JP6109270B2 - 密閉形回転式冷媒圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉形回転式冷媒圧縮機に関する。
従来、圧縮機の過熱の抑制するための手段として、例えば冷凍サイクル中の液冷媒の一部を圧縮機の吸入マフラー内に導入して、吸入マフラー内に導入された液冷媒の蒸発潜熱により圧縮機を冷却するインジェクション冷却方式が提案されている(例えば、特許文献1)。
実開昭62−56783号公報(第6頁、第7頁、第1図〜第3図)
特許文献1の密閉形回転式冷媒圧縮機において、R32冷媒や熱物性上圧縮機温度が上昇しやすい冷媒を作動流体として使用した場合には、R407C冷媒やR410A冷媒を使用する場合と比較して、圧縮機内の温度を低下させるために、より多くの液冷媒を吸入マフラー内に供給する必要がある。しかし、特許文献1の密閉形回転式冷媒圧縮機では、液冷媒供給管の噴出口を吸入マフラーの出口側吸入管内に配設すると共に、液冷媒供給管の先端部を吸入ガス冷媒の流れ方向に沿うように屈曲させており、液冷媒供給管の吸入マフラーに接続される位置が圧縮要素の吸入位置に近く、液冷媒を吸入ガス冷媒の流れ方向に沿うように圧縮要素に供給するため、液冷媒がひとまとまりの液体となって直接的に圧縮要素に吸入されやすくなる。
また、密閉形回転式冷媒圧縮機において、上述したようなR32冷媒や熱物性上圧縮機温度が上昇しやすい冷媒を作動流体として使用する場合に、圧縮機内の温度を低下させるために圧縮機吸入ガス(冷媒回路から吸入マフラー内に供給されるガス)を湿らせる方法が知られている。しかし、特許文献1の密閉形回転式冷媒圧縮機に、上述の方法を用いた場合には、湿った圧縮機吸入ガスが冷媒回路から吸入マフラー内に供給され、液冷媒供給管から吸入マフラー内に噴出された液冷媒がさらにひとまとまりの液体となって直接的に圧縮要素に吸入されやすくなる。
さらに、圧縮機吸入ガスを湿らせた場合には、吸入マフラー内に液冷媒が溜まりやすく、吸入マフラー出口側吸入管にあるオイル戻し穴を通過して、ひとまとまりの液冷媒が直接的に圧縮機要素に吸入されやすくなる。
上述したように、ひとまとまりになった液冷媒が圧縮要素に吸入された場合には、圧縮過程において冷媒がガス状態とはならず、液圧縮することによる吐出バルブの破損や軸負荷増大及び軸焼き付き等の圧縮機の寿命強度低下や、圧縮機運転入力が増大するという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、圧縮機の寿命強度の低下や圧縮機運転入力の増大を抑制し、圧縮機の過熱を抑制することができる密閉形回転式冷媒圧縮機を得ることを目的とする。
本発明に係る密閉形回転式冷媒圧縮機は、電動要素及び圧縮要素が内部に設けられた密閉容器と、前記密閉容器の外側に配設された吸入マフラーと、冷媒を前記吸入マフラー内に供給する第1吸入管と、前記吸入マフラー内の冷媒を前記圧縮要素に供給する第2吸入管と、前記吸入マフラー内に挿入された先端部から、液冷媒を前記吸入マフラー内に供給する液冷媒供給管と、を備えた密閉形回転式冷媒圧縮機であって、前記液冷媒供給管は、前記先端部が先細形状になるように形成され、且つ該先端部の先端面液冷媒を吐出させるための複数の穴を有しており、前記吸入マフラーの側面部を貫通し、前記先端部が、前記第2吸入管吸入口よりも下方となるように前記吸入マフラーに接続されているものである。
本発明の密閉形回転式冷媒圧縮機によれば、液冷媒供給管の先端部が先細形状に形成され、且つ該先端部には複数の穴が形成されているため、液冷媒供給管の先端部から噴出された液冷媒は加速されると同時に霧状となってガス冷媒と均一に混合されて圧縮要素に供給される。このため、吸入マフラーに供給される液冷媒の量が増加しても、従来のように液冷媒がひとまとまりとなって圧縮要素に直接吸入されることがなく、液圧縮されることによる圧縮機の寿命強度の低下や圧縮機運転入力の増大を抑制し、圧縮機の過熱を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る密閉形回転式冷媒圧縮機及び液冷媒供給管の吸入マフラーへの接続位置を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る液冷媒供給管の吸入マフラーへの接続位置を示す横断面図である。 本発明の実施の形態1に係る液冷媒供給管の先端部を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機理論吐出温度と圧縮機吸入冷媒の乾き度の関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る密閉形回転式冷媒圧縮機及び液冷媒供給管の吸入マフラーへの接続位置を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る吸入マフラー内の温度と液冷媒密度の関係を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る密閉形回転式冷媒圧縮機及び液冷媒供給管の吸入マフラーへの接続位置を示す縦断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置1000を示す概略図である。図2は本発明の実施の形態1に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100及び液冷媒供給管54の吸入マフラー50への接続位置を示す縦断面図である。
図1に示されるように、空気調和装置1000は、密閉形回転式冷媒圧縮機100、凝縮器160、膨張弁170、蒸発器180及び流量調整弁190を備えている。流量調整弁190は、液冷媒供給管54に接続されている。
図2に示されるように、密閉形回転式冷媒圧縮機100は、密閉容器1、圧縮要素101、電動要素102、吸入マフラー50等によって構成されている。
密閉容器1は、密閉形回転式冷媒圧縮機100の外郭を形成するものであり、その内部に圧縮要素101及び圧縮要素101を駆動する電動要素102を収納し、冷媒及び冷凍機油10を密閉している。密閉容器1の底部に貯留された冷凍機油10は、圧縮要素101内の給油機構(図示せず)を通過して、圧縮要素101の各摺動部を潤滑させる。また、密閉容器1の側面には、冷媒を密閉容器1内部に吸入する第2吸入管52が接続されている。密閉容器1の上面には、圧縮された冷媒を外部に吐出するための吐出管11が接続されている。
圧縮要素101は、第2吸入管52より吸入された低温低圧の冷媒を高温高圧のガス冷媒に圧縮するものであり、前記電動要素102により回転駆動されるクランクシャフト5、クランクシャフト5の偏芯軸に嵌り、偏芯回転するローリングピストン6、略円筒状に形成されたシリンダ7、縦断面形状が略T字状でありシリンダ7の端面を閉塞し、クランクシャフト5の回転を支持するシリンダヘッド8、縦断面形状が略T字状でありシリンダ7の反対側端面を閉塞し、クランクシャフト5の回転を支持するフレーム9によって構成されており、上述した冷凍機油10は、クランクシャフト5の給油機構を経由してシリンダヘッド8及びローリングピストン6、フレーム9の内径部に導かれ、各摺動部を潤滑させる。
電動要素102は、例えば、ブラシレスDCモーターで構成され、密閉容器1の内周に固定される固定子3、及びその固定子3の内側に配置され、永久磁石によって形成された回転子4によって構成されている。固定子3は、密閉容器1の上面に固定されたガラス端子から電力が供給され、この電力によって回転子4が回転駆動し、上記クランクシャフト5に駆動力を伝達する。
吸入マフラー50は、密閉容器1の外側に設置されており、冷媒回路(蒸発器180)からの冷媒を吸入マフラー50内に供給する第1吸入管51、吸入マフラー50内の冷媒を圧縮要素101に供給する第2吸入管52、凝縮器160で凝縮された液冷媒の一部を吸入マフラー50内に供給する液冷媒供給管54が接続されている。液冷媒供給管54は、先細形状に形成され、その先端部54aには複数の穴が形成されている。また、液冷媒供給管54は、吸入マフラー50の側面部を貫通し、先端部54aは、第2吸入管吸入口52aよりも下方に位置している。
図3は、本発明の実施の形態1に係る液冷媒供給管54の吸入マフラー50への接続位置を示す横断面図である。図3に示すように先端部54aの開口位置54bは、第2吸入管52と吸入マフラー50の間となるようにする。また、先端部54aより噴出された霧状の液冷媒が、第2吸入管52及び吸入マフラー50の壁面に衝突しひとかたまりの液体にならないようにするため、開口位置54bは、第2吸入管52と吸入マフラー50の間の中央とすることが望ましい。
図4は、本発明の実施の形態1に係る液冷媒供給管54の先端部54aを示す断面図である。図4に示されるように、先端部54aが先細形状になるように形成され、且つ先端部54aの端部には複数の穴からなる多孔供給穴54cが形成されている。
本実施の形態1では、HFC冷媒であるR32冷媒を使用する。潤滑油として、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、ABオイル(アルキルベンゼンオイル)、PAGオイル(ポリアルキレングリコール系オイル)、PVEオイル(ポリビニルエーテル系オイル)、POEオイル(ポリオールエステル系オイル)等を使用している。
以下、本実施の形態1の密閉形回転式冷媒圧縮機100の動作について説明する。
ガス冷媒が冷凍サイクルの低圧側(蒸発器180側)から吸入マフラー50の第1吸入管51に供給される。第1吸入管51に供給されたガス冷媒は、第1吸入管吹出口51aを通じて吸入マフラー50内に供給される。
また、凝縮器160の下流側から分岐した液冷媒は、流量調整弁190を通過し、液冷媒供給管54の先端部54aを通過することで減圧、加速されて吸入マフラー50内に噴出される。このとき、液冷媒が先端部54aの多孔供給穴54cを通ることで霧状となる。この液冷媒は、第1吸入管51から吸入マフラー50内に吸入されたガス冷媒と均一に混合し第2吸入管52に供給され、圧縮要素101内に吸入される。
次に、圧縮要素101内に供給された霧状の冷媒は、低温低圧から高温高圧のガス冷媒に圧縮される。その圧縮過程において霧状の冷媒は完全にガス冷媒となり、この圧縮された吐出ガスは、吐出管11を通って密閉容器1の外部に放出され、冷凍サイクルの高圧側(凝縮器160側)に吐出される。
ここで、図5に圧縮機理論吐出温度と圧縮機吸入冷媒の乾き度の関係を示し、従来空調用に使用されているR410A冷媒とR407C冷媒に加え、熱物性上圧縮機温度が上昇しやすい冷媒、例としてR32冷媒を作動流体とした場合の計算結果を示す。仮定条件としては、吸入圧力及び吐出圧力をそれぞれ冷媒飽和温度が−20℃と60℃の場合の圧力とした。また、乾き度とはガス冷媒と液冷媒の質量比で表される。例えば、冷媒1kgの場合、乾き度が0.8とはガス冷媒が0.8kgであり、液冷媒が0.2kgとなる。
図5について、一般的な圧縮機の電動要素使用制限温度である、圧縮機理論吐出温度が120℃の場合を考える。図5より、従来冷媒であるR410A冷媒の吸入冷媒の乾き度が0.92に対し、R32冷媒を使用した場合は、吸入冷媒の乾き度を0.75にする必要があることが分かる。つまり、液冷媒量としてはR410A冷媒が0.08、R32冷媒が0.25となり、圧縮機温度の上昇を抑制するためには、R410AやR407C冷媒に比べて、3倍以上の液冷媒を圧縮機に吸入させる必要がある。
上述したように、R32冷媒のような熱物性上圧縮機温度が上昇しやすい冷媒を使用する場合、多量の液冷媒を圧縮機に吸入する必要があるが、従来のように液冷媒供給管54を吸入マフラー50に接続した場合(液冷媒供給管の噴出口を吸入マフラーの出口側吸入管内に配設すると共に、液冷媒供給管の先端部を吸入ガス冷媒の流れ方向に沿うように屈曲させている場合)には、液冷媒供給管54から液冷媒を多量に供給した場合、液冷媒がひとまとまりの液体となって直接的に圧縮要素101内に入りやすく、冷媒回路からの冷媒を湿り状態で供給した場合、さらに液冷媒供給管54より供給された液冷媒がひとまとまりになり圧縮要素101内に入りやすい。それらひとまとまりになった液冷媒が圧縮要素に直接吸入された場合には、圧縮過程において冷媒がガス状態とはならず液圧縮して、圧縮機入力増大や寿命強度の低下を引き起こすおそれがある。
これに対して、本実施の形態1に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100によれば、先端部54aが先細形状になるように形成され、且つ先端部54aの端部には複数の穴からなる多孔供給穴54cが形成される構成としている。これにより、先端部54aにより液冷媒は減圧、加速され、多孔供給穴54cから噴出された液冷媒は霧状となる。また、霧状となった液冷媒が、第1吸入管51から吸入マフラー50内に吸入された冷媒と混合されるため、液冷媒がひとまとまりにはならず霧状となって圧縮要素101に吸入され、圧縮過程においてガス冷媒となって圧縮されるため、圧縮機入力増大や寿命強度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100によれば、上述の構成に加え、先端部54aは、吸入マフラー50の開口位置54bの位置に接続されている。したがって、噴出された霧状の冷媒が、吸入管52及び吸入マフラー50の内壁面へ衝突することなく、第1吸入管51から吸入マフラー50内に吸入された冷媒と混合される。また、先端部54aが第2吸入管吸入口52aよりも下方に位置するようにしており、第1吸入管51から湿り状態の冷媒が吸入された場合においても、液冷媒供給管54より供給された霧状の液冷媒と第1吸入管51から吸入マフラー50内に吸入された湿り状態の冷媒とが吸入マフラー50内で均一に混合される。このため、液冷媒供給管54より多量の液冷媒が供給された場合、さらには第1吸入管51から湿り状態の冷媒が吸入された場合においても、液冷媒がひとまとまりにはならず霧状となって圧縮要素101に吸入され、圧縮されるため、圧縮機入力増大や寿命強度の低下を抑制し、圧縮機の過熱を抑制することができる。
本実施の形態1については、吐出温度が上昇しやすい本実施例記載のR32冷媒の他、吐出温度が上昇しやすいCO冷媒に対しても、大きな効果が得られる。また、R410A冷媒やR407C冷媒に対して本発明の技術を適用しても、圧縮機入力増大や寿命強度低下の抑制効果がある。
実施の形態2.
本実施の形態に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100について、実施の形態1に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100と相違する点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100及び液冷媒供給管54の吸入マフラー50への接続位置を示す縦断面図である。
図6に示されるように、液冷媒供給管54は吸入マフラー50の底面部を貫通し、先端部54aが上方に向かうように吸入マフラー50に接続されている。なお、液冷媒供給管54は、実施の形態1と同様に、先端部54aが先細形状になるように形成され、且つ先端部54aの端部には複数の穴からなる多孔供給穴54cが形成されている。
以上のように、本実施の形態2に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100によれば、液冷媒供給管54が吸入マフラー50の底面部を貫通し、先端部54aが上方に向かうように吸入マフラー50に接続されている。このため、先端部54aから液冷媒が鉛直上向き方向に加速されて霧状の液冷媒が噴出され、吸入マフラー50内で噴出された液冷媒が旋回して渦流れとなる。このため、先端部54aから吸入マフラー50内に液冷媒が多量に供給された場合であっても、先端部54aから吸入マフラー50内に供給された液冷媒がより霧状となりやすく、第1吸入管吹出口51aから吸入マフラー50内に供給された冷媒と均一に混合しやすくなる。
また、第1吸入管吹出口51aから吸入マフラー50内に湿り状態の冷媒が供給された場合であっても、先端部54aから吸入マフラー50内に供給された霧状の液冷媒と湿り状態の冷媒とが均一に混合しやすくなる。
また、使用される冷媒に対して相溶性の良いオイルを使用し、第2吸入管52の下部にオイル戻り穴53a(図6参照)が設けられている場合、従来のように液冷媒供給管54を吸入マフラー50に接続した場合では、オイルと共にひとまとまりの液冷媒が吸入管52に供給されて圧縮要素101に供給されることで液圧縮する恐れがあるが、本実施の形態2によれば、吸入マフラー50の下部に溜まった液冷媒についても、先端部54aから加速されて噴出された霧状の液冷媒により攪拌、噴霧化することができる。
また、使用される冷媒に対して相溶性の低いオイルを使用し、第2吸入管52の上部にオイル戻り穴53b(図6参照)が設けられている場合においても、オイルと共にひとまとまりの液冷媒がオイル戻り穴53bから吸入管52に供給されて圧縮要素1aに供給されることで液圧縮する恐れがある。
特に、熱物性上圧縮機温度が上昇しやすい冷媒を作動流体として使用する場合には、吸入冷媒を湿り状態とするため、吸入マフラー内に液冷媒が溜まりやすい。特に、R32冷媒の場合には、現在の一般的な空調調和装置にて使用されているR410A冷媒やR407C冷媒に対して液密度が小さいため、吸入マフラー50の上部に液冷媒が溜まりやすく、オイル戻り穴53bから液冷媒が供給され液圧縮する恐れがある。
ここで、図7に吸入マフラー50内における温度と液冷媒密度の関係の概略図を示す。図7に示されるように、現在の一般的な空調調和装置にて使用されているR410A冷媒やR407C冷媒に対して、R32冷媒の液冷媒密度が小さいことが分かり、オイル戻り穴53bから液冷媒が供給されやすく、液圧縮する恐れがある。
しかし、本実施の形態2によれば、吸入マフラー50の内部に溜まった液冷媒についても、先端部54aから加速されて噴出された霧状の液冷媒により攪拌、噴霧化することができる。
したがって、本実施の形態2によれば、使用されるオイルの種類や吸入マフラー50の種類に関わらず、さらに、R32冷媒などの液密度が小さく、熱物性上圧縮機温度が上昇しやすい冷媒を作動流体として使用した場合においても、液冷媒供給管54から液冷媒が多量に供給された場合において、液冷媒を加速して霧状とすることで、多量の液冷媒がひとまとまりとなって圧縮要素101に直接吸入され、液圧縮されることによる、圧縮機の寿命強度の低下や圧縮機運転入力増大を抑制し、圧縮機の過熱を抑制することができる。
本実施の形態2については、液冷媒密度が小さい本実施例記載のR32冷媒の他、液冷媒密度が小さいCO冷媒に対しても大きな効果が得られる。また、R410A冷媒やR407C冷媒に対して本発明の技術を適用しても、圧縮機入力増大や寿命強度低下の抑制効果がある。
実施の形態3.
本実施の形態に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100について、実施の形態1に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100と相違する点を中心に説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100及び液冷媒供給管54の吸入マフラー50への接続位置を示す縦断面図である。
図8に示されるように、第1吸入管51は吸入マフラー50の容器の壁面側に屈曲して且つ下方に延びている。第1吸入管吹出口51aは、第2吸入管吸入口52aよりも下方であって、先端部54aよりも上方に位置している。第1吸入管51は、第1吸入管吹出口51aが液冷媒供給管54の近傍に位置するように設置されている。第1吸入管吹出口51aは、第2吸入管吸入口52aと所定の間隔だけ離れた位置にある。なお、液冷媒供給管54は、実施の形態1と同様に、先端部54aが先細形状になるように形成され、且つ先端部54aの端部には複数の穴からなる多孔供給穴54cが形成されている。
以上のように、本実施の形態3に係る密閉形回転式冷媒圧縮機100によれば、第1吸入管吹出口51aが液冷媒供給管54の近傍に位置するように設置されている。
このため、第1吸入管吹出口51aから吸入マフラー50内に供給されたガス冷媒及び先端部54aから吸入マフラー50内に供給された液冷媒が衝突し、上述したガス冷媒と液冷媒とが混合させ易くなる。
このため、先端部54aから吸入マフラー50内に液冷媒が多量に供給された場合であっても、先端部54aから吸入マフラー50内に供給された霧状の液冷媒がさらに微細な霧状となり、より直接的に均一に混合しやすくなる。
また、第1吸入管吹出口51aから吸入マフラー50内に湿り状態のガス冷媒が供給された場合であっても、先端部54aから吸入マフラー50内に供給されて霧状となった液冷媒が湿り状態となったガス冷媒と均一に混合しやすくなる。
このようにして、先端部54aから吸入マフラー50内に供給させる液冷媒の量を増加させることができ、第1吸入管吹出口51aから吸入マフラー50内に供給されるガス冷媒の湿り度が高い場合においても、多量の液冷媒がひとまとまりとなって圧縮要素1aに直接吸入され、液圧縮されることによる、圧縮機の寿命強度の低下や圧縮機運転入力の増大をさらに抑制し、圧縮機の過熱をさらに抑制することができるという効果を有する。
以上、本発明の特徴事項を実施の形態に分けて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。また、各実施の形態を適宜組合せて構成してもよい。
1 密閉容器、101 圧縮要素、102 電動要素、2 モータ、3 固定子、4 回転子、5 クランクシャフト、6 ローリングピストン、7 シリンダ、8 シリンダヘッド、9 フレーム、10 冷凍機油、11 吐出管、50 吸入マフラー、51 第1吸入管、51a 第1吸入管吹出口、52 第2吸入管、52a 第2吸入管吸入口、52b 第2吸入管吹出口、53a オイル戻り穴、53b オイル戻り穴、54 液冷媒供給管、54a 先端部、54b 開口位置、54c 多孔供給穴、100 密閉形回転式冷媒圧縮機、160 凝縮器、170 膨張弁、180 蒸発器、190 流量調整弁、1000 空気調和装置。

Claims (6)

  1. 電動要素及び圧縮要素が内部に設けられた密閉容器と、
    前記密閉容器の外側に配設された吸入マフラーと、
    冷媒を前記吸入マフラー内に供給する第1吸入管と、
    前記吸入マフラー内の冷媒を前記圧縮要素に供給する第2吸入管と、
    前記吸入マフラー内に挿入された先端部から、液冷媒を前記吸入マフラー内に供給する液冷媒供給管と、
    を備えた密閉形回転式冷媒圧縮機であって、
    前記液冷媒供給管は、
    前記先端部が先細形状になるように形成され、且つ該先端部の先端面液冷媒を吐出させるための複数の穴を有しており
    前記吸入マフラーの側面部を貫通し、前記先端部が、前記第2吸入管吸入口よりも下方となるように前記吸入マフラーに接続されている
    ことを特徴とする密閉形回転式冷媒圧縮機。
  2. 電動要素及び圧縮要素が内部に設けられた密閉容器と、
    前記密閉容器の外側に配設された吸入マフラーと、
    冷媒を前記吸入マフラー内に供給する第1吸入管と、
    前記吸入マフラー内の冷媒を前記圧縮要素に供給する第2吸入管と、
    前記吸入マフラー内に挿入された先端部から、液冷媒を前記吸入マフラー内に供給する液冷媒供給管と、
    を備えた密閉形回転式冷媒圧縮機であって、
    前記液冷媒供給管は、
    前記先端部が先細形状になるように形成され、且つ該先端部の先端面液冷媒を吐出させるための複数の穴を有しており
    前記吸入マフラーの側面部を貫通し、前記先端部の前方が前記第2吸入管の外側面と前記吸入マフラーの内側面とのに向くように傾けられて、前記吸入マフラーに接続されている
    ことを特徴とする密閉形回転式冷媒圧縮機。
  3. 電動要素及び圧縮要素が内部に設けられた密閉容器と、
    前記密閉容器の外側に配設された吸入マフラーと、
    冷媒を前記吸入マフラー内に供給する第1吸入管と、
    前記吸入マフラー内の冷媒を前記圧縮要素に供給する第2吸入管と、
    前記吸入マフラー内に挿入された先端部から、液冷媒を前記吸入マフラー内に供給する液冷媒供給管と、
    を備えた密閉形回転式冷媒圧縮機であって、
    前記液冷媒供給管は、
    前記先端部が先細形状になるように形成され、且つ該先端部の先端面液冷媒を吐出させるための複数の穴を有しており
    前記吸入マフラーの底面部を貫通し、前記先端部が上方に向ように前記吸入マフラーに接続されている
    ことを特徴とする密閉形回転式冷媒圧縮機。
  4. 前記第1吸入管は、
    前記第1吸入管吹出口が前記液冷媒供給管の近傍に位置するように設置され、
    前記第1吸入管吹出口は、前記第2吸入管吸入口よりも下方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の密閉形回転式冷媒圧縮機。
  5. 冷媒として、R32冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の密閉形回転式冷媒圧縮機。
  6. 冷媒として、CO冷媒を用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の密閉形回転式冷媒圧縮機。
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