JP6100058B2 - 酸化アルミニウム前駆体ゾル、その製造法、光学用部材の製造方法 - Google Patents
酸化アルミニウム前駆体ゾル、その製造法、光学用部材の製造方法 Download PDFInfo
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Description
(B)前記(A)の工程で得られた溶液に水、または触媒を含む水を添加し、混合して、前記アルミニウムアルコキシドまたはアルミニウム塩化合物の縮合物及び下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物を形成する工程と、
(C)前記(B)の工程で得られた溶液を60℃以上150℃以下に加熱して酸化アルミニウム前駆体ゾルを得る工程と、
を有する、アルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を成分として含有する粒子と、溶媒と、下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物を含む酸化アルミニウム前駆体ゾルを製造する方法であって、
前記酸化アルミニウム前駆体ゾルのパルスNMR測定によって得られた1H核のT2緩和曲線が、異なるT2緩和時間を持つ二つの緩和曲線の成分に分離され、そのうちより長いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCL(%)とし、より短いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCS(%)とし、下記式(1)によって求められるCSの割合をRCS(%)と定義した場合、RCSが23.5%以上50.0%以下となるように、前記β−ジケトン化合物の添加量、前記水、または触媒を含む水に含まれる水の添加量、または前記(B)の工程で得られた溶液を加熱する温度と、を調整することを特徴とする。
本発明に係る酸化アルミニウム前駆体ゾルは、アルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を成分として含有する粒子と、溶媒と、下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物とを含有する酸化アルミニウム前駆体ゾルであって、前記酸化アルミニウム前駆体ゾルのパルスNMR測定によって得られた1H核のT2緩和曲線が、異なるT2緩和時間を持つ二つの緩和曲線の成分に分離され、そのうちより長いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCL(%)とし、より短いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCS(%)とし、下記式(1)によって求められるCSの割合をRCS(%)と定義した場合、RCSが23.5%以上50.0%以下であることを特徴とする。
(1)溶媒に、β−ジケトン化合物と、アルミニウムアルコキシドまたはアルミニウム塩化合物を添加し、混合して、アルミニウム化合物を含有する溶液を作製する工程と、
(2)前記(1)の工程で得られた溶液に水、または触媒を含む水を添加し、混合して、前記アルミニウムアルコキシドまたはアルミニウム塩化合物の縮合物及び下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物を形成する工程と、
(3)前記(2)の工程で得られた溶液を60℃以上150℃以下に加熱して酸化アルミニウム前駆体ゾルを得る工程と、
を有する、アルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を成分として含有する粒子と、溶媒と、上記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物を含む酸化アルミニウム前駆体ゾルを製造する方法であって、
前記酸化アルミニウム前駆体ゾルのパルスNMR測定によって得られた1H核のT2緩和曲線が、異なるT2緩和時間を持つ二つの緩和曲線の成分に分離され、そのうちより長いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCL(%)とし、より短いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCS(%)とし、上記式(1)によって求められるCSの割合をRCS(%)と定義した場合、RCSが23.5%以上50.0%以下となるように、前記β−ジケトン化合物の添加量、前記水、または触媒を含む水に含まれる水の添加量、または前記溶液を加熱する温度と、を調整することを特徴とする。
式(2)において、MはNMR信号(磁化)を示し測定時間tの関数である。CAは系内に含まれる成分Aの存在比(%)、CBは系内に含まれる成分Bの存在比(%)、T2Aは成分Aの緩和時間(ms)、T2Bは成分Bの緩和時間(ms)を示す。
本発明の酸化アルミニウム前駆体ゾルは、アルミニウム化合物を溶媒中で水と接触させて得られるアルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を主成分として含有している。アルミニウム化合物をAl−X3(Xはアルコキシル基、アシロキシル基、ハロゲン基、硝酸イオンを表す)とした時に、その加水分解物とはAl−X2(OH)、Al−X(OH)2、あるいはAl−(OH)3で表される化合物である。前記加水分解物はその−OH基同士あるいは−X基と−OH基が反応してH2OあるいはXHの脱離を伴いながらAl−O−Al結合を形成する。その結果得られる1個以上のAl−O−Al結合を有し、直鎖構造または枝分かれ構造を持った化合物がアルミニウム化合物の縮合物である。前記粒子が非晶質であることが好ましい。
アルミニウム化合物などの金属化合物の具体例は以下に例示する。
R1COCHR3COR2
(式中、R1、R2は炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基もしくはアリール基を表す。)
このようなβ−ジケトン化合物の具体例は以下に例示する。
Ra’:平均面粗さ値(nm)、
S0:測定面が理想的にフラットであるとした時の面積、|XR−XL|×|YT−YB|、F(X,Y):測定点(X,Y)における高さ、XはX座標、YはY座標、
XLからXR:測定面のX座標の範囲、
YBからYT:測定面のY座標の範囲、
Z0:測定面内の平均の高さ。
2−エチルブタノールに、アルミニウム−sec−ブトキシド(ASBD、川研ファインケミカル製)と、β−ジケトン化合物とを添加し、均一になるまで混合攪拌した。触媒水として、0.01M希塩酸を2−エチルブタノール/1−エトキシ−2−プロパノールの混合溶媒に溶解してから、前記アルミニウム−sec−ブトキシドの溶液にゆっくり加え、暫く攪拌した。溶媒は最終的に2−エチルブタノール/1−エトキシ−2−プロパノールの混合比が7/3の混合溶媒になるように調整した。さらに加熱したオイルバス中で2から3時間以上攪拌することによって酸化アルミニウム前駆体ゾル1から9を調製した。調製に用いたβ−ジケトン化合物と各原料の使用量およびゾルの加熱温度は表1に示した。
酸化アルミニウム前駆体ゾルの粘度は標準ローター(1°34‘、R24)を装備した回転式粘度系(東機産業社、RE80型粘度計)を用いて測定した。酸化アルミニウム前駆体ゾルが25℃になるように恒温槽を用い、酸化アルミニウム前駆体ゾルの温度が安定するまで400秒待ち、測定を行った。測定結果は表2に示した。
粒度分布計(ゼータサイザーナノS、マルバーン製)を用い、ガラス製セルに約1mlの酸化アルミニウム前駆体ゾルを入れて25℃で測定した。屈折率を1.5、吸収を0.01、溶液粘度を上記測定粘度として解析を行った。そして、平均粒子径は粒度分布の極大値から求めた。測定結果は表2に示した。
酸化アルミニウム前駆体ゾルのパルスNMR測定は、パルスNMR測定装置(minispec、ブルカーオプティクス製)でCPMG法により、27℃の温度条件下で、1H核のT2緩和時間を測定した。繰り返し時間は5秒、積算回数は12回とした。測定時間t、長いT2緩和時間T2L、短いT2緩和時間T2S、T2緩和時間が短い成分CS、T2緩和時間が長い成分CL、T2緩和時間が短い成分CSの割合RCSは表2に示した。
片面が研磨され、もう一方の面はスリ加工された大きさ約φ30mm、厚さ約1mmの円盤状ガラス基板をアルカリ洗剤中で超音波洗浄した後、オーブン中で乾燥した。酸化アルミニウム前駆体ゾルを適量滴下し、任意の回転数で20秒間スピンコートを行った後、140℃の熱風循環オーブンで30分間焼成し、非晶性酸化アルミニウム膜を被膜した。同じ酸化アルミニウム前駆体ゾルに対して、回転数を変えて20秒間スピンコートを行った後、140℃の熱風循環オーブンで30分間焼成し、膜厚が異なる非晶性酸化アルミニウム膜を被膜した。これを複数繰り返し、膜厚が異なる非晶性酸化アルミニウム膜を複数形成した。分光エリプソメトリー(J.A.Woollam EC−400)でこれらの非晶性酸化アルミニウム膜の膜厚を測定した。光学顕微鏡(OLYMPUS MX50)で20倍の対物レンズで非晶性酸化アルミニウム膜表面を観察し、クラックの発生しない最大膜厚を評価した。この膜厚が160nm以上になることが望ましい。評価結果は表2に示した。
前記の方法で洗浄した平板ガラス(オハラ社製、S−LAH55、nd=1.83)に、酸化アルミニウム前駆体ゾル1を適量滴下し、回転数を1500rpmとして20秒間スピンコートを行った後、140℃の熱風循環オーブンで30分焼成し、非晶性酸化アルミニウム膜を被膜した。光学顕微鏡(OLYMPUS MX50)で20倍の対物レンズで非晶性酸化アルミニウム膜表面を観察し、クラックが発生しているかどうかを評価したところクラックが発生していることが分かった。次に、回転数を500rpmづつ増やし、2000rpm、2500rpm、3000rpm、3500rpm・・・に変えてそれぞれ非晶性酸化アルミニウム膜を被膜し光学顕微鏡(OLYMPUS MX50)で20倍の対物レンズで非晶性酸化アルミニウム膜表面を観察した。クラックが発生しているかどうかを評価したところ3000rpm以上の回転数でスピンコートした膜ではクラックが発生していないことが分かった。次に分光エリプソメトリー(J.A.Woollam EC−400)を用いてクラックが発生していない非晶性酸化アルミニウム膜の膜厚を測定した。クラックが発生しなかった最小の回転数およびその回転数でスピンコートを行った後、140℃の熱風循環オーブンで30分焼成して形成した非晶性酸化アルミニウム膜の膜厚(クラックの発生しない最大膜厚)を表2に示した。
酸化アルミニウム前駆体ゾル1の代わりに酸化アルミニウム前駆体ゾル2から6を用い、非晶性酸化アルミニウム膜を形成した以外は実施例1と同様の操作を行った。
酸化アルミニウム前駆体ゾル1の代わりに酸化アルミニウム前駆体ゾル7から9を用い、非晶性酸化アルミニウム膜を形成した以外は実施例1と同様の操作を行った。
実施例1から6と比較例1から3のRcsとクラックの発生しない最大膜厚の結果を比較すると、本発明に係る酸化アルミニウム前駆体ゾルをスピンコートにより基材上に塗布した後、140℃の熱風循環オーブンで30分焼成して形成した非晶性酸化アルミニウム膜の膜厚が160nm以上300nm以下であり、クラックに対してより有効であることが確認された。
2 酸化アルミニウム前駆体ゾル
3 酸化アルミニウム膜
4 酸化アルミニウムの突起を有する層
5 酸化アルミニウムの突起
6 酸化アルミニウムの突起を有する層6
7 突起
8 傾斜方向
9 基材表面の接線
10 酸化アルミニウム以外を主成分とする層
11 空間
Claims (14)
- アルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を成分として含有する粒子と、溶媒と、下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物とを含有する酸化アルミニウム前駆体ゾルであって、前記酸化アルミニウム前駆体ゾルのパルスNMR測定によって得られた1H核のT2緩和曲線が、異なるT2緩和時間を持つ二つの緩和曲線の成分に分離され、そのうちより長いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCL(%)とし、より短いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCS(%)とし、下記式(1)によって求められるCSの割合をRCS(%)と定義した場合、RCSが23.5%以上50.0%以下であることを特徴とする酸化アルミニウム前駆体ゾル。
(式中、R1、R2は炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基もしくはアリール基を表す。nは1以上3以下の整数である。)
- 前記アルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を成分として含有する粒子の平均粒子径が7.5nm以上35nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾル。
- (A)溶媒に、β−ジケトン化合物と、アルミニウムアルコキシドまたはアルミニウム塩化合物を添加し、混合して、アルミニウム化合物を含有する溶液を作製する工程と、
(B)前記(A)の工程で得られた溶液に水、または触媒を含む水を添加し、混合して、前記アルミニウムアルコキシドまたはアルミニウム塩化合物の縮合物及び下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物を形成する工程と、
(C)前記(B)の工程で得られた溶液を60℃以上150℃以下に加熱して酸化アルミニウム前駆体ゾルを得る工程と、
を有する、アルミニウム化合物の加水分解物および/またはその縮合物を成分として含有する粒子と、溶媒と、下記一般式(1)で表される有機アルミニウム化合物を含む酸化アルミニウム前駆体ゾルを製造する方法であって、
前記酸化アルミニウム前駆体ゾルのパルスNMR測定によって得られた1H核のT2緩和曲線が、異なるT2緩和時間を持つ二つの緩和曲線の成分に分離され、そのうちより長いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCL(%)とし、より短いT2緩和時間を有する緩和曲線の成分をCS(%)とし、下記式(1)によって求められるCSの割合をRCS(%)と定義した場合、RCSが23.5%以上50.0%以下となるように、前記β−ジケトン化合物の添加量、前記水、または触媒を含む水に含まれる水の添加量、または前記(B)の工程で得られた溶液を加熱する温度、を調整することを特徴とする酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
(式中、R1、R2は炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基もしくはアリール基を表す。nは1以上3以下の整数である。)
- 前記β−ジケトン化合物が、下記一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項3に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
一般式(2)
R1COCHR3COR2
(式中、R1、R2は炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基もしくはパーフルオロアルキル基、またはアリル基もしくはアリール基を表す。) - 前記溶液を加熱する温度を75℃以上130℃以下とすることを特徴とする請求項4に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
- 前記βジケトン化合物が、3−メチル−2,4−ペンタンジオンであることを特徴とする請求項5に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
- 前記水、または触媒を含む水に含まれる水の添加量を、前記アルミニウム化合物1モルに対し1.65モル以上2モル未満とすることを特徴とする請求項3乃至6いずれか一項に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
- 前記βジケトン化合物が、アセチルアセトンであることを特徴とする請求項4または5に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
- 前記βジケトン化合物が、3−エチル−2,4−ペンタンジオンであることを特徴とする請求項4または7に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
- 前記溶媒は炭素数5以上8以下の一価のアルコールであることを特徴とする請求項3乃至9いずれか一項に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルの製造方法。
- 光学用部材の製造方法であって、(a)基材の少なくとも一方の面上に、請求項1に記載の酸化アルミニウム前駆体ゾルを供給する工程、(b)前記基材上に供給した酸化アルミニウム前駆体ゾルの乾燥および/または焼成を行うことにより酸化アルミニウム膜を形成する工程、(c)前記酸化アルミニウム膜を60℃以上100℃以下の温水または水蒸気と接触させて酸化アルミニウムを含む結晶を析出させ酸化アルミニウムの結晶を含む凹凸構造を形成する工程を有することを特徴とする光学用部材の製造方法。
- 前記酸化アルミニウム前駆体ゾルを基材上に供給する工程は、スピンコート法を用いることを特徴とする請求項11に記載の光学用部材の製造方法。
- 前記酸化アルミニウム膜の膜厚は、160nm以上300nm以下であることを特徴とする請求項11または12に記載の光学用部材の製造方法。
- 前記凹凸構造は、酸化アルミニウムのナノ構造であって、酸化アルミニウム固有の屈折率より低い見かけの屈折率がコーティングの厚さ方向に変化している反射防止膜であることを特徴とする請求項11乃至13いずれか1項に記載の光学用部材の製造方法。
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