の大きさは、頭部がカメラから離れるに従って小さくなる変化と頭頂から横顔への変化に従って大きくなる変化との相殺によって、あまり変化しない。一方、人が普通に水平方向に移動する場合も、画像に写る頭部領域の大きさは、あまり変化しない。このため、画像に写る頭部領域の大きさだけで転倒の有無を判定しようとすると、転倒か水平方向の移動かの判別が難しい。第2実施形態は、このような場合に対処するものである。
(第2実施形態)
上述した、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法において、カメラの光軸方向と人体の身長方向とが交差するように人体が転倒する場合、転倒の開始からその途中まででは、頭部の略頭頂が画像に写るので、画像に写る頭部領域の大きさは、頭部がカメラから離れるに従って小さくなるように大きく変化する。しかしながら、前記転倒の途中からその終了まででは、頭部の横顔が画像に写るようになるので、画像に写る頭部領域の大きさは、頭部がカメラから離れるに従って小さくなる変化と頭頂から横顔への変化に従って大きくなる変化との相殺によって、あまり変化しない。一方、人が普通に水平方向に移動する場合も、画像に写る頭部領域の大きさは、あまり変化しない。このため、画像に写る頭部領域の大きさだけで転倒の有無を判定しようとすると、転倒か水平方向の移動かの判別が難しい。第2実施形態は、このような場合に対処するものである。
第2実施形態にかかる被監視者監視装置は、監視対象である被監視者における、予め設定された所定の行動を検知する行動検知部と、前記行動検知部で検知した前記所定の行動を外部に通知する通知部とを備えるものである。そして、第2実施形態では、前記行動検知部は、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得部と、前記被監視者の頭部までの距離を、前記被監視者の上方から測定する測距部と、前記画像取得部で取得した画像から、前記上方から見込んだ前記被監視者の頭部の大きさを求めるサイズ演算部と、前記サイズ演算部で求めた前記頭部の大きさと前記測距部で測定した前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知部とを備える。第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、一例として、ここでは、前記行動検知部が前記通知部と共に後述のセンサ装置SUbに実装される場合について、説明するが、このシステムのうちの他の装置、例えば後述の管理サーバ装置SV、固定端末装置SPあるいは携帯端末装置TAに実装される場合についても、以下の説明と同様に、前記被監視者監視装置を構成できる。
図14は、第2実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の構成を示す図である。図15は、第2実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の配設の様子を示す図である。
前記被監視者監視装置をシステムとして実現したその一例の第2実施形態における被監視者監視システムMSbは、第1実施形態の被監視者監視システムMSaと同様に、被監視者(見守り対象者)Ob(Ob−1〜Ob−4)における、予め設定された所定の行動を検知して前記被監視者Obを監視するものであり、例えば、図1に示すように、1または複数のセンサ装置SUb(SUb−1〜SUb−4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)とを備え、これらは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。
これら第2実施形態の被監視者監視システムMSbにおける管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、および、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)は、それぞれ、第1実施形態の被監視者監視システムMSaにおける管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、および、1または複数の携帯端末装置TA(TA−1、TA−2)と同様であるので、その説明を省略する。
センサ装置SUbは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能を備え、被監視者Obを検知してその検知結果を管理サーバ装置SVへ送信する装置である。このようなセンサ装置SUbは、例えば、図14に示すように、センサ部1と、音入出力部2と、制御処理部3bと、通信インターフェース部(通信IF部)4と、記憶部5bとを備える。
これら第2実施形態のセンサ装置SUbにおけるセンサ部1、音入出力部2および通信IF部4は、それぞれ、第1実施形態のセンサ装置SUaにおけるセンサ部1、音入出力部2および通信IF部4と同様であるので、その説明を省略する。なお、上述したように、センサ部1において、前記所定の諸量は、被監視者Obの頭部までの距離を含み、被監視者Obにおける検出すべき所定の行動に応じて適宜に決定される。
記憶部5bは、制御処理部3bに接続され、制御処理部3bの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、被監視者Obに対する監視に関する情報処理を実行する監視処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記監視処理プログラムには、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を検知する行動検知プログラム、前記行動検知プログラムで検知した前記所定の行動を外部に通知する通知処理プログラム、カメラ12で撮像した動画を、その動画を要求した固定端末装置SPや携帯端末装置TAへストリーミングで配信するストリーミング処理プログラム、および、音入出力部2等を用いることで固定端末装置SPや携帯端末装置TAとの間で音声通話を行うナースコール処理プログラム等が含まれる。そして、前記行動検知プログラムには、センサ部1のカメラ12によって取得した画像から被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出する動体抽出プログラム、動体抽出プログラムで抽出した動体領域から、頭部の領域(頭部領域)を抽出する頭部抽出プログラム、前記頭部抽出プログラムで抽出した頭部領域の大きさを求めるサイズ演算プログラム、センサ部1におけるドップラセンサ11のドップラ信号から頭部までの距離を求める距離演算プログラム、サイズ演算プログラムで求めた頭部領域の大きさと距離演算部で求めた頭部までの距離とに基づいて被監視者Obにおける転倒を検知する転倒検知プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、これら各プログラムを実行する上で必要なデータや、被監視者Obを監視する上で必要なデータ等が含まれる。記憶部5bは、例えば不揮発性の記憶素子であるROMや書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM等を備える。記憶部5bは、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部3bのワーキングメモリとなるRAM等を含む。
制御処理部3bは、センサ装置SUbの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obにおける予め設定された所定の諸量を検出するための回路である。制御処理部3bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部3bは、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部31、行動検知処理部32、通知処理部33、ストリーミング処理部34およびナースコール処理部35を機能的に備え、行動検知処理部32は、動体抽出部321、頭部抽出部322b、サイズ演算部323b、距離演算部324bおよび転倒検知部325bを機能的に備える。
制御部31は、センサ装置SUbの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUbの全体制御を司るものである。
行動検知処理部32は、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obにおける、予め設定された所定の行動を検知するものである。本実施形態では、上述したように、前記所定の行動は、被監視者Obの起床、離床、転倒および微体動異常であり、行動検知処理部32は、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obにおける起床、離床、転倒および微体動異常を検知結果として検知し、その検知結果を通知処理部33へ通知する。行動検知処理部32は、公知技術によって、センサ部1の出力に基づいて被監視者Obの起床、離床および微体動異常を検知する。例えば、行動検知処理部32は、センサ部1のカメラ12によって取得した画像から被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出し、この抽出した動体領域の縦横比から被監視者Obの姿勢(例えば立位、座位および横臥等)を判定し、この検出した動体領域の位置を検出し、これら判定、検出した被監視者Obの姿勢および位置に基づいて前記起床および離床の別を判定する。また例えば、行動検知処理部32は、センサ部1のドップラセンサ11によって被監視者Obの呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、前記微体動異常であると判定する。
そして、被監視者Obの転倒の検知に関し、本実施形態では、行動検知処理部32は、動体抽出部321、頭部抽出部322b、サイズ演算部323b、距離演算部324bおよび転倒検知部325bを機能的に備え、これらによって被監視者Obの転倒を検知している。
動体抽出部321は、センサ部1のカメラ12によって取得した画像から例えば背景差分法やフレーム間差分法等の手法を用いることで被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出するものである。この動体抽出部321は、上述の起床や離床を検知するために、動体を抽出する際にも用いられ、これらの処理で共用される。前記背景差分法では、予め背景画像が求められて前記各種の所定のデータの1つとして記憶部5bに予め記憶され、カメラ12によって生成された画像と前記背景画像との差分画像から動体の有無が判定され、この判定の結果、動体がある場合にはこの動体の領域が動体領域とされる。前記フレーム差分法では、カメラ12によって生成された、現在のフレームの画像と過去のフレーム(例えば1つ前のフレーム)の画像との差分画像から動体の有無が判定され、この判定の結果、動体がある場合にはこの動体の領域が動体領域とされる。動体抽出部321は、この抽出した動体領域を頭部抽出部322bへ通知する。
頭部抽出部322bは、動体抽出部321で抽出された動体領域から、頭部の領域(頭部領域、あるいは頭部候補領域)を抽出するものである。例えば、頭部の形状パターンが予め用意されて前記各種の所定のデータの1つとして記憶部5bに予め記憶され、頭部抽出部322bは、この記憶部5bに予め記憶された頭部の形状パターンを前記体動領域からパターンマッチングを用いることで探索し、この頭部の形状パターンにマッチングする領域を前記頭部領域として抽出する。転倒していない立位や座位等の姿勢では、頭部は、上方から撮像した画像に、頭頂に相当する略円形状で写るので、頭部の形状パターンの1つとして略円形状のパターンが含まれる。また転倒すると、頭部は、上方から撮像した画像に、横顔に相当する略楕円形状で写るので、頭部の形状パターンの他の1つとして略楕円形状のパターンが含まれる。頭部抽出部322bは、この抽出した頭部領域をサイズ演算部323bへ通知する。
サイズ演算部323bは、頭部抽出部322bで抽出した頭部領域の面積を求めることで、上方から見込んだ被監視者Obの頭部の大きさを求めるものである。例えば、サイズ演算部323bは、頭部抽出部322bで抽出した頭部領域に含まれる画素の総数(総画素数)を求め、この求めた総画素数に1画素の面積を乗算することで、前記頭部領域の面積を求め、頭部の大きさを求める。サイズ演算部323bは、この求めた頭部の大きさを転倒検知部325bへ通知する。サイズ演算部323bは、パラメータ演算部の他の一例に相当する。
距離演算部324bは、センサ部1のドップラセンサ11から出力されたドップラ信号から距離を求めることで、被監視者Obの頭部までの距離を求めるものである。被監視者Obが例えば歩行によって水平方向(横方向)に移動した場合や、被監視者Obが例えばしゃがみ込んだり転倒したりすること等によって垂直方向(縦方向)に移動した場合では、距離演算部324bで求められた距離は、時間経過に従って略単調に増加し、比較的大きな値となる。一方、被監視者Obが座位や横臥等の姿勢で静止している場合には、距離演算部324bで求められた距離は、被監視者Obの呼吸動作に伴う胸部の体動に起因する値であるので、被監視者Obが正常な場合、時間経過に従って周期的に変化し、比較的小さな値となる。このため、距離演算部324bで求められた距離が被監視者Obの移動による値か否かが区別できる。
転倒検知部325bは、サイズ演算部323bで求めた前記頭部の大きさと距離演算部324bで求めた前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて被監視者Obにおける転倒を検知するものである。転倒検知部325bは、被監視者Obの転倒を検知すると、その旨を通知処理部33へ通知する。
なお、本実施形態では、ドップラセンサ11および距離演算部324bは、測距部の一例に相当し、カメラ12は、画像取得部の一例に相当する。
次に、本実施形態の動作について説明する。このような構成の第2実施形態における被監視者監視システムMSbでは、各装置SUb、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。センサ装置SUbでは、その制御処理プログラムの実行によって、制御処理部3bには、制御部31、行動検知処理部32、通知処理部33、ストリーミング処理部34およびナースコール処理部35が機能的に構成され、行動検知処理部32には、動体抽出部321、頭部抽出部322b、サイズ演算部323b、距離演算部324bおよび転倒検知部325bが機能的に構成される。そして、各被監視者Obそれぞれを監視する上記構成の被監視者監視システムMSbにおける大略の動作は、センサ装置SUbにおける転倒検知の動作の点を除き、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、第2実施形態における被監視者監視システムMSbにおける、転倒検知の動作について、説明する。図16は、第2実施形態の被監視者監視システムにおけるセンサ装置の動作を示すフローチャートである。図17は、転倒の際における頭部領域の時間変化を説明するための図である。図17左側は、転倒前の立位の様子を示し、図17右側は、転倒後の横臥の様子を示し、図17中央は、これら立位と横臥との間の様子(転倒の途中の様子)を示す。図18は、転倒の際における頭部までの距離および頭部領域の大きさの各時間変化の一例を示す図である。図19は、正常な水平方向(横方向)の移動の際における頭部までの距離および頭部領域の大きさの各時間変化の一例を示す図である。図20は、正常な垂直方向(縦方向)の移動の際における頭部までの距離および頭部領域の大きさの各時間変化の一例を示す図である。これら図18ないし図20において、横軸は、時間であり、右縦軸は、頭部の大きさであり、左縦軸は、距離である。グラフα1、α2、α3は、時間と頭部までの距離との関係を示し、グラフβ1、β2、β3は、時間と頭部の大きさとの関係を示す。
センサ装置SUbは、各サンプリングタイミングにおいて、センサ部1のドップラセンサ11の出力をサンプリングするとともにカメラ12で画像を取得するごとに、次のように動作することで、被監視者Obの転倒を検知している。
図16において、まず、制御処理部3bは、センサ部1のドップラセンサ11からドップラ信号を取得し、センサ部1のカメラ12から画像(1フレーム分の画像)を取得する(S11)。
次に、制御処理部3bは、行動検知処理部32の動体抽出部321によって、このカメラ12によって取得した画像から、例えば背景差分法やフレーム間差分法等の手法を用いることで被監視者Obの人体領域として動体領域を抽出する(S12)。
次に、制御処理部3bは、行動検知処理部32の頭部抽出部322bによって、動体抽出部321で抽出された動体領域から、例えばパターンマッチング等の手法を用いることで頭部の領域(頭部領域)を抽出する(S13)。この頭部領域は、第1実施形態と同様に、頭部候補領域とされて良い。
次に、制御処理部3bは、行動検知処理部32のサイズ演算部323bによって、頭部抽出部322bで抽出した頭部領域の大きさ(面積)を求める(S14)。例えば、サイズ演算部323bは、頭部抽出部322bで抽出した頭部領域に含まれる画素の総数(総画素数)を求め、この求めた総画素数に1画素の面積を乗算することで、前記頭部領域の面積βをその大きさとして求め、この求めた頭部領域の面積βを例えばサンプリングタイミングの時刻(サンプリングタイミングの回数)やフレーム番号等と対応付けて記憶部5bに記憶する。
次に、制御処理部3bは、行動検知処理部32の距離演算部324bによって、処理S11で取得したドップラ信号から距離を頭部までの距離αとして求め、この求めた頭部までの距離αを例えばサンプリングタイミングの時刻(サンプリングタイミングの回数)やフレーム番号等と対応付けて記憶部5bに記憶する(S15)。すなわち、処理S14で求めた頭部領域の面積βと処理S15で求めた頭部までの距離αは、例えばサンプリングタイミングの時刻(サンプリングタイミングの回数)やフレーム番号等を介して互いに対応付けられて記憶部5bに記憶される。
次に、制御処理部3bは、行動検知処理部32の転倒検知部325bによって、サイズ演算部323bで求めた頭部領域の大きさβと距離演算部324bで求めた頭部までの距離αに基づいて被監視者Obにおける転倒の有無を判定し、被監視者Obにおける転倒を検知する(S16)。
ここで、被監視者Obが転倒した場合における頭部までの距離α1および頭部領域の大きさβ1それぞれの各時間変化と、被監視者Obが例えば歩行等によって水平方向(横方向)に移動した場合における頭部までの距離α2および頭部領域の大きさβ2それぞれの各時間変化と、被監視者Obが例えばしゃがみ込む等によって垂直方向(縦方向)に移動した場合における頭部までの距離α3および頭部領域の大きさβ3それぞれの各時間変化とを図18ないし図20を用いて説明する。
まず、被監視者Obが水平方向(横方向)に移動した場合、図15に示すように、センサ部1は、例えば居室RMの天井等に配設され被監視者Obの上方から被監視者Obをセンシングするので、頭部までの距離α2は、時間経過に従って単調に増加するように変化し、例えば図19に示す実線のグラフα2となり、画像上での頭部(頭部領域)の大きさβ2は、時間経過に従って若干小さくなるように変化し、例えば図19に示す破線のグラフβ2となる。
また、被監視者Obが垂直方向(縦方向)に移動した場合、センサ部1は、上述のように被監視者Obの上方から被監視者Obをセンシングするので、頭部までの距離α3は、時間経過に従って単調に増加するように変化し、例えば図20に示す実線のグラフα3となり、画像上での頭部(頭部領域)の大きさβ3は、時間経過に従って単調に小さくなるように変化し、例えば図20に示す破線のグラフβ3となる。
一方、被監視者Obが転倒した場合、例えば、被監視者Obの身長方向がカメラ12の光軸と交差するように被監視者Obが転倒する場合、図17に示すように、被監視者Obは、転倒前の立位の姿勢(図17左側)から、図17中央の途中の状態(転倒中)を経て、転倒後の横臥の姿勢(図17右側)となる。この場合、センサ部1は、上述のように被監視者Obの上方から被監視者Obをセンシングするので、頭部までの距離α1は、時間経過に従って単調に増加するように変化し、例えば図18に示す実線のグラフα1となる。そして、画像上での頭部(頭部領域)の大きさβ1は、転倒の開始からその途中では、頭部の略頭頂が画像に写るので、頭部がカメラ12から離れるに従って小さくなるように大きく変化する。しかしながら、前記転倒の途中からその終了では、頭部の横顔が画像に写るようになるので、画像上での頭部(頭部領域)の大きさβ1は、頭部がカメラ12から離れるに従って小さくなる変化と頭頂から横顔への変化に従って大きくなる変化との相殺によって、あまり変化しない。このため、画像上での頭部(頭部領域)の大きさβ1は、転倒の開始からその途中では時間経過に従って単調に小さくなるように比較的大きく変化し、前記転倒の途中からその終了では時間経過に従って若干小さくなるように変化するが、あまり変化せずに、例えば図18に示す破線のグラフβ1となる。このように頭部(頭部領域)の大きさβ1は、転倒の場合、時間経過に従って所定値に漸近するように非線形で変化する。
これら各場合において、頭部までの距離αと頭部領域の大きさβとの差分(α1−β1、α2−β2、α3−β3)は、時間経過に従って単調に変化するだけであるので、頭部までの距離αと頭部領域の大きさβとの差分(α1−β1、α2−β2、α3−β3)に基づいて各場合は、区別され難いが、その時間変化率((α1−β1)/△T1、(α2−β2)/△T2、(α3−β3)/△T3)は、転倒の場合にのみ変化し、前記時間変化率((α1−β1)/△T1、(α2−β2)/△T2、(α3−β3)/△T3)に基づいて各場合は、区別できる。すなわち、被監視者Obが水平方向(横方向)に移動した場合では、サンプリングタイミングT21、T22、T23における頭部までの距離α2および頭部(頭部領域)の大きさβ2それぞれをα2(T21)、α2(T22)、α2(T23);β2(T21)、β2(T22)、β2(T23)とすると、((α2(T22)−β2(T22))−(α2(T21)−β2(T21)))/△T2=((α2(T23)−β2(T23))−(α2(T22)−β2(T22)))/△T2である。被監視者Obが垂直方向(縦方向)に移動した場合では、サンプリングタイミングT31、T32、T33における頭部までの距離α3および頭部(頭部領域)の大きさβ3それぞれをα3(T31)、α3(T32)、α3(T33);β3(T31)、β3(T32)、β3(T33)とすると、((α3(T32)−β3(T32))−(α3(T31)−β3(T31)))/△T3=((α3(T33)−β3(T33))−(α3(T32)−β3(T32)))/△T3である。一方、被監視者Obが転倒した場合では、サンプリングタイミングT11、T12、T13、T14における頭部までの距離α1および頭部(頭部領域)の大きさβ1それぞれをα1(T11)、α1(T12)、α1(T13)、α1(T14);β1(T11)、β1(T12)、β1(T13)、β1(T14)とすると、((α1(T12)−β1(T12))−(α1(T11)−β1(T11)))/△T1≠((α1(T13)−β1(T13))−(α1(T12)−β1(T12)))/△T1≠((α1(T14)−β1(T14))−(α1(T13)−β1(T13)))/△T1である場合が存在する。このため、本実施形態では、処理S16において、転倒検知部325bは、サイズ演算部323bで求めた頭部領域の大きさβと距離演算部324bで求めた頭部までの距離αとの差分の時間変化率に基づいて被監視者Obにおける転倒の有無を判定し、被監視者Obにおける転倒を検知している。より具体的には、転倒検知部325bは、前回のサンプリングタイミングにおける、サイズ演算部323bで求めた頭部領域の大きさβと距離演算部324bで求めた頭部までの距離αとの差分の時間変化率と、今回のサンプリングタイミングにおける、サイズ演算部323bで求めた頭部領域の大きさβと距離演算部324bで求めた頭部までの距離αとの差分の時間変化率とを比較し、前記差分の時間変化率に変化がある場合には、転倒検知部325bは、被監視者Obが転倒したと判定し、前記差分の時間変化率に変化がない場合には、転倒検知部325bは、被監視者Obが転倒していないと判定する。
この処理S16の判定の結果、転倒を検知しない場合(No)には、このタイミングでの処理を終了し、一方、転倒を検知した場合(Yes)には、転倒検知部325bは、被監視者Obの転倒を通知処理部33へ通知する(S17)。
次に、転倒検知部325bから被監視者Obの転倒が通知されると、通知処理部33は、その旨を上述の監視情報通信信号によって管理サーバ装置SVへ通知し、このタイミングでの処理を終了する。
以上説明したように、被監視者監視装置の一例である被監視者監視システムMSbならびに行動検知装置および行動検知方法を用いたその一例のセンサ装置SUbは、頭部(頭部領域)の大きさβ1と前記頭部までの距離α1との差分の時間変化率に基づいて被監視者Obにおける転倒を検知するので、被監視者Obの転倒をより精度良く検知できる。
上記被監視者監視システムMSbおよびセンサ装置SUbは、センサ部1のカメラ12として赤外線カメラを用いるので、暗がりでも被監視者Obの転倒を検知できる。
上記被監視者監視システムMSbおよびセンサ装置SUbは、ドップラセンサを測距に用いるので、微体動異常を検知するセンサとして搭載されているドップラセンサを測距センサとして兼用でき、測距センサを別途に設ける必要がない。
なお、これら上述の第1および第2実施形態では、センサ装置SUa、SUbが前記行動検知部および前記通知部を備えたが、前記行動検知部および前記通知部は、管理サーバ装置SVに備えられても良く、また、固定端末装置SPに備えられても良く、また、携帯端末装置TAに備えられても良い。このような場合、センサ装置SUa、SUbからネットワークNWを介して被監視者の上方から撮像した画像を収容した通信信号を受信して取得する通信インターフェース等が、画像取得部の一例に相当することになる。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる被監視者監視装置は、監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出部と、前記頭部候補抽出部で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算部と、前記パラメータ演算部で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知部とを備え、前記パラメータのうちの少なくとも1つは、前記画像取得部で取得した画像から抽出されたものである。好ましくは、上述の転倒検知装置において、前記被監視者全体を撮像できる蓋然性が高いことから、前記画像は、前記被監視者が横臥する寝具における、前記被監視者の頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置の直上から撮像したものである。
上述した、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法において、上方から撮像した画像では、頭部は、略円形状に写るので、画像から円形状の領域が頭部領域として検出される。しかしながら、実際の画像には、枕、洗面器、ボール、ゴミ箱および布団の柄等の頭部ではない略円形状の物体も写り込むため、これらの物体の領域が頭部領域として誤検出され、転倒が誤検知されてしまう場合がある。一方、これらの物体が定位置に存在すれば、定位置にあるこれら物体の領域を、頭部を検出する領域から予め除くことで、前記誤検知が回避できる。しかしながら、これらの物体は、必ずしも定位置に存在するとは、限らない。上記転倒検知装置は、頭部候補領域に対し、頭部に関わる複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求め、これら各時間変化に基づいて被監視者における転倒を検知するので、頭部候補領域を用いてより精度良く被監視者の転倒を検知できる。
他の一態様では、上述の転倒検知装置において、前記複数のパラメータは、前記頭部候補領域の面積と、前記頭部候補領域の形状に関わる予め設定されたサブパラメータとである。好ましくは、上述の転倒検知装置において、前記サブパラメータは、前記頭部候補領域の円形度、前記頭部候補領域の縦横比、前記頭部候補領域の皮膚面積比および前記頭部候補領域の頭髪面積比のうちの1または複数とである。円形度とは、真円にどの程度近いかを表す度合いである。縦横比は、第1方向に沿った第1長さと前記第1方向に直交する第2方向に沿った第2長さとの比である。皮膚面積比は、頭部候補領域の全面積と、前記頭部候補領域中における皮膚領域の面積(皮膚面積)との比である。頭髪面積比は、頭部候補領域の全面積と、前記頭部候補領域中における頭髪領域の面積(頭髪面積)との比である。
このような転倒検知装置は、頭部候補領域の面積における時間変化に基づくだけでなく、前記頭部候補領域の形状に関わる予め設定されたサブパラメータの時間変化にも基づいて被監視者における転倒を検知するので、頭部と頭部を除く他のものとをより弁別でき、より精度良く被監視者の転倒を検知できる。
他の一態様では、これら上述の転倒検知装置において、前記転倒検知部は、前記複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値の時間変化を求め、前記求めた評価値の時間変化が予め設定された閾値範囲内である場合に、前記転倒と判定する。
このような転倒検知装置は、評価値の時間変化と閾値範囲を規定する上下限値それぞれとの比較により、簡易に転倒の有無を判定できる。
他の一態様では、上述の転倒検知装置において、前記被監視者の頭部までの距離を、前記被監視者の上方から測定する測距部をさらに備え、前記パラメータ演算部は、前記画像取得部で取得した画像から、前記上方から見込んだ前記被監視者の頭部の大きさを前記パラメータとして求めるサイズ演算部を備え、前記転倒検知部は、前記サイズ演算部で求めた前記頭部の大きさと前記測距部で測定した前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて前記被監視者における転倒を検知する。
上述した、頭部領域の大きさによって転倒を検知する手法において、カメラの光軸方向と人体の身長方向とが交差するように人体が転倒する場合、転倒の開始からその途中まででは、頭部の略頭頂が画像に写るので、画像に写る頭部領域の大きさは、頭部がカメラから離れるに従って小さくなるように大きく変化する。しかしながら、前記転倒の途中からその終了まででは、頭部の横顔が画像に写るようになるので、画像に写る頭部領域の大きさは、頭部がカメラから離れるに従って小さくなる変化と頭頂から横顔への変化に従って大きくなる変化との相殺によって、あまり変化しない。一方、人が普通に水平方向に移動する場合も、画像に写る頭部領域の大きさは、あまり変化しない。このため、画像に写る頭部領域の大きさだけで転倒の有無を判定しようとすると、転倒か水平方向の移動かの判別が難しい。前記頭部の大きさと前記頭部までの距離との差分は、転倒の場合と水平方向の移動の場合と区別し難いが、頭部領域の大きさは、転倒の場合、時間経過に従って所定値に漸近するように非線形で変化するので、前記頭部の大きさと前記頭部までの距離との差分の時間変化率は、転倒の場合と水平方向の移動の場合とで異なり、区別できる。このため、上記転倒検知装置は、前記頭部の大きさと前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて前記被監視者における転倒を検知するので、被監視者の転倒をより精度良く検知できる。
他の一態様では、上述の転倒検知装置において、前記画像取得部は、赤外線カメラである。
このような転倒検知装置は、赤外線カメラを用いるので、暗がりでも被監視者の転倒を検知できる。
他の一態様では、これら上述の転倒検知装置において、前記測距部は、ドップラセンサと、前記ドップラセンサのドップラ信号から距離を求める距離演算部とを備える。
ドップラセンサは、被監視者の微体動異常を検知するセンサとして被監視者監視装置に利用され得る。上記転倒検知装置は、このドップラセンサを測距に用いるので、微体動異常を検知するセンサとしてドップラセンサを搭載した被監視者監視装置に組み込まれる場合、別途、測距センサを設ける必要がない。
他の一態様にかかる転倒検知方法は、監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得工程と、前記画像取得工程で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出工程と、前記頭部候補抽出工程で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算工程と、前記パラメータ演算工程で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知工程とを備える。
このような転倒検知方法は、頭部候補領域に対し、頭部に関わる複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求め、これら各時間変化に基づいて被監視者における転倒を検知するので、頭部候補領域を用いてより精度良く被監視者の転倒を検知できる。
他の一態様にかかる被監視者監視装置は、監視対象である被監視者における所定の行動を検知する行動検知部と、前記行動検知部で検知した前記所定の行動を外部に通知する通知部とを備え、前記所定の行動は、転倒を含み、前記行動検知部は、これら上述のいずれかの転倒検知装置を含む。
このような被監視者監視装置は、転倒をこれら上述のいずれかの転倒検知装置を用いて検知するので、被監視者を上方から撮像した画像に基づき被監視者の転倒をより精度良く検知できる。
この出願は、2015年5月11日に出願された日本国特許出願特願2015−96461と2015年6月16日に出願された日本国特許出願特願2015−121198とを基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、転倒検知装置および転倒検知方法ならびにこれを用いた被監視者監視装置が提供できる。
Claims (9)
- 監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出部と、
前記頭部候補抽出部で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算部と、
前記パラメータ演算部で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知部とを備え、
前記パラメータのうちの少なくとも1つは、前記画像取得部で取得した画像から抽出されたものであり、
前記複数のパラメータは、前記頭部候補領域の面積と、前記頭部候補領域の形状に関わる予め設定されたサブパラメータとである、
転倒検知装置。 - 前記サブパラメータは、前記頭部候補領域の円形度、前記頭部候補領域の縦横比、前記頭部候補領域の皮膚面積比および前記頭部候補領域の頭髪面積比のうちの1または複数とである、
請求項1に記載の転倒検知装置。 - 前記転倒検知部は、前記複数のパラメータに基づいて予め設定された評価値の時間変化を求め、前記求めた評価値の時間変化が予め設定された閾値範囲内である場合に、前記転倒と判定する、
請求項1または請求項2に記載の転倒検知装置。 - 監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出部と、
前記頭部候補抽出部で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算部と、
前記パラメータ演算部で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知部と、
前記被監視者の頭部までの距離を、前記被監視者の上方から測定する測距部とを備え、
前記パラメータのうちの少なくとも1つは、前記画像取得部で取得した画像から抽出されたものであり、
前記パラメータ演算部は、前記画像取得部で取得した画像から、前記上方から見込んだ前記被監視者の頭部の大きさを前記パラメータとして求めるサイズ演算部を備え、
前記転倒検知部は、前記サイズ演算部で求めた前記頭部の大きさと前記測距部で測定した前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて前記被監視者における転倒を検知する、
転倒検知装置。 - 前記画像取得部は、赤外線カメラである、
請求項4に記載の転倒検知装置。 - 前記測距部は、ドップラセンサと、前記ドップラセンサのドップラ信号から距離を求める距離演算部とを備える、
請求項4または請求項5に記載の転倒検知装置。 - 監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出工程と、
前記頭部候補抽出工程で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算工程と、
前記パラメータ演算工程で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知工程とを備え、
前記パラメータのうちの少なくとも1つは、前記画像取得工程で取得した画像から抽出されたものであり、
前記複数のパラメータは、前記頭部候補領域の面積と、前記頭部候補領域の形状に関わる予め設定されたサブパラメータとである、
転倒検知方法。 - 監視対象である被監視者を、前記被監視者の上方から撮像した画像を取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した画像から、頭部の候補となる頭部候補領域を抽出する頭部候補抽出工程と、
前記頭部候補抽出工程で抽出した頭部候補領域に対し、頭部に関わる予め設定された複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化を求めるパラメータ演算工程と、
前記パラメータ演算工程で求めた複数のパラメータそれぞれにおける各時間変化に基づいて前記被監視者における転倒を検知する転倒検知工程と、
前記被監視者の頭部までの距離を、前記被監視者の上方から測定する測距工程とを備え、
前記パラメータのうちの少なくとも1つは、前記画像取得工程で取得した画像から抽出されたものであり、
前記パラメータ演算工程は、前記画像取得工程で取得した画像から、前記上方から見込んだ前記被監視者の頭部の大きさを前記パラメータとして求めるサイズ演算工程を備え、
前記転倒検知工程は、前記サイズ演算工程で求めた前記頭部の大きさと前記測距工程で測定した前記頭部までの距離との差分の時間変化率に基づいて前記被監視者における転倒を検知する、
転倒検知方法。 - 監視対象である被監視者における所定の行動を検知する行動検知部と、
前記行動検知部で検知した前記所定の行動を外部に通知する通知部とを備え、
前記所定の行動は、転倒を含み、
前記行動検知部は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の転倒検知装置を含む、
被監視者監視装置。
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