JP2006303376A - シールド導電路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 パイプ側のボルト孔と取付け相手のボルト孔とを周方向において位置合わせできるようにする。
【解決手段】 シールド導電路Waは、パイプ20の端部を床板Fp(板状相手部材)の取付孔Heに嵌合し、パイプ20の端部に設けた取付板24のボルト孔26を床板Fpのボルト孔Hbに対応させ、両ボルト孔Hb,26に貫通したボルト27を締め付けることで、パイプ20の端部を床板Fpに固定するようになっている。ボルト孔26が形成されている取付板24は、パイプ20に対して相対回転可能とされているので、取付板24を適正な位置に回転させることにより、取付板24のボルト孔26を床板Fpのボルト孔Hbに対して位置合わせすることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シールド導電路に関するものである。
シールド機能を備えたシールド導電路として、従来、特許文献1に開示されているものがある。これは、複数本のノンシールド電線を金属製のパイプ内に挿通した構造になり、金属パイプが、シールド機能と電線保護機能を兼ね備えるようになっている。
特開2004−171952公報
この種のシールド導電路を電気自動車の動力回路として使用する場合、パイプを三次元方向へ曲げ加工して車体の床下に沿って配索し、パイプの端部を車体の取付孔に嵌合させて固定し、パイプの端部から導出されている電線を、車内に設けられているバッテリ等の機器に接続させる構造が考えられる。そして、パイプの端部を車体に固定する手段として、パイプの端部に取付板部を一体形成し、取付板部に形成したボルト孔と車体のボルト孔にボルトを貫通させて締め付ける構造が考えられる。
しかし、車体の床下におけるパイプ取付部の位置や向きには、公差範囲内でのバラツキがあるため、パイプを床下に固定してパイプの端部を取付孔に嵌合した状態ときに、パイプのボルト孔が車体のボルト孔に対して周方向に位置ずれすることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パイプ側のボルト孔と取付け相手のボルト孔とを周方向において位置合わせできるようにすることを目的とする。
しかし、車体の床下におけるパイプ取付部の位置や向きには、公差範囲内でのバラツキがあるため、パイプを床下に固定してパイプの端部を取付孔に嵌合した状態ときに、パイプのボルト孔が車体のボルト孔に対して周方向に位置ずれすることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パイプ側のボルト孔と取付け相手のボルト孔とを周方向において位置合わせできるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数本の電線を金属製のパイプに挿通してなり、前記パイプの端部を板状相手部材の取付孔に嵌合し、前記パイプの端部に設けたフランジ状の取付板のボルト孔を前記板状相手部材のボルト孔に対応させ、両ボルト孔に通したボルトを締め付けることで、前記パイプの端部が前記板状相手部材に対して導通可能に固定されるようになっているものにおいて、前記取付板が、前記パイプに対して相対回転が可能な状態で外嵌されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記パイプの外周には、雄ネジ部とストッパが設けられ、前記取付板が、前記雄ネジ部に螺合したロックナットと前記ストッパとの間に挟まれることで、前記パイプに対して回転規制された状態に固定されるようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ストッパが、全周に亘って連続する形態とされ、前記ストッパと前記ロックナットとの間には、前記取付板と前記板状相手部材の双方が互いに重なり合った状態で挟み付けられる構成としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記ストッパが、前記雄ネジ部に螺合された受けナットとされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ボルト孔が形成されている取付板は、パイプに対して相対回転可能とされているので、取付板を適正な位置に回転させることにより、取付板のボルト孔を板状相手部材のボルト孔に対して位置合わせすることができる。
ボルト孔が形成されている取付板は、パイプに対して相対回転可能とされているので、取付板を適正な位置に回転させることにより、取付板のボルト孔を板状相手部材のボルト孔に対して位置合わせすることができる。
<請求項2の発明>
ボルト孔同士が対応するように位置決めした取付板を、ロックナットの締付けによりパイプに対して回転規制された状態に固定しておくことができるので、ボルトをボルト孔に差し込む際の作業性がよい。
ボルト孔同士が対応するように位置決めした取付板を、ロックナットの締付けによりパイプに対して回転規制された状態に固定しておくことができるので、ボルトをボルト孔に差し込む際の作業性がよい。
<請求項3の発明>
取付板と板状相手部材は、互いに重なり合った状態でストッパとロックナットとの間で挟み付けられるので、取付板と板状相手部材との密着領域が全周に連続した形態となり、取付板と板状相手部材との間の接触信頼性が良い。
取付板と板状相手部材は、互いに重なり合った状態でストッパとロックナットとの間で挟み付けられるので、取付板と板状相手部材との密着領域が全周に連続した形態となり、取付板と板状相手部材との間の接触信頼性が良い。
<請求項4の発明>
ストッパとしての受けナットは、雄ネジ部に係合させた状態で回転させることにより、パイプに対して軸線方向に相対変位するので、軸線方向における取付板の位置を調整することができる。
ストッパとしての受けナットは、雄ネジ部に係合させた状態で回転させることにより、パイプに対して軸線方向に相対変位するので、軸線方向における取付板の位置を調整することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態のシールド導電路Waが取り付けられる電気自動車EVの車体Bdの前部にはエンジンルームが設けられ、エンジンルーム内には、ガソリン駆動のエンジンEgの他に、走行用モータを駆動するための動力回路を構成する機器Ivが収容されている。車体Bdの後部にも動力回路を構成する機器Btが搭載されており、両機器Iv,Btの間にはシールド導電路Waと車内用導電路Wbが配索されている。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態のシールド導電路Waが取り付けられる電気自動車EVの車体Bdの前部にはエンジンルームが設けられ、エンジンルーム内には、ガソリン駆動のエンジンEgの他に、走行用モータを駆動するための動力回路を構成する機器Ivが収容されている。車体Bdの後部にも動力回路を構成する機器Btが搭載されており、両機器Iv,Btの間にはシールド導電路Waと車内用導電路Wbが配索されている。
シールド導電体Waは、3本のノンシールドタイプの電線10を、一括シールド機能と電線保護機能を兼ね備えるパイプ20内に挿通した構成になる。電線10は、アルミニウム合金製の単芯線や銅製の撚り線等からなる導体11の外周を合成樹脂製の絶縁被覆12で包囲した形態であり、電線10の断面形状は導体11と絶縁被覆12の双方が真円形とされている。パイプ20は、アルミニウム合金製であり、その断面形状は、電線10と同様、真円形をなしている。パイプ20内における3本の電線10は、概ね俵積み状(電線10の中心を結んだときにほぼ正三角形を描く形態)をなすような位置関係に保たれている。このパイプ20は3本の電線10を挿通した状態で所定の配索経路に沿うように三次元的に曲げ加工されている。かかるシールド導電路Waは、車体Bdの床下、即ち床板Fp(本発明の構成要件である板状相手部材)の下面に沿うように配索され、ブラケット(図示せず)により車体Bdに支持されている。
各電線10の端部は、パイプ20の前後両端部においてパイプ20外へ導出され、電線10の導出端部は車内用導電路Wbを構成している。車内用導電路Wbは、銅合金製の金属細線をメッシュ状に編み込んだ筒状の編組線(図示せず)に3本の電線10を挿通したものである。シールド導電路Waの前端部に連なる車内用導電路Wbは、エンジンルーム内に屈曲させつつ配索され、この車内用導電路Wbの端部に取り付けられているコネクタ(図示せず)が機器Ivに嵌合されている。一方、シールド導電路Waの後端部に連なる車内用導電路Wbは、機器Btの収容室(図示せず)内に屈曲させつつ配索され、この車内用導電路Wbの端部に取り付けられているコネクタ(図示せず)が機器Btに嵌合されている。これにより、両機器Iv,Btがシールド導電体Waと車内用導電路Wbを介して接続されている。
シールド導電路Waの後端部は、車体Bdの床板Fpに対して導通可能な状態で取り付けられるようになっている。以下、その取付け構造を説明する。
床板Fpは、金属製であり、シールド導電路Waが取り付けられる部分は概ね水平となっている。この床板Fpの水平部分には、上下に貫通する円形の取付孔Heが形成されている。取付孔Heの内径は、パイプ20の外径よりも充分に大きい寸法となっている。また、床板Fpには、円形をなす一対のボルト孔Hbが貫通して形成されている。この一対のボルト孔Hbは、取付孔Heを挟んで対称に位置し、換言すると取付孔Heと同心の円周上に180°のピッチで配置されている。この一対のボルト孔Hbの内周には、雌ネジ部(図示せず)が形成されている。
床板Fpは、金属製であり、シールド導電路Waが取り付けられる部分は概ね水平となっている。この床板Fpの水平部分には、上下に貫通する円形の取付孔Heが形成されている。取付孔Heの内径は、パイプ20の外径よりも充分に大きい寸法となっている。また、床板Fpには、円形をなす一対のボルト孔Hbが貫通して形成されている。この一対のボルト孔Hbは、取付孔Heを挟んで対称に位置し、換言すると取付孔Heと同心の円周上に180°のピッチで配置されている。この一対のボルト孔Hbの内周には、雌ネジ部(図示せず)が形成されている。
パイプ20の後端部外周には、その後端(図2における上端)から所定長さに亘って雄ネジ部21が形成されている。この雄ネジ部21には、ロックナット22が上方(車体Bdの内部側)から螺合されるようになっている。ロックナット22は、内周に雌ネジ部か形成されているとともに、外周が正六角形とされた周知のナットと同じ形態である。また、パイプ20の後端部には、雄ネジ部21の前端(図2における下端)に近接する部分を全周に亘って連続し且つ同心円状に拡径するように塑性変形させることにより、ストッパ23が一体に形成されている。
パイプ20には、パイプ20とは別体の部品として製造された金属製のフランジ状をなす取付板24が組み付けられている。取付板24は、全体として概ね菱形をなす平板状をなし、その中央位置には円形の貫通孔25が形成されている。貫通孔25の内径は、パイプ20の外径と同じかそれよりも僅かに大きい寸法であって、ストッパ23の外径よりも小さい寸法とされている。取付板24の両端部には、円形をなす一対のボルト孔26が貫通して形成されている。この一対のボルト孔26は、貫通孔25を挟んで対称に位置し、換言すると貫通孔25と同心の円周上に180°のピッチで配置されている。
この取付板24における貫通孔25の中心からボルト孔26の中心までの距離は、床板Fpにおける取付孔Heの中心からボルト孔Hbの中心までの距離と同じ寸法とされている。そして、これらのボルト孔Hb,26には、下方(車体Bdの外部側)からボルト27が取り付けられるようになっている。
次に、シールド導電路Waのパイプ20の後端部を床板Fpに取り付ける工程を説明する。取付けに際しては、まず、シールド導電路Waのパイプ20を床下に沿って配索し、ブラケット(図示せず)により車体に固定するとともに、パイプ20の後端部に取付板24を外嵌した状態で、そのパイプ20の後端部(雄ネジ部21)を取付孔Heに対して下から嵌合させ、取付板24を床板Fpの下面に対して重なるように対応させる。尚、取付板24は、ストッパ23に係止した状態に保たれ、下方へ移動することはない。
このとき、取付板24はパイプ20に対して相対回転可能となっているため、図4に示すように、取付板24のボルト孔26の位置が、床板Fpのボルト孔Hbに対して周方向に位置ずれしている可能性がある。この場合は、取付板24をパイプ20を中心として回転させることにより、図3に示すように、取付板24のボルト孔26を床板Fpのボルト孔Hbに対して同心状に対応させる。そして、このボルト孔Hb,26同士が位置合わせされている状態を保ったままで、上からロックナット22を雄ネジ部21に螺合し、締め付けていく。これにより、取付板24における貫通孔25の孔縁部分が、全周に亘り、ストッパ23とロックナット22との間で上下方向(取付板24の板厚方向)に挟み付けられ、取付板24がパイプ20に対して電気的な導通を可能に且つ相対回転を規制された状態に組み付けられる。
この後、ボルト27を、下から取付板24のボルト孔26に差し込んで床板Fpのボルト孔Hbの雌ネジ部に螺合して締め付けると、取付板24がボルト27の頭部と床板Fpとの間で上下方向(板厚方向)に挟み付けられる。これにより、パイプ20が、取付板24を介し、床板Fpに対して導通可能に且つパイプ20の軸線方向(上下方向)及び周方向(水平回転方向)への相対変位を規制された状態で固定される。
尚、上記工程では、ロックナット22で取付板24をパイプ20に固定する工程を先に行い、その後で、ボルト27によって取付板24を床板Fpに固定したが、本実施形態では、これとは逆に、先にボルト27によって取付板24を床板Fpの固定しておき、その後で、ロックナット22により取付板24とパイプ20とを固定(結合)することもできる。
上述のように、本実施形態においては、ボルト孔26が形成されている取付板24は、パイプ20に対して相対回転可能とされているので、取付板24を適正な位置に回転させることにより、取付板24のボルト孔26を床板Fpのボルト孔Hbに対して位置合わせすることができる。
また、パイプ20の外周に雄ネジ部21とストッパ23を設け、取付板24を、雄ネジ部21に螺合したロックナット22とストッパ23との間で挟むことで、パイプ20に対して回転規制された状態に固定しておくことができるので、ボルト27をボルト孔Hb,26に差し込む際の作業性がよい。
また、パイプ20の外周に雄ネジ部21とストッパ23を設け、取付板24を、雄ネジ部21に螺合したロックナット22とストッパ23との間で挟むことで、パイプ20に対して回転規制された状態に固定しておくことができるので、ボルト27をボルト孔Hb,26に差し込む際の作業性がよい。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5を参照して説明する。本実施形態2は、床板Fpの取付孔heの内径を、取付板24の貫通孔25の内径とほぼ同じ寸法又はそれよりも僅かに大きい寸法としたものであり、ロックナット22とストッパ23との間では、取付板24における貫通孔25の孔縁部と床板Fpにおける取付孔heの孔縁部が、全周に亘って連続して互いに重なり合った状態で挟み付けられ、これにより、パイプ20と床板Fpが接続されている。尚、ストッパ23は、実施形態1と同じく全周に亘って連続した形態である。
本実施形態2では、取付板24と床板Fpを、互いに重なり合った状態でストッパ23とロックナット22との間で挟み付けるようにしたので、取付板24と床板Fpとの密着領域が全周に連続した形態となり、取付板24と床板Fpとの間の接触信頼性が高い。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5を参照して説明する。本実施形態2は、床板Fpの取付孔heの内径を、取付板24の貫通孔25の内径とほぼ同じ寸法又はそれよりも僅かに大きい寸法としたものであり、ロックナット22とストッパ23との間では、取付板24における貫通孔25の孔縁部と床板Fpにおける取付孔heの孔縁部が、全周に亘って連続して互いに重なり合った状態で挟み付けられ、これにより、パイプ20と床板Fpが接続されている。尚、ストッパ23は、実施形態1と同じく全周に亘って連続した形態である。
本実施形態2では、取付板24と床板Fpを、互いに重なり合った状態でストッパ23とロックナット22との間で挟み付けるようにしたので、取付板24と床板Fpとの密着領域が全周に連続した形態となり、取付板24と床板Fpとの間の接触信頼性が高い。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
<実施形態3>
次に、本発明を具体化した実施形態3を図6を参照して説明する。上記実施形態1ではストッパ23がパイプ20に一体に形成されていたが、本実施形態3のストッパは、パイプ20とは別体部品として製造された受けナット28となっている。受けナット28は、ロックナット22と同じく、内周に雌ネジ部が形成されているとともに、外周が正六角形とされた周知のナットと同じ形態である。この受けナット28は、取付板24をパイプ20に組み付ける前に、予め雄ネジ部21に螺合されて所定位置(所定の高さ)で待機している。
取付板24をパイプ20に取り付けてロックナット22を締め付けると、ロックナット22と受けナット28との間で取付板24における貫通孔25の孔縁部が全周に亘って挟み付けられるとともに、ロックナット22と受けナット28の締付けにより、両ナット22,28及び取付板24がパイプ20に対して軸線方向に相対変位することが規制される。また、両ナット22,28と取付板24は、パイプ20に対する周方向(回転方向)の相対変位も規制される。
本実施形態3では、ストッパとしての受けナット28を雄ネジ部21に係合させた状態で回転させることにより、パイプ20に対する軸線方向(上下方向)の位置を調整することができるので、この受けナット28に当接されることによって高さを規定される取付板24も、軸線方向における位置を調整することができる。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
次に、本発明を具体化した実施形態3を図6を参照して説明する。上記実施形態1ではストッパ23がパイプ20に一体に形成されていたが、本実施形態3のストッパは、パイプ20とは別体部品として製造された受けナット28となっている。受けナット28は、ロックナット22と同じく、内周に雌ネジ部が形成されているとともに、外周が正六角形とされた周知のナットと同じ形態である。この受けナット28は、取付板24をパイプ20に組み付ける前に、予め雄ネジ部21に螺合されて所定位置(所定の高さ)で待機している。
取付板24をパイプ20に取り付けてロックナット22を締め付けると、ロックナット22と受けナット28との間で取付板24における貫通孔25の孔縁部が全周に亘って挟み付けられるとともに、ロックナット22と受けナット28の締付けにより、両ナット22,28及び取付板24がパイプ20に対して軸線方向に相対変位することが規制される。また、両ナット22,28と取付板24は、パイプ20に対する周方向(回転方向)の相対変位も規制される。
本実施形態3では、ストッパとしての受けナット28を雄ネジ部21に係合させた状態で回転させることにより、パイプ20に対する軸線方向(上下方向)の位置を調整することができるので、この受けナット28に当接されることによって高さを規定される取付板24も、軸線方向における位置を調整することができる。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では板状相手部材を電気自動車の車体の床板としたが、本発明は、車体以外の板状相手部材に取り付けられるシールド導電路にも適用することができる。
(2)上記実施形態では1本のパイプに挿通される電線の数を3本としたが、本発明によれば、電線の数は、2本又は4本以上としてもよい。
(3)上記実施形態では1つの取付板に形成されるボルト孔の数を2つとしたが、本発明によれば、ボルト孔の数は、1つ又は3つ以上でもよい。
(4)上記実施形態ではボルトを、車体の外側から差し込んで板状相手部材のボルト孔に螺合したが、車体の内側からボルトを差し込んで取付板のボルト孔に螺合してもよい。
(5)上記実施形態では一方(車体側)のボルト孔に雌ネジ部を形成してこのボルト孔にボルトを螺合したが、ボルトにナットを螺合し、ボルトの頭部とナットとの間で取付板と車体を挟んで固定してもよい。
(6)上記実施形態では取付板をパイプに対して回転規制状態に保持する手段を設けたが、本発明によれば、取付板をパイプに対して回転規制する手段を設けない構成としてもよい。この場合、取付板がパイプから外れないストッパ手段を設けることができる。
(7)上記実施形態1及び2ではストッパをパイプに一体に形成したが、本発明によれば、パイプとは別体部品として製造されたストッパをパイプに組み付けてもよい。この場合、ストッパは、パイプに対して回転規制された状態と、パイプに対して回転を許容された状態のいずれであってもよい。
(8)上記実施形態1及び2においてはストッパが全周に亘って連続する形態としたが、本発明によれば、ストッパは、周方向に間隔を空けた複数箇所に分散配置してもよい。
(9)上記実施形態3ではロックナットと受けナットが取付板のみを挟むようにしたが、本発明によれば、ロックナットと受けナットが取付板と板状相手部材の両方を重ね合わせた状態で一緒に挟み付けてもよい。
(10)上記実施形態ではシールド導電路が車体の外部に配索される場合について説明したが、本発明は、車体の内部に配索されるシールド導電路にも適用できる。
(11)上記実施形態において取付板と板状相手部材との間に防水用のパッキンやシールリングなどを介装してもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では板状相手部材を電気自動車の車体の床板としたが、本発明は、車体以外の板状相手部材に取り付けられるシールド導電路にも適用することができる。
(2)上記実施形態では1本のパイプに挿通される電線の数を3本としたが、本発明によれば、電線の数は、2本又は4本以上としてもよい。
(3)上記実施形態では1つの取付板に形成されるボルト孔の数を2つとしたが、本発明によれば、ボルト孔の数は、1つ又は3つ以上でもよい。
(4)上記実施形態ではボルトを、車体の外側から差し込んで板状相手部材のボルト孔に螺合したが、車体の内側からボルトを差し込んで取付板のボルト孔に螺合してもよい。
(5)上記実施形態では一方(車体側)のボルト孔に雌ネジ部を形成してこのボルト孔にボルトを螺合したが、ボルトにナットを螺合し、ボルトの頭部とナットとの間で取付板と車体を挟んで固定してもよい。
(6)上記実施形態では取付板をパイプに対して回転規制状態に保持する手段を設けたが、本発明によれば、取付板をパイプに対して回転規制する手段を設けない構成としてもよい。この場合、取付板がパイプから外れないストッパ手段を設けることができる。
(7)上記実施形態1及び2ではストッパをパイプに一体に形成したが、本発明によれば、パイプとは別体部品として製造されたストッパをパイプに組み付けてもよい。この場合、ストッパは、パイプに対して回転規制された状態と、パイプに対して回転を許容された状態のいずれであってもよい。
(8)上記実施形態1及び2においてはストッパが全周に亘って連続する形態としたが、本発明によれば、ストッパは、周方向に間隔を空けた複数箇所に分散配置してもよい。
(9)上記実施形態3ではロックナットと受けナットが取付板のみを挟むようにしたが、本発明によれば、ロックナットと受けナットが取付板と板状相手部材の両方を重ね合わせた状態で一緒に挟み付けてもよい。
(10)上記実施形態ではシールド導電路が車体の外部に配索される場合について説明したが、本発明は、車体の内部に配索されるシールド導電路にも適用できる。
(11)上記実施形態において取付板と板状相手部材との間に防水用のパッキンやシールリングなどを介装してもよい。
Fp…床板(板状相手部材)
Hb…ボルト孔
He…取付孔
Wa…シールド導電路
10…電線
20…パイプ
24…取付板
26…ボルト孔
27…ボルト
he…取付孔
28…受けナット
Hb…ボルト孔
He…取付孔
Wa…シールド導電路
10…電線
20…パイプ
24…取付板
26…ボルト孔
27…ボルト
he…取付孔
28…受けナット
Claims (4)
- 複数本の電線を金属製のパイプに挿通してなり、
前記パイプの端部を板状相手部材の取付孔に嵌合し、
前記パイプの端部に設けたフランジ状の取付板のボルト孔を前記板状相手部材のボルト孔に対応させ、両ボルト孔に通したボルトを締め付けることで、前記パイプの端部が前記板状相手部材に対して導通可能に固定されるようになっているものにおいて、
前記取付板が、前記パイプに対して相対回転が可能な状態で外嵌されていることを特徴とするシールド導電路。 - 前記パイプの外周には、雄ネジ部とストッパが設けられ、
前記取付板が、前記雄ネジ部に螺合したロックナットと前記ストッパとの間に挟まれることで、前記パイプに対して回転規制された状態に固定されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のシールド導電路。 - 前記ストッパが、全周に亘って連続する形態とされ、
前記ストッパと前記ロックナットとの間には、前記取付板と前記板状相手部材の双方が互いに重なり合った状態で挟み付けられる構成としたことを特徴とする請求項2記載のシールド導電路。 - 前記ストッパが、前記雄ネジ部に螺合された受けナットとされていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のシールド導電路。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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