JP6112476B2 - フッ素樹脂の金属不純物除去方法 - Google Patents

フッ素樹脂の金属不純物除去方法 Download PDF

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本発明は、金属不純物の除去方法に関し、特にフッ素樹脂表面あるいは表面近傍の金属不純物を除去する方法に関する。
フッ素樹脂は、耐薬品性に優れ且つ金属イオンの溶出が少ない特徴がある。このため、フッ素樹脂は、半導体製造工程や超微量金属不純物の化学分析等で広く用いられている材料である。特に、フッ素樹脂として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)が用いられている。
PTFEやPFAの成型品(例えば容器)からはNa、Fe、Cr、Cu等の金属不純物が多く溶出することが知られている。その金属不純物は、原料ペレット自体の汚染や成型加工時の汚染によるものであると考えられている。このため、超微量金属不純物の化学分析を行う際には使用するフッ素樹脂容器の表面あるいは表面近傍からの金属不純物を除去することが重要である。
フッ素樹脂成型品の表面あるいは表面近傍からの金属不純物を除去する方法として、有機溶剤−熱硝酸による方法(特許文献1参照)や、有機強塩基の強アルカリ水溶液を用いた超音波照射法によるフッ素樹脂表面の金属不純物除去方法(特許文献1参照)や、フッ素樹脂を浸漬した酸溶液の超音波加熱洗浄方法(特許文献2参照)などが知られている。また、フッ素樹脂製部材を高圧下で酸蒸気にさらし、その後、フッ素樹脂製部材を希酸に浸漬させることで、フッ素樹脂製部材の金属不純物を除去する方法の提案もある(特許文献3参照)。
特許第3032563号公報 特開2011−194380号公報 特開2010−46617号公報
フッ素樹脂の中でもPFAに代表される溶融成型されるものは原料が完全に一体化するため、金属不純物が取り込まれてもその金属不純物の周囲を樹脂で覆われるため、フッ素樹脂からの金属不純物の溶出は少ない。
一方、PTFEに代表される加圧焼成により成型されるものは原料間に僅かな隙間を生じ、この隙間に金属不純物が取り込まれることがある。このため、この取り込まれた具合により金属不純物の溶出量や溶出する期間にばらつきを生じる。このために金属不純物除去を行うのであるが、従来の金属不純物除去方法には次の問題点がある。
従来の方法は、フッ素樹脂表面あるいは表面から浸染した酸やアルカリがフッ素樹脂中に捕われている金属不純物を溶解し、溶解した金属不純物が表面に染み出してくることを利用して、金属不純物除去を行っている。しかし、従来の方法では、フッ素樹脂を薬液に浸漬させているだけ、あるいはその浸漬と超音波洗浄とを併用しているだけなので、フッ素樹脂の内部に含まれている金属不純物を効率的に除去することはできない。この点、特許文献3の方法では、フッ素樹脂を高圧下で酸蒸気にさらしているので、その酸蒸気をフッ素樹脂の内部まで浸透させてその内部の金属不純物を溶解しやすくできるものの、溶解した金属不純物をフッ素樹脂から除去するという点では、依然として不十分である。つまり、特許文献3の方法でも、フッ素樹脂の内部に含まれた金属不純物を効率的に除去することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、フッ素樹脂の表面だけでなく、内部に含まれた金属不純物も効率的に除去できるフッ素樹脂の金属不純物除去方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のフッ素樹脂の金属不純物除去方法は、恒圧チャンバー内に金属不純物を溶解する薬液とフッ素樹脂製の処理検体とを入れた後、密閉状態のまま前記恒圧チャンバー内を加熱及び加圧することで、前記薬液の蒸気を発生させてその蒸気により前記処理検体に含まれた金属不純物を溶解する溶解工程と、
その溶解工程後に前記恒圧チャンバー内を減圧することで前記溶解工程で溶解した金属不純物を前記処理検体の表面側に引き出す引出工程と、
その引出工程後に前記処理検体の表面に高圧ジェット水を供給することで前記引出工程で引き出した金属不純物を前記処理検体から除去する除去工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、溶解工程において、恒圧チャンバー内に薬液と処理検体(フッ素樹脂)とを入れたうえで密閉状態のまま加熱及び加圧するので薬液の蒸気を発生させることができる。そして、この加熱及び加圧下でこの蒸気に処理検体をさらすことで、蒸気(薬液)を処理検体の内部に効率的に浸透させることができ、処理検体の内部の金属不純物を効率的に溶解できる。その後、引出工程において、恒圧チャンバー内を減圧するので、溶解工程で溶解した金属不純物を処理検体の表面側、すなわち処理検体の表面あるいは表面近傍まで引き出すことができる。その後、除去工程において、処理検体の表面に高圧ジェット水を供給するので、引出工程で表面側に引き出した金属不純物を処理検体から効率的に除去することができる。このように、本発明では、溶解工程、引出工程、除去工程をこの順に実施することにより、フッ素樹脂の表面だけでなく、内部に含まれた金属不純物も効率的に除去できる。
また、本発明おける前記薬液は、フッ酸、硝酸及び塩酸の少なくとも1つであるとするのが好ましい。このように、金属不純物は酸溶液に溶解し易いので、酸溶液であるフッ酸、硝酸及び塩酸の少なくとも1つを恒圧チャンバー内に入れる薬液として用いることで、処理検体に含まれた金属不純物を効果的に溶解できる。なお、金属不純物の種類によってはフッ酸に溶解し易いもの、硝酸に溶解し易いもの、塩酸に溶解し易いものがあるので、様々な種類の金属不純物を除去するという点では、フッ酸、硝酸及び塩酸の3液全部を用いるのが好ましい。
また、本発明における前記溶解工程では、前記恒圧チャンバー内の温度を95℃〜120℃とし、且つ圧力を0.2MPa〜0.3MPaとするのが好ましい。溶解工程における温度、圧力がこの範囲より低いと、薬液の蒸気が処理検体の内部に十分に浸透しない。また、溶解工程における温度、圧力がこの範囲より高いと、恒圧チャンバーの変形等の問題が生じてしまう。そこで、溶解工程における温度を95℃〜120℃、圧力を0.2MPa〜0.3MPaとすることで、恒圧チャンバーの変形等の問題を生ずることなく、薬液の蒸気を処理検体の内部に十分に浸透させることができ、内部の金属不純物を効率的に溶解できる。
また、本発明における前記引出工程では、前記恒圧チャンバー内の温度を95℃〜120℃とし、且つ圧力を0.5Pa〜0.1Paとするのが好ましい。このように、引出工程における温度が95℃〜120℃の条件では、圧力を0.5Pa〜0.1Paまで減圧することで、溶解した金属不純物を効果的に処理検体の表面側まで引き出すことができ、その結果、金属不純物の除去効果を向上できる。
また、本発明における前記高圧ジェット水は、周波数が20kHz〜100kHz、且つ圧力が0.2MPa〜1MPaの超音波ジェット水であるとするのが好ましい。これによって、20kHz〜100kHzの超音波と、0.2MPa〜1MPaの高圧とを同時に処理検体の表面に供給されることになるので、処理検体の表面側まで引き出した金属不純物を処理検体から効率的に除去することができる。
恒圧チャンバー及びその周辺の構成図である。 ジェット水発生装置の構成図である。 本発明における金属不純物除去の手順を示したフローチャートである。 恒圧チャンバー内(収容空間)における処理検体及び薬液の配置図である。 実施例のおける金属不純物除去の手順を示したフローチャートである。 実施例における金属不純物の溶出量を示した図である。 比較例1における金属不純物の溶出量を示した図である。 比較例2における金属不純物の溶出量を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1、図2は、本発明で使用する装置(以下、金属不純物除去装置という)の構成図を示しており、図1は、金属不純物除去装置の一部を構成する恒圧チャンバー2及びその周辺の構成を示し、図2は金属不純物除去装置の一部を構成する高圧ジェット水を発生する装置(以下、ジェット水発生装置という)の構成を示している。先ず、図1、図2を参照して、金属不純物除去装置の構成を説明する。
図1に示すように、金属不純物除去装置は、密閉時に圧力を一定に保持する機能を有した恒圧チャンバー2を備えている。その恒圧チャンバー2は、恒圧チャンバー2から、金属不純物の除去対象となるフッ素樹脂製の処理検体への金属汚染を防止するために、金属製以外の材質、具体的には例えばフッ素樹脂で構成されている。恒圧チャンバー2は、各種のフッ素樹脂の中でも、金属不純物の溶出が少ない溶融成型される種類のフッ素樹脂で構成されるのが好ましい。本実施形態では、恒圧チャンバー2は、溶融成型されるPFAで構成されている。以下では、恒圧チャンバー2をPFAチャンバーという。また、後述の処理で恒圧チャンバー2が変形しないように、恒圧チャンバー2の耐圧は0.3MPa以上となっている。
PFAチャンバー2は、内部に処理検体や薬液を収容するための収容空間23を有する。また、PFAチャンバー2は、上部に開口が、下部には底が形成された本体21と、その本体21の上部開口を閉塞する上蓋22とを備えている。本実施形態では、本体21は有底の円筒状となっている。本体21の内側空間が収容空間23である。また、本体21の上部開口を上蓋22で閉塞すると、収容空間23が密閉状態となる。
PFAチャンバー2の周囲には、PFAチャンバー2を加熱し、その結果として収容空間23も加熱するヒーター3が設けられている。本実施形態では、ヒーター3は、PFAチャンバー2の外表面の各面に接触する形で設けられた複数のラバーヒーターである。
また、金属不純物除去装置は、収容空間23の圧力を計測する圧力計41と、収容空間23の温度を計測する温度センサー42と、収容空間23の圧力を調整するための気体を収容空間23に供給する供給部5と、収容空間23を減圧するために収容空間23の雰囲気を外部に排気する排気部6とを備えている。供給部5は、上記気体として窒素(N)を収容空間23に供給する。その供給部5は、窒素を収容した窒素ボンベ51と、一端が窒素ボンベ51に接続され他端が収容空間23に接続されて窒素ボンベ51からの窒素が流れる供給管52と、その供給管52の通路上に配置されて供給管52を流れる窒素の圧力を所定圧力に調整するレギュレーター53と、同じく供給管52の通路上に配置されて供給管52の開度を調整する、つまり供給管52を流れる窒素の流量を調整するバルブ54とを備えている。
また、排気部6は、収容空間23の雰囲気を強制的に排気するための、言い換えると収容空間23を真空引きするためのドライポンプ61(真空ポンプ)と、一端がドライポンプ61に接続され他端が収容空間23に接続されて収容空間23からの排出された雰囲気が流れる排気管62と、その排気管62の通路上に配置されて排気管62の開度を調整するバルブ63とを備えている。
図2に示すジェット水発生装置7は、フッ素樹脂製の処理検体1に高圧かつ超音波の純水ジェット水(以下、超音波ジェット水という)を発生させて、発生させた超音波ジェット水をフッ素樹脂製の処理検体1に噴射する(供給する)装置である。そのジェット水発生装置7は、純水を収容した収容部(図示外)からの純水が流れる通路71と、その通路71に配置されて通路71を流れる純水を所定の圧力まで加圧する加圧ポンプ72と、通路71の加圧ポンプ72より下流に配置されて、超音波を発生させその超音波を加圧ポンプ72で加圧された純水に加える、つまりその純水を超音波振動させる超音波発生器73と、通路71の下流端に配置されて、加圧され超音波振動した純水を細い水流(ジェット水)に変換して変換した水流を超音波ジェット水として外部に噴射する噴射ノズル74とを備えている。
図1、図2に示す金属不純物除去装置は、半導体製造工程や超微量金属不純物の化学分析等で用いられるフッ素樹脂製の部材(処理検体)に含まれた金属不純物を除去するために用いられる。半導体部品の製造工程では、半導体ウェーハの金属不純物の分析として、ウェーハ試料から短冊状のチップを切り出し、容器の中でフッ酸等の酸薬液によってチップを溶解して金属不純物を抽出し、ICP−MS等の分析装置を用いてその抽出液中に含まれる金属不純物を測定するという方法が用いられることがある。例えばこのチップを入れるために使用される容器が、図1、図2の金属不純物除去装置により金属不純物の除去対象となる処理検体となる。
一方、フッ素樹脂の中でもPTFEに代表される加圧焼成により成型されるものは、成型時に形成される原料間の隙間により多孔質状となる。この多孔質を構成する隙間(孔)に金属不純物が取り込まれやすく、隙間の奥に取り込まれた金属不純物は、薬液洗浄を行っても容易に除去できない。図1、図2の金属不純物除去装置による金属不純物除去は、従来では金属不純物の効率的な除去が困難であった加圧焼成により成型されるフッ素樹脂製の部材(例えばPTFE製の部材)に適用されることを想定している。ただし、PFAに代表される溶融成型されるフッ素樹脂製の部材に適用しても良い。
次に、図1、図2の金属不純物除去装置を用いて、フッ素樹脂製の処理検体(特に処理検体の表面あるいは表面近傍)に含まれた金属不純物を除去する方法を説明する。なお、以下では、処理検体がPTFE製の部材であるとして説明する。図3は、金属不純物除去の手順(フローチャート)を示している。
図3の手順にしたがって説明すると、先ず、図1のPFAチャンバー2の上蓋22を開けて、PFAチャンバー2内、つまり収容空間23に、PTFE製の処理検体と、金属不純物を溶解する薬液としてフッ酸、硝酸及び塩酸とを入れる(S11)。ここで、図4は、処理検体と薬液とを収容空間23に入れた後のその収容空間23を上から見た図、つまり収容空間23における処理検体及び薬液の配置図を示している。図4に示すように、S11では、例えば、収容空間23の中央に処理検体1を配置する。この際、PFAチャンバー2からの金属汚染を防止するために、処理検体1はPFA製のビーカー101に入れた形で配置するのが好ましい。例えば予めビーカー101自体に本発明を適用することで、金属不純物を十分に低減したビーカー101を用いる。なお、処理検体1が大きい場合などには、ビーカー101以外の容器に処理検体1を入れても良い。
その処理検体1の周囲を取り囲むように、フッ酸201、硝酸202及び塩酸203の各溶液を配置する。このように、3種類の酸溶液を用いることで、多種の金属不純物を効率良く溶解できる。すなわち、塩酸203は、塩化物を作る金属不純物を溶解し易く、具体的には例えばNa、Mg、K、Ca、Al等を溶解し易い。また、フッ酸201や硝酸202は、どの金属不純物でもある程度は溶解できる。また、白金等の一部の金属不純物は、硝酸202/塩酸203(王水)系でないと溶解しない。
なお、処理検体1に含まれる金属不純物によっては、フッ酸201、硝酸202及び塩酸203の全部を必ずしも用いなくも良く、フッ酸201、硝酸202及び塩酸203うちのいずれか1つ、又はいずれか2つ(例えばフッ酸201と硝酸202の2液)だけを用いても良い。各薬液201〜203の量や濃度は、金属不純物を効率良く溶解できるように適宜に調整すれば良い。
収容空間23に処理検体1と薬液201〜203とを入れた後、上蓋22を閉めて、PFAチャンバー2を密閉状態にする。なお、S11の工程の時点では、ヒーター3はオフとし、バルブ54、63は閉じておく。
次に、各薬液201〜203を処理検体1内に浸透させるために、収容空間23を加熱及び加圧する(S12)。具体的には、ヒーター3を作動させて、温度センサー42の計測値を確認しながら収容空間23を95℃〜120℃程度まで加熱し、各薬液201〜203の蒸気(酸蒸気)を発生させる。加えて、バルブ54を開いて窒素を収容空間23に供給してその供給量を調整することで、収容空間23の圧力、つまり圧力計41の圧力が0.2MPa〜0.3MPaとなるまで、加圧する。この温度、圧力の状態を保ちながら一定時間放置して、発生させた酸蒸気を処理検体1の内部(微細な隙間の奥)まで十分に浸透させる。
収容空間23の温度、圧力が上記温度範囲(95℃〜120℃)、圧力範囲(0.2MPa〜0.3MPa)より低いと、処理検体1の内部に十分に酸蒸気が浸透しないため、処理検体1の金属不純物を効率良く溶解(分解)できなくなる。また、収容空間23の温度、圧力が上記温度範囲、圧力範囲より高いと、PFAチャンバー2が変形するなどの問題が生じるおそれがある。
95℃〜120℃の温度範囲内、0.2MPa〜0.3MPaの圧力範囲内で温度、圧力を変化させたときの金属不純物の溶解効果を確認したところ、次に示す表1の結果が得られた。なお、表1において、「〇」は、金属不純物の溶解効果が高いことを示し、「△」は溶解効果が少し劣ることを示し、「×」は溶解効果が不十分であることを示している。
Figure 0006112476
表1に示すように、0.2MPa〜0.3MPaの圧力範囲内で加圧時の圧力が高いほど、〇、△の個数が多くなる、つまり金属不純物の溶解効果が高くなっている。また、90℃〜120℃の温度範囲で加圧時の温度が高いほど金属不純物の溶解効果が高くなっている。より詳しくは、表1に示すように、95℃〜120℃、0.2MPa〜0.3MPaの中でも好ましくは、95℃では0.25〜0.3MPa、100℃〜120℃では0.2MPa〜0.3MPaの条件で1時間以上放置するのが良い。これによって、処理検体1の内部に酸蒸気を十分に浸透させることができ、その結果、処理検体1の金属不純物を効率的に溶解できる。
なお、本実施形態では、収容空間23に窒素を供給することで、収容空間23の圧力を0.2MPa〜0.3MPaに調整するが、収容空間23の加熱に伴い圧力が0.2MPa〜0.3MPaまで増加する場合には、窒素の供給を行わなくても良い。この場合には、収容空間23を加熱することで、結果として収容空間23の加圧も行われることになる。
次に、収容空間23の温度(処理検体1の温度)をS12の工程時の温度(95℃〜120℃)に保ったまま、排気部6を作動、つまりバルブ63を開いてドライポンプ61を作動させることで、収容空間23を0.5Pa〜0.1Pa程度まで減圧する(S13)。そして、この減圧状態で一定時間放置することで、S12の工程で溶解した金属不純物を処理検体1の表面側(表面あるいは表面近傍)まで引き出す(S13)。
以下の表2〜表4は、減圧前の圧力(0.2MPa、0.25MPa、0.3MPa)と減圧時の圧力(10Pa、3Pa、1Pa、0.5Pa、0.1Pa)との組み合わせごとの金属不純物の除去効果を示しており、表2は、S13の工程時の温度が95℃の場合、表3はその温度が100℃の場合、表4はその温度が120℃の場合を示している。なお、表2〜表4において、「〇」は、金属不純物の除去効果が高いことを示し、「△」は除去効果が少し劣ることを示し、「×」は除去効果が不十分であることを示している。
Figure 0006112476
Figure 0006112476
Figure 0006112476
表2、表3により、95℃〜100℃で加圧時の圧力が0.25MPa〜0.3MPaのときでは、0.5Pa〜0.1Paまで減圧するのが好ましい。また、表4より、120℃で加圧時の圧力が0.2MPa〜0.3MPaのときでは0.5Pa〜0.1Paまで減圧するのが好ましい。
なお、このS13の工程では、収容空間23の圧力を低くするほど効果的に金属不純物を表面側に引き出すことができると考えられるが、0.1Paよりも低くすると、PFAチャンバー2が変形するおそれがある。ただし、PFAチャンバー2の強度が強く変形が問題にならないのであれば、0.1Paよりも低くしても良い。
また、減圧時の放置時間(ドライポンプ61による真空引き時間)は、金属不純物の除去効果を考慮して適宜に設定すれば良いが、例えば60分間程度とする。本発明者の知見によると、放置時間が60分間より長くてもそれ以上の効果はあまり見られない。更なる効果を得るには、ドライポンプ61(図1参照)で真空引きした後、一度大気開放して再度真空引きするという工程を複数回(例えば2〜3回)繰り返したほうが、1回で長時間真空引きするよりも、金属不純物の除去効果が高くなるという知見を本発明者は得ている。
次に、ヒーター3をオフして収容空間23を常温に戻して処理検体1を冷却し(S14)、かつ、収容空間23を大気開放、つまり常圧に戻す(S15)。その後、PFAチャンバー2から処理検体1を取り出し、その処理検体1を治具に固定する(S16)。なお、治具からの金属汚染を防止するために、例えば金属不純物が十分に少ないPFA製の治具を使用する。
その後、図2のジェット水発生装置7で周波数が20kHz〜100kHz、圧力が0.2MPa〜1MPaの超音波ジェット水を処理検体1の各表面に噴射して、処理検体1の表面側に染み出てきた(引き出した)金属不純物を処理検体1から取り除く(S17)。ここで、以下に示す表5は、超音波ジェット水の周波数を0kHz〜100kHzの範囲内で変え、圧力を0.2MPa〜1MPaの範囲内で変えたときの金属不純物の除去効果を示している。表5における「〇」、「△」、「×」の意味は表2〜表4のそれらと同じである。表5に示すように、周波数20kHz〜100kHz、圧力0.2MPa〜1MPaの範囲では除去効果が全て「〇」となっているので、その範囲で適宜周波数、圧力を設定すれば良い。
Figure 0006112476
最後に、治具から処理検体1を取り出して、処理検体1に対する金属不純物の除去処理を終了する(S18)。
以上説明したように、本発明では、図3のS11、S12の工程を実施するので、金属不純物を溶解する薬液(酸蒸気)をフッ素樹脂の内部(表面近傍の隙間の奥)まで十分に浸透させることができ、表面だけでなく内部の金属不純物を効率的に溶解できる。また、本発明では、S13の工程を実施するので、フッ素樹脂の内部の金属不純物を表面側に引き出すことができる。その後、S17の工程を実施するので、表面側に引き出した金属不純物をフッ素樹脂から取り除くことができる。このS17の工程では、超音波ジェット水を用いているので、通常の高圧ジェット水による除去効果と超音波による除去効果の両方を得ることができ、結果、フッ素樹脂の表面だけでなく、表面近傍の金属不純物を効率的に取り除くことができる。このように、本発明は、S12の加熱加圧処理、S13の加熱減圧処理、S17の高圧ジェット水処理をこの順で実施することで、従来の方法では除去が困難であったPTFE等のフッ素樹脂の表面近傍に入り込んだ金属不純物を効率的に除去できる。この結果、例えば化学分析において金属不純物のバックグランドを非常に低く抑えることが可能となり、化学分析の高感度化を実現できる。
本発明による金属不純物の除去効果を確認するため、PTFEテストピース(30mm×30mm×4mm厚さ)を準備し、このPTFEテストピースに対して本発明の方法と従来法とを行い、それらの結果を比較した。
(実施例)
具体的には、本発明の方法の効果確認として、図5のフローチャートの工程を実施した。この図5のフローチャートでは、図3の各工程(S11〜S18)に加え、S101、S102、S19の工程が追加されている。すなわち、先ず、テストピースからの金属不純物の溶出量を正確に把握するため、処理に用いる器具、具体的にはテストピース等を入れるPFAビーカーに対して本発明の方法、つまり図3の各工程を実施して、PFAビーカーに含まれた金属不純物を取り除いた(S101)。具体的には、PFAビーカーを、加熱温度95℃、加圧0.3MPaで1時間、フッ酸+硝酸+塩酸の蒸気にさらし、95℃に保ったまま0.1Paまで減圧処理した。その後、PFAビーカーの表面に、20kHz、0.2MPaの超音波ジェット水を噴射して、PFAビーカーの表面金属不純物を取り除いた。
その後、このPFAビーカーに含まれた金属不純物が十分に少ないことを確認するために、このPFAビーカーを、多摩化学工業株式会社製の超高純度試薬TAMAPURE−AA−100硝酸(68%)、TAMAPURE−AA−100フッ酸(38%)、TAMAPURE−AA−100塩酸(20%)、超純水を容量比1:2:2:5で混合した薬液に1時間浸漬させて、PFAビーカーの金属不純物をこの薬液に抽出した。その後、ICP−MS法(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製 ELEMENT2)により薬液中に抽出した金属不純物を評価した(S101)。その評価結果は、金属不純物の量が十分に少ない結果であった。つまり、本発明適用後のPFAビーカーでは、金属不純物は十分少ないことを確認できた。以降の処理では、このPFAビーカーを用いた。
次に、PTFEテストピースの内部からの金属不純物の溶出量を正確に把握するために、テストピース表面の前洗浄を行って、テストピース表面の金属不純物を除去した(S102)。具体的には、PFAビーカーで90℃のSC1溶液(アンモニア水:過酸化水素水:超純水=1:1:8)にテストピースを10分間浸けて、テストピース表面の金属不純物を除去した。その後、テストピースを超純水で10分間かけ流しで水洗した。このテストピースの状態を初期状態として、この初期状態のテストピースに対して、図1、図2と同様の装置を使用して本発明の方法、つまりS11〜S18の工程を実施した。
具体的には、PFAチャンバー内にPFA製のシャーレにそれぞれ入れたフッ酸(ステラケミファ株式会社製50%SA級)、硝酸(関東化学株式会社製61%EL級)、塩酸(関東化学株式会社製35%EL級)を配置し、PFAチャンバー中央にPFAビーカーに入れたPTFEテストピースを配置した。その後、PFAチャンバーのヒーターをオンにして、PFAチャンバー内の温度が95℃に上昇するまで放置し、95℃まで上昇したらPFAチャンバー内の圧力が0.3MPaとなるように窒素ガスを導入した。この状態で1時間放置し、PFAチャンバー内で発生した酸蒸気をPTFEテストピースに浸透させ、PTFEテストピースの微細な隙間に入り込んだ金属不純物を溶解した。
次に、温度を95℃に保ったままドライポンプを作動しPFAチャンバー内の圧力が0.1Paになるまで減圧させた。この状態を1時間保つことで、PTFEテストピースの微細な隙間に溶解した金属不純物(その金属不純物を含む薬液)をテストピース表面に引っ張り出す。次に、PFAチャンバーを常温、常圧に戻し、PFAチャンバーを開放し、PTFEテストピースを取り出す。次に、PTFEテストピースをPFA製の治具に固定したうえで、20kHz、0.2MPaの超音波ジェット水をPTFEテストピースの表面に噴射して、表面に染み出してきた金属不純物を除去した。これをPTFEテストピースの6面(上下面、左右、前後)に行った。
次に、このPTFEテストピースに対する金属不純物の除去効果の確認として、PTFEテストピースからの金属不純物の溶出量を調べた(S19)。具体的には、多摩化学工業株式会社製の超高純度試薬TAMAPURE−AA−100硝酸(68%)、TAMAPURE−AA−100フッ酸(38%)、TAMAPURE−AA−100塩酸(20%)、超純水を容量比1:2:2:5で混合した薬液をホットプレートで80℃に加温した状態で、PTFEテストピースをこの薬液に1時間浸漬させて、金属不純物の抽出を行った。
その後、ICP−MS法(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製 ELEMENT2)により薬液中に抽出した金属不純物を評価した。なお、この不純物抽出操作(PTFEテストピースを薬液に浸漬してPTFEテストピースの金属不純物を薬液中に抽出した後、ICP−MSにより抽出した金属不純物を評価すること)を繰り返して、抽出回数に対するPTFEテストピースからの金属不純物溶出量の推移を調査した。その結果を表6、図6に示す。なお、図6は、表6をグラフ化した図である。
Figure 0006112476
表6、図6に示すように、本発明を適用することで、後述の比較例1、2に比べると、抽出1回目から金属不純物の溶出量が低くなっており、具体的には、最も高い溶出量を示すFeでも1000ppt(parts per trillion)以下、他の金属不純物(Cr、Ni、Cu、Mo)においては100ppt程度又は100ppt以下となっている。また、抽出2回目以降も非常に低い溶出量を示している。このことから、本発明を適用することで金属不純物は十分に除去されており、その後の溶出操作を行っても金属不純物が溶出してこないことが確認できた。
(比較例1)
図5のS101の工程と同様にして金属不純物を十分に低減したPFAビーカーに、S102の工程と同様にして前洗浄をしたPTFEテストピースを入れ、多摩化学工場株式会社製の超高純度試薬TAMAPURE−AA−100硝酸(68%)、TAMAPURE−AA−100フッ酸(38%)、TAMAPURE−AA−100塩酸(20%)、超純水を容量比1:2:2:5で混合した薬液を超音波洗浄機(20kHz)で超音波洗浄を行いながらヒーター温度を60℃に設定した状態で1時間放置し、PTFEテストピースから金属不純物を溶出させた。その後、一旦PTFEテストピースを取り出し、超純水による水洗を行った後、多摩化学工場株式会社製の超高純度試薬TAMAPURE−AA−100硝酸(68%)、TAMAPURE−AA−100フッ酸(38%)、TAMAPURE−AA−100塩酸(20%)、超純水を容量比1:2:2:5で混合した薬液をホットプレートで80℃に加温した状態で1時間浸漬させて、金属不純物の抽出を行った。その後、ICP−MS法(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製 ELEMENT2)により薬液中に抽出した金属不純物を評価した。なお、実施例と同様にこの不純物抽出操作を繰り返して、抽出回数に対するPTFEテストピースからの金属不純物溶出量の推移を調査した。その結果を表7、図7に示す。なお、図7は、表7をグラフ化した図である。
Figure 0006112476
表7、図7に示すように、薬液による溶出+超音波洗浄を行っただけでは金属不純物の除去効果は不十分であり、具体的には抽出1回目は金属不純物の溶出量が非常に多く、2回目以降は僅かに減少しているが依然として溶出量は多い。このため、この方法での金属不純物の除去能力は低いと推察される。
(比較例2)
実施例と同様に、PFAチャンバー内にPFA製のシャーレにそれぞれ入れたフッ酸(ステラケミファ株式会社製50%SA級)、硝酸(関東化学株式会社製61%EL級)、塩酸(関東化学株式会社製35%EL級)を配置し、PFAチャンバー中央にPFAビーカーに入れたPTFEテストピースを配置した。その後、PFAチャンバーのヒーターをオンにして、PFAチャンバー内の温度が95℃に上昇するまで放置し、95℃まで上昇したらPFAチャンバー内の圧力が0.3MPaとなるように窒素ガスを導入した。この状態で1時間放置し、PFAチャンバー内で発生した酸蒸気をPTFEテストピースに浸透させ、PTFEテストピースの微細な隙間に入り込んだ金属不純物を溶解した。
次に、PFAチャンバーを常温、常圧に戻し、PFAチャンバーを開放し、PTFEテストピースを取り出す。このPTFEテストピースを超純水による水洗を行った後、多摩化学工業株式会社製の超高純度試薬TAMAPURE−AA−100硝酸(68%)、TAMAPURE−AA−100フッ酸(38%)、TAMAPURE−AA−100塩酸(20%)、超純水を容量比1:2:2:5で混合した薬液にホットプレートで80℃に加温した状態で1時間浸漬させて、金属不純物の抽出を行った。その後、ICP−MS法(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製 ELEMENT2)により薬液中に抽出した金属不純物を評価した。なお、実施例と同様に、この不純物抽出操作を繰り返して、抽出回数に対するPTFEテストピースからの金属不純物溶出量の推移を調査した。その結果を表8、図8に示す。なお、図8は、表8をグラフ化した図である。
Figure 0006112476
表8、図8に示すように、比較例2での溶出量は、比較例1よりかは少ないものの、実施例と比べるとはるかに多くなっている。また、抽出1回目の溶出量と2回目以降の溶出量との関係を見ると、比較例1におけるその関係に比べて、1回目の金属不純物の溶出量(2回目以降の溶出量に対する1回目の溶出量)が多く、回数を重ねるごとに溶出量が減少していく傾向が見られる。一方で、抽出3回目と4回目ではほとんど同じ量の金属不純物が抽出されており、ある程度まで金属不純物が減少するとそれ以降はほとんど減少しなくなる(つまり、4回目の溶出量は3回目の溶出量からほとんど減少していない)。これは、加圧処理によりPTFE表面から極浅い領域の金属不純物が溶解され、それが不純物抽出操作により抜き出されたものの、本発明のように、加圧処理後に減圧処理及び超音波ジェット水の噴射を行っていないので、PTFEのより深い部分の金属不純物は残ったままとなり、この金属不純物が回数を重ねるごとにじわじわと染み出してくるためと考えられる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1 フッ素樹脂(処理検体)
2 PFAチャンバー(恒圧チャンバー)
3 ヒーター
5 供給部
6 排気部
7 ジェット水発生装置
201 フッ酸(薬液)
202 硝酸(薬液)
203 塩酸(薬液)

Claims (1)

  1. 恒圧チャンバー内に金属不純物を溶解する薬液としてフッ酸、硝酸及び塩酸の少なくとも1つとフッ素樹脂製且つ多孔質状の処理検体とを入れた後、密閉状態のまま前記恒圧チャンバー内の温度を95℃〜120℃とし、且つ圧力を0.2MPa〜0.3MPaとすることで、前記薬液の蒸気を発生させてその蒸気により前記処理検体の多孔質を構成する孔に取り込まれた金属不純物を溶解する溶解工程と、
    その溶解工程後に前記恒圧チャンバー内の温度を95℃〜120℃とし、且つ圧力を0.5Pa〜0.1Paとすることで前記溶解工程で溶解した金属不純物を前記処理検体の表面側に引き出す引出工程と、
    その引出工程後に前記処理検体の表面に周波数が20kHz〜100kHz、且つ圧力が0.2MPa〜1MPaの超音波ジェット水を供給することで前記引出工程で引き出した金属不純物を前記処理検体から除去する除去工程と、
    を含むことを特徴とするフッ素樹脂の金属不純物除去方法。
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