JP6104684B2 - 圧縮ブレース - Google Patents

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Description

この発明は、構造物の骨組みに組み込まれて、地震等の際に圧縮力を負担する圧縮ブレースに関する。
圧縮ブレースは、既存躯体との接合部の簡素化を図るべく、補強部材に引張力を負担させない機構を持たせた座屈拘束ブレースであり、具体的には、芯材を分割することで引張力を負担させないようにしている(例えば特許文献1)。
特許第4917168号公報
前記構成の圧縮ブレースは、芯材が一対の分割芯材に分割されているため、その履歴性状が図11に示すようなスリップ型となる。
その理由を、図12を参照して以下に説明する。建物躯体40に組み込まれた初期状態の前記分割圧縮ブレース41(図12(A))が、地震等の際に震動エネルギーを吸収して圧縮降伏すると(図12(B))、その後は引張力を負担しないため一対の分割芯材間に隙間Gが生じてしまう(図12(C))。この隙間Gのために、圧縮ブレース41にスリップが生じ、圧縮ひずみが蓄積されてしまう。
スリップ型履歴は、通常の引張ブレースにも見られる性状であるが、履歴性状が紡錘型のブレースに比べてエネルギー吸収量が劣るという問題がある。すなわち、荷重変形関係における面積が小さい。圧縮ブレースの性能向上を図るには、スリップを緩和させ、履歴性状を紡錘型に近づける必要がある。
この発明の目的は、圧縮降伏後に再度圧縮力が負荷されたときの初期段階でのスリップを緩和して、履歴性状を紡錘型に近づけることができる圧縮ブレースを提供することである。
この発明の圧縮ブレースは、芯材と、この芯材の両面に沿って配置されて前記芯材の座屈を拘束する一対の拘束材とを備え、前記芯材が、長さ方向の前記拘束材で拘束されている部分で一対の分割芯材に分割され、圧縮力のみを負担する圧縮ブレースにおいて、前記芯材が圧縮力により降伏した後に前記一対の分割芯材の間に生じる隙間に充填材を充填させる充填材供給機構を設けたことを特徴とする。
この構成の圧縮ブレースによると、圧縮降伏後に、引張力を受けて一対の分割芯材間に生じた隙間に、前記充填材供給機構から充填材が供給されて充填される。このため、再度圧縮力が作用したときの初期段階で芯材に生じるスリップを緩和して、履歴性状を紡錘型に近づけることができる。
この発明において、前記充填材が粉粒体であっても良い。圧縮ブレースに再度圧縮力が作用したとき芯材に生じるスリップの緩和は、分割芯材間の隙間に充填される充填材の充填度が高いほど有効であり、充填材が粉粒体であると前記隙間への充填材の充填度を高くでき、それだけ芯材のスリップを緩和させることができる。
この場合に、前記充填材供給機構は、前記拘束材に設置されて内部に前記充填材が収容され、かつ前記一対の分割芯材間の当接部に開口を有する収容室と、この収容室内の充填材を前記一対の分割芯材の間に生じる隙間に充填させ、かつ前記隙間から排出されることを阻害する充填力付与手段とでなるものであっても良い。
この構成の充填材供給機構において、前記充填力付与手段が、前記収容室の前記充填材が収容された部分を蓋する可動の蓋部材と、この蓋部材を充填材側へ押し付ける弾性体とでなるものとしても良い。
このように構成した場合、一対の分割芯材の当接部に隙間が生じない圧縮降伏前の状態での充填材供給機構における蓋部材の高さ位置と、圧縮降伏後に引張力を受けて一対の分割芯材間に隙間Gが生じた状態での充填材供給機構における蓋部材の高さ位置との差を測定することで、前記隙間への充填材の充填量が分かるので、これにより圧縮ブレースの変位量を推定することができる。
前記構成の充填材供給機構において、前記充填力付与手段が、この圧縮ブレースを建築物に設置した状態で前記収容室が前記一対の分割芯材の当接部よりも高位置に配置される構成であっても良い。
このように構成した場合、圧縮降伏後に引張力を受けて一対の分割芯材間に隙間が生じると、充填材供給機構における収容室の内部に収容された充填材は、自重による自然落下により前記隙間に供給される。そのため、蓋部材や弾性体からなる充填力付与手段を省略することができる。
この発明において、前記充填材が前記芯材と同種の鋼材であっても良い。
充填材が芯材と同種の鋼材であると、充填材の剛性が芯材と同等となるので、両分割芯材間の隙間に充填材が密実に充填された場合、圧縮降伏後に再度の圧縮力を受けたときに、圧縮降伏前の場合と同等の圧縮力を負担でき、スリップを完全に解消できる。
この発明の圧縮ブレースは、芯材と、この芯材の両面に沿って配置されて前記芯材の座屈を拘束する一対の拘束材とを備え、前記芯材が、長さ方向の前記拘束材で拘束されている部分で一対の分割芯材に分割され、圧縮力のみを負担する圧縮ブレースにおいて、前記芯材が圧縮力により降伏した後に前記一対の分割芯材の間に生じる隙間に充填材を充填させる充填材供給機構を設けたため、圧縮降伏後に再度圧縮力が負荷されたときの初期段階でのスリップを緩和して、履歴性状を紡錘型に近づけることができる。
この発明の一実施形態に係る圧縮ブレースを組み込んだ建物躯体の正面図である。 同圧縮ブレースの外観斜視図および断面図である。 同圧縮ブレースの初期状態および圧縮降伏後の引張時の状態を示す作用説明図である。 同圧縮ブレースによる地震履歴の確認方法を示す説明図である。 同圧縮ブレースの履歴イメージを従来例と比較して示す説明図である。 図1におけるA部の拡大断面図である。 図1におけるB部の拡大断面図である。 図1におけるC部の拡大断面図である。 この発明の他の実施形態の圧縮ブレースを組み込んだ建物躯体の正面図である。 同圧縮ブレースの初期状態および圧縮降伏後の引張時の状態を示す作用説明図である。 従来例の履歴性状を示すグラフである。 同従来例の履歴性状がスリップ型となる理由の説明図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図8と共に説明する。図1は、この実施形態の圧縮ブレースを組み込んで耐震補強構造とした建物の躯体構造を示す部分正面図である。この耐震補強構造は、既存建物を、この実施形態の圧縮ブレース2A,2Bを用いて補強する構造である。同図に示すように、建物躯体は、隣り合う2本の柱20,20間に梁30が横架されていて、この梁30の下面に沿って、両側の柱20,20の間に上部鉄骨枠材1が設けられる。この上部鉄骨枠材1の下方に、2本の圧縮ブレース2A,2Bが互いに逆V字状に配置される。すなわち、上部鉄骨枠材1の中間部と一方の柱20の下端との間に渡って第1の圧縮ブレース2Aが設けられ、上部鉄骨枠材1の中間部と他方の柱20の下端との間に渡って第2の圧縮ブレース2Bが設けられている。建物躯体はRC造またはSRC造である。
前記各圧縮ブレース2A,2Bは、建物躯体に加わる水平力に抵抗する部材であって、図2に示すように、芯材3とこの芯材3の両面に沿って配置されて芯材3の座屈を拘束する一対の拘束材4,4とを有する。芯材3は、帯状の平鋼板であり、SN材(建築構造用圧延鋼材)や、LYP材(極低降伏点鋼材)等の降伏点の低い鉄鋼材料からなる。
拘束材4は、例えば芯材3に向けて開口する溝形鋼材5内にモルタルまたはコンクリート6を充填して構成される。芯材3と拘束材4との間には粘弾性体からなるアンボンド材9が介在させてある。芯材3の両側面には、対向する一対の拘束材4,4間の隙間を確保するスペーサ19が介在させてある。スペーサ19は、線状の鋼材またはゴム材等からなるが、省略しても良い。
芯材3の両端には、前記連結部材3aが設けられている。連結部材3aは板状の部材であり、芯材3に接合されたものであっても、芯材3に一体に形成されたものであっても良い。連結部材3aには、両面に長手方向に沿って補強リブ3aaが設けられ、補強リブ3aaは、拘束材4の溝形鋼材5の端部付近に設けられたスリット部から突出している。
図1の拡大断面図を示す図6ないし図8のように、各連結部材3aにはその端部にエンドプレート10,11が設けられている。エンドプレート10,11は、例えば直角に折れ曲がったL字状とされている。このL字状の曲げ角を2分する線の方向が、圧縮ブレース2A,2Bの長さ方向となる。エンドプレート10,11は、連結部材3aの両面側へ突出しているが、片面側のみに突出するものであっても良い。これらエンドプレート10,11には複数のボルト挿通孔が設けられている。
図2(A)に示すように、芯材3は、拘束材4で拘束されている範囲で、長さ方向の途中部分、例えば中央で、一対の分割芯材3A,3Aに分割されており、これにより圧縮力のみを負担するようにされている。また、各圧縮ブレース2A,2Bには、芯材3が圧縮力により降伏した後に前記一対の分割芯材3A,3Aの間に生じる隙間Gに例えば粉粒体からなる充填材8(図3)を充填させる充填材供給機構7が設けられている。
この実施形態では、図1のように各圧縮ブレース2A,2Bの側面、つまり芯材3の片面に対向する側面に前記充填材供給機構7が設けられる。図3のように、充填材供給機構7は、圧縮ブレース2A,2Bにおける一対の拘束材4,4のうち、一方の拘束材4に設置される収容室15と、充填力付与手段16とからなる。前記収容室15は拘束材4の表面側に開く開口15aと、一対の分割芯材3A,3A間の当接部に対向する開口15bとを有し、内部には前記充填材8が充填される。表面側の開口15aは外蓋17で蓋される。前記充填力付与手段16は、収容室15内の前記充填材8が収容された部分を蓋する可動の蓋部材18と、この蓋部材18と前記外蓋17との間に介在して、前記蓋部材18を充填材8側へ押し付ける弾性体21とで構成される。弾性体21は板ばね等からなる。充填材8は芯材3と同種の鋼材からなるが、芯材3の強度以上の材料からなるものとしても良い。
図5は、この実施形態の圧縮ブレース2A,2Bの履歴性状を、従来例の分割圧縮ブレースの履歴性状と比較して示したグラフである。図5(A)のように、スリップ型の履歴性状を示す従来例の分割圧縮ブレースでは、圧縮降伏後、過去に経験した変位(残留変位)までは圧縮荷重を負担しないため、繰り返しの地震動に対して履歴性状が紡錘型のものに比べて劣る。すなわち、図5(A)において、(4)が水平(=圧縮荷重を負担していない=補強効果がない)となる。なお、同図において、(1)は弾性範囲の過程、(2)は除荷の過程、(3)は引張力(≒ゼロ)が負荷される過程、(4)は再度圧縮力が負荷される過程で圧縮残留変位(○印で示す)までは荷重を負担しない(スリップする)状態を示し、(5)はその後に圧縮荷重を負担する過程を示す。●印は圧縮降伏点を示す。
これに対して、この実施形態の圧縮ブレース2A,2Bでは、圧縮降伏後に、引張力を受けて一対の分割芯材3A,3A間に生じた隙間Gに、前記充填材供給機構7から充填材8が供給されて充填されるので、再度圧縮力が作用したときの初期段階で芯材3に生じるスリップが緩和される。すなわち、図5(B)のような履歴性状となる。同図において、(1)は弾性範囲の過程、(2)は除荷の過程、(3)は引張力(≒ゼロ)が負荷される過程、(4)は再度の圧縮力が負荷される初期段階の過程で、前記一対の分割芯材3A,3A間に生じた隙間Gに充填材8が充填されているので、スリップが緩和された状態を示し、(5)はその後に圧縮荷重を負担する過程を示す。なお、図3(A)は図5(B)における(1)の状態を示し、図3(B)は図5(B)における(4)の状態を示す。
このように、この圧縮ブレース2A,2Bでは、圧縮降伏後に再度圧縮力が負荷されたときの初期段階でのスリップを緩和して、履歴性状を紡錘型に近づけることができる。
圧縮ブレース2A,2Bに再度圧縮力が作用したとき芯材3に生じるスリップの緩和は、分割芯材3A,3A間の隙間Gに充填される充填材8の充填度が高いほど有効であり、充填材8が粉粒体であると前記隙間Gへの充填材8の充填度を高くでき、それだけ芯材3のスリップを緩和させることができる。
なお、前記充填材8となる材料の条件としては、以下の条件のものが好適である。
・粒径:1mm
1mm以上の材料を用いた場合、分割芯材3A,3A間の隙間Gが1mm以上でな いと上記した効果を発揮できないため、粒径はできる限り小さいほうが望まし い。
・強度:芯材3と同等以上
・剛性:芯材3の1/3以上
図5(B)における(4)の勾配は、充填材8の剛性および充填度に依存する 。充填材8が両分割芯材3A,3A間の隙間Gに密実に充填された場合、充填 材8の剛性が芯材3と同等であれば、(4)は(1)と同じ勾配を持ち、スリ ップが完全に解消される。充填材8の剛性が低くなれば、(4)の勾配が小さ くなるため、スリップ緩和の効果は低くなるが、少なからず改善される。
また、この実施形態の圧縮ブレース2A,2Bでは、図4のように、一対の分割芯材3A,3Aの当接部に隙間Gが生じない圧縮降伏前の状態での充填材供給機構7における蓋部材18の高さ位置(図4(A)の状態)と、圧縮降伏後に引張力を受けて一対の分割芯材3A,3A間に隙間Gが生じた状態での充填材供給機構7における蓋部材18の高さ位置(図4(B)の状態)との差を、外蓋17を開けて測定することで、前記隙間Gへの充填材8の充填量が分かるので、これにより圧縮ブレース2A,2Bの変位量を推定することができる。
図9および図10は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、図9のように建物躯体に圧縮ブレース2A,2Bを設置した状態で、充填材供給機構7Aを、その収容室15(図10)が圧縮ブレース2A,2Bにおける一対の分割芯材3A,3Aの当接部よりも高い位置となるように配置することで、先の実施形態における充填力付与手段16を省略したものである。具体的には、充填材供給機構7Aの収容室15を、図10のように、圧縮ブレース2A,2Bにおける芯材3の両側端のうち、上側となる側端に対向させて配置している。
このように、充填材供給機構7Aの収容室15を配置することにより、圧縮降伏後に引張力を受けて一対の分割芯材3A,3A間に隙間Gが生じると、収容室15の内部に収容された充填材8は、自然落下により前記隙間Gに供給されるので、先の実施形態の場合のような充填力付与手段16を省略することができる。その他の構成および作用効果は、先の実施形態の場合と略同様である。
つぎに、図1の建物の躯体構造につき、補足説明する。上部鉄骨枠材1は、図1のA部を拡大して示す図6、および図1のB部の拡大断面図を示す図7のように例えばH形鋼からなり、そのウェブ1aが水平姿勢となるように配置され、両端にはエンドプレート1bが設けられている。柱20および梁30と、上部鉄骨枠材1との間にはモルタル12が充填され、図6のように上部鉄骨枠材1のウェブ部1aの複数箇所をボルト13およびナット(図示せず)で梁30に接合することにより、上部鉄骨枠材1が建物躯体に接合される。また、図7のように上部鉄骨枠材1の両端のエンドプレート1bを同様にボルト13およびナット(図示せず)で柱20に接合することにより、より強固に接合することもできる。各ボルト13は、例えば梁30や柱20に後施工で設けられたホールインアンカー等のアンカーである。
第1および第2の圧縮ブレース2A,2Bの一端は、それぞれ連結部材3aを介して各柱20の下端に接合され、これら圧縮ブレース2A,2Bの他端はそれぞれ他の連結部材3aを介して上部鉄骨枠材1の中間部に接合される。
図8のように、柱20および梁30と、両圧縮ブレース2A,2Bの下端の連結部材3aとの間にはモルタル12が充填され、連結部材3aに設けられたエンドプレート10の縦片および横片を、ホールインアンカー等のボルト13とナット(図示せず)で柱20および梁30に接合することにより、両圧縮ブレース2A,2Bの下端が建物躯体に接続される。
図6のように、上部鉄骨枠材1の中間部には、ウェブ部1aから垂直下方に突出する取付用鋼板14が設けられている。両圧縮ブレース2A,2Bの上端の連結部材3aに設けられたエンドプレート11の縦片および横片を、ボルト13で前記取付用鋼板14および上部鉄骨枠材1のウェブ部1aに接合することにより、両圧縮ブレース2A,2Bの上端が上部鉄骨枠材1を介して建物躯体に接続される。両圧縮ブレース2A,2Bのエンドプレート11の縦片は、取付用鋼板14と共に重なり状態にボルト13で接合される。
2A,2B…圧縮ブレース
3…芯材
3A…分割芯材
4…拘束材
7,7A…充填材供給機構
8…充填材
15…収容室
15b…開口
16…充填力付与手段
18…蓋部材
21…弾性体

Claims (6)

  1. 芯材と、この芯材の両面に沿って配置されて前記芯材の座屈を拘束する一対の拘束材とを備え、前記芯材が、長さ方向の前記拘束材で拘束されている部分で一対の分割芯材に分割され、圧縮力のみを負担する圧縮ブレースにおいて、
    前記芯材が圧縮力により降伏した後に前記一対の分割芯材の間に生じる隙間に充填材を充填させる充填材供給機構を設けたことを特徴とする圧縮ブレース。
  2. 請求項1に記載の圧縮ブレースにおいて、前記充填材が粉粒体である圧縮ブレース。
  3. 請求項2に記載の圧縮ブレースにおいて、前記充填材供給機構は、前記拘束材に設置されて内部に前記充填材が収容され、かつ前記一対の分割芯材間の当接部に開口を有する収容室と、この収容室内の充填材を前記一対の分割芯材の間に生じる隙間に充填させ、かつ前記隙間から排出されることを阻害する充填力付与手段とでなる圧縮ブレース。
  4. 請求項3に記載の圧縮ブレースにおいて、前記充填力付与手段が、前記収容室の前記充填材が収容された部分を蓋する可動の蓋部材と、この蓋部材を充填材側へ押し付ける弾性体とでなる圧縮ブレース。
  5. 請求項3に記載の圧縮ブレースにおいて、前記充填力付与手段が、この圧縮ブレースを建築物に設置した状態で前記収容室が前記一対の分割芯材の当接部よりも高位置に配置される構成としたものである圧縮ブレース。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の圧縮ブレースにおいて、前記充填材が前記芯材と同種の鋼材である圧縮ブレース。
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