JP6108854B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、撮像装置及びその制御方法に関する。
静止画や動画を撮影するCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子では、一般的に、ダイナミックレンジ(階調を識別可能な最小輝度と最大輝度の比率)が人間の目で感じられるものと比較して狭いことが知られている。そのため、実際に目で見た階調を写真としてそのまま再現することは難しい。そこで、異なる露出条件で撮影した複数の画像を重ね合わせて、通常撮影よりも広いダイナミックレンジ(以下「HDR」という)の画像を取得する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図14は、HDRを実現させる従来技術に係る撮影動作の一例を模式的に示す図である。撮影開始後に、露出条件を変えて、複数枚(例えば、暗いアンダー露出のL画像、適正露出のM画像、明るいオーバー露出のH画像の3枚)の撮影を行う。その後、撮影された各画像を合成することで、H画像とL画像の露出の差によるHDRを実現することができる。
特開平06−141229号公報
しかし、上記特許文献1は、露出条件の異なる画像を独立して撮影することを開示するのみであるため、画像毎に補正が必要であり、各画像に対して補正パラメータを作成して補正する処理を行う必要がある場合に対応することができない。その結果、フレーム間で無駄な期間が発生するという問題があり、また、動く被写体等に対しては被写体の軌跡が途切れる等の問題が生じる。また、HDRを得るための動作を動画撮影中に行う場合は、再生時のフレームレートとの関係から、補正パラメータ作成用の領域を十分に取ることができず、そのために十分な補正精度が得られずに、高い画質を確保することができないという問題もある。
本発明は、HDRを得るための動作の際にフレーム間に発生する余分な時間を削減しながら、高い画質を確保することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、受光量に応じた信号を出力する受光画素と前記受光画素から出力される信号を補正するための信号を出力する補正用画素を有する撮像素子を用いて、異なる露出設定で連続的に撮影を行って2枚以上の画像を取得する画像取得手段と、記2枚以上の画像を取得する際に前記2枚以上の画像の組み合わせ毎に一度だけ前記補正用画素から信号を読み出す第1の読み出し方法と、前記2枚以上の画像を取得する際に各画像を取得する毎に前記補正用画素から信号を読み出す第2の読み出し方法のいずれかの方法により信号を読み出す読み出し手段と、前記第1の読み出し方法により信号が読み出された場合は前記補正用画素から前記一度だけ読み出された信号から生成された補正値を用いて前記2枚以上の画像を補正し、前記第2の読み出し方法により信号が読み出された場合は前記補正用画素から画像毎に読み出された信号を用いて生成された各補正値を用いて各画像を補正する補正手段と前記補正手段によって補正された前記2枚以上の画像を合成して合成画像を生成する合成手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、HDRを得るための動作の際に、フレーム間に発生する余分な時間を削減しながら、高い画質を確保することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置が備える撮像部の有する撮像素子の概略構成を示す図である。 図1の撮像装置による通常の画像取得のタイミングチャートである。 図2の撮像素子からの出力信号に対して行われるOBクランプ動作を示す図と、OBクランプ回路の構成を示す図である。 図2の撮像素子からの出力信号に列オフセット成分による縦筋が発生している状態を模式的に示す図である。 図5の画像に対する列オフセット補正の効果を示す図である。 図1の撮像装置を用いてHDR動画を取得するための第1実施形態に係るタイミングチャートである。 HDR画像を生成する単位毎に1度だけOB画素信号とNULL画素信号を読み出した場合の補正精度の不足を模式的に示す図である。 第2実施形態で用いる、L画像とH画像の各画像の取得毎にOB画素信号とNULL画素信号を読み出す動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係るHDR画像の取得方法を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る、被写体輝度が低輝度になった際にHDR画像を取得するためのタイミングチャートである。 第3実施形態に係る、H画像の具体的な補正方法を示すフローチャートである。 図12のフローチャートに従ってH画像を補正する、撮像装置が備える信号処理部の概略構成を示す図である。 通常撮影よりも広いダイナミックレンジの画像を取得するための従来技術に係る撮影動作の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、撮像装置100は、具体的には、静止画撮影と動画撮影が可能なデジタルカメラであるとする。撮像装置100は、レンズ部101、光量調整部102、撮像部103、信号処理部104、撮像制御部105、全体制御部106、操作部110、記録部111及び表示部112を有する。全体制御部106は、記憶部107、被写体輝度検出部108及び露出演算部109を含む。
レンズ部101は、被写体からの反射光を撮像部103に結像させるための複数のレンズ群によって構成されており、焦点距離変更手段や入射光を遮る遮光手段等を含む。光量調整部102は、レンズ部101と撮像部103との間に配置されており、レンズ部101を透過する光量を、例えば3段で減光することができる減光フィルタ等である。但し、光量調整部102は、これに限定されるものではなく、減光量の設定値は3段分以外の値でもよいし、絞り機構を用いることで更に多段階的に減光できるようにしてもよい。
撮像部103は、レンズ部101と光量調整部102を通して入射した光をアナログ電気信号に変換する撮像素子と、撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号(画素信号)に変換するA/D変換回路等を含む。信号処理部104は、撮像部103から入力される画素信号に対して、補正用のパラメータ生成や必要な画像信号補正処理を行う。撮像制御部105は、全体制御部106からの指令(入力信号)に基づいて、撮像部103及び信号処理部104等に必要なタイミング信号、映像信号を増幅するためのゲインの設定信号、露出時間を設定信号、その他の制御に必要な信号を生成する。全体制御部106は、CPU、プログラムを記憶したROM、RAM等を有し、ROMから読み出したプログラム等をRAMの作業エリアに展開、実行してすることにより、撮像装置100の全体的動作を統括制御するために必要な処理と演算を行う。
全体制御部106に含まれる記憶部107は、信号処理部104等からの信号を一時的に記憶する。被写体輝度検出部108は、撮像部103からの信号に基づいて撮影中の被写体の輝度値を検出する。露出演算部109は、被写体輝度検出部108が検出した輝度値に基づいて、撮影画像の露出を決定する。全体制御部106は、露出演算部109の演算結果に基づき、光量調整部102を用いて光量を調整し、また、撮像制御部105を用いて露光時間や映像信号を増幅するためのゲインを調整する。本実施形態では、信号処理部104を全体制御部106から独立した構成としているが、信号処理部104は、全体制御部106の中に含まれていてもよいし撮像部103の中に含まれていてもよい。また、撮像制御部105は撮像部103の中に含まれていてもよい。
操作部110は、機械的な各種ボタンやダイヤル、表示部112を用いたタッチパネル操作が可能なアイコン等のヒューマンIFによって構成されている。操作部110を通して入力された情報や指令は全体制御部106に伝達され、全体制御部106は受信した情報や指令に基づいて撮像装置100を動作させる。記録部111は、全体制御部106により生成される画像データを記録する。表示部112は、信号処理部104からの信号に基づいて全体制御部106が生成する画像データを表示し、また、操作部110から入力された操作に対応するアイコン等を表示する。
図2は、撮像部103が備える撮像素子の概略構成を示す図である。撮像素子は、本実施形態では、CMOS型のイメージセンサであるとする。撮像素子は、レンズ部101からの光を受光し、光電変換により受光量に応じた電気信号を出力する受光画素201を有する。受光画素201は、フォトダイオード202、転送トランジスタ203、信号増幅アンプ204、リセット用トランジスタ205を1ユニットとして構成されている。転送トランジスタ203及びリセット用トランジスタ205は、水平駆動回路206からの信号によって動作する。なお、水平駆動回路206は、受光画素201の各画素を駆動させるためのシフトレジスタや転送トランジスタ203等の信号生成回路等を含む。水平駆動回路206によって生成されたタイミング信号によって、転送トランジスタ203とリセット用トランジスタ205とが制御されることで、各画素のフォトダイオードの電荷のリセット/読み出しが行われ、露光時間が制御される。
撮像素子は、遮光画素207(以下「OB画素207」と記す)とダミー画素208(以下「NULL画素208」と記す)と、垂直駆動回路209とを有する。OB画素207及びNULL画素208は、受光画素201から出力される電気信号を補正するための電気信号を出力する補正用画素である。
OB画素207は、受光画素201とは異なり、その表面が遮光膜によって遮光されている。OB画素207から出力される信号は、後段の画像処理で画像の黒の基準を決める際等に使用される。NULL画素208は、受光画素201及びOB画素207と異なり、光電変換する機能を有しない。NULL画素208から出力される信号は、各画素を動作させる水平駆動回路206のオフセット成分を検出する際等に使用される。なお、NULL画素208は、受光画素201からフォトダイオード202を削除した構成と同等である。
垂直駆動回路209は、シフトレジスタ、列アンプ回路及びA/D変換回路210、信号出力選択スイッチ211及び外部への出力回路(不図示)等を含む。列アンプ回路及びA/D変換回路210の設定を撮像制御部105からの信号によって変化させることによって、各画素から読み出された信号を増幅することができる。
図3は、撮像装置100による通常の画像取得のタイミングチャートである。全体制御部106又は撮像制御部105が生成する垂直同期信号によって、撮像部103に対する露光と撮像部103からの信号読み出しが行われる。本実施形態では、撮像制御部105によって設定された条件で、受光画素201、OB画素207及びNULL画素208の各信号を所定の順番で読み出す。
前述の通り、本実施形態ではCMOS型の撮像素子を用いている。そのため、水平駆動回路206のシフトレジスタの設定よって、どの行の転送トランジスタ203をどのような順序で駆動させるか選択することができ、また、同一行を繰り返し選択して信号を読み出すこともできる。更に、垂直駆動回路209のシフトレジスタの設定により、どの列の信号出力選択スイッチ211を動作させるかによって同一行の信号においてどの列の信号から出力するかを選択することができる。これによって、画面内のどの画素からどのような順番で信号を読み出すかを指定することができる。受光画素201から読み出した信号は、信号処理部104にてOB画素207とNULL画素208から読み出した信号から生成した補正値を用いて補正される。その後、全体制御部106において、最終的な画像が作成される。
次に、OB画素207から読み出した信号(以下「OB画素信号」という)とNULL画素208から読み出した信号(以下「NULL画素信号」という)を用いて受光画素201から読み出した信号(以下「受光画素信号」という)を補正する方法について説明する。
OB画素信号を用いた受光画素信号の補正方法の一例としては、撮像素子の温度上昇に伴って発生する暗電流成分を受光画素信号から減算するOBクランプ動作が挙げられる。即ち、受光画素201の出力信号値からOB画素207の出力信号値を減算する。図4(a)は、このOBクランプ動作を示す図である。OB画素207で発生する暗電流成分は、受光画素201で発生する暗電流成分と同レベルである。そのため、OBクランプ動作を行うことにより、撮影中に撮像素子の温度が上昇しても、暗電流成分の画質への影響を除去することができる。
図4(b)は、OBクランプ回路の概略構成を示す図である。受光画素201から信号を読み出す前に、OB画素207の信号が読み出されて信号処理部104に入力される。信号処理部104は補正値生成回路401を有し、補正値生成回路401は、入力されたOB画素信号から暗電流成分を算出する。その後、受光画素201から信号が読み出され、読み出された受光画素信号から暗電流成分が減算される。これにより、暗電流成分の画質への影響を低減させることができる。
一方、NULL画素信号を用いた受光画素信号の補正方法の一例としては、列アンプ回路又は列A/D変換回路にてトランジスタのばらつき等に起因して重畳されるオフセット成分(以下「列オフセット成分」という)を受光画素信号から減算する列オフセット補正動作が挙げられる。
図5は、列オフセット成分によって縦筋が発生している状態を模式的に示す図である。図6は、図5の画像に対する列オフセット補正の効果を示した図であり、列オフセット補正動作の前後(図6(a):補正前、図6(b):補正後)における、図5のA−A´間とB−B´間の出力を示す図である。
図5及び図6(a)に示すように、受光画素201は、A−A´間において暗電流とレンズ部101から入射する光による信号に加えて、列オフセット成分が重畳した出力を持っている。これに対して、NULL画素208は、B−B´間において光電変換する部分がないため、暗電流による影響を受け難く、列オフセット成分を良好に検出することができる。したがって、図6(b)に示すように、受光画素201の出力信号値から列毎にNULL画素208の出力信号値を減算することにより、列オフセット成分が除去された出力信号を得ることができる。なお、図6(b)に示した列オフセット補正値を得ることは、同一の信号に対してOBクランプ回路で使用した回路と同様の回路を列毎に列数の分だけ用いることにより実現することができる。
上述したOBクランプ動作や列オフセット補正動作の補正値は、ランダムノイズの影響を低減して補正精度を向上させるため、複数の画素の信号値を平均化し、又は、巡回フィルタ等の演算を行って算出される。そのため、補正精度は、補正値を算出する画素数に依存する。
撮像装置100により通常撮影よりも広いダイナミックレンジを有する動画(以下「HDR動画」という)を取得する方法について、以下に説明する。
図7は、撮像装置100を用いてHDR動画を取得するための第1実施形態に係るタイミングチャートである。全体制御部106は、例えば、1/60s毎の垂直同期信号を生成し、これにより60fpsの撮影周期で撮影を行う。また、ここでは、撮像制御部105によって設定された条件で、暗いアンダー露出のL画像と明るいオーバー露出のH画像の露光動作を交互に行うものとする。撮影されたL画像とH画像は記憶部107に一時的に記憶され、L画像とH画像とが揃った時点で全体制御部106が両画像を合成し、広いダイナミックレンジを有する合成画像であるHDR画像を作成する。HDR動画は、複数のHDR画像によって構成される。
ここで、OB画素信号及びNULL画素信号は、HDR画像を生成するL画像とH画像の組み合わせ毎に一度だけ補正値生成のために読み出される。読み出されたOB画素信号及びNULL画素信号は信号処理部104に入力され、信号処理部104は補正値の生成を行う。信号処理部104は、その後、読み出されるL画像とH画像のそれぞれに対して生成された同一の補正値を用いて補正動作を行う。これにより、L画像とH画像を読み出す間隔を狭めることができ、動く被写体等に対しても良好なHDR画像を取得することができる。また、画像毎に読み出していたOB画素207又はNULL画素208の画素数よりも多くの画素数の信号を一度に纏めて読み出すことができ、生成する補正値に対するランダムノイズの影響を低減させることができる。
なお、本実施形態では60fpsで連続して撮影した2枚の画像を用いて30fpsの動画を作成するとしたが、これとは異なるフレームレートでも本実施形態と同様の動作を適用することにより同様の効果を得ることができる。また、L画像とH画像の取得順について、本実施形態ではL画像を先に取得するとしたが、H画像先に取得するようにしてもよい。更に、HDR画像の生成に用いる画像は2枚以上(例えば、3枚)であればよく、本実施形態と同様の動作を行うことによって同様の効果を得ることができる。
また、OB画素信号とNULL画素信号から生成する補正値は、HDR画像を生成する単位毎に新しく生成してもよいし、過去の複数フレームを跨いで生成するようにしてもよい。更に、図2に示したように、本実施形態では、撮像素子がNULL画素208をその内部に有する構成としたが、受光画素201から信号を読み出さない動作(空転送)を用いて本実施形態と同様の動作を行うことにより同様の効果を得ることもできる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、HDR画像を生成する単位毎に1度だけOB画素信号とNULL画素信号を読み出す(第1の読み出し方法)構成とした。この場合、HDR画像を生成する特定のL画像及びH画像間ではゲインやシャッタスピード等の露出条件が異なるため、HDR画像を生成する単位毎に1度だけOB画素信号とNULL画素信号を読み出したのでは補正精度が不足する事態が生じるおそれがある。図8は、HDR画像を生成する単位毎に1度だけOB画素信号とNULL画素信号を読み出した場合の補正精度の不足を模式的に示す図である。このように、補正精度に着目した場合には、L画像とH画像の各画像の取得毎にOB画素信号とNULL画素信号を読み出す動作(第2の読み出し方法)を行う従来動作の方が好ましい。
第2実施形態における撮像装置、画像補正方法及びHDR画像の生成方法等は、第1実施形態と同様であるが、第2実施形態では、HDR画像を生成する際に、第1実施形態での動作(第1の読み出し方法)と前述の従来動作(第2の読み出し方法)とを切り換える構成とする。
図9は、L画像とH画像の各画像の取得毎にOB画素信号とNULL画素信号を読み出す動作(前述の従来動作)を示すタイミングチャートである。全体制御部106は1/60s毎の垂直同期信号を生成し、これにより60fpsの撮影周期での撮影が行われ、撮像制御部105によって設定された条件で、L画像とH画像の露光動作が交互に行われるものとする。撮影されたL画像とH画像は記憶部107に一時的に記憶され、L画像とH画像とが揃った時点で全体制御部106が両画像を合成してHDR画像を作成する。
その際に、L画像とH画像の各画像の取得毎にOB画素信号及びNULL画素信号を読み出す動作を行う。読み出されたOB画素信号及びNULL画素信号は信号処理部104に入力され、信号処理部104は補正値の生成を行う。信号処理部104は、その後、読み出されるL画像とH画像のそれぞれに対して生成された補正値を用いて補正動作を行う。本実施形態では、図7に示したタイミングチャートによるHDR画像の合成と図9に示したタイミングチャートによるHDR画像の合成とを適時に切り換える。
図10は、第2実施形態に係るHDR画像の取得方法を示すフローチャートである。全体制御部106は、撮像制御部105を制御して露出設定のための画像を取得する(ステップS1001)。そして、全体制御部106の被写体輝度検出部108が、ステップS1001で取得した画像から被写体輝度Bvを算出する(ステップS1002)。続いて、全体制御部106の露出演算部109が、ステップS1002で算出した被写体輝度BvからL画像取得用の露出設定EvLとH画像取得用の露出設定EvHとを決定する(ステップS1003)。ここで、露出設定方法には、露光時間、映像信号を増幅するためのゲイン設定及び減光フィルタの挿入の有無等が含まれる。
全体制御部106は、ステップS1003で決定した各露出条件に応じて、撮像制御部105を通して光量調整部102及び撮像部103の設定を行う(ステップS1004)。次に、全体制御部106は、露出設定EvH,EvLのそれぞれにおけるゲイン設定値であるL画像取得用ゲイン設定値(Sv_L)とH画像取得用ゲイン設定値(Sv_H)にて、図7の動作と図9の動作のどちらを実施するかを切り換える(ステップS1005)。ステップS1005では、ここでは、“Sv_H=Sv_L”の関係式が成立するか否かを判断基準とする。
“Sv_H=Sv_L”の場合(S1005でYES)、全体制御部106は、図7の動作を実施する(ステップS1006)。一方、“Sv_H≠Sv_L”の場合(S1005でNO)、全体制御部106は図9の動作を実施する(ステップS1007)。ステップS1006,1007の後、全体制御部106は撮影が終了したか否かを判定する(ステップS1008)。撮影が終了していない場合(S1008でNO)、全体制御部106は処理をステップS1001へ戻す。一方、撮影が終了した場合(S1008でYES)、全体制御部106は撮影を終了させる。
以上の動作を行うことによって、ゲインやシャッタスピード等の露出条件が異なる場合でも、高画質のHDR画像を取得することができる。なお、本実施形態では、図7の動作(第1実施形態の動作)と図9の動作(従来動作)との切り換えをゲイン設定値に基づいて行ったが、これに限られず、シャッタスピードや消費電力期間の増減、その他条件に応じて切り換える構成としてもよい。
<第3実施形態>
第2実施形態では、HDR画像を生成する際に、図7の動作(第1実施形態の動作)と図9の動作(従来動作)とを切り換える構成とした。これに対して、第3実施形態では、補正精度が足りない場合に、従来動作とは異なる動作により補正精度を向上させる。なお、第3実施形態における撮像装置、画像補正方法及びHDR画像の生成方法等は、第1実施形態と同様である。
図11は、被写体輝度が低輝度になった際にHDR画像を取得するためのタイミングチャートである。HDR画像を生成する単位毎に先頭画像となるL画像の取得時にOB画素信号及びNULL画素信号の読み出しを行い、次のH画像の取得時にもOB画素信号及びNULL画素信号の読み出しを行う。その際、H画像取得時に読み出すOB画素信号及びNULL画素信号の画素数を、L画像取得時に読み出すOB画素信号及びNULL画素信号の画素数よりも少なくする。そして、L画像については、L画像取得時に読み出したOB画素信号及びNULL画素信号を用いて、第1実施形態と同様の補正を行う。また、H画像については、L画像取得時のOB画素信号及びNULL画素信号に加えて、H画像取得時に読み出したOB画素信号及びNULL画素信号を使用して補正を行う。
図12は、H画像の具体的な補正方法を示すフローチャートである。図13は、図12のフローチャートに従ってH画像を補正する信号処理部104の概略構成を示す図である。なお、図13の信号処理部104はL画像の補正も行う。
全体制御部106は、信号処理部104に入力されたOB画素信号及びNULL画素信号から、L画像補正用の補正値OFF_Lを算出する(ステップS1201)。続いて、全体制御部106は、H画像補正用の補正値を生成するために、補正値OFF_Lに所定のゲイン値Gを乗算する(ステップS1202)。なお、所定のゲイン値Gは、映像信号を増幅するためのゲインを調整するゲイン調整手段によってL画像とH画像の露出差を実現している場合のL画像とH画像のそれぞれに対するゲイン値の差分である。補正値OFF_Lに乗算される所定のゲイン値Gは、撮像制御部105から入力され、補正値生成回路1301において乗算される。
全体制御部106は、ステップS1202で算出した結果(OFF_L×G)を初期値OFF_Hに設定する(ステップS1203)。そして、残る誤差分に関して、H画像取得時に読み出した画素信号を用いて微調整を行う。具体的には、H画像取得時に読み出す画素数をM(M:自然数)として読み出す度に巡回フィルタを通すことにより、所望の補正値を算出する(ステップS1204〜S1208)。
本実施形態における巡回フィルタの計算式は、“OFF_Hn+1=OFF_Hn−1×(n−1)/n+OFF_H×(1/n)”で与えられる。最初に“n=0(n:整数)”に設定され(ステップS1204)、次に、H画像用のNULL画素信号を取得してOFF_Hが決められる(ステップS1205)。そして、H画像用補正値OFF_Hn+1が前述の式により計算され(ステップS1206)、その後、nがインクリメントされ(ステップS1207)、nがMに達したか否かが判定される(ステップS1208)。nがMに達していない場合(S1208でNO)、処理はステップS1205に戻され、nがMに達した場合(S1208でYES)、H画像用補正値OFF_Hn+1でH画像が補正される。
以上の方法により、L画像とH画像の両画像でゲインやシャッタスピード等の露出条件が異なっていても、各画像において十分な補正精度を確保することができる。なお、図11に示したL画像とH画像の取得順について、本実施形態ではL画像を先に取得するとしたが、H画像先に取得するようにしてもよい。また、HDR画像の生成に用いる画像に3枚以上の画像を用いてもよく、本実施形態と同様の動作を行うことによって同様の効果を得ることができる。この場合、少なくとも1枚の画像と他の2枚以上の画像とでOB画素信号及びNULL画素信号を何画素分読み出すかを変えてもよいし、画像毎にOB画素信号及びNULL画素信号を何画素分読み出すかを変えてもよい。また、動画撮影中における露出条件の変化に応じてL画像及びH画像の取得時に読み出すOB画素信号及びNULL画素信号の画素数を変えるようにしてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。本発明は、デジタルカメラに限定されず、デジタルビデオカメラ、撮像素子による撮影機能を備える携帯電話や携帯ゲーム機等の各種電子機器に適用が可能である。
100 撮像装置
101 レンズ部
102 光量調整部
103 撮像部(撮像素子)
105 撮像制御部
106 全体制御部
108 被写体輝度検出部
109 露出演算部

Claims (4)

  1. 受光量に応じた信号を出力する受光画素と前記受光画素から出力される信号を補正するための信号を出力する補正用画素を有する撮像素子を用いて、異なる露出設定で連続的に撮影を行って2枚以上の画像を取得する画像取得手段と、
    記2枚以上の画像を取得する際に前記2枚以上の画像の組み合わせ毎に一度だけ前記補正用画素から信号を読み出す第1の読み出し方法と、前記2枚以上の画像を取得する際に各画像を取得する毎に前記補正用画素から信号を読み出す第2の読み出し方法のいずれかの方法により信号を読み出す読み出し手段と、
    前記第1の読み出し方法により信号が読み出された場合は前記補正用画素から前記一度だけ読み出された信号から生成された補正値を用いて前記2枚以上の画像を補正し、前記第2の読み出し方法により信号が読み出された場合は前記補正用画素から画像毎に読み出された信号を用いて生成された各補正値を用いて各画像を補正する補正手段と
    前記補正手段によって補正された前記2枚以上の画像を合成して合成画像を生成する合成手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記読み出し手段は、前記第1の読み出し方法により信号を読み出す場合は、前記2枚以上の画像を取得する間は前記補正用画素から信号を読み出さないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合成画像を複数用いて動画を生成する動画生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 受光量に応じた信号を出力する受光画素と前記受光画素から出力される信号を補正するための信号を出力する補正用画素を有する撮像素子を用いて、異なる露出設定で連続的に撮影を行って2枚以上の画像を取得する画像取得ステップと、
    前記2枚以上の画像を取得する際に前記2枚以上の画像の組み合わせ毎に一度だけ前記補正用画素から信号を読み出す第1の読み出し方法と、前記2枚以上の画像を取得する際に各画像を取得する毎に前記補正用画素から信号を読み出す第2の読み出し方法のいずれかの方法により信号を読み出す信号読み出しステップと、
    前記第1の読み出し方法により信号を読み出した場合は前記補正用画素から前記一度だけ読み出された信号から生成された補正値を用いて前記2枚以上の画像を補正し、前記第2の読み出し方法により信号を読み出した場合は前記補正用画素から画像毎に読み出された信号を用いて生成された各補正値を用いて各画像を補正する補正ステップと、
    前記補正ステップで補正された前記2枚以上の画像を合成して合成画像を生成する合成ステップと、を有することを備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
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