JP6115187B2 - ヘッドホン - Google Patents

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Description

本発明は、耳介内に装着するヘッドホンの構造に関する。
現在、様々なタイプのヘッドホンが用いられており、音声を出力する本体部を耳介内に装着するタイプ(いわゆるインナーイヤー型等)のヘッドホンにおいては、耳乗せタイプ(スープラコンカ型)や耳覆いタイプ(サーカムオーラル型)などがあり、中でもその小ささから扱いの手軽なインナーイヤー型が広く用いられている。
特許文献1には、イヤホン本体の左右方向外側壁の左右方向外面が、下方ほど装着者の左右方向中心側に近付く傾斜面とされ、装着状態でイヤホン本体の左右方向外側壁の左右方向外面をその正規姿勢とすることでコードのイヤホン本体への取付け部が耳の耳珠と耳垂との間の凹部に相当する部分の側方位置で垂下するよう構成されていることを特徴とするインナーイヤー型のイヤホンが開示されている。
特開2008−28657号公報
しかし、インナーイヤー型のヘッドホンにおいては、他のタイプに比べてコードへの接触時に発生するタッチノイズが外耳道に伝達されやすいという課題がある。
そこで、上記の課題を解決するために、本発明の態様は、音声を出力するドライバユニットを有するとともに耳介(5)内に放音する本体部(2)と、ドライバユニットに接続されるコード(3)と、本体部(2)から放音方向に対して略反対側へ延出し、かつコード(3)を内包するブッシング(4)と、を備え、ブッシング(4)は、コード(3)をブッシング(4)の外部へ引き出す位置を調整できる案内部(14)をさらに備えるヘッドホンを提供することを目的とする。
本発明によれば、ヘッドホンのコードのタッチノイズの外耳道への伝達を低減させることができる。
本発明の実施の形態1に係るヘッドホンの構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドホンの構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドホンの構成を示す背面図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドホンの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドホンの装着状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドホンの縦切断面形状を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドホンのブッシングの断面形状を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るヘッドホンのブッシングの断面形状を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るヘッドホンのブッシングの突起部の配置を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るヘッドホンのブッシングの断面形状を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1〜図4は、本実施の形態に係るヘッドホン1の外観を示している。図1は、ヘッドホン1の側面図であり、図2は、ヘッドホン1の正面図であり、図3は、ヘッドホン1の背面図であり、図4は、ヘッドホン1の斜視図である。実線で示されたコード3はブッシングの最も後端寄りから引き出された場合を示し、破線で示されたコード3はブッシングの最も本体部寄りから引き出された状態をそれぞれ示す。図5は、ヘッドホン1の耳への装着状態を示している。図6はヘッドホンの細長形状の本体部2の中心線とブッシング4の延出方向とが作る面での断面図を示す。
まず、図1〜図7を用いて本実施の形態1のヘッドホン1の概要について説明する。
図1〜図4のように、ヘッドホン1は、本体部2、コード3、及びブッシング4を有する。図5のように、本体部2は使用者の耳介5内に装着される。本体部2は、筺体11及びイヤーピース12を有し、音声を出力するドライバユニット25(後に詳述)等を内蔵する。筺体11は、中空状の金属または樹脂等からなる。イヤーピース12は、エラストマ、シリコン等の弾性体からなる。また、イヤーピース12は、開口部13を有し、使用者の外耳道6に挿入可能な形状を有する。具体的には、本体部2の主にイヤーピース12に覆われた部分が外耳道6に挿入されて使用者の耳に装着されることとなる。筺体11とイヤーピース12とは一般的に着脱可能である。
なお、本実施の形態においては、一例として、外耳道に筺体11の一部が挿入されたときにドライバユニット25が外耳道に包含される構成を採用している。
コード3は、音声信号を本体部2に伝送するものであり、伝送に用いる導電線をエラストマ、塩化ビニル、布などの絶縁体で被覆してなるものである。図6に示すように、ブッシング4は、本体部2から下方及び後方へ斜めに延出する形状(延出部10)である。延出部10の下部には、延出部10の延出方向に沿って細長い溝状の案内部14が設けられている。コード3は、案内部14にはめ込まれる。ここで、案内部14が設けられる範囲は、延出部10の延出方向に対して任意の範囲でよい。
なお、ブッシング4は、筐体11内と外部とを連通する通孔31を内部に有しており、コード3は、この通孔31に挿入されることで、ブッシング4内に配設される。このとき、ブッシング4を2つ以上に切断し(又は切断したような状態で複数形成し)、その個々のブッシング4でコード3を挟み込むように、個々のブッシング4同士を接着することで、コード3をブッシング4に配設してもよい。なお、コード3が配設されている状態においては、筐体11内と外部とは、必ずしも空間的に連通している必要はない。
次に、図5と図6を用いてブッシング4についてさらに説明する。図6は、ヘッドホン1の断面形状を示しており、振動板の中心を通りかつ振動板と垂直な線Skと平行な方向を前後方向とし、特に、放音方向を前方向とする。また、線Skを通り、ブッシング4を長手方向に均等に切断した場合の切断面(以降、縦切断面と呼ぶ)と平行で、かつ、前後方向と垂直な方向を上下方向とし、特に筐体11側からブッシング4側へ向かう方向を下方向とする。さらに線Skと交差して本体内部2からブッシング4にコード3が延出する方向を線Saとする。また、線Skとそれに交差する線Saが作る面に対して垂直な方向を左右方向とし、特に紙面手前へ向かう方向を右方向とする(図示せず)。
ブッシング4は、コード3と筺体11とを接続する部分に設けられ、筺体11内と外部とを連通させる。ブッシング4は、エラストマ、シリコン等の弾性体からなり、図5に示すように、使用者の珠間切痕7に挾持されるように触れながら装着可能な形状を有する。
このように、ブッシング4が珠間切痕7に挾持されることにより、装着感及び装着安定性を向上させることができる。なお、ここまでブッシング4の内部の通孔31にコード3を配設する構造について説明したが、通孔31を設けずにコード3を本体部2の外部に引き出してからブッシング4の内部に配設しても、装着感及び装着安定性を向上させることができる。
延出部10の下部は、コード3を引き出すために、延出部10の本体に近い側から後端までの範囲で開口させた案内部14を形成する。案内部14の細長い形状の開口部をブッシングの開口部17とする。案内部14の幅はコード3の直径より大きく、ブッシングの開口部17からブッシング4の内部方向への深さはコード3の直径の半分より深い。また、ブッシングの開口部17は、案内部14の細長い溝状の縁の内壁の左右方向のうちの少なくとも一方が、本体に近い側から後端までの範囲で連続的に縦切断面に向かって盛り上がることで、ブッシングの開口部17の開口幅をコード3の直径より狭める構造をとる。これによって、案内部14はコード3を脱落しないように保持できる。
ここで、コード3は、延出部10の延出方向に沿った任意の位置で外部に屈曲させて、コード3の直径より狭いブッシングの開口部17で挾持され、引き出される位置が決まる。
これらの構成によって、筐体11から通孔31を通って配設されたコード3を延出部10の後端までの間の任意の位置で挾持して下方へ引き出すことができ、さらに引き出し位置を調節することで耳垂8への接触度合いを調整できる。これによって、装着感を調整できると共に、さまざまな使用者の耳でコード3が耳垂8に接触しやすくなり、振動がより吸収・分散されやすくなることでタッチノイズ低減効果を高くできる。
また、ブッシング4は、ブッシング4を下方及び後方へ斜めに延出させる形状(延出部10)にしているため、珠間切痕7へ接触したときに、様々な使用者において、珠間切痕7によって上方に押されるようにその大きさが設計されている。そして、ブッシング4の後端部15及び延出部10と、筺体11との間には、隙間16が形成されている。この隙間16を設けたことによって、使用者の耳の形状に合わせてブッシング4が変位するため、多くの使用者において、コード3が延出する位置と、使用者の耳垂8や頬等との相対的な位置が常にほぼ一定となり、様々な使用者においてもコード3が人体に接触しやすくでき、タッチノイズ低減効果を高くできる。
また、隙間16の幅が後方に向かって徐々に大きくなるようにしているため、後端部15に近い部分ほど、弱い力でも変位しやすいようになっており、装着時に隙間16等がクッション性を発揮する。
以上のように、本実施の形態のブッシング4は、多くの使用者において、ブッシング4の下面が珠間切痕7と接触するように構成されており、装着感を大きく向上することができる。
また、ブッシング4の後端部15と筺体11との間に隙間16等が形成されていることにより、後端部15の変動の自由度が増加するため、上記引張荷重がより吸収・分散されやすくなる。これにより、コードの保護作用が更に向上する。
次に、図6を用いて、ヘッドホン1の内部構造について詳細に説明する。なお、ブッシング4の部分的な拡大図を以降の実施の形態に併せて図示し、それを用いて説明を進める。
筺体11は、イヤーピース12側の端部に形成された第1の開口部21及び下部に形成された第2の開口部22を有する。第1の開口部21付近には、振動板、ボイスコイル、マグネット等からなるドライバユニット25が配置されている。第2の開口部22には、ブッシング4の上端部が固定されている。コード3は、入力される音声信号をドライバユニット25へ伝送する。コード3の先端部から露出した導電線32は、ドライバユニット25のボイスコイル等に接続され、ドライバユニット25は、コード3を介して入力される音声信号に基づく音声を放音(出力)する。そして、コード3は、ドライバユニット25から第2の開口部22に固定されたブッシング4に形成された通孔31を通り、ブッシング4に配設される。
次に、ブッシング4へのコード3の配設状態について詳細に説明する。所定の基準線Sk(例えばドライバユニット25の振動板の中心を通り、かつ振動板と垂直な線)上の筐体11内にコード3の端が配置されている。コード3は、筐体11の内部から通孔31を通じてSa方向に沿ってブッシング4に埋設され、案内部14へ引き出される。それから、第1の屈曲部41にてSb方向へ屈曲する。Sb方向へ屈曲したコード3は、延出部10に設けられたSb方向に延出した案内部14に沿って挾持される。案内部14は、ブッシングの延出方向でかつヘッドホンの下方向に開口する。ブッシングの開口部17の延出方向に垂直な方向の開口幅がコード3の直径より狭い間隙になるように、突起部18aを縦切断面に向かって突出している。コード3は、突起部18aによって挾持されるため、案内部14から外れることはない。
実施の形態1のブッシング4の拡大図を示す図7を用いて、コード3の案内部14への配設の詳細について説明する。図7(a)にブッシング4の延出部10の縦切断面を示す。ここで、ブッシング4と筐体11(図示しない)の接合箇所から見た延出部10と案内部14の端をそれぞれ延出部10の後端、案内部14の後端と呼ぶことにする。筐体11から通孔31に引き出されたコード3は、第1の屈曲部41で屈曲し、延出部10の後端までの任意の距離だけSb方向に延出し、第2の屈曲部42でSc下方向に屈曲することでブッシング4の外部へ引き出される。第2の屈曲部42で屈曲したコード3は、コード3の直径より幅の狭い突起部18aによって挾持される。コード3が案内部14に支持され、案内部14の後端部で屈曲してブッシング4の外部へ引き出されている場合の案内部14の延出方向を法線とする切断面A−A‘を図7(b)に示す。
コード3は、ブッシング4の素材が弾性体であればその弾性力で挾持され、ブッシング4の素材がコード3の被覆よりも剛であれば被覆の弾性力で挾持される。この構造によって、第1の屈曲部41から案内部14の後端までの任意の箇所でブッシング4の外部へコード3を引き出すことができる。これによってコード3は、使用者の耳垂8に接触するように自由に調節される。また、コード3は第1の屈曲部で屈曲せずに、Sa方向に引き出されてもよい。
このとき、ドライバユニット21から引き出されたコード3は、第1の屈曲部41と第2の屈曲部42の2箇所の屈曲によって蛇行する。コード3が蛇行することによって、コード3に引張荷重(コード3を筺体11から引き抜く方向への荷重)等が掛かった場合に、当該荷重が珠間切痕7を含む人体、案内部14によってコード3を挾持している箇所、及び、ブッシング4により吸収・分散される効果が発揮され、コード3と本体部2との接続部分の保護作用を向上させることができる。これによって、タッチノイズの外耳道への伝達を低減できる。
また、一般的にコード3を伝わる振動は別の素材に触れる箇所や面積が多くなるほど振動は吸収されやすくなってコード3を伝達するタッチノイズは低減されるため、コード3が蛇行しながらブッシング4と接触することにより、コード3とブッシング4との接触面積が広くなり、コード3を伝わる振動がブッシング4により吸収・分散されて、さらにタッチノイズが外耳道に伝達することを低減することができる。
以上のように、本実施の形態のヘッドホンによれば、ブッシング4からの引き出し位置を調整することで使用者の耳垂8に確実に接触させることで、伝播する振動をより吸収・分散する。これによって、コード3が歩行時などに物体に接触することにより生ずるタッチノイズが外耳道へ伝達することを従来のヘッドホンより低減することができる。
また、本発明において「蛇行」とは、種々の形状を含むものである。コード3がブッシング4内において少なくとも一度屈曲すれば、従来よりもタッチノイズの外耳道への伝達を低減することができる。
さらに、コード3の屈曲回数が多いほど、ブッシング4とコード3との接触面積を広くすることができるため、タッチノイズの外耳道への伝達をより低減できる。また、ヘッドホン1の左右方向に蛇行するように案内部14を構成してもよい(図示しない)。
実施の形態2
図8は、本発明の実施の形態2に係るヘッドホン51のブッシング44を拡大したときの縦切断面を示している。以下、本発明の他の実施の形態2について図面を参照して説明する。上記実施の形態1と同一又は同様の箇所については、同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1ではコード3の引き出し位置を無段階に調整する例を示したが、段階的に引き出し位置を調整してもよく、その具体例を示す。
図8(a)に、コード3が案内部14に支持され、案内部14の後端部で屈曲してブッシング44の外部へ引き出されている場合のブッシング44の延出部10の縦切断面を示す。実施の形態1と比較して、ブッシングの開口部17の左右方向の対向した内壁のうち、少なくとも一方の内壁が縦切断面に向かって盛り上がる突起部18bが形成されていることが特徴的である。ここで、突起部18bは、ブッシングの開口部17の延出方向に沿って間欠的に配置されて、かつ突起部18bによってコード3の直径より開口幅が狭くなっている。
図8(b)にコード3が案内部14に支持されている場合の案内部14の延出方向を法線とした突起部18bの直上を切断する切断面A−A‘を、図8(c)にコード3が案内部14に支持されている場合の案内部14の延出方向を法線とした突起部18bのない部分の直上を切断する切断面B−B‘を、それぞれ示す。
ブッシングの開口部17の内壁のうち突起部18bが無い箇所は、コード3の直径と同じか僅かに広い開口幅にすることでコード3が引き出されやすい構造となる。これによって、延出部10の延出方向に段階的にコード3の引き出し箇所を選択できるようにする。突起部18bの間隔は、片側のブッシングの開口部17に配置された2つの突起部18bでコード3を支持するため、間隔はコード3の曲率を考慮してであればよく、延出部10の延出方向には不等間隔でもよい。
案内部14へのコード3の配設をドライバユニット25側から見ながら説明する。コード3の耳垂方向への引き出し方法には、次の3つの方法がある。第1に、第1の屈曲部41にてSb方向へ屈曲させずに引き出す方法がある。第2に、第1の屈曲部41にてSb方向へ屈曲させてから、延出部10の最も後端で屈曲させて引き出す方法がある。第3に、第1の屈曲部41にてSb方向に屈曲させてから、延出部10後端までの間で屈曲させて引き出す方法がある。これらの引出し方法についてそれぞれ説明する。
まず、第1の引出し方法について説明する。筐体11から引き出されたコード3は、案内部の筐体11との接合箇所に最も近い開口部から延出部10の外部へ引き出される。
次に、第2の引出し方法について説明する。第1の屈曲部41でSb方向へコード3を延出するまでは実施の形態1と同様である。Sb方向へ延出されたコード3は、最も後端の突起部18bの円弧に沿って屈曲し、さらにコード3の外周側が案内部14の後端の内壁に沿ってSc方向に屈曲されて、延出部10の外部へ引き出される。これによって、延出部10のうち耳から最も離れた位置から延出部10の外部へ引き出すことができる。このとき、コード3はブッシングの開口部17の両内壁の2点、両内壁に配置されている全4つの突起部18bの、計6点によって挾持される。
最後に、第3の引出し方法について説明する。Sb方向へコード3を延出するまでは実施の形態1と同様である。Sb方向へ延出されたコード3は、ある突起部18bに沿って第2の屈曲点で屈曲し、延出部10の外部へ引き出される。これによって、延出部10の中ほどの位置から延出部10の外部へ引き出すことができる。
上記の3つの引き出し方法によって、コード3は、使用者の耳垂8に接触するように段階的に調節される。コード3の引き出し位置を段階的に調整できることで、使用者が自分の耳に適した引き出し位置を段階的に認識しやすいという効果もある。
以上のように、突起部18bでコード3が屈曲されることで、引き出し位置を段階的に調節でき、耳垂8への接触度合いを段階的に調整できる。
また、コード3の蛇行した配置による効果は実施の形態1と同様である。
実施の形態2の変形例
また、突起部18bは、ブッシングの開口部17がコード3の直径より狭くなるのであれば、案内部14の延出方向に対して左右どちらか一方のブッシングの開口部17にだけに配置されてもよい。図示しないが、図8(b)の両側に配置された突起部18bをどちらか一方だけにすることに相当する。これによって、形状を簡略化しても挾持でき、同様の効果が得られる。
また、図9に示すように、突起部18bは、ブッシングの開口部17の左右の内壁に沿って互いに対向しないように配置されてもよい。図9(a)に示すように、案内部14から引き出されるコード3は、ブッシングの開口部17の長手方向の両内壁の2点と、延出するブッシングの開口部17の一方の内壁の延出部10の後端の側に配置された突起部18bの1点と、延出するブッシングの開口部17の他方の内壁の筐体部11の側に配置された突起部18bの1点と、の4点によって挾持してもよい。これによって、調整ピッチが狭く突起部18bが小さくなりすぎないように成形できる。
また、図9(b)に示すように、例えば、ブッシングの開口部17の延出方向に向かって左側に突起部18bを配置してその正面にコード3を配置し、突起部18bと対向するブッシングの開口部17の内壁の2点でコード3を挾持する。次に、延出方向に対してブッシングの開口部17の右側に突起部18bをコード3の前後を挟むように配置して延出方向にずれないようにする。この合計4点で挾持してもよい。この引き出し方法によって、引出し位置をより細かく、具体的には実施の形態2の半分のピッチで設定できる。
実施の形態3
図10は、本発明の実施の形態3に係るヘッドホン61のブッシング45を拡大したときの縦切断面を示している。以下、本発明の実施の形態3について図面を参照して説明する。上記実施の形態1・2と同一、または同様の箇所については、同一の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1、2では、延出部10の外部へのコード3の引き出し方向を特定しない構造だったが、引き出し方向を特定してもよく、その具体例を示す。
実施の形態2と比較して、突起部18cが耳垂方向を向いた細長い形状である点と、案内部14の後端の内壁が耳垂方向に向いている点と、延出部10の本体部2の側の内壁が耳垂方向に向かって傾斜している点が特徴的である。突起部18cが間欠的に配置されている点と、案内部14の側面内壁に設けられた複数個の突起部18cの配置の規則性は実施の形態2と同様である。以下、詳細を説明する。
図10(a)に示すように、ブッシングの開口部17から案内部14の底面までの距離は、コード3を案内部14の中で湾曲させるために、コード3の最小曲げ半径より大きくなっている。また、案内部14の後端の内壁と本体部2の側の内壁は、それぞれ耳垂方向に向いている。ブッシングの開口部17への突起部18cの配置間隔などは、実施の形態2と同様である。突起部18cは細長い形状であり、その長軸が耳垂方向を示すSc方向に向いている。突起部18cの案内部14の底面に面する側は円弧状になっており、コード3が円弧に沿って屈曲する。長軸方向には直線形状が形成される。
案内部14へのコード3の配設をドライバユニット25側から見ながら説明する。コード3の耳垂方向への引き出し方法には、次の3つの方法がある。第1に、第1の屈曲部41にてSb方向へ屈曲させずに耳垂方向へ引き出す方法がある。第2に、第1の屈曲部41にてSb方向へ屈曲させてから、延出部10の最も後端で屈曲させて耳垂方向へ引き出す方法がある。第3に、第1の屈曲部41にてSb方向に屈曲させてから、延出部10後端までの間で屈曲させて耳垂方向へ引き出す方法がある。これらの引出し方法についてそれぞれ説明する。
まず、第1の引出し方法について説明する。筐体11から引き出されたコード3は、ブッシング45の筐体11との接合箇所に最も近い突起部18cの長軸方向の直線部分に沿ってSc方向にコード3を規制され、耳垂方向へ引き出される。また、最も本体部2の側の内壁もSc方向に傾斜しているため、コード3の耳垂方向への延出を妨げない。これによって、延出部10のうち耳に一番近い位置から耳垂方向へ引き出すことができる。
次に、第2の引出し方法について説明する。Sb方向へコード3を延出するまでは実施の形態2と同様である。Sb方向へ延出されたコード3は、最も後端の突起部18cの円弧に沿って屈曲し、さらに屈曲したコード3の外周側が案内部14の後端の内壁に沿ってSc方向に規制され、耳垂方向へ引き出される。これによって、延出部10のうち耳から最も離れた位置から耳垂方向へ引き出すことができる。
最後に、第3の引出し方法について説明する。Sb方向へコード3を延出するまでは実施の形態2と同様である。Sb方向へ延出されたコード3は、ある突起部18の円弧に沿って屈曲し、さらにコード3の外周側が延出方向に1つ隣の突起部18の長軸方向の直線部分に沿ってSc方向に規制され、耳垂方向へ引き出される。これによって、延出部10の中ほどの位置から耳垂方向へ引き出すことができる。
上記の3つの引き出し方法によって、ブッシング45の筐体11の接合部分に近い側と延出部10後端までの間で、延出部10の任意の位置から耳垂方向に向けてコード3を段階的に引き出すことができる。これによって、実施の形態2の効果に加えて、確実に耳垂8に接触させることができ、様々な耳の形に対応して耳垂8への接触度合いを調整し、タッチノイズを軽減する効果を強く発揮する。
また、コード3の蛇行した配置による効果は実施の形態1と同様である。
また、実施の形態2の変形例の構成を実施の形態3に対しても採用することができる。
なお、突起部18a、18b、18cは、コード3が延出方向にずれないように縦切断面に向かって十分に突出していれば、断面形状が半円形、多角形、またはそれより複雑な形状でもよい。
尚、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能なものである。例えば、上記実施の形態においては、本体部2が外耳道6に挿入されるいわゆるカナル型の構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば本体部を外耳道6の入口の外耳5部分に引っ掛けるような、カナル型以外のインナーイヤー型ヘッドホン等にも適用できるものである。
また、同じカナル型であってもドライバユニットが先端にあるものにかぎらず、耳介の外部にあるものであっても同様に適応できる。
1,51,61 ヘッドホン
2 本体部
3 コード
4,44、45 ブッシング
5 耳介
6 外耳道
7 珠間切痕
8 耳垂
10 延出部
11 筺体
12 イヤーピース
13 開口部
14 案内部
15 後端部
16 隙間
17 ブッシングの開口部
18a、18b、18c 突起部
21 第1の開口部
22 第2の開口部
25 ドライバユニット
31 通孔
32 導電線



Claims (5)

  1. 音声を出力するドライバユニットを有するとともに耳介内に放音する本体部と、
    前記ドライバユニットに接続されたコードと、
    前記本体部から放音方向に対して略反対側へ延出し、かつ前記コードを内包するブッシングと、
    を備え、
    前記ブッシングは、
    前記コードを前記ブッシングの外部へ引き出す位置を調節できる、前記ブッシングの略延出方向に沿って前記ブッシングと前記本体部との接合位置から前記ブッシングの後端までの所定の範囲で開口するブッシングの開口部を有する案内部を備え、
    前記コードは、
    前記本体部から遠ざかる方向に前記ブッシングの開口部から引き出される
    ことを特徴とするヘッドホン。
  2. 前記コードは、前記ブッシングが珠間切痕に挾持されるように前記本体部が耳に装着された状態では前記ブッシングの開口部から耳垂方向に引き出される
    ことを特徴とする請求項に記載のヘッドホン。
  3. 前記コードは、前記ブッシングの内部で蛇行する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドホン。
  4. 前記本体部は、カナル型である、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のヘッドホン。
  5. 前記ブッシングは、弾性素材からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のヘッドホン。
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