JP6109398B1 - 試料水希釈装置及び試料水希釈方法 - Google Patents

試料水希釈装置及び試料水希釈方法 Download PDF

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Abstract

【課題】「外観」の規制基準に合致する希釈倍率(着色度)を、官能測定に頼ること無く、また高額な装置を採用すること無く、高い精度で測定できるようにし、また、試料水の希釈の自動化を可能にする。【解決手段】試料水希釈装置1は、希釈水流路10と排水流路11が連通した検出管2と、検出管2内の透過光量を検出する透過光量検出部3と、検出管2内の水量を検出する水量検出部4と、水量検出部4と透過光量検出部3の検出信号に基づいて、検出管2に規定量溜められた試料水を希釈水流路10から流入した希釈水で希釈した希釈試料水の希釈倍率と透過率を求める演算処理部5と、演算処理部5の出力に基づいて、希釈水流路10と排水流路11の流通を制御する流路制御部6とを備え、流路制御部6は、排水流路11の流通を制御して、検出管2内の希釈試料水を規定量残留させて排水した後、希釈水流路10の流通を制御して、検出管2内に規定量残留した希釈試料水に設定量の希釈水を加えて更に希釈した希釈試料水を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、着色した試料水を希釈して、希釈倍率或いは着色度を求める試料水希釈装置及び試料水希釈方法に関するものである。
工業排水、下水道終末水、し尿処理水などを河川等に放流する場合、自治体による規制基準として、「外観」という項目が定められていることが多い。この「外観」の判断基準は、「受け入れる水を著しく変化させるような色又は濁度を増加させるような色又は濁りがないこと。」(水質の汚濁の防止に関する規制基準(横浜市)より抜粋)などの表現で定められており、数値化された明確な基準が定められていない。
一部では、純水で希釈した希釈倍率によって求める「着色度」などを指標とした規制がなされている自治体もあるが、「着色度」を求めるために、比色管を用いて「肉眼による観察」を行う方法を採用しているのが現状である。この方法は、一方の比色管には純水を入れ、他方の比色管には試料水を入れて、肉眼によって両方の比色管を同時に観察し、両方の比色管が同色と判定されるまで、試料水側を繰り返し純水で希釈して希釈倍率を求めるものである。
また、下記特許文献1に記載される従来技術が提案されている。この従来技術は、純水と、純水で試料を希釈して得られる被検液との各透過光量を光検出素子で捉え、光検出素子の両出力間の差が所定値となるときの被検液の希釈倍率を、試料の着色度とする方法である。これによると、最初に純水の透過光量を測定し、ビュレットによって徐々に試料を純水に添加していき、純水に試料が添加された被検液の透過光量を測定して、両測定の出力差を求めている。
特開平7−218498号公報
前述した「肉眼による観察」で「着色度」を求める方法は、複数人のモニターによる官能測定(通常5人で行い、最高値と最低値を除く3人の測定値の平均をとる)であるため、その作業には多大な人件費と作業時間を要する問題がある。また、肉眼による判定であるため、色相による希釈倍率への影響、外乱光による影響、心理的要因の影響などにより判定誤差が生じ、高い判定精度が得られない問題もある。
また、特許文献1に記載された方法では、試料を純水に徐々に添加していくための装置(ビュレットによる滴定装置)が必要になり、装置が高額になる問題がある。更には、試料を純水に徐々に添加していくと光検出素子の出力が徐々に低下することになるが、どの程度低下したときの出力差で希釈倍率を求めるかで値が大きく異なる問題がある。実際上は、官能測定との整合性を担保するために、予め官能測定で同外観と判定される出力差を求めておく必要があり、通常、被検液の色(色相)によって着色度は異なるので、試料毎に官能測定を行って出力差の所定値を定める必要がある。このため、人件費と長時間を要する官能測定のデメリットを解消できない問題がある。
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、「外観」の規制基準に合致する希釈倍率(着色度)を、官能測定を行うこと無く、また高額な装置を採用すること無く、高い精度で測定できるようにすること、また、試料の希釈の自動化を可能にすることで、人手を介さず、作業効率の良い規制判定を可能にすること、などが本発明の課題である。
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
希釈水流路と排水流路が連通した検出管と、前記検出管内の透過光量を検出する透過光量検出部と、前記検出管内の水量を検出する水量検出部と、前記水量検出部と前記透過光量検出部の検出信号に基づいて、前記検出管に規定量残留した試料水を前記希釈水流路から流入した希釈水で希釈した希釈試料水の希釈倍率と透過率を求める演算処理部と、前記演算処理部の出力に基づいて、前記希釈水流路と前記排水流路の流通を制御する流路制御部とを備え、前記流路制御部は、前記排水流路の流通を制御して、前記検出管内の試料水又は希釈試料水を規定量残留させて排水した後、前記希釈水流路の流通を制御して、前記検出管内に規定量残留した試料水又は希釈試料水に希釈水を加えることを特徴とする試料水希釈装置。
検出管に規定量残留した試料水に設定量の希釈水を流入して希釈試料水を得て、当該希釈試料水の透過率を測定する第1工程と、前記透過率が規定値を超えない場合に、前記希釈試料水を規定量残留させて排水した後、前記検出管内に規定量残留した希釈試料水に希釈水を加えて更に希釈した希釈試料水を得て、当該希釈試料水の透過率を測定する第2工程を有し、前記第2工程を繰り返す過程で、測定した透過率が規定値を超えた場合に、前記第1工程及び前記第2工程の繰り返しで加えた希釈水から希釈倍率を求めることを特徴とする試料水希釈方法。
本発明の実施形態に係る試料水希釈装置の全体構成を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る試料水希釈装置の断面構造を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る試料水希釈装置の動作(初期設置)を示した説明図である。 本発明の実施形態に係る試料水希釈装置の動作(希釈工程)を示した説明図である。 試料水希釈装置の動作フローを示した説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
図1に示すように、試料水希釈装置1は、検出管2、透過光量検出部3、水量検出部4、演算処理部5、流路制御部6を備えている。検出管2は、着色している試料水を希釈するための管状容器であり、例えば、透明な円柱又は角柱容器で構成することができる。
検出管2には、少なくとも希釈水流路10と排水流路11が連通している。希釈水流路10は、試料を希釈するための水(水道水であり、以下希釈水という)を検出管2内に流入させる流路であり、排水流路11は、検出管2内の水を外に排水するための流路である。図示の例では、これに加えて、試料水を検出管2に流入するための試料水流路12と、前述した排水流路11を第1排水流路とした場合の第2排水流路(検出管2内の水を残さず排水するための流路)13が設けられている。図示の例では、排水流路(第1排水流路)11と第2排水流路13は検出管2の底部に設けられており、希釈水流路10と試料水流路12は、検出管2の底部付近に設けられている。
希釈水流路10,排水流路(第1排水流路)11,試料水流路12,第2排水流路13には、それぞれ、電磁弁10V,11V,12V,13Vが設けられ、これらを開閉することで各流路の流通が制御可能になっている。また、希釈水流路10には、必要に応じて浄水器10Fが設けられている。
透過光量検出部3は、光源3Aから出射した光を受光素子3Bで受光することで、検出管2内の透過光量を検出する。光源3Aと受光素子3Bは、検出管2の側壁部に対向して設置されており、検出管2内に所定量の水を溜めると、水を透過する光の透過光量が検出される。
水量検出部4は、検出管2内の水量を検出するものであり、図示の例では、水位センサ4A,4B,4C,4Dによって構成される。水位センサ4A〜4Dは、検出管2に複数設けられ、検出管2内に溜められた希釈水,試料水,希釈試料水の水量を、複数の水位レベルで検出可能にしている。
演算処理部5は、水量検出部4と透過光量検出部3の検出信号に基づいて、検出管2に規定量残留した試料水を希釈水流路10から流入した希釈水で希釈した希釈試料水の希釈倍率と透過率を求める。具体的には、希釈前に検出管2に溜められた試料水の水量と希釈水を流入した後の希釈試料水の水量の比率から、希釈倍率を求めることができ、試料水又は希釈試料水の透過光量と基準の透過光量との比率によって、透過率を求めることができる。基準の透過光量は、始めに検出管2内に希釈水(水道水)のみを溜めて、希釈水のみの透過光量を透過光量検出部3により検出することで、初期設定(ゼロ校正)することができる。
流路制御部6は、演算処理部5の出力に基づいて、希釈水流路10と排水流路11の流通、或いは試料水流路12や第2排水流路13の流通を制御する。流路制御部6からの制御信号によって、電磁弁10V,11V,12V,13Vが個別に開閉駆動され、各流路の流通が制御される。
また、試料水希釈装置1には、演算処理部5の出力を表示する出力表示部7や、演算処理部5の出力に応じて異常を報知する異常報知部8などが、必要に応じて設置される。
図2は、試料水希釈装置1の断面構成例を示している。図示の例では、検出管2の側壁部に光源3Aと受光素子3Bからなる透過光量検出部3が設けられており、検出管2の底部中央に排出流路(第1排出流路)11の排出口11Aが設けられ、検出管2の底部偏心位置に第2排出流路13の排出口13Aが設けられている。また、希釈水流路10は、検出管2の底部付近で検出管2の中心軸に対して偏心した向きに連通されている。このように希釈水流路10を連通させることで、検出管2内に流入した希釈水に渦巻き水流を生じさせ、既に溜められている試料水や希釈試料水と新たに流入される希釈水との攪拌を効率良く行うことができる。
以下、試料水希釈装置1の動作(試料水希釈装置1を用いた試料水希釈方法)を説明する。
[初期設定(ゼロ校正)]
図3に示すように、流路制御部6は、電磁弁10Vを開いて、希釈水(水道水)を検出管2内に流入させ、水位センサ4Aが検出する水位に達すると電磁弁10Vを閉じて、一定量の希釈水を検出管2内に溜める。この状態で、透過光量検出部3により透過光量を検出し、この検出値をゼロ校正値(基準値)として、演算処理部5のメモリに記憶させる。その後、流路制御部6は、電磁弁11V,13Vを開いて、検出管2内の水を全て排出する。このようなゼロ校正工程を行わない場合は、予め設定された基準値を演算処理部5のメモリに記憶させておく。
[試料水の透過率測定]
次に、流路制御部6は、電磁弁12Vを開き、試料水流路12から検出管2内に試料水を流入させ、水位センサ4Aが検出する水位に達すると電磁弁12Vを閉じて、一定量の試料水を検出管2内に溜める。この状態で、透過光量検出部3により透過光量を検出し、検出値と演算処理部5のメモリに記憶されている基準値(ゼロ校正値)との比率で、試料水の透過率を測定する。測定した透過率が規定値(例えば、99.8%)を超えている場合には、希釈の必要性が無い試料水であると判定できる。規定値を超えない場合には、規定値を超えるまで以下に示す希釈工程を行う。
[第1希釈工程(第1工程)]
流路制御部6は、電磁弁11Vを開いて排水流路11から試料水を排出し、試料水を規定量残留させる。図4に示すように、排水流路11は、検出管2の底部に設けられ、内側に規定長さ突出した突出部11Tを備えている。これによって、排水流路11全開時に突出部11Tの上端レベルに合わせて試料水を規定量残留させることができる。ここでは、このような突出部11Tを設けて最低残留量を規定しているが、これに換えて水位センサを追加することで最低残留量を規定しても良い。
その後、流路制御部6は、電磁弁11Vを閉じて、電磁弁10Vを開くことで、希釈水流路10から検出管2内に希釈水を流入し、検出管2に規定量溜めた試料水に設定量の希釈水を流入して希釈試料水を得る。この際、例えば、水位センサ4Dが検出する水位まで希釈水を流入して電磁弁10Vを閉じたとすると、試料水の残留量が10mlであり、水位センサ4Dで検出される水位が1000mlである場合には、100倍の希釈がなされたことになり、演算処理部5では、水位センサ4Dの検出信号によって、この希釈倍率を計算することができる。この段階で、水位センサ4A〜4Dのどのレベルまで希釈水を流入させるか(どの程度希釈するか)は、測定した試料水の透過率によって適宜設定され、透過率が低いほど初期段階の希釈倍率を高くする。
次に、流路制御部6は、電磁弁11V,13Vを開いて、検出管2内の希釈試料水を排出し、途中、水位センサ4Aのレベルまで水位が下がったところで電磁弁11V,13Vを閉じて、希釈試料水を検出管2内に規定量残留させる。この状態で、透過光量検出部3により透過光量を検出し、検出値と演算処理部5のメモリに記憶されている基準値(ゼロ校正値)との比率で、希釈試料水の透過率を測定する。
[第2希釈工程(第2工程)]
測定した透過率が規定値(例えば、99.8%)を超えている場合には、この段階で測定された希釈倍率が「外観」の規定基準を満足する希釈倍率であるとして出力される。この段階で規定値を超えない場合には、流路制御部6は、前述したように、検出管2内に希釈試料水を規定量残留させた後、電磁弁10Vを開けて希釈水を流入させ、検出管2内に残留している希釈試料水に設定量の希釈水を加えて、更に希釈した希釈試料水を得る。
この段階で、どの程度の希釈を行うかは、前段で測定した透過率によって判断する。希釈試料水の残留量が水位センサ4Aで検出される水位の100mlであるとすると、水位センサ4Dで検出される水位(1000ml)まで希釈水を加えると、前段で100倍に希釈している希釈試料水を更に10倍希釈することになるので、通算1000倍の希釈倍率になる。水位センサ4C(500ml)まで希釈水を加えると、通算100×5の500倍の希釈倍率になる。水位センサ4B(200ml)まで希釈水を加えると、通算100×2の200倍の希釈倍率になる。更に、希釈倍率を高くする必要がある場合は、希釈試料水の残留量を最低残留量10mlまで下げて、選択される水位センサまで希釈水を加える。
演算処理部5は、前述したように再希釈した後の通算の希釈倍率を計算する。また、流路制御部6は、電磁弁11V,13Vを開いて、検出管2内の再希釈された希釈試料水を排出し、希釈試料水を検出管2内に規定量残留させる。この状態で、透過光量検出部3により透過光量を検出し、演算処理部5は、検出値と演算処理部5のメモリに記憶されている基準値(ゼロ校正値)との比率で、再希釈された希釈試料水の透過率を測定する。
[希釈倍率と着色度の出力]
前述した第2工程を繰り返す過程で、測定した透過率が規定値を超えた場合に、演算処理部5は、第1工程と第2工程の繰り返しで加えられた希釈水から希釈倍率を計算し、「外観」の規定基準を満足する希釈倍率であるとして出力する。希釈倍率の出力に至るまでに繰り返される希釈工程では、その前段で測定された透過率に応じて希釈水を加える設定量を段階的に変化させることで、少ない繰り返し回数で効率よく希釈を行うことができる。
このようにして、透過率が規定値を超えた場合の希釈倍率が求められると、演算処理部5は、この希釈倍率から着色度を求める。着色度Cは、透過率が規定値を超える前の最大希釈倍率をa1とし、透過率が規定値を超えたときの希釈倍率をa2とすると、logC={log(a1)+log(a2)}/2によって求めることができる。すなわち、a1が2000倍、a2が4000倍の場合には、logC={log(2000)+log(4000)}/2=(3.31+3.61)/2=3.46となり、着色度Cは、C=10^3.46=2829(倍)となる。
図5のフローによって、試料水希釈装置1の具体的な動作例(試料水希釈装置1を用いた試料水希釈方法)を説明する。動作開始後、電磁弁10Vを開いて(S1)検出管2内に希釈水(水道水)を導入し、水位センサ4Aの検出水位になると(S2)、電磁弁10Vを閉じ(S3)、ゼロ校正を行う(S4)。
その後は、電磁弁11V,13Vを開いて、検出管2内の希釈水を全て排出した後、電磁弁11V,13Vを閉じ(S5)、電磁弁12Vを開き(S6)、試料水を検出管2内に導入する。試料水が水位センサ4Aの検出水位になると(S7)、電磁弁12Vを閉じ(S8)、透過光量検出部3による透過率測定を行う(S9)。
ここで、透過率が60%(暫定規定値)以上か否かの判定を行い(S10)、60%より低い場合には(S10:NO)、100倍希釈のステップS11〜S17を行う。すなわち、電磁弁11Vを開いて試料水を排出し、最低残留量(10ml)だけ試料水を残して電磁弁11Vを閉じ(S11)、電磁弁10Vを開いて(S12)、希釈水を検出管2内に導入させ、水位センサ4Dの検出水位(1000ml)になると(S13)、電磁弁10Vを閉じ(S14)、その後、電磁弁11Vを開いて希釈試料水を排出して(S15)、水位センサ4Aの水位(100ml)になると(S16)、電磁弁11Vを閉じて排水を停止する(S17)。その後は、透過率測定(S9)を行い、透過率判定(S10)を行う。
透過率判定で60%以上の場合には(S10:YES)、透過率が80%以上か否かの判定を行い(S20)、80%より低い場合には(S20:NO)、10倍希釈のステップS21〜S26を行う。すなわち、電磁弁10Vを開いて(S21)、希釈水を検出管2内に導入させ、水位センサ4Dの検出水位(1000ml)になると(S22)、電磁弁10Vを閉じ(S23)、その後、電磁弁11Vを開いて希釈試料水を排出して(S24)、水位センサ4Aの水位(100ml)になると(S25)、電磁弁11Vを閉じて排水を停止する(S26)。その後は、透過率測定(S9)を行い、透過率の判定(S10,S20)を行う。
透過率判定で80%以上の場合には(S20:YES)、透過率が90%以上か否かの判定を行い(S30)、90%より低い場合には(S30:NO)、5倍希釈のステップS31〜S36を行う。すなわち、水位センサ4C(検出水位500ml)を用い、ステップS21〜S26と同様のステップを行う。その後は、透過率測定(S9)を行い、透過率の判定(S10,S20,S30)を行う。
透過率判定で90%以上の場合には(S30:YES)、透過率が99%以上か否かの判定を行い(S40)、99%より低い場合には(S40:NO)、2倍希釈のステップS41〜S46を行う。すなわち、水位センサ4B(検出水位200ml)を用い、ステップS21〜S26と同様のステップを行う。その後は、透過率測定(S9)を行い、透過率の判定(S10,S20,S30,S40)を行う。
透過率判定で99%以上の場合には(S40:YES)、透過率が99.8%以上か否かの判定を行い(S50)、99.8%より低い場合には(S50:NO)、再び2倍希釈のステップS51〜S56を行う(ステップS41〜S46と同様)。その後は、透過率測定(S9)を行い、透過率の判定(S10,S20,S30,S40,S50)を行う。
そして、透過率判定(S50)で99.8%以上と判定された場合には、規定の透過率を超えていると判断して、希釈倍率の計算を行い(S60)、更には、着色度の計算を行う(S61)。その後は、電磁弁11V,13Vを開けて、検出管2内の希釈水を全て排出した後、電磁弁11V,13Vを閉じ(S62)、必要に応じて洗浄工程(希釈水(水道水)の導入・排出の繰り返し)などを行って、動作を終了する。
このように、透過率測定を行う際のベースになる希釈試料水(又は試料水)の水量(水位)を一定にしておき、計測された透過率に応じて、加える希釈水の水量(水位)を段階的に変化させることで、効率の良い希釈を行うことができ、迅速に希釈倍率と着色度を求めることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る試料水希釈装置1は、前述したように、検出管2、透過光量検出部3、水量検出部4、演算処理部5、流路制御部6を備えるものであるから、試料水の供給源を試料水流路12に接続し、希釈水の供給源である水道を希釈水流路10に接続することで、人手による希釈作業を行うこと無く、人件費と長時間を要する官能測定を完全に排除して、自動で希釈作業を行って、「外観」の規定基準を満足する希釈倍率と着色度を求めることができる。また、試料水の供給源を工業排水路などから分岐させることで、排水の監視を行いながら、排水の状態に応じて適正な希釈倍率を設定することが可能になる。
1:試料水希釈装置,2:検出管,3:透過光量検出部,
4:水量検出部,4A〜4D:水位センサ,
5:演算処理部,6:流路制御部,7:出力表示部,8:異常報知部,
10:希釈水流路,11:排水流路(第1排水流路),
12:試料水流路,13:第2排水流路,
10V,11V,12V,13V:電磁弁,10F:浄水器,11T;突出部,
11A,13A:排出口

Claims (8)

  1. 希釈水流路と排水流路が連通した検出管と、
    前記検出管内の透過光量を検出する透過光量検出部と、
    前記検出管内の水量を検出する水量検出部と、
    前記水量検出部と前記透過光量検出部の検出信号に基づいて、前記検出管に規定量残留した試料水を前記希釈水流路から流入した希釈水で希釈した希釈試料水の希釈倍率と透過率を求める演算処理部と、
    前記演算処理部の出力に基づいて、前記希釈水流路と前記排水流路の流通を制御する流路制御部とを備え、
    前記流路制御部は、前記排水流路の流通を制御して、前記検出管内の試料水又は希釈試料水を規定量残留させて排水した後、前記希釈水流路の流通を制御して、前記検出管内に規定量残留した試料水又は希釈試料水に希釈水を加えることを特徴とする試料水希釈装置。
  2. 前記排水流路は、前記検出管の底部に設けられ、内側に規定長さ突出した突出部を備え、前記排水流路全開時に前記突出部の上端レベルに合わせて試料水又は希釈試料水を規定量残留させることを特徴とする請求項1記載の試料水希釈装置。
  3. 前記排水流路を第1排水流路とし、前記検出管内の水を残さず排水できる第2排水流路を備えることを特徴とする請求項2記載の試料水希釈装置。
  4. 前記水量検出部は、前記検出管に複数設けられる水位センサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の試料水希釈装置。
  5. 前記希釈水流路は、前記検出管の底部付近で前記検出管の中心軸に対して偏心した向きに連通されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の試料水希釈装置。
  6. 検出管に規定量溜めた試料水に希釈水を流入して希釈試料水を得て、当該希釈試料水の透過率を測定する第1工程と、
    前記透過率が規定値を超えない場合に、前記検出管内に規定量残留した希釈試料水に希釈水を加えて更に希釈した希釈試料水を得て、当該希釈試料水の透過率を測定する第2工程を有し、
    前記第2工程を繰り返す過程で、測定した透過率が規定値を超えた場合に、前記第1工程と前記第2工程の繰り返しで加えた希釈水から希釈倍率を求めることを特徴とする試料水希釈方法。
  7. 前記希釈倍率から着色度を求めることを特徴とする請求項6記載の試料水希釈方法。
  8. 前記第2工程を繰り返す過程で、希釈水を加える量を前段で測定した透過率に応じて段階的に変化させることを特徴とする請求項6又は7記載の試料水希釈方法。
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