JP6109608B2 - Egrシステム - Google Patents

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Description

本開示の技術は、エンジンの排気通路から吸気通路へ排気の一部を還流させるEGRシステムに関する。
従来から、例えば特許文献1のように、燃焼温度を低下させることによって排気に含まれるNOxを低減させる方法として、エンジンの排気側から吸気側へ排気の一部を還流させる排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)が知られている。EGRでは、排気を吸気に還流させることにより吸気に含まれる二酸化炭素を増加させ、その二酸化炭素に燃焼時の熱の一部を吸収させることによって燃焼温度を低下させている。
特開2002−332879号公報
一方、EGRを行うためには吸気側の圧力よりも排気側の圧力が高い状態が維持されていることが必要とされるため、吸気に含まれる二酸化炭素を増加させる、すなわち、大量のEGRガスが必要とされる状態では、排気側の圧力をより高い圧力に維持しなければならない。排気側の圧力を高めることは、エンジンのポンピングロスを増大させて該エンジンの出力の低下や燃料消費量の増加を招く。そのため、EGRにともなうエンジンのポンピングロスを抑制することが強く望まれている。
本開示の技術は、EGRにともなうエンジンのポンピングロスを抑制することが可能なEGRシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するEGRシステムは、エンジンの吸気通路と排気通路とを接続するEGR通路と、前記排気通路前記EGR通路が接続される部位よりも前記排気通路における下流側に配置され、前記排気通路を流れる排気と吸収液とを接触させて、前記排気に含まれる二酸化炭素を前記吸収液で吸収する吸収部と、前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液と前記排気通路を流れる排気との間で熱交換を行う熱交換部を有し、前記熱交換部で前記吸収液を加熱して前記吸収液に吸収された二酸化炭素を再生する再生部と、前記吸収部と前記再生部との間で前記吸収液を循環させる循環部と、前記再生部と前記EGR通路とを接続し、前記再生部にて再生された前記二酸化炭素を前記EGR通路に供給する供給通路と、を備え、前記供給通路は、前記供給通路における流路断面積を変更可能に構成された流量調整弁と、前記供給通路における前記流量調整弁の上流側に配置され、前記流量調整弁が閉弁状態にあり、かつ、前記供給通路内の圧力が閾値を超えたときに開弁して前記排気通路における前記吸収部の下流側へ放出通路を通じて前記二酸化炭素を放出する安全弁と、を備える。また、このEGRシステムにおいては、前記供給通路は、前記供給通路における前記流量調整弁の下流側に配設され、前記再生部から前記EGR通路へと向かう前記二酸化炭素の流通を許可する一方、前記EGR通路から前記再生部へ向かうEGRガスの流通を禁止する逆止弁を備えることが好ましい。
また、上記課題を解決するEGRシステムは、エンジンの吸気通路と排気通路とを接続するEGR通路と、前記排気通路と前記EGR通路とが接続される部位よりも前記排気通路における下流側に配置され、前記排気通路を流れる排気と吸収液とを接触させて、前記排気に含まれる二酸化炭素を前記吸収液で吸収する吸収部と、前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液と前記排気通路を流れる排気との間で熱交換を行う熱交換部を有し、前記熱交換部で前記吸収液を加熱して前記吸収液に吸収された二酸化炭素を再生する再生部と、前記吸収部と前記再生部との間で前記吸収液を循環させる循環部と、前記再生部と前記EGR通路とを接続し、前記再生部にて再生された前記二酸化炭素を前記EGR通路に供給する供給通路と、前記排気通路において前記吸収部および前記再生部のうちで少なくとも前記再生部を迂回する迂回通路と、前記迂回通路を開閉する切替弁と、前記切替弁の開閉を制御する制御部と、を備える。また、このEGRシステムにおいて、前記制御部は、前記再生部における吸収液の温度が過度に高いと判断したときに前記切替弁を開弁することが好ましい。また、このEGRシステムにおいて、前記供給通路は、前記EGR通路を流れるEGRガスが該供給通路に流入することを抑止する抑止部を備えることが好ましい。
上記EGRシステムによれば、排気に含まれる二酸化炭素が吸収部にて吸収され、その吸収された二酸化炭素が再生部で再生される。そして、再生部にて再生された高濃度の二酸化炭素が供給通路を通じてEGR通路に供給される。すなわち、二酸化炭素が供給されたEGRガスは、EGR通路に流入した排気と、EGR通路に流入しなかった排気から吸収され濃度が高められた二酸化炭素とで構成される。これにより、EGRガスがEGR通路に流入する排気のみである場合に比べて、EGRガスにおける二酸化炭素の濃度が高められ、同じ量の二酸化炭素を得るうえでは、EGR通路における排気の圧力、ひいては、排気通路における排気の圧力が抑えられる。そのため、エンジンのポンピングロスが抑制される。
また、排気の排熱を利用して吸収液の加熱が行われることから、例えば吸収液を加熱するヒーター等を別途設ける場合に比べて、排気の排熱が有効に利用されるとともにEGRシステムの構成が簡素なものになる。
上記EGRシステムは、前記再生部から前記吸収部に流れる前記吸収液を冷却する冷却部を備えることが好ましい。
この構成によれば、再生部から吸収部へと送り込まれる際、冷却部によって吸収液の積極的な冷却が行われる。その結果、冷却部による冷却が行われない場合に比べて、吸収液の使用量が削減されるとともに排気に含まれる二酸化炭素が吸収部にて吸収されやすくなる。
上記EGRシステムにおいて、前記吸収部に流れる排気は、前記熱交換部を通過した排気であることが好ましい。
この構成によれば、再生部にて吸収液を加熱した分だけ、吸収部に流入する排気の温度が低くなる。そのため、吸収部において、排気の流入にともなう吸収液の温度上昇が抑制されることで吸収液に二酸化炭素が吸収されやすくなる。
上記EGRシステムにおいて、EGR通路から供給通路へのEGRガスの流入が逆止弁あるいは抑止部にて抑制されるため、逆止弁あるいは抑止部よりも再生部側の部分における供給通路では、二酸化炭素の濃度がEGRガスよりも高い状態が維持されやすくなる。その結果、供給通路からEGR通路にガスを供給することによって、EGRガスにおける二酸化炭素の濃度が高い確率の下で上昇する。
上記EGRシステムにおいて、前記吸収部及び前記再生部が、前記排気通路を流れる排気を浄化する排気浄化装置の下流側に配設されることが好ましい。
この構成によれば、吸収部は、排気浄化装置にて浄化された排気から二酸化炭素を吸収し、再生部は、排気浄化装置にて浄化された排気から熱量を吸収する。その結果、排気浄化装置よりも上流側に吸収部が配設される場合に比べて、吸収液の汚れが抑えられる。また、排気浄化装置に流入する排気の温度低下が抑えられるため、例えば排気浄化装置に備えた触媒が活性化温度に維持されやすくなる。
上記EGRシステムにおいて、前記EGR通路は、該EGR通路を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラーを備え、前記供給通路は、前記EGR通路における前記EGRクーラーの上流側に接続されることが好ましい。
この構成によれば、EGRクーラーは、再生部で再生された二酸化炭素を含むEGRガスを冷却するため、EGRガスにおける二酸化炭素の濃度がさらに高められる。
本開示の技術におけるEGRシステムを具体化した一実施形態の構成をEGRシステムの搭載されたエンジンとともに示す図である。 再生装置の作動態様を排気の流れを用いて説明する図である。 変形例におけるEGRシステムの吸収部及び再生部付近の構成を示す構成図であって、再生装置に含まれる構成の一部を省略して示した図である。
以下、図1及び図2を参照して、本開示におけるEGRシステム及びEGR方法の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、ディーゼルエンジン10(以下、単にエンジン10という。)のシリンダーブロック11には、一列に並んだ6つのシリンダー12が形成されており、各シリンダー12には、インジェクタ13から燃料が噴射される。シリンダーブロック11には、各シリンダー12に吸気を供給するためのインテークマニホールド14と、各シリンダー12からの排気が流入するエキゾーストマニホールド15とが接続されている。
吸気通路16には、ターボチャージャー17を構成するコンプレッサー18が取り付けられ、コンプレッサー18の下流側には、コンプレッサー18によって圧縮された吸気を冷却するインタークーラー19が取り付けられている。
エキゾーストマニホールド15には、排気通路20が接続されている。排気通路20には、コンプレッサー18に連結軸21を介して連結されて、ターボチャージャー17を構成するタービン22が取り付けられている。排気通路20におけるタービン22の下流側には、排気浄化装置23が配設されている。排気浄化装置23は、排気に含まれる微粒子を捕捉するDPFや排気に含まれるNOxを還元する触媒等で構成されている。
エンジン10には、排気浄化装置23を通過した排気を用いたEGRを行うEGRシステム30が搭載されている。EGRシステム30は、吸気通路16におけるコンプレッサー18の上流側と、排気通路20における排気浄化装置23の下流側とを接続するEGR通路31を備えている。EGR通路31には、EGR通路31を流れるガスであるEGRガスを冷却するEGRクーラー32と、EGR通路31におけるEGRガスの流量を調整する流量調整弁であるEGR弁33とが取り付けられている。EGR弁33が開弁状態にあるとき、排気の一部はEGR通路31に流入し、排気の残りがEGRシステム30の再生装置35に流入する。EGR弁33が閉弁状態にあるとき、排気は、EGR通路31に流入することなく再生装置35に流入する。
再生装置35では、排気通路20に取り付けられた吸収部36と、排気通路20に取り付けられた再生部39とが、排気通路20の下流側から順に配置されている。再生装置35に流入した排気の一部あるいは全部は、再生部39を通過したのちに吸収部36に流入する。
吸収部36には、二酸化炭素を選択的に溶解可能なアルカリ性溶液である吸収液Aが貯留されている。吸収液Aは、吸収剤として例えばモノエタノールアミンを含有した水溶液である。吸収部36では、吸収液Aと排気との接触により排気に含まれる二酸化炭素が吸収液Aによって吸収される。
吸収部36と再生部39との間には、第1循環通路37と第2循環通路41とが相互に並列に接続されている。第1循環通路37の途中には、循環ポンプ38が取り付けられ、循環ポンプ38が駆動されるとき、吸収部36の吸収液Aは第1循環通路37を通じて再生部39に送り込まれる。循環ポンプ38は、エンジン10の始動時から停止時まで駆動され続ける。第2循環通路41の途中には、冷却部である吸収液クーラー42が取り付けられ、吸収液クーラー42は、吸収部36に流れる吸収液Aに二酸化炭素が吸収される温度、例えば60℃まで吸収液Aを冷やす。
再生部39は、排気通路20を流れる排気から熱量を受ける熱交換部40を備え、吸収部36から送り込まれた吸収液Aを熱交換部40の得た熱量で加熱する。そして、再生部39は、吸収液Aを例えば130℃以上まで昇温させ、吸収液Aに吸収された二酸化炭素を二酸化炭素として吸収液Aから脱離させる、すなわち、二酸化炭素を再生する。再生部39は、二酸化炭素の脱離した吸収液Aを吸収液クーラー42を通して吸収部36に戻す。つまり、第1循環通路37、循環ポンプ38、第2循環通路41によって循環部が構成され、吸収液Aは、吸収部36での二酸化炭素の吸収と、再生部39での二酸化炭素の再生とを繰り返しながら吸収部36と再生部39との間を循環する。
再生部39は、EGR通路31にてEGRクーラー32よりも上流側である部位に、供給通路43を通じて接続されている。供給通路43の途中には、流量調整弁45と逆止弁46とが取り付けられ、流量調整弁45は、逆止弁46よりも再生部39側に取り付けられている。これら流量調整弁45と逆止弁46とによって、抑止部44が構成されている。なお、供給通路43の途中には、供給通路43内の圧力が所定の閾値を超えたときに二酸化炭素を供給通路43から放出する安全弁47が取り付けられている。安全弁47により供給通路43から放出された二酸化炭素は、放出通路48を通じて、排気通路20の一部であるテールパイプ49内に流入する。
流量調整弁45は、供給通路43の流路断面積を変更することで再生部39からEGR通路31へ向かって流れる二酸化炭素の流量を調整する。逆止弁46は、流量調整弁45よりもEGR通路31側に配設されており、再生部39からEGR通路31へ向かって流れるガスの流通を許可する一方、EGR通路31から再生部39へ向かって流れるガスの流通を禁止する。そして、再生部39にて生成された二酸化炭素は、再生部39から供給通路43に流入し、EGR通路31におけるEGRクーラー32の上流側に流出する。
EGR弁33及び流量調整弁45の開度は、ECU50によって各別に制御される。ECU50は、エンジン10に関する各種情報を検出する各種のセンサーからの信号に基づいてEGR弁33及び流量調整弁45の開度制御を行い、流量調整弁45に関してはEGR弁33が開弁状態にあることを条件として開弁状態に制御する。なお、上記情報としては、例えば、エンジン10の回転速度や燃料噴射量、インテークマニホールド14における圧力や酸素濃度、エキゾーストマニホールド15における圧力や酸素濃度、吸気通路16に吸入された空気の量である吸入空気量、EGR通路31に流入する直前の排気の圧力などが挙げられる。また、上記情報としては、例えば、吸気通路16に流入する直前におけるEGRガスの圧力や二酸化炭素の濃度、再生部39における吸収液Aの温度、供給通路43における二酸化炭素の圧力等が挙げられる。なお、濃度は、質量濃度あるいは物質量濃度のことをいう。
次に、上述した構成のEGRシステム30の作用について説明する。
エンジン10から排出された排気は、タービン22を通過すると排気浄化装置23にて浄化される。排気浄化装置23にて浄化された排気は、EGR弁33が開弁状態にあるとき、一部がEGR通路31に流入し、残りが再生装置35に流入する。また、EGR弁33が閉弁状態にあるとき、全ての排気が再生装置35へ流入する。
図2に示されるように、再生装置35に流入した排気は、まず、再生部39に流入する。再生部39を流れる排気は、熱交換部40を介して再生部39内の吸収液Aを加熱する。そのため、再生部39から流出する排気は、吸収液Aに熱を奪われた状態であり、再生部39から流出する排気の温度は、再生部39に流入する前よりも低い。再生部39から流出した排気は、続いて吸収部36に流入する。吸収部36を流れる排気は、吸収液Aとの接触により排気に含まれている二酸化炭素の一部を吸収液Aに吸収する。そして、吸収部36から流出する排気は、マフラー等を通じて大気へと排出される。
一方、再生装置35では、エンジン10の始動にともない循環ポンプ38が駆動され、吸収部36と再生部39との間における吸収液Aの循環が開始される。吸収部36にて二酸化炭素を吸収した吸収液Aは、第1循環通路37を通じて再生部39へ送り込まれる。再生部39に送り込まれた吸収液Aは、熱交換部40を介して排気によって加熱されて二酸化炭素を再生する。これにより、再生部39では、二酸化炭素が生成される。再生部39にて加熱された吸収液Aは、第2循環通路41を通じて吸収部36へ流入する。この際に、第2循環通路41を流れる吸収液Aは、吸収液クーラー42によって冷却される。そして、吸収液クーラー42によって冷却された吸収液Aは、吸収部36にて再び排気の二酸化炭素を吸収し、再生部39へ再び送り込まれる。
再生部39にて生成された二酸化炭素は、流量調整弁45が閉弁状態にあるとき、再生部39及び供給通路43内に貯留される。この際に、EGR通路31に流入した排気の供給通路43へ流入は逆止弁46によって抑えられるため、供給通路43内は、排気よりも二酸化炭素の濃度が高い状態に維持される。この間、供給通路43では、安全弁47の開弁によって過度な圧力の上昇が抑えられる。
一方、流量調整弁45が開弁状態にあるとき、再生部39にて生成された二酸化炭素は、供給通路43を通じてEGR通路31に供給される。これにより、EGRガスは、排気通路20からEGR通路31に流入した排気と、EGR通路31に流入しなかった排気から吸収した二酸化炭素とを含むガスとなる。そして、EGRガスは、EGRクーラー32で冷却されることで二酸化炭素の濃度がさらに高められたうえで吸気通路16に供給される。結果として、エンジン10には、EGR通路31に流入する排気のみがEGRガスである場合に比べて、二酸化炭素の濃度の高いガスが供給される。
以上説明したように、上記実施形態のEGRシステム及びEGR方法によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)吸気通路16に供給されるEGRガスが、EGR通路31に流入した排気と、EGR通路31に流入しなかった排気中の二酸化炭素とで構成される。そのため、EGRガスがEGR通路に流入する排気のみである場合に比べて、EGRガスにおける二酸化炭素の濃度が高められ、同じ量の二酸化炭素を得るうえでは、EGR通路における排気の圧力、ひいては、排気通路20における排気の圧力が抑えられる。その結果、エンジンのポンピングロスが抑制される。
(2)EGRガスの二酸化炭素の濃度は、EGR通路31に流入する排気の圧力を高めること、すなわち、タービン22の出力及び回転を高めることでも実現される。しかしながら、こうした方法は、タービン22の高出力及び高回転が要求されるため、タービン22への負荷が大きくなる。この点、EGRシステム30では、EGR通路31に流入する排気の圧力を高めることなくEGRガスの二酸化炭素の濃度が高められる。それゆえに、EGRが実行されることに際し、タービン22の負荷が軽減される。
(3)再生装置35では、吸収部36と再生部39との間で吸収液Aが循環するとともに再生部39から吸収部36へ流れる吸収液Aには吸収液クーラー42による積極的な冷却が行われる。その結果、吸収液クーラー42による吸収液Aの冷却が行われない場合に比べて、吸収液Aの使用量が削減されるとともに排気に含まれる二酸化炭素が吸収部36にて吸収されやすくなる。
(4)再生部39では、熱交換部40によって排気の排熱を利用して吸収液Aの加熱が行われる。そのため、例えば吸収液Aを加熱するヒーター等を別途設ける場合に比べて、EGRシステム30の構成が簡素なものになるばかりか、排気の排熱が有効に利用される。
(5)再生部39にて吸収液Aを加熱した分だけ、吸収部36に流入する排気の温度が低くなる。そのため、吸収部36において、排気の流入にともなう吸収液Aの温度上昇が抑制されることで吸収液Aに排気中の二酸化炭素が吸収されやすくなる。
(6)EGR通路31から供給通路43へのEGRガスの流入が抑止部44によって抑制されることで、抑止部44よりも再生部39側の部分における供給通路43では、二酸化炭素の濃度がEGRガスよりも高い状態に維持されやすくなる。その結果、供給通路43からEGR通路31にガスを供給することによって、EGRガスにおける二酸化炭素の濃度が高い確率の下で上昇する。
(7)吸収部36は、排気浄化装置23にて浄化された排気から二酸化炭素を吸収する。その結果、排気浄化装置23よりも上流側に吸収部36が配設される場合に比べて、吸収液Aの汚れが抑えられる。
(8)再生部39は、排気浄化装置23にて浄化された排気で吸収液Aを加熱する。そのため、排気浄化装置23の加熱を行なううえで排気の排熱が効率的に利用される。
(9)EGRクーラー32は、EGR通路31に流入した排気と供給通路43からの二酸化炭素とで構成されるEGRガスを冷却する。すなわち、二酸化炭素の濃度が高められたEGRガスがさらに冷却されてから吸気通路16に供給される。これにより、EGRガスの冷却が行われない場合によりも燃焼温度が低下するため、排気に含まれるNOxがさらに低減される。
(10)循環ポンプ38がエンジン10の始動時から停止時まで駆動され続けることから、吸収液Aは、吸収部36と再生部39との間を循環し続ける。そのため、再生部39における吸収液Aの滞留が抑えられることから、再生部39における吸収液Aの過度な昇温が抑えられる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・EGR通路31に対する供給通路43の接続位置は、EGRクーラー32の下流側であってもよい。なお、EGR通路31からEGRクーラー32が割愛されてもよい。
・吸収部36及び再生部39の少なくとも一方は、排気通路20における排気浄化装置23の上流側に配置されていてもよく、また、吸収部36は、排気通路20にて再生部39の上流側に配置されてもよい。
・抑止部44は、EGR通路31から供給通路43への排気の流入を抑えることが可能であればよく、逆止弁46及び流量調整弁45の少なくとも一方を備えていればよい。なお、供給通路43から抑止部44が割愛されてもよい。
・熱交換部40は、吸収部36を通過した後の排気を用いて吸収液Aを加熱してもよく、吸収部36を通過する前の排気と、吸収部36を通過した後の排気とを用いて吸収液Aを加熱してもよい。
・再生部39において吸収液Aを加熱する方法は、排気との熱交換に限られない。例えば、電気ヒーター等を用いて吸収液Aが加熱されてもよい。
・再生部39から吸収部36に送り込まれる過程において、吸収液Aの温度が二酸化炭素を吸収可能な温度まで低下するならば、第2循環通路41から吸収液クーラー42が省略されてもよい。
・排気通路20の途中を迂回する迂回通路が別途設けられ、吸収部36に流入する排気が迂回通路を通じて流入する排気であってもよい。この際に、排気通路20から吸収部36に向けて分岐される部位は、排気通路20にてEGR通路31が接続される部位よりも下流側であればよい。
・排気通路20の途中を迂回する迂回通路が別途設けられ、再生部39に流入する排気が迂回通路を通じて流入する排気であってもよい。なお、排気通路20から再生部39に向けて分岐される部位は、排気通路20にてEGR通路31が接続される部位よりも下流側であってもよいし、排気通路20にてEGR通路31が接続される部位よりも上流側であってもよい。
・供給通路43から安全弁47が割愛されてもよい。こうした構成の下では、例えば、供給通路圧力センサーからの検出信号に基づいて、供給通路43内の圧力が過度に高いと判断されるとき、EGRの実施に関わらず、流量調整弁45を開弁させることが好ましい。
・再生装置35は、供給通路43内の二酸化炭素を強制的にEGR通路31に送り込む装置を備えていてもよい。
・第2循環通路41の途中には、再生部39内の吸収液Aを吸入し、その吸入した吸収液Aを吸収部36に吐出するポンプが取り付けられていてもよい。こうした構成によれば、吸収部36と再生部39との間における吸収液Aの循環がより円滑に行われる。
・図3に示されるように、再生部39及び吸収部36が排気通路20に取り付けられている場合に、EGRシステム30は、再生部39及び吸収部36を迂回するとともにECU50によって開閉が制御される切替弁56を備えた迂回通路57をさらに備えていてもよい。
こうした構成によれば、例えば、ECU50によって再生部39における吸収液Aの温度が過度に高いと判断されたとき、切替弁56は開弁されて、再生部39及び吸収部36に対し排気通路20の排気の一部が迂回される。これにより、再生部39に流入する排気が低減されて、吸収液Aの過度な温度上昇が抑えられる。
なお、こうした迂回通路は、再生部39及び吸収部36だけでなく、再生部39だけを迂回の対象とした通路であってもよいし、吸収部36だけを迂回の対象とした通路であってもよい。また、再生部39及び吸収部36を選択的に迂回させることが可能な通路であってもよい。
・吸収液は、二酸化炭素を選択的に溶解可能であり、且つ溶解した二酸化炭素を加熱により再生可能な液体であればよく、吸収剤は、モノエタノールアミンに限らず、例えばジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンであってもよい。
・EGRシステム30が適用されるエンジンは、ガソリンエンジンであってもよい。
10…ディーゼルエンジン、11…シリンダーブロック、12…シリンダー、13…インジェクタ、14…インテークマニホールド、15…エキゾーストマニホールド、16…吸気通路、17…ターボチャージャー、18…コンプレッサー、19…インタークーラー、20…排気通路、21…連結軸、22…タービン、23…排気浄化装置、30…EGRシステム、31…EGR通路、32…EGRクーラー、33…EGR弁、35…再生装置、36…吸収部、37…第1循環通路、38…循環ポンプ、39…再生部、40…熱交換部、41…第2循環通路、42…吸収液クーラー、43…供給通路、44…抑止部、45…流量調整弁、46…逆止弁、47…安全弁、48…放出通路、49…テールパイプ、50…ECU、56…切替弁、57…迂回通路。

Claims (9)

  1. エンジンの吸気通路と排気通路とを接続するEGR通路と、
    前記排気通路前記EGR通路が接続される部位よりも前記排気通路における下流側に配置され、前記排気通路を流れる排気と吸収液とを接触させて、前記排気に含まれる二酸化炭素を前記吸収液で吸収する吸収部と、
    前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液と前記排気通路を流れる排気との間で熱交換を行う熱交換部を有し、前記熱交換部で前記吸収液を加熱して前記吸収液に吸収された二酸化炭素を再生する再生部と、
    前記吸収部と前記再生部との間で前記吸収液を循環させる循環部と、
    前記再生部と前記EGR通路とを接続し、前記再生部にて再生された前記二酸化炭素を前記EGR通路に供給する供給通路と、を備え
    前記供給通路は、
    前記供給通路における流路断面積を変更可能に構成された流量調整弁と、
    前記供給通路における前記流量調整弁の上流側に配置され、前記流量調整弁が閉弁状態にあり、かつ、前記供給通路内の圧力が閾値を超えたときに開弁して前記排気通路における前記吸収部の下流側へ放出通路を通じて前記二酸化炭素を放出する安全弁と、を備える
    EGRシステム。
  2. 前記供給通路は、
    前記供給通路における前記流量調整弁の下流側に配設され、前記再生部から前記EGR通路へと向かう前記二酸化炭素の流通を許可する一方、前記EGR通路から前記再生部へ向かうEGRガスの流通を禁止する逆止弁を備える
    請求項1に記載のEGRシステム。
  3. エンジンの吸気通路と排気通路とを接続するEGR通路と、
    前記排気通路前記EGR通路が接続される部位よりも前記排気通路における下流側に配置され、前記排気通路を流れる排気と吸収液とを接触させて、前記排気に含まれる二酸化炭素を前記吸収液で吸収する吸収部と、
    前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液と前記排気通路を流れる排気との間で熱交換を行
    う熱交換部を有し、前記熱交換部で前記吸収液を加熱して前記吸収液に吸収された二酸化炭素を再生する再生部と、
    前記吸収部と前記再生部との間で前記吸収液を循環させる循環部と、
    前記再生部と前記EGR通路とを接続し、前記再生部にて再生された前記二酸化炭素を前記EGR通路に供給する供給通路と、
    前記排気通路において前記吸収部および前記再生部のうちで少なくとも前記再生部を迂回する迂回通路と、
    前記迂回通路を開閉する切替弁と、
    前記切替弁の開閉を制御する制御部と、を備える
    EGRシステム。
  4. 前記制御部は、前記再生部における吸収液の温度が過度に高いと判断したときに前記切替弁を開弁する
    請求項3に記載のEGRシステム。
  5. 前記供給通路は、
    前記EGR通路を流れるEGRガスが該供給通路に流入することを抑止する抑止部を備える
    請求項3または4に記載のEGRシステム。
  6. 前記再生部から前記吸収部に流れる前記吸収液を冷却する冷却部を備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のEGRシステム。
  7. 前記吸収部に流れる排気は、前記熱交換部を通過した排気である
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のEGRシステム。
  8. 記吸収部及び前記再生部が、前記排気通路を流れる排気を浄化する排気浄化装置の下流側に配設される
    請求項1〜のいずれか一項に記載のEGRシステム。
  9. 前記EGR通路は、該EGR通路を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラーを備え、
    前記供給通路は、前記EGR通路における前記EGRクーラーの上流側に接続される
    請求項1〜のいずれか一項に記載のEGRシステム。
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