JP6104991B2 - オープンシールド機 - Google Patents

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本発明は、オープンシールド工法に使用するオープンシールド機に関するものである。
周知のごとくオープンシールド工法は、開削工法(オープン工法)とシールド工法の長所を生かした合理性に富む工法であり、このオープンシールド工法では、シールド機を前方の機体の後端に後方の機体の前端が嵌入して、相互の嵌合部で屈曲可能としてカーブ施工を可能としたり、方向修正を行えるようにしたものがある。
その一例を説明すると、オープンシールド機1は、図5に示すように基本的には左右の側壁板1a,1bとこれら側壁板1a,1bと同程度の長さでその間を連結する底板1cとからなる前面、後面及び上面を開口したシールド機である。
該オープンシールド機1は図6に示すように機体を前後方向で複数に分割し、フロント部2としての前方の機体の後端にテール部3としての後方の機体の前端が嵌入して、相互の嵌合部で屈曲可能とした。
フロント部2は主として掘削を行うもので、前端と上面を開放面としてあり、機体内で後部に後方へ向けて中折ジャッキ4を左右によせて、また上下複数段に配設している。
これに対してテール部3はコンクリート函体8の設置を行うもので、機体内で前部に後方へ向けてシールドジャッキ5を左右によせて、また上下複数段に配設している。図中6はフロント部2の前端に設けた可動分割刃口、7はテール部3の後端に設けた側方土留板、9はストラット、10はプレスバー(押角)である。
前記側方土留板7は図6に示すようにテール部3の後端に蝶番で可動に取り付くものであり、土砂の崩壊を防止する。
このようなオープンシールド機1を使用するオープンシールド工法は、図7〜図10に示すように、発進坑と到達坑との間で施工される。発進坑11内で前記オープンシールド機を組立て、発進坑11の前の地盤を地上に設置したショベル系の掘削機12で掘削し、該オープンシールド機1のシールドジャッキ5を伸長して発進坑11内の反力壁に反力をとってオープンシールド機1を前進させ、地下構造物を形成する第1番目のコンクリート函体8を上方から吊り降し、オープンシールド機1のテール部3内で縮めたシールドジャッキ5の後方にストラット9およびプレスバー10とともにセットする。
また、発進坑11はシートパイル等の土留壁で構成し、オープンシールド機1を発進させるにはこの土留壁を一部鏡切りするが、必要に応じて薬液注入等で発進坑11の前方部分に地盤改良を施しておくこともある。
次いで、同様に掘削機12でフロント部2の前面又は上面から土砂を掘削しかつ排土してオープンシールド機1を前進させ、前記第1番目のコンクリート函体8の前に第2番目のコンクリート函体8をテール部3内に吊り降す。以下、同様の掘進及びコンクリート函体8のセット工程を繰返して、順次コンクリート函体8を縦列に地中に埋設し、後方のコンクリート函体8上にダンプ14で埋戻しを施し、オープンシールド機1が到達坑13まで達したならばこれを分解・撤去して工事を完了する。図中15はグラウト機である。
ところで、オープンシールド機1の掘進はシールドジャッキ5を伸長だけでなく、このシールドジャッキ5を固定して中折ジャッキ4の伸長でテール部3に対してフロント部2を進めることでも行なわれ、シールドジャッキ5と中折ジャッキ4との2段階で押し進める。
その際、中折ジャッキ4のうち、左右いずれかを多く伸長させればフロント部2はその反対側に向きを変え、その方向に曲がる。また、上下いずれかを多く伸長させればフロント部2はその反対側に向きを変え、上向きまたは下向きに曲がる。このようにしたカーブ施工または方向修正が可能である。
このようなカーブ施工または方向修正の場合、側方土留板7は可動して向きをオープンシールド機1の進行方向に合わせることができる。
しかし、前記従来のシールド機では、フロント部の後端にテール部の前端が隙間を存して嵌合するすなわち遊嵌するものであり、隙間から地下水や土砂が入り込み、その結果として屈曲のための余裕空間を無くしたりするおそれがあった。
下記特許文献は簡単な構成をシールド機に付加するだけで、地下水や土砂等の浸入を確実に防止できるオープンシールド機として提案されたものである。
特許第5231508号公報
図11、図12に示すように、左右側壁板1a,1bと底板1cからなる機体を前後方向でフロント部2とテール部3に分割し、フロント部2の後端にテール部3の前端が嵌入して、相互の嵌合部で屈曲可能としたオープンシールド機1において、フロント部2とテール部3が接合する中折れ部16にワイヤーブラシ18を配設し、また、フロント部2とテール部3間に、浮き上がり防止部材として、フロント部かテール部の梁材17の下面に一方をボルト止め等で固定し、他方を梁材の下面に固定せずに摺動自在に接合させる桁材19を架設した。
ワイヤーブラシ18は、左右側壁板1a,1bで、中折れ部16の前後方向に2連に設ける。また、ワイヤーブラシ18は、底板1c間にも設ける。フロント部2にはフロント部隔壁21を固定的に設け、テール部にテール部前端隔壁20を固定的に設ける。
特許文献1によれば、フロント部2の後端にテール部3の前端が隙間を存して嵌合するすなわち遊嵌する隙間には、ワイヤーブラシ18が配設してあり、これが地下水や土砂が入り込みを阻止するとともに、浮き上がり防止部材として桁材19がフロント部2とテール部3を上下に拘束して、オープンシールド機1の底部からの地下水、土砂の浸入を防止できる。
さらに、桁材19がフロント部2とテール部3を上下に拘束する一例として、フロント部かテール部の梁材下面を利用することで、簡単かつ合理的に実現できる。
前記特許文献1は、ワイヤーブラシ18は左右側壁板1a,1bに固定的に設けるものであり、不用時にも存在するし、フロント部2とテール部3を嵌合させる際にこのワイヤーブラシ18を潰して痛めるおそれもある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、機体を前後方向で複数に分割し、前方の機体の後端に後方の機体の前端が嵌入して、隙間を存して嵌合する、すなわち遊嵌させて相互の嵌合部で屈曲可能とするのに、地下水が高い条件で施工する場合に、必要に応じて中折れ部止水板をセットすることができ、これにより地下水や土砂等の浸入を確実に防止できるオープンシールド機を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、左右側壁板と底板からなる機体を前後方向でフロント部とテール部に分割し、フロント部の後端にテール部の前端を嵌入させ、フロント部に後方へ向けて中折ジャッキを設けてフロント部とテール部が相互の嵌合部で屈曲可能とした中折れ部を形成し、テール部の後端に側方土留板をヒンジで設けたオープンシールド機において、フロント部とテール部が接合する中折れ部に、側辺および下辺に沿って止水ブラシを配設した中折れ部止水板をテール部前端に沿わせて吊り降ろし設置可能とし、中折れ部止水板の上端を押さえるように、フロント部に浮き上がり防止部材を着脱自在に取り付け、中折れ部止水板に中折ジャッキを押し当てるようにしたこと要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、中折れ部止水板はテール部前端に沿わせて吊り降ろし設置可能なものであり、これを必要に応じて吊り下すことで同時に止水ブラシもセットでき、地下水や土砂等の浸入を確実に防止できる。
その時、中折れ部止水板に中折ジャッキを押し当てることで、中折れ部止水板を動かないように固定できる。
また、浮き上がり防止部材により中折れ部止水板の上端を押さえることでより確実に中折れ部止水板を固定できるが、この浮き上がり防止部材は中折れ部止水板を吊り下してから取付けることができ、中折れ部止水板を吊り下し設置の邪魔になることがない。
また、中折ジャッキを縮小して中折れ部の固定を解除した場合でも浮き上がり防止部材により中折れ部止水板の押さえ込みを維持できる。
以上述べたように本発明のオープンシールド機は、機体を前後方向で複数に分割し、前方の機体の後端に後方の機体の前端が嵌入して、隙間を存して嵌合する、すなわち遊嵌させて相互の嵌合部で屈曲可能とするのに、地下水が高い条件で施工する場合に、必要に応じて中折れ部止水板をセットすることができ、これにより地下水や土砂等の浸入を確実に防止できるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のオープンシールド機の1実施形態を示す要部の縦断側面図、図2は同上平面図、図3は同上縦断正面図で、オープンシールド機の中折れ部を中心に示したものである。
オープンシールド機1の概要については、前記図11、図12に示すように機体を前後方向で複数に分割し、テール部3の前端は縮径してフロント部2の後端に入り込むもので、これによりフロント部2とテール部3との間には隙間が確保され、これが中折れ部16となる。
フロント部2とテール部3はいずれも左右側壁板1a,1b間に梁板17を架設して矩形の機体とし、このうち、フロント部2は可動分割刃口6を有する前端と上面を開放面としてあり、中央にフロント部隔壁21を形成し、機体内でこのフロント部隔壁21よりも後部に、後方へ向けて中折ジャッキ4を左右によせて、また上下複数段に配設した。
一方、テール部3は機体内のジャッキ部3aで前部に後方へ向けてシールドジャッキ5を左右によせて、また上下複数段に配設している。
図中27は可動分割刃口(図示せず)のスライドジャッキである。
本発明は、フロント部2とテール部3が接合する中折れ部16で、中折れ部止水板22をテール部3の前端に沿わせて吊り降ろしての設置が可能とした。
図4に示すように、該中折れ部止水板22はある程度厚みと重さのある鋼製板であり、図3に示すようにテール部3の前端にあるテール部前端隔壁20をほぼ覆う大きさで、側縁にはフロント部2の左右側壁板1a,1bに当接する止水材23をはめ込んだ。図3中26はテール部前端隔壁20に形成する点検口である。
そしてこの中折れ部止水板22の側辺および下辺に沿って止水ブラシ24を取付けた。止水ブラシ24はワイヤーブラシであり、多数本のワイヤーの一端部を取付金具で縛束してなるもので、トンネル掘削でのシールド工法において、裏込注入の止めとしてシールド機のテールシールに用いられるワイヤーブラシが利用できる。
前記中折れ部止水板22の上端を押さえるように、フロント部2に浮き上がり防止部材25を着脱自在に取り付ける。浮き上がり防止部材25にはH形鋼による桁材が利用でき、フロント部2の梁の下面にボルト止め等で固定する。
次に使用法について説明する。地下水が高い場所では、クレーンで吊り下ろして、中折れ部16に止水ブラシ24を装備した中折れ部止水板22を設置する。
フロント部2に浮き上がり防止部材25を装備し、中折れ部止水板22の浮き上がりを防止する。
中折ジャッキ4により中折れ部止水板22をテール部3の前端に押し当てて固定する。
このように中折れ部止水板22を固定することにより、中折れ部止水板22側部、底部からの地下水の侵入を止水ブラシ24をもって防止する。
本発明のオープンシールド機の1実施形態を示す要部の縦断側面図である。 本発明のオープンシールド機の1実施形態を示す要部の平面図である。 本発明のオープンシールド機の1実施形態を示す要部の縦断正面図である。 図2の部分拡大詳細図である。 オープンシールド機の概要を示す縦断正面図である。 オープンシールド機の概要を示す縦断側面図である。 オープンシールド工法の第1工程を示す側面図である。 オープンシールド工法の第2工程を示す側面図である。 オープンシールド工法の第3工程を示す側面図である。 オープンシールド工法の第4工程を示す側面図である。 従来例を示す平面図である。 従来例を示す縦断側面図である。
1…オープンシールド機
1a,1b…側壁板 1c…底板
2…フロント部 3…テール部
3a…ジャッキ部
4…中折ジャッキ 5…シールドジャッキ
6…可動分割刃口 7…側方土留板
8…コンクリート函体 9…ストラット
10…プレスバー 11…発進坑
12…掘削機 13…到達坑
14…ダンプ 15…グラウト機
16…中折れ部 17…梁板
18…ワイヤーブラシ 19…桁材
20…テール部前端隔壁 21…フロント部隔壁
22…中折れ部止水板 23…止水材
24…止水ブラシ 25…浮き上がり防止部材
26…点検口 27…スライドジャッキ

Claims (1)

  1. 左右側壁板と底板からなる機体を前後方向でフロント部とテール部に分割し、フロント部の後端にテール部の前端を嵌入させ、フロント部に後方へ向けて中折ジャッキを設けてフロント部とテール部が相互の嵌合部で屈曲可能とした中折れ部を形成し、テール部の後端に側方土留板をヒンジで設けたオープンシールド機において、フロント部とテール部が接合する中折れ部に、側辺および下辺に沿って止水ブラシを配設した中折れ部止水板をテール部前端に沿わせて吊り降ろし設置可能とし、中折れ部止水板の上端を押さえるように、フロント部に浮き上がり防止部材を着脱自在に取り付け、中折れ部止水板に中折ジャッキを押し当てるようにしたことを特徴とするオープンシールド機。
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