JP6108196B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

回転駆動される搬送体に向けて発光し、搬送体からの反射光を受光するマークセンサの受光感度を調整するための技術に関する。
画像形成装置には、例えば、用紙上における画像形成位置のずれ等を補正する機能を有するものがある。具体的には、この画像形成装置では、レジストレーションパターンなど、複数のマークからなるパターンがベルト上に形成され、マークセンサによりベルトに向けて発光され、その反射光が受光される。そして、このマークセンサでの上記反射光の受光量に基づき、ベルト表面とマーク表面との反射率または反射光量の違いが読み取られることでマークの位置が判定され、その判定結果に基づいて画像形成位置のずれが補正される。
ここで、例えばベルトの表面に傷や汚れが付くことがあり、その傷や汚れによって光が乱反射するためにベルト表面の反射率が下がり、マークの判定が正常にできなくなるおそれがある。そこで、従来より、マークセンサによりマークが形成されていないベルトの表面に光を照射し、その反射光の受光量に応じてマークセンサの受光感度を調整するものがある(特許文献1参照)。
特開2008−134333号公報
ところが、上記従来の画像形成装置では、反射光の受光量を取得するためだけにベルトを回転駆動する構成であるため、時間や装置寿命等を無駄に浪費するという問題があった。
本明細書では、光学センサでの反射光の受光量を取得するためだけに、上記ベルトなどの搬送体を回転駆動することを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像形成装置は、回転駆動によりシートを搬送する搬送体と、前記搬送体表面が通過するマーク検出位置に向けて発光する発光部、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部を有するマークセンサと、前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部と、印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマークを、前記搬送体表面に形成する形成部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリアが、前記マーク検出位置に到達した場合、当該搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理と、前記搬送エリア取得処理を複数回実行して取得した前記複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理と、前記形成部に前記マークを形成させ、前記決定処理で決定した調整値による調整後のセンサ感度で前記マークを検出するマーク検出処理と、を実行する構成を有する。
この画像形成装置によれば、印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリアがマーク検出位置に到達した場合、当該搬送エリアからの反射光を受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理が実行される。これにより、マークセンサでのセンサ感度情報を取得するためだけに搬送体を回転駆動することを抑制することができる。また、印刷画像の形成時にシートの存在により着色剤等が表面に付着し難い搬送エリアに対するセンサ感度情報を利用するため、シートを搬送していなかった非搬送エリアに対するセンサ感度情報のみを利用して調整値を決定する構成に比べて、着色剤等の影響が小さいセンサ感度情報を取得するため、センサ感度を高い精度で調整することができる。しかも、搬送エリア取得処理を複数回実行して取得した複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報に基づきセンサ感度の調整値を決定するため、1つの搬送エリアのみに対するセンサ感度情報に基づきセンサ感度の調整値を決定する構成に比べて、多くのセンサ感度情報を取得してセンサ感度を高い精度で調整することができる。
上記画像形成装置では、前記マーク検出位置からの反射光を前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する単位取得処理が複数、予め定められ、前記制御部は、前記複数の単位取得処理から、前記各回の搬送エリア取得処理で実行する1つ以上の前記単位取得処理を指定する指定処理を実行する構成を有し、前記各回の搬送エリア取得処理では、前記指定処理で指定した前記1以上の単位取得処理を実行し、前記決定処理では、前記複数の単位取得処理を全て実行して取得したセンサ感度情報に基づき前記調整値を決定してもよい。
この画像形成装置によれば、各回の搬送エリア取得処理で実行する1つ以上の単位取得処理が指定され、各回の搬送エリア取得処理では、その指定された単位取得処理が実行される。これにより、予め定められた複数の単位取得処理を、搬送エリア取得処理で実行することができる。
上記画像形成装置では、前記制御部は、前記複数の単位取得処理のうち1つ以上の単位取得処理を比較用取得処理とし、前記比較用取得処理を実行して取得したセンサ感度情報を記憶する記憶処理を実行する構成を有し、前記搬送エリア取得処理で、前記比較用取得処理を実行して取得した今回のセンサ感度情報と、前記記憶処理で記憶した前回以前のセンサ感度情報との差が、感度差閾値以下であるかどうかを判定する感度差判定処理と、を実行する構成を有し、前記感度差判定処理で肯定判定した場合、前記決定処理の実行を禁止し、否定判定した場合、前記決定処理の実行を続行してもよい。
複数の単位取得処理のうち1つ以上の単位取得処理である比較用取得処理を実行して取得した今回のセンサ感度情報と、記憶処理で記憶された前回以前のセンサ感度情報との差が感度差閾値以下である場合、前回以前のセンサ感度情報の取得時からのセンサ感度のずれが小さい可能性が高く、感度調整の必要性が低い。そこで、この画像形成装置によれば、上記差が感度差閾値以下である場合、決定処理の実行が禁止されるため、感度調整の必要性が低いときに決定処理が無駄に実行されることを抑制することができる。
上記画像形成装置では、前記制御部は、前記複数の単位取得処理のうち、前記比較用取得処理を最初に実行し、前記感度差判定処理で肯定判定した場合、前記比較用取得処理以外の他の単位取得処理の実行を禁止し、否定判定した場合、前記他の単位取得処理の実行を続行してもよい。
この画像形成装置によれば、複数の単位取得処理のうち、最初に実行された比較用取得処理で取得した今回のセンサ感度情報と、前回以前のセンサ感度情報との差が感度差閾値よりも小さい場合、比較用取得処理以外の他の単位取得処理の実行が禁止される。これにより、感度調整の必要性が低いときに単位取得処理が無駄に実行されることを抑制することができる。
上記画像形成装置では、前記比較用取得処理は、前記複数の単位取得処理のうち、センサ感度情報の取得回数が最も多い単位取得処理、または、センサ感度情報の取得期間が最も長い単位取得処理でもよい。
この画像形成装置によれば、比較用取得処理は、センサ感度情報の取得回数が最も多い単位取得処理、または、センサ感度情報の取得期間が最も長い単位取得処理である。これにより、比較用取得処理が、例えば取得回数が比較的に少ない単位取得処理等である場合に比べて、感度調整の要否をより精度よく判定することができる。
上記画像形成装置では、前記制御部は、前記搬送体および前記マークセンサの少なくとも一方の状態変化を検知する検知処理を実行する構成を有し、前記複数の単位取得処理全ての実行が完了する前に、前記検知処理で前記状態変化を検知した場合、前記複数の単位取得処理を最初から実行し直してもよい。
この画像形成装置によれば、複数の単位取得処理全ての実行が完了する前に、前記搬送体およびマークセンサの少なくとも一方の状態が変化した場合、複数の単位取得処理が最初から実行し直される。これにより、状態が変化したにもかかわらず、状態が変化する前に取得されたセンサ感度情報が感度調整に利用されてしまうことで感度調整の精度が低下することを抑制することができる。
上記画像形成装置では、前記制御部は、前記各回の搬送エリア取得処理では、前記搬送エリアが前記マーク検出位置を通過する通過時間が長いほど、当該搬送エリアに対して、多くの前記単位取得処理、または、処理時間が長い単位取得処理を実行してもよい。
この画像形成装置によれば、搬送エリアがマーク検出位置を通過する通過時間が長いほど、当該搬送エリアに対して、多くの単位取得処理、または、処理時間が長い単位取得処理が実行される。これにより、搬送エリアがマーク検出位置を通過する時間が長いかどうかに関係なく、常に同じ数あるいは同じ処理時間の単位取得処理を実行したりする構成に比べて、搬送エリアを有効に利用することができる。
上記画像形成装置では、シートを前記搬送体上に搬送する搬送経路と、前記搬送経路上のシート検知位置でシートの有無を検知するシートセンサと、を備え、前記制御部は、前記搬送エリア取得処理では、前記シートセンサが前記シートを検知している時間から、当該シートの搬送エリアの前記通過時間を検知してもよい。
この画像形成装置によれば、シートセンサがシートを検知している時間から、当該シートの搬送エリアがマーク検出位置を通過する通過時間が検知される。これにより、シートの有無を検知するシートセンサを利用して、搬送エリアの通過時間を間接的に検知することができる。
上記画像形成装置では、前記制御部は、前記マーク検出処理の実行条件を満たすかどうかを判断する条件判断処理を実行する構成を有し、前記搬送エリア取得処理で、前記複数の単位取得処理全ての実行が完了する前に、前記条件判断処理で肯定判断をした場合、前記搬送エリアが前記マーク検出位置に到達するのを待たずに、少なくとも未実行の単位取得処理を前記搬送体表面に対して実行してもよい。
この画像形成装置によれば、複数の単位取得処理全ての実行が完了する前に、マーク検出処理の実行条件が満たされた場合、搬送エリアがマーク検出位置に到達するのを待たずに、少なくとも未実行の単位取得処理が搬送体表面に対して実行される。これにより、実行条件が満たされたにもかかわらず、感度調整が実行されないことを抑制することができる。
上記画像形成装置では、シートを前記搬送体上に搬送する搬送経路と、前記搬送経路上のシート検知位置でシートの有無を検知するシートセンサと、を備え、前記制御部は、前記搬送エリア取得処理において、前記シートセンサがシートを検知したタイミングに基づき、前記搬送エリアが前記マーク検出位置に到達したかどうかを判断し、前記シート検知位置は、前記搬送経路の幅方向において、前記マーク検出位置と同じ位置、または、前記搬送経路の中央位置に対して前記マーク検出位置よりも外側の位置であってもよい。
例えば、シート検知位置が、搬送経路の幅方向において、搬送経路の中央位置に対してマーク検出位置よりも内側に位置している構成では、シート検知位置で検知されたシートの搬送エリアがマーク検出位置を通過しないために、搬送エリア取得処理が正常に実行されないおそれがある。これに対し、この画像形成装置によれば、シート検知位置は、搬送経路の幅方向において、マーク検出位置と同じ位置、または、搬送経路の中央位置に対してマーク検出位置よりも外側の位置である。これにより、搬送エリア取得処理が正常に実行されないことを抑制することができる。
上記画像形成装置では、前記制御部は、前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していない非搬送エリアが、前記マーク検出位置に到達したときに、当該非搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する非搬送エリア取得処理を実行する構成を有し、前記決定処理では、前記搬送エリア取得処理で取得した前記複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報、および、前記非搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき前記調整値を決定してもよい。
この画像形成装置によれば、搬送エリア取得処理で取得した複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報、および、非搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき前記調整値が決定される。これにより、搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報を全く利用せずに調整値を決定する構成に比べて、着色剤等の影響が抑制することができる。また、搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報だけを利用して調整値を決定する構成に比べて、マーク検出処理において搬送エリアが存在しない状況下に適した調整値を決定することができる。
なお、この発明は、画像形成装置、感度調整方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
本明細書によって開示される発明によれば、光学センサでの反射光の受光量を取得するためだけに、上記ベルトなどの搬送体を回転駆動することを抑制することが可能である。
実施形態1に係るプリンタの概略構成を示す側断面図 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図 マークセンサ、シートセンサ及びベルトの上面図 マークセンサの回路構成を示す図 印刷・感度調整処理を示すフローチャート 非搬送エリアがマーク検出位置を通過する状態を示すベルトユニット等の模式図 搬送エリアがマーク検出位置を通過する状態を示すベルトユニット等の模式図 第1、第3の感度調整工程を示すフローチャート 第2、第4の感度調整工程を示すフローチャート 第5の感度調整工程を示すフローチャート 割合調整処理を示すフローチャート 受光信号と高閾値との比較結果を示すグラフ 受光信号、PWM値との相関関係を示すグラフ 第6の感度調整工程を示すフローチャート 第7の感度調整工程を示すフローチャート 単位取得処理の実行順序を示すタイムチャート
<実施形態1>
実施形態1のプリンタ1について図1〜図16を参照しつつ説明する。以下の説明では、図1の紙面左側を、プリンタ1の前側(F)とし、紙面手前側を、プリンタ1の右側(R)とし、紙面上側を、プリンタ1の上側(U)とする。また、同図中の太実線は、シート3の搬送経路Zを示す。
プリンタ1は、画像形成装置の一例であり、例えばブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンCの4色のトナーを用いてカラー画像を形成する多重転写方式のタンデム方式のカラープリンタである。なお、プリンタ1の各構成部品や用語を色ごとに区別する場合には、その構成部品等の符号末尾に各色を意味するK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)を付すものとする。
(プリンタの全体構成)
図1に示すように、プリンタ1は、ケーシング2を備え、このケーシング2の上面部分には、カバー2Aが開閉に設けられている。カバー2Aを開けることにより、後述するベルトユニット11やプロセス部19K〜19C等を交換することが可能である。また、ケーシング2には、カバーセンサ8が設けられており、このカバーセンサ8は、カバー2Aの開閉を検知し、その検知結果を後述する制御部40に出力する。
ケーシング2内の底部には、複数枚のシート3(具体的には用紙やOHPシートなど)を積載可能なトレイ4が設けられている。トレイ4の前端上方にはピックアップローラ5が設けられており、このピックアップローラ5は、回転駆動され、トレイ4内の最上位に積載されたシート3をレジストレーションローラ6へ送り出す。レジストレーションローラ6は、シート3の斜行補正を行った後、そのシート3をベルトユニット11上へ搬送する。
また、レジストレーションローラ6の近傍には、例えば1対のシートセンサ7が左右方向に並んで設けられている。これら1対のシートセンサ7は、搬送経路Z上のシート位置X1でシート3の有無を検知し、その検知結果を後述する制御部40に出力する。なお、シート検知位置X1は、図1に示す位置に限らず、トレイ4とベルトユニット11との間の区間内であればよい。
ベルトユニット11は、搬送体の一例であり、1対の支持ローラ12A、12B間に環状のベルト13を張架した構成を有する。ベルト13は、ポリカーボネート等の樹脂材からなり、その表面は鏡面加工されている。このベルト13は、後側の支持ローラ12Bが回転駆動されることにより紙面時計回りに循環移動して、その上面に載せたシート3を後方へ搬送する。ベルト13の内側には、4つの転写ローラ14が設けられており、各転写ローラ14は、後述する各プロセス部19K〜19Cの感光体28に対してベルト13を挟んで対向している。
また、ベルト13の後端側には、後述する補正処理の実行時にベルト13表面上に形成されたマークM(補正用のマークの一例)の位置を検出するためのマークセンサ15が設けられている。更に、ベルトユニット11の下側には、ベルト13表面に付着したトナー(後述する補正用パターンPを含む)や紙粉等を回収するクリーニング装置16が設けられている。
ベルトユニット11の上方には、4つの露光部17K,17Y,17M,17Cと、4つのプロセス部19K,19Y,19M,19Cとが前後方向に並んで設けられている。露光部17K〜17C、プロセス部19K〜19C及び既述の転写ローラ14を、それぞれ一つずつ含んで一組の画像形成ユニット20(形成部の一例)が構成されており、プリンタ1全体では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した4組の画像形成ユニット20K,20Y,20M,20Cが設けられている。
各露光部17K〜17CはLEDヘッド18を備え、LEDヘッド18には、図示しない複数のLEDが、プリンタ1の左右方向に一列状に配置されている。従って、プリンタ1では、その左右方向が、主走査方向であり、前後方向が副走査方向である。各露光部17K〜17Cは、形成すべき画像データに基づいて発光制御され、LEDヘッド18から、対向する感光体28の表面に一ラインごとに光を照射することで露光を行う。
各プロセス部19K〜19Cは、着色剤である各色のトナーを収容するトナー収容室23を備える。トナー収容室23内のトナーは、供給ローラ24上に供給され、その供給ローラ24上のトナーは、現像ローラ25に供給されつつ、現像ローラ25との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ25上のトナーは、層厚規制ブレード26との間でさらに摩擦帯電されて、一定厚さの薄層にされる。
また、各プロセス部19K〜19Cは、表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光体28と、スコロトロン型の帯電器29とを備える。マーク検出時及び印刷時には、感光体28が回転駆動され、それに伴って感光体28の表面が帯電器29により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部17K〜17Cにより露光されて、感光体28の表面に静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ25上のトナーが上記静電潜像に供給され、これにより当該静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。その後、各感光体28の表面上に担持されたトナー像は、シート3が感光体28と転写ローラ14との間の各転写位置を通過する間に、転写ローラ14に印加される負極性の転写電圧によってシート3上に順次転写される。トナー像が転写されたシート3は、次に定着器31に搬送され、そこでトナー像が熱定着され、その後、そのシート3は上方へ搬送され、ケーシング2の上面に排出される。
(プリンタの電気的構成)
図2に示すように、プリンタ1は、制御部40、既述の画像形成ユニット20K〜20C、シートセンサ7、カバーセンサ8、マークセンサ15や、通信部41、表示部42、操作部43、駆動機構44を備える。制御部40は、CPU(中央処理装置)41A、メモリ40Bを有する。メモリ40Bは、例えばROMやRAM等を有し、ROMには、後述する印刷・感度調整処理を実行するためのプログラム(感度調整プログラムの一例)や、このプリンタ1の各種の動作を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU41Aは、ROMから読み出したプログラムに従って、プリンタ1の各部を制御する。なお、上記各種のプログラムが記憶される媒体は、ROM12やRAM13以外に、CD−ROM、ハードディスク装置、フラッシュメモリ(登録商標)などの不揮発性メモリでもよい。
通信部41は、有線式または無線式により、通信回線を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に接続され、外部のコンピュータ等の間で相互にデータ通信が可能である。表示部42は、液晶ディスプレイやランプ等を備え、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。操作部43は、複数のボタンを備え、ユーザにより各種の入力操作が可能である。駆動機構44は、図示しない駆動モータ等を有し、ベルト13等を回転駆動する。
(マークセンサの構成)
図3に示すように、マークセンサ15は、ベルト13の後側下方において1または複数台(本実施形態では例えば2台)設けられ、これら2台のマークセンサ15が左右方向に並んで配置されている。各マークセンサ15は、発光素子51(例えばLED 発光部の一例)と受光素子52(例えばフォトトランジスタ 受光部の一例)とを有する反射型の光学センサである。
具体的には、発光素子51は、ベルト13の表面に対して斜め方向から光を照射し、受光素子52は、そのベルト13の表面からの反射光を受光する。発光素子51からの光が、ベルト13上に形成するスポット位置が、マークセンサ15のマーク検出位置X2である。また、各マーク検出位置X2は、左右方向(搬送経路Zの幅方向)において、各シートセンサ7のシート検知位置X1と同じ位置である。ここで、例えば、シート検知位置X1が、左右方向において、搬送経路Zの中央位置に対してマーク検出位置X2よりも内側に位置している構成では、シート検知位置X1で検知されたシート3の搬送エリア13Aがマーク検出位置X2を通過しないために、後述する搬送エリア取得処理が正常に実行されないおそれがある。これに対し、本実施形態の構成であれば搬送エリア取得処理が正常に実行されないことを抑制することができる。
図4に示すようには、発光素子51は、アノード側が、電源ラインVccに接続され、カソード側が、抵抗53、スイッチ素子54および抵抗55を介して接地されている。後述する印刷・感度調整処理やずれ補正処理の実行の際には、制御部40は、発光素子51の発光量を変更する。具体的には、制御部40は、例えば、スイッチ素子54にPWM(Pulse Width Modulation)信号を与えてオンオフさせつつ、当該PWM信号のPWM値(デューティ比 調整値、センサ感度情報の一例)を大きくすることで、発光量を増大させる。発光量が変更されることで、ベルト13の反射率などが同一条件であるときの受光信号レベル(以下、「センサ感度」という)を調整することができる。スイッチ素子54等が調整部の一例である。
受光素子52は、コレクタ側が、電源ラインVccに接続され、エミッタ側が、可変抵抗56を介して接地されている。従って、受光素子52から出力された受光信号SAレベルは、受光素子52で受光した反射光の受光量レベルが高いほど大きくなる。コンパレータ57は、受光信号SAレベルを閾値と比較し、この比較結果に応じてレベル反転する二値化信号SBを、制御部40に与える。以下、受光信号SAレベルが閾値以下のときに、二値化信号S2はハイレベルになるとする。制御部40は、コンパレータ57の入力端子に与える電圧レベルを変更することにより、上記閾値を変更することが可能である。なお、制御部40は、二値化信号SBだけでなく、受光信号SAをA/D変換器58にてA/D変換したデジタル信号SCを取得することが可能である。
(画像形成位置のずれ補正処理、及び、補正用パターン)
プリンタ1は、例えば異なる色画像間におけるシート3上の形成位置について、副走査方向のずれを補正するためのずれ補正処理を行う。なお、本実施形態では、ブラックが基準色とされ、イエロー、マゼンタ、シアンが調整色とされ、基準色の画像形成位置を基準に、各調整色の画像形成位置を調整する。
ずれ補正処理では、例えば図3に示す補正用パターンPを利用する。補正用パターンPは、主走査方向に細長い各色のマーク60(補正用のマークの一例)を有する。補正用パターンPは、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順に並んだ4つのマーク60K〜60Cを一組として、複数組のマーク60を副走査方向に間隔を開けてベルト13上の上記マーク検出位置X2にそれぞれ対応した位置に形成したものである。そして、制御部40は、マークセンサ15からの二値化信号SBのレベル反転に基づき、各マーク60の位置を検出するマーク検出処理を実行する。
調整色の画像形成位置が、基準色の画像形成位置に対して副走査方向にずれると、調整色のマーク60Y〜60Cの位置と基準色のマーク60Kの位置との相対距離が変わる。そこで、制御部40は、マーク検出処理の検出結果に基づき、各組ごとに、各調整色マーク60Y〜60Cの位置と基準色マーク60Kの位置との相対距離をそれぞれ算出し、全ての組における算出結果に基づき、各調整色ごとに、上記相対距離の平均値を算出する。そして、この平均値と所定の理想値との差を基準色に対する画像形成位置の副走査ずれ量とし、その副走査ずれ量をメモリ40Bに記憶する。そして、例えば外部のコンピュータからの画像形成指令に基づく通常の画像形成処理時には、この副走査ずれ量を相殺するように各調整色に対応する露光部17Y〜17Cが感光体28を露光するタイミングを調整する。
(印刷・感度調整処理)
制御部40は、例えば外部のコンピュータから通信部41を介して印刷データを受信したり、操作部43にて印刷指令が入力されたりすると、図5に示す印刷・感度調整処理を実行する。制御部40は、この印刷・感度調整処理により、シート3に印刷画像を形成しつつ、マークセンサ15のセンサ感度の調整値(PWM値)を決定する決定処理を実行する。
制御部40は、まず駆動機構44を起動させて、印刷のためにベルト13の回転駆動を開始する(S1)。次に、制御部40は、感度調整実行条件を満たすかどうかを判断する(S2)。感度調整実行条件の例としては、前回の感度調整の実行時からのシート3の印刷枚数、ベルト13や感光体28の回転数等が所定値以上になったことが挙げられる。制御部40は、感度調整実行条件を満たさないと判断した場合(S2:NO)、上記印刷データ等に基づく印刷画像をシート3に形成する印刷を実行し(S3)、本印刷・感度調整処理を終了する。
一方、制御部40は、感度調整実行条件を満たすと判断した場合(S2:YES)、メモリ40Bに感度調整フラグをセットし(S4)、ずれ補正実行条件を満たすかどうかを判断する条件判断処理を実行する(S5)。ずれ補正実行条件の例としては、カバーセンサ8の検知結果によってカバー2Aの開閉が検知されたことが挙げられる。制御部40は、ずれ補正実行条件を満たさないと判断した場合(S5:NO)、上記印刷データ等に基づく印刷画像をシート3に形成する印刷を開始する(S6)。
次に、制御部40は、指定番号Nが6であるかどうかを判断する(S7)。ここで、プリンタ1では、マークセンサ15のセンサ感度の調整値の決定に必要な第1〜第7の感度調整工程が予め定められている。各感度調整工程は、マークセンサ15に投受光動作をさせて、二値化信号SBを1回以上取得する単位取得処理を含む処理であり、具体的処理内容は後述する。指定番号N(=0〜6)は、これらの第1〜第7の感度調整工程を指定するための番号である。制御部40は、指定番号Nが、1であれば第1感度調整工程、2であれば第2感度調整工程、3であれば第3感度調整工程、4であれば第4感度調整工程、5であれば第5感度調整工程、6であれば第6感度調整工程、0であれば第7感度調整工程をそれぞれ指定する。なお、指定番号Nは、メモリ40Bに記憶され、例えばプリンタ1の出荷時は1に設定されており、上記各感度調整工程の実行時に随時変更されていく。
制御部40は、指定番号Nが6以外であると判断した場合(S7:NO)、搬送エリア取得処理において、現在の指定番号Nにより指定された感度調整工程(第1〜5、第7の感度調整工程のいずれか)を実行する。搬送エリア取得処理は、1枚分のシート3の搬送エリア13Aがマーク検知位置X2を通過している通過時間内に、マークセンサ15に投受光動作をさせて、二値化信号SBを1回以上取得する処理である。また、搬送エリア13Aは、ベルト13表面のうち、現在印刷対象のシート3が搬送(載置)されていたエリアである。
制御部40は、まず、印刷対象のシート3の搬送方向における全長(以下、単にシート長さという)が基準長以上であるかどうかを判断する(S8)。具体的には、制御部40は、例えば上記シートセンサ7からの検知結果に基づき、シートセンサ7がシート3を検知している検知時間を計時し、その検知時間、及び、シート3の搬送速度から、シート長さを特定する。なお、制御部40は、印刷指令に含まれるシートサイズ情報や、メモリ40Bに記憶されたシートサイズ情報等から、シート長さを特定してもよい。基準長は、搬送エリア取得処理、特に割合調整処理で必要な分だけマークセンサ15からの二値化信号SBを取得する期間に、ベルト13が移動した移動量に相当する長さであり、例えばレターサイズである。
制御部40は、シート長さが基準長未満であると判断した場合(S8:NO)、搬送エリア取得処理を正常に実行できないおそれがあるとして、現在印刷対象のシート3に対して搬送エリア取得処理を実行せずに、S3の印刷処理を実行してS17に進む。
これに対し、制御部40は、シート長さが基準長以上であると判断した場合(S8:YES)、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達したかどうかを判断する(S9)。制御部40は、例えば、シートセンサ7がシート3を検知した時点から経過時間、及び、ベルト13の搬送速度から、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達したかどうかを判断する。なお、制御部40は、レジストレーションローラ6による送り出しタイミングからの経過時間や、定着器31付近でのシート3先端の検出タイミング等から、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達したかどうかを判断してもよい。
図6には、ベルト13表面のうち、現在印刷対象のシート3が搬送されていない非搬送エリア13Bがマーク検出位置X2を通過している状態が示されている。図7には、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2を通過している状態が示されている。制御部40は、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達したと判断した場合(S9:YES)、1回の搬送エリア取得処理において、現在の指定番号Nが指定している第1〜5、第7の感度調整工程のいずれかを実行し(S10)、S17に進む。即ち、制御部40は、各回の搬送エリア取得処理において、第1〜第5、第7の感度調整工程から予め定められた順序で1つずつ感度調整工程を指定し、その指定した感度調整工程を実行する。そして、制御部40は、第1から第5、第7の感度調整工程全てを実行するまで、搬送エリア取得処理を複数回実行する。第1〜5、第7の感度調整工程は次の通りである。
(第1,第3の感度調整工程)
制御部40は、第1感度調整工程では、消灯レベルチェック、および、低閾値調整処理を実行し、第3感度調整工程では、消灯レベルチェックを実行せずに、低閾値調整処理を実行する。低閾値調整処理は、単位取得処理の一例であり、受光信号SAレベルが低閾値TH1になったときのPWM値である低PWM値を検索する処理である。
制御部40は、S10の搬送エリア取得処理において、現在の指定番号Nが1または3であると判断した場合、図8に示す第1、第3感度調整工程を実行する。制御部40は、指定番号Nが1であると判断した場合(S21:YES)、消灯レベルチェックを実行する。制御部40は、まずコンパレータ57の上記閾値を、起動時閾値TH0(例えば0.6[V])に設定し(S22)、マークセンサ15に消灯レベル異常が発生していないかどうかを判断する(S23)。
具体的には、制御部40は、二値化信号S2がハイレベルであるかどうかを判断する。この時点では、マークセンサ15は起動していないため、正常であれば、発光素子51は消灯しており、受光信号SAレベルは起動時閾値TH0を下回っており、二値化信号SBはハイレベルになる。このとき、制御部40は、消灯レベル異常は発生していないと判断し(S23:YES)、S24に進む。
これに対して、制御部40は、二値化信号S2がローレベルであれば、マークセンサ15に消灯レベル異常が発生していると判断し(S23:NO)、S29でエラー処理を実行する。このエラー処理では、例えば表示部42にエラーメッセージ等を表示させたり、所定パターンで点灯させたり、エラー信号を外部機器に出力したりする。制御部40は、エラー処理を実行すると、本第1、第3感度調整工程を中止し、図5のS17に進む。なお、制御部40は、エラー処理を実行した後、S17に移行せずに、印刷・感度調整処理を強制終了してもよい。
S24では、制御部40は、マークセンサ15を起動させ、閾値を、上記起動時閾値よりも高い低閾値TH1(例えば0.89[V])に設定し、起動異常が発生していないかどうかを判断する(S25)。具体的には、制御部40は、二値化信号SBがハイレベルであるかどうかを判断する。この時点では、マークセンサ15は起動しているものの、発光量は極めて低いため、正常であれば、受光信号SAレベルは低閾値TH1を下回り、二値化信号SBはハイレベルになる。このとき、制御部40は、起動異常は発生していないと判断し(S25:YES)、S26に進む。これに対して、制御部40は、二値化信号SBがローレベルであれば、マークセンサ15に起動異常が発生していると判断し(S25:NO)、S29でエラー処理を実行する。
S26では、制御部40は、マークセンサ15に与えるPWM信号のPWM値を所定単位量分だけ増加して発光量を増大させて、受光信号SAレベルを低閾値TH1に近づける低閾値調整処理を実行する。制御部40は、二値化信号SBがハイレベルであれば、受光信号SAレベルが低閾値TH1未満であると判断し(S27:NO)、S26に戻る。
一方、制御部40は、二値化信号SBがローレベルであれば、受光信号SAレベルが低閾値TH1以上であると判断し(S27:YES)、現在のPWM値を、低PWM値D1としてメモリ40Bに記憶する。なお、低PWM値D1は、第1の感度調整工程の実行時と、第3の感度調整工程の実行時とで個別に記憶される。次に、制御部40は、指定番号Nに1加算して(S28)、本第1、第3の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、第1の感度調整工程の実行後であれば、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが2であるため第2の感度調整工程を指定して実行し、第3の感度調整工程の実行後であれば、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが4であるため第4の感度調整工程を指定して実行する。
(第2,第4の感度調整工程)
制御部40は、S10の搬送エリア取得処理において、現在の指定番号Nが2または4であると判断した場合、第2,第4の感度調整工程を実行し、この第2,第4の感度調整工程では、図9に示す高閾値調整処理を実行する。高閾値調整処理は、単位取得処理の一例であり、受光信号SAレベルが高閾値TH2になったときのPWM値である高PWM値を検索する処理である。
制御部40は、まず、閾値を、上記低閾値TH1よりも高閾値TH2(例えば3.0[V])に設定し(S31)、発光異常が発生していないかどうかを判断する(S32)。具体的には、制御部40は、二値化信号SBがハイレベルであるかどうかを判断する。この時点では、マークセンサ15は発光しているものの、発光量は低いため、正常であれば、受光信号SAレベルは高閾値TH2を下回り、二値化信号SBはハイレベルになる。このとき、制御部40は、発光異常は発生していないと判断し(S32:YES)、S33に進む。これに対して、制御部40は、二値化信号SBがローレベルであれば、マークセンサ15に発光異常が発生していると判断し(S32:NO)、上記S29と同様のエラー処理を実行し(S36)、本第2、第4感度調整工程を中止し、図5のS17に進む。なお、制御部40は、エラー処理を実行した後、S17に移行せずに、印刷・感度調整処理を強制終了してもよい。
S33では、制御部40は、マークセンサ15に与えるPWM信号のPWM値を所定単位量分だけ増加して発光量を増大させて、受光信号SAレベルを高閾値TH2に近づける。制御部40は、二値化信号SBがハイレベルであれば、受光信号SAレベルが高閾値TH2未満であると判断し(S34:NO)、S33に戻る。
一方、制御部40は、二値化信号SBがローレベルであれば、受光信号SAレベルが高閾値TH2以上であると判断し(S34:YES)、現在のPWM値を、高PWM値D2としてメモリ40Bに記憶する。なお、高PWM値D2は、第2の感度調整工程の実行時と、第4の感度調整工程の実行時とで個別に記憶される。次に、制御部40は、指定番号Nに1加算して(S35)、本第2、第4の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、第2の感度調整工程の実行後であれば、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが3であるため第3の感度調整工程を指定して実行し、第4の感度調整工程の実行後であれば、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが5であるため第5の感度調整工程を指定して実行する。
(第5の感度調整工程)
制御部40は、S10の搬送エリア取得処理において、現在の指定番号Nが5であると判断した場合、図10に示す第5の感度調整工程を実行し、この第5の感度調整工程では、割合調整処理、および、搬送エリア利用時のセンサ出力特性の算出処理を実行する。割合調整処理は、単位取得処理の一例であり、マークセンサ15から二値化信号SBを複数回取得し、二値化信号SBがハイレベルまたはローレベルである回数の割合が基準範囲内であるときの高精度PWM値D3を検索する処理である。搬送エリア利用時のセンサ出力特性とは、搬送エリア13Aに対して、マークセンサ15に投受光動作をさせたときのPWM値と受光信号SAレベルとの相関関係であり、例えば図13に示す傾きα1である。
制御部40は、図11に示す割合調整処理を実行する(S41)。割合調整処理では、制御部40は、マークセンサ15の発光量制御のための上記PWM値を初期PWM値に設定し、減少回数C1、及び、増加回数C2をゼロに初期化する(S51)。初期PWM値は、上記第2,第4の感度調整工程で検索された高PWM値D2の平均値であることが好ましい。このようにすれば、初期PWM値が固定値である構成に比べて、割合調整処理の開始当初に、ハイレベルまたはローレベルである回数の割合が基準範囲から大きく外れて、高精度PWM値を検索するまでの所要時間が長くなったり、ばらついたりすることを抑制することができる。
次に、制御部40は、図12に示すように、マークセンサ15から、ある周期で複数回、二値化信号SBを取得する(S52)。なお、この周期(例えば10[ms]、5[ms])、取得回数(例えば100回、200回)は例えば操作部43での操作によって変更できる。S53、S54では、上記二値化信号SBの取得期間中における二値化信号SBがハイレベルであったとき(図中の「H」)の回数であるハイレベル回数、及び、ローレベルであったとき(図中の「L」)の回数であるローレベル回数のうち、少なくとも一方に基づき、ベルト照射時の受光信号SAの平均的なレベルと、高閾値TH2との近づき度合いを評価する。
具体的には、全取得回数に対するローレベル回数の割合であるローレベル割合が50%に近づくほど、上記近づき度合いが高いと考えられる。そこで、制御部40は、そのローレベル割合が基準範囲(例えば40%〜60%)内にあるかどうかを判断する。ローレベル割合が基準範囲以内であれば(S53:NO、且つ、S54:NO)、マークの検出精度に支障をきたさない程度に、ベルト照射時の受光信号SAの平均的なレベルと高閾値TH2との差を抑制できたとみなし、成功フラグをメモリ40Bにセットし(S55)、本割合調整処理を終了し、図10のS42に進む。
ローレベル割合が基準範囲外の場合には、ローレベル割合が基準範囲以内に向かう方向に、即ち、受光信号SAの平均的なレベルが高閾値TH2に近づく方向に現在のPWM値を変更する。具体的には、制御部40は、ローレベル割合が基準範囲を上回ると判断した場合(S53:YES)、S56で現在のPWM値を所定単位量分だけ減少させ、減少回数C1に1加算してS58に進む。ローレベル割合が基準範囲を下回ると判断した場合(S54:YES)、S57で現在のPWM値を所定単位量分だけ増加させ、増加回数C2に1加算してS58に進む。
S58では、制御部40は、割合調整処理中に、ローレベル割合とハイレベル割合との大小関係が反転したかどうかを判断する。具体的には、制御部40は、減少回数C1、増加回数C2が共にゼロでないかどうかを判断する。例えば、ローレベル割合が基準範囲を上回っている場合に(S53:YES)、S56でPWM値を減少させた結果、ローレベル割合が、基準範囲を下回った場合(S54:YES)である。このような場合、上記大小関係が反転したと判断し(S58:YES)、ローレベル割合がいつまでも基準範囲内にならずに、上記大小関係の反転を繰り返すことを防止するために、S55に進む。
一方、制御部40は、上記大小関係が反転していない場合は(S58:NO)、減少回数C1、または、増加回数C1が所定回数X(例えばX=7)以下であると判断した場合(S59:NO)、S52に戻り、二値化信号SBの取得を繰り返す。一方、制御部40は、所定回数Xを越えたと判断した場合(S59:YES)、これ以上割合調整処理を進めても、ローレベル割合を基準範囲以内にすることができる可能性が低いとして、失敗フラグをメモリ40Bにセットし(S60)、本割合調整処理を終了し、図10のS42に進む。
S42では、制御部40は、成功フラグがセットされていると判断した場合(S42:YES)、割合調整処理の終了時のPWM値を、高精度PWM値D3としてメモリ40Bに記憶する記憶処理を実行する(S43)。次に、制御部40は、指定番号Nに1加算し(S44)、搬送エリア利用時のセンサ出力特性(傾きα1)を、次の式により算出してメモリ40Bに記憶し(S45 図13参照)、本第5の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが6であるため第6の感度調整工程を指定して実行する。
傾きα1={(TH2−TH1)/(D3−D1A)}
D1A:第1,第3の感度調整工程で検索した低PWM値D1の平均値
一方、制御部40は、失敗フラグがセットされていると判断した場合(S42:NO)、現在のPWM値をメモリ40Bに記憶せずに、指定番号Nを1にリセットし(S46)、本第5の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが1であるため第1の感度調整工程からやり直す。
(第7の感度調整工程)
制御部40は、S10の搬送エリア取得処理において、上記第5感度調整工程を少なくとも1回実行した後、新たに上記感度調整実行条件を満たしたと判断し(S2:YES)、且つ、現在の指定番号Nが0であると判断した場合、第7の感度調整工程を実行する。第7の感度調整工程では、制御部40は、第1〜第6の感度調整工程の実行の要否を判断する。
図15に示すように、制御部40は、図7に示すように搬送エリア13Aがマーク検知位置X2を通過している期間に、上述した図11に示す割合調整処理(比較用取得処理の一例)を実行する(S81)。次に、制御部40は、成功フラグがセットされていると判断した場合(S82:YES)、S81の割合調整処理の終了時の今回のPWM値と、既に実行された第5の感度調整工程におけるS41の割合調整処理で取得した前回の高精度PWM値D3との差がPWM閾値以下であるかどうかを判定する感度差判定処理を実行する(S83)。PWM閾値は、感度差閾値の一例であり、マーク検出精度に実質的な影響のない程度のPWM値の差であり、例えば実験等から求めることができる。
制御部40は、前回と今回のPWM値の差がPWM閾値以下であると判定した場合(S83:YES)、前回の感度調整の実行時からのセンサ感度のずれが小さい可能性が高く、感度調整の必要性が低いとして、感度調整フラグをクリアし、指定番号Nを0にリセットして(S85)、本第7の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、次に新たに感度調整実行条件を満したと判断するまで、第1から第6の感度調整工程の実行を禁止する。感度調整の必要性が低いときに第1から第6の感度調整工程が無駄に実行されることを抑制することができる。
一方、制御部40は、前回と今回のPWM値の差がPWM閾値を超えていると判定した場合(S83:NO)、前回の感度調整の実行時からのセンサ感度のずれが比較的に大きく、感度調整の必要性が高いとして、指定番号Nを1に加算して(S84)、本第7の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、次回以降の搬送エリア取得処理や非搬送エリア取得処理において、第1〜第6の感度調整工程を実行して感度調整を実行する。なお、制御部40は、失敗フラグがセットされていると判断した場合も(S82:NO)、感度調整の必要性の高低が判断できないため、S84に進み、感度調整を実行する。
図5のS7で、制御部40は、指定番号Nが6であると判断した場合(S7:YES)、非搬送エリア取得処理において、第6の感度調整工程を実行する。非搬送エリア取得処理は、上記非搬送エリア13Bがマーク検知位置X2を通過している通過時間内に、マークセンサ15に投受光動作をさせて、二値化信号SBを1回以上取得する処理である。非搬送エリア13Bの例としては、ベルト13表面のうち、一の搬送エリア13Aの前または後ろのエリアや、複数の搬送エリア13Aが存在する場合、それら複数の搬送エリア13A同士の間のエリアが挙げられる。
制御部40は、搬送方向における全長が基準長以上である非搬送エリア13Bがマーク検出位置X2に到達したかどうかを判断する(S15)。なお、このS15での基準長は、前述のS8の基準長と同じでも異なってもよい。制御部40は、例えば複数のシート3それぞれがレジストレーションローラ6によって送り出されるタイミングの時間差等に基づき、S15の判断を行うことができる。
制御部40は、非搬送エリア13Bがマーク検出位置X2に到達したと判断した場合(S15:YES)、1回の非搬送エリア取得処理において、図14に示す第6の感度調整工程を実行し(S16)、S17に進む。
(第6の感度調整工程)
制御部40は、非搬送エリア13Bに対する割合調整処理、非搬送エリア利用時のセンサ出力特性の算出処理、および、センサ感度の調整値の決定処理を実行する。非搬送エリア利用時のセンサ出力特性とは、非搬送エリア13Bに対して、マークセンサ15に投受光動作をさせたときのPWM値と受光信号SAレベルとの相関関係であり、例えば図13に示す傾きα2である。
図14に示すように、制御部40は、まず、上記印刷指令等によりカラー印刷が指定されていると判断した場合(S71:YES)、図6に示すように非搬送エリア13Bがマーク検知位置X2を通過している期間に、上述した図11に示す割合調整処理を実行する(S72)。
次に、制御部40は、立上りPWM値D0を算出する(S73)。立上りPWM値D0は、図13に示すように、マークセンサ15の発光量、換言すれば受光信号SAレベルが略ゼロから立ち上がるとき、換言すれば受光開始時のPWM値である。また、立上りPWM値D0は、マークセンサ15固有の値であり、周囲環境や劣化等による変動が比較的に小さい。制御部40は、立上りPWM値D0を、次の式により算出してメモリ40Bに記憶する。
立上りPWM値D0=D1A−(TH1/α1)
制御部40は、立上りPWM値D0を算出すると、非搬送エリア利用時のセンサ出力特性(傾きα2)を、次の式により算出してメモリ40Bに記憶する(S74 図13参照)。
傾きα2=TH2/(D4−D0)
D4:S72の割合調整処理の終了時のPWM値
なお、図13に示すように、高精度PWM値D3と上記PWM値D4との差や、傾きα1と傾きα2との差は、搬送エリア13Aと非搬送エリア1Bとのトナーの付着度合いの差、換言すれば、いわゆるかぶりの程度の差に応じて変動する。
制御部40は、傾きα2を算出すると、飽和PWM値D5を算出する(S75)。飽和PWM値D5は、図13に示すように、マークセンサ15の受光信号SAが、そのマークセンサ15の受光部の飽和レベルVS(例えば3.3[V])になったときのPWM値である。制御部40は、飽和PWM値D5を、次の式により算出し、メモリ40Bに記憶する。
飽和PWM値D5=D0+(VS/α2)
このように飽和PWM値D5を、マーク検出時のセンサ感度の調整値(以下、マーク検出時調整値という)として決定する構成であれば、例えば上記PWM値D4をマーク検出時調整値として決定する構成に比べて、ベルト13表面の傷などによって受光信号SAに混入するノイズ成分の影響を低減することができる。
また、搬送エリア取得処理における第1から第5の感度調整工程で取得した低PWM値D1、高PWM値D2および高精度PWM値D3だけでなく、非搬送エリア取得処理における第6の感度調整工程で取得した立上りPWM値D0、PWM値D4等に基づきマーク検出時調整値が決定される。これにより、搬送エリア取得処理で取得した結果を全く利用せずにマーク検出時調整値を決定する構成に比べて、ベルト13に付着したトナー等の影響が抑制することができる。また、搬送エリア取得処理で取得した結果だけを利用してマーク検出時調整値を決定する構成に比べて、マーク検出処理において搬送エリア13Aが存在しない状況下に適したマーク検出時調整値を決定することができる。
次に、制御部40は、傾きα1,傾きα2に基づき、センサ出力特性の相違が規定範囲内であるかどうかを判断する(S76)。制御部40は、例えば、傾きα2に対する傾きα1の比率(α1/α2)が、所定値未満(例えば1.5未満)内であれば、センサ出力特性の相違が規定範囲以内であると判断する(S76:YES)。そして、制御部40は、指定番号Nをゼロにリセットし、感度調整フラグをクリアし(S77)、本第6の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。これにより、制御部40は、次回の搬送エリア取得処理では、指定番号Nが0であるため第7の感度調整工程を指定して実行する。なお、制御部40は、センサ出力特性の相違が規定範囲以内であると判断した場合に限り(S76:YES)、その後にS75の処理を実行してもよい。
一方、制御部40は、センサ出力特性の相違が規定範囲外であると判断した場合(S76:NO)、上記トナーの付着度合いの差が大きいために、センサ感度の調整を精度よく行うことができないとして、上記S29と同様のエラー処理を実行し(S78)、センサ感度の調整を実行することなく、本第6の感度調整工程を終了し、図5のS17に進む。なお、制御部40は、エラー処理を実行した後、S17に移行せずに、印刷・感度調整処理を強制終了してもよい。
S71で、制御部40は、上記印刷指令によりモノクロ印刷が指定されていると判断した場合(S71:NO)、本第6の感度調整工程を終了する。前述したように、ずれ補正処理は、全色のトナーを利用するカラー印刷により、補正用パターンPを形成して実行する。このため、S72の割合調整処理も、ずれ補正処理と同様、カラー印刷時における非搬送エリア13Bを利用するのが好ましい。このため、制御部40は、ずれ補正処理時とは環境が異なるモノクロ印刷時には、第6の感度調整工程を実行しない。
図5のS17では、制御部40は、今回の印刷データの受信や印刷指令による印刷対象のシート3が搬送される、次の搬送エリア13Aが有るかどうかを判断する。制御部40は、例えば、印刷データや印刷指令に基づき、シート3の印刷枚数を特定し、その印刷枚数と、印刷済みシート3の枚数とから、上記S17の判断を行うことができる。また、制御部40は、シートセンサ7の検知結果に基づき、上記S17の判断を行ってもよい。制御部40は、次の搬送エリア13Aが有ると判断した場合(S17:YES)、S2に戻り、次の搬送エリア13Aが無いと判断した場合(S17:NO)、本印刷・感度調整処理を終了し、次の印刷データの受信や印刷指令を待つ。
以上の構成により、制御部40は、図5のS10の搬送エリア取得処理に進むごとに、第7,第1から第5までの感度調整工程を、この順序で1つずつ指定する指定処理を実行し、その指定された感度調整工程(単位取得処理)を順次実行していく(図16参照)。そして、制御部40は、第5の感度調整工程では、搬送エリア取得処理を複数回実行して取得したPWM値に基づき、マーク検出時調整値を決定する。
但し、制御部40は、上記印刷・感度調整処理と並行して、カバー検知処理を、所定の時間間隔で繰り返し実行している。具体的には、制御部40は、カバーセンサ8からの検知結果に基づき、カバー2Aの開状態が所定時間以上継続したかどうかを判断する。そして、制御部40は、肯定判断した場合、ベルト13が交換された可能性が高いとして、指定番号Nを強制的に0または1にリセットし、感度調整フラグをセットする。これにより、制御部40は、たとえ第1から第7の感度調整工程全ての実行が完了する前に、肯定判断した場合には、実行順序が最初の感度調整工程からやり直す。これにより、ベルト13が交換される前の単位取得処理の結果が感度調整に利用されることにより感度調整の精度が低下することを抑制することができる。
また、制御部40は、図5のS5でずれ補正実行条件を満たし、且つ、全感度調整工程を完了したと判断した場合(S5:YES、且つ、S11:YES)、それらの感度調整工程で決定したマーク検出時調整値により調整したセンサ感度で、前述したずれ補正処理を実行し(S13)、上記印刷データ等に基づく印刷画像をシート3に形成する印刷を実行し(S14)、本印刷・感度調整処理を終了する。
一方、制御部40は、図5のS5でずれ補正実行条件を満たし、且つ、全感度調整工程を完了していないと判断した場合(S5:YES、且つ、S11:NO)、緊急でセンサ感度の調整を実行する必要があるとして、連続感度調整処理を実行し(S12)、S13に進む。連続感度調整処理は、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達するのを待たずに、搬送エリア13Aかどうかに関係なく、全感度調整工程を連続的に実行する処理である。これにより、ずれ補正実行条件が満たされたにもかかわらず、センサ感度の調整が実行されないことを抑制することができる。なお、制御部40は、S12で、全感度調整工程のうち、未実行の感度調整工程のみ連続的に実行してもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、印刷画像の形成時にシート3を搬送していた搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達した場合、当該搬送エリア13Aに対してマークセンサ15に投受光動作をさせて受光信号SAを取得する搬送エリア取得処理が複数回実行される。これにより、マークセンサ15でのPWM値を取得するためだけにベルト13を回転駆動することを抑制することができる。
また、印刷画像の形成時にシート3の存在によりトナー等が表面に付着し難い搬送エリア13Aに対する受光信号SAを利用するため、非搬送エリア13Bに対する受光信号SAのみを利用してマーク検出時調整値を決定する構成に比べて、トナー等の影響が小さい受光信号SAを多く取得し、センサ感度を高い精度で調整することができる。しかも、複数の搬送エリア13Aを利用するため、1つの搬送エリア13Aのみを利用する構成に比べて、多くの受光信号SAを取得してセンサ感度を高い精度で調整することができる。
<実施形態2>
実施形態2について説明する。実施形態2と上記実施形態1との相違は、感度調整工程の指定処理にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
制御部40は、各搬送エリア取得処理(図5のS10)では、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2を通過する通過時間が長いほど、当該搬送エリア13Aに対して、多くの感度調整工程、または、処理時間が長い感度調整工程を実行する。制御部40は、例えば上記シートセンサ7からの検知結果に基づき上記検知時間を計時することができる。なお、この検知時間は、上記シート長さやベルト13の搬送速度等に変化する。
ここで、各感度調整工程の実行時間は次の通りとする。
第1の感度調整工程、第3の感度調整工程:各1秒
第2の感度調整工程、第4の感度調整工程:各1.5秒
第5の感度調整工程、第3の感度調整工程:2秒
また、感度調整工程の組み合わせパターンについて、合計実行時間および優先順位は次の通りである。
組み合わせ1:第1の感度調整工程+第3の感度調整工程(2.0秒 優先順位1)
組み合わせ2:第1の感度調整工程+第2の感度調整工程(2.5秒 優先順位1)
組み合わせ3:第1の感度調整工程+第4の感度調整工程(2.5秒 優先順位2)
組み合わせ4:第2の感度調整工程+第3の感度調整工程(2.5秒 優先順位3)
組み合わせ5:第3の感度調整工程+第4の感度調整工程(2.5秒 優先順位4)
組み合わせ6:第2の感度調整工程+第4の感度調整工程(3.0秒 優先順位1)
制御部40は、各搬送エリア取得処理において、搬送エリア13Aの通過時間を計時し、上記組み合わせ1から6の中から、未実行の感度調整工程を含み、合計実行時間が上記通過時間に最も近く、且つ、優先順位が最も高い組み合わせを指定する。なお、通過時間の代わりに、その通過時間から、所定のバッファ時間だけ差し引いた時間を利用してもよい。この構成であれば、上記組み合わせが、一の搬送エリア13A内で完了できない事態が発生することを抑制することができる。
本実施形態によれば、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2を通過する時間が長いかどうかに関係なく、常に同じ数の感度調整工程を実行したりする構成に比べて、搬送エリア13Aを有効に利用することができる。
<他の開示技術>
上記実施形態等から、次のような構成も開示しているといえる。なお、括弧内の数字やアルファベットは、各構成要素に対応する上記実施形態中の構成の符号を示す。
[構成1]
回転駆動によりシート(3)を搬送する搬送体(13)と、
前記搬送体表面が通過するマーク検出位置(X2)に向けて発光する発光部(51)、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部(52)を有するマークセンサ(15)と、
前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部(54)と、
印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマーク(60)を、前記搬送体表面に形成する形成部(20)と、
制御部(40)と、を備え、
前記制御部は、
前記発光部を発光させて前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報(D1、D3)を取得する、複数の単位取得処理(S26〜S28、S33〜S35、S41、S72、S81)と、
前記複数の単位取得処理を全て実行して取得したセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理(S75)と、
前記複数の単位取得処理のうち1つ以上の単位取得処理を比較用取得処理とし、前記比較用取得処理を実行して取得したセンサ感度情報を記憶する記憶処理(S43)と、
前記比較用取得処理を実行して取得した今回のセンサ感度情報と、前記記憶処理で記憶した前回以前のセンサ感度情報との差が、感度差閾値以下であるかどうかを判定する感度差判定処理(S76)と、を実行する構成を有し、
前記感度差判定処理で肯定判定した場合、前記決定処理の実行を禁止し、否定判定した場合、前記決定処理の実行を続行する、画像形成装置(1)。
なお、この構成1には、搬送エリア13Aがマーク検出位置X2に到達するかどうかに関係なく、複数の単位取得処理を実行する構成も含まれる。
[構成2]
回転駆動によりシート(3)を搬送する搬送体(13)と、
前記搬送体表面が通過するマーク検出位置(X2)に向けて発光する発光部(51)、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部(52)を有するマークセンサ(15)と、
前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部(54)と、
印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマーク(60)を、前記搬送体表面に形成する形成部(20)と、
制御部(40)と、を備え、
前記制御部は、
マーク検出の実行条件を満たすかどうかを判断する条件判断処理(S5)と、
前記実行条件を満たす前に、前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリア(13A)が、前記マーク検出位置に到達した場合、当該搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理(S10)と、
前記搬送エリアが、前記マーク検出位置に到達する前に、前記実行条件を満たす場合、前記搬送エリアが前記マーク検出位置に到達するのを待たずに、前記搬送体表面からの反射光を前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する搬送エリア不問処理(S12)と、
前記搬送エリア取得処理または前記非搬送エリア不問処理で取得したセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理(S75)と、
前記形成部に前記マークを形成させ、前記決定処理で決定した調整値による調整後のセンサ感度で前記マークを検出するマーク検出処理(S13)と、を実行する構成を有する、画像形成装置。
なお、構成2には、1回の搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき調整値を決定する構成も含まれる。
[構成3]
回転駆動によりシート(3)を搬送する搬送体(13)と、
前記搬送体表面が通過するマーク検出位置(X2)に向けて発光する発光部(51)、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部(52)を有するマークセンサ(15)と、
前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部(54)と、
印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマーク(60)を、前記搬送体表面に形成する形成部(20)と、
シートを前記搬送体上に搬送する搬送経路(26)と、
前記搬送経路上のシート検知位置(X1)でシートの有無を検知するシートセンサ(7)と、
制御部(40)と、を備え、
前記制御部は、
前記シートセンサがシートを検知したことに基づき、前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリア(13A)が、前記マーク検出位置に到達したとして、当該搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理(S10)と、
前記搬送エリア取得処理で取得した前記搬送エリアに対するセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理(S75)と、を実行する構成を有し、
前記シート検知位置は、前記搬送経路の幅方向において、前記マーク検出位置と同じ位置、または、前記搬送経路の中央位置に対して前記マーク検出位置よりも外側の位置である、画像形成装置。
なお、構成3には、1回の搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき調整値を決定する構成も含まれる。
[構成4]
回転駆動によりシート(3)を搬送する搬送体(13)と、
前記搬送体表面が通過するマーク検出位置(X2)に向けて発光する発光部(51)、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部(52)を有するマークセンサ(15)と、
前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部(54)と、
印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマーク(60)を、前記搬送体表面に形成する形成部(20)と、
制御部(40)と、を備え、
前記制御部は、
前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリア(13A)が、前記マーク検出位置に到達したとして、当該搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理(S10)と、
前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していない非搬送エリア(13B)が、前記マーク検出位置に到達したときに、当該非搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する非搬送エリア取得処理と、
前記搬送エリア取得処理で取得した前記複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報、および、前記非搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理(S75)と、を実行する構成を有する、画像形成装置。
なお、構成4には、1回の搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき調整値を決定する構成も含まれる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
上記実施形態では、多重転写方式のタンデム方式のプリンタを例に挙げたが、画像形成装置はこれに限られない。多重転写方式の転写体方式や、多重現像方式(多回転方式、シングルパス方式)のプリンタでもよく、この場合、感光体が静電潜像及びトナー像を搬送するものであって搬送体の一例であり、現像器及び帯電器が画像形成部の一例である。
また、多重転写・中間転写方式(中間転写体方式・タンデム方式)のプリンタでもよく、この場合、中間転写体や感光体が静電潜像及びトナー像を搬送するものであって搬送体の一例であり、現像器及び帯電器が画像形成部の一例である。更に、ポリゴンスキャニング方式など、他の電子写真方式のプリンタでもよく、更にインクジェット方式のプリンタでもよい。
上記実施形態では、制御部40は、マークセンサ15の発光量を変えることによりセンサ感度を変更する構成であった。しかし、これに限らず、制御部40は、マークセンサ15での受光感度(受光量と受光信号SAレベルとの変換率)を変更する構成でもよい。例えば、マークセンサ15の受光側の図示しない増幅回路の増幅度を変更したり、受光素子52における光電変換率を変更したりしてもよい。
上記実施形態では、制御部40は、1つのCPU40Aおよびメモリ40Bにより印刷・感度調整処理を実行する構成であった。しかし、これに限らず、制御部40は、複数のCPUにより印刷・感度調整処理を実行する構成、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハード回路のみにより印刷・感度調整処理を実行する構成や、CPUとハード回路により印刷・感度調整処理を実行する構成でもよい。例えば上記割合調整処理等を、ハード回路が実行する構成でもよい。
上記実施形態では、制御部40は、コンパレータ57からの二値化信号SBに基づき、各単位取得処理を実行した。しかし、これに限らず、制御部40は、受光素子52からの受光信号SAレベルに基づき、各単位取得処理を実行する構成でもよい。
上記実施形態において、制御部40は、1つの単位取得処理を、複数の搬送エリア13Aに亘って実行する構成でもよい。例えば、制御部40は、割合調整処理におけるS52の取得処理を、複数の搬送エリア13Aそれぞれがマーク検知位置X2を通過する期間に分けて実行してもよい。
上記実施形態では、各シートセンサ7のシート検知位置X1は、左右方向において、各マーク検出位置X2と同じ位置であった。しかし、これに限らず、シート検知位置X1は、左右方向において、搬送経路Zの中央位置に対してマーク検出位置X2よりも外側に位置する構成でもよい。
上記実施形態では、制御部40は、高閾値TH2に対してのみ割合調整処理を実行して高精度PWM値D3を検索する構成であった。しかし、制御部40は、これに限らず、低閾値に対しても割合調整処理を実行する構成でもよい。但し、一般的に、光学センサは、発光量が多いほど、PWM値と発光量との線形性が崩れる傾向がある。逆に、低閾値TH1の設定時のように、発光量が比較的に少ない場合には、上記線形性が維持される傾向があるため、割合調整処理を実行しなくても、精度の高い低PWM値D1を検索することが可能である。このため、制御部40の処理負担も考慮して、上記実施形態の構成が好ましい。
上記実施形態では、センサ感度情報の一例として、PWM値を挙げた。しかし、センサ感度情報は、これに限らず、マークセンサ15の受光量や、上記センサ出力特性等でもよく、要するに、センサ感度と相関関係が成り立つ情報であればよい。例えば、制御部40は、マークセンサ15に、所定のPWM値で投受光動作をさせたときの受光量を、センサ感度情報として取得する構成でもよい。
上記実施形態では、制御部40は、図14のS76で、傾きα2と傾きα1の比率に基づき、センサ出力特性の相違が規定範囲以内であるかどうかを判断する構成であった。しかし、制御部40は、これに限らず、傾きα1と傾きα2の差や、高精度PWM値D3と上記PWM値D4との差から、上記判断を行う構成でもよい。なお、高精度PWM値D3と上記PWM値D4との差を利用する場合、制御部40は、S72の次に、センサ出力特性の相違が規定範囲以内であるかどうかを判断し、肯定判断した場合に限り、S73からS75の処理を実行してもよい。この構成であれば、センサ出力特性の相違が規定範囲外である場合に、S73からS75の処理を実行する必要がなくなる。
上記実施形態では、比較用取得処理の一例として、割合調整処理を挙げた。しかし、これに限らず、比較用取得処理は、低閾値調整処理、高閾値調整処理等でもよく、また、最初に実行する単位取得処理でなくてもよい。また、低閾値調整処理、高閾値調整処理および割合調整処理等のうち2つの以上の単位取得処理を含んでもよい。但し、上記実施形態のように、最初に実行する割合調整処理を、比較用取得処理とすれば、は、制御部40は、感度差判定処理で否定判定した場合、第1から第6の感度調整工程を無断に実行する必要がなくなる。
また、比較用取得処理の一例として、受光信号SAの取得回数が最も多い、または取得期間が最も長い割合調整処理を挙げた。しかし、比較用取得処理は、例えば低閾値調整処理など、受光信号SAの取得回数が最も少なく、または取得期間が最も短い単位取得処理でもよい。この構成であれば、制御部40は、簡易かつ早期に感度差判定処理を行うことが可能である。逆に、上記実施形態であれば、比較用取得処理が、例えば取得回数が比較的に少ない単位取得処理等である場合に比べて、感度調整の要否をより精度よく判定することができる。
上記実施形態1において、制御部40は、低閾値調整処理および高閾値調整処理を、図16とは異なる順序で実行してもよい。また、制御部40は、低閾値調整処理および高閾値調整処理を、1または3回以上実行する構成でもよい。また、制御部40は、第1から第7の感度調整工程のうち少なくとも1つを実行しない構成でもよい。
上記実施形態では、制御部40は、カバー2Aの開状態に基づき、ベルト13が交換されたかどうかを検知する構成であった。しかし、これに限らず、プリンタ1に、例えばベルト13の交換の有無を検出するベルトセンサを設けて、制御部40は、そのベルトセンサの検出結果に基づき、ベルト13の交換の有無を直接検知する構成でもよい。また、プリンタ1に温度センサを設けて、制御部40は、その温度センサの検出結果に基づき、マークセンサ15の状態変化(出力特性の変化)を検知する構成でもよい。更に、制御部40は、ベルト13の回転量、駆動時間、シート3の印刷枚数等に基づき、ベルト13表面の状態変化(反射率の変化)を検知する構成でもよい。要するに、制御部40は、搬送体およびマークセンサの少なくとも一方の状態変化を検知する構成であればよい。
上記実施形態において、制御部40は、第6の感度調整工程を実行せずに、次の式により、飽和PWM値D6を、マーク検出時調整値として決定する構成でもよい。
飽和PWM値D6=D0+(VS/α1)
更に、制御部40は、第5の感度調整工程も実行せずに、低PWM値D1および高PWM値D2の少なくとも一方に基づきマーク検出時調整値を決定する構成でもよい。
1:プリンタ 3:シート 7:シートセンサ 13A:搬送エリア 15:マークセンサ 40:制御部 51:発光素子 52:受光素子 X1:シート検知位置 X2:マーク検出位置 Z:搬送経路

Claims (10)

  1. 回転駆動によりシートを搬送する搬送体と、
    前記搬送体表面が通過するマーク検出位置に向けて発光する発光部、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部を有するマークセンサと、
    前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部と、
    印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマークを、前記搬送体表面に形成する形成部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリアが、前記マーク検出位置に到達した場合、当該搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理と、
    前記搬送エリア取得処理を複数回実行して取得した前記複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理と、
    前記形成部に前記マークを形成させ、前記決定処理で決定した調整値による調整後のセンサ感度で前記マークを検出するマーク検出処理と、を実行する構成を有する画像形成装置であって、
    前記発光部を発光させて前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する、複数の単位取得処理が予め定められ、
    前記制御部は、
    前記複数の単位取得処理から、前記各回の搬送エリア取得処理で実行する1つ以上の前記単位取得処理を指定する指定処理を実行する構成を有し、
    前記各回の搬送エリア取得処理では、前記指定処理で指定した前記1以上の単位取得処理を実行し、
    前記決定処理では、前記複数の単位取得処理を全て実行して取得したセンサ感度情報に基づき前記調整値を決定する、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の単位取得処理のうち1つ以上の単位取得処理を比較用取得処理とし、前記比較用取得処理を実行して取得したセンサ感度情報を記憶する記憶処理を実行する構成を有し、
    前記搬送エリア取得処理で、前記比較用取得処理を実行して取得した今回のセンサ感度情報と、前記記憶処理で記憶した前回以前のセンサ感度情報との差が、感度差閾値以下であるかどうかを判定する感度差判定処理と、を実行する構成を有し、
    前記感度差判定処理で肯定判定した場合、前記決定処理の実行を禁止し、否定判定した場合、前記決定処理の実行を続行する、画像形成装置。
  3. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の単位取得処理のうち、前記比較用取得処理を最初に実行し、
    前記感度差判定処理で肯定判定した場合、前記比較用取得処理以外の他の単位取得処理の実行を禁止し、否定判定した場合、前記他の単位取得処理の実行を続行する、画像形成装置。
  4. 請求項またはに記載の画像形成装置であって、
    前記比較用取得処理は、前記複数の単位取得処理のうち、センサ感度情報の取得回数が最も多い単位取得処理、または、センサ感度情報の取得期間が最も長い単位取得処理である、画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記搬送体および前記マークセンサの少なくとも一方の状態変化を検知する検知処理を実行する構成を有し、
    前記複数の単位取得処理全ての実行が完了する前に、前記検知処理で前記状態変化を検知した場合、前記複数の単位取得処理を最初から実行し直す、画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記各回の搬送エリア取得処理では、前記搬送エリアが前記マーク検出位置を通過する通過時間が長いほど、当該搬送エリアに対して、多くの前記単位取得処理、または、処理時間が長い単位取得処理を実行する、画像形成装置。
  7. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    シートを前記搬送体上に搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路上のシート検知位置でシートの有無を検知するシートセンサと、を備え、
    前記制御部は、
    前記搬送エリア取得処理では、前記シートセンサが前記シートを検知している時間から、当該シートの搬送エリアの前記通過時間を検知する、画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記マーク検出処理の実行条件を満たすかどうかを判断する条件判断処理を実行する構成を有し、
    前記搬送エリア取得処理で、前記複数の単位取得処理全ての実行が完了する前に、前記条件判断処理で肯定判断をした場合、前記搬送エリアが前記マーク検出位置に到達するのを待たずに、少なくとも未実行の単位取得処理を前記搬送体表面に対して実行する、画像形成装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御部は、
    前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していない非搬送エリアが、前記マーク検出位置に到達したときに、当該非搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する非搬送エリア取得処理を実行する構成を有し、
    前記決定処理では、前記搬送エリア取得処理で取得した前記複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報、および、前記非搬送エリア取得処理で取得したセンサ感度情報に基づき前記調整値を決定する、画像形成装置。
  10. 回転駆動によりシートを搬送する搬送体と、
    前記搬送体表面が通過するマーク検出位置に向けて発光する発光部、及び、前記マーク検出位置からの反射光を受光する受光部を有するマークセンサと、
    前記マークセンサのセンサ感度を調整する調整部と、
    印刷画像を、前記搬送体に搬送されるシートに形成し、補正用のマークを、前記搬送体表面に形成する形成部と、を備える画像形成装置に、
    前記搬送体表面のうち前記印刷画像の形成時にシートを搬送していた搬送エリアが、前記マーク検出位置に到達した場合、当該搬送エリアからの反射光を前記受光部に受光させて前記センサ感度に関するセンサ感度情報を取得する搬送エリア取得処理と、
    前記搬送エリア取得処理を複数回実行して取得した前記複数の搬送エリアに対するセンサ感度情報に基づき前記マークセンサのセンサ感度の調整値を決定する決定処理と、
    前記形成部に前記マークを形成させ、前記決定処理で決定した調整値による調整後のセンサ感度で前記マークを検出するマーク検出処理と、を実行させる感度調整プログラムであって、
    前記発光部を発光させて前記受光部に受光させてセンサ感度情報を取得する、複数の単位取得処理が予め定められ、
    前記複数の単位取得処理から、前記各回の搬送エリア取得処理で実行する1つ以上の前記単位取得処理を指定する指定処理を実行する構成を有し、
    前記各回の搬送エリア取得処理では、前記指定処理で指定した前記1以上の単位取得処
    理を実行し、
    前記決定処理では、前記複数の単位取得処理を全て実行して取得したセンサ感度情報に基づき前記調整値を決定する、感度調整プログラム。
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