JP6106493B2 - シャトル弁及びそれを備えたポンプユニット - Google Patents

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Description

本発明は、シャトル弁及びそれを備えたポンプユニットに関するものである。
特許文献1には、一対のチェック弁機構を備えるシャトル弁が開示されている。それぞれのチェック弁機構は、ポンプの流出入口に連通する作業液通路に連通するスリーブと、ボールと、を備える。それぞれのチェック弁機構のボールはピンによって連結される。
ポンプが回転すると、一方の作業液通路を通じて一方のスリーブの内部空間に作動液が流れ込み、ピンで連結された2つのボールが移動する。これにより、一方のボールがボディに形成されたシート部分に接触して一方のスリーブの内部空間がタンクポートと遮断されると共に、他方のスリーブの内部空間はタンクポートに連通する。
特開2003−336583号公報
特許文献1に記載のシャトル弁では、作業液通路がスリーブの径方向に延びて形成されるため、ボールは横方向から圧力を受ける。したがって、ボールがシート部分に片当たりして、シート部分が偏摩耗するおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、弁体が横方向から圧力を受ける場合であっても、シート部の偏摩耗を防止することができるシャトル弁を提供することを目的とする。
本発明は、回転方向に応じて2つのポンプポートの一方から作動流体を吸い込んで他方から吐出するポンプに設けられるシャトル弁であって、前記2つのポンプポートにそれぞれ連通する一対の導圧ポートと作動流体が貯留されたタンクに連通するタンクポートとが形成されたボディと、前記ボディに収装され、前記一対の導圧ポートの一方を通じて前記ポンプから導かれる作動流体によって駆動し、前記タンクポートと前記一対の導圧ポートの他方とが連通するように連動して動作する一対のバルブ機構と、を備え、前記バルブ機構は、胴部に前記導圧ポートと連通する第1開口部が形成されると共に、先端部に前記タンクポートと連通する第2開口部が形成されたスリーブと、前記スリーブ内に摺動自在に挿入され、前記スリーブ内に形成されたシート部に着座した状態で前記導圧ポートと前記タンクポートとの連通を遮断する弁体と、前記弁体の背面に画成された背圧室と、前記スリーブの外周面に沿って形成され、前記導圧ポートから前記背圧室へ作動流体を導く導圧通路と、を備え、前記一対のバルブ機構は、前記弁体が互いに対向するように配置され、かつ前記弁体が連結部材を介して同軸的に連結され、前記ポンプが一方の前記ポンプポートから作動流体を吐出する場合には、一方の前記導圧ポートから前記第1開口部を経由することなく前記導圧通路を通じて一方の前記背圧室に作動流体が導かれることによって、一方の前記弁体が一方の前記シート部に着座して一方の前記導圧ポートと前記タンクポートとの連通が遮断されると共に、他方の前記弁体が他方の前記シート部から離間して他方の前記導圧ポートと前記タンクポートとが連通することを特徴とする。
本発明によれば、弁体は背面に画成された背圧室に導かれる作動流体によってスリーブ内を移動してシート部に着座する。このように、弁体は軸方向の推力を受けてシート部に着座するため、シート部の偏摩耗を防止することができる。
本発明の実施形態に係るポンプユニットが適用されるシリンダ制御装置の油圧回路である。 本発明の実施形態に係るポンプユニットの断面図である。 図2におけるシャトル弁の部分の拡大図である。 一対のバルブ機構の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るポンプユニット100について説明する。
ポンプユニット100は、アクチュエータとしての油圧シリンダ1の駆動を制御するシリンダ制御装置10に適用される。まず、図1を参照して、シリンダ制御装置10の油圧回路について説明する。図1のうち点線で囲った範囲がポンプユニット100である。
シリンダ制御装置10は、動力源としてのモータ2と、モータ2の回転に伴って回転し、回転方向に応じて2つの第1及び第2ポンプポート3,4の一方から作動油(作動流体)を吸い込んで他方から吐出するポンプ5と、作動油が貯留されたタンク11と、ポンプ5から供給される作動油によって伸縮し負荷を駆動する油圧シリンダ1と、油圧シリンダ1の反ピストン側室1bとポンプ5の第1ポンプポート3とを接続する第1給排通路6と、油圧シリンダ1のピストン側室1aとポンプ5の第2ポンプポート4とを接続する第2給排通路7と、第1及び第2給排通路6,7にそれぞれ接続されるリリーフ弁8,9と、ポンプ5の第1及び第2ポンプポート3,4の一方から吐出される作動油によって駆動し、第1及び第2ポンプポート3,4の他方とタンク11とが連通するように動作するシャトル弁50と、を備える。
油圧シリンダ1は、シリンダチューブ12と、シリンダチューブ12内に摺動自在に挿入され、シリンダチューブ12内をピストン側室1aと反ピストン側室1bに区画するピストン14と、一端がピストン14に連結され他端がシリンダチューブ12の外部へと突出するピストンロッド13と、を備える片ロッド型シリンダである。
ポンプ5と片ロッド型の油圧シリンダ1とを図1に示すように閉回路で接続すると、油圧シリンダ1の伸長作動時と収縮作動時でシリンダチューブ12の容積にピストンロッド13の体積分だけ差が生じる。シャトル弁50は、油圧シリンダ1の伸長作動時と収縮作動時でのシリンダチューブ12の容積差を補償して、油圧シリンダ1を安定して伸縮作動させるためのものである。また、シャトル弁50は、ポンプ5の高圧部から作動油がリークして閉回路中の作動油が減少したときに、タンク11から閉回路中に作動油を補給して閉回路中の作動油の不足を防止する機能も有する。
なお、油圧シリンダ1は、片ロッド型シリンダに限られるものではなく、両ロッド型シリンダであってもよい。また、油圧シリンダ1に代えて、油圧モータを適用するようにしてもよい。
次に、図2を参照して、ポンプ5について説明する。
ポンプ5は、斜板型ピストンポンプである。ポンプ5は、モータ2に連結されるシャフト20と、シャフト20に連結されシャフト20の回転に伴って回転するシリンダブロック21と、シリンダブロック21を収容すると共に軸受24を介してシャフト20を回転自在に支持するケース22と、を備える。
シャフト20はケース22を挿通して設けられ、ケース22から外部に突出する端部20aにモータ2が連結される。ケース22における反モータ側の開口部は、シャトル弁50が収装されるボディ23によって封止される。シャフト20の反モータ側の端部は、ボディ23に形成された凹部23aに挿入され、軸受25を介して回転自在に支持される。
シリンダブロック21には、一方の端面に開口部を有する複数のシリンダ26がシャフト20と平行に形成される。複数のシリンダ26は、シリンダブロック21の周方向に所定の間隔をもって形成される。シリンダ26には、容積室26aを画成する円柱状のピストン27が往復動自在に挿入される。ピストン27の先端側はシリンダ26の開口部から突出し、その先端部には球面座27aが形成される。
ポンプ5はさらに、ピストン27の球面座27aを収容する収容部29aを有し球面座27aと回動自在に連結されるシュー29と、シャフト20の回転に伴ってシュー29が摺接する斜板30と、すべてのシュー29を保持する環状のリテーナプレート31と、リテーナプレート31を軸方向に押圧するリテーナホルダ32と、リテーナホルダ32をリテーナプレート31側に付勢するスプリング33と、を備える。
斜板30は、ケース22の内壁に固定され、シャフト20の軸に垂直な方向から傾斜した摺接面30aを有する。シュー29の平板部29bは、摺接面30aに対して面接触する。
ボディ23には、シリンダブロック21の基端面が摺接するバルブプレート35が固定される。バルブプレート35には、ボディ23に形成された第1及び第2給排通路6,7に連通する第1及び第2ポンプポート3,4が形成される。
モータ2の動力によりシャフト20が回転駆動され、シリンダブロック21が回転すると、各シュー29の平板部29bが斜板30に対して摺接し、各ピストン27が斜板30の傾斜角度に応じたストローク量でシリンダ26内を往復動する。各ピストン27の往復動により、各容積室26aの容積が増減する。
モータ2の駆動によりシリンダブロック21が一方の方向に回転すると、容積が拡大する容積室26aに第2ポンプポート4を通じて作動油が吸い込まれ、容積が縮小する容積室26aから第1ポンプポート3を通じて作動油が吐出される。一方、シリンダブロック21が他方の方向に回転すると、容積が拡大する容積室26aに第1ポンプポート3を通じて作動油が吸い込まれ、容積が縮小する容積室26aから第2ポンプポート4を通じて作動油が吐出される。このように、ポンプ5では、シリンダブロック21の回転に伴って、作動油の吸込と吐出が連続的に行われる。また、シリンダブロック21の回転方向に応じて、第1及び第2ポンプポート3,4の吸込と吐出が切り換わる。
次に、図2〜4を参照して、シャトル弁50について説明する。
ボディ23には、第1給排通路6を通じて第1ポンプポート3と連通する第1導圧ポート51と、第2給排通路7を通じて第2ポンプポート4と連通する第2導圧ポート52と、が形成される。
ボディ23には、ポンプ5の逆側にタンク11が結合される。ボディ23には、タンク11に連通するタンクポート53が形成される。
シャトル弁50は、第1及び第2導圧ポート51,52の一方を通じてポンプ5から導かれる作動油によって駆動し、タンクポート53と第1及び第2導圧ポート51,52の他方とが連通するように連動して動作する一対の第1及び第2バルブ機構50a,50bを備える。第1バルブ機構50aと第2バルブ機構50bは同一の構成であるため、以下では、第1バルブ機構50aを中心に説明し、第2バルブ機構50bについては第1バルブ機構50aと同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第1バルブ機構50aは、略有底筒状のスリーブ55と、スリーブ55内に摺動自在に挿入された弁体56と、スリーブ55の一部を収容する円筒部58を有し、ボディ23に形成された開口部を封止するプラグ57と、プラグ57の円筒部58内に弁体56の背面によって画成された背圧室59と、を備える。
スリーブ55の胴部には、第1導圧ポート51と連通する複数の第1開口部60が貫通して形成され、底部には、タンクポート53と連通する第2開口部61が貫通して形成される。また、スリーブ55の内面には、背圧室59の圧力によって前進する弁体56が着座するシート部62が形成される。
弁体56は、シート部62に着座するポペット部56aと、スリーブ55の内周面に摺動する外周面を有する摺動部56bと、シート部62から離間する方向に移動した際にプラグ57の円筒部58の底面に当接して弁体56の移動を規制するストッパ部56cと、を有する。
第1バルブ機構50aでは、弁体56のポペット部56aがシート部62に着座した状態では、第1導圧ポート51とタンクポート53との連通が遮断され、ポペット部56aがシート部62から離間すると、第1導圧ポート51とタンクポート53とが連通する。一方、第2バルブ機構50bでは、弁体56のポペット部56aがシート部62に着座した状態では、第2導圧ポート52とタンクポート53との連通が遮断され、ポペット部56aがシート部62から離間すると、第2導圧ポート52とタンクポート53とが連通する。
弁体56のストッパ部56cは、弁体56を加工する際のチャック部としても機能する。弁体56の加工は、ストッパ部56cを治具で把持した状態で、ポペット部56aと摺動部56bを同時に加工することによって行われる。
スリーブ55にはシート部62が形成されるため、スリーブ55は強度の高い材料、具体的には鉄鋼材料にて形成される。一方、ボディ23にはシート部が形成されないため、高い強度が要求されない。よって、ボディ23はアルミニウム合金にて形成される。このように、シート部62をボディ23とは別体のスリーブ55に形成したため、ボディ23を鉄鋼材料にて形成する必要がなくなり、ポンプユニット100を軽量化することが可能となった。
プラグ57は、その円筒部58がボディ23に形成されたバルブ収容穴66に挿入され、円筒部58の外周面に形成されたおねじを、バルブ収容穴66に形成されためねじに螺合することによって締結される。
プラグ57の円筒部58内には、奥側に形成された小径穴58aと、内径が小径穴58aと比較して大きい大径穴58bと、が形成される。小径穴58aと大径穴58bの境界には段差部58cが形成される。
スリーブ55は、プラグ57の段差部58cとボディ23との間に配置され、プラグ57の締結力によって底面55aがボディ23に押圧される。具体的には、プラグ57を締め付けることによって、相対的に強度の高いテーパ状の底面55aを相対的に強度の低いボディ23内に形成された環状のテーパ面23bに押圧し、テーパ面23bを変形させて底面55aとテーパ面23bとを面接触させる。このように、スリーブ55とボディ23の間は、プラグ57の締め付けトルクによってシールされる。
スリーブ55の内径は、円筒部58の小径穴58aの内径と比較して小さい。したがって、弁体56がシート部62から離間する方向に移動した際に、弁体56の摺動部56bが円筒部58内の段差部58cに当接して弁体の移動が阻害されることはない。
スリーブ55の外周面とプラグ57の円筒部58の内周面との間には、第1導圧ポート51から背圧室59へ作動油を導く導圧通路65が形成される。図4に示すように、スリーブ55の外周面には90度間隔で4つの平面部55bが形成される。平面部55bと円筒部58の大径穴58bの内周面との隙間にて、導圧通路65の一部が構成される。このように、導圧通路65は、スリーブ55の外周面に沿って形成される。なお、スリーブ55の外周面における平面部55b以外の円弧状の面55dは、大径穴58bの内周面に嵌合される。図4では、第1バルブ機構50aの弁体56がスリーブ57から外れた状態を示している。
スリーブ55に形成された4つの平面部55bのうち対向する一対の平面部55bには、プラグ57の段差部58cに当接する端面に、導圧通路65と背圧室59とを連通する切欠部55cが形成される。第1導圧ポート51から導圧通路65に導かれた作動油は、切欠部55cを通じて背圧室59内に流入する。
スリーブ55における段差部58cに当接する側の端部には、他の部位と比較して外径が小さい小径部55eが形成される。したがって、切欠部55cが形成されない一対の平面部55bと円筒部58の大径穴58bの内周面との隙間にて構成された導圧通路65に導かれた作動油は、小径部55eから切欠部55cを通じて背圧室59内に流入することになる。なお、スリーブ55に形成された4つの平面部55bの全てに切欠部55cを形成するようにしてもよい。その場合には、小径部55eは不要となる。
弁体56のストッパ部56cは、外径がスリーブ55の内径と比較して小さく形成される。したがって、ストッパ部56cがプラグ57の円筒部58の底面に当接した状態でも、切欠部55cを通じて背圧室59内に流入した作動油の圧力は、摺動部56bとストッパ部56cとの境界に形成された環状の肩端面56dに作用するため、弁体56は前進することが可能となる。
弁体56には、その先端部に開口し、内周面が円形の穴部67が軸心上に延設される。穴部67は、奥側に形成された小径穴67aと、内径が小径穴67aと比較して大きい大径穴67bと、からなる。小径穴67aは、軸方向の長さが大径穴67bと比較して短い。
第1バルブ機構50a及び第2バルブ機構50bの弁体56は、先端部が互いに対向するように配置され、かつ連結部材としてのピン70を介して同軸的に連結される。ピン70は、円柱状の部材であり、その外径は弁体56の小径穴67aの内径と略等しい。ピン70の両端部のそれぞれは、第1バルブ機構50a及び第2バルブ機構50bのスリーブ55の第2開口部61を挿通し、弁体56の小径穴67aに挿入される。ピン70の外周面と大径穴67bの内周面との間には隙間が存在するため、弁体56とピン70は互いに僅かに傾くことができる。したがって、弁体56とピン70の連結部に応力が集中することが防止される。
次に、シャトル弁50の動作について説明する。
モータ2の駆動によりシリンダブロック21が一方の方向に回転すると、ポンプ5は第2給排通路7から第2ポンプポート4を通じて作動油を吸い込み、ポンプ5の第1ポンプポート3から吐出された作動油は第1給排通路6を通じて油圧シリンダ1の反ピストン側室1bに供給される。これにより、油圧シリンダ1は伸長作動する。
このようにして油圧シリンダ1が伸長作動する際には、第1ポンプポート3に連通する第1導圧ポート51にはポンプ5の吐出圧が導かれ、第2ポンプポート4に連通する第2導圧ポート52にはポンプ5の吸込圧が導かれることになる。ポンプ5から第1導圧ポート51に導かれた作動油は、導圧通路65を通じて第1バルブ機構50aの背圧室59に導かれる。一方、第2バルブ機構50bの背圧室59には第2導圧ポート52を通じてポンプ5の吸込圧が導かれる。これにより、第1バルブ機構50aの弁体56は前進してシート部62に着座すると共に、第2バルブ機構50bの弁体56はピン70に押されて後退してシート部62から離間するため、第1導圧ポート51とタンクポート53との連通が遮断され、第2導圧ポート52とタンクポート53とが連通する(図2及び3に示す状態)。
第2導圧ポート52とタンクポート53とが連通することによって、ポンプ5は第2導圧ポート52とタンクポート53を通じてタンク11から作動油を吸い込むことが可能となる。また、第1導圧ポート51とタンクポート53との連通が遮断されることによって、ポンプ5の第1ポンプポート3から吐出された作動油が第1導圧ポート51からタンク11へ排出されることはない。
モータ2の駆動によりシリンダブロック21が他方の方向に回転し、油圧シリンダ1が収縮作動すると、ポンプ5から第2導圧ポート52に導かれた作動油は、導圧通路65を通じて第2バルブ機構50bの背圧室59に導かれる。一方、第1バルブ機構50aの背圧室59には第1導圧ポート51を通じてポンプ5の吸込圧が導かれる。これにより、第2バルブ機構50bの弁体56は前進してシート部62に着座すると共に、第1バルブ機構50aの弁体56はピン70に押されて後退してシート部62から離間するため、第2導圧ポート52とタンクポート53との連通が遮断され、第1導圧ポート51とタンクポート53とが連通する。
このように、第1バルブ機構50aと第2バルブ機構50bは、ポンプ5の第1及び第2ポンプポート3,4の一方から吐出される作動油によって駆動し、第1及び第2ポンプポート3,4の他方とタンク11とが連通するように連動して動作し、油圧シリンダ1の伸長作動時と収縮作動時でのシリンダチューブ12の容積差を補償して、油圧シリンダ1を安定して伸縮作動させる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
シャトル弁50を駆動するための作動油を導く第1及び第2導圧ポート51,52は、弁体56の径方向に延設して形成される。また、スリーブ55には、第1及び第2導圧ポート51,52と連通する第1開口部60が形成されるため、弁体56は移動方向と垂直な横方向から圧力を受ける。したがって、弁体56がスリーブ55のシート部62に片当たりして、シート部62が偏摩耗するおそれがある。
しかし、本実施形態では、弁体56は背面に画成された背圧室59に導かれる作動油によってスリーブ55内を移動してシート部62に着座する。このように、弁体56は軸方向の推力を受けてシート部62に着座するため、シート部62の偏摩耗を防止することができる。
また、弁体56は軸方向の推力を受けて移動するものであるため、スリーブ55内をスムーズに移動する。よって、シャトル弁50の応答性が向上する。
また、シート部62はボディ23とは別体のスリーブ55に形成されるため、ボディ23をアルミニウム合金にて形成することが可能となった。これにより、ポンプユニット100を軽量化することが可能となった。
また、第1バルブ機構50a及び第2バルブ機構50bの弁体56とそれを連結するピン70とは別体にて構成されるため、弁体56とピン70が移動する際に、両者の連結部に応力が集中することが防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、ポンプ5が斜板型ピストンポンプである場合について説明した。しかし、ポンプ5は斜板型ピストンポンプに限定されるものではなく、他のポンプ、例えばギヤポンプでもよい。
100 ポンプユニット
3 第1ポンプポート
4 第2ポンプポート
5 ポンプ
11 タンク
20 シャフト
23 ボディ
50 シャトル弁
50a 第1バルブ機構
50b 第2バルブ機構
51 第1導圧ポート
52 第2導圧ポート
53 タンクポート
55 スリーブ
56 弁体
56c ストッパ部
57 プラグ
58 円筒部
59 背圧室
60 第1開口部
61 第2開口部
62 シート部
65 導圧通路
70 ピン(連結部材)

Claims (6)

  1. 回転方向に応じて2つのポンプポートの一方から作動流体を吸い込んで他方から吐出するポンプに設けられるシャトル弁であって、
    前記2つのポンプポートにそれぞれ連通する一対の導圧ポートと作動流体が貯留されたタンクに連通するタンクポートとが形成されたボディと、
    前記ボディに収装され、前記一対の導圧ポートの一方を通じて前記ポンプから導かれる作動流体によって駆動し、前記タンクポートと前記一対の導圧ポートの他方とが連通するように連動して動作する一対のバルブ機構と、を備え、
    前記バルブ機構は、
    胴部に前記導圧ポートと連通する第1開口部が形成されると共に、先端部に前記タンクポートと連通する第2開口部が形成されたスリーブと、
    前記スリーブ内に摺動自在に挿入され、前記スリーブ内に形成されたシート部に着座した状態で前記導圧ポートと前記タンクポートとの連通を遮断する弁体と、
    前記弁体の背面に画成された背圧室と、
    前記スリーブの外周面に沿って形成され、前記導圧ポートから前記背圧室へ作動流体を導く導圧通路と、を備え、
    前記一対のバルブ機構は、前記弁体が互いに対向するように配置され、かつ前記弁体が連結部材を介して連結され、
    前記ポンプが一方の前記ポンプポートから作動流体を吐出する場合には、一方の前記導圧ポートから前記第1開口部を経由することなく前記導圧通路を通じて一方の前記背圧室に作動流体が導かれることによって、一方の前記弁体が一方の前記シート部に着座して一方の前記導圧ポートと前記タンクポートとの連通が遮断されると共に、他方の前記弁体が他方の前記シート部から離間して他方の前記導圧ポートと前記タンクポートとが連通する
    ことを特徴とするシャトル弁。
  2. 前記バルブ機構は、前記スリーブの一部を収容する円筒部を有し前記ボディに形成された開口部を封止するプラグをさらに備え、
    前記背圧室は、前記プラグの前記円筒部内に画成され、
    前記導圧通路は、前記スリーブの外周面と前記プラグの前記円筒部の内周面との間に形成されることを特徴とする請求項1に記載のシャトル弁。
  3. 前記プラグは、前記ボディに螺合して締結され、
    前記スリーブは、前記プラグの締結力によって前記ボディに押圧されて固定されることを特徴とする請求項2に記載のシャトル弁。
  4. 前記連結部材は、その両端部のそれぞれが前記スリーブの前記第2開口部を挿通して前記弁体に形成された穴部に挿入されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のシャトル弁。
  5. 前記弁体は、前記シート部から離間する方向に移動した際に前記プラグの底面に当接するストッパ部を有し、
    前記ストッパ部は、外径が前記スリーブの内径と比較して小さく形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載のシャトル弁。
  6. 回転方向に応じて2つのポンプポートの一方から作動流体を吸い込んで他方から吐出するポンプと、
    請求項1から5のいずれか一つに記載のシャトル弁と、
    を備えることを特徴とするポンプユニット。
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