JP6115194B2 - 情報提示システム、画像表示装置及びプログラム - Google Patents

情報提示システム、画像表示装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、情報提示システム、画像表示装置及びプログラムに関する。
近年、大型ディスプレイを利用したいわゆる“電子黒板”が注目を集めている。電子黒板とは、黒板に見立てられたタッチパネル・ディスプレイが表示する背景画像の上にタッチペンで文字や数字、図形等を自由に書き入れることができる画像表示装置(例えば、特許文献1)の俗称であり、近年では、背景画像にパソコンのスクリーン画像を自在に取り込む機能や、電子黒板同士で表示画像を同期する機能を搭載した製品が広く提供されている。
このような電子黒板の代表的な活用方法としては、遠隔会議を挙げることができる。この場合、複数の拠点に配置され電子黒板の表示画像は同期され、各拠点のユーザは、そこに表示される情報を共有しながらディスカッションやプレゼンテーションを行う。
このような用途においては、電子黒板に書き入れた手書きの情報が遠隔地に配置された電子黒板にリアルタイムで表示されることが要求されるが、電子黒板同士が低帯域幅のネットワークを経由して接続される場合、以下のような問題が生じる。
図14は、従来の電子黒板を使用した遠隔会議の様子を模式的に示す。図14は、東京に設置された電子黒板500AがPC300のスクリーン画像を取り込んだ背景画像を表示するともに、その背景画像をニューヨークに設置された電子黒板500Bに転送している様子を示している。ここでは、電子黒板500Aと電子黒板500Bが低帯域幅のネットワークを経由して接続されているものとする。
ここで、東京のユーザが電子黒板500Aの背景画像(棒グラフ)の上にタッチペン503で“まる”を描画した場合、図14に示す例では、背景画像と手書き描画の同期を取っているため、データ量が大きい背景画像(棒グラフ)の転送がボトルネックとなって、手書き描画(まる)の転送に大きな遅延が生じてしまう(すなわち、ニューヨークの電子黒板500Bに○が表示されるまでに時間がかかる)。
この点につき、背景画像と手書き描画の同期をあえて取らないようにすれば、図15に示すように、背景画像(棒グラフ)に比較して圧倒的にデータ量が小さい手書き描画(まる)は、電子黒板500Bに即座に表示される。
しかしながら、背景画像と手書き描画の同期を取らない構成では、図16に示す問題が生じる。すなわち、東京のユーザが電子黒板500Aの背景画像の内容が変化した(棒グラフ→円グラフ)直後に、タッチペン503で背景画像(円グラフ)の上にタッチペン503で“星”を描画した場合、新しい背景画像(円グラフ)がニューヨークの電子黒板500Bに到達するよりも前に、データ量が小さい手書き描画(星)が到達する。その結果、ニューヨークの電子黒板500Bは、“棒グラフ”の上に“星”が書き込まれた画像を表示する(そのようなことを東京のユーザが意図していないにもかかわらず)。
このような遠隔システムにおけるデータ遅延の問題につき、特開2007‐004311号公報(特許文献2)は、画像の転送先に意図する背景画像が表示されたことを確認した上で、当該背景画像に対応する手書き描画(アノテーション)を正しく表示する遠隔指示システムを開示する。特許文献2のシステムによれば、背景画像と手書き描画(アノテーション)の不整合は解消されるものの、データが遅延している間(すなわち、転送先に意図する背景画像が正しく表示されるまでの間)は、次の指示(アノテーション)を行うことができないことに変わりなく、ユーザのストレスフルな状況は依然として改善されない。
本発明は、低帯域幅のネットワーク環境下であっても、画像転送元および転送先の双方に対して、ストレスフリーな使用感を提供することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明によれば、ネットワークを介して通信する第1の画像表示装置と第2の画像表示装置を有する情報提示システムであって、第1の画像表示装置は、背景画像を前記第2の画像表示装置にフレーム転送する背景画像転送手段と、前記背景画像を転送するフレームと、直前に転送したフレームとの差分を表す画像差分情報を前記第2の画像表示装置に転送する画像差分情報転送手段と、手書き描画を前記第2の画像表示装置に転送する手書き描画転送手段と、を含み、前記第2の画像表示装置は、前記転送された背景画像を表示させる第2の背景画像表示制御手段と、前記転送された前記手書き描画および前記画像差分情報をキューに挿入するキューイング手段と、前記キューに挿入された前記手書き描画を背景画像に重畳させて表示させる第2の手書き描画表示制御手段と、を含み、前記キューイング手段は、前記転送された画像差分情報について、前記差分を表す値が所定の閾値より大きい情報のみを前記キューに挿入し、前記第2の手書き描画表示制御手段は、背景画像が表示された場合、前記キューから次の情報を取り出す、情報提示システムが提供される。
本発明によれば、低帯域幅のネットワーク環境下であっても、画像転送元および転送先の双方に対して、ストレスフリーな使用感を提供することができる画像表示装置が提供される。
本実施形態の画像表示装置を示す図。 2つの画像表示装置がネットワークを介して接続された態様を示す図。 本実施形態の画像表示装置の機能ブロック図。 本実施形態の画像表示装置の機能ブロック図。 画像転送モード時に実行される処理のフローチャートを示す図。 背景画像フレームおよび画像差分情報のデータ構造を示す図。 画像表示モード時に実行される処理のフローチャートを示す図。 キューを示す図。 本実施形態の画像表示装置の効果を説明するための概念図。 本実施形態の画像表示装置の効果を説明するための概念図。 本実施形態の画像表示装置の効果を説明するための概念図。 本実施形態の画像表示装置の効果を説明するための概念図。 本実施形態の画像表示装置の効果を説明するための概念図。 データ遅延による問題を説明するための概念図。 データ遅延による問題を説明するための概念図。 データ遅延による問題を説明するための概念図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の実施形態である画像表示装置100を示す。本実施形態の画像表示装置100は、いわゆる電子黒板として参照される装置であり、大型のタッチパネル・ディスプレイ102とこれを制御する制御装置(図示せず)とを含んで構成されている。
画像表示装置100は、画像フレームを供給可能な情報処理装置からの外部入力に基づいてスクリーン画像を生成し、それをタッチパネル・ディスプレイ102に表示することができるように構成されている。図1に示す例においては、画像表示装置100は、パーソナル・コンピュータ300(以下、PC300として参照する)からVGAケーブルなどを介して所定のレート(例えば、毎秒30フレーム)で伝送される画像伝送信号(VGA信号など)に基づいて、PC300のスクリーン画像をはめ込んだ画像を生成してタッチパネル・ディスプレイ102に表示している。
一方、画像表示装置100は、タッチパネル・ディスプレイ102のタッチパネルを介してユーザの手書き描画入力を受け付けるように構成されており、ユーザがタッチペン103のペン先をタッチパネルに接触させながら移動させることに応答して、その移動軌跡(ストローク)に対応する描画線をタッチパネル・ディスプレイ102に表示するように構成されている。ユーザは、この手書き描画機能を利用して、タッチパネル・ディスプレイ102に表示された画像(以下、背景画像という)の上に手書き文字や図形(以下、手書き描画という)を自由に書き込むことができる。
ここで、画像表示装置100は、背景画像を表示するためのレイヤー(以下、背景画像レイヤーという)と、手書き描画を表示するためレイヤー(以下、手書き描画レイヤーという)を別個に備えており、背景画像レイヤーの上に手書き描画レイヤーを重畳して表示することによって、背景画像の上に手書き描画が上書きされたように見せている。以下、背景画像レイヤーに表示する画像および手書き描画レイヤーに表示する画像を総じて指す場合、これを“ディスプレイ画像”と呼ぶ。
加えて、画像表示装置100は、ディスプレイ画像を遠隔地に設置された他の画像表示装置100に転送して同期表示させることができるように構成されており、遠隔地にいるユーザ同士は、この同期表示機能を利用して、同じ画像情報を共有しながら会議やプレゼンテーションなどを行うことができる。
この点につき、図2は、画像表示装置100Aと画像表示装置100Bがインターネットなどとして参照されるネットワーク200を介して接続された態様を示す。図2に示す態様では、画像表示装置100Aは、タッチパネル・ディスプレイ102aに表示したものと同じディスプレイ画像(棒グラフの上に手書きのまるが書き込まれた画像)を、ネットワーク200を介して画像表示装置100Bに転送し、これを受けて、画像表示装置100Bは、当該ディスプレイ画像をタッチパネル・ディスプレイ102bに表示している。
以上、本実施形態の画像表示装置100の基本機能について概説してきたが、続いて、画像表示装置100の構成について説明する。
図3は、本実施形態の画像表示装置100の機能ブロック図を示す。図3に示すように、画像表示装置100は、タッチパネル・ディスプレイ102、手書き描画表示制御部110、キューイング部120、背景画像表示制御部130、手書き描画転送部140、背景画像転送部150、画像差分情報転送部160、通信I/F170、外部入力I/F180を含んで構成されている。
ここで、画像表示装置100は、自身のディスプレイ画像を他の画像表示装置100に転送するモード(以下、画像転送モードという)と、他の画像表示装置100からディスプレイ画像を受信して表示するモード(以下、画像表示モードという)とを切り替え可能に備える。そして、画像表示装置100は、設定されたモードに応じて、必要な機能部が起動する。
以上、画像表示装置100の構成について概説してきたが、続いて、上述した各機能部が実行する処理の具体的な内容を説明する。なお、以下の説明は、図2に示したケースを例にとって、図4に示す機能ブロック図を参照しながら行う。
図2に示すケースでは、画像表示装置100Aが画像転送モードに設定され、画像表示装置100Bが画像表示モードに設定されている。ここで、図4においては、理解の容易のため、画像表示装置100Aについては、画像転送モードの際に起動する機能部のみを示し、画像表示装置100Bについては、画像表示モードの際に起動する機能部のみを示している。
最初に、画像表示装置100A側で実行される処理について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像表示装置100Aにおいては、以下の背景画像に係る処理が実行される。まず、背景画像表示制御部130aの背景画像生成部134aが、外部入力I/F180aを介してPC300から伝送されるVGA信号に基づいてPC画像をはめ込んだ背景画像を生成する(ステップ101)。
背景画像表示制御部130aは、生成された背景画像を背景画像レイヤー132aに表示する(ステップ102)。その結果、当該背景画像がディスプレイ105aに表示される。
一方、ステップ102に並行して、背景画像転送部150aのフレーム生成部152aが、背景画像生成部134aの生成する背景画像を画像表示装置100Bに転送するためのフレームを生成する(ステップ103)。
図6(a)は、背景画像のフレーム(以下、背景画像フレームという)のデータ構造を示す。図6(a)に示すように、背景画像フレームは、フレーム番号、画像サイズ、圧縮フォーマット(JPEG、PNG等)などの情報と背景画像の圧縮データ(バイナリデータ)を含む。
背景画像フレームが生成されたのに応答して、画像差分情報転送部160aの画像差分情報生成部162aが当該背景画像フレームに係る画像差分情報を生成する(ステップ104)。
図6(b)は、画像差分情報のデータ構造を示す。図6(b)に示すように、画像差分情報は、差分領域のサイズとフレーム情報を含み、フレーム情報は、さらに、フレーム番号およびフレームのサイズを含む。ここで、差分領域のサイズは、最新の背景画像フレーム(ステップ103で生成したフレーム)と、当該フレームの直前に転送した背景画像フレームの差分に基づいて生成される。なお、ここでいう差分領域のサイズは、現在のフレームと直前のフレームの差分画像のサイズではなく、当該差分画像にある各差分領域のサイズの合計を意味する。さらに、画像差分情報には、最新の背景画像フレーム(ステップ103で生成したフレーム)のフレーム番号が格納される。
その後、背景画像転送部150aおよび画像差分情報転送部160aは、それぞれ、ステップ103で生成した背景画像フレーム、および、ステップ104で生成した画像差分情報を別々のメディアストリームで送信する(ステップ105)。ステップ102またはステップ105が終了すると、処理は、ステップ101に戻り、以降、上述したステップを繰り返す。
一方、画像表示装置100Aにおいては、上述した背景画像に係る一連の処理(ステップ101〜105)と並列的に手書き描画に係る処理が実行される。
手書き描画に係る処理においては、手書き描画表示制御部110aの手書き描画生成部114aがタッチパネル104aから入力される描画イベントを待機し(ステップ201、No)、描画イベントを検出したことに応答して(ステップ201、Yes)、検出した描画イベントに基づいて手書き描画を生成する(ステップ202)。なお、ここでいう手書き描画は、タッチペン103の接触が開始されてから解除されるまで間のストロークを表わすベクターデータ(座標列)を意味する。
その後、手書き描画表示制御部110aは、生成した手書き描画を手書き描画レイヤー112aに表示する。(ステップ203)。その結果、当該手書き描画が背景画像に重畳される形でディスプレイ105aに表示される。
一方、手書き描画転送部140aは、ステップ203に並行して、ステップ202で生成された手書き描画を固有のメディアストリームで送信する(ステップ204)。ステップ203またはステップ204が終了すると、処理は、ステップ201に戻り、以降、上述したステップを繰り返す。
以上、画像表示装置100Aが実行する処理について説明してきたが、続いて、画像表示装置100Bが実行する処理について、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
画像表示装置100Bは、通信I/F170bを介して、画像表示装置100Aから3種類の情報(背景画像フレーム、手書き描画、画像差分情報)を非同期で受信する。
画像表示装置100Aから背景画像フレームを受信した場合(ステップ301)、背景画像表示制御部130bのフレーム展開部136bは、受信した背景画像フレームを展開し、背景画像レイヤー132bに表示する(ステップ302)。その結果、当該背景画像がディスプレイ105bに表示される。
一方、画像表示装置100Aから手書き描画を受信した場合(ステップ303)、キューイング部120bは、受信した手書き描画をキュー122bに挿入する(ステップ304)。
一方、画像表示装置100Aから画像差分情報を受信した場合(ステップ305)、キューイング部120bは、受信した画像差分情報に格納された差分領域のサイズの値が所定の閾値より大きいか否かを判断する(ステップ306)。その結果、値が閾値より大きい場合は(ステップ306、Yes)、当該画像差分情報をキュー122bに挿入する(ステップ304)。一方、値が閾値より大きくない場合は(ステップ306、No)、受信した画像差分情報を破棄する(ステップ307)。
上述した一連の処理が並列的に実行される結果、手書き描画と画像差分情報が図8に示すようにキュー122b(データを先入れ先出しするリスト構造)に格納されていく。
一方、画像表示装置100Bにおいては、手書き描画表示制御部110bが上述した一連の処理(ステップ301〜307)と並列的に以下の処理を実行する。
手書き描画表示制御部110bは、キュー122bの先頭に格納されている情報を取り出す(ステップ401)。例えば、キューが図8(a)に示す状態であった場合、ステップ401において、先頭の手書き描画が取り出される。この場合(ステップ402、Yes)、手書き描画表示制御部110bの手書き描画展開部116bは、取り出した手書き描画(ベクターデータ)を展開して、手書き描画レイヤー112bに表示する(ステップ403)。その結果、当該手書き描画が背景画像に重畳される形でディスプレイ105bに表示される。その後、手書き描画表示制御部110bは、再び、キュー122bから次の先頭情報を取り出す(ステップ401)。
一方、例えば、キュー122bが図8(b)に示す状態であった場合、手書き描画表示制御部110bは、先頭の画像差分情報を取り出す(ステップ401)。この場合(ステップ402、No)、手書き描画表示制御部110bは、取り出した画像差分情報に対応する背景画像(すなわち、画像差分情報と共通するフレーム番号を有する背景画像フレームに係る背景画像)が背景画像レイヤー132bに表示されているか否かを判断する(ステップ404)。その結果、当該画像差分情報に対応する背景画像が既に背景画像レイヤー132bに表示されている場合は(ステップ404、Yes)、キュー122bから取り出した画像差分情報を破棄する(ステップ405)。その後、手書き描画表示制御部110bは、再び、キュー122bから次の先頭情報を取り出す(ステップ401)。
一方、取り出した画像差分情報に対応する背景画像が未だ背景画像レイヤー132bに表示されていなかった場合は(ステップ404、No)、当該背景画像が背景画像レイヤー132bに表示されるまで、ステップ404の判断処理をループする。その後、該当する背景画像が背景画像レイヤー132bに表示された時点で(ステップ404、Yes)、キュー122bから取り出した画像差分情報を破棄する(ステップ405)。その後、手書き描画表示制御部110bは、再び、キュー122bから次の先頭情報を取り出す(ステップ401)。
以上、図2に示す画像表示装置100Aおよび画像表示装置100Bのそれぞれが実行する処理について説明してきたが、続いて、上述した一連の処理がもたらす効果を具体例に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図5および図7のフローチャートを参照するものとする。
(状態1)
図9に示す状態1において、画像表示装置100Aは、PC300から転送された“棒グラフ”をはめ込んだ背景画像Aを背景画像レイヤー132aを介してタッチパネル・ディスプレイ102aに表示する(図5:S101→S102)。これに並行して、画像表示装置100Aは、当該背景画像Aおよび当該背景画像Aに係る画像差分情報Aを別々のメディアストリームで画像表示装置100Bに転送する(図5:S103〜S105)。
このとき、画像表示装置100Aと画像表示装置100を接続するネットワークの帯域幅が小さいことに起因して、データ量の大きい背景画像Aの転送に大幅な遅延が生じる。一方で、画像差分情報Aは、データ量が小さいため、対応する背景画像Aのフレームより先に画像表示装置100Bに到着する。
画像表示装置100Bは、受信した背景画像Aのフレームを逐次背景画像レイヤー132bに表示する一方で(図7:S301→S302)、受信した画像差分情報Aについては、フレームの内容に変化がない限り(すなわち、画像差分情報Aに格納された差分領域のサイズの値が閾値より大きくない限り)、キュー122bに挿入することなく破棄し続ける(図7:S305→S306→S307)。その結果、状態1において、キュー122bは空の状態に維持される。
(状態2)
図10に示す状態2において、画像表示装置100Aは、PC300の画像が“棒グラフ”から“円グラフ”に切り替わったことに応答して、“円グラフ”をはめ込んだ背景画像Bを背景画像レイヤー132aを介してタッチパネル・ディスプレイ102aに表示する。これに並行して、画像表示装置100Aは、当該背景画像Bおよび当該背景画像Bに係る画像差分情報Bを、別々のメディアストリームで画像表示装置100Bに転送する(図5:S103〜S105)。
このとき、データ量の小さい画像差分情報Bは、対応する背景画像Bのフレームより先に画像表示装置100Bに到着する。これを受けて、画像表示装置100Bは、画像差分情報Bに格納された差分領域のサイズの値が閾値より大きいことを確認し、当該画像差分情報Bをキュー122bに挿入する(図7:S305→S306→S304)。なお、この時点で、対応する背景画像Bのフレームは、未だ、画像表示装置100Bに到着していないため、画像表示装置100Bのタッチパネル・ディスプレイ102bには、依然として、背景画像Aが表示されている(図7:S301→S302)。
(状態3)
図11に示す状態3において、画像表示装置100Aの表示内容が背景画像Bに切り替わった直後に、ユーザがタッチペン103で“円グラフ”の上に“星”を描画したことに応答して、画像表示装置100Aは、手書き描画(星)を手書き描画レイヤー112aを介して背景画像Bの上に重畳表示する(図5:S203)。これに並行して、画像表示装置100Aは、当該手書き描画(星)を固有のメディアストリームで画像表示装置100Bに転送する(図5:S204)。
これを受けて、画像表示装置100Bは、手書き描画(星)をキュー122bに挿入する(図7:S303→S304)。その結果、キューには、先頭の画像差分情報Bに続いて、手書き描画(星)が格納される。なお、この時点で、対応する背景画像Bのフレームは、未だ、画像表示装置100Bに到着していないため、画像表示装置100Bのタッチパネル・ディスプレイ102bには、依然として、背景画像Aが表示されている(図7:S301→S302)。
このとき、画像表示装置100Bは、フレームの内容に変化がない限り(すなわち、画像差分情報Bに格納された差分領域の122bに挿入することなく破棄し続ける(図7:S305→S306→S307)。
(状態4)
図12に示す状態4において、背景画像Bのフレームが画像表示装置100Bに到着する。これを受けて、画像表示装置100Bは、背景画像Bを背景画像レイヤー132bを介してタッチパネル・ディスプレイ102bに表示する。(図7:S301→S302)。一方、画像表示装置100Bは、キュー122bの先頭に格納された画像差分情報Bを取り出し、当該画像差分情報Bに対応する背景画像Bが背景画像レイヤー132bに表示されているか否かを判断する(図7:S401→S402→S404)。この時点で、取り出した画像差分情報Bに対応する背景画像Bは背景画像レイヤー132bに表示されているので、画像表示装置100Bは、取りだした画像差分情報Bを破棄する(図7:S405)。
(状態5)
図13に示す状態5において、画像表示装置100Bは、キュー122bの先頭にある情報を取り出す(図5:S401)。その結果、キューは再び空になる。この時点で、取り出された情報は、手書き描画(星)であるので、画像表示装置100Bは、取りだした手書き描画(星)を展開して手書き描画レイヤー112bに表示する(図7:S401→S402→S403)。その結果、タッチパネル・ディスプレイ102bの背景画像Bの上に手書き描画(星)が重畳して表示される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、手書き描画と背景画像フレームが別々のメディアストリームで転送されるので、画像表示装置100Aと画像表示装置100Bを接続するネットワークの帯域幅が小さい場合であっても、データ量の小さい手書き描画は、転送先の画像表示装置100Bに大きな遅延なく表示される。このとき、背景画像の転送に大幅な遅延が生じていたとしても、背景画像の内容に大きな変化がない限りにおいて、画像表示装置100Bを見ているユーザはそれに気付かない。
一方、画像表示装置100A側で、背景画像の内容が変化するタイミングとユーザの描画のタイミングが重なってしまったような場合には、画像表示装置100B側で必要に応じて手書き描画の表示を保留することによって、背景画像と手書き描画の不整合が起こるなどの事態を回避し、ユーザに不自然さを感じさせない。すなわち、本実施形態によれば、情報の転送元および転送先の双方に対して、ストレスフリーな使用感が提供される。
上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。これまで、本発明をタッチパネル・ディスプレイを搭載した画像表示装置の実施形態をもって説明してきたが、本発明は、表示手段をディスプレイ装置に限定するものではなく、例えば、表示手段として、プロジェクター装置を採用することもできる。この場合、画像が投影されるスクリーン上を移動するペンやポインターの位置を取得する機能手段からの入力に基づいて手書き描画を生成するように構成すればよい。その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…画像表示装置
102…タッチパネル・ディスプレイ
103…タッチペン
104…タッチパネル
105…ディスプレイ
110…手書き描画表示制御部
112…手書き描画レイヤー
114…手書き描画生成部
116…手書き描画展開部
120…キューイング部
122…キュー
130…背景画像表示制御部
132…背景画像レイヤー
134…背景画像生成部
136…フレーム展開部
140…手書き描画転送部
150…背景画像転送部
152…フレーム生成部
160…画像差分情報転送部
162…画像差分情報生成部
200…ネットワーク
300…パーソナル・コンピュータ
500…電子黒板
503…タッチペン
特開2006−331263号公報 特開2007−004311号公報

Claims (6)

  1. ネットワークを介して通信する第1の画像表示装置と第2の画像表示装置を有する情報提示システムであって、
    前記第1の画像表示装置は、
    背景画像を前記第2の画像表示装置にフレーム転送する背景画像転送手段と、
    前記背景画像を転送するフレームと、直前に転送したフレームとの差分を表す画像差分情報を前記第2の画像表示装置に転送する画像差分情報転送手段と、
    手書き描画を前記第2の画像表示装置に転送する手書き描画転送手段と、を含み、
    前記第2の画像表示装置は、
    前記転送された背景画像を表示させる第2の背景画像表示制御手段と、
    前記転送された手書き描画および前記画像差分情報をキューに挿入するキューイング手段と、
    前記キューに挿入された前記手書き描画を背景画像に重畳させて表示させる第2の手書き描画表示制御手段と、を含み、
    前記キューイング手段は、
    前記転送された画像差分情報について、前記差分を表す値が所定の閾値より大きい情報のみを前記キューに挿入し、
    前記第2の手書き描画表示制御手段は、
    背景画像が表示された場合、前記キューから次の情報を取り出す、
    情報提示システム。
  2. 前記背景画像は、外部入力に基づいて生成する、請求項1に記載の情報提示システム。
  3. 前記背景画像は、外部コンピュータからの画像伝送信号に基づく該外部コンピュータのスクリーン画像を含む背景画像を生成する、請求項1の情報提示システム。
  4. 前記第1の画像表示装置は、タッチパネルを含み、
    前記手書き描画は、タッチパネルを介して描かれる、請求項1の情報提示システム。
  5. 他の画像表示装置から転送された背景画像を表示させる背景画像表示制御手段と、
    他の画像表示装置から転送された手書き描画および転送された背景画像のフレームの差分を示す画像差分情報をキューに挿入するキューイング手段と、
    前記キューに挿入された前記手書き描画を背景画像に重畳させて表示させる手書き描画表示制御手段と、を含み、
    前記キューイング手段は、
    前記画像差分情報について、前記差分を表す値が所定の閾値より大きい情報のみを前記キューに挿入し、
    前記手書き描画表示制御手段は、
    背景画像が表示された場合、前記キューから次の情報を取り出す、
    画像表示装置。
  6. 画像表示装置を制御するためのコンピュータを、
    他の画像表示装置から転送された背景画像を表示させる背景画像表示制御手段、
    他の画像表示装置から転送された手書き描画および転送された背景画像のフレームの差分を示す画像差分情報をキューに挿入するキューイング手段、
    前記キューに挿入された前記手書き描画を背景画像に重畳させて表示させる手書き描画表示制御手段、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記キューイング手段は、
    前記画像差分情報について、前記差分を表す値が所定の閾値より大きい情報のみを前記キューに挿入し、
    前記手書き描画表示制御手段は、
    背景画像が表示された場合、前記キューから次の情報を取り出す、
    コンピュータ実行可能なプログラム。
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