JP6099858B1 - 線状部材移送装置 - Google Patents

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Abstract

線状部材移送装置1は、有底筒状であり、底部42cと、開口42aと、側壁42bと、底部42cから所定距離P離れた位置に配置された絞りであり、底部42cの内径Wcよりも小さな内径Weを有する規制部42eと、線状部材を巻かれた状態で収容する第1室42dと、線状部材を伸ばした状態で収容する第2室42fと、を含む線状部材収容部42と、線状部材を移送する移送部43bと、ガイド43aと、を含む。

Description

本発明は、線状部材移送装置に関する。
従来、使用によって汚染された内視鏡管路を洗浄できるように、内視鏡管路に線状部材である洗浄ブラシを挿抜可能である内視鏡用挿通物移送装置がある。例えば、日本国特開2015−181801号公報には、収容部に収容された洗浄ブラシを内視鏡管路に送り出すことができ、かつ送り出された洗浄ブラシを収容部内に引き込んで巻回収容することができる内視鏡用挿通物移送装置が開示される。
しかし、従来の内視鏡用挿通物移送装置では、洗浄ブラシを収容部内に引き込んで巻回収容すると、洗浄ブラシの復元力によって、収容部開口から繰り出される繰出し力が発生し、繰出し力が移送部に加わる。一方で洗浄ブラシは、復元力によって収容部内においてばらばらに広がり、洗浄ブラシの巻回径や、巻回位置から移送部までの距離が一定にならない。したがって、移送部に加わる繰出し力が安定せず、内視鏡用挿通物移送装置は、安定して先端部の開口から洗浄ブラシを送り出せない、または引き込めない虞がある。
そこで、本発明は、線状部材収容部から繰り出される線状部材の繰出し力を安定させ、安定して線状部材を送り出すことができる線状部材移送装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の線状部材移送装置は、有底筒状であり、底部、前記底部から所定距離離れた位置に配置された開口、前記底部と前記開口とをつなぐ側壁、前記底部から所定距離離れた位置に配置された絞りであり、前記底部の内幅よりも小さな内幅を有する規制部、前記底部と前記側壁とにより形成され、前記規制部に連通され、線状部材を巻かれた状態で収容する第1室、および、前記開口と前記側壁とにより形成され、前記規制部に連通され、前記線状部材を伸ばされた状態で収容する第2室、を含む線状部材収容部と、前記線状部材を、前記底部から前記開口に向かう正方向、および、前記開口から前記底部に向かう逆方向に移送する移送部と、前記移送部と前記開口とをつなぎ、前記移送部から前記開口に向けて広がるように形成されているガイドと、を含む。
本発明の一態様の線状部材移送装置は、錐台形状を有し、底部と、前記底部との成す角度が90度未満である側壁と、前記側壁の先端に配置され、前記底部の内幅よりも小さな内幅を有する開口と、を含む線状部材収容部と、線状部材を、前記底部から前記開口に向かう正方向および前記開口から前記底部に向かう逆方向に移送する移送部と、を含む。
本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置の外観構成を示す後方斜視図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置のカバーを外した状態の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置の駆動部及び操作部の構成を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置の洗浄ブラシの例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置が取り付けられる内視鏡の外観構成の例を示す図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置のノズルをユニバーサルコード側管路へ向けた状態を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置の洗浄ブラシを線状部材収容部に収容させた状態を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置のノズルを挿入部側管路へ向けた状態を説明する説明図である。 本発明の実施形態の変形例1に係わる、線状部材移送装置の洗浄ブラシを線状部材収容部に収容させた状態を説明する説明図である。 本発明の実施形態の変形例2に係わる、線状部材移送装置の洗浄ブラシを線状部材収容部に収容させた状態を説明する説明図である。 本発明の実施形態の変形例3に係わる、線状部材移送装置の洗浄ブラシを線状部材収容部に収容させた状態を説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1の外観構成を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1の構成を示す断面図である。図3は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1の外観構成を示す後方斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1のカバー2を外した状態の外観構成を示す斜視図である。
線状部材移送装置1は、ノズル11と、嵌合部21と、切替部31と、保持部41と、駆動部51と、把持部61と、台座部71と、操作部81と、を有して構成される。
ノズル11は、後述する洗浄ブラシBを内視鏡Eの吸引シリンダ側開口E1(図7)に送り出すことができるように構成される。ノズル11は、例えば、プラスチック等によって構成される。ノズル11は、洗浄ブラシBを導入する導入口12と、洗浄ブラシBを導出する導出口13と、導入口12及び導出口13をつなぐ挿通路14と、を備える。挿通路14は、導入口12から導出口13に向けて窄まる筒状に形成される。ノズル11の角度が切り替えられた際に、ノズル11が内視鏡Eの吸引シリンダ側開口E1に設けられた口金E11に当たらないように、導出口13は、端面の少なくとも一部をノズル11の中心軸ANに直交する方向に対して傾斜して形成される。本実施形態では、導出口13の縁の片側15が、ノズル11の中心軸ANに直交する方向に対して傾斜して形成される。
嵌合部21は、後述する嵌合スリット24cを有し、内視鏡Eの外向フランジ状の口金E11に嵌合可能である。嵌合部21が口金E11に嵌合すると、導出口13は、口金E11に臨むように対向する。嵌合部21は、接続ガイド22と、スライド片23と、ケース体24と、延出板25と、を有して構成される。
接続ガイド22は、例えば、プラスチック等によって構成される。接続ガイド22では、胴部22aが柱状に形成され、先端が窄まるように形成され、肩部22b及び基部22cが鍔状に形成される。接続ガイド22では、圧縮バネ23aが、胴部22aに外嵌めされる。接続ガイド22がスライド片23に設けられた抉り部23bに取り付けられると、圧縮バネ23aが肩部22bに押し当たり、接続ガイド22は、接続ガイド22の先端方向に付勢される。先端方向に付勢された接続ガイド22は、基部22cがケース体24に押し当たることによって飛び出しが規制される。
スライド片23は、例えば、プラスチック等によって構成される。スライド片23は、ケース体24にスライド自在に内嵌めされる。スライド片23には、接続ガイド22を取り付けるための抉り部23bが設けられる。スライド片23は、圧縮バネ23aによって押し出す方向へ付勢されるボール23cを内蔵したボールプランジャー23dを有する。
ケース体24は、例えば、金属等によって構成される。ケース体24は、スライド片23に外嵌めされる。ケース体24は、スライド片23のスライド方向の位置を2段階に切替えできるように、ボールプランジャー23dのボール23cが嵌まる位置決め孔24a、24bを有する。ケース体24は、内視鏡Eの口金E11とスライド嵌合できるように、嵌合スリット24cを有する。嵌合スリット24cは、ノズル11及び接続ガイド22が露出するように形成される。ケース体24は、切替部31に軸支される回動軸24dを有する。嵌合部21は、回動軸24dを中心に回動自在である。
延出板25は、切替部31に接続されるように、ケース体24の両側部からそれぞれ延出する。延出板25の各々には、嵌合部21の回動範囲を規制できるように、切替部31の湾曲長孔33に遊嵌されるピン25aが設けられる。延出板25の各々には、嵌合部21の回動方向の位置を2段階に切替えることができるように、ボールプランジャー35(後述)の図示しないボールが嵌まる位置決め孔25b、25cを有する。
切替部31は、嵌合部21が内視鏡Eに嵌合された状態で内視鏡Eの吸引シリンダ側開口E1とノズル11の中心軸ANとの交差角度が複数の角度に切替わるように、嵌合部21及びノズル11を接続する。
切替部31は、例えば、プラスチック等によって構成される。切替部31は、嵌合部21を互いに挟むように対向配置される2つの支持板32を有する。2つの支持板32の各々には、嵌合部21の回動軸24dを軸支する軸受け孔34と、嵌合部21の回動範囲を規制する湾曲長孔33と、嵌合部21の回動角度を2段階に切替え可能であるボールプランジャー35とを有する。これにより、切替部31は、嵌合部21を軸支し、内視鏡Eの吸引シリンダ側開口E1とノズル11の中心軸ANとの交差角度を2段階に切替え可能である。
保持部41は、ノズル11の導出口13から導出される洗浄ブラシBを保持することができるように構成される。保持部41は、線状部材収容部42と、接続部43と、を有して構成される。
線状部材収容部42は、洗浄ブラシBが巻かれた状態で洗浄ブラシBを収容できるように構成される。線状部材収容部42は、例えば、プラスチック等によって構成される。線状部材収容部42は、開口42aへ向けて窄まる筒状の側壁42bと、円形状の底部42cと、第1室42dと、規制部42eと、第2室42fと、を有して構成される。開口42aには、接続部43のガイド43aが取り付けられる。
底部42cは、例えば、着脱自在なキャップによって構成される。底部42cは、リング引出し孔42g及びリング用フック42hを有する。図3に示すように、洗浄ブラシBのリングB4は、底部42cのリング引出し孔42gから引き出されてリング用フック42hに掛けられる。なお、底部42cは、リング引出し孔42g及びリング用フック42hを有さなくとも構わない。
第1室42dは、洗浄ブラシBを側壁42bに沿って湾曲させて巻回収容できるように、短筒状に形成される。
規制部42eは、第1室42dから延設され、第2室42fへ向けて環錐面状に窄まるように形成される。規制部42eは、底部42cよりも小さく形成され、底部42cから所定距離P離れた位置に設けられる。規制部42eは、第1室42dに巻回収容された洗浄ブラシBが押し当たることによって、洗浄ブラシBの広がりを規制する。
第2室42fは、規制部42eから延設され、洗浄ブラシBが直線状に伸ばされた状態で線状部材収容部42の軸方向に沿って底部42cから繰り出されるように、開口42aへ向けて窄まる有底筒状に形成される。
線状部材収容部42の底部42cから規制部42eまでの所定距離をP、規制部42eから後述する移送部までの所定距離をRとした場合、Rは、Pと同じ長さか、またはPよりも長いことが好ましい。
所定距離Pと、所定距離Rとの比は、所定距離Pを1とした場合に、所定距離Rは1以上、より好ましくは5以上である。また、所定距離Pを1とした場合に、所定距離Rは9以下であることが好ましい。すなわち、底部42cから規制部42eまでの距離と、規制部42eから移送部43bまでの距離との比は、1:1〜1:9である。なお、図2の様に移送部43bがローラ43bを含む場合、所定距離Rは規制部42eからローラ43bの中心までの距離である。
規制部42eの内径Weよりも、底部42cの内径Wcが大きくなるように形成される。規制部42eの内径Weと底部42cの内径Wcの差によって構成される段差の大きさは、線状部材の広がりを規制できるように、少なくとも適用される線状部材の最大径の半分以上の大きさとすることが望ましい。例えば、図6に示されるような、シャフトB1部分を含む線状部材を用いる場合、前記段差はシャフトB1の半径以上とすることが望ましい。
すなわち、線状部材収容部42は、有底筒状であり、円形の底部42cと、底部42cから所定距離離れた位置に配置された開口42aと、底部42cと開口42aとをつなぐ側壁42bと、底部42cから所定距離P離れた位置に配置された絞りであり、底部42cの内径よりも小さな内径を有する規制部42eと、底部42c及び側壁42bにより形成され、かつ規制部42eに連通され、洗浄ブラシBを巻かれた状態で収容する第1室42dと、開口42aと側壁42bとにより形成され、かつ規制部42eに連通され、洗浄ブラシBを伸ばした状態で収容する第2室42fと、を有する。
なお、本実施形態では、底部42cは円形であるが、底部42cは、円形でなくても構わない。底部42cは、例えば、長円形、楕円形、または、多角形等であってもよい。
接続部43は、線状部材収容部42の開口42aと、ノズル11の導入口12と、をつなぐように構成される。接続部43は、ガイド43a及び移送部であるローラ43bを有して構成される。図4に示すように、接続部43の上方には、着脱自在のカバー2が覆うように設けられ、カバー2を外すことにより、接続部43を露出させることができる。
ガイド43aは、ローラ43bと、線状部材収容部42の開口42aとの間に設けられ、ローラ43bと開口42aとをつなぎ、開口42aからローラ43bへ向けて窄まるように、言い換えれば、ローラ43bから開口42aへ向けて広がるように、形成される。ガイド43aは、洗浄ブラシBの先端のブラシB2(図6)を収容可能であり、ローラ43bに対して繰り出される洗浄ブラシBをガイドする。ガイド43aの内径は、ブラシB2の毛倒れを防ぐため、ブラシB2の外径より大きくすることが望ましい。
移送部であるローラ43bは、回転駆動することによって、洗浄ブラシBを、底部42cから開口42aへ向かう正方向、および、開口42aから底部42cへ向かう逆方向に移送可能である。ローラ43bは、互いに対向配置される駆動ローラ43b1及び従動ローラ43b2によって構成される。駆動ローラ43b1及び従動ローラ43b2の各々は、外周に、滑り止めのゴムリング43cを有する。駆動ローラ43b1は、駆動部51の駆動軸52に連結され、駆動部51によって回転駆動される。駆動ローラ43b1及び従動ローラ43b2の各々は、基端に、互いに噛み合う2つのギア43dを有する。駆動ローラ43b1は、2つのギア43dによって回転力を従動ローラ43b2に伝達し、駆動ローラ43b1とは逆方向へ従動ローラ43b2を回転させる。
図5は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1の駆動部51及び操作部81の構成を説明する説明図である。
図5に示すように、駆動部51は、モータ53と、制御基板54と、バッテリー55と、を有して構成される。
モータ53は、モータ軸に取り付けられたギア53aと、ギア53aに噛み合うギア53bと、ギア53bに連結された駆動軸52と、駆動軸52に連結された駆動ローラ43b1とに回転力を伝達させる。モータ53は、把持部61内に設けられる。モータ53は、制御基板54に接続される。モータ53は、制御基板54の制御の下、ローラ43bを回転駆動する。
制御基板54は、モータ53の回転を制御する回路を有して構成される。制御基板54は、台座部71内に設けられる。制御基板54は、バッテリー55及び操作部81に接続される。制御基板54は、操作部81を介して入力される指示入力に応じ、モータ53を回転させる。
バッテリー55は、制御基板54の制御の下、モータ53に電力を供給する。
操作部81は、電源スイッチ82及び進退スイッチ83を有して構成される。操作部81は、制御基板54に接続される。操作部81に対して指示入力があると、指示入力は、制御基板54に出力される。
電源スイッチ82は、電源のON/OFF切替えの指示入力ができるように構成される。
進退スイッチ83は、洗浄ブラシBの進退、すなわち、洗浄ブラシBの送り出し、引き込みの指示入力ができるように構成される。
続いて、線状部材移送装置1に収容され、線状部材移送装置1から送り出される洗浄ブラシBについて説明をする。
図6は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1の洗浄ブラシBの例を示す図である。
洗浄ブラシBは、シャフトB1、ブラシB2、先端チップB3、リングB4を有して構成される。
シャフトB1は、細い金属線をコイル状に密着巻きさせ、細長状に形成される。シャフトB1は、内視鏡管路に挿入され、先端に設けられたブラシB2を擦過させて内視鏡管路を洗浄できる十分な長さを有する。シャフトB1は、直線状に戻ろうとする復元力を有して構成される。また適切な復元力を持たせるため、シャフトB1にはあらかじめ変形や外力が加えてあってもよい。例えば、シャフトB1は曲がりぐせを有していてもよいし、外力によって軟化させられていてもよい。
ブラシB2は、シャフトB1の先端に設けられる。ブラシB2は、内視鏡管路を擦過しながら通過できる大きさによって形成される。なお、ブラシB2に代え、スポンジ又はゴム等、内視鏡管路を擦過しながら通過できる他の部材を有しても構わない。
先端チップB3は、ローラ43bが洗浄ブラシBを引き込みやすくなるように、シャフトB1の先端に設けられる。
リングB4は、シャフトB1の後端に設けられ、保持部41のリング用フック42hに掛けることができる。なお、リングB4は、設けなくても構わない。
洗浄ブラシBがローラ43bの回転によって線状部材収容部42に引き込まれると、シャフトB1は、線状部材収容部42の側壁42bに沿って順次湾曲し、巻かれた状態で線状部材収容部42に収容される。言い換えると、洗浄ブラシBの巻回状態を、洗浄ブラシBの送り出しまたは引き込みを阻害しない程度のばらつきに抑えることができる。
洗浄ブラシBの繰出し力によって先端チップB3がローラ43bに押し当たり、ブラシB2は、ガイド43a内に配置される。
(作用)
続いて、線状部材移送装置1の作用について説明をする。
図7は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1が取り付けられる内視鏡Eの外観構成の例を示す図である。図8は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1のノズル11をユニバーサルコード側管路E12cへ向けた状態を説明する説明図である。図9は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1の洗浄ブラシBを線状部材収容部42に収容させた状態を説明する説明図である。図10は、本発明の実施形態に係わる、線状部材移送装置1のノズル11を挿入部側管路E12dへ向けた状態を説明する説明図である。
図7に示すように、内視鏡Eは、吸引シリンダ側開口E1と、送気送水シリンダ側開口E2とを有する。吸引シリンダE12は、筒状に形成され、内部に、ユニバーサルコード側開口E12aと、挿入部側開口E12bと、を有する。送気送水シリンダE22は、筒状に形成され、図示しない送気管路と送水管路とに接続される。
図8に示すように、接続ガイド22が送気送水シリンダE22に挿入されると、送気送水シリンダ側開口E2の縁は、接続ガイド22の肩部22bに押し当たる。すると、接続ガイド22の肩部22bが、圧縮バネ23aの付勢力に抗して押し上がり、吸引シリンダE12の口金E11は、嵌合スリット24cから嵌合部21のケース体24の内側に入り込む。続いて、吸引シリンダE12から送気送水シリンダE22に向かう方向へ内視鏡Eがスライドされると、内視鏡Eに挿入された接続ガイド22とともにスライド片23がスライドし、ボールプランジャー23dのボール23cが位置決め孔24bに嵌まって位置決めされる。これにより、吸引シリンダE12の口金E11がケース体24にスライドして嵌合され、ノズル11は、吸引シリンダE12内のユニバーサルコード側開口E12aに向けられる。
電源スイッチ82によって電源をON状態にし、進退スイッチ83によって洗浄ブラシBの送り出しの指示入力をすると、指示入力が制御基板54に入力され、制御基板54は、モータ53に電流を流し、モータ53を回転させ、ローラ43bを回転させる。すると、ローラ43bは、繰出し力によってローラ43bに押し当たる洗浄ブラシBの先端チップB3を引き込み、洗浄ブラシBのシャフトB1をノズル11に移送し、ノズル11から洗浄ブラシBを送り出す。送り出された洗浄ブラシBは、ユニバーサルコード側開口E12aからユニバーサルコード側管路E12cに入り、ユニバーサルコード側管路E12c内を擦過し、洗浄する。
進退スイッチ83によって洗浄ブラシBの引き込みの指示入力をすると、制御基板54は、送り出しとは逆方向に、モータ53を回転させる。モータ53が回転すると、ローラ43bは、洗浄ブラシBのシャフトB1を引き込む。図9に示すように、引き込まれた洗浄ブラシBのシャフトB1は、第2室42f及び規制部42eを通過して第1室42dに達し、線状部材収容部42の側壁42bに沿って順次湾曲し、巻かれた状態で第1室42dに収容される。第1室42dに収容されたシャフトB1が復元力によって広がろうとすると、シャフトB1が規制部42eに押し当たり、シャフトB1の広がりは規制される。洗浄ブラシBの先端チップB3がローラ43bを通過すると、洗浄ブラシBの引き込みは完了する。これにより、洗浄ブラシBは、巻回径及び巻回位置のばらつきが少ない状態で第1室42dに収容される。言い換えると、洗浄ブラシBの巻回状態を、洗浄ブラシBの送り出しまたは引き込みを阻害しない程度のばらつきに抑えることができる。
挿入部側管路E12dを洗浄する際には、図10に示すように、嵌合部21を回動させ、ノズル11を挿入部側開口E12bへ向け、洗浄ブラシBを送り出す。挿入部側管路E12dの洗浄後、洗浄ブラシBは、巻かれた状態で第1室42dに収容される。
巻かれた状態で線状部材収容部42に収容されたシャフトB1は、直線状に戻ろうとする復元力によって広がろうとするが、規制部42eによって広がりが規制され、巻回径及び巻回位置のばらつきは少ない。
シャフトB1は、復元力によって底部42cを押し、その反力によって開口42aから洗浄ブラシBを繰り出す繰出し力を生じさせる。復元力は、シャフトB1の曲り度合に応じて変化し、繰り出し力もシャフトB1の曲り度合に応じて変化するが、巻回径及び巻回位置のばらつきが少ないため、繰出し力は安定する。
繰り出し力は、送り出しや引き込みの際、常にローラ43bに加わっている。そこで繰り出し力を安定させることでローラ43bに加わる負荷が安定し、結果的に送り出しや引き込み動作も安定させることができる。
上述の実施形態によれば、洗浄ブラシBが線状部材収容部42に収納されると、洗浄ブラシBの繰出し力によって先端チップB3がローラ43bに押し当たる。したがって、洗浄ブラシBを引き込む際に、洗浄ブラシBの引き込み長を気にすることなく、先端チップB3がローラ43bを通過するまで洗浄ブラシBを引込み可能である。
上述の実施形態によれば、線状部材移送装置1では、規制部42eによって規制されて洗浄ブラシBが第1室42dに収容され、線状部材収容部42から繰り出す洗浄ブラシBの繰出し力を安定させ、ローラ43bによって安定して洗浄ブラシBを送り出すことができる。
(実施形態の変形例1)
実施形態では、規制部42eの側壁42bは、第1室42d側から第2室42f側へ向けて環錐面状に絞るように形成されるが、別体の椀状の絞りが取り付けられても構わない。
図11は、本発明の実施形態の変形例1に係わる、線状部材移送装置1の洗浄ブラシBを線状部材収容部142に収容させた状態を説明する説明図である。実施形態の変形例1の説明では、実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
線状部材収容部142は、肩部141aに丸みを有し、肩部141aから開口42aへ向けた窄まりを有する有底筒状に形成される。
規制部142eは、第1室142dと第2室142fの間に取り付けられる。規制部142eは、第1室側開口K1と、底部42c及び第1室側開口K1よりも小さい第2室側開口K2と、第1室側開口K1及び第2室側開口K2を接続する側壁K3を有する。側壁K3は、第1室142d側から第2室142f側へ向けて椀状に絞る丸面によって形成される。
実施形態1の変形例1によれば、線状部材移送装置1では、椀状の規制部142eによって規制されて洗浄ブラシBが第1室142dに収容され、線状部材収容部142から繰り出す洗浄ブラシBの繰出し力を安定させ、ローラ43bによって安定して洗浄ブラシBを送り出すことができる。
(実施形態の変形例2)
実施形態では、規制部42eの側壁42bは、第1室42d側から第2室42f側へ向けて環錐面状に絞るように形成されるが、リング状の絞りが取り付けられて形成されても構わない。
図12は、本発明の実施形態の変形例2に係わる、線状部材移送装置1の洗浄ブラシBを線状部材収容部242に収容させた状態を説明する説明図である。実施形態の変形例2の説明では、実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
線状部材収容部242は、肩部141aに丸みを有し、肩部141aから開口42aへ向けた窄まりを有する有底筒状に形成される。
規制部242eは、リング状に形成された絞りであり、第1室142dと第2室142fの間に取り付けられる。規制部242eの内周K4は、底部42cよりも小さく形成される。
実施形態1の変形例2によれば、線状部材移送装置1では、環状の規制部242eによって規制されて洗浄ブラシBが第1室142dに収容され、線状部材収容部242から繰り出す洗浄ブラシBの繰出し力を安定させ、ローラ43bによって安定して洗浄ブラシBを送り出すことができる。
(実施形態の変形例3)
実施形態、実施形態の変形例1及び実施形態の変形例2では、線状部材収容部42は、第1室42d、規制部42e及び第2室42fを有して構成されるが、第1室、規制部及び第2室は、一体的な錐面によって構成されても構わない。
図13は、本発明の実施形態の変形例3に係わる、線状部材移送装置1の洗浄ブラシBを線状部材収容部342に収容させた状態を説明する説明図である。実施形態の変形例3の説明では、実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
線状部材収容部342は、錐台形状を有し、底部342cと、底部342cとの成す角度θが90度未満、より好ましくは60度未満である側壁342bと、側壁342bの先端に配置されて底部342cの内幅よりも小さな内幅を有する開口42aを含む。
実施形態の変形例3によれば、線状部材移送装置1では、線状部材収容部342に収容された洗浄ブラシBは、側壁342bによって規制され、線状部材収容部42から繰り出す洗浄ブラシBの繰出し力を安定させ、ローラ43bによって安定して洗浄ブラシBを送り出すことができる。
なお、実施形態では、線状部材が洗浄ブラシBである例を説明しているが、線状部材は、洗浄ブラシBに限られず、例えば、細胞診ブラシ、ガイドワイヤ、又は、カテーテル等の処置具であっても構わない。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本発明によれば、線状部材収容部から繰り出される線状部材の繰出し力を安定させ、安定して線状部材を送り出すことができる線状部材移送装置を提供することができる。
本出願は、2016年2月2日に日本国に出願された特願2016−018120号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

Claims (9)

  1. 有底筒状であり、
    底部、
    前記底部から所定距離離れた位置に配置された開口、
    前記底部と前記開口とをつなぐ側壁、
    前記底部から所定距離離れた位置に配置された絞りであり、前記底部の内幅よりも小さな内幅を有する規制部、
    前記底部と前記側壁とにより形成され、前記規制部に連通され、線状部材を巻かれた状態で収容する第1室、および、
    前記開口と前記側壁とにより形成され、前記規制部に連通され、前記線状部材を伸ばされた状態で収容する第2室、
    を含む線状部材収容部と、
    前記線状部材を、前記底部から前記開口に向かう正方向、および、前記開口から前記底部に向かう逆方向に移送する移送部と、
    前記移送部と前記開口とをつなぎ、前記移送部から前記開口に向けて広がるように形成されているガイドと、
    を含むことを特徴とする線状部材移送装置。
  2. 前記移送部は、少なくとも1個のローラを含むことを特徴とする請求項1に記載の線状部材移送装置。
  3. 前記底部から前記規制部までの距離と、前記規制部から前記移送部までの距離との比は、1:1〜1:9であることを特徴とする請求項1に記載の線状部材移送装置。
  4. 前記線状部材を含み、
    前記規制部の内幅と、前記底部の内幅との段差が、前記線状部材の半径以上であることを特徴とする請求項1に記載の線状部材移送装置。
  5. 前記底部は、円形に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の線状部材移送装置。
  6. 前記ガイドは、前記線状部材の先端のブラシを収容することを特徴とする請求項1に記載の線状部材移送装置。
  7. 前記線状部材移送装置は、内視鏡管路に前記線状部材を移送可能であり、
    前記線状部材は、内視鏡の洗浄ブラシである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の線状部材移送装置。
  8. 錐台形状を有し、
    底部と、
    前記底部との成す角度が90度未満である側壁と、
    前記側壁の先端に配置され、前記底部の内幅よりも小さな内幅を有する開口と、を含む線状部材収容部と、
    線状部材を、前記底部から前記開口に向かう正方向および前記開口から前記底部に向かう逆方向に移送する移送部と、
    を含むことを特徴とする線状部材移送装置。
  9. 前記線状部材収容部は、円錐台形状を有することを特徴とする請求項8に記載の線状部材移送装置。
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