JP6108663B2 - 二層管の分岐構造の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の2つの流通路が並設一体化された二層管(多孔管)の配管のための分岐構造に係る技術分野に属する。
最近、自動車に設備される暖房装置の暖房性能を高めるために、フロント側にあるエンジンから離れた箇所に車室の後方側を積極的に暖房するリアヒータコアを設置することが行われている。リアヒータコアの設置では、エンジンとリアヒータコアとを接続する流体(エンジン冷却水)の2つの流通路(往路,復路)をスペース的に制約のある車室床付近の空間に長く配管しなければならなくなることから、2つの流通路が並設一体化された二層管が採用されている。二層管については、エンジン,リアヒータ付近においてインレットポート,アウトレットポートへの接続のために両流通路を分岐する必要性がある。このため、接続端末が分岐された二層管を容易に製造することのできる技術の開発が要望されている。
従来、接続端末が分岐された二層管を容易に製造することを指向した技術としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1には、2本の管体が長手方向に沿って一部分が接合される接合部によって一体化された断面形状が8字形の素管を用い、接続端末となる部分の接合部を切断加工することによって両管体を分離させた分岐管に分岐するとともに、接続端末以外の部分の両管体をしごき加工して両管体が半円形で一体化され中央の直径方向に仕切壁を有する断面形状が円形の二層管本体を形成する二層管の分岐構造の製造方法が記載されている。
特許文献1に係る二層管の分岐構造の製造方法は、素管に簡便な2種類の加工(切断加工,しごき加工)を施すことによって接続端末が分岐された二層管を製造することができるようにして、二層管を製造を容易化するものである。
特開2007−10199号公報
特許文献1に係る二層管の分岐構造の製造方法では、分岐管を素管の切断加工によって分岐することから、分岐管の切断痕についての表面処理を行わないと配管に支障が生じてしまうため、二層管の製造が充分に容易化されているとはいえないという問題点がある。また、分岐管をエンジン,リアヒータ付近においてインレットポート,アウトレットポートへの接続のために複雑に曲げ加工する場合に、長尺の二層管本体とともに加工機にセットしなければならないため、分岐管の曲げ加工が面倒になるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、製造が充分に容易化され接続端末となる分岐管の曲げ加工が容易になる二層管の分岐構造の製造方法を提供することを課題とする。
前述の課題を解決するため、本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法は、特許請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、流体の2つの流通路が並設一体化された二層管本体の端部に接続端末となる2本の分岐管が設けられた二層管の分岐構造の製造方法において、二層管本体の端口が拡開された拡開部に弾性を有するシール材を介して2本の別部材の分岐管がそれぞれ挿入され、二層管本体の拡開部がカシメられることによって分岐管が二層管本体に固定されるものであって、二層管本体は中央の直径方向に仕切壁を有する断面形状が円形に形成され、二層管本体に設けられた拡開部は仕切壁に直交する方向へ拡開され、シール材は中央部に分岐管が挿通される挿通孔を有して二層管本体の拡開部に嵌合されるブロック体に形成され外側面の二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に外側へ突出した膨出部が設けられ、分岐管は先端部と先端部から軸方向に少し離された箇所とに挿通したシール材を保持するビードが設けられていることを特徴とする。
この手段では、二層管本体に別部材の2本の分岐管を固定することから、分岐管の配管に向けた表面処理等を行う必要がなく、短尺の状態で既に曲げ加工された分岐管を使用することができる。また、シール材,カシメによる固定手段で二層管本体と分岐管とが接続され、コスト高となるろう付けが避けられている。また、仕切壁を有する断面形状が円形の二層管本体を仕切壁に直交する方向へ拡開させて拡開部が形成されることで、流体の2つの流通路の不規則的な拡開変形が防止される。また、ブロック体のシール材が挿通された分岐管のビードによって保持されて二層管本体の拡開部に嵌合される。また、シール材の外側面のカシメの応力が作用しにくい二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に膨出部が設けられることで、二層管本体の拡開部のカシメ後のシール性が全体的に均等に確保される。
また、請求項2では、流体の2つの流通路が並設一体化された二層管本体の端部に接続端末となる2本の分岐管が設けられた二層管の分岐構造の製造方法において、二層管本体の端口が拡開された拡開部に弾性を有するシール材を介して2本の別部材の分岐管がそれぞれ挿入され、二層管本体の拡開部がカシメられることによって分岐管が二層管本体に固定されるものであって、二層管本体は中央の直径方向に仕切壁を有する断面形状が円形に形成され、二層管本体に設けられた拡開部は仕切壁に直交する方向へ拡開され、シール材は中央部に分岐管が挿通される挿通孔を有して二層管本体の拡開部に嵌合されるブロック体に形成され挿通孔の内周面の二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に内側へ突出した膨出部が設けられ、分岐管は先端部と先端部から軸方向に少し離された箇所とに挿通したシール材を保持するビードが設けられていることを特徴とする。
この手段では、二層管本体に別部材の2本の分岐管を固定することから、分岐管の配管に向けた表面処理等を行う必要がなく、短尺の状態で既に曲げ加工された分岐管を使用することができる。また、シール材,カシメによる固定手段で二層管本体と分岐管とが接続され、コスト高となるろう付けが避けられている。また、仕切壁を有する断面形状が円形の二層管本体を仕切壁に直交する方向へ拡開させて拡開部が形成されることで、流体の2つの流通路の不規則的な拡開変形が防止される。また、ブロック体のシール材が挿通された分岐管のビードによって保持されて二層管本体の拡開部に嵌合される。また、シール材の挿通孔の内周面のカシメの応力が作用しにくい二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に膨出部が設けられることで、二層管本体の拡開部のカシメ後のシール性が全体的に均等に確保される。
また、請求項3では、請求項2の二層管の分岐構造の製造方法において、二層管本体は拡開部の仕切壁の一部が端口から内部側に向けて切除され、シール材は二層管本体の拡開部の仕切壁の切除端に係合する係合溝が設けられていることを特徴とする。
この手段では、二層管本体の仕切壁の切除端とシール材の係合溝とが嵌合によって係合される。
本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法は、請求項1について、二層管本体に別部材の2本の分岐管を固定することから、分岐管の配管に向けた表面処理等を行う必要がなく、短尺の状態で既に曲げ加工された分岐管を使用することができるため、製造が充分に容易化され接続端末となる分岐管の曲げ加工が容易になる効果がある。また、シール材,カシメによる固定手段で二層管本体と分岐管とが接続され、コスト高となるろう付けが避けられているため、製造コストが安価になる効果がある。また、仕切壁を有する断面形状が円形の二層管本体を仕切壁に直交する方向へ拡開させて拡開部が形成されることで、流体の2つの流通路の不規則的な拡開変形が防止されるため、二層管本体の拡開部によって流体の流通性が損なわれることがない効果がある。また、ブロック体のシール材が挿通された分岐管のビードによって保持されて二層管本体の拡開部に嵌合されるため、組立工作が容易となるとともにカシメによるシール材の無用の膨出や不測の離脱が防止される効果がある。また、シール材の外側面のカシメの応力が作用しにくい二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に膨出部が設けられることで、二層管本体の拡開部のカシメ後のシール性が全体的に均等に確保されるため、高度のシール性が得られる効果がある。
本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法は、請求項2について、二層管本体に別部材の2本の分岐管を固定することから、分岐管の配管に向けた表面処理等を行う必要がなく、短尺の状態で既に曲げ加工された分岐管を使用することができるため、製造が充分に容易化され接続端末となる分岐管の曲げ加工が容易になる効果がある。また、シール材,カシメによる固定手段で二層管本体と分岐管とが接続され、コスト高となるろう付けが避けられているため、製造コストが安価になる効果がある。また、仕切壁を有する断面形状が円形の二層管本体を仕切壁に直交する方向へ拡開させて拡開部が形成されることで、流体の2つの流通路の不規則的な拡開変形が防止されるため、二層管本体の拡開部によって流体の流通性が損なわれることがない効果がある。また、ブロック体のシール材が挿通された分岐管のビードによって保持されて二層管本体の拡開部に嵌合されるため、組立工作が容易となるとともにカシメによるシール材の無用の膨出や不測の離脱が防止される効果がある。また、シール材の挿通孔の内周面のカシメの応力が作用しにくい二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に膨出部が設けられることで、二層管本体の拡開部のカシメ後のシール性が全体的に均等に確保されるため、高度のシール性が得られる効果がある。
さらに、請求項3として、二層管本体の仕切壁の切除端とシール材の係合溝とが嵌合によって係合されるため、カシメの際のシール材の無用の位置ずれを防止することができる効果がある。
本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態の第1例の斜視図であり、(A)に組立状態が示され、(B)に分解状態が示されている。 図1(A)の要部の拡大され横断面図である。 図1の要部の製造例を示す斜視図である。 図3の製造の一工程の横断面図である。 図1の他の要部の製造例を示す斜視図である。 図5のの製造工程を示すものであり、(A),(B)に工程順が示されている。 図1のさらに他の要部の拡大された正面図である。 本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態の第2例の要部の拡大された正面図である。 本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態の第3例の要部の分解状態の斜視図である。 図9の組立状態の拡大され横断面図である。
以下、本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は、本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態の第1例を示すものである。
第1例では、自動車に設備される暖房装置としてエンジンとリアヒータコアとを接続するに好適なものを示してある。
第1例は、図1に示すように、二層管本体1,シール材2,分岐管3で構成されている。
二層管本体1は、図3からも明らかなように、中央の直径方向に仕切壁11を有する断面形状が円形に形成され、断面形状が半円形の流体の2つの流通路12が並設一体化されている。この二層管本体1については、押出し成形によって断面形状を円形に形成することもできるし、押出し成形によって断面形状が8字に形成されたものをしごき加工によって最終的に断面形状を円形に形成することもできる(特許文献1参照)。二層管本体1の端口には、仕切壁11と直交する方向に拡開されて断面形状が楕円形に近似した形状の拡開部13が設けられている。この拡開部13の形状は、仕切壁11の変形を防止して流通路12の不規則的な拡開変形を防止し、拡開部13の形成によって流体の流通性が損なわれるのを避けることができる。
二層管本体1の拡開部13の形成については、図3,図4に示す製造例を採ることができる。
即ち、金型を兼用した2つ割のクランプ10と1対のポンチ20とが使用される。クランプ10は、後端部に二層管本体1が挿通される挿通孔10aが設けられ、先端部に挿通孔10aと連通して二層管本体1の拡開部13の外形状に対応した拡開溝10bが設けられている。ポンチ20は、先端部に二層管本体1の流通路12にそれぞれ侵入するテーパ形の侵入部20aが設けられ、後端部に浸入部20aと連続して二層管本体1拡開部13(拡開された流通路12)の内形状に対応した本体部20bが設けられている。このクランプ10には、挿通孔10aに挿通された二層管本体1が拡開溝10bまで突出されて保持される。クランプ10に保持された二層管本体1に対しては、端口からポンチ20の浸入部20aを続いて本体部20bを侵入させる。この結果、クランプ10とポンチ20とのプレスによって、二層管本体1の端口に拡開部13が形成される。
シール材2は、ゴム材等の弾性を有する素材によって成形されたブロック体からなる。このシール材2は、中央部に分岐管3が挿通される挿通孔21を有して二層管本体1の拡開部13の流通路12のそれぞれ圧入され嵌合される断面形状がD字に近似した形状に成形され、外側面のD字形の角部となる二層管本体1の拡開部13の仕切壁11の隅部に対面する部分に外側へ円弧形に突出した膨出部22が設けられている。図7には、シール材2の詳細が示されており、二層管本体1の拡開部13の流通路12への圧入が考慮されて、外形寸法が二点鎖線で示される二層管本体1の拡開部13の流通路12のよりも大きく形成され、さらに外形寸法の一部が膨出部22によって部分的に大きくなっている。
分岐管3は、通常の丸管からなる。この分岐管3は、先端部と先端部から軸方向に少し離された箇所とに挿通したシール材2を保持する環状のビード31,32が設けられている。
分岐管3のビード31,32の形成については、図5,図6に示す製造例を採ることができる。
即ち、金型を兼用した2つ割のクランプ30とポンチ40とが使用される。クランプ30は、本体部30aの先端部に設けられた可動用溝30bに可動用溝30bよりも軸長の短い可動部30cがスライド可能に設けられ、本体部30aと可動部30cとに分岐管3が挿通される挿通孔30d,30eが設けられている。ポンチ40は、先端部に分岐管3の内部に侵入する円柱形の侵入部40aが設けられ、侵入部40aの基部の周囲に分岐管3の先端部側のビード31を形成する金型となるビード成形溝40bが設けられている。このクランプ30には、図6(A)に示すように、可動部30cが先端部側にスライドされた状態で挿通孔30d,30eに挿通された分岐管3が可動部30cの先端部からわずかに突出されて保持される。クランプ30に保持された分岐管3に対しては、端口からポンチ40の浸入部40aを侵入させる。この結果、クランプ30とポンチ40とのプレスによって、図6(B)に示すように、クランプ30の可動部30cのスライドによる後退で分岐管3の後端部側にビード32が形成され、クランプ30の可動部30cの端面とポンチ40のビード成形溝40bとの接合によって分岐管3の先端部側にビード31が形成される。
前述の二層管本体1,シール材2,分岐管3については、二層管本体1の拡開部13に対してシール材2をビード31,32の間に挿通保持した分岐管3を挿入することで組立てられる。そして、二層管本体1の拡開部13を外側からカシメすることで、二層管本体1の拡開部13に分岐管3を固定する。
第1例によると、二層管本体1に別部材の2本の分岐管3を固定することになる。従って、分岐管3の配管に向けた表面処理等を行う必要がなくなって、二層管の製造が充分に容易化されることになる。また、短尺の状態で既に曲げ加工された分岐管3を使用することができるため、接続端末となる分岐管3の曲げ加工が容易になる。また、シール材2,カシメによる固定手段で二層管本体1と分岐管3とが接続され、コスト高となるろう付けが避けられているため、製造コストが安価になる。
第1例が組立てられた状態では、弾性を有するシール材2が二層管本体1の拡開部13と分岐管3とに圧接されて良好なシール性が得られる。従って、二層管本体1の流通路12や分岐管3を流通る流体の漏出が完全に阻止される。また、シール材2が分岐管3の2つのビード31,32によって定位置に保持されているため、前述の組立工作が容易となるとともに、シール材2の不測の離脱が防止される。なお、分岐管3の後端部側のビード32は、シール材2の二層管本体1の拡開部13からの無用の膨出を防止して、他部材等の接触によるシール材2の劣化を防止するのにも役立つ。
さらに、第1例では、二層管本体1の拡開部13が仕切壁11と直交する方向に拡開されることによって、仕切壁11の隅部がカシメの応力の作用しにくい部分となる。然しながら、二層管本体1の仕切壁11の隅部に対面する位置にシール材2の膨出部22が当接され、シール材2が強く二層管本体1の仕切壁11の隅部に圧接されることになるため、二層管本体1の拡開部13のカシメ後のシール性が全体的に均等に確保されて高度のシール性が得られる。
図8は、本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態の第2例を示すものである。
第2例は、第1例におけるシール材2の膨出部22を挿通孔21の内周面に設けている。即ち、シール材2の膨出部22を挿通孔21の内周面の一部が弦となるように膨出部22を形成している。
第2例によると、シール材2の膨出部22が第1例と同様の作用効果を奏することに加えて、第1例よりもシール材2の膨出部22を容易に形成することが可能になる。
図9,図10は、本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法を実施するための形態の第3例を示すものである。
第3例は、二層管本体1の拡開部13における仕切壁11の一部を内側へ向けてコ字形に切除している。切除の範囲については、二層管本体1の拡開部13の軸長よりも少し短く、拡開部13の内側面に沿って背高の低い突条14が残置される程度とされている。
さらに、二層管本体1の仕切壁11の切除に対応して、シール材2に仕切壁11,突条14に係合する係合溝23が刻設されている。この係合溝23は、二層管本体1の突条14に係合する側面係合溝23aと、二層管本体1の仕切壁11の軸長方向の切除端15と係合する底面係合溝23bとからなる。なお、シール材2は、第1例の断面形状がD字に近似した形状の2個が一体化されている。
第3例によると、シール材2を二層管本体1の拡開部13に嵌合させる際に、シール材2の係合溝23の側面係合溝23aを二層管本体1の突条14に係合させることで、嵌合の押込みのガイドとしての機能を奏させることができる。また、シール材2の係合溝23の底面係合溝23bを二層管本体1の切除端15に係合させることで、嵌合の押込みの限界を規制することができる。また、二層管本体1の拡開部13のカシメの際には、二層管本体1の突条14,切除端15とシール材2の係合溝23との係合によって、シール材2の無用の位置ずれを防止することができる。
以上、図示した各例の外に、二層管本体1の拡開部13や分岐管3のビード31,32を他の製造手段で製造することも可能である。
本発明に係る二層管の分岐構造の製造方法は、自動車の暖房装置以外の流体の流通にも適用することが可能である。
1 二層管本体
11 仕切壁
12 流通路
13 拡開部
2 シール材
21 挿通孔
22 膨出部
23 係合溝
3 分岐管
31,32 ビード

Claims (3)

  1. 流体の2つの流通路が並設一体化された二層管本体の端部に接続端末となる2本の分岐管が設けられた二層管の分岐構造の製造方法において、二層管本体の端口が拡開された拡開部に弾性を有するシール材を介して2本の別部材の分岐管がそれぞれ挿入され、二層管本体の拡開部がカシメられることによって分岐管が二層管本体に固定されるものであって、二層管本体は中央の直径方向に仕切壁を有する断面形状が円形に形成され、二層管本体に設けられた拡開部は仕切壁に直交する方向へ拡開され、シール材は中央部に分岐管が挿通される挿通孔を有して二層管本体の拡開部に嵌合されるブロック体に形成され外側面の二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に外側へ突出した膨出部が設けられ、分岐管は先端部と先端部から軸方向に少し離された箇所とに挿通したシール材を保持するビードが設けられていることを特徴とする二層管の分岐構造の製造方法
  2. 流体の2つの流通路が並設一体化された二層管本体の端部に接続端末となる2本の分岐管が設けられた二層管の分岐構造の製造方法において、二層管本体の端口が拡開された拡開部に弾性を有するシール材を介して2本の別部材の分岐管がそれぞれ挿入され、二層管本体の拡開部がカシメられることによって分岐管が二層管本体に固定されるものであって、二層管本体は中央の直径方向に仕切壁を有する断面形状が円形に形成され、二層管本体に設けられた拡開部は仕切壁に直交する方向へ拡開され、シール材は中央部に分岐管が挿通される挿通孔を有して二層管本体の拡開部に嵌合されるブロック体に形成され挿通孔の内周面の二層管本体の拡開部の仕切壁の隅部に対面する部分に内側へ突出した膨出部が設けられ、分岐管は先端部と先端部から軸方向に少し離された箇所とに挿通したシール材を保持するビードが設けられていることを特徴とする二層管の分岐構造の製造方法
  3. 請求項2の二層管の分岐構造の製造方法において、二層管本体は拡開部の仕切壁の一部が端口から内部側に向けて切除され、シール材は二層管本体の拡開部の仕切壁の切除端に係合する係合溝が設けられていることを特徴とする二層管の分岐構造の製造方法。
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