JP6100134B2 - キャストコート紙およびその製造方法 - Google Patents
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(キャスト塗工液の調製)
キャスト塗工液を次に示す組成で調製した。顔料と分散剤とを固形分濃度65%においてセリエミキサー(三菱M−40ミキサー、三菱重工業社製)で分散させ、次いで攪拌しながら接着剤と離型剤、保水剤を添加した後、固形分を40%に調整し、更に25%アンモニア水溶液を用いて、塗工液をpH10.0のアルカリ性に調製してキャスト塗工液を得た。
〔キャスト塗工液の組成〕
カオリン(KAOFINE−90、白石カルシウム社製) 70部
軽質炭酸カルシウム(タマパール123CS、奥多摩工業社製) 30部
顔料100部当り
分散剤(アロンT50、東亜合成社製) 0.3部
大豆タンパク(プロコート4610、デュポン社製) 8部
ラテックス(E1794、旭化成工業社製) 15部
離型剤(SNコート243、サンノプコ社製) 2部
保水剤(アクリル系会合型保水剤、ソマレックス270k、ソマール社製) 0.1部
キャスト塗工液をエアナイフコーターで絶乾塗工量が15g/m2となるように坪量160g/m2の上質紙の片面に塗工・乾燥し光沢を形成した。
その後、得られた光沢層に、再湿潤液として有機酸(ギ酸)濃度が0.8%であり、かつ水溶性金属塩(クエン酸ナトリウム)濃度が0.1%である水溶液を湿潤塗工量が20g/m2となるようにディップコーターで塗工し、この面を直ちに110℃の表面温度を有するキャストドラムにプレスロールで圧接して乾燥した後、テークオフロールでキャストドラムから剥離する、所謂「リウェット法」によって光沢面を形成し、キャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤(アクリル系会合型保水剤、ソマレックス270k)の添加量を顔料100部当り0.005部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤(アクリル系会合型保水剤、ソマレックス270k)の添加量を顔料100部当り0.01部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤(アクリル系会合型保水剤、ソマレックス270k)の添加量を顔料100部当り2.5部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤(アクリル系会合型保水剤、ソマレックス270k)の添加量を顔料100部当り10.0部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を(ウレタン系会合型保水剤、SNシックナーA−812、サンノプコ社製)とし、添加量を顔料100部当り0.1部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を(ビニルピロリドン系会合型保水剤、ピッツコールK−30L、第一工業製薬社製)とし、添加量を顔料100部当り0.1部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を(ビニルアルコール系会合型保水剤、ゴーセノールKH−20、日本合成化学社製)とし、添加量を顔料100部当り0.1部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を(アクリル系会合型保水剤、ソマレックス270k)と(ウレタン系会合型保水剤、SNシックナーA−812、サンノプコ社製)とし、添加量をそれぞれ顔料100部当り0.05部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、有機酸(ギ酸)濃度を0.3%とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、有機酸(ギ酸)濃度を4.0%とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、水溶性金属塩(クエン酸ナトリウム)濃度を0.05%とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、水溶性金属塩(クエン酸ナトリウム)濃度を0.3%とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、有機酸を酢酸とし、水溶性金属塩をクエン酸カリウムとした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、大豆タンパクの添加量を顔料100部当り4.0部とし、カゼイン(酸カゼイン、日成共益社製)を顔料100部当り4.0部添加とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、大豆タンパクを無添加とし、カゼイン(酸カゼイン、日成共益社製)を顔料100部当り8.0部添加した以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、有機酸と水溶性金属塩を無添加とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を(天然高分子系保水剤、カルボキシメチルセルロース、SGセロゲンPR、第一工業製薬)とし、添加量を顔料100部当り0.1部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を(高分子系保水剤、ポリアクリル酸ナトリウム、ノプコスパース44−C)とし、添加量を顔料100部当り0.1部とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤を無添加とした以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
実施例1において、保水剤、大豆タンパクを無添加とし、カゼインを顔料100部当り8.0部添加した以外は実施例1に記載したとおりの条件でキャストコート紙を作製した。
◎:紙に欠点なし。(製品として許容できる。)
○:紙に欠点が僅かにあり。(製品として許容できる。)
△:紙に欠点あり。(製品として不可。)
×:紙に多量に欠点あり。(製品として不可。)
(2)塗工液安定性:
塗工工程中で負荷がかかる前後での塗工液の動的保水性低下を評価した。
動的保水性はAA−GWR Water Retention Meters(Kaltec Scientific社製)で測定した。動的保水性の低下が大きいほど塗工液が変性しており、ドラムとの密着性に劣る。
◎:動的保水性が低下しない。(使用可。)
○:動的保水性が僅かに低下する。(使用可。)
△:動的保水性が低下する。(使用不可。)
×:動的保水性が大幅に低下する。(使用不可。)
(3)光沢度:
JIS Z 8741:1997で規定する測定方法に従い、光沢面表面の鏡面光沢度を測定した。なお入射角を60°で測定した。
Claims (6)
- 顔料及び接着剤を主成分とするキャスト塗工液を支持体の表面に塗工して光沢層を設け、次いで乾燥し、乾燥した前記光沢層の表面を再湿潤して鏡面光沢を有するキャストドラムに圧接し、乾燥することからなるリウェット法によって製造されるキャストコート紙において、該光沢層が接着剤として大豆タンパクとカゼインのうち1種以上を含有し、さらに会合型保水剤を含有し、
該会合型保水剤がアクリル系会合型保水剤であることを特徴とするキャストコート紙。 - 該会合型保水剤の添加量が顔料100部に対して0.005部〜2.5部である、請求項1に記載のキャストコート紙。
- 該光沢層が接着剤として大豆タンパクとカゼインのうち1種以上を含有し、さらに会合型保水剤、有機酸、及び水溶性金属塩を含有する、請求項1又は2に記載のキャストコート紙。
- 該キャストコート紙が顔料と、接着剤として大豆タンパクとカゼインのうち1種以上と、会合型保水剤としてアクリル系会合型保水剤、ウレタン系会合型保水剤のいずれか一方、もしくは両方とを顔料100部に対して0.005部〜2.5部の量で含有するキャスト塗工液を支持体の表面に塗工して光沢層を設け、次いで乾燥する光沢層形成工程と、該光沢層の表面を再湿潤液により再湿潤し、その後、鏡面光沢を有するキャストドラムに圧接し、乾燥するリウェット法によるキャスト処理工程とを有することを特徴とするキャストコート紙の製造方法。
- 再湿潤液に有機酸、及び水溶性金属塩を含有する、請求項4に記載のキャストコート紙の製造方法。
- 該会合型保水剤がアクリル系会合型保水剤である、請求項4また5に記載のキャストコート紙の製造方法。
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