JP6100830B2 - 遊技盤 - Google Patents
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Description
この遊技盤では、内ガイドレールは、遊技板に設けられた挿入孔に挿入された挟持支持ピンに挟持されることによって、遊技板に固定されている。
すなわち、近年の遊技盤では、遊技領域及び案内通路を広く確保するために、内ガイドレールが薄く形成されている。
しかしながら、内ガイドレールが薄く形成されると、遊技領域を転動する遊技球が内ガイドレールに衝突することによって、内ガイドレールが変形する(撓む)恐れがある。
特に、近年の遊技盤では、加工の容易性から、内ガイドレールが樹脂により形成されるため、内ガイドレールが変形し易く、内ガイドレール及び遊技板のうち少なくとも一方が破損する恐れが高くなっている。
しかしながら、上述した内ガイドレールにおいて固定手段の数を増やすと、内ガイドレールが、本来の形状に対して変形した状態で遊技板に固定される恐れが高くなる。
すなわち、内ガイドレールを薄く形成する場合、加工精度を高めることが困難となるため、内ガイドレールにおいて、隣り合う2つの固定手段の間隔や位置関係に誤差が生じ易くなる。
さらに、内ガイドレールが本来の形状に対して変形した状態で遊技板に固定されると、他の部材との接触が生じたり、遊技球の転動状態が意図しないものとなったり、種々の弊害が生じる場合がある。
本発明の課題は、遊技盤の破損を抑制することである。
と、該遊技板に取り付けられる外ガイドレール及び内ガイドレールと、を備え、前記外ガ
イドレールと前記内ガイドレールとの間に、発射装置によって発射された遊技球を前記遊
技領域に案内する案内通路が形成されるとともに、前記内ガイドレールによって、前記遊
技領域を区画する遊技盤であって、前記遊技領域における前記内ガイドレールの内側に配
設された装飾部材と、前記内ガイドレールに備えられた、前記遊技領域を区画する第一構
成部及び前記遊技領域を区画するとともに前記案内通路を区画する第二構成部と、前記第
二構成部の先端部に設けられた第一固定ピン並びに前記第二構成部の前記先端部とは異な
る位置に設けられた第二固定ピン及び第三固定ピンと、前記第二構成部の前記先端部に設
けられ、前記案内通路から前記遊技領域への遊技球の進入を許容するが前記遊技領域から
前記案内通路への遊技球の進入を阻止する戻り防止板と、前記第二固定ピンと前記第三固
定ピンとの間で前記装飾部材に設けられ、前記第二構成部の下方部分に遊技球が衝突した
際の前記内ガイドレールの内側への変形を抑止する変形抑止部と、前記遊技領域に設けられたいずれの入賞手段にも入賞しなかった遊技球を前記遊技領域から排出するアウト口と、を備え、前記第二構成部は、前記下方部分から前記アウト口側に延在する部分を有し、前記変形抑止部は、前記アウト口よりも上方に配置されていることを特徴とする。
これにより、内ガイドレールと遊技板との間に摩擦が生じることが抑制され、内ガイドレール及び遊技板のうち少なくとも一方が破損(磨耗)することが抑制される。
したがって、第一の発明に係る遊技盤によれば、遊技盤の破損を抑制することが可能となる。
第二の発明に係る遊技盤では、変形抑止部が、内ガイドレールに接触しない状態で配設される。
したがって、第二の発明に係る遊技盤によれば、変形抑止部の接触による内ガイドレールの変形が防止され、遊技球の転動状態が意図しないものとなることを防止することが可能となる。
第三の発明に係る遊技盤では、内ガイドレールの内側への変形をより適切に抑止することが可能となる。
ここで、抑止面としては、例えば、後述する抑止面44aが該当する。
一般的に、遊技盤では、遊技球を入賞口へ導くように、釘nが配設されている。
したがって、内ガイドレールでは、入賞口の側方あるいは下方に対応する部分(以下、入賞口対応部分とします)において、遊技領域を転動する遊技球が衝突する可能性が高くなっている。
この際、第四の発明に係る遊技盤では、入賞口が配設されている位置に対して上方の位置に配設された変形抑止部によって、内ガイドレールの内側への変形が抑止される。
したがって、第四の発明に係る遊技盤によれば、内ガイドレールの内側への変形をより適切に抑止することが可能となる。
ここで、入賞口としては、例えば、後述する遊技球受容部42が該当する。
本実施形態では、本発明に係る遊技盤1を、パチンコ機に適用している。
図1は、本発明に係る遊技盤の正面図である。図2は、図1に示す遊技盤の斜視図である。図3は、図1に示す遊技盤に備えられる遊技板の正面図である。図4は、図1に示す遊技盤に備えられる装飾部材の正面図である。図5は、図1に示す遊技盤の部分拡大図である。
図1及び図2に示すように、遊技盤1は、遊技板10と、外ガイドレール20と、内ガイドレール30と、装飾部材40と、を備えている。遊技板10の正面には、外ガイドレール20及び内ガイドレール30によって、遊技球が転動する領域である遊技領域R及び発射装置によって発射された遊技球を遊技領域Rに案内する案内通路S1が形成される。
演出部材設置用貫通孔11には、表示装置の下方の位置において遊技球を転動させることが可能なステージ装置(図示せず)、表示装置の周囲に配設される可動役物(図示せず)、表示装置の周囲を装飾する装飾部材(図示せず)が取り付けられる。
遊技板10における複合入賞装置設置用貫通孔12の左方には、一般入賞装置用貫通孔15が3つ設けられている。各一般入賞装置用貫通孔15は、装飾部材40に設けられた後述する各遊技球受容部42とともに、一般入賞装置を構成する。ここで、一般入賞装置は、遊技球の入賞を検出して、賞球の払い出しの契機を与える。
遊技板10には、外ガイドレール20を取り付けるための複数のネジ穴17が設けられている。また、遊技板10には、内ガイドレール30を取り付けるための複数のネジ穴18が設けられているとともに、内ガイドレール30の位置決めを行うための複数(本実施形態では3つ)の固定穴19が設けられている。
外ガイドレール20は、案内通路S1を区画する第一構成部21と、遊技領域Rを区画する第二構成部22と、を有している。第一構成部21及び第二構成部22は、互いに連続するように一体に構成されている。
第二構成部22は、正面から見て、遊技領域Rを中心として円弧状に延びるように形成された内側面22aを有している。内側面22aは、遊技領域Rの上側の壁面を形成することによって、遊技領域Rを区画する。
図1及び図2に示すように、内ガイドレール30は、遊技領域Rの右方、下方及び左方を囲むことができるように円弧状に構成されている。本実施形態では、内ガイドレール30は、樹脂によって形成されている。
第一構成部31は、正面から見て、遊技領域Rを中心として円弧状に延びるように形成された内側面31aを有している。内側面31aは、遊技領域Rの右側から下側の壁面を形成することによって、遊技領域Rを区画する。
内ガイドレール30には、複数のネジ孔34が設けられている。ここで、第二構成部32においては、先端部及び第一構成部31側の端部(以下、基端部とします)のそれぞれに、ネジ孔34が設けられている。各ネジ孔34は、遊技板10の各ネジ穴18に対応している。
図4に示すように、装飾部材40は、平板状に形成された背面板41と、背面板41の正面に設けられた遊技球受容部42(入賞口)及び遊技球誘導部43と、を有している。本実施形態では、装飾部材40は、樹脂によって形成されている。
ここで、遊技領域Rでは、3つの遊技球受容部42の下方において、各遊技球受容部42に入賞しなかった遊技球をアウト口用貫通孔16に向かって転動させる下部遊技球転動路S4が形成されている。そこで、本実施形態では、下部遊技球転動路S4における遊技球の詰まりを防止するために、各遊技球受容部42の外面と内ガイドレール30の内側面32aとの間隔が、遊技球の直径の2倍以上となるように設定されている。
装飾部材40は、ネジ止めによって、遊技板10の正面に取り付けられる。この際、図5に示すように、抑止面44aは、内ガイドレール30の内側面32aに対して所定の間隔(例えば、0.5mm程度)で配設される。また、抑止面44aは、内ガイドレール30の固定ピン35bと固定ピン35cとの間に対応する位置に配設される。これによって、側板部44は、内ガイドレール30の第二構成部32の内側への変形を抑止する。
次に、遊技盤1の作用について説明する。
図6は、図1に示す遊技盤の作用を説明するための図である。なお、図6では、説明のために装飾部材40の表示を省略している。
発射装置により発射された遊技球P(図6参照)は、案内通路S1によって案内されて、遊技領域Rの上部に進入する。そして、遊技領域Rの上部に進入した遊技球Pは、左側遊技球転動路S2又は右側遊技球転動路S3を下方に向かって転動する。
左側遊技球転動路S2を転動する遊技球Pは、遊技球誘導部43によって、3つの遊技球受容部42の上方に誘導される。
ここで、各遊技球受容部42に入賞せずに下部遊技球転動路S4側に落下した遊技球Pは、内ガイドレール30の第二構成部32の内側面32aにおける該遊技球受容部42の下方に対応する位置(以下、受容部下方位置とする)に衝突する。
図6に示すように、装飾部材40を備えていない状態で、受容部下方位置に遊技球Pが衝突すると、第二構成部32における受容部下方位置に対応する部分が、外側(図6においてαで示す向き)に向かって変形される。
これによって、内ガイドレール30の第二構成部32の背面と遊技板10の正面との間に摩擦が生じて、内ガイドレール30及び遊技板10のうち少なくとも一方が破損(磨耗)する恐れがある。
これに対して、遊技盤1では、装飾部材40の側板部44によって、第二構成部32における上方部分の内側への変形が抑止される。
したがって、遊技盤1によれば、内ガイドレール30と遊技板10との間に摩擦が生じることが抑制され、内ガイドレール30及び遊技板10のうち少なくとも一方が破損することを抑制することが可能となる。
また、遊技盤1では、側板部44が配設されている位置が、3つの遊技球受容部42が配設されている位置に対して上方となっている。したがって、第二構成部32における上方部分の内側への変形を抑止することができ、内ガイドレールの変形をより適切に抑止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、遊技球誘導部43の側板部44を、内ガイドレール30の変形を抑止する変形抑止部として構成している。
しかしながら、装飾部材40において、変形抑止部を独立して設けても構わない。
さらに、上記実施形態では、側板部44が、内ガイドレール30に接触しない状態で配設されている。しかしながら、側板部44を、内ガイドレール30に接触するように配設しても構わない。
10 遊技板
11 演出部材設置用貫通孔
12 複合入賞装置設置用貫通孔
13 第二始動入賞装置設置用貫通孔
14 ゲート装置設置用貫通孔
15 一般入賞装置用貫通孔
16 アウト口用貫通孔
17 ネジ穴
18 ネジ穴
19 固定穴
20 外ガイドレール
21 第一構成部
21a 内側面
22 第二構成部
22a 内側面
23 保護板
24 ネジ孔
30 内ガイドレール
31 第一構成部
31a 内側面
32 第二構成部
32a 内側面
32b 外側面
33 戻り防止板
34 ネジ孔
35 固定ピン
40 装飾部材
41 背面板
42 遊技球受容部
44 側板部(変形抑止部)
44a 抑止面
45 底板部
R 遊技領域
S1 案内通路
S2 左側遊技球転動路
S3 右側遊技球転動路
S4 下部遊技球転動路
n 釘
P 遊技球
Claims (4)
- 遊技領域が形成される遊技板と、該遊技板に取り付けられる外ガイドレール及び内ガイドレールと、を備え、
前記外ガイドレールと前記内ガイドレールとの間に、発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域に案内する案内通路が形成されるとともに、
前記内ガイドレールによって、前記遊技領域を区画する遊技盤であって、
前記遊技領域における前記内ガイドレールの内側に配設された装飾部材と、
前記内ガイドレールに備えられた、前記遊技領域を区画する第一構成部及び前記遊技領域を区画するとともに前記案内通路を区画する第二構成部と、
前記第二構成部の先端部に設けられた第一固定ピン並びに前記第二構成部の前記先端部とは異なる位置に設けられた第二固定ピン及び第三固定ピンと、
前記第二構成部の前記先端部に設けられ、前記案内通路から前記遊技領域への遊技球の進入を許容するが前記遊技領域から前記案内通路への遊技球の進入を阻止する戻り防止板と、
前記第二固定ピンと前記第三固定ピンとの間で前記装飾部材に設けられ、前記第二構成部の下方部分に遊技球が衝突した際の前記内ガイドレールの内側への変形を抑止する変形抑止部と、
前記遊技領域に設けられたいずれの入賞手段にも入賞しなかった遊技球を前記遊技領域から排出するアウト口と、
を備え、
前記第二構成部は、前記下方部分から前記アウト口側に延在する部分を有し、
前記変形抑止部は、前記アウト口よりも上方に配置されていることを特徴とする遊技盤。 - 前記変形抑止部は、
前記内ガイドレールの内面に対して所定の間隔で配設されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技盤。 - 前記変形抑止部は、
前記内ガイドレールの内面と並行な抑止面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技盤。 - 前記装飾部材は、
前記遊技球が入賞可能な入賞口を有し、
前記変形抑止部が配設されている位置は、
前記入賞口が配設されている位置に対して上方であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技盤。
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