JP5189256B2 - 電子ビーム照射表面改質装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金属部材等の表面に電子ビームを照射して表面改質加工を行う電子ビーム照射表面改質装置に関するものである。
近年、プラズマ化した電離ガスの中を通過させた大面積で比較的均一な高エネルギ密度の電子ビームを発生させ、該電子ビームを機械切削加工後や放電加工後の各種金属部材に照射して、広面積を一様に加工することにより、深部に至ることなく表面仕上げ及び表面改質加工を行う方法が開発されている。
該方法を使用した装置としては、筒状アノード及び該アノードの軸線上に配置され電子を放出するカソードを備える電子ビーム発生部と、該電子ビーム発生部により発生された電子ビームが照射される被照射体とを、低圧のアルゴンガス(電離ガス)を充填して密閉したハウジング内部に配置し、カソードと被照射体との間の加速電圧をパルス状に印加して、金属部品の全体の表面へ電子ビームを間欠的に繰り返し照射し、鋳造直後の金属部品表面の薄い表層を溶解してアモルファス表面とすることにより酸に対する耐食性を増加させることができる金属部品の表面改質用電子ビーム装置が開示されている(特許文献1)。
特開2003−111778号公報
しかしながら上記のような表面改質装置は、電子ビーム発生部が配置される電子ビーム発生室と被照射体を加工する加工室とが1つのハウジングによって形成され、加工室は表面改質装置で加工する可能性のある被照射体の最大の寸法に合わせた容積で形成されているため、ハウジング内部の気圧を調整するときに、被照射体が小さい場合でも、被照射体が大きい場合と同じ時間を要してしまい作業効率が低下してしまう。
さらに被照射体の表面改質を施す加工面積が電子ビームの照射面積よりも大きい場合には、被照射体を電子ビーム軸に対して直角な平面内で移動させる必要があるため、加工室はその移動に必要なストローク分のスペースも要するので、加工室はさらに大きくなり、ハウジング内部の気圧の調整に時間がかかってしまう。
また電子ビーム発生室と加工室とが一体化されたハウジングは、被照射体を加工室に取付け及び取外しする際に操作し難く、被照射体の加工状況を確認する際にも被照射体の加工面側に電子ビーム発生室が配置されているので目視しづらいという問題がある。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、作業効率を向上させた電子ビーム照射表面改質装置を提供することを目的とするものである。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、被照射体に照射して表面改質を行う電子ビームを発生する電子ビーム発生部を設けた電子ビーム発生室と、該電子ビーム発生室を形成し、前記電子ビームが出射する出射口を有する電子ビームハウジングと、前記出射口から出射された電子ビームが照射される被照射体を収容する加工室を形成し、前記電子ビームが入射する入射口を有する加工ハウジングと、を備えてなる電子ビーム照射表面改質装置において、
前記電子ビームハウジングと前記加工ハウジングとが分離して構成され、
前記電子ビーム発生室と前記加工室とが前記出射口と前記入射口とを介して連通し密閉空間が形成されるように前記加工ハウジングを前記電子ビームハウジングに連結させ、かつ、前記加工ハウジングを前記電子ビームハウジングから離脱させるべく、前記加工ハウジング及び前記電子ビームハウジングの双方に設けられた平行に対向する連結面を接近させ、または、離脱するように、前記電子ビームハウジング及び/又は前記加工ハウジングを移動させる連結離脱手段を備えていることを特徴とするものである。
なお本発明において「連結」は、電子ビーム発生室と加工室とが連通した密閉空間が形成されることであり、加工ハウジングと電子ビームハウジングとが直接連結していても、他の部材を介して間接的に連結していてもよい。
また連結離脱手段は、加工ハウジングを電子ビームハウジングに連結又は加工ハウジングを電子ビームハウジングから離脱するように、加工ハウジングを電子ビームハウジングに対して相対的に移動させることができればよく、加工ハウジングと電子ビームハウジングのどちらを移動させてもよい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、前記加工ハウジングが前記電子ビームハウジングから離脱しているとき、前記電子ビームハウジング及び/又は前記加工ハウジングが前記連結面に平行な平面上で移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、前記加工ハウジングが、前記電子ビーム発生室側からみて、前記入射口の少なくとも一部を外部に臨ませる位置まで移動可能に構成されていることが好ましい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、前記電子ビームハウジングの前記出射口を開閉する開閉手段を備えていることが好ましい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、前記開閉手段が、前記出射口に対応する孔を有する平坦な閉鎖板と、該閉鎖板を前記出射口と前記孔とが重なる位置及び重ならない位置に移動させる閉鎖板移動手段とを備えていることが好ましい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、前記閉鎖板移動手段が、前記閉鎖板を前記重なる位置と前記重ならない位置との間で移動させるときに、前記閉鎖板の平面方向以外の方向に移動させることが好ましい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置は、電子ビームハウジングと加工ハウジングとが分離して構成され、電子ビーム発生室と加工室とが出射口と入射口とを介して連通し密閉空間が形成されるように加工ハウジングを電子ビームハウジングに連結させ、かつ、加工ハウジングを電子ビームハウジングから離脱させるべく、加工ハウジング及び電子ビームハウジングの双方に設けられた平行に対向する連結面を接近させ、または、離脱するように、電子ビームハウジング及び/又は加工ハウジングを移動させる連結離脱手段を備えているので、被照射体の形状に応じた容積の加工室を有する加工ハウジングを選択して使用することができ、被照射体が小さい場合には、小さい容積の加工室を有する加工ハウジングを使用することにより密閉空間を小さくすることができるので、密閉空間内の気圧を短時間で調整することができて作業効率が向上する。
また被照射体を加工室に取付け及び取外しする際に、加工ハウジングを電子ビームハウジングから離脱させることができるため操作性が向上する。さらに複数の加工ハウジングを取り替えて使用することができるので、被照射体を加工中に別の加工ハウジング内に次に加工する被照射体を設置することができて、作業時間を短縮することができる。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置が、加工ハウジングが電子ビームハウジングから離脱しているとき、電子ビームハウジング及び/又は加工ハウジングが連結面に平行な平面上で移動可能に構成されている場合には、加工ハウジングの入射口が電子ビームハウジングの出射口に対して移動可能となるので、被照射体の非特定任意の部位に出射口を対向することが可能となり大きな表面積の局部別加工ができるので、加工室内に被照射体を平面移動させるために必要なストローク分のスペースをとる必要がなく、加工室は被照射体の形状に合わせた最小の容積で形成することができる。これにより加工室内の気圧の調整をさらに短時間で行なうことができ、作業効率が向上する。
また本発明の電子ビーム照射表面改質装置が、加工ハウジングが、電子ビーム発生室側からみて、前記入射口の少なくとも一部を外部に臨ませる位置まで移動可能に構成されている場合には、作業者が外部に臨んだ入射口から加工ハウジング内部の被照射体の状態を容易に目視することが可能となる。
また本発明の電子ビーム照射表面改質装置が、電子ビームハウジングの出射口を開閉する開閉手段を備えている場合には、調整した気圧を保持した状態で電子ビーム発生室を密閉することができるので、電子ビームハウジングから加工ハウジングを離脱させて被照射体を加工室に取付け及び取外ししたり、被照射体の加工状態を調べたりした後、再度加工ハウジングを電子ビームハウジングに連結させて、電子ビームを照射するときには、電子ビーム発生室以外の密閉空間を気圧調整すればよいため、気圧調整にかかる時間を短縮することができて作業効率が向上する。
また本発明の電子ビーム照射表面改質装置が、開閉手段が前記出射口に対応する孔を有する平坦な閉鎖板と、該閉鎖板を出射口と孔とが重なる位置及び重ならない位置に移動させる閉鎖板移動手段とを備え、該閉鎖板移動手段が、閉鎖板を重なる位置と重ならない位置との間で移動させるときに、閉鎖板の平面方向以外の方向に移動させる場合には、電子ビームハウジングと閉鎖板とがシールされた状態で移動することがないので、閉鎖板の平面方向移動により生じる摩擦を防ぐことができる。
以下、本発明の一実施の形態である電子ビーム照射表面改質装置1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1の正面断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1の右側面図である。なお本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は便宜上、電子銃20が位置する側を上側、テーブル61が位置する側を下側、図1の手前側を前側、該前側から見た左右方向(図1の左右方向)を左右方向として説明する。また電子ビーム照射表面改質装置1の前側を作業者Pの作業位置とする。
本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、図1、図3に示す如く、床面に設置された略直方体の架台11と、該架台11の後方上面に立設されたコラム12と、後方が該コラム12の上面に載置された長方形の天板13とにより骨格構造が形成され、架台11は天板13よりも前側に突出するように形成されている。そして天板13の上方には、電子ビームを発生する電子ビーム発生部22を備えた電子銃20が配設され、下方には電子ビームが照射される被照射体Wを収容する加工室31を形成する加工ハウジング30が配設されている。
電子銃20は、上壁21aを有し下端に電子ビームが出射する第一の出射口としての筒口21bを有する筒状の電子銃筒21と、該電子銃筒21の内部に配置される電子ビーム発生部22とを備えるものであって、電子ビーム発生部22が配置され電子銃筒21により形成される空間が電子ビーム発生室25となって、該電子ビーム発生室25には例えばアルゴンガス等の低圧電離気体が充填されてプラズマが生成される。
電子銃筒21は、下端部外周から外方に向かって突出する鍔部28を有し、該鍔部28の下端面にはリング状のシール部材29が、電子ビームの照射を直接受けないように出射口21bを囲んで嵌合されている。また電子銃筒21の外周には磁場を発生させるソレノイド26が配設され、該ソレノイド26に励磁する電源として図示しない励磁回路が備えられている。このソレノイド26は電子ビーム発生室25に磁場を形成し、プラズマと電子ビームの安定をはかっている。
さらに電子銃筒21の外周には電子ビーム発生室25を真空にするための図示しない排気ポンプと接続する真空用配管27a及びアルゴンガス等の電離気体が充填された図示しないガスボンベと接続するガス用配管27bが設けられている。
電子ビーム発生部22は、電子ビーム発生室25の上方にカソード23、上下方向中央付近にプラズマ陽極24を備え、これらは電子銃筒21の筒軸と同軸線上に配設されている。
カソード23は、電子を放出するものであって、円筒状の金属または黒鉛により形成されている。カソード23の上端には電子銃筒21の上壁21aを貫通し、上下方向に移動可能なカソード軸23aが電気絶縁されて接続され、図示しない導線により高圧電源(図示しない)と接続されている。カソード23はカソード軸23aによって必要に応じて上下移動し、後述の照射条件を変更することが可能である。
プラズマ陽極24は、プラズマを安定に保つために反射放電方式が用いられて円環状に形成され、カソード23から放出された電子がプラズマ陽極24の内側を通過する。そしてカソード23を陰極、被照射体Wをターゲットとして、両極間に高圧コンデンサ放電を発生させてμs程度の電子ビームパルスを発生させる。プラズマの発生は、プラズマ陽極24と電子銃筒21の内壁との間に励磁回路によって、アルゴンガス等の低圧電離気体をプラズマ化する。
電子ビームの照射条件は電子ビームの放射エネルギを変化させることによって変更することが可能である。前記放射エネルギは、カソード電圧、カソード23と被照射体Wとの距離及び電離ガスの圧力をそれぞれ変更することによって変化させることが可能であり、表面改質に応じて電子ビーム照射表面改質装置1を制御する図示しないシステムによって適宜調整可能に構成されている。
電子銃20の下方には電子銃筒21の筒口21bを開閉する開閉手段としての開閉ユニット40が配設されている。該開閉ユニット40は、鍔部28の外周面と一体に接続し内部にユニット空間41aを形成する箱状のユニット外板41と、ユニット空間41aに配置される閉鎖板42と、該閉鎖板42を移動させる閉鎖板移動機構部(閉鎖板移動手段)43とを備えている。またユニット外板41の下端面には、電子銃筒21の筒口21bと対応する下孔41bが形成され、閉鎖板42にも前記筒口21bと対応する孔42aが形成されている。そして筒口21bと孔42aとが重なる位置にあるときは筒口21bが開状態、重ならない位置にあるときは筒口21bが閉状態となり、筒口21bが開状態及び閉状態になるように閉鎖板42が閉鎖板移動機構部43によって移動される。
閉鎖板移動機構部43は、図2に示す如く、閉鎖板42の右端略中央に位置する四角形の切欠きが形成された閉鎖板切欠部42bに固着されたジョイント431と、一端に該ジョイント431と係合する連結棹432を備えユニット外板41を貫通した他端にピストン434が接続された操作軸433と、一端がユニット外板41の外面と接続し内面をピストン434が左右方向に移動するシリンダ435とから構成された動力部を備えている。連結棹432のジョイント431側先端には球状止具432aが設けられている。なおシリンダ435には図示しないポンプが接続されて、シリンダ435内部にピストン434を移動させる圧力を発生させる。ジョイント431は、上面に前方から後方へ貫通した凹部431aを有し、該凹部431aの右壁に上端から下方に向かって縦長に切欠かれたジョイント切欠部431bを有している。凹部431aには球状止具432aが位置し、ジョイント切欠部431bには連結棹432が挿通する。そしてピストン434が左右に移動すると、該移動に伴って連結棹432、球状止具432a及びジョイント431を介して閉鎖板42に左右方向の動力が加えられる。
図4に閉鎖板移動機構部43及び閉鎖板42の主要部斜視図を示す。閉鎖板移動機構部43は、図2に示す如く、ユニット外板41の前壁及び後壁の内面左右にそれぞれ固着され、図4に示す如く、左方から右方に向かうにつれて上昇する案内溝436aを有する4つのガイド板436と、図2、図4に示す如く、閉鎖板42の上面の左右前後に固着された4つのガイドピンホルダ437と、一端がガイドピンホルダ437に固着し、他端が案内溝436aと係合する4つのガイドピン438とを備え、上述のように閉鎖板42に左右方向の動力が加えられるとガイドピン438が案内溝436aに案内されて斜めに移動することにより、閉鎖板42を筒口21bと孔42aとが重なって筒口21bを開状態とする開位置及び重ならないで筒口21bを閉状態とする閉位置に移動させている。ガイドピン438が案内溝436aの左端に位置するときに筒口21bが開状態となり右端に位置するときに筒口21bは閉状態となって、該閉状態のときには閉鎖板42の上面が鍔部28の下端面に当接する。このとき下端面には上述のようにシール部材29が配設されているので、電子ビーム発生室25を気密にすることができる。
なお閉鎖板42が左右に移動する際には、案内溝436aの作用によって上下方向にも移動するが、この上下方向の移動は縦長のジョイント切欠部431bによって操作軸433には伝わらないようになっている。また閉鎖板移動機構部43が閉鎖板42を、前記重なる位置と前記重ならない位置との間で移動させるときに、斜め方向すなわち閉鎖板42の平面方向以外の方向に移動させるので、閉鎖板42上面と鍔部28の下端面とがシールされた状態で移動することがない。従って閉鎖板42の平面方向移動によって水平摩擦が生じるのを防止することができる。
上記のように形成された電子銃20及び開閉ユニット40は、ユニット外板41の下端面を上述の天板13の上面に固着して載置される。なお本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、電子銃筒21と、ユニット外板41と、天板13とで構成されるハウジングを、電子ビームハウジング10とする。また天板13には電子銃筒21の筒口21bすなわち第一の出射口と対応する天板孔13aが形成され、該天板孔13aが、電子ビームが出射する第二の出射口となる。このとき天板孔13aと下孔41bとは連通する。
本発明において特徴的なのは、上述した電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とが分離して構成され、電子ビーム発生室25と加工室31とが連通した密閉空間が形成されるように加工ハウジング30を電子ビームハウジング10に連結させ、かつ、加工ハウジング30を電子ビームハウジング10から離脱させるべく、加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aを接近させ、または、離脱するように移動させる連結離脱手段を備えていることである。このとき加工ハウジング30の上端面30dが加工ハウジング側連結面、天板13の下端面10aが電子ビームハウジング側連結面となる。
加工ハウジング30は、上端に電子ビームが入射する入射口30aを有する箱状であって、上端外周に外方に向かって環状に突出した突出部30bを有している。該突出部30bは上端面に環状溝30cが形成され、該環状溝30cに加工側シール部材32が装着されている。加工ハウジング30の内部は、電子ビームが照射される被照射体Wが直接載置されて収容される加工室31となっている。また加工ハウジング30の外面には加工室31内の気圧調整をする図示しない排気ポンプと接続する真空用配管33が接続されている。なお被照射体Wは表面改質を行う部分を上面にして載置され、加工ハウジング30の上端面より下方に位置するように加工室31に配置される。
そして加工ハウジング30は、後述のテーブル61を介して、上下方向(天板13の下端面10aに連結または離脱する方向)に移動する連結離脱手段としての上下移動機構部50に載置される。このとき加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aとは平行になる。上下移動機構部50は、図1に示す如く、テーブル61が載置される上下台51と、架台11の略中央に設置された上下移動用流体シリンダ52及び上下移動用ピストン53と、一端が該上下移動用ピストン53と連結し他端が上下台51の下端面と接続する上下軸54と、コラム12よりも前方の左右前後の4箇所に一端が上下台51に固着された棒状のガイドバー55と、架台11に備えられガイドバー55が挿入するブッシュ11aとから概略構成されている。
上下台51は、図3に示す如く、前側端面が架台11の前側端面と同一平面に位置し、後側端面はコラム12と若干の間を有するように形成されている。なお上下移動用流体シリンダ52には図示しないポンプが接続されて、上下移動用シリンダ52内部に上下移動用ピストン53を移動させる圧力を供給する。そして上下移動用ピストン53が上下移動用流体シリンダ52の内面を上下に移動すると、該移動に伴って上下台51が上下軸54を介して上下移動する。このとき上下移動はガイドバー55がブッシュ11aに案内されることにより上下方向以外の移動が規制される。
上記のように構成された上下移動機構部50の上下台51にテーブル61を介して載置された加工ハウジング30は、電子ビームの照射時に、加工ハウジング30の上端面30dと、天板13の下端面10aとが接触するように上下移動機構部50によって上方向に移動される。このとき加工ハウジング30には上述のようにシール部材32が装着されているので、天板13の下端面10aとの気密を保持できる。なお天板13の下端面10aは加工ハウジング30を気密に連結させるために平滑な仕上げ加工がなされている。そして、加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aとがシール部材32を介して気密に連結することにより、上述の電子ビーム発生室25と加工室31とが、天板孔13a、下孔41b、筒口21b及びユニット空間41aを介して連通し、これらが密閉された一つの密閉空間を形成する。
さらに、加工ハウジング30は該加工ハウジング30を載置する載置台である上下台51上で、天板13の下端面10aと平行な平面内で、すなわち上下台51の上面上で移動可能に構成されている。具体的には、上下台51上にテーブル61を載置し、該テーブル61上に加工ハウジング30を載置するとともに、テーブル61と上下台51との間の摩擦を小さくして、上下台51上でテーブル61を手動により容易に移動可能とする。なお上下台51の上面はテーブル61が滑動し易いように平滑な仕上げ加工がなされている。
前記摩擦を小さくする方法として浮上機構60を使用する。ここで図5に浮上機構60の断面図を示す。図5に示す如く、テーブル61の内部には空気室61aが形成され、テーブル61の外面には空気室61a内に空気を供給する図示しない圧縮空気源と接続する配管61bが接続されている。またテーブル61の下端面には穴で構成された適宜な数のポケット61cが全周に亘って形成され、該ポケット61cは、例えば多孔質焼結金属等の多孔質材料で形成された詰栓61dを介して空気室61aと連通している。そして配管61bから空気室61a内に圧縮空気を送ると、該空気は詰栓61dを通過してポケット61cに送られる。これによりポケット61cの圧力が上昇し、上下台51とテーブル61の上面の間に空気膜が生じテーブル61が浮上し、上下台51上面を容易に滑動することが可能となる。またテーブル61に傾きが生じると、各ポケット61c間には圧力差が生じるので、詰栓61dを通過する空気流量が自動的に変化して空気膜の厚さは一定に保持される。
上述のように構成された浮上機構60は、テーブル61すなわち加工ハウジング30を手動により上下台51の上面で移動させることができる。このとき上下台51の上面は目盛を備えているので、テーブル51の位置を容易に決定することができる。そして上下台51の前側端面が天板13の前側端面よりも突出して配設されているので、加工ハウジング30はテーブル61と共に、上下台51の前端付近まで移動することができ、電子ビーム発生室25からみて入射口30aの少なくとも一部を外部に臨ませる位置まで移動することができる。これにより作業者Pが加工ハウジング30を自由に移動させることができるので、被照射体Wの照射部位を電子ビームの第一の出射口である筒口21bに位置決めしたり、被照射体Wの取り付け、交換あるいは結果の観察を容易に行なうことができる。
なお電子ビーム照射表面改質装置1は、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とが分離されて構成されているが、電子ビームがカソード23から被照射体Wに向けて出射されるときには、カソード23及び被照射体Wがそれぞれ電源に接続されていなければならない。そのため被照射体Wと電源は導線により確実に接続される。
次に上記のように構成された電子ビーム照射表面改質装置1の動作について説明する。先ず加工室31の大きさが異なる複数の加工ハウジング30の中から被照射体Wの大きさ等の形状に応じた加工室31を有する加工ハウジング30を選択し、上下台51の上面前側に移動したテーブル61に載置する。このとき上下台51は下側に移動されているので、加工ハウジング30は天板13から離れて位置する。次に表面改質を行なう面を上面にして被照射体Wを加工室31内に配置する。そしてテーブル61を電子銃20の下方に移動させて、第一の出射口である筒口21bから出射された電子ビームが通過する第二の出射口である天板孔13aと被照射体Wの照射部位とを合致させる。
照射位置が複数あるときは、各照射時に表面改質を施したい被照射体Wの照射部位に応じて、必要であればテーブル61を手動で移動させ所望の照射部位に自由に位置決めすることができる。
次に上下移動機構部50により上下台51を上昇させて加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aとを接触させる。そして電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とが連結した状態で電子ビーム発生室25と加工室31とが、天板孔13a、下孔41b、筒口21b及びユニット空間41aを介して連通し、一体的に密閉された密閉空間を形成する。その後、真空用配管27a、33に接続された排気ポンプを作動させて前記密閉空間内の気圧を所定値にするために気圧の調整を開始する。これにより加工室31の気圧が低下して加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aとの接触がさらに密になる。
そしてこの密閉空間にガス用配管27bからアルゴンガスを注入し、電子銃20により被照射体Wの照射部位への電子ビームの照射を行なう。なおこのとき照射条件は、上述した図示しないシステムによって制御される。
被照射体Wに必要な電子ビームの照射が終了した後、閉鎖板移動機構部43により閉鎖板42を、筒口21bを閉じる方向(図1中右方向)へ移動させ、電子ビーム発生室25を該電子ビーム発生室25内の低圧を保持した状態で密閉する。そして真空用配管33から加工室31に空気を供給して、加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aとの連結を解除し、その後、上下台51を上下移動機構部50により降下させ、さらにテーブル61を上下台51前側の作業位置に移動させる。そして作業者が被照射体Wの取り外し作業を行い、さらに次に表面改質を行なう被照射体Wを取り付ける。このとき次の被照射体Wの形状に応じて、加工ハウジング30を取り替えてもよい。
次に表面改質を行なう被照射体Wが加工室31に配置された加工ハウジング30を、上記と同様の動作により電子ビームハウジング10に連結させる。そして真空用配管33に接続された排気ポンプを作動させて加工室31、天板孔13a、下孔41b及びユニット空間41a内の気圧を電子ビーム発生室25と同じ気圧になるように調整する。このとき電子ビーム発生室25は最初の気圧が保持されているので、次の電子ビーム照射時には、電子ビーム発生室25以外の密閉空間を気圧調整すればよいため、気圧調整にかかる時間を短縮することができて作業効率が向上する。
そして電子ビーム発生室25と加工室31とが同気圧となった後で、筒口21bが開状態となるように閉鎖板移動機構部43により閉鎖板42を移動させる。そして密閉空間にガス用配管27bからアルゴンガスを吸入し、電子銃20により被照射体Wの照射部位への電子ビームの照射を行なう。そして上記動作を繰り返し行うことにより、所望の数の被照射体Wの表面改質を行なう。このようにして本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1による電子ビームの照射作業が行なわれる。なお、同一被照射体Wであって照射部位だけ変更する場合には連結位置を変える操作のみを行えばよい。
本発明の電子ビーム照射表面改質装置1は、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とが分離して構成され、電子ビーム発生室25と加工室31とが連通した密閉空間が形成されるように加工ハウジング30を電子ビームハウジング10に連結させ、かつ、加工ハウジング30を電子ビームハウジング10から離脱させるべく、加工ハウジング30の上端面30dと天板13の下端面10aを接近させ、または、離脱するように移動させる連結離脱手段を備えているので、被照射体Wの形状に応じた容積の加工室31を有する加工ハウジング30を選択して使用することができ、被照射体Wが小さい場合には、小さい容積の加工室31を有する加工ハウジング30を使用することにより密閉空間を小さくすることができるので、密閉空間内の気圧を短時間で調整することができて作業効率が向上する。
また被照射体Wを加工室31に取付け及び取外しする際に、加工ハウジング30を電子ビームハウジング10から離脱させることができるため操作性が向上する。さらに複数の加工ハウジング30を取り替えて使用することができるので、被照射体Wを加工中に別の加工ハウジング30内に次に加工する被照射体Wを設置することができて、作業時間を短縮することができる。
また本発明の電子ビーム照射表面改質装置1は、加工ハウジング30が電子ビームハウジング10から離脱しているとき、加工ハウジング30が連結面としての加工ハウジング30の上端面30d及び天板13の下端面10aに平行な平面上で移動可能に構成されているので、加工ハウジング30の入射口30aが電子銃筒21の筒口21bに対して移動可能となるため、被照射体の非特定任意の部位に第一の出射口である筒口21bを対向することが可能となり大きな表面積の局部別加工ができるので、加工室31内に被照射体Wを平面移動させるために必要なストローク分のスペースをとる必要がないため、加工室31は被照射体Wの形状に合わせた最小の容積で形成することができる。これにより加工室31内の気圧の調整をさらに短時間で行なうことができ、作業効率が向上する。
また本発明の電子ビーム照射表面改質装置1は、加工ハウジング30が、電子ビーム発生室25側からみて、入射口30aの少なくとも一部を外部に臨ませる位置まで移動可能に構成されているので、作業者Pが外部に臨んだ入射口30aから被照射体Wの状態を容易に目視することが可能である。
なお本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、連結離脱手段として上下に移動する上下移動機構部50を備えたが、本発明の電子ビーム照射表面改質装置はこれに限られるものではなく、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とを連結及び離脱できるものであれば、いかなる機構部であってもよい。また本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1の連結離脱手段は、加工ハウジング30を移動させるものであるが、本発明の電子ビーム照射表面改質装置はこれに限られるものではなく、電子ビームハウジング10を移動させるものであってもよい。
なお本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、加工ハウジング30を連結面に平行な平面上で移動可能に構成したが、本発明の電子ビーム照射表面改質装置はこれに限られるものではなく、電子ビームハウジングを連結面に平行な平面上で移動可能に構成してもよい。
本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、加工ハウジングを平面内で手動により移動可能としたが、本発明はこれに限られるものではなく、平面移動手段によって移動可能としてもよい。具体的には、載置台として公知のXYテーブル(平面移動手段)を使用し、該XYテーブルで加工ハウジングを移動させる。
また本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、上述のように開閉ユニット40を、第一の出射口としての筒口21bを開閉するものとしたが、本発明の電子ビーム照射表面改質装置はこれに限られるものではなく、第二の出射口としての天板孔13aを開閉するものであってもよい。この場合、天板孔13aを直接開閉する構造であっても、例えば下孔41bを介して開閉する等の間接的に開閉する構造であってもよい。天板孔13aを開閉可能な構成にすることにより、少なくとも電子ビーム発生室25とユニット空間41aとを所定の気圧を保持した状態で密閉することができるので、次の電子ビーム照射時には、前記密閉された空間以外の密閉空間を気圧調整すればよいため、気圧調整にかかる時間をさらに短縮することができて作業効率が向上する。
本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は上述のように開閉ユニット40を備えるものとしたが本発明の電子ビーム照射表面改質装置はこれに限られるものではなく、開閉ユニット40を備えていないものであってもよい。また本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1は、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とが直接連結するものであるが、本発明の電子ビーム照射表面改質装置はこれに限られるものではなく、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とが他の部材を介して間接的に連結してもよい。
以下、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とを別の方法で連結させた第二及び第三の実施形態について図面を参照して説明する。なお第二及び第三の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置は、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30との連結方法については異なるが他の部分は上述した実施形態と同様であるため、同一箇所は同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。図6に第二の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’の主要部断面図、図7に第三の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’’の主要部断面図を示す。
第二の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’は、図6に示す如く、上端に入射口30aを有する箱状であって、上端外周に外方に向かって環状に突出した突出部30bを有する加工ハウジング30の、突出部30bの上端面30d’を、下端部外周に一体的に設けられ外方に向かって突出する鍔部28を有する電子銃筒21の、鍔部28の下端面10a’に、電子ビーム発生室25と加工室31とを連通させて接触させ、電子ビームハウジング10と加工ハウジング30とを連結させている。なお電子ビーム発生室25と加工室31とを一体に密閉した空間の気密性を高めるために加工ハウジング30の突出部30b上端面30d’にはシール部材32が装着されている。なお第二の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’は、鍔部28を有する電子銃筒21を電子ビームハウジング10’とする。
また第三の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’’は、図7に示す如く、上端に入射口30aを有する箱状の加工ハウジング30の上端面30d’’を、電子銃筒21の下端面10a’’に、電子ビーム発生室25と加工室31とを連通させて、直接連結させている。なお電子ビーム発生室25と加工室31とを一体に密閉した空間の気密性を高めるために加工ハウジング30の上端面30d’’にはシール部材32が装着されている。なお第三の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’’は、電子銃筒21を電子ビームハウジング10’’とする。
なお上述した第二及び第三の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置1’、1’’が、第一の電子ビーム照射表面改質装置1と同様に、骨格構造として天板13を備えてなるものである場合には、天板13を含めて電子ビームハウジング10’、10’’とし、電子ビームハウジング10’、10’’と加工ハウジング30とが、連結するものであってもよい。
本実施形態の電子ビーム照射表面改質装置の主要部断面図 図1のII-II線断面図 図1の右側面図 閉鎖板移動機構部及び閉鎖板の主要部斜視図 浮上移動機構の断面図 第二の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置の主要部断面図 第三の実施形態の電子ビーム照射表面改質装置の主要部断面図
符号の説明
1 電子ビーム照射表面改質装置
10 電子ビームハウジング
10a 電子ビームハウジング側連結面(下端面)
13 天板
13a 天板孔(第二の出射口)
20 電子銃
21 電子銃筒
21b 筒口(第一の出射口)
22 電子ビーム発生部
25 電子ビーム発生室
30 加工ハウジング
30a 入射口
30d 加工ハウジング側連結面(上端面)
31 加工室
40 開閉ユニット(開閉手段)
42 閉鎖板
42a 孔
43 閉鎖板移動機構部(閉鎖板移動手段)
50 上下移動機構部(連結離脱手段)
60 浮上機構
B 電子ビーム
P 作業者
W 被照射体

Claims (2)

  1. 被照射体に照射して表面改質を行う電子ビームを発生する電子ビーム発生部を設けた電子ビーム発生室と、該電子ビーム発生室を形成し、前記電子ビームが出射する出射口を有する電子ビームハウジングと、前記出射口から出射された電子ビームが照射される被照射体を収容する加工室を形成し、前記電子ビームが入射する入射口を有する加工ハウジングと、を備えてなる電子ビーム照射表面改質装置において、
    前記電子ビームハウジングと前記加工ハウジングとが上下に分離して構成され、
    前記電子ビーム発生室と前記加工室とが前記出射口と前記入射口とを介して連通し密閉空間が形成されるように前記加工ハウジングを前記電子ビームハウジングに連結させ、かつ、前記加工ハウジングを前記電子ビームハウジングから離脱させるべく、前記加工ハウジング及び前記電子ビームハウジングの双方に設けられた平行に対向する連結面を接近させ、または、離脱するように、前記電子ビームハウジング及び/又は前記加工ハウジングを上下方向に移動させる連結離脱手段を備え、前記加工ハウジングが前記電子ビームハウジングから上下方向に離脱しているとき、前記電子ビームハウジング及び/又は前記加工ハウジングが前記連結面に平行な平面上で移動可能に構成され、
    前記電子ビームハウジングの前記出射口を開閉する開閉手段を備え、
    前記開閉手段が、前記出射口に対応する孔を有する平坦な閉鎖板と、該閉鎖板を前記出射口と前記孔とが重なる位置及び重ならない位置に移動させる閉鎖板移動手段とを備え、
    前記閉鎖板移動手段が、前記閉鎖板が前記重なる位置と前記重ならない位置との間で移動するときに斜めに移動することにより、前記閉鎖板の平面方向以外の方向に移動して、前記開閉手段の閉状態において前記電子ビーム発生室と前記閉鎖板とが当接することを特徴とする電子ビーム照射表面改質装置。
  2. 前記加工ハウジングが、前記電子ビーム発生室側からみて、前記入射口の少なくとも一部を外部に臨ませる位置まで移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム照射表面改質装置。
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