JP6109000B2 - デフロスタ - Google Patents

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Description

本発明は、フロントガラスの曇りを除去するデフロスタに関する。
デフロスタは、車両の室内のインストルメントパネルの前部に設けられている。デフロスタは、車幅方向に長く延びてフロントガラスに向かって開口する吹出口を有している。デフロスタは、流入口を介して空調ユニットと連通していて、空調ユニットから流入した空気を吹出口からフロントガラスに向けて吹き出すことで、フロントガラスの曇りを除去したり防止したりしている(参考:特許文献1〜3)。
特開2005−263023号公報 特開平11−348602号公報 特開2009−196606号公報
しかしながら、デフロスタの流入口は、デフロスタの延び方向の一部に開口している。流入口から離れた部分の吹出口からの空気吹き出し量が少なくなる。このため、フロントガラスの曇りを広範囲に除去することが困難であった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、フロントガラスの曇りを広範囲にわたって効率よく除去することができるデフロスタを提供することを課題とする。
(1)本発明のデフロスタは、車両の室内のインストルメントパネルの前部であってフロントガラスの近傍に設けられるデフロスタであって、
車両の車幅方向に沿って延設され且つ内部空間をもつデフダクトと、前記内部空間に空気を流入させる流入口と、前記車幅方向に沿って延び前記デフダクトに開口して前記内部空間から前記フロントガラスに向けて前記空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口の周縁から前記内部空間に向けて前記内部空間の途中まで突設されて前記車幅方向に延びる横リブと、を有し、
前記デフダクトにおける前記横リブよりも前記フロントガラスから遠方の遠方部分と前記横リブとの間には、前記流入口が開口する主通路が形成されており、前記デフダクトにおける前記横リブよりも前記フロントガラスに近い近傍部分と前記横リブとの間には、前記吹出口が開口する空気吹出通路が形成されており、
前記横リブは、前記吹出口の周縁における前記デフダクトの前記流入口に最も近い基端部から前記デフダクトの前記車幅方向の先端部まで延びており、
前記吹出口の周縁から突出方向の先端までの前記横リブの突出量において、前記基端部及び前記先端部の前記突出量は、前記基端部と前記先端部との間の中間部の前記突出量よりも大きいことを特徴とする。
上記構成によれば、デフダクトの内部空間には、車幅方向に延びる横リブが配設されている。横リブは、吹出口の周縁から内部空間に向けて内部空間の途中まで突出している。横リブは、内部空間を主通路と空気吹出通路とに区画している。横リブは、内部空間の途中まで突出していて、横リブの突出方向の先端とデフダクトとの間には、主通路と空気吹出通路とを連通する連通部が形成される。
流入口から流入した空気は、主通路を流通し、横リブを迂回して連通部から空気吹出通路に向かう。空気は、空気吹出通路に開口する吹出口からフロントガラスに向けて流出する。
ここで、吹出口の周縁におけるデフダクトの流入口に最も近い部分は、空気の吹き出し量が多くなり、専らフロントガラスにおけるデフダクトの流入口近傍の部分に集中して空気が吹き付けられる傾向にある。
そこで、本発明では、横リブを、吹出口の周縁における少なくともデフダクトの流入口に最も近い部分から突設させている。流入口から主通路に流入した空気は、横リブに遮られて横リブを迂回して、連通部を介して、空気吹出通路に流れる。流入口に最も近い部分に横リブを設けた場合の吹出口からの空気の流出量は、横リブのない場合に比べて、低く抑えられる。このため、本発明のデフロスタによれば、フロントガラスにおける流入口に近い部分に限らず、広範囲に渡って空気を吹き出すことができる。
ここで、「横リブを、吹出口の周縁における少なくともデフダクトの流入口に最も近い基端部から」とは、デフダクトの車幅方向(以下、「長手方向」とも称する)の一部に流入口が配置されていて、吹出口の周縁であって長手方向の位置の中で流入口に最も近い部分に横リブを配置するという意味である。デフダクトにおける吹出口の長手方向の位置と、流入口の長手方向の位置とが少なくとも一部重複する場合には、吹出口の長手方向の位置の中の、少なくとも流入口が配置されている部分に横リブを配設する。デフダクトにおける吹出口の長手方向の位置と、流入口の長手方向の位置とが重複しない場合には、吹出口の長手方向の位置の中で、少なくとも流入口に最も近い吹出口の端部に横リブを配置する。
上記のようにデフダクトの内部空間の長手方向における流入口に最も近い部分に横リブを配置した場合、空気は内部空間における流入口からデフダクトの端部近傍まで到達し、この端部に近い部分の吹出口を含めて吹出口全体からフロントガラスに向けて均一に流出する。
風量が多い場合には、デフダクトの端部に近い部分の吹出口から多量にフロントガラスに向けて流出する。
こで、前記横リブは、更に、前記デフダクトの長手方向(車幅方向)の端部から突設されている。デフダクトの流入口に最も近い部分だけでなくデフダクトの長手方向の端部からも、横リブを内部空間に向けて突設させた場合には、デフダクトの端部の内部空間は、主通路と空気吹出通路とに区画される。デフダクトの長手方向の端部は、吹出口の長手方向の中でも、吹出口の長手方向の端部に近い部分である。このデフダクトの長手方向の端部に横リブを設けることにより、デフダクトの内部空間の長手方向の端部では、主通路を流通する空気が、空気吹出通路に流れようとしても、その多くは横リブによって遮られる。このため、デフダクトの内部空間の流入口近傍だけでなく、デフダクトの内部空間の端部に近い吹出口から空気が過剰に流出することを抑制できる。ゆえに、吹出口の長手方向全体から空気を均一にフロントガラスに向けて吹き出させることができ、広範囲に渡ってフロントガラスの曇りを除去することができる。
「デフダクトの車幅方向の先端部」は、流入口とデフダクトの端部との距離にかかわらず、デフダクトの長手方向の両側の端部又は一方の端部をいう。好ましくは、デフダクトの長手方向の両側の端部に、横リブを突設させるとよい。この場合には、デフダクトの長手方向の両側の端部において、主通路から空気吹出通路に空気が過剰に流れ、吹出口からの過剰な吹き出しを防止できるからである。
(3)前記横リブの前記吹出口の周縁から前記内部空間への突出量をAとし、前記内部空間の前記横リブの突出方向の高さをBとしたときに、0<A/B≦5/6であることが好ましい。空気の過剰な流れを抑えつつ、横リブの突出方向の先端とデフダクトとの間の連通部での空気の流れを確保できる。A/B>5/6の場合には、主通路から連通路を経て空気吹出通路に流れる空気の量が少なすぎ、吹出口からの空気の流出量が足りず、フロントガラスの曇りを十分に除去できないおそれがある。
(4)前記吹出口の車両の前後方向の前側周縁は、前記フロントガラスに対面していることが好ましい。吹出口をフロントガラスに近接させることができる。吹出口が車両の乗員から見えにくく、インストルメントパネルの意匠性が向上する。また、吹出口は、フロントガラスにおけるインストルメントパネルの表面近傍の低い位置に映し出される。このため、フロントガラスに映った吹出口の影は、乗員から見えにくくなる。
(5)前記空気吹出通路は、前記横リブと前記デフダクトの前記近傍部分とに連結された縦リブで複数に分割されていることが好ましい。空気吹出通路が、縦リブによって複数に区画される。縦リブは、整流フィンの役目を果たし、空気吹出通路内の空気は、縦リブに沿って流れる。このため、空気は、吹出口からフロントガラスに向けて滑らかに流出させることができる。また、吹出口の周縁の剛性が向上する。吹出口への物品の落下を防止できる。
(6)前記デフダクトは、前記インストルメントパネルの一部を構成するパネル部をもつことが好ましい。インストルメントパネル及びデフロスタの部品点数を削減できる。
本発明のデフロスタによれば、デフダクトの内部空間に車幅方向に延びる横リブを配設して、横リブによって内部空間を主通路と空気吹出通路とに区画している。このためフロントガラスの曇りを広範囲にわたって効率よく除去することができる。
実施形態1に係る、インストルメントパネルの平面図である。 実施形態1に係る、デフロスタの斜視図である。 図2のA−A矢視断面図である。 実施形態1に係る、デフロスタの上部パネルの斜視図である。 図3のE−E矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 図2のC−C矢視断面図である。 実験例1における、風量の測定箇所と風速との関係を示す図である。 実施形態3に係る、デフダクトの断面図である。 実施形態4に係る、デフダクトの断面図である。 参考形態に係る、デフダクトの断面図である。 実施形態5に係る、デフロスタの斜視図である。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係るデフロスタについて図面を用いて説明する。
図1は、車両の室内の前方に配設されるインストルメントパネルの平面図である。図1において、「前」、「後」、「右」、「左」は、運転席に着座した運転者からみた方角である。図1の紙面上の上下方向を「前後方向」とし、左右方向を「車幅方向」とする。
図1に示すように、車両の室内の前方には、インストルメントパネル9が配設されている。インストルメントパネル9の前部には、車幅方向に長く延びるデフロスタ1が配設されている。デフロスタ1は、インストルメントパネル9の車幅方向の左側及び右側に2つ配設されている。左側のデフロスタ1と右側のデフロスタ1は、車幅方向の中央部を中心として、互いに対象な構造をもつ。左側のデフロスタ1と右側のデフロスタ1のうち、左側のデフロスタ1について説明する。
図2、図3に示すように、デフロスタ1は、長尺筒状のデフダクト2と、流入口29と、吹出口5と、横リブ6とを有する。デフダクト2は、車幅方向に延びており、その長手方向の基端部2aと先端部2bとは閉塞されている。デフダクト2の内部には、内部空間20が形成されている。
デフダクト2の長手方向の一端部の下部には、導入筒部28が接続されている。導入筒部28は、デフダクト2の基端部2aにおいて後方側に延び途中で下方に屈曲している。導入筒部28の下方先端には、流入口29が開口している。導入筒部28の流入口29周縁は、空調装置に連通する送風ダクト(図略)に連結される。左側のデフダクト2の後方側には、ヘッドアップディスプレイ装置98が配設されている(図7)。
吹出口5は、デフダクト2のフロントガラス8の近傍の上部に、デフダクト2の長手方向に沿って細長く開口している。
デフダクト2は、本体部材31と上部パネル32とからなる。図4に示すように、上部パネル32は、前板部32aと、後板部32bと、前板部32aと後板部32bとの間に形成された吹出口5とを有する。図2に示すように、本体部材31は、デフダクト2の下側部を形成するダクト形成部31aと、ダクト形成部31aの一端部に下方に向けて突出する導入筒部28とを有する。本体部材31のダクト形成部31aと上部パネル32とはこれらの周縁部が溶着されることで一体化されてデフダクト2を形成している。
図3、図4に示すように、吹出口5の後方側の周縁部を構成している後板部32bは、デフダクト2の内部空間20に向けて突出し、車幅方向に延びる横リブ6を有している。横リブ6は、後板部32bの前方側先端部から内部空間20に向けて下方に突出している。
図5は、デフロスタの中の空気Fの流れを示すための、図3のE−E矢視断面図である。図5において、デフロスタ1の断面図の上側には、長手方向の位置をデフダクト2の長手方向と同じ位置に示した吹出口5を示す。なお、後の図9〜図11においても同様である。
図5に示すように、横リブ6は、デフダクト2の長手方向の基端部2aから先端部2bまで延びていて、デフダクト2の内部空間20を後方の主通路21と前方の空気吹出通路22とに区画している。
図3に示すように、主通路21は、デフダクト2におけるフロントガラス8からの距離が横リブ6よりも後方側の遠方の遠方部分と横リブ6との間に形成されている。デフダクト2の遠方部分は、上部パネル32の後板部32bと本体部材31のダクト形成部31aの後方部とで構成されている。主通路21には、流入口29が開口している。
空気吹出通路22は、デフダクト2の横リブ6よりもフロントガラス8に近い部分である近傍部分と、横リブ6との間に形成されている。デフダクト2の近傍部分は、上部パネル32の前板部32aと本体部材31のダクト形成部31aの前方部とで構成されている。空気吹出通路22には、吹出口5が開口している。
主通路21を前後方向に沿って切断した断面の断面積は、空気吹出通路22を前後方向に沿って切断した断面の断面積よりも大きい。主通路21と空気吹出通路22とは、横リブ6の先端とデフダクト2との間の連通部23を介して連通している。
図2、図3に示すように、横リブ6は、後板部32bの吹出口5周縁から、横リブ6が内部空間20に向かって内部空間20の途中まで突出している。横リブ6についての吹出口5周縁から突出方向の先端までの突出量Aは、長手方向の位置ごとに変化させている。
横リブ6は、デフダクト2の長手方向の全体に渡って延びている。デフダクト2の長手方向の流入口29近傍側の端部を基端部2aとし、デフダクト2の長手方向の基端部2aと反対側の端部を先端部2bとする。横リブ6の長手方向の長さを1としたときに、横リブ6の基端部2aから先端部2bに向かって、順に、0/23、3.5/23、5.5/23、10.5/23、16/23、19/23、23/23の間隔のポイントで区切ったときに、0/23から3.5/23までの間をa領域とし、3.5/23から5.5/23までの間をb領域とし、5.5/23から10.5/23までの間をc領域とし、10.5/23から16/23までの間をd領域とし、16/23から19/23までの間をe領域とし、19/23から23/23までの間をf領域とする。このとき、横リブ6の吹出口5周縁から突出方向の先端までの突出量Aは、a領域は25mm、c領域は5mm、d領域は10mm、f領域は25mmである。b領域、e領域は、いずれも突出量Aが徐々に変化する徐変部であり、b領域は、a領域からc領域に向けて直線状に突出量Aが減少しており、e領域は、d領域からf領域に向けて直線状に突出量Aが増加している。
図3に示すように、デフダクト2の内部空間20についての横リブ6の突出方向の高さBは30mmであるので、内部空間20の高さBに対する横リブ6の突出量Aの比率は、a領域では0.8であり、c領域では0.2であり、d領域では0.3であり、f領域では0.8である。
図2、図3に示すように、空気吹出通路22には、前板部32a上側部と横リブ6とを連結する複数の縦リブ7が等間隔に配設されている。吹出口5に長手方向に等間隔に縦リブ7が並設することで、吹出口5が複数のポイント50に分割されている。本実施形態では、縦リブ7は、吹出口5に22本並設しており、吹出口5は、縦リブ7によって23のポイント50に区画されている。図2、図3に示すように、各縦リブ7の間のポイント50の幅Cは、30mmである。また、複数の縦リブ7の上下方向の長さDは、いずれも10mmである。吹出口5から吹き出された空気は、縦リブ7により上方に向かって流れるように導かれる。
吹出口5の前方側の周縁部を構成している前板部32aは、後板部32bから前方側に向けて傾斜している。前板部32aは、フロントガラス8に対面していて、前板部32aの延長線Xは、上側に向かってフロントガラス8に近づく方向に若干傾斜している。このため、前板部32aにより、吹出口5から吹き出された空気がフロントガラス8に向かって流れる。
本実施形態においては、デフダクト2の内部空間20には、車幅方向に延びる横リブ6が配設されている。横リブ6は、吹出口5の周縁から内部空間20に向けて内部空間20の途中まで突出している。横リブ6は、内部空間20を主通路21と空気吹出通路22とに区画している。横リブ6は、内部空間20の途中まで突出していて、横リブ6の突出方向の先端とデフダクト2との間には、主通路21と空気吹出通路22とを連通する連通部23が形成される。
図6は、図2のB−B矢視断面図であり、デフダクト2の長手方向の基端部2a近傍の断面図である。図7は、図2のC−C矢視断面図であり、デフダクト2の長手方向の略中央部近傍の断面図である。
図5、図6に示すように、流入口29から流入した空気Fは、主通路21を流通し、横リブ6を迂回して連通部23から空気吹出通路22に向かう。空気Fは、空気吹出通路22に開口する吹出口5からフロントガラス8に向けて流出する。
ここで、横リブ6がない場合には、吹出口5の周縁におけるデフダクト2の流入口29に最も近い部分は、空気Fの吹き出し量が多くなり、専らフロントガラス8におけるデフダクト2の流入口29近傍の部分に集中して空気Fが吹き付けられる傾向にある。
そこで、本実施形態では、図6に示すように、横リブ6を、吹出口5の周縁における少なくともデフダクト2の流入口29に最も近い部分から突設させている。流入口29から主通路21に流入した空気Fは、横リブ6に遮られて横リブ6を迂回して、連通部23を介して、空気吹出通路22に流れる。流入口29に最も近い部分での吹出口5からの空気Fの流出量は、横リブ6のない場合に比べて、低く抑えられる。
このため、本発明のデフロスタ1によれば、フロントガラス8における流入口29に近い部分に限らず、広範囲に渡って空気を吹き出すことができる。
図5、図7に示すように、デフダクト2の長手方向の中央部では、主通路21を流れる空気Fは、デフロスタ1の外部よりも高い空気圧を維持しながら、先端部2bに向かって流れる。空気は、その一部を、主通路21を流れる間に徐々に、より低い圧力の空気吹出通路22に逃しながら先端部2bに向かって流れる。
図5に示すように、デフダクト2の長手方向の先端部2b近傍まで、吹出口5が延びていて、横リブ6は、更に、デフダクト2の長手方向の先端部2b近傍から突設されている。デフダクト2の長手方向の先端部2bが配置されている内部空間20は、主通路21と空気吹出通路22とに区画される。デフダクト2の長手方向の先端部2b近傍では、主通路21を流通する空気Fが、空気吹出通路22に流れようとしても、その多くは横リブ6によって遮られる。このため、デフダクト2の内部空間20の流入口29近傍だけでなく、デフダクト2の内部空間20の先端部2bに近い吹出口5から空気Fが過剰に流出することを抑制できる。ゆえに、吹出口5の長手方向全体から空気Fを均一にフロントガラス8に向けて吹き出させることができ、広範囲に渡ってフロントガラス8の曇りを除去することができる。
また、横リブ6の吹出口5の周縁から内部空間20への突出量をAとし、内部空間20の横リブ6の突出方向の高さをBとしたときに、0<A/B≦5/6(0.83)である。空気の過剰な流れを抑えつつ、横リブ6の突出方向の先端とデフダクト2との間の連通部23での空気の流れを確保できる。
吹出口5の開口周縁はフロントガラス8に対面している。吹出口5をフロントガラス8に近接させることができる。吹出口5が車両の乗員から見えにくく、インストルメントパネル9の意匠性が向上する。また、吹出口5は、フロントガラス8におけるインストルメントパネル9の表面近傍の低い位置に映し出される。このため、フロントガラス8に映った吹出口5の影は、乗員から見えにくくなる。
空気吹出通路22は、縦リブ7により複数のポイント50に区画されている。空気吹出通路22が、縦リブ7によって複数に区画される。縦リブ7は、整流フィンの役目を果たし、空気吹出通路22内の空気は、縦リブ7に沿って流れる。このため、空気は、吹出口5からフロントガラス8に向けて滑らかに流出させることができる。また、吹出口5の周縁の剛性が向上する。吹出口5への物品の落下を防止できる。
デフダクト2は、インストルメントパネル9の一部を構成する上部パネル32を有する。インストルメントパネル9及びデフロスタ1の部品点数を削減できる。
(実施形態2)
本実施形態のデフロスタ1は、横リブ6の突出量Aが、デフダクトの基端部2aから先端部2bに向かって均一である。横リブ6の突出量Aは、10mmと一定である。
(比較例)
本比較例のデフロスタ1は、横リブ6がない点で、実施形態1と相違する。デフダクト2には横リブ6が設けられていないので、デフダクトの内部空間20は1つの空間であり、主通路21と空気吹出通路22とに区画されていない。その他は、実施形態1と同様である。
<実験例1>
本実験例では、実施形態1,2及び比較例のデフロスタ1の吹出口5からの風量を測定した。風量を測定するために、デフロスタ1の吹出口5に形成された各ポイント50にそれぞれ風速計を配置した。吹出口5は、22個の縦リブ7で均等に区画されているので、縦リブ7の間には23個のポイント50が形成されている。各ポイント50から吹き出される風量を測定した。測定時にデフロスタ1に供給される風量は100m/時間とした。
図8に測定結果を示した。図8において、横軸は、デフダクト2の長手方向に吹出口5を等間隔の23個に区画したポイントを示す。NO.1は、デフダクト2の基端部2aに最も近いデフダクト2のポイント50からの風量を示し、NO.2,3,4,・・・と数が増すに連れて、順に、NO.1のポイント50から先端部2bに向けて順に数えたポイント50の番号を示す。横軸のa、b、c、d、e、fは、実施形態1の横リブ6の各領域の位置を示す。
図8に示すように、実施形態1,2のデフロスタ1は、比較例1のデフロスタ1に比べて、各ポイント50からの風量が均一化されていた。特に、実施形態1のデフロスタ1では、実施形態2のデフロスタ1よりも、各ポイント50からの風量が均一化されていた。
比較例では、NO.1,2のポイント50が最も風量が多く、先端部2bにいくに従って、風量が徐々に減少した。これは、流入口29から流入した空気が直接にNO.1,2のポイント50から吹き出され、先端部2bの方に向かう空気量が少なくなったためである。
実施形態1,2のように横リブ6を配置すると、流入口29から流入した空気は、まず横リブ6に当たり、先端部2bの方に流される。このため、流入口29近傍のNO.1,2のポイント50などの風量が激減し、中間部及び先端部2bでの風量が増加した。
実施形態2では、横リブ6の突出量Aを一律10mmとしている。この場合、流入口29を含む上流側(NO.1〜12のポイント)での風量を減少させることができた。
実施形態1では、流入口29近傍(NO.1〜6のポイント)での風量を実施形態2よりも少なくでき、更に、NO.7〜11のポイントの中央部での風量が実施形態1よりも多くなった。このため、実施形態1のデフロスタ1では、実施形態2のデフロスタ1よりも、更に風量を均一化することができた。
<実験例2>
実施形態1,2及び比較例のデフロスタ1の圧力損失を測定した。圧力損失は、吹出口5の内部での空気圧と、吹出口5から吹き出した空気の空気圧とに基づいて圧力損失をもとめた。圧力損失の測定結果を表1に示した。
Figure 0006109000
表1に示すように、比較例に比べて、実施形態1,2のデフロスタ1は圧力損失が小さかった。比較例のように横リブ6がない場合には、流入口29から流入してきた風が吹出口から直接でてしまい、最大風速が大きくなり、このため、圧力損失が大きくなった。また、風の吹き出し方向も、比較例ではデフロスタ1から車幅方向に対して垂直方向にはならずに、車幅方向に対して斜めになってしまった。
横リブ6は、流入口29から入ってきた風を車幅方向に流すことで、風を整流化し、風速を均一化することができ、このため、圧力損失を低く抑えられる。
(実施形態3)
本実施形態のデフロスタ1は、図9に示すように、吹出口5の流入口29に最も近い部分と、デフダクト2の先端部2bの近傍にのみ横リブ6を配設している。吹出口5の流入口29に最も近い部分に設けた横リブ6は、デフダクト2の基端部2aから、流入口29よりも長手方向の内側まで延びている。吹出口5の流入口29に最も近い部分は、実施形態1のa領域に相当する部分であり、デフダクト2の先端部2bの近傍は、実施形態1のf領域に相当する部分である。吹出口5の流入口29に最も近い部分と、デフダクト2の先端部2bの近傍に設けた横リブ6の突出量Aは、いずれも25mmである。
この場合にも、吹出口5の流入口29近傍とデフダクト2の先端部2b近傍からの空気Fの過剰な吹き出しを抑制できる。このため、吹出口5からの風量をどの部分でも均一にすることができる。
(実施形態4)
本実施形態では、図10に示すように、吹出口5の長手方向の長さが、デフダクト2の長手方向の長さよりも短く、吹出口5は、デフダクト2の長手方向の中央部分に配置されている。吹出口5の流入口29に最も近い部分に設けた横リブ6、及びデフダクト2の先端部2bの近傍に設けた横リブ6は、それぞれ吹出口5の長手方向の両端部まで延びている。その他は、実施形態3と同様である。
本実施形態においては、デフダクト2の基端部2aから吹出口5の長手方向の端部までの間、及びデフダクト2の先端部2bから吹出口5の長手方向のもう一方の端部までの間に、横リブ6が延びている。このため、吹出口5の両端部での空気Fの過剰な吹き出しを抑制できる。
(参考形態)
本参考形態では、図11に示すように、横リブ6が、デフダクト2の基端部2a及び先端部2bには配置されているが、吹出口5の端部の周縁には配置されていない。この場合には、流入口29から流入した空気Fが、横リブ6に当たった後に、横リブ6の端部に回り込んで、吹出口5の基端部2a側から多量の空気が流出する。このため、デフダクト2の先端部2bまで均一に空気が流通しない。吹出口5の長手方向での風量にバラツキが生じやすい。
(実施形態5)
本実施形態のデフロスタ1は、図12に示すように、インストルメントパネル9に1つ備えられている。デフダクト2は、インストルメントパネル9の車幅方向の略全体に延びている。図9に示すように、デフロスタ1の流入口29は、デフダクト2の長手方向の中央部25に位置している。
デフダクト2の長手方向に沿って、吹出口5が延びている。吹出口5は、デフダクト2の一方の先端部2aから他方の先端部2aに渡って延びている。
実施形態1と同様に、吹出口5の後方側周縁から内部空間に向かって横リブが突設されている(図3参照)。横リブ6は、デフダクト2の内部空間20を前方側の空気吹出通路22と、後方側の主通路21とに区画している。横リブ6は、デフダクト2の中央部25を中心に対象形状をなしている。即ち、横リブ6は、デフダクト2の中央部25を挟んで右側に延びる右側部分と、中央部25を挟んで左側に延びる左側部分とがあり、両者は、中心部25を中心に対象形状をなしている。横リブ6の左側部分は、実施形態1の横リブ6と同様に突出量が変化している。横リブ6の右側部分は、左側部分と対象な形状になるように、突出量が変化している。本実施形態の吹出口5のa、b、c、d、e、f領域での横リブ6の突出量Aは、実施形態1のa、b、c、d、e、f領域での横リブ6の突出量Aに対応する(図2参照)。
横リブ6の中央部は、デフロスタ1の流入口29が開口している。このため、流入口29からデフダクト2に流入した空気は、中央部25での横リブ6に当たり、左右両側に分岐して流れる。空気は、主通路を通って、右側、左側の各先端部2aに向かって流れる。
上記実施形態1〜4では、横リブ6は、デフダクト2の長手方向の基端部2a近傍と先端部2b近傍に横リブ6を配設したが、吹出口5におけるデフダクト2の流入口29近傍にのみ配置してもよい。吹出口5が、デフダクト2の一部にのみ形成されている場合には、吹出口5の形成されている部分にのみ横リブ6を配設してもよい。
デフダクト2は、上部パネル32と本体部材31の2部材構造からなるが、一体成形品であってもよい。上部パネル32は、インストルメントパネル9の一部であるが、インストルメントパネル9の構成部材とは別個のパネルであってもよい。
1:デフロスタ、2:デフダクト、2a:基端部、2b:先端部、5:吹出口、6:横リブ、7:縦リブ、8:フロントガラス、9:インストルメントパネル、20:内部空間、21:主通路、22:空気吹出通路、29:流入口、31:本体部材、31a:ダクト形成部、32:上部パネル(パネル部)、32a:前板部、32b:後板部。

Claims (6)

  1. 車両の室内のインストルメントパネルの前部であってフロントガラスの近傍に設けられるデフロスタであって、
    車両の車幅方向に沿って延設され且つ内部空間をもつデフダクトと、前記内部空間に空気を流入させる流入口と、前記車幅方向に沿って延び前記デフダクトに開口して前記内部空間から前記フロントガラスに向けて前記空気を吹き出す吹出口と、前記吹出口の周縁から前記内部空間に向けて前記内部空間の途中まで突設されて前記車幅方向に延びる横リブと、を有し、
    前記デフダクトにおける前記横リブよりも前記フロントガラスから遠方の遠方部分と前記横リブとの間には、前記流入口が開口する主通路が形成されており、前記デフダクトにおける前記横リブよりも前記フロントガラスに近い近傍部分と前記横リブとの間には、前記吹出口が開口する空気吹出通路が形成されており、
    前記横リブは、前記吹出口の周縁における前記デフダクトの前記流入口に最も近い基端部から前記デフダクトの前記車幅方向の先端部まで延びており、
    前記吹出口の周縁から突出方向の先端までの前記横リブの突出量において、前記基端部及び前記先端部の前記突出量は、前記基端部と前記先端部との間の中間部の前記突出量よりも大きいデフロスタ。
  2. 前記中間部は、前記基端部側の第一中間部と、前記先端部側の第二中間部と、を有し、
    前記第一中間部の前記突出量は、前記第二中間部の前記突出量よりも小さい請求項1に記載のデフロスタ。
  3. 前記横リブの前記吹出口の周縁から前記内部空間への突出量をAとし、前記内部空間の前記横リブの突出方向の高さをBとしたときに、0<A/B≦5/6である請求項1又は2に記載のデフロスタ。
  4. 前記吹出口の車両の前後方向の前側周縁は、前記フロントガラスに対面している請求項1〜3のいずれか1項に記載のデフロスタ。
  5. 前記空気吹出通路は、前記横リブと前記デフダクトの前記近傍部分とに連結された縦リブで複数に分割されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のデフロスタ。
  6. 前記デフダクトは、前記インストルメントパネルの一部を構成するパネル部をもつ請求項1〜5のいずれか1項に記載のデフロスタ。
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