JP6107708B2 - 乾燥装置、画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、印字情報に基づいて記録媒体上にインクを吐出して印字を行うインク記録ヘッド部と、そのインクを乾燥させる高周波加熱手段を備えたインクジェット記録装置において、印字情報に基づいて、高周波加熱手段の出力を制御する制御手段を備えることを特徴とするインクジェット記録装置が開示されている。
特許文献2には、インク記録ヘッドから記録媒体上にインクを吐出させ画像を形成した後、前記インク記録ヘッドの搬送方向下流に配置され、一定の加熱能力を発生する1Mhz〜100Mhzの高周波誘電加熱手段で構成され乾燥手段を備えたインクジェット記録装置において、記録情報にかかわらず、乾燥手段通過前に記録媒体における単面積あたりの水分量が常に一定になるように制御する加湿手段を前記乾燥手段上流に設けることを特徴とするインクジェット記録装置が開示されている。
特許文献3には、記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置であって、画像が形成された記録媒体を乾燥させる乾燥手段と、温度を測定する温度測定手段と、湿度を測定する湿度測定手段と、温度と飽和水蒸気量とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記温度測定手段によって測定した温度と、前記湿度測定手段によって測定した湿度とに基づいて、装置内の単位体積当たりの水蒸気量を算出する水蒸気量算出手段と、前記記憶手段が記憶する温度と飽和水蒸気量との関連に基づいて、前記温度測定手段によって測定した温度における飽和水蒸気量を算出する飽和水蒸気量算出手段と、前記飽和水蒸気量算出手段が算出した飽和水蒸気量と前記水蒸気量算出手段が算出した水蒸気量とに基づいて、装置内において単位体積あたりあとどれだけ水蒸気量が蒸発しうるかを示す蒸発可能水蒸気量を算出する蒸発可能水蒸気量算出手段と、前記蒸発可能水蒸気量に応じて前記乾燥手段を制御する乾燥制御手段と、を有するインクジェット記録装置が開示されている。
特許文献4には、記録媒体に対して一軸方向で相対的に移動するとともに前記記録媒体上に液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドの移動方向両側に配置され、
前記記録媒体にマイクロ波を放射する一対のマイクロ波放射部と、を備え、前記一対のマイクロ波放射部のうち、前記液滴吐出ヘッドの移動方向に対して前方の前記マイクロ波放射部が前記記録媒体の水分含有量を検出し、前記水分含有量に基づいて前記液滴吐出ヘッドの液滴吐出条件が設定されることを特徴とするプリンタが開示されている。
特許文献5には、被印刷媒体に対して印刷を行う第一の印刷手段と、該第一の印刷手段で印刷した後にインクの乾燥を促す乾燥手段と、該乾燥手段でインクの乾燥を促した後に、前記被印刷媒体の調湿を行う調湿手段と、該調湿手段で調湿を行った後に、前記被印刷媒体に対して印刷を行う第二の印刷手段と、を備えることを特徴とする印刷装置が開示されている。
特許文献6には、所定の搬送方向に沿ってターゲットを搬送する搬送手段と、前記搬送方向における中途位置に配置され、且つ液体を用いてターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、前記記録手段よりも前記搬送方向における下流側に位置する乾燥領域の温度を、該乾燥領域外の温度よりも高温に調整する温度調整手段と、前記乾燥領域外の相対湿度と前記乾燥領域内の相対湿度との湿度差を取得する湿度差取得手段と、前記湿度差取得手段によって取得された湿度差が小さくなるように、前記乾燥領域内の湿度を調整する湿度調整手段と、を備えることを特徴とする記録装置が開示されている。
特開2001−301131号公報 特開2006−212929号公報 特開2008−119980号公報 特開2009−126160号公報 特開2011−056673号公報 特開2011−121193号公報
本発明の課題は、含水率または光学濃度に基づく乾燥装置の制御を行わない場合と比較して、乾燥エネルギー過剰による用紙変形を抑制することが可能な乾燥装置、画像形成装置およびプログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の乾燥装置は、画像形成部により画像形成された記録媒体を乾燥させる乾燥部と、画像形成された記録媒体が搬送部によって前記乾燥部に搬送される前に、前記記録媒体に形成された予め定められた濃度および大きさの印刷部の含水率と前記記録媒体の画像が形成されていない領域である白紙部の含水率とを検知する検知部と、前記印刷部の含水率および前記白紙部の含水率に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御する制御部と、を有するものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記印刷部の含水率と前記白紙部の含水率との差分である含水率差に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御部は、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御するに際し、前記含水率差が大きいほど前記乾燥部の乾燥強度を下げ、かつ前記搬送部の搬送速度を下げるように制御するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記含水率の大きさと、前記乾燥強度および前記搬送速度と、の関係は、画像形成された記録媒体の前記乾燥部の熱による変形量に基づいて予め定められているものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記含水率の大きさと、前記乾燥強度および前記搬送速度と、の関係は、前記画像形成部で記録媒体に画像形成する際の形成媒体の種類、前記記録媒体の種類、および前記記録媒体の厚さの少なくとも1つに応じて予め定められているものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記画像形成部によって画像形成する画像の画像情報における最も高い濃度に基づいて前記印刷部の濃度を決定し、前記画像情報における最も高い濃度の領域または最も高い濃度から予め定めら濃度だけ低い濃度以上の領域の面積に基づいて前記印刷部の大きさを決定する決定部をさらに有するものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記印刷部が、記録媒体の画像形成領域として予め定められた領域以外の領域に形成されるものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記乾燥部を通過した後の前記記録媒体に形成された前記印刷部の含水率および濃度の少なくとも一方を検出する検出部をさらに有し、前記制御部は、前記検知部で検知された含水率と、前記検出部で検出された含水率および濃度の少なくとも一方と、に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方をさらに制御するものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項9に記載の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の乾燥装置と、を備えたものである。
さらに、上記目的を達成するために、請求項10に記載のプログラムは、画像形成部により画像形成された記録媒体を乾燥させる乾燥部と、画像形成された記録媒体が搬送部によって前記乾燥部に搬送される前に、前記記録媒体に形成された予め定められた濃度および大きさの印刷部の含水率と前記記録媒体の画像が形成されていない領域である白紙部の含水率とを検知する検知部と、を有する乾燥装置を制御するためのプログラムであって、
コンピュータを、前記印刷部の含水率および前記白紙部の含水率に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御する制御部として機能させるためのものである。
請求項1および請求項10に記載の発明によれば、印刷部および白紙部の含水率に基づいて乾燥部の乾燥強度および搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御しない場合と比較して、乾燥エネルギー過剰による用紙変形が抑制される、という効果が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、含水率差に基づいて乾燥部の乾燥強度および搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御しない場合と比較して、画像形成された記録媒体の乾燥の程度がより精確に反映された制御が実行される、という効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、含水率差が大きいほど乾燥部の乾燥強度を下げ、搬送部の搬送速度を下げるように制御しない場合と比較して、画像形成された記録媒体に対しより的確な乾燥制御が行われる、という効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、含水率の大きさと、乾燥強度および搬送速度との関係を、画像形成された記録媒体の乾燥部の熱による変形量に基づいて予め定めない場合と比較して、急激な乾燥による記録媒体の変形が抑制される、という効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、含水率の大きさと、乾燥強度および搬送速度との関係が、形成媒体の種類、記録媒体の種類、および記録媒体の厚さの少なくとも1つに応じて予め定められていない場合と比較して、画像形成の条件が多様に変化した場合でも、乾燥エネルギー過剰による用紙変形が抑制される、という効果が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、決定部によって印刷部の濃度および大きさを決定しない場合と比較して、画像情報に応じて的確な印刷部が選択される、という効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、印刷部を、記録媒体の画像形成領域として予め定められた領域に形成する場合と比較して、検知部による検知がより簡易化される、という効果が得られる。
請求項8に記載の発明によれば、検出部を有しない場合と比較して、乾燥エネルギー不足による画像の転写、ローラの汚れ等が抑制される、という効果が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、含水率または光学濃度に基づく乾燥装置の制御を行わない場合と比較して、乾燥エネルギー過剰による用紙変形が抑制された画像形成装置が提供される、という効果が得られる。
第1実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る連帳紙上の印刷状態と含水率計との配置関係を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る最大抽出領域の求め方を示す概念図である。 第1の実施の形態に係るテスト印刷部印刷条件LUTを示す図である。 第1の実施の形態に係る含水率差と用紙変形の分布との関係を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る含水率差と最大変位量との関係から、ヒータ出力および用紙速度を決定するためのグラフである。 第1の実施の形態に係る乾燥条件LUTを示す図である。 第1の実施の形態に係る乾燥制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る連帳紙上の印刷状態と含水率計および濃度計との配置関係を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る含水率とスマッジとの関係を示すグラフ、およびODとスマッジとの関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係るヒータ出力と含水率との関係、およびヒータ出力とODとの関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る乾燥条件決定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る、用紙速度をパラメータとした、ヒータ出力と含水率との関係、およびヒータ出力とODとの関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明をインクジェット方式の画像形成装置に適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
図1ないし図9を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は、記録媒体としての連帳紙Pに画像を形成する画像形成ユニット12と、画像形成ユニット12に供給する連帳紙Pが収容される前処理ユニット14と、画像形成ユニット12と前処理ユニット14との間に配置され、前処理ユニット14から画像形成ユニット12へ供給される連帳紙Pの搬送量等を調整するバッファユニット16と、を備えている。
さらに、画像形成装置10は、画像形成ユニット12から排出される連帳紙Pを収容する後処理ユニット18と、画像形成ユニット12と後処理ユニット18との間に配置され、画像形成ユニット12から後処理ユニット18へ排出される連帳紙Pの搬送量等を調整するバッファユニット20と、を備えている。
画像形成ユニット12は、連帳紙Pを連帳紙Pの搬送経路24に沿って案内するロール部材(符号省略)と、連帳紙Pの搬送経路24に沿って搬送される連帳紙Pに液滴を吐出して画像を形成する液滴吐出装置21とを備えている。
液滴吐出装置21は、連帳紙Pにインク滴(液滴の一例)を吐出してK(ブラック)色の画像を形成する液滴吐出ヘッド22Kと、Y(イエロー)色の画像を形成する液滴吐出ヘッド22Yと、M(マゼンタ)色の画像を形成する液滴吐出ヘッド22Mと、C(シアン)色の画像を形成する液滴吐出ヘッド22Cとを備えている。そして、液滴吐出ヘッド22Kと、液滴吐出ヘッド22Yと、液滴吐出ヘッド22Mと、液滴吐出ヘッド22Cとは、この順番で連帳紙Pの搬送方向(図1中矢印aで示された方向。以下、「用紙搬送方向」という場合がある)に沿って上流側から下流側に連帳紙Pと対向するように並べられている。
なお、本実施の形態において、液滴吐出ヘッド22Kと、液滴吐出ヘッド22Yと、液滴吐出ヘッド22Mと、液滴吐出ヘッド22Cとの並ぶ順番は一例であって、図1の順番に限定されることはない。また、以後の説明では、K、Y、M、Cを区別しない場合には、符号に付しているK、Y、M、Cを省略する。
さらに、液滴吐出装置21に対して用紙搬送方向の下流側には、連帳紙Pに形成された画像を乾燥するために用いられる乾燥装置26が配置されている。乾燥装置26は、連帳紙Pに形成された画像に乾燥のための熱を供給するヒータ50、およびヒータ50を冷却し、かつ乾燥装置26内の高湿空気を排出するためのファン52−1および52−2(以下、総称する場合は「ファン52」という場合がある)を含んで構成されている。
ファン52は、図1に示す矢印の向きに、ファン52−1から空気を吸い込んでヒータ50に送風し、ファン52−2により吸熱した空気流を排出するとともに、乾燥装置26内の高湿空気を排出する。ヒータ50としては、赤外線ヒータ、ハロゲンヒータ等限定されることなく用いられるが、本実施の形態では赤外線ヒータを採用している。
さらに、画像形成ユニット12には、画像形成装置10の各部を制御する制御部32が設けられている。
一方、前処理ユニット14は、画像形成ユニット12へ供給される連帳紙Pが巻き付けられている給紙ロール27を備えており、この給紙ロール27は、図示せぬフレーム部材に回転可能に支持されている。
これに対して、後処理ユニット18は、画像が形成された連帳紙Pを巻き取る巻取ロール28を備えている。この巻取ロール28が図示しないモータから回転力を受けて回転することで、連帳紙Pが搬送経路24に沿って搬送されるようになっている。そして、制御部32に備えられたモータ制御部42(図2参照)が、巻取ロール28に回転力を伝達するモータを制御することで、連帳紙Pの搬送速度が変更されるようになっている。これにより、ユーザは、たとえば、画像形成のジョブ毎に連帳紙Pの搬送速度を変更することができるようになっている。ここで、本実施の形態において「ジョブ」とは、画像形成装置10における画像形成が開始されてから停止するまでの一連の動作をいう。
以上の構成により、巻取ロール28を回転させることで、用紙搬送方向の張力が連帳紙Pに付与され、給紙ロール27から供給される連帳紙Pが搬送経路24に沿って搬送される。そして、液滴吐出ヘッド22が、搬送される連帳紙Pに各色のインク滴を吐出することで連帳紙Pに画像が形成される。
画像が形成された連帳紙Pは、乾燥装置26を通過することにより、ヒータ50によって連帳紙Pに形成された画像が乾燥される。そして、連帳紙Pは、巻取ロール28によって巻き取られる。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、さらに含水率計44を備えているが、含水率計44の詳細については後述する。
つぎに、図2を参照して、画像形成装置10の電気系の要部構成について説明する。
先述した画像形成装置10の制御部32は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)32A、ROM(Read Only Memory)32B、RAM(Random Access Memory)32C、NVM(Non Volatile Memory)32D、および入出力ポート(I/O)32Eを備えている。そして、それぞれがアドレスバス、データバス、および制御バス等のバス32Fを介して互いに接続されている。
ROM32Bには、画像形成装置10の全体を制御するためのプログラムあるいは後述する乾燥制御処理プログラム等の各種プログラムが記憶されており、CPU32Aが当該プログラムをROM32Bから読み込み、RAM32Cに展開して実行することにより、
各種制御が行われるようになっている。
NVM32Dは、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
I/O32Eには、ユーザ・インタフェース(UI)パネル40、モータ制御部42、
乾燥装置26、および含水率計44が接続されている。UIパネル40は、一例として、
ディスプレイ上に透過型のタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成されている。そして、各種情報がディスプレイの表示面に表示されると共に、ユーザがタッチパネルに触れることにより情報や指示が受け付けられる。なお、本実施の形態では、UIパネル40を適用した形態例を挙げて説明しているが、これに限らず、液晶ディスプレイなどの表示部とテンキーや操作ボタンなどが設けられた操作部とが別々に設けられた形態としてもよい。
モータ制御部42は、先述したように、CPU32Aを介して巻取ロール28に回転力を伝達するモータを制御することで、連帳紙Pの搬送速度を変更する。
先述した乾燥装置26では、CPU32Aを介する制御によりヒータ50のヒータ出力(ヒータ光量)やファン52の風速等が設定される。
含水率計44は、後述する本実施の形態に係る乾燥制御処理において、連帳紙Pに形成されたテスト印刷部TP1(図3参照)の含水率を測定する。含水率とは、画像形成された連帳紙Pに含まれる水分の重量の画像形成された連帳紙Pの重量に対する割合(重量百分率)である。むろん、含水率は体積百分率で表してもよい。また、含水率計44としては、接触型、非接触型等も含めて特に制限はないが、本実施の形態に係る画像形成装置10では、測定部に赤外線を照射し、その反射率から含水率を測定する反射型含水率計を採用している。
ところで、高速の画像形成(以下、「印刷」という場合がある)を要求される画像形成装置では、画像形成部の下流に印刷面を乾燥させる乾燥手段を設ける場合がある。特に、
本実施の形態に係る画像形成装置10のように、記録媒体として連帳紙を用いたインクジェット方式の画像形成装置では、印刷面を短時間で乾燥させる必要があるため、乾燥手段を備える場合が多い。
ここで、この乾燥手段における乾燥エネルギーが不十分な場合には、用紙巻取り部(たとえば、図1に示す巻取ロール28)で画像の転写(オフセット)が発生する場合や、用紙搬送用のローラ(たとえば、図1に示す符号省略の各ロール部材)に汚れが発生する場合がある。
一方、乾燥手段における乾燥エネルギーが過剰な場合には、用紙変形(しわ等)等が発生する場合がある。この用紙変形の形態、程度等は、連帳紙における印刷部と非印刷部(以下、「白紙部」という場合がある)との含水率の差(以下、「含水率差」という場合がある)、液滴吐出装置で使用する液滴(以下の説明では、液滴としてインクを使用した場合を例示して説明する)の種類、連帳紙の種類、連帳紙の厚さ、連帳紙における印刷領域の大きさ等に応じて変化する。その中でも含水率差は、印刷前の含水率(画像形成装置の環境条件や印刷の前工程に依存する)、インクの打滴量、環境条件(主として、温度条件、湿度条件)等によって変化する。したがって、汚れの発生の抑制あるいは用紙変形の抑制という観点からは、この含水率差を考慮した乾燥手段の乾燥エネルギーの制御を行うことが望ましい。
そこで本実施の形態に係る画像形成装置10では、印刷された連帳紙Pが乾燥装置26に入る前に、テスト印刷部およびテスト印刷部の周囲の白紙部において、印刷部と白紙部の各々の含水率を測定し、それらの間の含水率差を算出する。つまり、乾燥装置26に入る前の連帳紙Pにおける印刷状態を検知する。そして、算出した含水率差に応じて、乾燥条件としてのヒータ出力および用紙速度の少なくとも一方を決定するようにした。
つぎに、図3を参照して、本実施の形態に係るテスト印刷部による含水率差の測定について説明する。
図3に示すように、連帳紙Pには、用紙搬送方向に沿って順に、テスト印刷部TP1、
画像領域Pg(図3では、2つの画像領域Pgと3つめの画像領域Pgの一部を示している)が形成されている。
画像領域Pgは、画像情報に基づいて画像形成装置10で印刷した画像、すなわち本来のジョブで印刷された画像である。
本実施の形態に係るテスト印刷部TP1は、画像領域Pgの先頭の位置に配置され、予め定められた打滴率で印刷された1辺がYmmの正方形の印刷部(いわゆるベタパターン)とされている。打滴率とは、単位面積当たりに打ち込まれた打滴数(印刷する画像の画像情報における画素数に対応)の打ち込み可能な打滴数に対する割合である。単色で打ち込み可能な打滴数の総てにインクが打ち込まれた場合を100%とする。また、2色のインクを合成して他の色を再現する場合の打滴率は最大200%となる。
後に詳述するように、テスト印刷部TP1の印刷条件(打滴率および大きさ)は、画像領域Pgの画像情報に基づいて、高濃度となる領域の打滴率および大きさを抽出して決定する。より具体的には、印刷する画像の画像情報から最大の打滴率(以下、「最大打滴率」という場合がある)を算出し、当該最大打滴率の領域において、予め定められた形状の領域のうち最大の領域(以下、「最大抽出領域」という場合がある)の大きさを求める。
なお、本実施の形態では、上記予め定められた形状を正方形としている。
図4を参照して、上記最大抽出領域の大きさの求め方について説明する。図4において、GDは印刷する画像の画像情報を示しており、GDmは画像情報GD内の最大打滴率となる画像情報の領域(以下、「最大打滴率領域」という場合がある)を示している。そして、最大打滴率領域GDmの外縁に内接する正方形を描いた場合に、最大となる正方形の1辺の長さが最大抽出領域の大きさである。図4では、最大打滴率領域GDmに内接する正方形としてK1とK2の2個を描いているが、正方形K2が最大の大きさの正方形とすれば、K2の1辺の長さYが最大抽出領域の大きさである。以上の最大打滴率および最大抽出領域の大きさに基づいて、テスト印刷部TP1の印刷条件を決定する。このことにより、印刷する画像に応じて、適切なテスト印刷部が決定される。
なお、本実施の形態では、上記予め定められた形状として正方形を採用した形態を例示して説明するが、等方的な形状であれば正方形に限られず、円等他の形状を採用してもよい。また、テスト印刷部TP1の印刷に使用する色としては、予め定められた固定色を使用してもよいし、画像領域Pgの高濃度となる領域の色から選択し決定してもよい。
さらに、本実施の形態では、画像情報GD内の最大打滴率領域GDmにおける正方形の最大の大きさを求める形態を例示して説明するが、これに限られない。たとえば、最大打滴率から予め定められた打滴率分低い打滴率までの打滴率の範囲内において最大の大きさを求める形態としてもよい。
再び図3を参照して、含水率計44として、2個の含水率計44−1および含水率計44−2が示されている。本実施の形態に係る画像形成装置10では、含水率計44−1でテスト印刷部TP1の含水率αを測定し、含水率計44−2で白紙部(連帳紙P上において、印刷がなされていない部分)の含水率αを測定する。そして、含水率差αを下記式(1)により算出する。

α=α−α (%) ・・・ 式(1)

後述するように、本実施の形態に係る画像形成装置10では、この含水率差αに基づいて、乾燥装置26のヒータ50のヒータ出力および用紙速度を設定する。
図5を参照して、テスト印刷部TP1の選択に関し、さらに詳細に述べる。図5は、テスト印刷部TP1の印刷条件を選択するためのテスト印刷部印刷条件LUT(ルック・アップ・テーブル)を示している。
図5(a)は、本実施の形態に係る画像形成装置10で予め準備しているテスト印刷部TP1の打滴率および大きさの組み合わせを示しており、同テーブルに示すように、本実施の形態では、印刷条件1ないし印刷条件9の9種のテスト印刷部を準備している。図5(a)において、たとえば印刷条件1のテスト印刷部は、打滴率を50%とし、大きさを40mm×40mとしたベタパターンのテスト印刷部TP1を印刷することを意味している。
また、図5(b)は、上記各テスト印刷部の印刷条件を選択する場合の、印刷する画像(ジョブの画像)の画像情報における最大打滴率X(%)および最大抽出領域の大きさY(mm)と、テスト印刷部の印刷条件(上記印刷条件1ないし印刷条件9)との関係を示すテーブルである。
図5(b)において、たとえば選択条件1の場合、すなわち、画像情報GDにおける最大打滴率Xが100<X≦200(%)であり、最大打滴率領域GDm内における最大抽出領域の大きさYが、80<Y(mm)であった場合には、印刷条件9(つまり、テスト印刷部TP1を打滴率200%、大きさ120mmとする)を選択する。また、同じ最大打滴率Xであっても、選択条件2に示すように、最大抽出領域の大きさが、40<Y≦80(mm)であった場合には、印刷条件8(つまり、テスト印刷部TP1を打滴率200%、大きさ80mmとする)を選択する。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、上記で選択された印刷条件のテスト印刷部TP1を、図3に示す位置に配置して印刷し、上述した方法により含水率差αを算出する。
なお、図5(a)に示すテスト印刷部TP1の印刷条件、および図5(b)に示す印刷条件の選択条件については、シミュレーション、あるいは実機を用いた実験等により予め設定しておき、ROM32B、NVM32D等の記憶手段に格納しておいてもよい。
ここで、図6を参照して、含水率差αと用紙変形との関係についてより詳細に説明する。図6は、テスト印刷部TP1に対し、テスト印刷部TP1の中心を原点とする図3に示す座標系をとった場合、すなわち、用紙搬送方向をY軸とし、用紙搬送方向と交差する方向をX軸とし、紙面奥から手前に向かう方向をZ軸とした右手系座標系をとった場合の、含水率差αをパラメータとするX方向の位置とZ方向の変位量との関係を示している。図6において、特性W1は含水率差3.0%における関係、特性W2は含水率差2.3%における関係、特性W3は含水率差1.4%における関係を各々示している。図6において、TP1で示す範囲がテスト印刷部TP1の範囲である。また、原点から変位量のピーク値までを「最大変位量L」と定義する。図6では、特性W1の最大変位量L(図6の例では、約1.5mm)を示しているが、特性W2、W3も各々最大変位量Lを有している。
図6から、含水率差αが大きいほど変位量、すなわち用紙変形が大きくなることがわかる。また、用紙変形は、主としてテスト印刷部TP1のエッジ部分で発生することもわかる。これは、含水率が大きい部分は乾燥させた場合の伸びが大きく、一方含水率が小さい部分は乾燥させた場合の伸びが小さいので、用紙変形は主としてこの伸びの差に起因して発生することによると考えられる。つまり、用紙変形は、印刷部と白紙部との境界で発生しやすいことによると考えられる。本実施の形態に係る画像形成装置10では、用紙変形が大きいと予測される場合には、ゆっくり乾燥させる。
つぎに、図7を参照して、ヒータ出力および連帳紙Pの搬送速度(以下、「用紙速度」という場合がある)をパラメータとした、含水率差と連帳紙Pの最大変位量Lとの関係について説明する。図7において、特性C1はヒータ出力100%、用紙速度100m/分とした場合、特性C2はヒータ出力80%、用紙速度80m/分とした場合、特性C3はヒータ出力50%、用紙速度50m/分とした場合の含水率差αと最大変位量Lとの関係を各々示している。
また、本実施の形態では、最大変位量Lの上限値であるLmaxを0.8mmとしている。むろん、最大変位量Lの上限値Lmaxは0.8mmに限られるものではなく、たとえば両面印刷の場合を勘案し、連帳紙Pの印刷面と液滴吐出ヘッド22の先端との距離等を考慮して、適切な値を設定してよい。なお、本実施の形態に係るヒータ出力は、ヒータの最大出力を100%とした場合の割合で示す。
図7に示すように、最大変位量L=0.8mmの直線と特性C1との交点における含水率差は約2.2%(図7のαd1)であり、最大変位量L=0.8mmの直線と特性C2との交点における含水率差は約2.7%(図7のαd2)である。また、最大変位量L=0.8mmの直線と特性C3との交点における含水率差は3%以上となり、図7では図示を省略している。
図7からは、最大変位量Lの上限値Lmaxを0.8mmとした場合、含水率差αが2.2%未満であれば、ヒータ出力を100%、用紙速度を100m/分と設定してよいことがわかる。一方、含水率差が2.2%以上2.7%未満に上昇すると、ヒータ出力を80%、用紙速度を80m/分に落とす必要がある、つまりゆっくり乾燥させる必要があることがわかる。
図8は、図7で示した特性に基づいて作成した、含水率差αが与えられた場合に、ヒータ出力および用紙速度が満たすべき条件、すなわち乾燥条件を決定するための乾燥条件LUTである。図8に示すように、含水率差αが2.2未満の場合にはヒータ出力を100%、用紙速度を100m/分とし、含水率差αが2.2%以上2.7%未満の場合にはヒータ出力を80%、用紙速度を80m/分とし、含水率差αが2.7%以上の場合にはヒータ出力を50%、用紙速度を50m/分とすれば、最大変位量Lが上限値Lmax=0.8mm以内に抑えられる。この乾燥条件LUTは、予めROM32B、NVM32D等の記憶手段に格納しておいてもよい。
つぎに、図9を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10において実行される乾燥制御処理について説明する。図9は、本実施の形態に係る画像形成装置10のCPU32Aにより実行される乾燥制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示す処理は、図示しない外部装置等から画像形成装置10に、印刷する画像の画像情報が供給された後、印刷開始の指示がなされると、CPU32AがROM32B等の記憶手段から乾燥制御処理プログラムを読み込み、実行する。本実施の形態に係る乾燥制御処理においては、ジョブの先頭にテスト印刷部TP1を配置してジョブごとに乾燥条件を制御してもよいし、ジョブ中において定期的にテスト印刷部TP1を配置し、ジョブ中定期的に乾燥条件を制御してもよい。図9では、ジョブの先頭にテスト印刷部TP1を配置する形態を例示して説明する。
本実施の形態では、本乾燥制御処理プログラムをROM32B等に予め記憶させておく形態を例示して説明する。しかしながら、これに限られず、本乾燥制御処理プログラムがコンピュータにより読み取り可能な可搬型の記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等を適用してもよい。
また、本実施の形態では、本乾燥制御処理を、プログラムを実行することによるコンピュータを利用したソフトウエア構成により実現しているが、これに限らない。例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を採用したハードウエア構成や、ハードウエア構成とソフトウエア構成の組み合わせによって実現してもよい。
図9に示すように、ステップS100で印刷を開始すると、ステップS102で、ROM32B、NVM32D等の記憶手段から、図5に示すテスト印刷部印刷条件LUT、および図8に示す乾燥条件LUTを読み込む。
つぎのステップS104では、図4で説明した方法により、印刷する画像の画像情報に基づいて、最大打滴率および最大抽出領域の大きさを算出する。算出した最大打滴率および最大抽出領域の大きさは、RAM32C等の記憶手段に一時的に記憶させもよい。
つぎのステップS106では、ステップS104で算出した最大打滴率および最大抽出領域の大きさと、ステップS102で読み込んだテスト印刷部印刷条件LUTとを照らし合わせ、テスト印刷部TP1の印刷条件(図5における印刷条件1ないし印刷条件9)を決定する。
つぎのステップS108では、ジョブの画像の印刷に先立ち、ステップS106で決定した印刷条件のテスト印刷部TP1を印刷するように液滴吐出ヘッド22を制御する。
つぎのステップS110では、図3で説明した方法により、含水率計44を制御して印刷部と白紙部の含水率を各々測定した後、含水率差αを算出する。
つぎのステップS112では、ステップS110で算出した含水率差αとステップS102で読み込んだ乾燥条件LUTとを照合し、乾燥条件を決定する。決定した乾燥条件は、RAM32C、NVM32D等の記憶手段に一時的に記憶してもよい。
つぎのステップS114では、ステップS112で決定した乾燥条件に基づいて、ヒータ出力を設定するようにヒータ50を制御し、用紙速度を設定するようにモータ制御部42を制御する。
つぎのステップS116では、印刷が終了したか否か判定し、当該判定が否定判定となった場合には印刷を継続し、肯定判定となった場合には本乾燥制御処理プログラムを終了する。印刷が終了したか否かの判定は、印刷に先立ちユーザにより設定された印刷部数の印刷が完了したか否かに基づいて判定してもよい。
以上詳述したように、本実施の形態に係る乾燥装置、画像形成装置およびプログラムによれば、乾燥エネルギー過剰による用紙変形が抑制される。
なお、本実施の形態においては、ヒータ出力および用紙速度の双方を制御する形態を例示して説明したが、これに限られず、いずれか一方を制御する形態としてもよい。
また、本実施の形態においては、図8に示す乾燥条件LUTを1つ有する形態を例示して説明したが、これに限られず、インクの種類(顔料、染料等の種類)、連帳紙Pの種類、連帳紙Pの厚さ等に応じて複数有する形態としてもよい。
また、本実施の形態においては、乾燥装置26の乾燥エネルギーをヒータ出力で制御する形態を例示して説明したが、これに限られず、ヒータ出力に代えて、またはヒータ出力とともにファン52の風量で制御する形態としてもよい。
また、本実施の形態においては、本発明を連帳紙Pの片面に印刷する画像形成装置に適用した形態を例示して説明したが、これに限られず、両面に印刷する画像形成装置に適用した形態としてもよい。この場合は、連帳紙Pの両面にテスト印刷部TP1(むろん、双方の面でテスト印刷部TP1の打滴率および大きさは異なる場合がある)を印刷して含水率差αを算出し、双方の面で大きいほうの含水率差αを採用し、乾燥条件を決定してもよい。
[第2の実施の形態]
図10ないし図16を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100について説明する。
図10は、本実施の形態に係る画像形成装置100の構成の一例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置10との相違点は、画像形成装置100では、乾燥装置26の用紙搬送方向下流側に含水率計46および濃度計48をさらに設けた点である。その他の共通する構成については、図1と同一の符号を付し説明を省略する。
図11は、画像形成装置100の電気系の要部構成を示すブロック図である。図1と比較して、画像形成装置100では、I/O32Eに、含水率計46および濃度計48がさらに接続されている。
先述したように高速の印刷が要求される画像形成装置では液滴吐出装置の用紙搬送方向下流側に乾燥手段が設けられる場合がある。そして、この乾燥手段における乾燥が不十分な場合にはインクが液体のまま残留するので、用紙巻取り部での画像の転写、あるいは用紙搬送用のローラに汚れが発生する場合がある。一方、過剰に乾燥するとインクが深くまで浸透しないため、インクにおける顔料などの色材が記録媒体の表面に集中し、やはり画像の転写やローラの汚れ等が発生する。したがって、画像の転写やローラの汚れ等を抑制するためには、印刷面の乾燥の程度と、記録媒体の表面近くの色材量を把握した上で、乾燥手段による乾燥条件を制御することが必要となる。
そこで、本実施の形態に係る画像形成装置100では、乾燥装置26の用紙搬送方向下流側に含水率計46および濃度計48を設けた。
そして、含水率計46により印刷面の含水率を測定することで、印刷面の乾燥の程度を把握する。印刷面の含水率は、インクの種類、連帳紙Pの種類、連帳紙Pの厚さ、環境条件(外気の温度、湿度、画像形成装置100内の温度、湿度)、印刷速度(用紙速度)、
液滴吐出ヘッド22の吐出量等のばらつき、インクの温度のばらつきに応じて変化する。
含水率計46としては含水率計44と同様のものを用いてもよい。
また、濃度計48により印刷面の光学濃度(以下、「OD値」と称する場合がある。OD:Optical Density)を測定することで、連帳紙Pの印刷面の表面近くの色材量を把握する。OD値も、上記の含水率のばらつきと同様の要因に応じて変化する。濃度計48としては特に制限なく一般的なものが用いられるが、本実施の形態では反射型濃度計を用いている。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置100では、乾燥装置26を通過した後の乾燥の程度と色材量とを把握するようにしている。
画像形成装置100でも画像形成装置10と同様に、含水率計46による含水率の測定および濃度計48によるOD値の測定に際し、テスト印刷部を用いる。図12は、連帳紙P上に形成されたテスト印刷部と含水率計46および濃度計48との配置関係を示している。
図12(a)に示すように、乾燥装置26の用紙搬送方向下流側に、含水率計46および濃度計48が設けられている。また、連帳紙P上には、液滴吐出装置21によってテスト印刷部TP2が印刷されている。そして、含水率計46によってテスト印刷部TP2の含水率を測定し、濃度計48によってテスト印刷部TP2のOD値を測定する。
テスト印刷部TP2には、図3と同様に、ジョブにおいて印刷する画像の画像領域Pg(図示省略)が続く。テスト印刷部TP2は、画像領域Pgの高濃度部の濃度と大きさ(すなわち、先述した最大打滴率と最大抽出領域の大きさ)対応させて印刷してもよい。また、テスト印刷部TP2の含水率およびOD値の測定に際しては、前後の白紙部をテスト印刷部TP2と誤認して測定しないように、液滴吐出装置21による印刷のタイミングと用紙速度とを考慮して、予め印刷のタイミングから測定のタイミングまでの遅延時間を算出しておいてもよい。
図12(b)は、テスト印刷部の他の形態であるテスト印刷部TP3およびTP4を示している。テスト印刷部TP3およびTP4は、連帳紙Pの印刷可能な領域の外側に形成されている。そして、テスト印刷部TP3およびTP4に対応させて、含水率計および濃度計も、各々含水率計46−1および46−2、濃度計48−1、48−2のように2個ずつ設けられている。TP3およびTP4を用いた形態では、テスト印刷部TP2のようにテスト印刷部とテスト印刷部の前後の白紙部とを区別する必要がなくなるので、上記遅延時間を考慮する必要がなくなり、含水率計および濃度計による測定が簡易になる。
以下、本実施の形態に係る画像形成装置100における乾燥条件の決定方法について説明するが、図13を参照して、まず本決定方法において目標とすべき含水率とOD値の値(以下、各々についての「目標値」という場合がある)の算出方法について説明する。
図13(a)は含水率とスマッジとの関係、図13(b)はOD値とスマッジとの関係を示すグラフであり、双方のグラフとも、予め定められた打滴率でインクを打ち込んだ後測定して作成したグラフである。本実施の形態において、「スマッジ」とは、画像の転写やローラの汚れ等の程度を代用する特性である。すなわち、印刷後の記録紙を乾燥装置26で乾燥させた後、印刷部に別の記録紙を押し当てて擦り、別の記録紙に転写したインクのOD値で示される。スマッジが小さいほど画像の転写やローラの汚れ等が発生しにくい。
本実施の形態に係る画像形成装置100では、このスマッジの許容値を0.05以下としている。この許容値は、画像形成装置100の実機を用いてさまざまな値のスマッジを測定して評価し、設定した値である。
スマッジの許容値を0.05とした場合、図13(a)から含水率の目標値は9%(以下、含水率の目標値を「αth」と表記する)、図13(b)からOD値の目標値は0.95(以下、OD値の目標値を「βth」と表記する)と求まる。つまり、スマッジを0.05以内に抑えるためには、含水率は9%以下に制御する必要があり、またOD値は0.95以下に制御する必要があることがわかる。
なお、図13(a)および図13(b)に示す関係は、インクの種類、連帳紙Pの種類、連帳紙Pの厚さ、用紙速度の各条件に応じて複数準備し、使い分けてもよい。また、スマッジの許容値は0.05に限定されず、汚れ等の許容される程度に応じて適切な値を定めればよい。
図14は、用紙速度を100m/分とした場合の、ヒータ出力(kW/m)と含水率(%)との関係、およびヒータ出力(kW/m)とOD値との関係を示したグラフである。図14に示すように、含水率はヒータ出力に対し右下がりの特性、すなわち、含水率はヒータ出力の増加とともに減少する特性を示す。一方OD値は、ヒータ出力に対し右上がりの特性、すなわち、OD値はヒータ出力の増加とともに増加する特性を示す。また、
図14には、上記の含水率の目標値αth(=9%)およびOD値の目標値βth(=0.95)が図示されている。本実施の形態では、この図14に基づき、測定した含水率およびOD値からヒータ出力を決定する。
つぎに、図15を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100において実行される乾燥条件決定処理について説明する。図15は、本実施の形態に係る画像形成装置100のCPU32Aにより実行される乾燥条件決定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
本乾燥条件決定処理は、含水率とOD値とがともに目標値以内に収まるようなヒータ出力を決定する処理である。なお、本実施の形態では、含水率とOD値とをともに目標値以内に収めることが困難な場合には、含水率を優先してヒータ出力を決定するようにしている。前述したように、含水率が高いとしわが発生し、しわの程度によっては、液滴吐出ヘッド22の先端に接触して擦る場合があるので、これを極力避けるためである。
また、本乾燥条件決定処理は、先述した乾燥制御処理に引き続いて実行されるが、以下の説明では、乾燥制御処理の説明を省略している。また、本乾燥条件決定処理と先述の乾燥制御処理とで乾燥条件が異なる場合には、本乾燥条件決定処理による結果で乾燥制御処理の結果を補正(たとえば、乾燥制御処理により決定されたヒータ出力に予め定められた係数を掛ける等)してもよい。あるいは、本乾燥条件決定処理による結果と乾燥制御処理による結果とのいずれかを優先させるようにしてもよい。
図15に示す処理は、図示しない外部装置等から画像形成装置100に、印刷する画像の画像情報が供給された後、印刷開始の指示がなされると、CPU32AがROM32B等の記憶手段から乾燥条件決定処理プログラムを読み込み、実行する。
本実施の形態に係る乾燥条件決定処理においては、ジョブの先頭にテスト印刷部TP2(または、テスト印刷部TP3およびTP4)を配置してジョブごとに乾燥条件を決定してもよいし、ジョブ中において定期的にテスト印刷部TP2(または、テスト印刷部TP3およびTP4)を配置して、ジョブ中定期的に乾燥条件を制御してもよい。図15では、ジョブの先頭にテスト印刷部TP2を配置する形態を例示して説明する。なお、テスト印刷部TP2の打滴率および大きさの決定方法については図5と同様であり、以下の説明では、すでにテスト印刷部TP2の打滴率および大きさの決定がなされているものとして説明する。つまり、本実施の形態では、テスト印刷部TP2として、乾燥制御処理で選択されたテスト印刷部TP1を用いる。
図15に示すように、まずステップS200で、カウンタNに1を代入して初期化する。カウンタNは、後述する、OD値βの値に基づいてヒータ出力Pの変更分ΔPを算出し、テスト印刷部TP2の含水率αおよびOD値βの測定を繰り返す際の、繰り返し回数のカウンタである。
つぎのステップS202では、ヒータ出力Pを初期値P1に設定する。図14に示すように、初期値P1は、含水率αが目標値αthになる際のヒータ出力P(同図に示すように、本実施の形態では、約200kW/m)である。初期値P1は、画像形成装置100の実機を用いた実験等により予め設定し、ROM32B等の記憶手段に格納しておいてもよい。
つぎのステップS204では、テスト印刷部TP2の印刷を開始する。
つぎのステップS206では、含水率計46により含水率αを測定し、濃度計48によりOD値βを測定する。
つぎのステップS208では、含水率αが目標値αth未満であるか否か判定する。当該判定が肯定判定となった場合にはステップS212に移行する。一方、当該判定が否定判定となった場合にはステップS210に移行して、以下に示す式(2)によりヒータ出力Pの変更分ΔPを算出する。その後、ステップS204に移行し、再度テスト印刷部TP2を印刷して、含水率αおよびOD値βを測定する。

ΔP=A・P1・(α−αth) ・・・ 式(2)

ここで、αはステップS206で測定した含水率であり、Aは予め定められた正の定数である。
ステップS212では、カウンタNの値がNmax以上であるか否か判定する。当該判定が肯定判定となった場合にはステップS220に移行する一方、否定判定となった場合には、ステップS214に移行する。NmaxはカウンタNの上限値であり、正の整数である。
Nmaxは、つぎに説明する、ステップS214ないしS218で示されるループが無限ループに陥るのを避けるための上限値である。無限ループに陥る場合とは、含水率αによりヒータ出力を設定した後、OD値βを目標値βth以内に収めることが困難な場合である。この場合には、上述したように、含水率αを優先させてヒータ出力Pを決定する。
なお、Nmaxの値は、計算時間等を考慮して適切な値を選択すればよいが、本実施の形態では、Nmax=5としている。また、上限値Nmaxは、ROM32B等の記憶手段に格納しておいてもよい。
ステップS214では、OD値βが目標値βth未満であるか否か判定する。当該判定が肯定判定となった場合にはステップS220に移行する一方、否定判定となった場合にはステップS216に移行する。
ステップS216では、以下に示す式(3)によりヒータ出力Pの変更分ΔPを算出する。

ΔP=B・P1・(βth−β) ・・・ 式(3)

ここで、βはステップS206で測定したOD値であり、Bは予め定められた正の定数である。
つぎのステップS218では、カウンタNの値を1インクリメントしてステップS204に移行し、再度テスト印刷部TP2を印刷して、含水率αおよびOD値βを測定する。
つぎのステップS220では、テスト印刷部TP2の印刷動作を終了させる。
つぎのステップS222では、その時点におけるヒータ出力Pの変更分ΔPに初期値P1を加算したヒータ出力PsをRAM32C、NVM32D等の記憶手段に記憶させる。
つぎのステップS224では、ヒータ50のヒータ出力Pを、ステップS222で記憶させたヒータ出力Psに設定する。
つぎのステップS226では、ジョブの印刷を開始する。
つぎのステップS228では、印刷が終了したか否か判定し、当該判定が否定判定となった場合には印刷を継続し、肯定判定となった場合には本乾燥条件決定処理プログラムを終了する。印刷が終了したか否かの判定は、印刷に先立ちユーザにより設定された印刷部数の印刷が完了したか否かに基づいて判定してもよい。
つぎに、図16を参照して、ヒータ出力Pと用紙速度との関係について説明する。
図16(a)は図14を再掲したものであり、図16(b)は、用紙速度を10m/分とした場合の、ヒータ出力(kW/m)と含水率(%)との関係、およびヒータ出力(kW/m)とOD値との関係を示したグラフである。
図16を参照して明らかなように、用紙速度と乾燥装置26による乾燥能力とは密接に関連している。すなわち、用紙速度を落とすと、ヒータ出力Pを下げられる。具体的には、用紙速度が100m/分の場合にはヒータ出力P1が約200kW/mであるのに対し、用紙速度が10m/分の場合には、P1は約60kW/mまで下げられる。このように、用紙速度は乾燥条件の決定におけるひとつのパラメータとして使用し得る。しかしながら、用紙速度は印刷の生産性に影響する(用紙速度を落とすと印刷の生産性が低下する)ことを考慮し、ヒータ出力Pが能力的に不足する場合に限り用紙速度を落とすようにして、乾燥条件の決定を行ってもよい。
なお、本実施の形態では、含水率計44、含水率計46、および濃度計48を備える形態を例示して説明したが、これに限られず、含水率計46および濃度計48を備える形態、すなわち、本乾燥条件決定処理のみを実行する形態としてもよい。
以上詳述したように、本実施の形態に係る乾燥装置、画像形成装置およびプログラムによっても、乾燥エネルギー過剰による用紙変形が抑制される。本実施の形態に係る乾燥装置、画像形成装置およびプログラムでは、さらに、乾燥エネルギー不足による画像の転写、ローラの汚れ等が抑制される。
なお、上記各実施の形態では、本発明をインクジェット方式の画像形成装置に適用した形態を例示して説明したが、これに限られず、たとえば電子写真方式の画像形成装置に適用した形態としてもよい。
また、上記各実施の形態では、記録媒体として連帳紙Pを採用した形態を例示して説明したが、これに限られず、カット紙を採用した形態に適用してもよい。
10 画像形成装置
12 画像形成ユニット
14 前処理ユニット
16 バッファユニット
18 後処理ユニット
20 バッファユニット
21 液滴吐出装置
22 液滴吐出ヘッド
24 搬送経路
26 乾燥装置
27 給紙ロール
28 巻取ロール
32 制御部
32A CPU
32B ROM
32C RAM
32D NVM
32E I/O
32F バス
40 UIパネル
42 モータ制御部
44、44−1、44−2 含水率計
46、46−1、46−2 含水率計
48、48−1、48−2 濃度計
50 ヒータ
52、52−1、52−2 ファン
100 画像形成装置
GD 画像情報
GDm 最大打滴率領域
P 連帳紙
Pg 画像領域
TP1〜TP4 テスト印刷部

Claims (10)

  1. 画像形成部により画像形成された記録媒体を乾燥させる乾燥部と、
    画像形成された記録媒体が搬送部によって前記乾燥部に搬送される前に、前記記録媒体に形成された予め定められた濃度および大きさの印刷部の含水率と前記記録媒体の画像が形成されていない領域である白紙部の含水率とを検知する検知部と、
    前記印刷部の含水率および前記白紙部の含水率に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御する制御部と、
    を有する乾燥装置。
  2. 前記制御部は、前記印刷部の含水率と前記白紙部の含水率との差分である含水率差に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御する 請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記制御部は、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御するに際し、前記含水率差が大きいほど前記乾燥部の乾燥強度を下げ、かつ前記搬送部の搬送速度を下げるように制御する
    請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 前記含水率の大きさと、前記乾燥強度および前記搬送速度と、の関係は、画像形成された記録媒体の前記乾燥部の熱による変形量に基づいて予め定められている
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  5. 前記含水率の大きさと、前記乾燥強度および前記搬送速度と、の関係は、前記画像形成部で記録媒体に画像形成する際の形成媒体の種類、前記記録媒体の種類、および前記記録媒体の厚さの少なくとも1つに応じて予め定められている
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  6. 前記画像形成部によって画像形成する画像の画像情報における最も高い濃度に基づいて前記印刷部の濃度を決定し、前記画像情報における最も高い濃度の領域または最も高い濃度から予め定められた濃度だけ低い濃度以上の領域の面積に基づいて前記印刷部の大きさを決定する決定部をさらに有する
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  7. 前記印刷部が、記録媒体の画像形成領域として予め定められた領域以外の領域に形成される
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  8. 前記乾燥部を通過した後の前記記録媒体に形成された前記印刷部の含水率および濃度の少なくとも一方を検出する検出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記検知部で検知された含水率と、前記検出部で検出された含水率および濃度の少なくとも一方と、に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方をさらに制御する
    請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  9. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の乾燥装置と、
    を備えた画像形成装置。
  10. 画像形成部により画像形成された記録媒体を乾燥させる乾燥部と、
    画像形成された記録媒体が搬送部によって前記乾燥部に搬送される前に、前記記録媒体に形成された予め定められた濃度および大きさの印刷部の含水率と前記記録媒体の画像が形成されていない領域である白紙部の含水率とを検知する検知部と、
    を有する乾燥装置を制御するためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記印刷部の含水率および前記白紙部の含水率に基づいて、前記乾燥部の乾燥強度および前記搬送部の搬送速度の少なくとも一方を制御する制御部
    として機能させるためのプログラム。
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