JP6100119B2 - X線発生装置及びx線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁油を満たした筺体の内部にX線管を収納し、X線管が発生したX線を筺体外に放出して種々の用途に供するX線発生装置に係り、特に照射されるX線の用途や、X線の照射対象の種類、形状、現場での配置等に応じて、X線の照射方向を上方、下方、横方等、任意に設定できるように所望の姿勢で設置することが可能なX線発生装置に関する。また、本発明は、このようなX線発生装置を備えたX線検査装置に関するものである。
下記特許文献1に開示されているX線管装置は、絶縁油が充填された内部にX線管を収納した管容器11と、内部を絶縁油穴27に通じる側と空気穴28に通じる側に区画するようにベローズ26で仕切ったベローズ収納容器24とを具備しており、さらにベローズ収納容器の空気穴を絶縁油遮断層を有するフィルター29で封止して絶縁油の外部への漏れ出しを防止するようになっている。この発明のX線管装置によれば、X線管が動作状態に入って熱を発生すると、X線管の熱が絶縁油に伝達され、絶縁油が膨張する。その結果、放熱タンク13に入ってくる絶縁油の油圧が高くなり、通路22から絶縁油穴27を経て凹部23に入る絶縁油の量が増加する。このとき、侵入する絶縁油に押されてベローズ26が凹んで変形し、容器21の外壁とベローズ26で囲まれた油圧調整用空間の容積が拡大し、上昇した絶縁油の油圧の上昇が吸収される。
特開2001−307668号公報
絶縁油を満たした容器の内部にX線管を収納し、X線管が発生したX線を容器外に放出して種々の用途に供する前述したようなX線発生装置又はこれを利用したX線検査装置では、X線の用途や、X線の照射対象の種類、形状、現場での配置等に応じて、X線の照射方向を上方、下方、横方等、任意に設定できるように所望の姿勢で設置することが要求される場合がある。
このようにX線発生装置を種々の方向に向けた状態で安全に使用するためには、X線発生装置を傾けた場合にもX線管の全体が容器内で常に絶縁油に浸っている必要がある。そのためには、前記特許文献1に記載されたX線発生装置のように、X線管を収納している容器の内部の略全容積を絶縁油で充満させておき、さらに、上述したように絶縁油で満たされた容器をベローズ収納容器と接続連通させ、動作状態に入ったX線管の熱で容器内を満たす絶縁油が膨張しても、絶縁油がベローズ収納容器に流入してベローズを変形させ、増大した絶縁油の体積、又は上昇した絶縁油の油圧の上昇を吸収できるようにしておく必要がある。
しかしながら、ベローズを用いた絶縁油の膨張吸収構造は構造が複雑であり、製造コストが高いという問題点がある。またベローズは、X線発生装置の使用に伴う絶縁油の熱膨張や油圧上昇によって変形と復元を繰り返すため、経年劣化による破損の危険性が高いという問題もある。さらに、破損する前にベローズを交換しようとした場合、X線管の容器及びこれに接続されたベローズには絶縁油が満たされているため、絶縁油の抜き取り等の処理を行なわない限り交換することはできず、また交換後には絶縁油を再び容器内等に充填する必要もあり、作業が煩雑であるという問題もあった。
従って、目的に応じてX線発生装置を所望の方向に傾斜させて設置できるようにするため、このような問題点のあるベローズを用いずに、簡単な構造で絶縁油の膨張等を確実に吸収できれば製造及びメンテナンスコスト低減等の観点からは好ましい。またそのようにX線の照射方向を任意に設定できるX線発生装置を用いたX線検査装置であれば、X線を多方向に照射できる多機種のX線検査装置を、部品としてのX線発生装置を共通化して製造することができるため、X線検査装置としての製造及びメンテナンスコストの低減に繋がり好都合である。
本発明は、従来のX線発生装置における前述した課題に鑑みてなされたものであり、X線の照射方向を上方、下方、横方等、任意の方向に設定できるように所望の姿勢で設置することが可能なX線発生装置と、このようなX線発生装置を備えたX線検査装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載されたX線発生装置8は、
X線を発生するX線管11と、
前記X線管11が内部に取り付けられるとともに前記X線管11によるX線の照射方向を任意に設定できるように所望の姿勢で設置することが可能であり、前記内部には上部に空気層15が生じるとともに前記X線管11を浸漬するように絶縁油16が充填される筺体10と、
所望の姿勢で設置された前記筐体10の内部の空気層15に連通するように前記筐体10の複数箇所に設けられた開閉可能な複数の接続部18と、
所望の姿勢で設置された前記筐体10の内部の空気層15に連通するように前記接続部18に着脱自在に接続され、前記絶縁油16が膨張した場合に前記空気層15の空気を受け入れる容器25と、
を具備することを特徴としている。
請求項2に記載されたX線検査装置1a,1b,1cは、
X線発生装置8から被検査物20に対してX線を照射し、前記被検査物20を透過した前記X線の透過量に基づいて前記被検査物20の検査を行なうX線検査装置1a,1b,1cにおいて、
前記X線発生装置8が、
X線を発生するX線管11と、
前記X線管11が内部に取り付けられるとともに前記X線管11によるX線の照射方向を任意に設定できるように所望の姿勢で設置することが可能であり、前記内部には上部に空気層15が生じるとともに前記X線管11を浸漬するように絶縁油16が充填される筺体10と、
所望の姿勢で設置された前記筐体10の内部の空気層15に連通するように前記筐体10の複数箇所に設けられた開閉可能な複数の接続部18と、
所望の姿勢で配置された前記筐体10の内部の空気層15に連通するように前記接続部18に着脱自在に接続され、前記絶縁油16が膨張した場合に前記空気層15の空気を受け入れる容器25と、
を具備することを特徴としている。
請求項1に記載されたX線発生装置、又は請求項2に記載されたX線検査装置のX線発生装置によれば、目的に応じてX線の照射方向を任意に設定するために、X線管が収納された筐体を所望の姿勢で設置した場合、どのような姿勢であっても、筐体の内部ではX線管の全体が絶縁油に浸漬されているため使用時の電気的絶縁や冷却に支障が生じることはない。また筐体の内部空間の上部には空気層があり、この空気層が筐体の上方に設けられた接続部を介して筐体外の容器に連通しているため、使用時のX線管の発熱で絶縁油が膨張すると、押し出された空気が接続部から容器に入るので、使用時における絶縁油の熱膨張及びこれに伴う空気の移動が容器の容積によって吸収される。
本発明の第1実施形態におけるX線検査装置の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるX線発生装置の模式的断面図である。 第1実施形態のX線発生装置を、X線の照射方向が下向きとなる姿勢で設置した第1実施形態のX線検査装置の構造を示す模式的断面図である。 第1実施形態のX線発生装置を、X線の照射方向が横向きとなる姿勢で設置した第2実施形態のX線検査装置の構造を示す模式的断面図である。 第1実施形態のX線発生装置を、X線の照射方向が上向きとなる姿勢で設置した第3実施形態のX線検査装置の構造を示す模式的断面図である。
図1乃至図3を参照して第1実施形態のX線検査装置1aを説明する。
図1は本実施形態のX線検査装置1aの概略斜視図であり、図2は本実施形態のX線検査装置1aに設けられているX線発生装置8の模式的断面図であり、図3は本実施形態のX線検査装置1aにおけるX線発生装置8のX線照射方向を、後述する他の実施形態と比較して示すための模式的構造図である。
図1に示すように、このX線検査装置1aは、X線遮蔽性を有する本体2と、その本体2の内部で生肉・魚・加工食品・医薬などの被検査物を搬送するコンベア3と、このコンベア3で搬送される被検査物に異物が含まれているか否かをX線により検査する異物検出部4とを有している。
コンベア3は、不図示の駆動モータと、この駆動モータにより循環して駆動されるベルト5によって構成されており、搬入口6から本体2内に被検査物を搬入し、これを搬出口7から本体2の外へ搬出することができる。異物検出部4は、本体2内においてコンベア3の上方に設けられたX線発生装置8と、本体2内においてコンベア3の上側のベルト5の直下位置に設けられたX線検出器9によって構成されており、コンベア3によって本体2内を搬送されている被検査物に対してX線発生装置8からX線を照射し、被検査物及びベルト5を透過したX線をX線検出器9で検出することにより、被検査物に異物が含まれているか否かを検査することができる。
図2に示すように、本実施形態のX線発生装置8は、略直方体状の筐体10を有している。筐体10はステンレス製又は鉄製であり、図示はしないが、その壁面には後述するX線の放出部分を除いてX線遮蔽材料が設けられている。筐体10の内部には、X線源となる円筒状のX線管11が収納されている。X線管11は、円筒形の軸線方向における一方の端部に設けられた陰極と、他方の端部に設けられた陽極を有しており、陽極にはタングステン等からなるターゲットが設けられている。この陽極に高電圧を印加することによって陰極から電子ビームを引き出し、電子をターゲットに射突させることよってX線を発生させる。
図2に示すように、X線管11の周面の下側と筐体10の底面は中空円錐台形の基台12によって接続されており、これによってX線管11は、円筒形の軸線が水平となる姿勢で筐体10の略中央位置に支持されている。ここで基台12によってX線管11が支持されている筐体10内の略中央位置とは、筐体10の中央よりもやや底面13よりの位置である。この基台12の上端はBe等からなる窓部14を囲んでX線管11に接続されており、基台12の下端は筐体10の底面13に設けられた放射口を囲んで筐体10の底面13に接続されている。従って、X線管11の駆動時にターゲットから放射されたX線は、X線管11の周面に設けられた窓部14から基台12の内部に放射され、さらに筐体10の放射口から下方に向けて外部に照射される。
図2に示すように、筐体10の内部には、上部の若干の空気層15を除いて絶縁油16が充填されており、X線管11及び基台12は絶縁油16に浸漬されている。絶縁油16は、筺体10の内面とX線管11との間の絶縁性を保つとともに、駆動時にX線管11が発生する熱を図示しない放熱機構に伝達する冷却用の媒体としての機能も果たしている。空気層15を除いて筐体10の内部空間を満たす絶縁油16の量は、筐体10をどのような姿勢で設置しても、前記略中央位置に配置されたX線管11の全体が絶縁油16に浸漬されるに必要十分な量とされている。
図2に示すように、底面13を含む筐体10の4つの面には、同図において筐体10を重心を中心に回転させて各面を略同一の位置に設定した場合に各面で互いに対応するような位置に、それぞれ接続部18が設けられている。接続部18は、筐体10の壁体に設けられた通孔であり、その外側には着脱可能に蓋体19が取り付けられている。
図1及び図3に示すように、本実施形態のX線検査装置1aでは、X線発生装置8は、本体2の内部で、その下方を図示しないコンベア3で搬送されていく被検査物20にX線を照射するため、X線管11の窓部14に対面するように放射口が設けられている筐体10の底面13が下となるような姿勢で図示しないコンベア3の上方に設置されている。また、X線検出器9は、図示しないコンベア3及び被検査物20を挟んでX線発生装置8の下方に配置されている。
図3を参照して上に説明したようにうに、X線管11の窓部14に対面する放射口が設けられた筐体10の底面13を下面として下方にX線を照射するように設置した本実施形態のX線発生装置8では、底面13と反対側である上面21に設けられた接続部18の蓋体19を外し、これに連絡管22の一端が接続されている。そして、同連絡管22の他端は筺体10の上方に設置された容器25に接続されている。このように、容器25は筐体10よりも高い位置に配置され、連絡管22を介して筐体10の内部の空気層15に連通しているので、X線管11の作動により発生する熱で筺体10内の絶縁油16が膨張した場合に絶縁油16が入り込むことはないが、膨張した絶縁油16に押し出された空気を受け入れることはできる。なお、連絡管22が接続されていないその他の接続部18は蓋体19で閉止されていることはもちろんである。
なお、筐体10及びX線管11の構造に関する以上の説明において、筐体10の底面13及び上面21という用語や、X線管11の軸線が水平であるとの表現は、いずれも本実施形態におけるX線発生装置8の実際の設置姿勢に基づくものである。本実施形態におけるX線発生装置8は、X線検査装置1aにおいてX線を下方に照射するように構成されているが、後に他の実施形態で説明するように、目的に応じて所望の姿勢で設置することによってX線の照射方向を任意に設定できることが特徴である。よって、このX線発生装置8は、その設置姿勢によっては筐体10の底面13が外観上は上や横を向いたり、X線管11の軸線が垂直となる場合がありうる。しかしながら、説明の便宜上、呼称を統一する意味から、このX線発生装置8の筐体10においては、X線が外部に照射される放射口が設けられている面を筐体10の底面13と称し、これと反対側の面を上面21と称する。
以上説明した第1実施形態のX線検査装置1aによれば、検査目的等に応じてX線発生装置8によるX線の照射方向が下向きとなるように、X線管11を収納した筐体10を底面13を下にした姿勢で設置している。かかるX線発生装置8の筐体10の内部では、X線管11の全体が絶縁油16に浸漬されているため、使用時の電気的絶縁や冷却に支障はない。また、筐体10の内部空間の上部には空気層15があり、この空気層15は筐体10の上面21に設けられた接続部18を介して筐体10外の容器25に連通しているため、使用時のX線管11の発熱で絶縁油16が膨張すると、押し出された空気が接続部18から連絡管22を経て容器25に入る。すなわち、使用時における絶縁油16の熱膨張及びこれに伴う空気の移動又は体積の増大は許容される構造になっている。さらに、容器25は筺体11よりも上方に配置され、膨張した絶縁油16が容器25に入り込むことがないので、絶縁油16が外に漏れる恐れはない。さらにまた、従来のX線発生装置に設けられていたベローズは絶縁油の膨張を吸収するため伸縮するので経年劣化により故障する可能性が高かったが、これとは異なり、本実施形態では筐体10と容器25を連絡管22によって接続・連通しただけであり、変形又は動作部分がないため、使用につれて経年劣化を起こしにくく、故障する可能性が低いという効果もある。
図4を参照して第2実施形態のX線検査装置を説明する。
図4は、第1実施形態と同一構造のX線発生装置8を、X線が横方向に照射されるような姿勢で設置した第2実施形態のX線検査装置1bを示す模式的構造図であり、第1実施形態を示す図3と比較するために示したものである。第2実施形態のX線検査装置8は、X線発生装置8の設置姿勢以外の構成は第1実施形態と同一であるので、これら共通する同一の構成部分については第1実施形態の記載を援用して説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のX線検査装置1bでは、本体2の内部において、X線発生装置8の側方を図示しないコンベア3で搬送されていく被検査物20に対してX線を照射するため、X線管11の窓部14に対面する筐体10の底面13が右側面にくるような姿勢、すなわちX線が右向きに照射されるような姿勢でX線発生装置8が設置されている。また、X線検出器9は、図示しないコンベア3及び被検査物20の右側方に配置されている。
このように、X線の放射口が設けられた筐体10の底面13が側面側となるように設置され、X線を横方向に照射する本実施形態のX線発生装置8では、筐体10の底面13と上面を繋ぐ2つの壁面のうち、上方に位置している方の壁面に設けられた接続部18の蓋体19が外され、ここに連絡管22の一端が接続されている。そして、同連絡管22の他端は筺体10の上方に設置された容器25に接続されている。このように、容器25は、筐体10よりも高い位置に配置され、連絡管22を介して筐体10の内部の空気層15に連通しているので、X線管11の作動により発生する熱で絶縁油16が膨張した場合にも絶縁油16が入り込むことはないが、膨張した絶縁油16に押し出された空気を受け入れることはできる。
本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図5を参照して第3実施形態のX線検査装置を説明する。
図5は、第1実施形態と同一構造のX線発生装置8を、X線が上向きに照射されるような姿勢で設置した第3実施形態のX線検査装置1cを示す模式的構造図であり、第1実施形態を示す図3と比較するために示したものである。第3実施形態のX線検査装置1cは、X線発生装置8の設置姿勢以外の構成は第1実施形態と同一であるので、これら共通する同一の構成部分については第1実施形態の記載を援用して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のX線検査装置1cでは、本体2の内部において、X線発生装置8の上方を図示しないコンベア3又はその他の搬送手段で搬送されていく被検査物20に対してX線を照射するため、X線管11の窓部14に対面する筐体10の底面13が上にくるような姿勢、すなわちX線が上向きに照射されるような姿勢でX線発生装置8が設置されている。また、X線検出器9は、図示しない搬送手段及び被検査物20の上方に配置されている。
このように、X線管1の窓部14に対面する筐体10の底面13が上側となるように設置され、X線を上方向に照射する本実施形態のX線発生装置8では、筐体10の底面13に設けられた接続部18の蓋体19が外され、ここに連絡管22の一端が接続されている。そして、同連絡管22の他端は筺体10の上方に設置された容器25に接続されている。このように、容器25は、筐体10よりも高い位置に配置され、連絡管22を介して筐体10の内部の空気層15に連通しているので、X線管11の作動により発生する熱で絶縁油16が膨張した場合にも絶縁油16が入り込むことはないが、膨張した絶縁油16に押し出された空気を受け入れることはできる。
本実施形態によっても第1又は第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明した第1乃至第3実施形態では、X線検査装置1a,1b,1cとしての目的を達成するため、被検査物20に照射すべきX線の方向に応じてX線発生装置8からのX線の照射方向を下向き、横向き、上向きとするため、X線が放出される放射口を備えた筐体10の底面13が各々下面側、側面側、上面側になるような姿勢で、X線発生装置8を本体2内に設置するとともに、各々実際に筐体10の上面となる壁体に設けられた接続部18に連絡管22で容器25を接続した。ここで、各X線検査装置1a,1b,1cが機種の異なる製品であるとすれば、X線発生装置8は機種の異なる製品間において共通の部品であり、但し各機種に応じてX線検査装置1a,1b,1c内での設置姿勢と容器25との接続構造を変えたものであると言える。
このように、各実施形態のX線発生装置8によれば、単一構造でありながら、設置姿勢を変えることでX線の照射方向を任意に選択することができ、X線検査装置の基幹部品であるX線発生装置8をX線照射方向が異なる複数機種のX線検査装置1a,1b,1cに共通の部品として低コストで提供できるという効果がある。
なお、以上説明した各実施形態では、X線発生装置8の筐体10は略直方体であり、X線の照射方向を下向き、上向き、横向き(右向き又は左向き)の何れかの姿勢に設定し、図2の断面図に現れる4つの面にそれぞれ設けられた4つの接続部18を択一的に使用して容器25に接続していた。しかしながら、X線発生装置8の筐体10は、これらの各姿勢の間の姿勢、すなわち任意の角度で傾斜させた姿勢で設置し、X線の照射方向を任意の角度に設定することもできる。そのような使用方法をする場合には、どのような姿勢で設置しても、筐体10内においてX線管11の全体が絶縁油16に常に浸漬されるように、筺体10の容積及び形状、空気層15が生じるような適当な絶縁油16の量、そしてX線管11の筐体10内での位置等を適宜に設定しておく必要がある。また、筐体10内の空気層15と外部の容器25を接続できるような位置に接続部18を設けておく必要もある。接続部18に関しては、図2に示したように筺体10の各面に各々1個ずつ設けた接続部18を使用できればよいが、さらに適当な位置に他の接続部18を設けて使用することとしてもよい。
1a,1b,1c…X線検査装置
8…X線発生装置
10…筐体
11…X線管
13…筐体の底面
15…空気層
14…X線管の窓部
16…絶縁油
18…接続部
20…被検査物
21…筐体の上面
22…連絡管
25…容器

Claims (2)

  1. X線を発生するX線管(11)と、
    前記X線管が内部に取り付けられるとともに前記X線管によるX線の照射方向を任意に設定できるように所望の姿勢で設置することが可能であり、前記内部には上部に空気層(15)が生じるとともに前記X線管を浸漬するように絶縁油(16)が充填される筺体(10)と、
    所望の姿勢で設置された前記筐体の内部の空気層に連通するように前記筐体の複数箇所に設けられた開閉可能な複数の接続部(18)と、
    所望の姿勢で設置された前記筐体の内部の空気層に連通するように前記接続部に着脱自在に接続され、前記絶縁油が膨張した場合に前記空気層の空気を受け入れる容器(25)と、
    を具備することを特徴とするX線発生装置(8)。
  2. X線発生装置(8)から被検査物(20)に対してX線を照射し、前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づいて前記被検査物の検査を行なうX線検査装置(1a,1b,1c)において、
    前記X線発生装置(8)が、
    X線を発生するX線管(11)と、
    前記X線管が内部に取り付けられるとともに前記X線管によるX線の照射方向を任意に設定できるように所望の姿勢で設置することが可能であり、前記内部には上部に空気層(15)が生じるとともに前記X線管を浸漬するように絶縁油(16)が充填される筺体(10)と、
    所望の姿勢で設置された前記筐体の内部の空気層に連通するように前記筐体の複数箇所に設けられた開閉可能な複数の接続部(18)と、
    所望の姿勢で配置された前記筐体の内部の空気層に連通するように前記接続部に着脱自在に接続され、前記絶縁油が膨張した場合に前記空気層の空気を受け入れる容器(25)と、
    を具備することを特徴とするX線検査装置(1a,1b,1c)。
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