JP6113499B2 - リフマグ付き作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、リフティングマグネットを用いて作業を行う作業機械に関する。
鋼材や鉄鋼物を運搬したり移動したりするための作業機械として、作業アタッチメントとしてリフティングマグネット(一般的に「リフマグ」と称する)が設けられた作業機械が用いられる。このような作業機械を、「リフマグ付き作業機械」あるいは「リフマグ機」と称する。
リフティングマグネット(リフマグ)は、電磁力により鋼材や鉄鋼物を吸着して保持する電磁石である。したがって、リフマグで作業するときには、リフマグに電流を供給して励磁し、電磁吸着力を発生させる必要がある。このようなリフマグを作業アタッチメントとして用いることのできる作業機械として、ハイブリッドショベルが用いられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2006/080100
特許文献1に記載されたリフマグ付き作業機械では、蓄電装置の充放電制御を行うコンバータ等の装置が新たに必要となってしまい、作業機械の部品点数が増え、製造コストが上昇してしまう。
さらに、ハイブリッド作業機械の蓄電装置(バッテリ)からの電力のみでリフマグを駆動すると、蓄電装置の充電率は低下してしまう。このため、蓄電装置に電力を供給するためにアシストモータが駆動されて発電することとなる。そのような状況で、リフマグの出力が要求されるとアシストモータの発電量が大きくなってしまう。その結果、アシストモータを駆動するエンジンに大きな負荷がかかり、エンジンが負荷に負けて停止(エンスト)するおそれがある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、蓄電装置を用いずにリフマグに供給する電力を得ることのできるリフマグ付き作業機械を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、下部走行体と、該下部走行体に対して旋回自在に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に搭載され、先端部にリフティングマグネットが設けられたアタッチメントと、該アタッチメントを駆動するための油圧を発生する油圧ポンプを駆動するエンジンと、前記リフティングマグネットに供給する電力を発生する発電機と、前記発電機から前記リフティングマグネットへの電力供給を制御する制御部とを有し、前記発電機の入力軸は前記エンジンの出力軸に機械的に連結されており、前記制御部は、前記リフティングマグネットを駆動する際に、前記発電機の発電電力の立ち上がりを制御する構成とされ、前記リフティングマグネットへの電力供給指令が出され、前記エンジンへ前記リフティングマグネットの要求に対して負荷が加わった後、前記エンジンのトルク増加により前記要求された出力まで上昇する間に、前記エンジンの回転数が前記負荷に負けて過度に低下することを抑制するように、前記エンジンの回転数が所定回転数だけ低下すると、前記発電機の発電電力を低減させることを特徴とするリフマグ付き作業機械が提供される。
上述の発明によれば、エンジンにより発電機が直接駆動されて発電することができるため、発電機を駆動するために油圧ポンプ及び油圧モータをエンジンと発電機との間に設ける必要はなく、リフマグ付き作業機械の構成を簡素化して製造コストを低減することができる。
本発明の一実施形態によるリフマグ付きショベルの側面図である。 図1に示すリフマグ付きショベルの駆動系の構成を示すブロック図である。 リフマグの駆動を開始したときの発電電流を制御する処理のフローチャートである。 リフマグへの電力要求が出された際の、発電機からの出力電流の変化、エンジンの回転数の変化、及び発電機からの出力電圧の変化を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態によるリフマグ付き作業機械について説明する。
図1は、リフマグ付き作業機械の一例であるリフマグ付きショベルの側面図である。リフマグ付きショベルは、ショベルのアームの先端に取り付けるアタッチメントとして、バケットの代りにリフティングマグネット(以下、「リフマグ」と称する)を取り付けたものである。
図1に示すリフマグ付きショベルの下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4、アーム5、及びリフティングマグネット(リフマグ)6、及び、これらを油圧駆動するためのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9が搭載される。上部旋回体3には、運転室を有するキャビン10及びエンジンや電動機を含む動力源が搭載される。
図2は、リフマグ付きショベルの駆動系の構成を示すブロック図である。図2において、機械的動力系は二重線、高圧油圧ラインは太実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御系は細実線でそれぞれ示されている。
機械式駆動部としてのエンジン11の出力軸11aは、変速機13の入力軸に接続されている。変速機13は一つの入力軸と、二つの出力軸を有している。リフマグ6に電力を供給するための発電部としての発電機12の入力軸12aは、変速機13の出力軸の一つに機械的に連結されている。変速機13のもう一つの出力軸には、油圧ポンプであるメインポンプ14及びパイロットポンプ15が連結されている。メインポンプ14には、高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続されている。
コントロールバルブ17は、リフマグ付きショベルにおける油圧系の制御を行う制御装置である。コントロールバルブ17には、下部走行体1用の油圧モータ1A(右用)及び1B(左用)、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、及び旋回用油圧モータ2Aが、高圧油圧ラインを介して接続される。旋回用油圧モータ2Aは、上部旋回体3を旋回させる旋回機構2を駆動するための動力源である。
発電機12の電力出力端はインバータ18Aを介してDCバス110に電気的に接続されている。DCバス110には、リフマグ6が電気的に接続されている。リフマグ6は、磁気吸着力を発生するための電磁石を含んでいる。リフマグ6は、DCバス110から電力が供給されることで駆動され、磁気吸着力を発生する。
DCバス110には、DCバス110の電圧を検出するためのDCバス電圧検出部111が配設されている。DCバス電圧検出部111が検出したDCバス電圧値は、コントローラ30に供給される。
操作装置26は、レバー26A、レバー26B、ペダル26C、及びボタンスイッチ26Dを含む。レバー26A、レバー26B、及びペダル26Cには、油圧ライン27及び28を介して、コントロールバルブ17及び圧力センサ29がそれぞれ接続される。圧力センサ29が検出したパイロット油圧の油圧値は、コントローラ30に供給される。
説明の便宜上、図2ではボタンスイッチ26Dを、操作装置26とは分離したスイッチとして示すが、ボタンスイッチ26Dは操作者の右側に位置するレバー26Aの頂部に配設される押ボタンスイッチである。ボタンスイッチ26Dはコントローラ30に電気的に接続され、ボタンスイッチ26Dからの電気信号はコントローラ30に供給される。ボタンスイッチ26Dはリフマグ6の操作(励磁(吸着)又は消磁(釈放)の切替操作)を行うためのスイッチである。励磁用スイッチと消磁用スイッチを別々に設けてもよい。この場合、操作者の左前方にあるレバー26Bに励磁用スイッチを設置し、操作者の右前方にあるレバー26Aに励磁用スイッチを設置してもよい。
以上のように、本実施形態によるリフマグ付きショベルは、エンジン11を動力源とし、エンジン11の出力で発電機12及びメインポンプ14を駆動するリフマグ付き作業機械である。エンジン11、発電機12、及びメインポンプ14は、図1に示す上部旋回体3に搭載される。
以下、各部についてさらに詳細に説明する。
エンジン11は、例えば、ディーゼルエンジンなどの内燃機関であり、その出力軸11aは減速機13の入力軸に機械的に連結される。エンジン11は、リフマグ付きショベルの運転中は常時運転される。
発電機12は、エンジン11の動力によって駆動されることで発電する。発電機12の発電運転はインバータ18Aによって制御される。発電機12は、例えば、磁石がロータ内部に埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnetic)モータで構成することができる。発電機12の入力軸12aは変速機13の出力軸の一方に接続される。
変速機13は、1つの入力軸と2つの出力軸を有する。変速機13の入力軸には、エンジン11の出力軸11aが機械的に連結される。また、変速機13の出力軸のもう一方にはメインポンプ14の駆動軸が接続される。
以上のように、発電機12の入力軸12aは、変速機13を介して、エンジン11の出力軸11aに機械的に連結されている。したがって、エンジン11の出力軸11aが回転すると発電機12の入力軸12aも必ず回転する。エンジン11の出力軸11aの回転数と発電機12の入力軸12aの回転数の比は、変速機13における変速比で決まる。
メインポンプ14は、コントロールバルブ17に供給するための油圧を発生する油圧ポンプである。メインポンプ14が発生する油圧は、コントロールバルブ17を介して油圧モータ1A、1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、及び旋回用油圧モータ2Aの各々を駆動するために供給される。
パイロットポンプ15は、油圧操作系に必要なパイロット圧を発生する油圧ポンプである。この油圧操作系の構成については後述する。
コントロールバルブ17は、高圧油圧ラインを介して接続される下部走行体1用の油圧モータ1A、1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、及び旋回用油圧モータ2Aの各々に供給する油圧を運転者の操作入力に応じて制御することにより、これらを油圧駆動制御する油圧制御装置である。
インバータ18Aは、上述の如く発電機12とDCバス110との間に設けられ、コントローラ30からの指令に基づき、発電機12の運転制御を行う。これにより、インバータ18Aが発電機12を発電運転させて得られた電力は、DCバス110を介してリフマグ6に供給される。
DC−DCコンバータ18Bは、リフマグ6とDCバス110との間に設けられる。DC−DCコンバータ18Bは、コントローラ30からの指令に基づき、電磁石をオンにする際に、DCバス110の電圧を所定の電圧まで昇圧し、昇圧した電圧をリフマグ6に供給する。
コントローラ30は、本実施形態によるリフマグ付きショベル全体の駆動制御を行う制御装置であり、発電機12に係わるインバータ18Aを制御するための機能も含む。コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含む演算処理装置で構成され、CPUが内部メモリに格納される駆動制御用のプログラムを実行することにより、インバータ18Aを制御して、発電機12の発電制御を行う。
以上のような構成のリフマグ付きショベルにおいて、発電機12が発電運転して得られる電力は、全てリフマグ6に供給される。したがって、発電機12はエンジン11が運転されているときに常に回転している状態(アイドリング運転)とし、リフマグ6への電力供給指示があったときだけ、インバータ18Aの制御により発電運転に切換えればよい。
そこで、本実施形態では、発電機12をエンジン11に機械的に連結しておき、リフマグ6への電力供給指示があったときだけ、インバータ18Aの制御により発電機12を発電運転させる。これにより、エンジン11の出力を発電機12に直接供給することができるようになり、エンジン11からの動力(エネルギ)を、極力損失を押えながら、電力(エネルギ)に変換することができ、効率的なエネルギ変換を達成することができる。
発電機12をエンジン11に機械的に連結することで、リフマグ6への電力供給指令が出されたら即時に発電機12を発電運転に切換えることができ、発電機12は発電運転を即時に開始することができる。したがって、スイッチボタン26Dからリフマグ6を励磁するための信号がコントローラ30に入力されると、極めて短時間で発電機12の発電運転を開始して発電を行うことができる。これにより、ショベルの操作者がリフマグ6を駆動しようとしてから、実際にリフマグ6に電磁吸着力が生じるまで応答時間を極めて短くすることができる。
ただし、リフマグ6に供給する電力が大きいと、すなわち、電動機12が発電すべき電力が大きいと、電動機12を駆動するエンジン11にとって電動機12の駆動は大きな負荷となる。例えば、リフマグ6の駆動を開始した直後は、エンジン11への負荷が、リフマグ6に供給する電力分だけ急激に増大する。ところが、エンジン11は燃料の噴射によりトルクを増大させるため、発電機12の電気的な応答性に対して、エンジン11の応答性は悪い。このため、発電機12の出力が増加する際、発電機12のトルクの立ち上がりに対して、エンジン11のトルクの立ち上がりは追随できない。この場合、エンジン11の回転数が負荷に負けて過度に低下し、最悪の場合はエンジン11が停止(エンスト)することも考えられる。
そこで、本実施形態では、発電機12が発電運転を開始した直後の発電機12による発電量が徐々に増大するようにインバータ18Aで発電機12を発電制御することで、エンジン11に急激な負荷が加わらないようにしている。
図3は、本実施形態において、リフマグ6の駆動を開始したときの発電電流を制御する処理のフローチャートである。リフマグ6を駆動する前は、発電機12は発電運転を行なっておらず、発電機12の出力は0である(ステップS1)。リフマグ6での作業を行なうためにリフマグ吸着スイッチがONとなると(ステップS2)、発電機要求出力が上昇する(ステップS3)。これにより、発電機12から出力される電流が所定の傾きで上昇する。
次に、コントローラ30は、発電機12からリフマグ6に流れる電流値Iが所定値Imaxより小さいか否かを判定する(ステップS4)。電流値Iが所定値Imaxより小さい(I<Imax)と判定されると(ステップS4のYES)、コントローラ30は、ステップS5の処理に進む。
ステップS5において、コントローラ30は、エンジン11の回転数の低減量ΔNを算出する。低減量ΔNは、エンジン11の回転数の設定値Nsetから、エンジン11の回転数の検出値Ndetを減算することで求められる(ΔN=Nset−Ndet)。続いて、ステップS6において、コントローラ30は、エンジン11の回転数の低減量ΔNが所定の閾値Nthを超えたか否かを判定する。すなわち、コントローラ30は、低減量ΔNが閾値Nthより大きくなった(ΔN>Nth)か否かを判定する。
エンジン11の回転数の低減量ΔNが所定の閾値Nthを超えていない(ΔN≦Nth)と判定されると、処理はステップS3に戻り、発電機12から出力する電流を上昇させる。一方、エンジン11の回転数の低減量ΔNが所定の閾値Nthを超えた(ΔN>Nth)と判定されると、処理はステップS7に進む。ステップS7では、コントローラ30は、発電機12の出力電流を所定の電流値Iminまで低減する制御を行なう。この所定の電流値Iminとは、エンジン11の回転数が必ず上昇に転じるように設定された電流値である。
ステップS7の処理が終了すると、処理はステップS3に戻り、ステップS4〜S7の処理を繰り返す。そして、ステップS4において、発電機12からリフマグ6に流れる電流値Iが所定値Imaxに等しいと判定されると(I=Imax)、コントローラ30は今回の処理を終了する。
図4は、リフマグ6への電力要求が出された際の、発電機12からの出力電流の変化、エンジン11の回転数の変化、及び発電機12からの出力電圧の変化を示すグラフである。図3において、本実施形態による発電制御を行った場合の変化が実線で示されており、本実施形態による発電制御を行わない場合の一例が二点鎖線で示されている。実線と二点鎖線が同じ位置となる部分では、図示の便宜上、二点鎖線を僅かにずらして示している。
まず、図4(a)に示すように、時刻t1においてリフマグ6に供給するための電力を発電するように発電機12に要求が出されたものとする。発電機12への要求出力は時刻t1から短時間でリフマグ6に供給すべき電力値に上昇する。
通常、電磁石からなるリフマグ6に供給される電流は、リフマグ6の電磁コイルに印加する電圧により決まる。一方、リフマグ6(電磁石)の吸着力は電磁コイルに流れる電流値により決まる。したがって、リフマグ6に流れる電流値を制御するためには、リフマグに印加する電圧を制御する必要がある。
通常、リフマグ6の励磁を効率的に行うために、励磁開始時(時刻t1)の電圧を所定の電圧まで高めるように設定する(図4(d)参照)。すなわち、時刻t1において吸着用ボタンスイッチ26Dが押されると、対象物をリフマグ6へ吸着させるべく、コントローラ30はDC−DCコンバータ18Bへ電圧指令を出力する。その際、DCバス110の電圧を高めるべく、コントローラ30はインバータ18Aへ発電の要求出力を送出する。これにより、発電機12は発電運転を開始する。
このような出力電圧となるよう発電制御を行うと、時刻t1から時刻t2までの間に発電機12が要求出力に対応した電流を出力するため、発電機12の出力電流は急激に上昇する(図4(b)の二点鎖線参照)。発電機12の出力電流は、発電機12が発生する負荷、すなわち発電機12の入力軸12aを回転させるためのトルクに相当する。図4(b)の二点鎖線で示すようにトルクが増大すると、エンジン11の負荷が急激に増大することとなり、エンジン11が負荷に負けて所定の回転数を維持できなくなる場合がある。この場合、トルクがある程度増大した時点で、図4(c)の二点鎖線で示すようにエンジン11の回転数は急激に低下し、エンジン11は停止してしまう(エンスト)。エンジン11の回転数が低下すれば、発電機12の回転数も低下して、図4(b)の二点鎖線で示すように、発電機12の出力電流も急激に低下し、ゼロとなる。
そこで、本実施形態では、継続的に電流を上昇させるのではなく、図4(b)に示すように、段階的に電流を増加するように発電制御を行うことで、発電機12によるエンジン11への負荷の急激な増大を抑制し、エンジン11の回転数が維持されるようにしている。
本実施形態では、時刻t1において吸着用ボタンスイッチ26Dが押されると、コントローラ30はインバータ18Aへ発電の要求出力を送出する。インバータ18Aは、発電機12を発電運転させて要求出力を出力させるように制御する。したがって、発電機12は発電運転を開始し、急激な立ち上がりで電流Iを出力し始める。ところが、急激に電流Iを立ち上げてしまうと、エンジン11のトルクの増加が追いつかなくなってしまい、エンジン11の回転数は低下し始めてしまう。
そこで、本実施形態では、エンジン11の回転数Ndetを検出しておき、予め設定されたエンジンの回転数Nsetより所定の回転数だけ低下した際に、発電機12が出力する電流を低減させる。具体的には、図4(b)に示すように、エンジン11の回転数の設定値Nsetから検出値Ndetを減算して求めた偏差ΔNが時刻t2において閾値Nthに等しくなったため、コントローラ30は発電機12への要求出力を低減することで、発電機12が出力する電流Iを所定の電流値Iminまで低減させる。すると、発電機12によるエンジン11への付加が低減され、低減していたエンジン11の回転数は上昇に転じる。その後、インバータ18Aは電動機12への要求出力を増加させて電動機12からの出力電流Iは再び上昇する。
コントローラ30は、上述の制御を繰り返し、時刻t3において、発電機12からの出力電流が所定の最大電流値Imaxとなる。その後、発電機12からの出力電流Iは最大電流値Imaxに維持される。
以上のように、本実施形態によれば、電動機12の発電運転における電流立ち上がり部分の電流値上昇を制御することで(すなわち、発電機12の発電電力の立ち上がりを制御することで)、電動機12の発電運転によりエンジン11に加わる負荷の急激な増大を抑制することができる。したがって、電動機12をエンジンに機械的に連結(直結)しても、リフマグ6の駆動時にエンジン11に急激に大きな負荷が加わることが防止され、エンジン11の回転数を維持することができる。
1 下部走行体
1A、1B 油圧モータ
2 旋回機構
2A 旋回用油圧モータ
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 リフティングマグネット(リフマグ)
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
12 発電機
13 変速機
14 メインポンプ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
18A インバータ
18B DC−DCコンバータ
25 パイロットライン
26 操作装置
26A、26B レバー
26C ペダル
26D ボタンスイッチ
27,28 パイロットライン
29 圧力センサ
30 コントローラ
110 DCバス

Claims (4)

  1. 下部走行体と、
    該下部走行体に対して旋回自在に搭載された上部旋回体と、
    該上部旋回体に搭載され、先端部にリフティングマグネットが設けられたアタッチメントと、
    該アタッチメントを駆動するための油圧を発生する油圧ポンプを駆動するエンジンと、
    前記リフティングマグネットに供給する電力を発生する発電機と、
    前記発電機から前記リフティングマグネットへの電力供給を制御する制御部と
    を有し、
    前記発電機の入力軸は前記エンジンの出力軸に機械的に連結されており、
    前記制御部は、
    前記リフティングマグネットを駆動する際に、前記発電機の発電電力の立ち上がりを制御する構成とされ、前記リフティングマグネットへの電力供給指令が出され、前記エンジンへ前記リフティングマグネットの要求に対して負荷が加わった後、前記エンジンのトルク増加により前記要求された出力まで上昇する間に、前記エンジンの回転数が前記負荷に負けて過度に低下することを抑制するように、前記エンジンの回転数が所定回転数だけ低下すると、前記発電機の発電電力を低減させることを特徴とするリフマグ付き作業機械。
  2. 下部走行体と、
    該下部走行体に対して旋回自在に搭載された上部旋回体と、
    該上部旋回体に搭載され、先端部にリフティングマグネットが設けられたアタッチメントと、
    該アタッチメントを駆動するための油圧を発生する油圧ポンプを駆動するエンジンと、
    前記リフティングマグネットに供給する電力を、前記リフティングマグネットへの電力指令に対応して発生する発電機と、
    前記発電機から前記リフティングマグネットへの電力供給を制御する制御部とを有し、
    前記発電機の入力軸は前記エンジンの出力軸に機械的に連結されており、
    前記制御部は、
    前記リフティングマグネットを駆動する際に、前記発電機の発電電力の立ち上がりを制御する構成とされ、前記リフティングマグネットへの電力供給指令が出され、前記エンジンへ前記リフティングマグネットの要求に対して負荷が加わった後、前記エンジンのトルク増加により前記要求された出力まで上昇する間に、前記エンジンの回転数が前記負荷に負けて過度に低下することを抑制するように、前記発電機の発電電力を低減させることを特徴とするリフマグ付き作業機械。
  3. 請求項1又は2に記載のリフマグ付き作業機械であって、
    前記発電機の出力端はインバータを介してDCバスに電気的に接続され、前記DCバスには前記リフティングマグネットが電気的に接続されており、
    前記リフティングマグネットと前記DCバスとの間には、DC−DCコンバータが設けられていることを特徴とするリフマグ付き作業機械。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のリフマグ付き作業機械であって、
    前記エンジンが所定の回転数を維持できるように制御されることを特徴とするリフマグ付き作業機械。
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