JP6112421B2 - アース接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、アース接続構造に関するものである。
特許文献1には、表面が塗料や錆止剤等の被覆層で覆われた車体に、アース用端子金具を接続する手段として、アース用端子金具と被覆層との間に、突起を有する導電性の被締結材を介装し、突起が被覆層を突き破って車体に接触することにより、アース用端子金具と車体が接続されるようにしたアース接続構造が開示されている。
特開2013−149514号公報
上記のアース接続構造は、アース用端子金具とは別に、突起を有する被締結材を用いる必要があるため、部品数が多くなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数を削減することを目的とする。
本発明のアース接続構造は、
被覆層で覆われた接地部と、
前記接地部に導通可能に接続されるアース用端子金具と、
前記アース用端子金具を貫通する雄ネジ部と、前記雄ネジ部を中心として回転しながら前記アース用端子金具を前記接地部との間で挟み付ける座面とを有する締結部材とを備えたアース接続構造であって、
前記座面には、前記被覆層に向かって突出する突起が一体に形成され、
前記アース用端子金具には、前記雄ネジ部と前記突起を貫通させることが可能な貫通孔が形成されているところに特徴を有する。
アース用端子金具を接地部に接続する際には、アース用端子金具を被覆層に接するように配置し、締結部材の雄ネジ部と突起をアース用端子金具に貫通孔に貫通させる。この状態で座面を回転させると、雄ネジ部の外周と貫通孔の内周との間の円環形領域において、突起が、周方向に移動しながら被覆層を除去して接地部に接触する。本発明によれば、被覆層を除去する手段として、締結部材を構成する座面に突起を一体に形成したので、突起を締結部材とは別部品とした場合に比べると、部品点数が少なくて済む。
実施例1のアース接続構造の接続前の分離状態をあらわす断面図 実施例1のアース接続構造の接続状態をあらわす断面図 実施例2のアース接続構造の接続前の分離状態をあらわす断面図 実施例2のアース接続構造の接続状態をあらわす断面図
(1)本発明のアース接続構造は、前記貫通孔の内部への浸水を規制するためのシール部材を備えていてもよい。この構成によれば、突起と接地部とが直接、接触する部分では、水分が付着する虞がないので、錆の発生を防止することができる。
(2)本発明のアース接続構造は、(1)において、前記シール部材が、前記アース用端子金具に対し、前記貫通孔の孔縁部に係止した状態で取り付けられていてもよい。この構成によれば、シール部材をアース用端子金具に確実に取り付けておくことができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図2を参照して説明する。本実施例1のアース接続構造Aは、自動車のボディ等の接地部10と、ワイヤーハーネス等の導電路(図示省略)に接続されたアース用端子金具20と、アース用端子金具20を接地部10の表面に接続した状態に保持するための締結部材30とを備えて構成されている。導通可能に接続するための構造である。尚、以下の説明において、上下方向は、図1,2に表れる向きを基準とする。また、表面の文言を上面と同義で用い、裏面の文言を下面と同義で用いる。
<接地部10>
接地部10には、その表面から裏面まで上下方向に貫通した円形のガイド孔11が形成されている。接地部10の表面と裏面は平坦面である。接地部10の表面、つまりアース用端子金具20が接触する面には、塗料や錆止め剤等からなる被覆層12が形成されている。この被覆層12は、ガイド孔11の内周面にも形成されている。接地部10の表面を覆う被覆層12は、電気的な絶縁性を有するか、電気抵抗が非常に大きい層である。したがって、アース用端子金具20を接地部10の表面に接続して安定したアース接続を実現するために、被覆層12を除去する必要がある。
<アース用端子金具20>
アース用端子金具20は、厚さが一定の平板状をなす。アース用端子金具20には、その表面(図1,2における上面)から裏面(接地部10の表面の被覆層12と対向する面)まで上下方向に貫通する円形の貫通孔21が形成されている。貫通孔21の内径は、ガイド孔11の内径よりも大きい寸法とされている。アース用端子金具20の表面におけるガイド孔11の孔縁部と、アース用端子金具20の裏面における貫通孔21の孔縁部には、夫々、同心状の円形に切欠した形態の係止凹部22が形成されている。
アース用端子金具20には、円環形をなすシール部材23が装着されている。シール部材23は、ガイド孔11と同軸状の円環形の本体部24と、本体部24の軸線方向における両端縁から径方向外方へ同心状に突出した円環形をなす上下一対のリップ部25とを一体に形成して構成されている。このシール部材23は、アース用端子金具20に対し貫通孔21の孔縁部に係止した状態となっているので、確実に取り付けておくことができる。
具体的には、シール部材23は、本体部24の外周面をガイド孔11の内周面に面当たり状態で密着させるとともに、一対のリップ部25を一対の係止凹部22に係止させることにより、アース用端子金具20(貫通孔21)に対し、軸線方向(アース用端子金具20の板面と直交する上下方向)及び径方向(アース用端子金具20の板面と平行な水平方向)に相対変位しないように位置決めされた状態で取り付けられている。貫通孔21にシール部材23が取り付けられた状態では、上側のリップ部25の上端部が、アース用端子金具20の上面から突出し、下側のリップ部25の下端部が、アース用端子金具20の下面から突出している。
<締結部材30>
締結部材30は、ナット31とボルト33との2つの部品によって構成されている。ナット31は、接地部10の裏面に溶接により固着されている。固着されたナット31は、その雌ネジ孔32がガイド孔11と同心となるように配置されている。ナット31の雌ネジ孔32には、接地部10に形成されていたような被覆層12は形成されていない。
ボルト33は、雄ネジ部34と、雄ネジ部34の上端部に一体形成された頭部35とを備えて構成されている。雄ネジ部34は雌ネジ孔32にねじ込まれるようになっている。頭部35の下面は、雄ネジ部34を雌ネジ孔32にねじ込んで締め付けた時に、アース用端子金具20を接地部10との間で上下に挟み付ける座面36となっている。座面36は、アース用端子金具20の上面と平行な平坦面である。
座面36には、複数の突起37が、周方向に間隔を空けて一体に形成されている。突起37は、円錐状をなし、座面36から下向きに突出している。座面36からの突起37の突出寸法は、アース用端子金具20の板厚寸法よりも大きい寸法に設定されている。複数の座面36は、ボルト33(雄ネジ部34)と同心の単一仮想円周上に配置されている。複数の突起37に内接する仮想外接円の直径寸法は、接地部10のガイド孔11の内径よりも大きい寸法である。複数の突起37に外接する仮想外接円の直径寸法は、貫通孔21に取り付けられたシール部材23の本体部24の内径よりも大きい寸法である。
<実施例1の作用及び効果>
アース用端子金具20を接地部10に接続する際には、まず、アース用端子金具20の貫通孔21に対し、ボルト33の雄ネジ部34と複数の突起37を上面側から貫通させ、頭部35をアース用端子金具20の上面に重ねて、座面36を上側のリップ部25に当接させる。このとき、突起37がシール部材23を傷付けないように注意する。そして、頭部35とアース用端子金具20を重ねた状態を保ったままで、接地部10の上方から雄ネジ部34をガイド孔11に挿入する。
ここで、座面36からの雄ネジ部34の突出寸法と、座面36からの突起37の突出寸法との寸法差を、La(図1を参照)とする。また、接地部10のガイド孔11の軸方向寸法と、アース用端子金具20の厚さ寸法とを併せたネジ部貫通寸法を、Lb(図2を参照)とする。雄ネジ部34と突起37の寸法差Laは、ネジ部貫通寸法Lbよりも小さい寸法に設定されている。したがって、雄ネジ部34の下端部がアース用端子金具20と接地部10を貫通して雌ネジ孔32に到達した時点で、アース用端子金具20を手から離して接地部10(被覆層12)に載置しても、突先の下端はアース用端子金具20の上面(シール部材23の上端)よりも低い位置にある。つまり、突起37の下端部が貫通孔21の内部に収容された状態となる。しかも、突起37は、下方に向かって縮径する円錐状をなしている。したがって、アース用端子金具20が座面36から離れて接地部10の上面に載置されても、突起37の下端部がシール部材23に突き刺さる虞はない。
雄ネジ部34の下端が雌ネジ孔32に到達した後は、頭部35に工具(図示省略)を嵌合してボルト33を回転させ、雄ネジ部34を雌ネジ孔32にねじ込んでいく。ねじ込みの過程では、突起37が頭部35(座面36)と一体となって回転しながら下降し、突起37の下端部が被覆層12に接近していく。そして、突起37の下端部が被覆層12に接触した後は、ボルト33のねじ込みが進むのに伴い、突起37が、被覆層12を引っ掻いて接地部10の表面から剥がすように除去し、更には、突起37の下端部が接地部10の表面に接触する。
そして、ボルト33のねじ込みが完了した状態では、図2に示すように、突起37の下端部が被覆層12を突き破って接地部10の表面に食い込む。これにより、突起37と接地部10が、直接、接触して導通可能となる。また、ボルト33の締付けにより、上側のリップ部25が、上側の係止凹部22と座面36との間で上下に潰されて弾性変形するとともに、下側のリップ部25が、下側の係止凹部22と被覆層12との間で上下に潰されて弾性変形する。
そして、上側のリップ部25が潰されることにより、座面36の外周縁部が、アース用端子金具20の上面のうちシール部材23(上側のリップ部25)を包囲する円環形領域に対し、直接、接触して導通可能となる。これにより、アース用端子金具20は、座面36、頭部35、雄ネジ部34、ナット31を通る経路と、座面36、頭部35、突起37を通る経路とにより、接地部10に対して導通可能に接続される。
また、貫通孔21(シール部材23の本体部24)の内周と、座面36と、接地部10(被覆層12)の表面とによって囲まれた接続空間38は、突起37が被覆層12を除去して接地部10の金属を露出させているため、水分が付着すると、錆の発生が懸念される。しかし、本実施例1では、上側のリップ部25が潰されて座面36とアース用端子金具20の上面の係止凹部22とに密着しているので、アース用端子金具20の上面と座面36との隙間を通って貫通孔21内に至る経路での浸水が防止されている。また、下側のリップ部25が潰されて接地部10の上面(被覆層12)とアース用端子金具20の下面の係止凹部22とに密着しているので、被覆層12の上面とアース用端子金具20の下面との隙間を通って貫通孔21内に至る経路での浸水も防止されている。これにより、接続空間38内が確実に防水されている。
また、突起37が被覆層12を除去するのに伴い、被覆層12の削り屑が接地部10の表面から捲れ上がる。しかし、本実施例1では、被覆層12を除去する手段として、複数の突起37を周方向に間隔を空けて配置しているので、隣り合う突起37同士の間には、削り屑を収容するためのスペースが確保されている。したがって、被覆層12の削り屑がシール部材23を傷付けたり、突起37と接地部10との間に噛み込んだりする虞はない。
本実施例1のアース接続構造Aは、被覆層12で覆われた接地部10と、接地部10に導通可能に接続されるアース用端子金具20と、締結部材30とを備えている。締結部材30は、アース用端子金具20を貫通する雄ネジ部34と、雄ネジ部34を中心として回転しながらアース用端子金具20を接地部10との間で挟み付ける座面36とを有している。そして、座面36には、被覆層12に向かって突出する複数の突起37が一体に形成され、アース用端子金具20には、雄ネジ部34と突起37を貫通させることが可能な貫通孔21が形成されている。
この構成によれば、アース用端子金具20を接地部10に接続する際には、アース用端子金具20を被覆層12に接するように配置し、締結部材30の雄ネジ部34と突起37をアース用端子金具20に貫通孔21に貫通させる。この状態で座面36を回転させれば、雄ネジ部34の外周と貫通孔21の内周との間の円環形領域において、突起37が、周方向に移動しながら被覆層12を除去して接地部10に接触する。本実施例1では、被覆層12を除去する手段として、締結部材30を構成する座面36に突起37を一体に形成したので、突起を締結部材30とは別部品とした場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
<実施例2>
以下、本発明を具体化した実施例2を図3〜図4を参照して説明する。本実施例2のアース接続構造Bは、自動車のボディ等の接地部40と、ワイヤーハーネス等の導電路(図示省略)に接続されたアース用端子金具20と、アース用端子金具20を接地部40の表面に接続した状態に保持するための締結部材50とを備えて構成されている。導通可能に接続するための構造である。尚、以下の説明において、上下方向は、図1,2に表れる向きを基準とする。また、表面の文言を上面と同義で用い、裏面の文言を下面と同義で用いる。
<接地部40>
接地部40の表面と裏面は平坦面である。接地部40の表面、つまりアース用端子金具20が接触する面には、塗料や錆止め剤等からなる被覆層41が形成されている。接地部40の表面を覆う被覆層41は、電気的な絶縁性を有するか、電気抵抗が非常に大きい層である。したがって、アース用端子金具20を接地部40の表面に接続して安定したアース接続を実現するために、被覆層41を除去する必要がある。
<アース用端子金具20>
アース用端子金具20は、シール部材23を含めて実施例1と同一の構成である。したがって、実施例1と同一の部位、部品には実施例1と同じ符号を付す。また、アース用端子金具20とシール部材23の詳しい形態や構造の説明は、省略する。
<締結部材50>
締結部材50は、スタッドボルト51とナット53との2つの部品によって構成されている。スタッドボルト51は、接地部40の表面から、軸線を上下方向に向けて上方に突出した形態である。スタッドボルト51と接地部40は、導通可能な状態で接触している。スタッドボルト51の外周は雄ネジ部52となっている。雄ネジ部52の外周面には、接地部40の表面に形成されていたように被覆層41は形成されていない。
ナット53は、上下方向に貫通する雌ネジ孔54を有している。雌ネジ孔54は雄ネジ部52にねじ込まれるようになっている。ナット53の下面は、雌ネジ孔54を雄ネジ部52にねじ込んで締め付けた時に、アース用端子金具20を接地部40との間で上下に挟み付ける座面55となっている。座面55は、アース用端子金具20の上面と平行な平坦面である。
座面55には、複数の突起56が、周方向に間隔を空けて一体に形成されている。突起56は、円錐状をなし、座面55から下向きに突出している。座面55からの突起56の突出寸法は、アース用端子金具20の板厚寸法よりも大きい寸法に設定されている。複数の座面55は、雌ネジ孔54と同心の単一仮想円周上に配置されている。複数の突起56に内接する仮想外接円の直径寸法は、スタッドボルト51(雄ネジ部52)の外径よりも大きい寸法である。複数の突起56に外接する仮想外接円の直径寸法は、貫通孔21に取り付けられたシール部材23の本体部24の内径よりも大きい寸法である。
<実施例2の作用及び効果>
アース用端子金具20を接地部40に接続する際には、まず、アース用端子金具20の貫通孔21にスタッドボルト51を貫通させ、アース用端子金具20を接地部40の上面(被覆層41)に載置する。このとき、貫通孔21をスタッドボルト51(雄ネジ部52)とほぼ同心となるように位置決めしておく。この後、ナット53の雌ネジ孔54を雄ネジ部52の上端部にねじ込んでいく。ナット53のねじ込みに伴い、突起56が、ナット53と一体に回転しながら下降し、貫通孔21内に進入する。
ナット53のねじ込みを、更に進めていくと、貫通孔21の内部において、突起56の下端部が被覆層41に接近していく。そして、突起56の下端部が被覆層41に接触した後は、ナット53のねじ込みが進むのに伴い、突起56が、被覆層41を引っ掻いて接地部40の表面から剥がすように除去し、更には、突起56の下端部が接地部40の表面に接触する。
ナット53のねじ込みが完了した状態では、図4に示すように、突起56の下端部が被覆層41を突き破って接地部40の表面に食い込む。これにより、突起56と接地部40が、直接、接触して導通可能となる。また、ナット53の締付けにより、上側のリップ部25が、上側の係止凹部22と座面55との間で上下に潰されて弾性変形するとともに、下側のリップ部25が、下側の係止凹部22と被覆層41との間で上下に潰されて弾性変形する。
そして、上側のリップ部25が潰されることにより、座面55の外周縁部が、アース用端子金具20の上面のうちシール部材23(上側のリップ部25)を包囲する円環形領域に対し、直接、接触して導通可能となる。これにより、アース用端子金具20は、座面55、ナット53、雌ネジ孔54、雄ネジ部52を通る経路と、座面55、ナット53、突起56を通る経路とにより、接地部40に対して導通可能に接続される。
また、貫通孔21(シール部材23の本体部24)の内周と、座面55と、接地部40(被覆層41)の表面とによって囲まれた接続空間58は、シール部材23によって防水されている。即ち、上側のリップ部25が潰されて座面55とアース用端子金具20の上面の係止凹部22とに密着しているので、アース用端子金具20の上面と座面55との隙間を通って貫通孔21内に至る経路での浸水が防止されている。また、下側のリップ部25が潰されて接地部40の上面(被覆層41)とアース用端子金具20の下面の係止凹部22とに密着しているので、被覆層41の上面とアース用端子金具20の下面との隙間を通って貫通孔21内に至る経路での浸水も防止されている。これにより、接続空間58内が確実に防水されている。
また、突起56が被覆層41を除去するのに伴い、被覆層41の削り屑が接地部40の表面から捲れ上がる。しかし、本実施例2では、被覆層41を除去する手段として、複数の突起56を周方向に間隔を空けて配置しているので、隣り合う突起56同士の間には、削り屑を収容するためのスペースが確保されている。したがって、被覆層41の削り屑がシール部材23を傷付けたり、突起56と接地部40との間に噛み込んだりする虞はない。
本実施例2のアース接続構造Bは、被覆層41で覆われた接地部40と、接地部40に導通可能に接続されるアース用端子金具20と、締結部材50とを備えている。締結部材50は、アース用端子金具20を貫通する雄ネジ部52と、雄ネジ部52を中心として回転しながらアース用端子金具20を接地部40との間で挟み付ける座面55とを有している。そして、座面55には、被覆層41に向かって突出する複数の突起56が一体に形成され、アース用端子金具20には、雄ネジ部52と突起56を貫通させることが可能な貫通孔21が形成されている。
この構成によれば、アース用端子金具20を接地部40に接続する際には、アース用端子金具20を被覆層41に接するように配置し、締結部材50の雄ネジ部52と突起56をアース用端子金具20に貫通孔21に貫通させる。この状態で座面55を回転させれば、雄ネジ部52の外周と貫通孔21の内周との間の円環形領域において、突起56が、周方向に移動しながら被覆層41を除去して接地部40に接触する。本実施例2では、被覆層41を除去する手段として、締結部材50を構成する座面55に突起56を一体に形成したので、突起を締結部材50とは別部品とした場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、突起を円錐形としたが、突起は、角錐形でもよく、錐形以外の形状でもよい。
(2)上記実施例1,2では、複数の突起を単一円周上に配置したが、複数の突起は、複数の円周上に配置されていてもよい。この場合、複数の円周は、同心状に配置されていてもよく、偏心した位置関係で配置されていてもよい。
(3)上記実施例1,2では、座面に複数の突起を設けたが、突起の数は1つだけであってもよい。
(4)上記実施例1,2では、シール部材を貫通孔の孔縁部に係止させることによってアース用端子金具に取り付けたが、シール部材は、貫通孔の内周面に形成した周方向の溝に係止させた状態で取り付けられていてもよい。
(5)上記実施例1,2では、シール部材をアース用端子金具に取り付けておくようにしたが、シール部材は、座面に取り付けておいてもよく、アース用端子金具を接地部に接続する工程で貫通孔に取り付けるようにしてもよい。
A…アース接続構造
10…接地部
12…被覆層
20…アース用端子金具
21…貫通孔
23…シール部材
30…締結部材
34…雄ネジ部
36…座面
37…突起
B…アース接続構造
40…接地部
41…被覆層
50…締結部材
52…雄ネジ部
55…座面
56…突起

Claims (3)

  1. 被覆層で覆われた接地部と、
    前記接地部に導通可能に接続されるアース用端子金具と、
    前記アース用端子金具を貫通する雄ネジ部と、前記雄ネジ部を中心として回転しながら前記アース用端子金具を前記接地部との間で挟み付ける座面とを有する締結部材とを備えたアース接続構造であって、
    前記座面には、前記被覆層に向かって突出する突起が一体に形成され、
    前記アース用端子金具には、前記雄ネジ部と前記突起を貫通させることが可能な貫通孔が形成されていることを特徴とするアース接続構造。
  2. 前記貫通孔の内部への浸水を規制するためのシール部材を備えていることを特徴とする請求項1記載のアース接続構造。
  3. 前記シール部材が、前記アース用端子金具に対し、前記貫通孔の孔縁部に係止した状態で取り付けられていることを特徴とする請求項2記載のアース接続構造。
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