JP6103878B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、二重管構造のバルーンカテーテルに関する。
従来、アウターチューブとインナーチューブとを有する二重管構造のバルーンカテーテルが知られている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
特許文献1および特許文献2に示したようなバルーンカテーテルにおいては、アウターチューブの先端部にバルーンの後端部が固定され、バルーンの先端部にはインナーチューブの先端部が固定され、インナーチューブの基端部はアウターチューブの側面において開口している。
ここに、アウターチューブのルーメンにはバルーンを拡張させるための流体が流通され、インナーチューブのルーメンにはガイドワイヤが挿通される。
然るに、このような構成のバルーンカテーテルでは、アウターチューブの先端部とインナーチューブの先端部とがバルーンを介して接続されているために、アウターチューブのルーメンをインナーチューブが自由に動くことができるので、このカテーテルを血管内に挿通する際に、カテーテルの長手方向においてアウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレが生じ、この結果、オペレータによるカテーテルの基端部での操作がカテーテルの先端部に正確に伝わらず、カテーテルを目的病変部位まで到達させることができないという問題がある。
また、アウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレに伴って、折り畳まれている状態のバルーンに蛇腹状の皺が発生して変形(拡径)し、カテーテルの操作性、特に押し込み性が著しく損なわれて、血管への挿通が不可能になることもある。
このような問題に対して、バルーンの後端部に固定されているアウターチューブの先端部の内壁に、当該アウターチューブのルーメンを閉塞しない状態で、インナーチューブを固定することにより、アウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレを防止する技術が紹介されている(特許文献3および特許文献4参照)。
特開2002− 28243号公報 特開2003−164528号公報 特許第2516453号公報 特開2008−253421号公報
二重管構造のバルーンカテーテルにおいて、バルーン内部に高い圧力〔例えば、定格破壊圧(RBP)〕をかけると、バルーンがカテーテルの長手方向に伸びてバルーンおよびアウターチューブがインナーチューブに対して基端方向に移動し、これにより、バルーン形状の直線性を維持することができる。
しかしながら、上記の特許文献3および特許文献4に記載されたバルーンカテーテルでは、バルーンの先端部がインナーチューブの先端部に固定されているとともに、アウターチューブの先端部を介してバルーンの後端部がインナーチューブに固定されている(すなわち、バルーンの先端部および後端部が共にインナーチューブに固定されている)ので、バルーンの内部に高い圧力をかけた場合に、このバルーンがインナーチューブに拘束されて、カテーテルの長手方向に伸びることができずにバナナ状に湾曲してしまう。そして、このような湾曲した状態のバルーンによっては、拡張力を周方向に均一に作用させることができない。
また、上記特許文献3のバルーンカテーテルでは、これを構成するバルーンの後端部と、アウターチューブと、アウターチューブとインナーチューブとを固定するための充填材と、インナーチューブとが積層されているために、バルーンの後端部近傍の柔軟性に劣り、屈曲している血管に対してバルーンカテーテルをスムーズに挿通することができないという問題もある。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、血管内にこれを挿通する際にアウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレをある程度抑制することができるとともに、バルーンの内部に高い圧力をかけてもバルーンが湾曲されにくくてバルーン形状の直線性が維持され、バルーンの後端部近傍の柔軟性が良好で屈曲している血管に対してスムーズに挿通することができる二重管構造のバルーンカテーテルを提供することにある。
本発明のバルーンカテーテルは、アウターチューブと、前記アウターチューブの先端に装着された曲げ弾性率が340MPa〜440MPaであるバルーンと、前記アウターチューブのルーメンおよび前記バルーンの内部に挿通され、当該バルーンの先端部にその先端部が固定されたインナーチューブと、を有する二重管構造のバルーンカテーテルにおいて、
前記バルーンの後端から基端側に離間した位置であって前記インナーチューブの基端部開口から先端側に離間した位置において、前記インナーチューブが前記アウターチューブの内壁に固着されており、
前記バルーンの直径をD[mm]、前記バルーンの長さをL[mm]、前記バルーンの後端から前記インナーチューブの固着位置までの距離をG[mm]とするとき、下記の式〔1A〕もしくは式〔1B〕および下記の式〔2〕が成立し、
前記インナーチューブの基端部が、前記アウターチューブの側面において開口してガイドワイヤポートとなり、
前記バルーンの後端から前記インナーチューブの基端部開口までの離間距離(S)が、150〜300mmであることを特徴とする。
式〔1A〕:G≧45(L/D)−292(但し、(L/D)≦8.0)
式〔1B〕:G≧70(L/D)−495(但し、(L/D)≧8.0)
式〔2〕: 30≦ G ≦ 150
本発明のバルーンカテーテルによれば、上記の式〔1A〕または式〔1B〕を具備することにより、定格破壊圧(RBP)のような高い圧力をバルーンの内部にかけてもバルーンが湾曲されにくく、拡張時におけるバルーン形状の直線性を維持することができる。
また、離間距離(G)が30mm以上であることにより、バルーンの後端部近傍の柔軟性が確保されて血管追従性に優れ、屈曲している血管に対してもスムーズに挿通することができる。
更に、離間距離(G)が150mm以下であることにより、血管内にこれを挿通する際にアウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレをある程度抑制することができるので、カテーテルの基端部での操作をカテーテルの先端部に正確に伝えることができるとともに、折り畳まれている状態のバルーンに蛇腹状の皺を発生することを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテルの縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテルの横断面図(図1のII−II断面図)である。 評価試験1(高圧付与時におけるバルーン形状の直線性)の結果を示すグラフである。 評価試験2(血管追従性)で使用した模擬血管装置を示す平面図である。 評価試験2において、アウターチューブの内壁にインナーチューブが融着されていない対照用のバルーンカテーテルの一例について測定した手元の荷重変化を示すチャート図である。 評価試験2において、比較例9に係るバルーンカテーテルについて測定した手元の荷重変化を示すチャート図である。 評価試験2において、比較例10に係るバルーンカテーテルについて測定した手元の荷重変化を示すチャート図である。 評価試験2において、実施例14に係るバルーンカテーテルについて測定した手元の荷重変化を示すチャート図である。 評価試験2において、実施例16に係るバルーンカテーテルについて測定した手元の荷重変化を示すチャート図である。
図1および図2に示す本実施形態のバルーンカテーテル1は、経皮的冠状動脈血管形成術(PTCA)などに使用される。
このバルーンカテーテル1は、アウターチューブ10と、このアウターチューブ10の先端に装着されたバルーン20と、アウターチューブ10のルーメンおよびバルーン20の内部に挿通され、バルーン20の先端部に対してその先端部31が固定されたインナーチューブ30とを有する二重管構造のバルーンカテーテルである。
図1において、40はアウターチューブ10の基端側に接続されたハイポチューブ、50はハイポチューブ40の基端側に装着されたハブ、55はストレインリリーフ、60はコアワイヤである。
バルーンカテーテル1を構成するアウターチューブ10は、バルーン20を拡張させるための流体を流通させるルーメンを形成する。
アウターチューブ10の外径は、通常0.7〜1.0mmとされ、好適な一例を示せば0.85mmである。
また、アウターチューブ10の内径は、通常0.65〜0.95mmとされ、好適な一例を示せば0.71mmである。
アウターチューブ10の長さは、通常150〜450mmとされ、好適な一例を示せば390mmである。
アウターチューブ10の構成材料としては、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン、ナイロン、PEBAX(登録商標)(ポリエーテルブロックアミド)などの合成樹脂を挙げることができ、これらのうちPEBAXが好ましい。
アウターチューブ10の先端にはバルーン20が装着されている。
拡張時におけるバルーン20の直径(D)としては、通常1.0〜5.0mmとされ、好ましくは2.0〜3.5mmとされる。
バルーン20の長さ(L)としては、通常5〜40mmとされ、好ましくは15〜30mmとされる。
バルーン20の構成材料としては、従来公知のバルーンカテーテルを構成するバルーンと同一のものを使用することができ、好適な材料としてPEBAXを挙げることができる。バルーン20の構成材料の強度としては、曲げ弾性率が340Mpa〜440Mpaであることが好ましい。強度が低過ぎる場合には、過膨張になりやすく、皺の発生などを招きやすい。
バルーンカテーテル1を構成するインナーチューブ30は、アウターチューブ10のルーメンおよびバルーン20の内部(内腔)に延在しており、ガイドワイヤを挿通するためのルーメンを形成する。
インナーチューブ30の先端部31は、バルーン20の先端部に固定されており、インナーチューブ30の先端には開口30Aが形成されている。
インナーチューブ30の基端部は、アウターチューブ10の側面において開口しており、この開口30Bはガイドワイヤポートとなる。
インナーチューブ30の外径は、通常0.48〜0.60mmとされ、好適な一例を示せば0.53mmである。
また、インナーチューブ30の内径は、通常0.35〜0.45mmとされ、好適な一例を示せば0.42mmである。
バルーン20の後端からインナーチューブ30の開口30Bまでの離間距離〔アウターチューブ10の軸方向の距離(S)〕としては、通常150〜300mmとされ、好適な一例を示せば230mmである。
インナーチューブ30の構成材料としては、アウターチューブ10の構成材料と同一の合成樹脂を挙げることができ、それらのうちPEBAXが好ましい。
バルーンカテーテル1を構成する金属製のハイポチューブ40は、その先端部がアウターチューブ10の基端部に挿入されているとともに、その基端部がハブ50に挿入されている。
ハイポチューブ40は、ステンレス、Ni−Ti、Cu−Mn−Al系合金などから構成され、その先端部分に螺旋状のスリットが形成されていてもよい。
ハイポチューブ40の長さは、通常900〜1500mmとされ、好適な一例を示せば1150mmである。
ハイポチューブ40に装着されたハブ50の基端部には、バルーン20を拡張させるための流体を導入するための開口50B(バルーン拡張用ポート)が形成されている。
このハブ50にはインディフレータが装着され、このインディフレータによって、バルーンを拡張させるための圧力が調整される。
図1および図2に示したように、バルーン20の後端から、カテーテルの基端側に一定距離離間した位置FPにおいて、インナーチューブ30がアウターチューブ10の内壁に固着(融着)されている。図2において、13は、アウターチューブ10およびインナーチューブ30の構成材料が溶融・凝固してなる融着樹脂である。なお、本発明において、インナーチューブを接着剤によりアウターチューブの内壁に固着(接着)してもよい。
インナーチューブ30が、アウターチューブ10の内壁に固着されていることにより、バルーン20の長手方向の伸縮を伴うアウターチューブ10とインナーチューブ30との相対的なズレを、ある程度抑制することができる。
なお、インナーチューブ30の固着位置FPが、バルーン20の後端から基端側に一定の距離離間しているために、アウターチューブ10とインナーチューブ30との相対的なズレは完全に抑止されることはなく、後述するように、バルーン20の後端からインナーチューブ30の固着位置FPまでの距離〔図1に示すアウターチューブ10の軸方向の離間距離(G)〕を調整することにより、高圧付与時におけるバルーン形状の直線性を維持できる程度のズレ(バルーン20の長手方向の伸び)を確保することができる。
バルーン20の後端からインナーチューブ30の固着位置FPまでの離間距離(G)としては、バルーン20の直径(D)および長さ(L)にもよっても異なるが、通常30〜150mmとされ、好ましくは30〜70mmとされる。
離間距離(G)が30mm未満であると、バルーンの後端部近傍の柔軟性が損なわれ、そのようなバルーンカテーテルは血管追従性に劣るものとなる(後述する比較例1〜3、8〜10、15〜17、22〜24、30〜32、39〜41、50〜52、61〜63、76〜78、93〜95参照)。
また、離間距離(G)が30mm未満であると、上記の式〔1A〕および式〔1B〕を満足することが困難となる。
一方、この離間距離(G)が150mmを超えると、アウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレを抑制することができず、そのようなバルーンカテーテルを血管内に挿通する際に、カテーテル基端部における操作をカテーテル先端部に正確に伝えることができなくなったり、折り畳まれている状態のバルーンに蛇腹状の皺を発生させたりする(後述する比較例4〜7、11〜14、18〜21、26〜29、35〜38、46〜49、57〜60、72〜75、89〜92、109〜112参照)。
本発明のバルーンカテーテルは、バルーンの直径(D)に対する長さ(L)の比(L/D)が8.0以下である場合に上記の式〔1A〕を満足する。すなわち、比(L/D)が8.0以下である本発明のバルーンカテーテルにおいて、離間距離(G)は、〔45(L/D)−292〕以上とされる。
比(L/D)が8.0以下である場合の離間距離(G)は、〔45(L/D)−290〕以上であることが好ましく、更に好ましくは〔45(L/D)−300〕以上とされる。
式〔1A〕を満足しないバルーンカテーテルによっては、バルーンの長手方向の伸びを十分に確保することができず、高圧付与時においてバルーン形状の直線性を維持することができない(後述する比較例1、8、15、16、22〜25、30〜34、39〜45、50〜56)。
本発明のバルーンカテーテルは、バルーンの直径(D)に対する長さ(L)の比(L/D)が8.0以上である場合に上記の式〔1B〕を満足する。すなわち、比(L/D)が8.0以下である本発明のバルーンカテーテルにおいて、離間距離(G)は、〔70(L/D)−495〕以上とされる。
比(L/D)が8.0以上である場合の離間距離(G)は、〔70(L/D)−492〕以上であることが好ましく、更に好ましくは〔70(L/D)−500〕以上とされる。
式〔1B〕を満足しないバルーンカテーテルによっては、バルーンの長手方向の伸びを十分に確保することができず、高圧付与時においてバルーン形状の直線性を維持することができない(後述する比較例39〜45、50〜56、61〜71、76〜88、93〜110参照)。
<実施例1>
表1に示す仕様に従って、外径=0.85mm、内径=0.71mmのPEBAXからなるアウターチューブと、このアウターチューブの先端に装着された直径(D)=2.25mm、長さ(L)=15mm、比(L/D)=6.7である「PEBAX7033」(曲げ弾性率=390Mpa)からなるバルーンと、このバルーンの先端部にその先端部が固定された外径=0.53mm、内径=0.42mmのPEBAXからなるインナーチューブとを有し、バルーンの後端から基端側に30mm離間した位置において、インナーチューブがアウターチューブの内壁に融着されてなる、図1および図2に示したような構成のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例2〜13、比較例1〜7>
表1に示す仕様に従って、バルーンの後端からインナーチューブの固着位置までの離間距離(G)を変えたこと以外は実施例1と同様にして、離間距離(G)の異なる19種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例14〜26、比較例8〜14>
表1に示す仕様に従って、直径(D)=3.00mm、長さ(L)=20mm、比(L/D)=6.7であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例27〜39、比較例15〜21>
表2に示す仕様に従って、直径(D)=3.50mm、長さ(L)=24mm、比(L/D)=6.9であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例40〜51、比較例22〜29>
表2に示す仕様に従って、直径(D)=2.75mm、長さ(L)=20mm、比(L/D)=7.3であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例52〜62、比較例30〜38>
表3に示す仕様に従って、直径(D)=2.00mm、長さ(L)=15mm、比(L/D)=7.5であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例63〜71、比較例39〜49>
表3に示す仕様に従って、直径(D)=2.50mm、長さ(L)=20mm、比(L/D)=8.0であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例72〜80、比較例50〜60>
表4に示す仕様に従って、直径(D)=3.00mm、長さ(L)=24mm、比(L/D)=8.0であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例81〜85、比較例61〜75>
表4に示す仕様に従って、直径(D)=3.50mm、長さ(L)=30mm、比(L/D)=8.6であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<実施例86〜88、比較例76〜92>
表5に示す仕様に従って、直径(D)=2.25mm、長さ(L)=20mm、比(L/D)=8.9であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
<比較例93〜112>
表5に示す仕様に従って、直径(D)=2.50mm、長さ(L)=24mm、比(L/D)=9.6であるバルーンをアウターチューブの先端に装着したこと以外は、実施例1〜13および比較例1〜7と同様にして、離間距離(G)の異なる20種類のバルーンカテーテルを製造した。
実施例1〜88および比較例1〜112で得られたバルーンカテーテルの各々について、下記の評価試験1〜3を行って、高圧付与時におけるバルーン形状の直線性、血管追従性、バルーンにおける皺の発生防止効果について評価した。
<評価試験1(高圧付与時におけるバルーン形状の直線性)>
バルーンカテーテルを構成するハブにインディフレータを装着し、これにより定格破壊圧(14atm)を付与してバルーンの形状を観察した。
評価基準としては、拡張(過膨張)したバルーンが湾曲し、長さ方向の中間位置におけるバルーンの内壁にインナーチューブが接触した場合を「×」、内壁に接触することなくバルーン形状の直線性が維持されていた場合を「○」とした。
結果を併せて下記表1〜表5に示す。
また、装着したバルーンの比(L/D)の値と、各々の比(L/D)のバルーンを装着したカテーテルの中で評価が「○」であったもの(実施例)の離間距離(G)の最小値、および評価が「×」であったもの(比較例)の離間距離(G)の最大値とをプロットしたグラフを図3に示す(図3中、「○」は実施例に係るプロット点、「×」は比較例に係るプロット点である。)。
<評価試験2(血管追従性)>
図4に示した形状の模擬血管(PFA樹脂チューブ)を溝内に配置した金属板からなる模擬血管装置を純水中に沈めた状態で、バルーンカテーテルの挿入操作および排出操作を行って、操作時において手元にかかる荷重変化を測定した。
評価基準としては、カテーテルの先端が模擬血管の湾曲部位(挿入口から210〜500mm)を通過したときに手元にかかる荷重の平均値(F)を測定するとともに、アウターチューブの内壁にインナーチューブが融着されていない対照用のバルーンカテーテルについても当該カテーテルの先端が模擬血管の湾曲部位を通過したときに手元にかかる荷重の平均値(F0 )を測定し、(F/F0 )が1.05以上の場合を「×」とし、(F/F0 )が1.05未満の場合を「○」とした。
結果を併せて下記表1〜表5に示す。
また、アウターチューブの内壁にインナーチューブが融着されていない対照用のバルーンカテーテル〔直径(D)=3.00mm、長さ(L)=20mm、比(L/D)=6.7〕について測定した手元にかかる荷重変化を示すチャートを図5に示す。
更に、比較例9(離間距離(G)=10mm)、比較例10(離間距離(G)=20mm)、実施例14(離間距離(G)=30mm)、実施例16(離間距離(G)=50mm)の各々について、手元にかかる荷重変化を示すチャートを図6、図7、図8、図9に示す。
ここに、上記の対照用のバルーンカテーテルにおける荷重の平均値(F0 )は53.9gf(図5)であり、比較例9(離間距離(G)=10mm)に係るバルーンカテーテルにおける荷重の平均値(F)は59.5gf(F/F0 =1.10)、比較例10(離間距離(G)=20mm)に係るバルーンカテーテルにおける荷重の平均値(F)は62.0gf(F/F0 =1.15)、実施例14(離間距離(G)=30mm)に係るバルーンカテーテルにおける荷重の平均値(F)は53.6gf(F/F0 =0.99)、実施例16(離間距離(G)=50mm)に係るバルーンカテーテルにおける荷重の平均値(F)は52.7gf(F/F0 =0.98)であった。
また、比較例2、16、23、31、40、51、62、77、94(離間距離(G)=10mm)については、図6(比較例9)とほぼ同一の荷重変化を示した。
また、比較例3、17、24、32、41、52、63、78、95(離間距離(G)=20mm)については、図7(比較例10)とほぼ同一の荷重変化を示した。
また、他の実施例については、図8(実施例14)や図9(実施例16)とほぼ同一の荷重変化を示し、何れの実施例においても(F/F0 )は1.05未満であった。
<評価試験3(バルーンにおける皺の発生防止効果)>
バルーンカテーテル(インナーチューブ)の先端を壁に当接して固定した状態で、アウターチューブ(インナーチューブの基端側の開口の形成位置より基端側)を把持して先端方向に力を加えた後、バルーンが収縮して蛇腹状になっているか否かを確認した。
評価基準としては、長さ方向の収縮率が5%以上である場合を「×」、収縮率が5%未満である場合を「○」とした。
結果を併せて下記表1〜表5に示す。
Figure 0006103878
Figure 0006103878
Figure 0006103878
Figure 0006103878
Figure 0006103878
表1〜表5および図3に示した結果から、高圧(定格破壊圧)付与時においてバルーン形状の直線性が維持できる離間距離(G)の最小値は比(L/D)に依存することが確認された。
また、比(L/D)が8.0以下の場合に、離間距離(G)が〔45(L/D)−292〕以上であり、比(L/D)が8.0以上の場合に、離間距離(G)が〔70(L/D)−495〕以上であればバルーン形状の直線性が維持できることも確認された。
また、表1〜表5および図5〜図9に示した結果から、離間距離(G)を30mm以上とすれば、バルーンの形状・サイズと無関係に良好な血管追従性を発揮できることが確認された。
また、表1〜表5に示した結果から、離間距離(G)が150mm以下とすることにより、アウターチューブとインナーチューブとの相対的なズレをある程度抑制することができ、バルーンに蛇腹状の皺を発生することを防止することができることが確認された。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本発明のバルーンカテーテルは、インナーチューブの基端側がハブまで延在し、基端の開口部がハブに設けられている構造のバルーンカテーテル(いわゆるオーバーザワイヤ型バルーンカテーテル)であってもよい。
1 バルーンカテーテル
10 アウターチューブ
20 バルーン
30 インナーチューブ
31 先端部
30A 開口
30B 開口(ガイドワイヤポート)
40 ハイポチューブ
50 ハブ
50B 開口(バルーン拡張用ポート)
55 ストレインリリーフ
60 コアワイヤ

Claims (1)

  1. アウターチューブと、前記アウターチューブの先端に装着された曲げ弾性率が340MPa〜440MPaであるバルーンと、前記アウターチューブのルーメンおよび前記バルーンの内部に挿通され、当該バルーンの先端部にその先端部が固定されたインナーチューブとを有する二重管構造のバルーンカテーテルにおいて、
    前記バルーンの後端から基端側に離間した位置であって前記インナーチューブの基端部開口から先端側に離間した位置において、前記インナーチューブが前記アウターチューブの内壁に固着されており、
    前記バルーンの直径をD[mm]、前記バルーンの長さをL[mm]、前記バルーンの後端から前記インナーチューブの固着位置までの距離をG[mm]とするとき、下記の式〔1A〕もしくは式〔1B〕および下記の式〔2〕が成立し、
    前記インナーチューブの基端部が、前記アウターチューブの側面において開口してガイドワイヤポートとなり、
    前記バルーンの後端から前記インナーチューブの基端部開口までの離間距離(S)が、150〜300mmであることを特徴とするバルーンカテーテル。
    式〔1A〕:G≧45(L/D)−292(但し、(L/D)≦8.0)
    式〔1B〕:G≧70(L/D)−495(但し、(L/D)≧8.0)
    式〔2〕: 30≦ G ≦ 150
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