JP6112723B2 - 断熱天板および低温保管システム - Google Patents
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Description
例えば、創薬研究プロセスにおいて、生体活性等を調査するため、多種多様な検査、実験のために微量で多数の試料を取り扱うことが必要であり、マイクロ(テスト)チューブ等の容器に収められた試料を、極低温の安定した環境のもとで大量に保管するとともに、任意の試料を迅速に取り出す技術が欠かせない。
カセット(保管ラック104)の上方には断熱部を有しており、天板の貫通領域にカセット(保管ラック104)が保持された際、天板および天板に保持された断熱部によって低温格納室(105)の上方が覆われ、断熱性を確保するように構成されている。
このことで、低温格納室(105)の上方に、開閉する扉等の別途の構成を設けることなく、カセット(保管ラック104)を挿入するだけで低温格納室(105)を断熱閉塞でき、上方に抜き出すだけで容易にカセット(保管ラック104)を搬入、搬出することができる。
このような問題を軽減するには天板の剛性を高いものとする必要があるが、剛性の高い材料は断熱性が低いとともに重量も重く、天板が載置される低温格納室の周壁も重量に耐えるように強化する必要があり、低温保管システム全体として装置が大型化し、また、製造コストも増加するという問題があった。
また、天板に格子状の補強部材を組み合わせることで、重量増を極力少なくして剛性を高めることも考えられるが、天板の構造が複雑となり、製造・組み立てコストも増加するという問題があった。
また、支持用格子板と仕切用格子板が荷重方向に所定の幅を有するものであるため、他の補強材を設けることなく充分な剛性が担保され、カセットを保持した際の撓みが抑制され、格子板にカセットが挟み込まれたりすることがないため、カセットの挿入、取り出しに支障をきたすことを防止できる。
また、カセットを保持した際の撓みが抑制されることで、保持されたカセットの上下位置の変動が少なく、カセットの取り出しを自動化する際に誤動作を防止することができる。
支持用格子板の上方切込部は上面に最小限の大きさ(例えば、板厚と同じ寸法の深さ)とすることで、上方切込部のある上面は圧縮応力となり、引張り破断を防止できる。
なお、仕切用格子板は上下荷重を支持する役目がなくてよいので、支持用格子板と組み合わせるための、大きな下方切込部があってもよい。
また、枠板に隣接する貫通領域が断熱材で閉塞されていることにより、枠板に隣接する貫通領域を低温格納室の開口部の周囲からの冷気の漏れを遮断する断熱枠とすることができるとともに、支持用格子板あるいは仕切用格子板を、最も外側まで延ばす事が可能となり、支持用格子板あるいは仕切用格子板の撓みがさらに抑制され剛性を担保することが可能となる。
また、断熱材として軽量で断熱効果の高い発泡材料を用いることが可能となり、全体をより軽量化することができるとともに、格子状に区画された貫通領域に充填されるため、柔らかい発泡材料を使用することが可能となり、より軽量で断熱効果を高めることができる。
請求項3に記載の構成によれば、支持用格子板および仕切用格子板が、発泡樹脂材料で形成されていることにより、さらに軽量化されるとともに、断熱天板全体の熱伝導性が低くなり、断熱効果がより高くなる。
請求項4に記載の構成によれば、発泡樹脂材料が2倍から3倍発泡の発泡ポリエチレンであることにより、さらに軽量でかつ剛性が確保されるとともに、断熱天板全体の熱伝導性が低くなり、断熱効果がより高くなる。
請求項6に記載の構成によれば、天板が、複数の断熱天板を並べて構成されていることにより、低温格納室の開口部の大きさに応じて、柔軟に対応することが可能となる。
また、本出願の発明に係る低温保管システムは、前述したような公知の低温保管システムの低温格納室の矩形状の開口部に設けられる天板として、前記断熱天板を採用したものである。
本発明の第1実施形態に係る断熱天板100は、図1乃至図5に示すように、4枚の枠板111によって矩形状に構成される外枠体と、外枠体の1つの辺の枠板111の間に平行に設けられる複数の支持用格子板120と、支持用格子板120と直交する外枠体の枠板111の間に平行に設けられる複数の仕切用格子板130とを備え、矩形状の外枠体の内側に格子状に区分され上下方向に貫通した複数の貫通領域101を形成している。
複数の貫通領域101のうち、4つの各枠板111に隣接する貫通領域101は、図1乃至2、図5に示すように、断熱材102で閉塞されている。
複数の支持用格子板120と仕切用格子板130が、それぞれ上方切込部121と下方切込部131が組み合わされ、組み合わされた複数の支持用格子板120と仕切用格子板130の端部が外枠体の各枠板111に固定されることで、格子状に区分され上下方向に貫通した複数の貫通領域101が形成される。
また、本実施形態では、複数の支持用格子板120および仕切用格子板130の端部と外枠体の各枠板111は、外枠体の各枠板111の外側方からネジ止めによって固定しているが、いかなる固定手段であってもよい。
また、4つの各枠板111に隣接する貫通領域101は、カセットが挿入・保持されることはないため、その大きさは、内側の貫通領域101と同じである必要はなく、低温格納室の矩形状の開口部の周囲の側壁上に載置された際に、断熱効果を発揮できる大きさであればよい。
本発明の第2実施形態に係る断熱天板200は、3つの断熱天板200a、200b、200cが長辺方向に並べられて使用されるものであり、それぞれの貫通領域201は、断熱天板200a、200b、200cを並べた際の最外周の貫通領域201のみを断熱材202で閉塞し、隣の断熱天板に隣接する枠板211に隣接する貫通領域201のうちの最外周以外の貫通領域201は断熱材202で閉塞されず、カセットの保持に使用するものである。
このように、複数の断熱天板200a、200b、200cを並べて使用することで、低温格納室の開口部の大きさが異なる場合でも、柔軟に対応することが可能となる。
また、本実施形態では、長辺方向に3つ並べているが、短辺方向に並べてもよく、並べる数もいくつであってもよい。
さらに、複数の断熱天板の寸法(格子数)がそれぞれ異なるものを並べて使用してもよい。
また、軽量、かつ、単純な構造で、製造コストを低減することが可能であり、かつ、撓みを抑え断熱性も高いため、装置全体を大型化することなく安価に低温保管システムを構成することが可能となる。
また、冷凍保管される対象は、化学、生化学、生体学、製薬などの基礎研究あるいは応用研究に用いられる試料等に限定されるものではなく、いかなる対象であってもよい。
101、201 ・・・ 貫通領域
102、202 ・・・ 断熱材
111、211 ・・・ 枠板
120、220 ・・・ 支持用格子板
121 ・・・ 上方切込部
130、230 ・・・ 仕切用格子板
131 ・・・ 下方切込部
Claims (6)
- 低温格納室の矩形状の開口部の上部に設置され、格子状に区分され上下方向に貫通した複数の貫通領域を有する断熱天板であって、
前記断熱天板が、前記低温格納室の開口部の周囲に載置される矩形状の外枠体と、前記該外枠体の1つの辺と平行に設けられる少なくとも1つの支持用格子板と、前記支持用格子板と直交して設けられる少なくとも1つの仕切用格子板とを備え、
前記支持用格子板の高さ方向上部には、上方切込部を有し、
前記仕切用格子板の高さ方向下部には、下方切込部を有し、
前記支持用格子板の上方切込部と前記仕切用格子板の下方切込部とが係合して、前記格子状に区分され上下方向に貫通した複数の貫通領域が形成され、
前記支持用格子板の上方切込部の上下方向の切り込み長さが、前記仕切用格子板の下方切込部の上下方向の切り込み長さよりも短いことを特徴とする断熱天板。 - 前記外枠体の各辺が、それぞれ1枚の枠板で構成され、
前記枠板に隣接する貫通領域が、断熱材で閉塞されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱天板。 - 前記支持用格子板および仕切用格子板が、発泡樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の断熱天板。
- 前記発泡樹脂材料が、2倍から3倍発泡の発泡ポリエチレンであることを特徴とする請求項3に記載の断熱天板。
- 上方に矩形状の開口部を有する低温格納室と、前記開口部の上部に配置され格子状に区分され上下方向に貫通した複数の貫通領域を有する天板と、複数のワークを収容するカセットとを有し、
前記複数のカセットが上方から貫通領域に挿入されて前記天板によって保持される低温保管システムであって、
前記天板が、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の断熱天板で構成され、
前記カセットが、上方に断熱部を有し、
前記断熱天板に前記カセットが挿入・保持されることで、前記断熱天板と前記カセットの断熱部とによって前記低温格納室の矩形状の開口部の上部を断熱閉塞することを特徴とする低温保管システム。 - 前記天板が、複数の断熱天板を並べて構成されていることを特徴とする請求項5に記載の低温保管システム。
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