JP6106941B2 - 測定装置 - Google Patents
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Description
しかるに、リード線の端部が電気的に接続される部品(センサ回路、ターミナル端子等)から、センサ部が配置される計測箇所までの距離が長い場合、長いリード線によってセンサ部の配置精度のバラツキが大きくなる。
また、長いリード線を介してセンサ部を支持すると、振動によりセンサ部の揺れ幅が大きくなるとともに、共振によってセンサ部の揺れ幅が増幅されてしまう不具合が発生する。
特許文献1に開示される中間支持体は、リード線の途中部位を、中間支持体に設けた幅広の凹部に収め、その後で、幅広の凹部の開放端を熱カシメにより閉じるものである。
リード線の途中部位の支持精度が低いと、リード線を介して支持されるセンサ部の位置精度も大きく悪化してしまう。
その結果、特許文献1の技術を用いても、計測箇所に対するセンサ部の位置のバラツキが大きくなってしまい、計測精度が劣化する懸念がある。
このように、中間支持体に設けた圧入挟持部がリード線を圧入によって支持することにより、リード線の途中部位の支持精度を高くすることができる。
これにより、リード線を介して支持されるセンサ部の位置精度を高くできる。即ち、計測箇所におけるセンサ部の位置精度を高めることができる。その結果、センサ部による測定精度を高めることができる。
測定装置(後述する実施例では吸気温度センサ)1は、所定の計測箇所αに配置されるセンサ部2と、このセンサ部2から延びるリード線3とを備え、センサ部2がリード線3によって計測箇所αに配置される構造を採用する。
この測定装置1は、リード線3の途中部位を支持する中間支持体4を備える。この中間支持体4には、リード線3を圧入により支持する圧入挟持部5と、リード線3を圧入挟持部5へ案内するロート部10とが設けられる。そして、この圧入挟持部5がリード線3を圧入によって支持することにより、リード線3の途中部位の支持精度が高められ、結果的にリード線3を介して支持されるセンサ部2の位置精度(計測箇所αにおけるセンサ部2の位置精度)を高くできる。
なお、以下の実施例において上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、関連機能物を示すものである。
図1〜図3を参照して実施例1を説明する。
この実施例は、AFM(エアフロメータ)6に搭載される吸気温度センサ1に本発明を適用するものである。
(a)内部に流量測定通路(バイパス通路等)を形成する通路形成部材(通路形成ハウジング)7と、
(b)この通路形成部材7の内部に組付けられて、流量測定通路を通過する空気流量の測定を行う流量検出部(チップ型あるいはボビン型抵抗体を用いた図示しない検出手段)と、
を備えて構成される。
具体的に、吸気ダクト8の側面には、内外を貫通するAFM装着穴が形成されており、このAFM装着穴の外部より通路形成部材7を吸気ダクト8内に挿入配置した後、AFM装着穴を閉塞する蓋部(蓋部形成ハウジング)9をタッピングスクリュ等の固定手段を用いて吸気ダクト8に固定するものである。
なお、以下では、実施例説明のために、
・吸気ダクト8内における吸気の流れ方向をX軸、
・このX軸に直交する方向をY軸、
・上記X軸およびY軸に直交する方向(通路形成部材7の挿入方向)をZ軸、
・通路形成部材7において吸気の流れ方向に沿う一方の側面をA面、
と称する。
・A面から所定量離れた中空の計測箇所αに配置されるセンサ部2と、
・このセンサ部2から延びる2本のリード線3と、
を備えて構成される。
そして、各リード線3の両端(センサ部2から離れた側の端部)は、蓋部9の内部に配置された他の電気的な部品(例えば、センサ回路、ターミナル端子等)に接続されるものである。
センサ部2を配置する計測箇所αは、測定精度を高める目的で吸気流の乱れが少ない部位に設定される。このため、計測箇所αは蓋部9(各リード線3の端部が接続される部品)から離れた位置に設けられる。
そこで、この吸気温度センサ1は、リード線3を用いて蓋部9から離れた位置の計測箇所αにセンサ部2を配置する。
しかるに、蓋部9からセンサ部2が配置される計測箇所αまでの距離が長いと、長いリード線3によってセンサ部2の配置精度のバラツキが大きくなるとともに、共振等によりセンサ部2の揺れ幅が大きくなってしまう。
この実施例の中間支持体4は、通路形成部材7を成す樹脂部材の一部によって設けられるものであり、通路形成部材7のA面からY軸方向に突出する凸状に設けられている。
また、この実施例の中間支持体4は、圧入挟持部5の他に、組付時にリード線3を圧入挟持部5に案内するロート部10を備える。
続いて、ロート部10に挿入したリード線3を、リード線3が有底部5bに到達するまでリード線3を押し込む。これにより、図2(c)に示すように、リード線3が圧入挟持部5の有底部5bに到達するとともに、リード線3が直線平行部5aに圧入によって固定される。
・リード線3が直線平行部5aに挟まれることでリード線3の途中部位がX軸方向において高い精度で支持されるとともに、
・リード線3が有底部5bに到達することでリード線3の途中部位がY軸方向において高い精度で支持される。
即ち、リード線3を圧入挟持部5に圧入することにより、リード線3の途中部位が、X軸方向およびY軸方向において、高い精度で支持される。
この実施例の吸気温度センサ1は、上述したように、リード線3の途中部位を中間支持体4で支持するとともに、中間支持体4に設けた圧入挟持部5によってリード線3を圧入によって支持する。
このように、中間支持体4の圧入挟持部5がリード線3を圧入によって支持することにより、リード線3の途中部位の支持精度を高くすることができる。具体的には、上述したように、リード線3の途中部位を、X軸方向およびY軸方向において、高い精度で支持することができる。
この実施例の特徴技術2を、図3を参照して説明する。
この実施例は、
・図3(a)に示すように、圧入挟持部5にリード線3を圧入した後、
・図3(b)に示すように、熱カシメβによってリード線3を圧入挟持部5に固定するものである。
この実施例の吸気温度センサ1は、上述したように、圧入挟持部5にリード線3を圧入した後、熱カシメβによってリード線3を中間支持体4に埋設するため、リード線3が圧入挟持部5から外れる可能性がない。
これにより、大きな衝撃や振動が加わっても、リード線3が圧入挟持部5から外れる懸念がなく、衝撃や振動に対する吸気温度センサ1の信頼性を高めることができる。即ち、吸気温度センサ1を備えたAFM6の信頼性を高めることができる。
図4を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において上述した実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
上記実施例1では、圧入挟持部5を、リード線3を両側から挟む直線平行部5aと、この直線平行部5aに直交する有底部5bとで設ける例を示した。
これに対し、この実施例2では、圧入挟持部5を、リード線3を両側から挟む有底の円弧形状部5cによって設けるものである。なお、円弧形状部5cの内径寸法は、リード線3の外径と常に接するように、リード線3の外径寸法と同径、あるいはリード線3の外径寸法より僅かに小径に設けられるものである。
このように設けても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
2 センサ部
3 リード線
4 中間支持体
5 圧入挟持部
α 計測箇所
Claims (5)
- 所定の計測箇所(α)に配置されるセンサ部(2)と、このセンサ部(2)から延びるリード線(3)とを備え、
前記センサ部(2)が前記リード線(3)によって前記計測箇所(α)に配置される測定装置(1)において、
この測定装置(1)は、前記リード線(3)の途中部位を支持して前記センサ部(2)を前記計測箇所(α)に配置させる中間支持体(4)を備え、
この前記中間支持体(4)は、前記リード線(3)を圧入により支持する圧入挟持部(5)を備えるとともに、前記リード線(3)を前記圧入挟持部(5)へ案内するロート部(10)を備えることを特徴とする測定装置。 - 所定の計測箇所(α)に配置されるセンサ部(2)と、このセンサ部(2)から延びるリード線(3)とを備え、
前記センサ部(2)が前記リード線(3)によって前記計測箇所(α)に配置される測定装置(1)において、
この測定装置(1)は、前記リード線(3)の途中部位を支持して前記センサ部(2)を前記計測箇所(α)に配置させる中間支持体(4)を備え、
前記中間支持体(4)は、前記リード線(3)を圧入により支持する圧入挟持部(5)を備え、
前記中間支持体(4)は、樹脂材料によって設けられ、
前記圧入挟持部(5)は、前記リード線(3)を熱カシメ(β)によって固定しているものであり、
前記熱カシメ(β)は、前記圧入挟持部を一旦溶融させて加圧したものであり、
前記リード線(3)に沿った前記熱カシメ(β)の長さは、前記リード線(3)に沿った前記中間支持体(4)の長さより短いことを特徴とする測定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の測定装置(1)において、
前記圧入挟持部(5)は、前記リード線(3)を両側から挟む直線平行部(5a)と有底部(5b)とを備えることを特徴とする測定装置。 - 請求項1または請求項2に記載の測定装置(1)において、
前記圧入挟持部(5)は、前記リード線(3)を両側から挟む有底の円弧形状部(5c)を備えることを特徴とする測定装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の測定装置(1)において、
この測定装置(1)は、エンジンに吸気を導く吸気ダクト(8)の内部に配置されるエアフロメータ(6)の外部に配置されて、エンジンに吸い込まれる吸気の温度を検出する吸気温度センサであり、
前記中間支持体(4)は、前記エアフロメータ(6)を成す樹脂部材の一部によって設けられることを特徴とする測定装置。
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