JP6105856B2 - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、特に、建設車両に適した重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
大型ダンプカーなどの建設車両には、重荷重用空気入りラジアルタイヤ(以下、単に、タイヤともいう)が使用される。建設車両に使用されるタイヤは、土木工事現場や鉱石採掘場の荒れた地表上で重い負荷を受けるという過酷な稼働条件を課されるため、荷重時のビード部の倒れ込みが大きく、大きいせん断歪が繰り返し入力される。
ビード部の倒れ込みを抑制する1つの手段として、硬質ゴムで形成されたビードフィラー又はゴム付きキャンバスで形成されたチェーファーなどをビード部に備えたタイヤが、従来技術として知られている。また、重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、ビード部の倒れ込みに対応するため、リムのフランジハイトが高く設定されている。
特開2005−199866号公報
ビード部では、特に、カーカス折返し部の端部に歪が集中する。その原因として、(1)内圧成長によってカーカス折返し部が引き抜かれること、(2)内圧をかけるとカーカスが倒れ込むこと、(3)カーカスの倒れ込みとリムフランジからの反力とによってゴムが押し出されることの3つが挙げられる。カーカスの折返し端部が低い位置にある、いわゆるローターンアップ構造の場合、折返し端部に歪が集中した結果、ビード部における亀裂を原因とするタイヤの故障が多発していた。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を有する。本発明の第1の特徴は、厚み30mm以上のトレッド部(トレッド部1)からサイドウォール部(サイドウォール部2)を経てビード部(ビード部3)まで延び、前記ビード部のビードコア(ビードコア3c)に沿ってタイヤ内側から外側に向けてラジアル方向に巻き上げた折返し部(折返し部5b)を有し、前記折返し部がタイヤ径方向において、タイヤセクションハイト(SH)の15〜28%の位置で終端する少なくとも1層のカーカス層(カーカス層5)を備える重荷重用空気入りラジアルタイヤ(タイヤ10)であって、前記ビード部は、外面をタイヤ周方向に延びる溝(溝6)を備え、前記溝は、タイヤ径方向において、正規内圧及び荷重で前記ビード部の外面がリムフランジ(リムフランジ4a)から離反するリム離反点(X)と前記ビードコアのタイヤ径方向上端との間に位置することを要旨とする。
かかる特徴によれば、ビード部外面を周方向に延びる溝が、ビードベース側からカーカス折返し端部に向けて押し出されるゴムを吸収する。その結果、カーカス折返し端部付近に集中する歪が緩和され、亀裂の発生する可能性を低減することができる。
なお、正規内圧とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、正規荷重とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。日本以外では、正規内圧とは、後述する規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧であり、正規荷重とは、後述する規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことである。規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
本発明の第2の特徴は、第1の特徴に係り、前記溝と前記リムフランジの曲率中心とを結んだ線が、タイヤ幅方向から30〜45°傾斜することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、第1の特徴に係り、前記溝は、前記ビードコアのタイヤ幅方向断面における最大幅の5〜30%の範囲にある幅を有することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、第3の特徴に係り、前記溝は、前記ビードコアのタイヤ幅方向断面における最大幅の60〜75%の範囲にある深さを有することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、第4の特徴に係り、前記溝は、幅に対して深さの方が大きいことを要旨とする。
本発明は、重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、ビード部の耐久性を向上させるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤの幅方向における部分断面図である。 図2は、図1に示すタイヤにおけるビード部の詳細図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤの幅方向における部分断面図である。重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、走行時路面に接するトレッド部1と、トレッド部の両端をタイヤ径方向内側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2の末端に配置されたビード部3とを備える。また、タイヤ10は、トレッド部1からサイドウォール部2を経てビード部3まで延びる少なくとも1層のカーカス層5を備える。タイヤ10は、ビード部3でリム4に固定される。トレッド部1は、30mm以上の厚みを有する。ビード部3は、硬質ゴムで形成されたビードフィラー又はゴム付きキャンバスで形成されたチェーファーを、補強材として備えても良い。
図2は、図1に示すタイヤ10におけるビード部3の詳細図である。ビード部3は、タイヤ幅方向外側でリムフランジ4aに接するビードヒール3aと、タイヤ径方向内側の末端でリム4と接する平坦なビードベース3bとを含む。また、ビード部3は、高炭素鋼を束ねて形成されたビードコア3cを備える。
カーカス層5は、トレッド部1からサイドウォール部2を経てビードコア3cに跨がってトロイド状に延びる本体部5aと、本体部5aから連続し、ビードコア3cに沿ってタイヤ内側から外側に向けてラジアル方向に巻き上げた折返し部5bとを有する。折返し部5bは、タイヤ径方向高さhで終端する。折返し部5bの端部の高さhは、タイヤセクションハイトSHに対して15〜28%の範囲にあり、いわゆるローターンアップ構造をとる。
ビード部3は、外面をタイヤ周方向に延びる溝6を備える。溝6は、荷重時にビードベース側から押し出されたゴムを吸収することから、カーカス層5の折返し部5bの端部に向けて押し出されるゴムが減少する。その結果、折返し部5bの端部付近に集中する歪みが緩和される。溝6は、タイヤ径方向において、正規内圧及び荷重でビード部3外面がリムフランジ4aから離反するリム離反点Xと、ビードコア3cのタイヤ径方向上端との間に位置する。溝6がリム離反点Xよりもタイヤ径方向外側に位置すると、荷重時にリムフランジから離れるため、ビードベース3b側から押し出されたゴムを吸収できなくなる。また、溝の動きが大きくなり故障核となる。反対に、溝6がビードコア3aの上端よりも下側、すなわちビードコア3cの外側に位置すると、折返し部5bの倒れ込みが小さい領域であることから、ゴムの吸収効果が十分に発揮できないからである。好ましくは、溝6とリムフランジ4aの曲率中心Oとを結んだ線の、タイヤ幅方向に対する傾斜角αは、30〜45°の範囲にある。
溝6は、タイヤ幅方向断面において、幅W及び深さDを有する。好ましくは、幅Wは、ビードコア3cのタイヤ幅方向断面における最大幅Wcの5〜30%、深さDは、Wcの60〜75%の範囲であり、W<Dである。幅WがWcの30%よりも大きい場合、ビード部3のゴムのボリュームが不足し、剛性が低下する。深さDがWcの75%よりも大きい場合、ビード部の剛性低下に加え、溝6と折返し部5bとの距離が近いことから、これらの間にせん断歪が集中し、亀裂が入りやすくなる。反対に、幅WがWcの5%未満の場合、又は、深さDがWcの60%未満の場合、溝6のボリュームが小さく、押し出されたゴムを十分に吸収することができない。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、実施例及び比較例に係るタイヤについて、FEM(有限要素法)を用いて断面内せん断歪の解析を行った。解析を行ったタイヤの諸条件は、表1に示すとおりである。なお、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではない。
Figure 0006105856
FEMによる解析結果を、併せて表1に示す。比較例及び実施例に係るタイヤに所定の内圧をかけた場合、及び所定の荷重をかけた場合に、カーカス折返し端部の外側に発生する歪を、比較例1(溝なしパターン)を100として指数で表した。なお、数値が小さいほど、歪が小さいことを意味する。
表1からわかるように、実施例に係るタイヤは、比較例に係るタイヤと比較して、内圧時、荷重時の歪がいずれも低減することが判明した。つまり、ビード部外面を周方向に延びる溝が、ビードベース側から押し出されたゴムを吸収し、カーカス折返し端部付近の歪みを抑制していることが確認された。
以上のように、本発明は、重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、ビード部の耐久性向上に利用することができる。
10 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
3a ビードヒール
3b ビードベース
3c ビードコア
4 リム
4a リムフランジ
5 カーカス層
5a 本体部
5b 折返し部
6 溝
W 溝の幅
D 溝の深さ
Wc ビードコアの最大幅
SH タイヤセクションハイト
h 折返し部高さ
O リムフランジの曲率中心

Claims (1)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部まで延び、前記ビード部のビードコアに沿ってタイヤ内側から外側に向けてラジアル方向に巻き上げた折返し部を有し、前記折返し部がタイヤ径方向において、タイヤセクションハイトの15〜28%の位置で終端する少なくとも1層のカーカス層を備える重荷重用空気入りラジアルタイヤであって、
    前記ビード部は、外面をタイヤ周方向に延びる溝を備え、
    前記溝は、タイヤ径方向において、正規内圧及び荷重で前記ビード部の外面がリムフランジから離反するリム離反点と前記ビードコアのタイヤ径方向上端との間に位置し、前記ビードコアのタイヤ幅方向断面における最大幅の5〜30%の範囲にある幅を有し、前記ビードコアのタイヤ幅方向断面における最大幅の60〜75%の範囲にある深さを有する
    ことを特徴とする、タイヤ。
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