JPH11108592A - 飛翔体誘導装置 - Google Patents

飛翔体誘導装置

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JPH11108592A
JPH11108592A JP9269709A JP26970997A JPH11108592A JP H11108592 A JPH11108592 A JP H11108592A JP 9269709 A JP9269709 A JP 9269709A JP 26970997 A JP26970997 A JP 26970997A JP H11108592 A JPH11108592 A JP H11108592A
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JP
Japan
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flying object
target
initial
guidance
control device
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Application number
JP9269709A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Fujita
義和 藤田
Toshio Furukawa
敏雄 古川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気密度の薄い領域を飛翔する目標に対し、
単に機体に迎角を発生させて揚力によって旋回する飛翔
体では、空気密度の薄い領域では旋回することができず
目標と会合できないため、効率のよい誘導制御装置が必
要であった。 【解決手段】 弾道飛翔する目標に対し、飛翔体が空気
密度の薄い領域に入ったら飛翔体から加速ロケットを切
り離すロケット分離装置、空気密度によって迎角を発生
して揚力を得るかサイドスラスタによって推力を得るか
を選択する旋回手段切換装置、空気密度の薄い領域でも
旋回できるように並進運動用スラスタと姿勢制御用スラ
スタを併用したサイドスラスタ制御装置、燃料消費を抑
制するための自由弾道装置、予想会合点の算出精度を高
める初期要撃装置および中期要撃装置、推力方向関数に
より推力方向制御の応答性を向上させた初期誘導装置を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気密度に関わら
ず旋回することができ、目標と会合することのできる飛
翔体の要撃/誘導制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21に迎角を発生することで機体に揚
力を得て旋回する飛翔体に対する飛翔体誘導装置の構成
を示す。図において、1は弾道飛翔している目標、2a
は飛翔体、3は地上レーダなどの目標追尾用地上セン
サ、4は目標追尾用地上センサ3によって得られる目標
現在位置および目標現在速度、5は地上レーダなどの飛
翔体追尾用地上センサ、6は飛翔体追尾用地上センサ5
によって得られる飛翔体現在位置および飛翔体現在速
度、7aは指揮管制装置、8はデータリンク、9aは初
期誘導装置、10aは中期誘導装置、11は飛翔体に搭
載されたアンテナ、12は受信機、13は自己位置等標
定装置、14は中央処理装置、15は初期誘導装置、1
6は中期誘導装置、17は終末誘導装置、18は迎角発
生制御装置を示す。
【0003】また、図22に迎角を発生することで機体
に揚力を得て旋回する飛翔体の飛翔経路概略図を示す図
において、19は飛翔体2が垂直に発射して目標1と会
合するための軌道に載るまでの初期誘導段階、20は飛
翔体2が垂直に発射して目標1と会合するための軌道に
載るまでの初期誘導段階、20は飛翔体2が予想会合点
に向かって飛翔する中期誘導段階、21は飛翔体が目標
の運動に応じて飛翔する終末誘導段階、22は空力操舵
方式で旋回できる領域、23は空気密度の変わり目を表
す高度境界線を示す。
【0004】また、図23に従来の初期誘導装置に用い
られている推力方向制御による機体の姿勢角βの時間変
化を表す。
【0005】また、図24に従来の迎角発生制御装置の
処理ブロック図を示す、図において、24は中央処理装
置14から算出された旋回加速度、25は姿勢制御用ス
ラスタでピッチあるいはヨー方向にモーメントを発生さ
せる処理を示す。
【0006】従来の飛翔体誘導装置における初期用撃装
置9aは、まず目標追尾用地上センサ3によって取得し
た弾道飛翔する目標1の目標現在位置および目標現在速
度4を指揮管制装置7へ伝送し、初期用撃装置9aによ
って、得られた目標現在位置および目標現在速度4から
目標1をある設定時間分放物運動させて目標未来位置を
算出する。一方飛翔体2aは、飛翔体の発射角を変える
ことによって得られた各経路のある設定時刻における位
置を結んだ曲線を2次曲線として近似し、この2次曲線
と放物線の式を連立させて解を求め、目標と飛翔体の位
置が一致する点を予想会合点とする処理を行った。
【0007】飛翔体発射後の初期誘導段階19は、図2
3に示すように複雑に機体の姿勢を変えて推力方向制御
をする初期誘導装置15aを作動させていた。図23
は、推力方向制御機能を有する飛翔体の運動方程式に対
して、迎角、バンク角、推力を制御変数、高度最小や時
間最短等を表か関数とした最適制御問題として定式化し
て解いた解である。
【0008】また、中期誘導段階20は、図21におい
て、まず、目標追尾用地上センサ3が弾道飛翔する目標
1の目標現在位置および目標現在速度4を指揮管制装置
7aへ伝送し、中期要撃装置10aによって目標現在位
置、目標現在速度から目標をある設定時間弾道飛翔させ
て目標未来位置を算出していた。一方飛翔体2aも、中
期要撃装置10aによって飛翔体追尾要センサ5によて
得られる飛翔体2aの飛翔体現在位置および飛翔体現在
速度6を指揮管制装置7aへ伝送し、飛翔体をある設定
時間速度一定として飛翔させて飛翔体未来位置を算出し
ていた。つぎに、算出した目標未来位置と飛翔体未来位
置を比較し、一致していればその点を予想会合点、一致
していなければ時間を再設定して同様の計算をしてい
た。また、得られた予想会合点は飛翔体に伝送され、飛
翔体は更新された予想会合点に向けて飛翔していた。
【0009】また、終末誘導段階21は、飛翔体2aあ
るいは地上レーダ等から送信された電波に対する目標1
からの反射信号がアンテナ11、受信既12を経由して
中央処理装置14に入力されたときに中期誘導段階20
から終末誘導段階に切り換え、飛翔体2aが目標1の運
動に応じて比例航法で飛翔するように終末誘導装置17
を作動させていた。
【0010】また、図24に示すように、中期誘導段階
20および終末誘導段階21における旋回時には、中央
処理装置14で算出された旋回加速度に対応した揚力を
得るため、姿勢制御用スラスタで機体にピッチあるいは
ヨー方向にモーメントを発生させ、所望の用力に応じた
迎角速度方向と機体軸方向のなす角)をとっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
飛翔体誘導装置は、空力操舵による旋回しかできない飛
翔体に対する飛翔体誘導装置であったため、空力密度の
薄い領域では十分に旋回できず、目標と適切に会合でき
なかった。
【0012】また、従来の初期要撃装置、および中期要
撃装置は膨大な計算をする収束計算をする必要があり、
短時間で計算するためにはそれぞれの計算処理を改良し
計算機の負荷を軽減することが必要となっていた。
【0013】また、従来の初期誘導装置においては、最
適制御問題を最急上昇法等の繰り返し手法を用いて収束
計算をして求める必要があり、処理に要する時間が長い
ため事前に計算しておかなければならない。また、計算
した結果は一般に複雑なデータとなる。
【0014】また、従来の迎角発生制御装置では、姿勢
制御用スラスタのみを使用して機体のモーメントを発生
させて迎角をとるため、燃料を過剰に消費してしまう可
能性があるので、燃料の使用を軽減する手法が求められ
ていた。
【0015】また、従来のサイドスラスタ制御装置で
は、空気密度の薄い領域での旋回に並進運動用スラスタ
しか使用しないため、機体の姿勢が変らず、飛翔体の速
度ベクトルと機体軸が直交してしまう場合があり、この
場合、旋回加速度が並進運動用スラスタでは充分補うこ
とができなくなるため、さらに効率のよい並進運動用ス
ラスタの使用法が必要であった。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明の飛翔体誘導
装置は、従来の装置に加えて、飛翔体が初期旋回を終え
た直後の飛翔段階において、飛翔体が飛行軌道を修正す
るためのサイドスラスタのエネルギー消費を最小限に抑
えるために、初期誘導段階が終了してから会合までの全
飛翔時間のうちのある期間は旋回せずに弾道飛翔させる
自由弾道装置と、飛翔体の高度がある高度以上になった
とき飛翔体の加速ロケットを切り離すためのロケット分
離装置と、並進運動用スラスタによる推力を制御して旋
回加速度を発生させるサイドスラスタ制御装置と、飛翔
体の飛翔高度によって迎角発生制御装置とサイドスラス
タ制御装置を切り換える旋回手段切換装置を備える。
【0017】第2の発明の飛翔体誘導装置は、従来の装
置と従来の初期要撃装置を改良した予想会合点の算出精
度のよい初期要撃装置に加えて、飛翔体が初期旋回を終
えた直後の飛翔段階において、飛翔体が飛行軌道を修正
するためのサイドスラスタのエネルギー消費を最小限に
抑えるために、初期誘導段階が終了してから会合までの
全飛翔時間のうちのある期間は旋回せずに弾道飛翔させ
る自由弾道装置と、飛翔体の高度がある高度以上になっ
たとき飛翔体の加速ロケットを切り離すためのロケット
分離装置と、並進運動用スラスタによる推力を制御して
旋回加速度を発生させるサイドスラスタ制御装置と、飛
翔体の飛翔高度によって迎角発生制御装置とサイドスラ
スタ制御装置を切り換える旋回手段切換装置を備える。
【0018】第3の発明の飛翔体誘導装置は、従来の装
置と従来の中期要撃装置を改良した予想会合点の算出精
度のよい初期要撃装置に加えて、飛翔体が初期旋回を終
えた直後の飛翔段階において、飛翔体が飛行軌道を修正
するためのサイドスラスタのエネルギー消費を最小限に
抑えるために、初期誘導段階が終了してから会合までの
全飛翔時間のうちのある期間は旋回せずに弾道飛翔させ
る自由弾道装置と、飛翔体の高度がある高度以上になっ
たとき飛翔体の加速ロケットを切り離すためのロケット
分離装置と、並進運動用スラスタによる推力を制御して
旋回加速度を発生させるサイドスラスタ制御装置と、飛
翔体の飛翔高度によって迎角発生制御装置とサイドスラ
スタ制御装置を切り換える旋回手段切換装置を備える。
【0019】第4の発明の飛翔体誘導装置は、従来の装
置と従来の初期要撃装置を改良した推力方向関数を適用
した初期誘導装置に加えて、飛翔体が初期旋回を終えた
直後の飛翔段階において、飛翔体が飛行軌道を修正する
ために使用するサイドスラスタのエネルギー消費を最小
限に抑えるために、初期誘導段階が終了してから会合ま
での全飛翔時間のうちのある期間は旋回せずに弾道飛翔
させる自由弾道装置と、飛翔体の高度がある高度以上に
なったとき飛翔体の加速ロケットを切り離すためのロケ
ット分離装置と、並進運動用スラスタによる推力を制御
して旋回加速度を発生させるサイドスラスタ制御装置
と、飛翔体の飛翔高度によって迎角発生制御装置とサイ
ドスラスタ制御装置を切り換える旋回手段切換装置と、
飛翔体に搭載された装置を時間、高度などの情報により
切り換える中央処理装置を備える。
【0020】第5の発明の飛翔体誘導装置は、従来の装
置と従来の迎角発生制御装置を改良した応答性のよい迎
角発生制御装置に加えて、飛翔体が初期旋回を終えた直
後の飛翔段階において、飛翔体が飛行軌道を修正するた
めに使用するサイドスラスタのエネルギー消費を最小限
に抑えるために、初期誘導段階が終了してから会合まで
の全飛翔時間のうちのある期間は旋回せずに弾道飛翔さ
せる自由弾道7装置と、飛翔体の高度かある高度以上に
なったとき飛翔体の加速ロケットを切り離すためのロケ
ット分離装置と、並進運動用スラスタによる推力を制御
して旋回加速度を発生させるサイドスラスタ制御装置
と、飛翔体の飛翔高度によって迎角発生制御装置とサイ
ドスラスタ制御装置を切り換える旋回手段切換装置と、
飛翔体に透視された装置を時間、高度などの情報により
切り換える中央処理装置を備える。
【0021】第6の発明の飛翔体通道装置は、従来の装
置と従来のサイドスラスタ制御装置を改良した応答性の
よいサイドスラスタ制御装置に加えて、飛翔体が初期旋
回を終えた直後の飛翔段階において、飛翔体が飛行軌道
を修正するために使用するサイドスラスタのエネルギー
消費を最小限に抑えるために、初期誘導段階が終了して
から会合までの全飛翔時間のうちのある期間は旋回せず
に弾道飛翔させる自由弾道装置と、飛翔体の高度がある
高度以上になったとき飛翔体の加速ロケットを切り離す
ためのロケット分離装置と、並進運動用スラスタによる
推力を制御して旋回加速度を発生させ姿勢制御用スラス
タで飛翔体の機体軸を制御するサイドスラスタ制御装置
と、飛翔体の飛翔高度によって迎角発生制御装置とサイ
ドスラスタ制御装置を切り換える旋回手段切換装置と、
飛翔体に搭載された装置を時間、高度などの情報により
切り換える中央処理装置を備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明が適用される飛翔体誘導
装置を示した概略図である。図において、2bは飛翔
体、26aはサイドスラスタ制御装置、27は旋回手段
切換装置、28はロケット分離装置、29は自由弾道装
置を示す。
【0023】また、図2はこの発明が適用される飛翔体
の飛翔経路および目標の飛翔軌道を示す。図において、
30は弾道飛翔段階、31は加速ロケット分離処理、3
2はサイドスラスタ方式で旋回する領域を示す。
【0024】また、図3は図1の飛翔体誘導装置におけ
る旋回手段切換装置27の処理ブロック図を示してい
る。図において、33は自己位置等標定装置13で測定
された飛翔体高度、34は飛翔体高度が高度境界線より
も大きくなるかどうかの判定をする処理を示す。
【0025】また、図4は図1の飛翔体誘導装置におけ
るロケット分離装置28の処理ブロック図を示してい
る。図において、35は飛翔体高度が高度境界線よりも
大きくかつ加速ロケットが分離されていないかどうかの
判定をする処理、36は加速ロケットを分離する処理、
37は加速ロケットを分離しない処理を示す。
【0026】また、図5は図1の飛翔体誘導装置におけ
るサイドスラスタ制御装置26aの処理ブロック図およ
び飛翔体のイメージ図を示す。図において、38は与え
られた旋回加速度24に対応した並進運動用スラスタで
機体に垂直方向に推力を発生させる処理、39は並進運
動、40は並進運動用スラスタを示す。
【0027】つぎに、この発明の実施の形態1における
動作について説明する。図1、図2において、飛翔体発
射前から飛翔体発射後の初期誘導段階19までは従来の
技術と同様である。飛翔体が初期誘導段階19を終了し
た場合中央処理装置14は、飛翔体2を弾道飛翔段階3
0にするため、自由弾道装置29を作動する。また、中
期誘導段階20における中期要撃装置10a、中期誘導
装置16、および終末誘導段階における終末誘導装置1
7も従来と同様の動作をするが、中期誘導装置20およ
び終末誘導段階21における旋回時には、旋回手段切換
装置27を常時作動させて、自己位置等標定装置13か
ら得られる飛翔体2bの高度によって仰角発生制御装置
18aとサイドスラスタ制御装置26aを切り換えるよ
うにする。切り換える瞬間には、中央処理装置14がロ
ケット分離装置28を作動させて飛翔体の加速ロケット
を分離する。
【0028】つぎに、旋回手段切換装置27について説
明する。図3において、自己位置等標定装置13から飛
翔体高度33を得て、処理34により飛翔体高度33に
よって旋回手法を次のように決定する。 飛翔体高度≦高度境界線23・・・迎角発生制御装置1
8a 飛翔体高度>高度境界線23・・・サイドスラスタ制御
装置26a
【0029】つぎに、ロケット分離装置28について説
明する。飛翔体2bは、空力操舵方式で旋回するとき
は、機体に作用する動圧の影響を大きくして揚力の発生
を大きくしたいため加速ロケットをつけているほうが有
効である。しかし、並進運動用スラスタの推力は加速ロ
ケットを分離した飛翔体の重心に向けて働くことを考慮
すると、高度によって分離することが必要となる。そこ
で、図4において、自己位置等標定装置13から得られ
た飛翔体高度33を処理34により飛翔体高度33が高
度境界線23を超えているかどうかを判定し、超えてい
る場合は処理36により加速ロケットを分離し、超えて
いない場合は処理37により加速ロケットを分離しない
ようにする。
【0030】つぎに、サイドスラスタ制御装置26aに
ついて説明する。図5において、中央処理装置14で算
出された旋回加速度24と同等の加速度を、処理38に
より並進運動用スラスタ40が機体の重心方向に向けて
機体に垂直に推力を発生して補い、機体を並進運動させ
る。ここで並進運動39とは、図に示すように機体軸L
方向に対して垂直方向に移動することを示す。
【0031】つぎに、自由弾道装置29の動作について
説明する。会合点がある程度遠い場合、初期誘導段階を
終えてすぐに予想会合点に向かって飛翔しようとすると
旋回するためのエネルギーを早くから消費することにな
ってしまい会合点に達するための燃料が不足して、目標
に命中する確率が低くなる。これを回避するため、でき
るだけ飛翔体を弾道飛翔させてエネルギー消費を抑制す
る必要がある。そこで、自由弾道装置29では飛翔体発
射前に飛翔体に弾道飛翔させる期間を設定し、弾道飛翔
段階においては推力、揚力などの力が作用しないように
する。また、弾道飛翔させる期間は、全飛翔時間tFに
対してある比率Pの期間tCを式1に示すよう設定す
る。
【0032】
【数1】
【0033】なお、割合Pは飛翔距離や時間で決まるパ
ラメータである。
【0034】実施の形態2.この発明の実施の形態2の
装置を説明する。従来の初期要撃装置は、飛翔体の運動
を近似的に算出しているため、予想会合点の精度が悪
い。そこで、予想会合点の算出精度のよい初期要撃装置
を適用した飛翔体誘導装置について説明する。図6はこ
の発明が適用される飛翔体誘導装置を示した概略図であ
る。
【0035】また、図7は図6の飛翔体誘導装置におけ
る初期要撃装置9bの処理ブロック図を示している。図
において、41は会合時刻を設定する処理、42は目標
未来位置を算出する処理、43は目標未来位置、44は
飛翔体発射点からの距離と仰角を算出する処理、45は
経路データベース、46は経路データベースと照合する
処理、47は飛翔時間、距離、仰角のデータが一致条件
を満たす処理、48は目標未来位置を予想会合点とする
処理、49は予想会合点を示す。
【0036】また、図8は図7における経路データベー
ス45を作成するための飛翔体の飛翔特性図を示す。図
において、原点を発射点、横軸は水平距離、縦軸は高度
を表し、52は飛翔体の飛翔経路、53は飛翔時間の等
しい点を結んだ等飛翔時間線を示す。また、Rcは発射
点からの距離、θcは発射点からの仰角、t0 〜t3
飛翔時間、β1 〜β4 は初期旋回角度、白丸は経路デー
タベースにおける点を示す。
【0037】また、図9は図8における経路データベー
ス45を示す。図において、Rは発射点からの距離、θ
a 、θb ・・・θd ・・は発射点からの仰角、t1 、t
2 、t3 は飛翔時間、β1 、β2 、β3 は初期旋回角度
を示す。
【0038】つぎに、この発明の実施の形態2における
動作について説明する。図2、図6において、目標追尾
用地上センサ3が弾道飛翔する目標の目標現在位置およ
び目標現在速度4を指揮管制装置7bへ伝送すると、指
揮管制装置7bが初期要撃装置9aによって予想会合点
を算出する。また、飛翔体2bにおいては、発射前に自
由弾道装置29によって弾道飛翔させる時間を設定す
る。飛翔体2bは、発射されてから初期誘導段階19に
おいては初期誘導装置15a、弾道飛翔段階30にいて
は自由弾道装置29、中期誘導段階20においては中期
要撃装置10a、中期誘導装置16、終末誘導段階21
における終末誘導装置17が作動する。中期誘導段階2
0および終末誘導段階21における旋回時には、旋回手
段切換装置27を常時作動させて、自己位置等標定装置
13から得られる飛翔体の高度によって迎角発生制御装
置18aとサイドスラスタ制御装置26aを切り換える
ようにする。切り換える瞬間には、中央処理装置14が
ロケット分離装置28を作動させて飛翔体の加速ロケッ
トを分離する。
【0039】初期要撃装置の動作について説明する。図
7において、処理41により会合時刻を設定し、目標追
尾用地上センサ3から得られた目標現在位置および目標
現在速度4を用いて処理42により目標を会合時刻まで
弾道飛翔させて目標未来位置43を求める。処理44に
より目標未来位置の飛翔体発射点からの距離と仰角を算
出する。飛翔体は発射前であるので、会合時刻は飛翔体
の会合するまでの全飛翔時間を表し、処理46により全
飛翔時間と距離、仰角を基に処理により経路データベー
ス45と照合する。処理47により全飛翔時間tF、距
離R、仰角θのデータが一致条件を満たす否かを判定す
る。一致条件は、目標未来位置が図8におけるa、b、
c、dのようなデータベース4点で囲まれたときを経路
データベースと一致したものとみなす。一致条件を満た
す場合、処理48により目標未来位置43を予想会合点
49とし、処理50により目標未来位置と目標未来位置
を囲んだ4点との関連性を重みづけして初期誘導段階に
おける初期旋回角度51を算出する。
【0040】ここで、予想会合点を算出するときに使用
する飛翔体の経路データベースについて説明する。図8
において、52で示す飛翔体の飛翔経路は、初期旋回角
度をある一定間隔Δでβ1=Δ、β2=2Δ、β3=3
Δ、β4=4Δと変えて初期誘導を行い、その後は旋回
することなく弾道飛翔させたときのものである。また、
53で示す等飛翔時間線は各飛翔経路における飛翔時間
の等しい点を結んだ線である。経路データベース45
は、飛翔体の飛翔経路52と等飛翔時間線53の交点、
例えば図8中のcにおける初期旋回角度β3、飛翔時間
t2、発射点からの距離Rc、発射点からの仰角θcの
データを図9のように整列させる。図9において、初期
旋回角度はβ1<β2<β3の順に、飛翔時間はt1<
t2<t3の順に飛翔体が弾着するまでの時間を初期旋
回角度毎に並べ、初期旋回角度、飛翔時間の2つのデー
タから一意に定まる発射点からの距離、発射点からの仰
角を整列させる。
【0041】実施の形態3.この発明の実施の形態3の
装置を説明する。従来の中期要撃装置は、飛翔体の速度
を一定として飛翔体の経路を算出していたので、予想会
合点の算出精度が悪い。そこで実施の形態1の中期要撃
装置を改良した計算処理負荷のかからない中初期要撃装
置を適用した飛翔体誘導装置について説明する。図10
はこの発明が適用される飛翔体誘導装置を示した概略図
である。
【0042】また、図11は図10の飛翔体誘導装置に
おける中期要撃装置の処理ブロック図を示している。図
において、54は飛翔体の飛翔体速度変化モデル、55
は飛翔体未来位置を算出する処理、56は飛翔体未来位
置、57は目標未来位置と飛翔体来来位置を比較し一致
条件を満たすか否かを判定する処理を示す。
【0043】また、図12は図11の中期誘導装置にお
ける飛翔体の速度変化モデルを示している。図におい
て、横軸は飛翔時間、縦軸は速度を示し、58は速度変
化モデルの曲線を示す。
【0044】つぎに、この発明の実施の形態3における
動作について説明する。図2、図10において、目標追
尾用地上センサ3が弾道飛翔する目標の目標現在位置お
よび目標現在速度4を指揮管制装置7cヘ伝送すると、
指揮管制装置7cが初期要撃装置9aによって予想会合
点を算出する。また、飛翔体2bにおいては、発射前に
自由弾道装置29によって弾道飛翔させる時間を設定す
る。飛翔体2bは、発射されてから初期誘導段階19に
おいては初期誘導装置15a、弾道飛翔段階30にいて
は自由弾道装置29、中期誘導段階20においては中期
要撃装置10b、中期誘導装置16、終末誘導段階21
における終末誘導装置17が作動する。中期誘導段階2
0および終末誘導段階21における旋回時には、旋回手
段切換装置27を常時作動させて、自己位置等標定装置
13から得られる飛翔体の高度によって迎角発生制御装
置18aとサイドスラスタ制御装置26aを切り換える
ようにする。切り換える瞬間には、中央処理装置14が
ロケット分離装置28を作動させて飛翔体の加速ロケッ
トを分離する。
【0045】また、飛翔体速度変化モデルについて説明
する。図12に示すように、飛翔体の速度変化は58の
ような曲線になる。これは、飛翔体に抗力のみが働くと
して抗力式から速度について解くと式2のようになる。
【0046】
【数2】
【0047】これは飛翔体の速度変化を近似的に表した
ものであるが、飛翔体に作用する力は抗力の影響が大き
いことを考えてもこの近似モデルの有効性がわかる。さ
らに、この速度変化モデルを飛翔体の位置計算に適用す
ることで、精度の高い結果を得ることができる。
【0048】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4の装置を説明する。従来の初期誘導装置は、迎
角、バンク角、推力を制御変数とし、高度最小や時間最
短などを評価関数にした最適制御問題を解いて機体の姿
勢制御をしていたため、処理に時間を要した。ここで
は、従来よりも処理時間が短く、実装の容易な初期誘導
装置を適用した飛翔体誘導装置について説明する。図1
3はこの発明が適用される飛翔体誘導装置を示した概略
図である。
【0049】また、図14は推力方向制御に初期誘導装
置を適用したときの飛翔体の飛翔経路を示している。図
において、横軸は水平距離、縦軸は高度、βcは誘導指
令による初期旋回角度、β(t)は推力方向関数を示し
ている。
【0050】また、図15は図14における推力方向関
数を示している。図において、横軸は時間、縦軸は旋回
角度を示す。
【0051】つぎに、この発明の実施の形態4における
動作について説明する。図2、図13において、目標追
尾用地上センサ3が弾道飛翔する目標の目標現在位置お
よび目標現在速度4を指揮管制装置7aヘ伝送すると、
指揮管制装置7aが初期要撃装置9aによって予想会合
点を算出する。また、飛翔体2cにおいては、発射前に
自由弾道装置29によって弾道飛翔させる時間を設定す
る。飛翔体2cは、発射されてから初期誘導段階19に
おいては初期誘導装置15b、弾道飛翔段階30にいて
は自由弾道装置29、中期誘導段階20においては中期
要撃装置10a、中期誘導装置16、終末誘導段階21
における終末誘導装置17が作動する。中期誘導段階2
0および終末誘導段階21における旋回時には、旋回手
段切換装置27を常時作動させて、自己位置等標定装置
13から得られる飛翔体の高度によって迎角発生制御装
置18aとサイドスラスタ制御装置26aを切り換える
ようにする。切り換える瞬間には、中央処理装置14が
ロケット分離装置28を作動させて飛翔体の加速ロケッ
トを分離する。
【0052】初期誘導装置について説明する。図14に
示すように、飛翔体は垂直に発射されてからある時間垂
直上昇し、初期誘導指令により設定された初期旋回角度
βcを満たすために推力方向制御し、指定された初期旋
回角度βcに到達したら残りの推力燃料を使って重力変
向飛翔をする。
【0053】また、図15に示すように、推力方向関数
β(t)によって推力方向を変えて、最終的に速度ベク
トルと初期旋回角度が同方向を向くようにする。推力方
向関数β(t)は式3で表される。
【0054】
【数3】
【0055】実施の形態5.つぎに、この発明の実施の
形態5の装置を説明する。従来の迎角発生制御装置は、
姿勢制御用スラスタのみを使用して迎角をとるため、燃
料を過剰に消費してしまう可能性がある。そこで従来よ
りも効率よく迎角を発生できる迎角発生制御装置を適応
した飛翔体誘導装置について説明する。図16はこの発
明が適用される飛翔体誘導装置を示した概略図である。
【0056】また、図17は図1の飛翔体誘導装置にお
ける迎角発生制御装置の処理ブロック図を示している。
図において、60はピッチ/ヨーモーメント発生装置で
ピッチあるいはヨー方向にモーメントを発生させる処理
を示す。
【0057】また、図18はピッチ/ヨーモーメント発
生装置の機構を示した図である。図において、64は姿
勢制御用スラスタ、65はピッチ/ヨーモーメント発生
装置である。
【0058】つぎに、この発明の実施の形態5における
動作について説明する。図2、図16において、目標追
尾用地上センサ3が弾道飛翔する目標の目標現在位置お
よび目標現在速度4を指揮管制装置7aヘ伝送すると、
指揮管制装置7aが初期要撃装置9aによって予想会合
点を算出する。また、飛翔体2dにおいては、発射前に
自由弾道装置29によって弾道飛翔させる時間を設定す
る。飛翔体2dは、発射されてから初期誘導段階19に
おいては初期誘導装置15a、弾道飛翔段階30にいて
は自由弾道装置29、中期誘導段階20においては中期
要撃装置10a、中期誘導装置16、終末誘導段階21
における終末誘導装置17が作動する。中期誘導段階2
0および終末誘導段階21における旋回時には、旋回手
段切換装置27を常時作動させて、自己位置等標定装置
13から得られる飛翔体の高度によって迎角発生制御装
置18bとサイドスラスタ制御装置26aを切り換える
ようにする。切り換える瞬間には、中央処理装置14が
ロケット分離装置28を作動させて飛翔体の加速ロケッ
トを分離する。
【0059】つぎに、迎角発生制御装置について説明す
る。図17において、旋回手段切換装置27により迎角
発生制御装置の適用が選択されると、中央処理装置14
により算出された旋回加速度24を機体に迎角をとり揚
力を発生させることで補う。このとき迎角は、まず処理
60によりピッチ/ヨーモーメント発生装置65を用い
てピッチあるいはヨー方向にモーメントを発生させ機体
を回転させることで発生するが、迎角が不十分である場
合は、不足した迎角を処理25により姿勢制御用スラス
タによってピッチあるいはヨー方向にモーメントを発生
させて補う。
【0060】また、ピッチ/ヨーモーメント発生装置6
5の機構について説明する。図18において、ピッチ/
ヨーモーメント発生装置65は飛翔体の最後尾にあり、
図18(a)、(b)、(c)のように変化させること
で機体の受ける空気抵抗のバランスを変えて、機体のピ
ッチあるいはヨー方向にモーメントを発生させる機構と
なっている。
【0061】実施の形態6.つぎに、この発明の実施の
形態6の装置を説明する。従来の飛翔体誘導装置におけ
るサイドスラスタ制御装置26bでは、並進運動用スラ
スタしか使用しないため機体の姿勢が変らず、飛翔体の
速度ベクトルと機体軸が直交してしまう場合があり、旋
回加速度を並進運動用スラスタで充分補うことができな
くなる。そこで、従来のサイドスラスタ制御装置を改良
した旋回加速度を効率よく発生できる飛翔体誘導装置に
ついて説明する。図19はこの発明が適用される飛翔体
誘導装置を示した概略図である。
【0062】また、図20は、図19の飛翔体誘導装置
におけるサイドスラスタ制御装置の処理ブロック図およ
び飛翔体のイメージ図を示す。図において、67は速度
ベクトル方向と機体軸が重なるように姿勢制御用スラス
タで機体の姿勢制御をする処理、68は飛翔体2の重心
まわりの姿勢制御を示す。
【0063】つぎに、この発明の実施の形態6における
動作について説明する。図2、図19において、目標追
尾用地上センサ3が弾道飛翔する目標の目標現在位置お
よび目標現在速度4を指揮管制装置7aヘ伝送すると、
指揮管制装置7aが初期要撃装置9aによって予想会合
点を算出する。また、飛翔体2eにおいては、発射前に
自由弾道装置38によって弾道飛翔させる時間を設定す
る。飛翔体2eは、発射されてから初期誘導段階19に
おいては初期誘導装置15a、弾道飛翔段階30にいて
は自由弾道装置29、中期誘導段階20においては中期
要撃装置10a、中期誘導装置16、終末誘導段階21
における終末誘導装置17が作動する。中期誘導段階2
0および終末誘導段階21における旋回時には、旋回手
段切換装置27を常時作動させて、自己位置等標定装置
13から得られる飛翔体の高度によつて迎角発生制御装
置18aとサイドスラスタ制御装置26bを切り換える
ようにする。切り換える瞬間には、中央処理装置14が
ロケット分離装置28を作動させて飛翔体の加速ロケッ
トを分離する。
【0064】サイドスラスタ装置について説明する。図
20において、並進運動用スラスタ40は機体の重心方
向に向けて機体に垂直に推力が発生する機構となってお
り、中央処理装置14で算出された旋回加速度24は、
並進運動用スラスタ40で機体に垂直方向に推力を発生
させることで補われる。このとき、機体は並進運動する
だけなので、次第に速度ベクトルと機体軸が角度をもっ
てしまい、速度ベクトルと機体軸が垂直になる可能性も
ある。並進運動用スラスタは機体軸に垂直方向にしか働
かないので、速度ベクトルと機体軸が垂直になると旋回
加速度が発生しないため旋回できないことになる。この
ような状態を回避するため、処理67により速度ベクト
ル方向と機体軸が重なるように姿勢制御用スラスタ64
で68に示すように機体の姿勢制御をする。
【0065】
【発明の効果】この第1の発明によれば、従来の装置に
ロケット分離装置、旋回手段切換装置、サイドスラスタ
制御装置、自由弾道装置を加えることで空気密度に関わ
らず旋回でき、目標と会合することができるという効果
がある。
【0066】この第2の発明によれば、初期要撃装置に
より予め作成しておいた飛翔体の経路データベースを用
いて従来の初期要撃装置よりも早く予想会合点を算出で
き、さらに自由弾道装置を加えることでサイドスラスタ
の燃料消費を軽減できるという効果がある。
【0067】この第3の発明によれば、中期要撃装置に
より予め作成しておいた飛翔体速度変化モデルを用いて
従来の中期要撃装置よりも早く予想会合点を算出でき、
さらに自由弾道装置を加えることでサイドスラスタの燃
料消費を軽減できるという効果がある。
【0068】この第4の発明によれば、推力方向関数を
初期誘導装置に適用することにより、機体角の時間的推
移を簡易な式で設定できるので実装が容易であり、さら
に自由弾道装置を加えることでサイドスラスタの燃料消
費を軽減できるという効果がある。
【0069】この第5の発明によれば、迎角発生制御装
置により姿勢制御用スラスタ以外にピッチ/ヨーモーメ
ント発生装置を用いることで効果的に迎角を発生するこ
とができ、さらに自由弾道装置を加えることでサイドス
ラスタの燃料消費を軽減できるという効果がある。
【0070】この第6の発明によれば、サイドスラスタ
装置により旋回加速度に対応した並進運動のみならず、
機体の速度方向と機体軸方向を一致させるように姿勢制
御することで旋回加速度が常時発生でき、さらに自由弾
道装置を加えることでサイドスラスタの燃料消費を軽減
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す飛翔体誘導装
置の構成図である
【図2】 この発明の実施の形態1を示す飛翔体の飛翔
経路図である。
【図3】 この発明の旋回手段切換装置の処理ブロック
図である。
【図4】 この発明のロケット分離装置の処理ブロック
図である。
【図5】 この発明のサイドスラスタ制御装置の処理ブ
ロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2を示す飛翔体誘導装
置の構成図である。
【図7】 この発明の初期要撃装置の処理ブロック図で
ある。
【図8】 この発明の初期要撃装置における経路データ
ベース作成のための飛翔経路図である。
【図9】 この発明の初期要撃装置における経路データ
ベースである。
【図10】 この発明の実施の形態3を示す飛翔体誘導
装置の構成図である。
【図11】 この発明の中期要撃装置の処理ブロック図
である。
【図12】 この発明における飛翔体速度変化モデル図
である
【図13】 この発明の実施の形態4を示す飛翔体誘導
装置の構成図である。
【図14】 この発明の推力方向制御を行ったときの飛
翔体の初期誘導段階における飛翔経路図である。
【図15】 この発明の初期誘導装置における推力方向
関数である。
【図16】 この発明の実施の形態5を示す飛翔体誘導
装置の構成図である。
【図17】 この発明の迎角発生制御装置の処理ブロッ
ク図である。
【図18】 この発明の飛翔体のピッチ/ヨーモーメン
ト発生機構を示した図である。
【図19】 この発明の実施の形態6を示す飛翔体誘導
装置の構成図である。
【図20】 この発明のサイドスラスタ制御装置の処理
ブロック図である。
【図21】 従来の飛翔体誘導装置の構成図である。
【図22】 従来の飛翔体の飛翔経路図である
【図23】 従来の初期誘導装置における機体の姿勢角
変化を表す図である。
【図24】 従来の迎角発生制御装置の処理ブロック図
である。
【符号の説明】
1 目標、2 飛翔体、3 目標追尾用地上センサ、4
目標現在位置および目標現在速度、5 飛翔体追尾用
地上センサ、6 飛翔体現在位置および飛翔体現在速
度、7 指揮管制装置、8 データリンク、9 初期要
撃装置、10 中期要撃装置、11 アンテナ、12
受信機、13 自己位置等標定装置、14中央処理装
置、15 初期誘導装置、16 中期誘導装置、17
終末誘導装置、18 迎角発生制御装置、19 初期誘
導段階、20 中期誘導段階、21終末誘導段階、23
高度境界線、24 旋回加速度、26 サイドスラス
タ制御装置、27 旋回手段切換装置、28 ロケット
分離装置、29 自由弾道装置、30 弾道飛翔段階、
31 加速ロケット分離、33 飛翔体高度、39並進
運動、40 並進運動用スラスタ、43 目標未来位
置、45 経路データベース、49 予想会合点、51
初期旋回角度、52 飛翔体の飛翔経路、53 等飛
翔時間線、54 飛翔体速度変化モデル、56 飛翔体
未来位置、60 推力方向関数、64 姿勢制御用スラ
スタ、65 ピッチ/ヨーモーメント発生装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛翔体を発射する前において目標の位
    置、速度データと飛翔体の位置、速度データを用いて予
    想会合点を算出する初期要撃装置と、弾道飛翔する目標
    の目標現在位置および目標現在速度を得て指揮管制装置
    へ伝送する目標追尾用地上センサと、飛翔体の発射した
    後に目標追尾用地上センサによって得られる目標の位
    置、速度データと飛翔体に搭載された自己位置等標定装
    置によって得られる飛翔体の位置、速度データを用いて
    予想会合点を算出する中期要撃装置と、上記初期要撃装
    置と中期要撃装置が搭載されている指揮管制装置と、地
    上からの誘導指令を受けるために飛翔体に搭載されたア
    ンテナおよび受信機と、飛翔体が垂直に発射して上記初
    期要撃装置から伝送された初期誘導指令に従って飛翔す
    る初期誘導段階において、推力方向制御によって飛翔体
    を初期誘導指令で指定された方向へ初期旋回させる初期
    誘導装置と、飛翔体が上記初期誘導段階の後において、
    飛翔体が初期誘導段階が終了してから会合までの全飛翔
    時間のうちのある比率は旋回せずに弾道飛翔さえる自由
    弾道装置と、飛翔体が弾道飛翔を終えて予想会合点へ向
    かって飛翔する段階において上記中期要撃装置で新たに
    算出された予想会合点に向かって飛翔させる中期誘導装
    置と、飛翔体が目標の運動に応じて比例後方で飛翔する
    ときの誘導をするための終末誘導装置と、飛翔体の高度
    や空気密度に依存して飛翔体の加速ロケットを切り離す
    ためのロケット分離装置と、上記飛翔体に設けられ、姿
    勢制御用スラスタにより機体にモーメントを発生させて
    迎角をとり揚力を発生させる迎角発生制御装置と、上記
    飛翔体に設けられ、並進運動揚スラスタによる推力を制
    御して旋回加速度を発生させるサイドスラスタ制御装置
    と、飛翔体の飛翔高度によって上記迎角発生制御装置と
    上記サイドスラスタ制御装置を切り換える旋回手段切換
    装置と、飛翔体に搭載された装置を時間や高度などの情
    報により制御する中央処理装置とを具備したことを特徴
    とする飛翔体誘導装置。
  2. 【請求項2】 飛翔体が発射する前において、指揮管制
    装置が弾道飛翔する目標と飛翔体の会合時刻を設定し、
    目標追尾用地上センサによって観測される目標の位置、
    速度を用いて目標を弾道飛翔させ、設定した会合時刻に
    おける目標未来位置を算出した後、飛翔体発射位置と目
    標未来位置の相対距離および迎角を算出する手段、設定
    した会合時刻と算出した相対距離および迎角のデータを
    飛翔体の経路データベースと照合し、照合したデータが
    経路データベースとある一致条件を満たさない場合は再
    度会合時刻を設定して同様の処理を行い、照合データが
    経路データベースとある一致条件を満たす場合は算出さ
    れた目標未来位置を予想会合点とし、経路データベース
    から得られた旋回角度を補間計算して飛翔体の初期旋回
    角度を算出する手段および飛翔体に上記予想会合点、初
    期旋回角度を伝送して初期誘導指令を行う手段とを有す
    る初期揚撃装置を具備したことを特徴とする飛翔体誘導
    装置。
  3. 【請求項3】 飛翔体が弾道飛翔を終えて予想会合点へ
    向かって飛翔する段階において、指揮管制装置によって
    目標と飛翔体の会合する会合時刻を設定し、地上センサ
    などによって観測される目標位置、速度を用いて目標を
    弾道飛翔させ、設定した会合時刻における目標未来位置
    を算出した後、会合時刻における飛翔体位置を地上セン
    サなどによって観測される飛翔体位置、速度に飛翔体の
    速度変化モデルを適用して算出する手段、上記算出され
    た目標位置と飛翔体位置を比較して両者が位置条件を満
    たさない倍は再度会合時刻を設定して同様の処理を行
    い、一致条件を満たした場合は算出した目標位置を洋装
    会合点とし飛翔体追尾揚センサに伝送する手段とを有す
    る中期揚撃装置を具備したことを特徴とする請求項1記
    載の飛翔体誘導装置。
  4. 【請求項4】 飛翔体が垂直に発射して要撃装置から伝
    送された初期誘導指令に従って飛翔する段階において、
    初期誘導指令における初期旋回角度および旋回時刻、垂
    直上昇終了時の速度および加速度から推力方向関数を作
    成し、上記推力方向関数を適用した推力方向制御によっ
    て飛翔体を初期誘導指令で指定された方向へ初期旋回さ
    せる初期誘導装置を具備したことを特徴とする請求項1
    記載の飛翔体誘導装置。
  5. 【請求項5】 飛翔体が空気密度の濃い領域を飛翔して
    いる段階において、姿勢制御用スラスタとピッチ/ヨー
    モーメント発生装置を併用して機体に迎角を発生させる
    ことにより機体を揚力によって旋回させる迎角発生制御
    装置を具備したことを特徴とする請求項1記載の飛翔体
    誘導装置。
  6. 【請求項6】 飛翔体が空気密度の薄い領域を飛翔して
    いる段階において、飛翔体を旋回させるために並進運動
    用スラスタによって機体の飛翔方向を変えると共に、飛
    翔体の機体軸が速度方向を向くように姿勢制御用スラス
    タによって姿勢制御するサイドスラスタ制御装置を具備
    したことを特徴とする請求項1記載の飛翔体誘導装置。
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