JP6113545B2 - 飛しょう体 - Google Patents

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本発明は、飛しょう体に関する。
飛しょう体には、推力を得るために、ロケットモータが設けられる。ロケットモータは、ガスを生成し、後方に噴射する。これにより、飛しょう体を前進させる推力が得られる。
また、飛しょう体には、進路の調整などを目的として、スラスタが設けられる場合がある。スラスタは、飛しょう体の側方へ向けてガスを噴射させる。
上記に関連して、特許文献1(特開2011−237075号公報)には、飛しょう体が開示されている。この飛しょう体は、中空とされた内部に複数の領域に区分けされた固体推進薬が充填され、固体推進薬を該領域毎に順次点火して燃焼させる本体と、本体の後部に設けられ、固体推進薬の燃焼により発生した燃焼ガスを本体の後方向へ噴射することで、推力を発生させる主推進手段と、本体の側面に設けられ、固体推進薬の燃焼により発生した燃焼ガスを本体の側面方向へ噴射することで、推力を発生させる副推進手段とを備えている。更に、特許文献1には、副推進手段が、本体の前方の領域における固体推進薬の燃焼、すなわち、マルチパルスにおいて任意に時間的に後段としたパルスによる燃焼で発生した燃焼ガスを本体の側面方向へ噴射することで、推力を発生させて進行方向の調整を任意の時間で行なう点が開示されている。
特開2011−237075号公報
飛しょう体には、より高い高度で目標と会合することが求められてきている。図1は、飛しょう体の動作を示す概略図である。図1(a)には、比較的低い高度で目標と会合するような従来の飛しょう体における動作が示されており、図1(b)には、従来の飛しょう体では対処できないような比較的高い高度で目標と会合する場合の動作が示されている。
図1(a)に示されるように、発射装置1によって発射された飛しょう体2は、まず加速し(ブースト)、その後、操舵翼を用いて機体に生じる空気力を制御しながら飛しょうする(コースト)。そして,目標17と会合する終末誘導時には,スラスタ及びマルチパルス化されたロケットモータを用いて高い旋回力を得ることで,目標17と会合するよう飛しょう体2の進路が調整される。
一方、図1(b)に示されるように、高高度で目標17と会合する場合には、発射装置1によって発射された飛しょう体2は,まず加速し,その後,操舵翼を用いて機体に生じる空気力を制御しながら飛しょうする。その後,長時間にわたり,空力制御可能範囲(操舵翼を用いて機体に生じる空気力を制御可能な範囲)外を姿勢制御しながら飛しょうする。そして,目標17と会合する終末誘導時には、スラスタ及びマルチパルス化されたロケットモータを用いて高い旋回力を得ることで,目標17と会合するよう飛しょう体2の進路が調整される。
従来の飛しょう体では,図1(b)に示されるような,空力制御可能範囲外を飛しょうする場合,姿勢制御のためにスラスタを使用する必要があるが,姿勢制御のために前記スラスタを使用してしまうと,終末誘導時に必要な高い旋回力を得ることができず,本来果たすべき役割である目標17との会合が困難となる。
従って、本発明の課題は、空力制御が困難な高高度飛しょう中の姿勢制御と、終末誘導時の高い旋回力を両立した飛しょう体を提供することにある。
本発明に係る飛しょう体は、機体側面方向へ噴射するガス量を調整し、機体側面方向の推力を制御するスラスタと、操舵翼を用いて機体に生じる空気力を制御する操舵装置と、後方へ推力を発生させるマルチパルスロケットモータと、前記スラスタに対するガス量の制御指令と、前記操舵装置に対する舵角指令と、前記マルチパルスロケットモータに対する後段パルス点火指令とを発生させる計算機とを備える一体型の飛しょう体である。
本発明によれば、空力制御が困難な高高度飛しょう中の姿勢制御と、終末誘導時の高い旋回力を両立した飛しょう体を実現できる。
図1は、飛しょう体の動作を示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る飛しょう体を示す概略図である。 図3は、飛しょう体の動作方法を示すフローチャートである。 図4は、第2の実施形態に係る飛しょう体を示す概略図である。 図5は、第3の実施形態に係る飛しょう体を示す概略図である。 図6は、第4の実施形態に係る飛しょう体を示す概略図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図2は、本実施形態に係る飛しょう体2を示す概略図である。図2に示されるように、飛しょう体2は、計算機14、機体15、スラスタ18、及びマルチパルスロケットモータ10を有している。スラスタ18及びマルチパルスロケットモータ10は、機体15に搭載されている。また、機体15には、ノズル12、推力偏向装置20、及び操舵装置16が設けられている。
マルチパルスロケットモータ10は、飛しょう体2を前進させるために設けられている。マルチパルスロケットモータ10は、固体推進薬9及び固体推進薬11を有している。固体推進薬9は固体推進薬11よりも前方に配置されている。固体推進薬9及び固体推進薬11は、いずれも、燃焼時に燃焼ガスを生成するように構成されている。固体推進薬9と固体推進薬11とは、断熱性を有する仕切り13によって仕切られており、別々に燃焼することが可能である。
固体推進薬9及び固体推進薬11は、空間を介してノズル12に接続されている。固体推進薬9及び固体推進薬11により生成した燃焼ガスは、ノズル12に導かれる。ノズル12は、飛しょう体2の後方を向くように配置されている。ノズル12に導かれた燃焼ガスは、飛しょう体の後方に噴射される。これにより、飛しょう体2を前進させる推力が得られる。なお、仕切り13としては、例えば、金属部材を用いることができる。
推力偏向装置20は、推力偏向(Thrust Vector Control)を行なう為に設けられており、ノズル12に取り付けられている。推力偏向装置20により、ノズル12において生成された推力の向きを変えることにより、飛しょう体2の推進方向を制御することができる。
操舵装置16は、操舵翼を有しており、操舵翼を用いて機体15に生じる空気力を制御する。
続いて、スラスタ18について詳述する。
スラスタ18は、ガスを機体側面方向へ噴射させることにより、機体側面方向の推力を得る機能を有している。
ここで、スラスタ18は、噴射するガス量を調整することができるように、構成されている。また、ガス量が調整可能であることにより、スラスタ18は、姿勢制御モードと、終末誘導モードとで動作することが可能である。姿勢制御モードは、長秒時にわたり(長期間)、小さい推力を得ることが可能なモードである。一方、終末誘導モードは、短秒時にわたり(短期間)、大きな推力を得ることが可能なモードである。姿勢制御モードにおけるスラスタ18の単位時間あたりのガス噴射量は、終末誘導モードにおけるそれよりも、小さい。すなわち、姿勢制御モードにおけるガス噴出圧力は、終末誘導モードにおけるそれよりも、小さい。
次いで、スラスタ18の具体的構成について説明する。
スラスタ18は、第1固体推進薬6、第2固体推進薬7、及びバルブ3を備えている。
第1固体推進薬6は、姿勢制御モードで用いられ、第2固体推進薬7よりも長時間、ガスを発生させることができる構成を有している。一方、第2固体推進薬7は、終末誘導モードで用いられ、第1固体推進薬6よりも大きな推力を発生させるような構成を有している。第2固体推進薬7は、マルチパルスロケットモータ10の固体推進薬9の前方に配置されている。第2固体推進薬7と固体推進薬9との間は、断熱性を有する隔壁8により仕切られている。第1固体推進薬6は、第2固体推進薬7の前方に配置されている。第1固体推進薬6と第2固体推進薬7との間には、断熱性の仕切り19が設けられている。バルブ3は、第1固体推進薬6の前方に配置されている。なお、第1固体推進薬6と第2固体推進薬7とは、同一の点火装置(図示せず)によって点火されてもよく、異なる点火装置(図示せず)によって点火されてもよい。
バルブ3は、第1固体推進薬6及び第2固体推進薬7が発生させたガスを、機体側面方向へガスを噴射するように設けられている。バルブ3からガスが噴射されることにより。機体15の側方へ向く推力が得られる。
続いて、計算機14について説明する。計算機14は、スラスタ18、操舵装置16、及びマルチパルスロケットモータ10の動作を制御する機能を有している。
計算機14は、スラスタ18に対するガス量の制御指令を生成することにより、スラスタ18の動作モードを制御する。例えば、計算機14は、飛しょう体2の高度を示すデータを取得し、飛しょう高度に基づいて、スラスタ18の動作モードを姿勢制御モードになるように変更する。また、計算機14は、飛しょう時間に基づいて、スラスタ18の動作モードを姿勢制御モードに切り換えてもよい。
また、計算機14は、舵角指令を生成し、操舵装置16に送ることにより、操舵装置16を制御する。
また、計算機14は、マルチパルスロケットモータ10に対して後段パルス点火指令を送ることにより、固体推進薬9を点火し、マルチパルスロケットモータ10の動作を制御する。
続いて、飛しょう体2の動作方法について説明する。図3は、飛しょう体2の動作方法を示すフローチャートである。
ステップS1:発射
まず、飛しょう体2が、目標へ向けて発射される。発射時には、固体推進薬11が点火され、ノズル12を介して燃焼ガスが噴射させられる。
ステップS2〜S3:ブースト及びコースト
固体推進薬11の燃焼により、飛しょう体2が加速させられる(ステップS2)。固体推進薬11の燃焼後、飛しょう体2は、慣性により、飛しょうする(ステップS3)。飛しょう体2が空力制御範囲(図1参照)を超えるまで、飛しょう体2の姿勢は、操舵装置16により、制御される。
ステップS4:姿勢制御モード
飛しょう体2が空力制御可能範囲を超えると、計算機14が、姿勢制御モードへの切替指令を生成し、スラスタ18に送る。既述のように、計算機14は、たとえば飛しょう高度及び飛しょう時間などに基づいて、空力制御可能範囲を超えたことを検知し、姿勢制御モードへの切替指令を生成する。切替指令を受け、スラスタ18では、第1固体推進薬6が点火され、ガスの生成が開始される。第1固体推進薬6により生成されたガスは、バルブ3を介して飛しょう体2の側方へ噴射される。これにより、飛しょう体2の姿勢が制御される。
ステップS5:終末誘導モード
飛しょう体2が目標17に近づくと、計算機14が終末誘導モードへの切替指令を生成し、スラスタ18に送る。これにより、スラスタ18の動作が終末誘導モードに切り換えられ、第2固体推進薬7によるガス生成が開始させられる。第2固体推進薬7により生成されたガスは、バルブ3を介して噴射され、高い旋回力が得られる。これにより、飛しょう体2の進路が目標に応じて制御される。
また、本ステップでは、計算機14が、終末誘導モードへの切替指令と、マルチパルスロケットモータ10の後段パルス点火指令とを、ほぼ同時に発生させる。これにより、マルチパルスロケットモータ10において、固体推進薬9が点火され、飛しょう体2が再加速する。但し、後段パルス点火指令の生成タイミング(固体推進薬9が点火されるタイミング)は、固体推進薬11の燃焼後であればよく、必ずしも終末誘導モードへの切替指令の生成タイミングと同じである必要はない。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、スラスタ18が、第1固体推進薬6及び第2固体推進薬7を有しているため、噴射するガス量が調整可能となっている。そのため、スラスタ18の動作モードを、姿勢制御モードと終末誘導モードとで切り換えることができる。姿勢制御モードでは、第1固体推進薬6が、長秒時にわたり小さな推力を発生させる。一方、終末誘導時には、第2固体推進薬7により、短秒時にわたり大きな推力が得られる。すなわち、空力制御範囲外で姿勢制御を行なった後であっても、終末誘導時に高い旋回力を得ることが可能である。
また、本実施形態によれば、第1固体推進薬6によって生成されたガスと、第2固体推進薬7によって生成されたガスとが、両方とも、バルブ3を介して噴射される。すなわち、バルブ3は、第1固体推進薬6と第2固体推進薬7とにおいて共通である。バルブ3を複数用意する必要がなく、製造コストを低減でき、構造を単純化させることができる。
尚、本実施形態では、第1固体推進薬6が仕切り19を介して第2固体推進薬7の前方に配置されている場合について説明した。但し、これらの配置は、ガスがバルブ3に導かれるような配置であればよく、特に限定されない。例えば、第1固体推進薬6及び第2固体推進薬7が、同一の筐体内に配置されており、いわゆるマルチパルスガスジェネレータが構成されていてもよい。一方で、2組の固体推進薬及び点火装置が、別々の筐体に配置されていてもよい。
尚、本実施形態では、姿勢制御用として第1固体推進薬6が用いられ、終末誘導用として第2固体推進薬7が用いられる場合について説明した。但し、第1固体推進薬6及び第2固体推進薬7は、それぞれ、ガスを噴射することができる他の機構に置き換えることも可能である。例えば、各固体推進薬(6、7)に代えて、高圧ガスボンベ(高圧ガスが充填された容器)を用いることも可能である。また、好ましくは、姿勢制御モード用として高圧ガスボンベが用いられ、終末誘導モード用として固体推進薬が用いられる。高圧ガスボンベは、固体推進薬と比較して、大きな推力を得ることが難しい。しかし、高圧ガスボンベは、固体推進薬よりも、長時間ガスを生成することが可能である。従って、高圧ガスボンベは、姿勢制御モードで必要な特性を容易に満たすことができ、空力制御可能範囲外において、より長時間、姿勢維持を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、第1固体推進薬6及び第2固体推進薬7を有していることにより、噴射するガス量が調整可能となっている場合について説明した。但し、スラスタ18は、噴射するガス量を調整することが可能であれば、他の構造を採用することも可能である。例えば、バルブ3として、燃焼圧力を調整可能な装置を用いることにより、噴射するガス量が調整されてもよい。この場合、スラスタ18には、ガスを生成する単一の機構(固体推進薬)が設けられていればよい。このような構成を採用しても、燃焼圧力を調整することができるため、姿勢制御モード(燃焼圧力を小さく調整)と終末誘導モード(燃焼圧力を大きく調整)とを切り換えることができる。終末誘導モードにおいて、スラスタ18が噴射することができるガス量を温存することができ、終末誘導モードにおいて高い旋回力を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係る飛しょう体2を示す概略図である。本実施形態では、第1の実施形態に対して、スラスタ18の構成が変更されている。その他の点については、第1の実施形態と同様の構成を採用することができるので、詳細な説明については、省略する。
図4に示されるように、本実施形態では、スラスタ18が、第1バルブ3−1及び第2バルブ3−2を備えている。第2バルブ3−2は、第2固体推進薬7の前方に配置されている。第1固体推進薬6は、第2バルブ3−2の前方に配置されている。第1バルブ3−1は、第1固体推進薬6の前方に配置されている。第1固体推進薬6は、生成したガスを第1バルブ3−1に供給するように構成されている。第1固体推進薬6は、第2バルブ3−2には、ガスを供給しない。一方、第2固体推進薬7は、生成したガスを第2バルブ3−2に供給するように構成されている。第2固体推進薬7は、第1バルブ3−1にはガスを供給しない。すなわち、第1バルブ3−1は、姿勢制御モードにおいて用いられる。一方、第2バルブ3−2は、終末制御モードにおいて用いられる。
本実施形態では、第1バルブ3−1及び第2バルブ3−2が設けられているため、第1の実施形態と比較すると、飛しょう体2の構成が複雑になる。しかしながら、姿勢制御のために適した位置に第1バルブ3−1を配置することができ、高い旋回力を得るために適した位置に第2バルブ3−2を配置することができる。これにより、姿勢制御の精度、及び旋回の精度を、それぞれ高めることができる。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態について説明する。図5は、本実施形態に係る飛しょう体2を示す概略図である。本実施形態では、第1の実施形態に対して、第2固体推進薬7の構成が変更されている。その他の点については、第1の実施形態と同様の構成を採用することができるので、詳細な説明は、省略する。
図5に示されるように、本実施形態では、固体推進薬9と第2固体推進薬7とが、共通である。すなわち、第2固体推進薬7は、バルブ3とノズル12の双方にガスを供給するように、配置されている。また、第1固体推進薬6は、バルブ3の前方に配置されている。すなわち、バルブ3は、第1固体推進薬6と第2固体推進薬7とによって挟まれている。
本実施形態では、飛しょう体2が発射されると(ステップS1:図3参照)、固体推進薬11の燃焼により飛しょう体2が加速される(ステップS2)。固体推進薬11の燃焼後、飛しょう体2は、慣性により飛しょうする(ステップS3)。その後、スラスタ18の動作が姿勢制御モードとなり、第1固体推進薬6がガス生成を開始し、姿勢制御が行なわれる(ステップS4)。更に、その後、スラスタ18の動作が終末誘導モードに切り換えられる(ステップS5)。終末誘導時には、第2固体推進薬7(固体推進薬9)によりガスが生成される。生成されたガスの一部は、ノズル12及びバルブ3の両方に導かれる。これにより、再加速(2パルス目の燃焼)と終末誘導とが、同時に行なわれる。
本実施形態によれば、第2固体推進薬7と固体推進薬9とが共通に用いられるため、飛しょう体2の構成をより小型化することが可能となる。但し、高旋回力の発生と2パルス目の加速とが同時に行なわれることになる。一方、既述の実施形態では、高旋回力の発生と2パルス目の加速とを別々のタイミングで実行することができる。従って、ガス生成のタイミングの自由度の観点からは、既述の実施形態のほうが好ましい。
尚、本実施形態では、バルブ3が、第1固体推進薬6と第2固体推進薬(固体推進薬9)とによって挟まれている場合について説明した。但し、バルブ3は、必ずしも第1固体推進薬6と第2固体推進薬7とによって挟まれている必要はない。例えば、第1固体推進薬6と第2固体推進薬7との両方が、バルブ3の後方に配置されていてもよい。
(第4の実施形態)
続いて、第4の実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係る飛しょう体2を示す概略図である。本実施形態では、第3の実施形態に対して、スラスタ18の構成が工夫されている。その他の点については、第3の実施形態と同様の構成を採用することができるので、詳細な説明は省略する。
図6に示されるように、本実施形態では、スラスタ18が、第1バルブ3−1及び第2バルブ3−2を備えている。第2バルブ3−2は、第2固体推進薬7(固体推進薬9)の前方に配置されている。第1固体推進薬6は、第2バルブ3−2の前方に配置されている。第1バルブ3−1は、第1固体推進薬6の前方に配置されている。第1固体推進薬6は、生成したガスを第1バルブ3−1に供給するように構成されている。第1固体推進薬6は、第2バルブ3−2には、ガスを供給しない。一方、第2固体推進薬7は、生成したガスを第2バルブ3−2に供給するように構成されている。第2固体推進薬7は、第1バルブ3−1にはガスを供給しない。
本実施形態によれば、第3の実施形態の作用効果に加え、第2の実施形態と同様に、姿勢制御のために適した位置に第1バルブ3−1を配置することができ、高旋回力を得るために適した位置に第2バルブ3−2を配置することができる。これにより、姿勢制御の精度、及び進路調整の精度を、それぞれ高めることができる。
以上説明したように、本発明について、第1乃至第4の実施形態を用いて説明した。尚、これらの実施形態は、矛盾のない範囲内で組み合わせることも可能である。例えば、第2乃至第4の実施形態において、第1固体推進薬6に代えて、高圧ガスボンベが用いられてもよい。
1 発射装置
2 飛しょう体
3 バルブ
3−1 第1バルブ
3−2 第2バルブ
6 第1固体推進薬
7 第2固体推進薬
8 隔壁
9 固体推進薬
10 マルチパルスロケットモータ
11 固体推進薬
12 ノズル
13 仕切り
14 計算機
15 機体
16 操舵装置
17 目標
18 スラスタ
19 仕切り
20 推力偏向装置

Claims (12)

  1. 第1スラスタ制御指令と第2スラスタ制御指令の各々に応答して機体側面方向へ噴射するガス量を調整し、前記機体側面方向の推力を発生するスラスタと、
    舵角制御指令に応答して操舵翼を用いて前記機体に生じる空気力を変える操舵装置と、
    第1パルスと第2パルスを有し、第1パルス点火指令に応答して前記第1パルスに点火し、第2パルス点火指令に応答して前記第2パルスに点火して、前記機体の後方に対する推力を発生するマルチパルスロケットモータと、
    発射時の発射モードにおいて前記第1パルス点火指令を前記マルチパルスロケットモータに出力し、その後、前記操舵装置に対して前記舵角制御指令を出力して前記機体の姿勢を制御し前記機体が空力制御可能範囲を超えたと判断するとき、姿勢制御モードを設定して前記舵角制御指令を取消し、また前記スラスタに前記第1スラスタ制御指令を出力して前記機体の姿勢を制御し、前記姿勢制御モード後の前記機体を再加速する終末誘導モードにおいて前記マルチパルスロケットモータに前記第2パルス点火指令を出力して前記機体を再加速し、また前記第2パルス点火指令の出力と同時に、あるいはその後で、前記第2スラスタ制御指令を前記スラスタに出力して前記機体の姿勢を制御する計算機
    を備える
    飛しょう体。
  2. 請求項1に記載された飛しょう体であって、
    記姿勢制御モードにおいて、前記スラスタは、長期間にわたり小さな推力を発生
    前記終末誘導モードにおいて、前記スラスタは、短期間にわたり大きな推力を発生す
    飛しょう体。
  3. 請求項1又は2に記載された飛しょう体であって、
    前記計算機は、前記機体の飛しょう高度に基づいて、前記第1スラスタ制御指令を発生す
    飛しょう体。
  4. 請求項1又は2のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記計算機は、前記機体の飛しょう時間に基づいて、前記第1スラスタ制御指令を発生す
    飛しょう体。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記スラスタは
    前記姿勢制御モードにおいて前記第1スラスタ制御指令に応答して燃焼して前記ガスを供給する第1固体推進薬と、
    前記終末誘導モードにおいて前記第2スラスタ制御指令に応答して燃焼して前記ガスを供給する第2固体推進薬と
    を有する
    飛しょう体。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記スラスタは
    高圧ガスが充填され、前記姿勢制御モードにおいて前記第1スラスタ制御指令に応答して前記高圧ガスを供給する容器と、
    前記終末誘導モードにおいて前記第2スラスタ制御指令に応答して燃焼して前記ガスを供給する固体推進薬と
    を有する
    飛しょう体。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記スラスタは、前記姿勢制御モードにおいて前記第1スラスタ制御指令に応答して燃焼して前記ガスを供給する固体推進薬を備え、
    前記終末誘導モードにおいて、前記マルチパルスロケットモータの前記第2パルスの燃焼により発生した燃焼ガスが、前記第2スラスタ制御指令に応答して前記スラスタに供給される
    飛しょう体。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記スラスタは、高圧ガスが充填され,前記姿勢制御モードにおいて前記第1スラスタ制御指令に応答して前記高圧ガスを供給する容器を備え、
    前記終末誘導モードにおいて,前記マルチパルスロケットモータの前記第2パルスの燃焼により発生した燃焼ガスが、前記第2スラスタ制御指令に応答して前記スラスタに供給される
    飛しょう体。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記スラスタは、更に、
    前記姿勢制御モードにおいて前記ガスを噴射する第1バルブと、
    前記終末誘導モードにおいて前記ガスを噴射する第2バルブと
    を備える
    飛しょう体。
  10. 請求項1乃至4のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記スラスタは
    前記姿勢制御モード及び前記終末誘導モードを通して燃焼して前記ガスを供給する固体推進薬を有し、
    前記姿勢制御モードにおける前記スラスタの燃焼圧力は,前記終末誘導モードにおける前記スラスタの燃焼圧力よりも小さ
    飛しょう体。
  11. 請求項1乃至4のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記姿勢制御モードに入った後、前記マルチパルスロケットモータの第パルス前段の燃焼により発生した燃焼ガスと、前記終末誘導モードにおいて、前記マルチパルスロケットモータの第2パルス段の燃焼により発生した燃焼ガスとが、前記スラスタ供給される
    飛しょう体。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載された飛しょう体であって、
    前記マルチパルスロケットモータによって発生された前記推力の向きを変化させる推力偏向装置を更に備える
    飛しょう体。
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