JP6099389B2 - 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 - Google Patents
転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6099389B2 JP6099389B2 JP2012281537A JP2012281537A JP6099389B2 JP 6099389 B2 JP6099389 B2 JP 6099389B2 JP 2012281537 A JP2012281537 A JP 2012281537A JP 2012281537 A JP2012281537 A JP 2012281537A JP 6099389 B2 JP6099389 B2 JP 6099389B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pushing
- value
- torque
- inner ring
- outer ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C43/00—Assembling bearings
- F16C43/04—Assembling rolling-contact bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2229/00—Setting preload
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automatic Assembly (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
本発明は、軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転工程と、該回転工程により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、該押込み工程により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法を提供する。
このように構成することで、追加押込み量を算出する時間を省いて簡易かつより短時間で、トルクのばらつきを低減した転がり軸受装置を製造することができる。
ΔV=A×(TG−TA)
Vn=Vn-1+ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。
ΔV=A×(TG−TA/TG)m
Vn=Vn-1+ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。
TA≧TG
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値である。
このように構成することで、2つの転がり軸受を、内輪から外輪に伝達されるトルクが目標値に略一致した状態の予圧に簡易に設定することができる。
TA≧TG−M
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値、Mは許容誤差量である。
このように構成することで、ロードセルの出力電圧に含まれるロードセルの共振周波数を基本周波数としたノイズを除去し、高精度なトルクを得ることができる。
このように構成することで、ローパスフィルタによりトルクの出力信号から高周波成分が遮断されるのにかかる時間遅れによって、トルク測定値が本来のトルクよりも低い値で測定されるのを防ぐことができる。これにより、2つの転がり軸受に予圧をかけ過ぎるのを防止することができる。
f<R×0.84
ここで、fはローパスフィルタの遮断周波数(Hz)、Rは転がり軸受の回転数(rpm)である。
1<Fr×2×N×S
ここで、Frはロードセルの共振周波数、Sはロードセルの出力電圧のサンプリング周期(s)、NはSのサンプリング周期でロードセルの出力電圧をAD変換して得られる値の数(データ数)である。
このように構成することで、平均化処理によりトルクのばらつきをより低減することができる。
1<1.67×N×S×R
このように構成することで、平均化処理によりトルクのばらつきをさらに低減することができる。
このように構成することで、内輪が押込まれた位置で圧入により軸部材に固定された状態で、接着剤が硬化することにより内輪と軸部材とが接着する。したがって、短時間で予圧をかけた状態を維持させつつ、接着剤により内輪と軸部材とをより強固に固定することができる。
このように構成することで、内輪が押込まれた位置で圧入により軸部材に固定された状態で、レーザ溶接により内輪と軸部材とが接合する。したがって、短時間で予圧をかけた状態を維持させつつ、レーザ溶接により内輪と軸部材とをより強固に固定することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法は、例えば、ハードディスクドライブ装置等に用いられる図1に示すような転がり軸受装置1を製造することができるようになっている。
製造装置100は、同図に示すように、転がり軸受装置組立体1Aのシャフト31を固定するシャフト受け41と、シャフト受け41に固定されたシャフト31を軸回りに回転させるモータ43(回転手段)と、転がり軸受装置組立体1Aの内輪21を軸方向に押込み可能な内輪プッシャー45と、内輪プッシャー45を軸方向に進退させる圧電素子等のアクチュエータ47と、外輪13,23に対して内輪11,21が回転する際に内輪11,21から外輪13,23に伝達されるトルクを測定するロードセル(トルク測定手段)49と、これらのモータ43、アクチュエータ47およびロードセル49を制御する制御装置50とを備えている。そして、内輪プッシャー45とアクチュエータ47とで押し込み手段を構成する。符号42はシャフト受け41を軸回りに回転可能に支持する支持部を示し、符合46は内輪プッシャー45を軸回りに回転可能に支持する支持部を示している。
アクチュエータ47は、内輪プッシャー45を軸方向に移動させて第2転がり軸受20の内輪21を押圧し、内輪21を第1転がり軸受10の内輪11に近接させる方向に押込むことができるようになっている。
本実施形態に係る製造方法により転がり軸受装置1を製造するには、まず、転がり軸受装置組立体1Aのシャフト31をシャフト受け41に固定する。そして、内輪プッシャー45を第2転がり軸受20の内輪21の軸方向の端面に接触させるとともに、ロードセル49の接触部49aを第1転がり軸受10の外輪13の外周面に接触させる。
プSA4)。
CPU51により、差分が閾値以下であると判定された場合は、D/A変換器52,54およびドライバ53,55を介して、アクチュエータ47およびモータ43に対してそれぞれ駆動停止の指令信号が入力される。そして、内輪プッシャー45による内輪21の押込みが終了するとともに(ステップSA5)、シャフト31と共に外輪13,23に対する内輪11,21の回転が停止される(ステップSA6)。
ΔV=A×(TG−TA)・・・(1)
Vn=Vn-1+ΔV・・・(2)
ここで、ΔVはアクチュエータ47に印加する電圧の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータ47に印加する電圧である。
本実施形態においては、追加押込み量を上記式(1),(2)により算出することとしたが、第1変形例としては、例えば、下式(3),(4)により追加押込み量を算出することとしてもよい。
ΔV=A×(TG−TA/TG)m・・・(3)
Vn=Vn-1+ΔV・・・(4)
TA≧TG・・・(5)
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値である。
このようにすることで、2つの転がり軸受10,20を、内輪11,21から外輪13,23に伝達されるトルクが目標値に略一致した状態の予圧に簡易に設定することができる。
TA≧TG−M・・・(6)
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値、Mは許容誤差量である。
このようにすることで、ロードセル49の出力電圧に含まれるロードセル49の共振周波数を基本周波数としたノイズを除去し、高精度なトルクを得ることができる。
このようにすることで、ローパスフィルタによりトルクの出力信号から高周波成分が遮断されるのにかかる時間遅れによって、トルク測定値が本来のトルクよりも低い値で測定されるのを防ぐことができる。これにより、2つの転がり軸受10,20に予圧をかけ過ぎるのを防止することができる。
f<R×0.84・・・(7)
ここで、fはローパスフィルタの遮断周波数(Hz)、Rは転がり軸受の回転数(rpm)である。
1<Fr×2×N×S・・・(8)
ここで、Frはロードセルの共振周波数、Sはロードセルの出力電圧のサンプリング周期(s)、NはSのサンプリング周期でロードセルの出力電圧をAD変換して得られる値の数(データ数)である。
このようにすることで、平均化処理によりトルクのばらつきをより低減することができる。
1<1.67×N×S×R・・・(9)
このようにすることで、平均化処理によりトルクのばらつきをさらに低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法について説明する。
本実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法は、図8のフローチャートに示されるように、押込み工程が、既定の回転数よりも高い回転時数で回転させられている内輪21を押込む第1押込み工程(ステップSB2)と、規定の回転数で回転させられている内輪21を押込む比較工程(ステップSB5)と、再度、既定の回転数よりも高い回転数で回転させられている内輪21を押込む第2押込み工程(ステップSB8)とを含む点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る転がり軸受装置の製造方法と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る製造方法により転がり軸受装置1を製造するには、転がり軸受装置組立体1Aのシャフト31を高回転数R1で軸回りに回転させて(ステップSB1)、内輪21を軸方向に押込み(ステップSB2)、内輪11,21から外輪13,23に伝達されるトルクを測定して(ステップSA3)、CPU51によりトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップSA4)。
追加押込み量を算出せずに、途中から内輪21の押込み量を減少させた一定の押込み量に切り替える本変形例において、上述した第3変形例〜第5変形例を適用することとしてもよい。
1A 転がり軸受装置組立体
10 第1転がり軸受
11,21 内輪
13,23 外輪
15,25 転動体
20 第2転がり軸受
31 シャフト(軸部材)
37 接着剤
47 アクチュエータ
49 ロードセル
SA1,SB1,SB3,SB7 回転工程(ステップSA1,SB1,SB3,SB7)
SA2 押し込み工程(ステップSA2)
SA3,SB4,SB9 トルク測定工程(ステップSA3,SB4,SB9)
SA4,SB10 判定工程(ステップSA4,SB10)
SB2 第1押込み工程(ステップSB2)
SB5 比較工程(ステップSB5)
SB8 第2押込み工程(ステップSB8)
Claims (28)
- 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記内輪の回転および前記押込み工程による前記内輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み工程が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
ΔV=A×(TG−TA)
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記内輪の回転および前記押込み工程による前記内輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み工程が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
ΔV=A×(TG−TA/TG) m
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記内輪の回転および前記押込み工程による前記内輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転工程による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み工程による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻り、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
TA≧TG
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記内輪の回転および前記押込み工程による前記内輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転工程による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み工程による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻り、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
TA≧TG−M
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値、Mは許容誤差量である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記外輪の回転および前記押込み工程による前記外輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み工程が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
ΔV=A×(TG−TA)
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記外輪の回転および前記押込み工程による前記外輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み工程が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
ΔV=A×(TG−TA/TG) m
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記外輪の回転および前記押込み工程による前記外輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転工程による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み工程による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻り、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む転がり軸受装置の製造方法。
TA≧TG
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転工程と、
該回転工程により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み工程と、
該押込み工程により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定工程とを含み、
該トルク測定工程により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み工程による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造方法であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定工程を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記外輪の回転および前記押込み工程による前記外輪の押込みを終了し、前記判定工程により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転工程による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み工程による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出して、前記押込み工程に戻り、
前記回転工程が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み工程が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み工程と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較工程と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み工程とを含む軸受装置の製造方法。
TA≧TG−M
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値、Mは許容誤差量である。 - 前記追加押込み量を算出する周期が、前記ローパスフィルタの時定数よりも長くなるように設定されている請求項1から請求項8のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
- 前記ローパスフィルタの遮断周波数が下記の関係式を満たす請求項1から請求項8のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
f<R×0.84
ここで、fはローパスフィルタの遮断周波数(Hz)、Rは転がり軸受の回転数(rpm)である。 - 前記トルク測定値が、前記ロードセルの出力電圧をAD変換して得られる複数の値を平均化してトルクに変換した値であり、
下記の関係式を満たす請求項1から請求項10のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
1<Fr×2×N×S
ここで、Frはロードセルの共振周波数、Sはロードセルの出力電圧のサンプリング周期(s)、NはSのサンプリング周期でロードセルの出力電圧をAD変換して得られる値の数(データ数)である。 - 前記トルク測定値が、前記ロードセルの出力電圧をAD変換して得られる複数の値を平均化してトルクに換算した値であり、下記の関係式を満たす請求項1から請求項11のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
1<1.67×N×S×R - 前記回転工程前に前記内輪もしくは前記外輪と前記軸部材との間に接着剤を塗布する接着剤塗布工程を含む請求項1から請求項12のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
- 前記回転工程による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み工程による前記内輪の押込みの終了後に、軸方向に押込まれた前記内輪と前記軸部材とをレーザ溶接する溶接工程を含む請求項1から請求項13のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
- 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定に手段より測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定工程により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記内輪の回転および前記押込み手段による前記内輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出するが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み手段が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み工程により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む転がり軸受装置の製造装置。
ΔV=A×(TG−TA)
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転工程により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記内輪の回転および前記押込み手段による前記内輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出するが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み手段が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較手段により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込手段みとを含む転がり軸受装置の製造装置。
ΔV=A×(TG−TA/TG) m
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記内輪の回転および前記押込み手段による前記内輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み手段に戻り、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転手段による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み手段による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出するが、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較工程により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む転がり軸受装置の製造装置。
TA≧TG
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の内輪に軸部材が圧入状態で嵌合された転がり軸受装置組立体の外輪に対して、前記内輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記外輪に対して回転させられている前記内輪を、該内輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記内輪が押込まれながら前記外輪に対して回転する際に、該内輪から該外輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記内輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と前記目標値との差分が前記所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記内輪の回転および前記押込み工程による前記内輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記内輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み手段に戻るが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転手段による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み手段による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出するが、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較手段により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む転がり軸受装置の製造装置。
TA≧TG−M
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値、Mは許容誤差量である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転工程による前記外輪の回転および前記押込み手段による前記外輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出するが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み手段が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較手段により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む転がり軸受装置の製造装置。
ΔV=A×(TG−TA)
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記外輪の回転および前記押込み手段による前記外輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出するが、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
前記押込み手段が、アクチュエータの駆動力により前記内輪もしくは前記外輪を押込み、下式により前記追加押込み量を算出し、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較手段により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む転がり軸受装置の製造装置。
ΔV=A×(TG−TA/TG) m
V n =Vn -1 +ΔV
ここで、ΔVはアクチュエータに印加する指令信号の増加分、Aは所定の係数、TGは目標値、TAはトルク測定値、Vnはアクチュエータに印加する指令信号である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記外輪の回転および前記押込み手段による前記外輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み手段に戻り、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転手段による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み手段による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出するが、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較手段により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む転がり軸受装置の製造装置。
TA≧TG
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値である。 - 軸方向に間隔をあけて同軸に配列される2つの転がり軸受の外輪を軸部材に圧入状態で嵌合させた転がり軸受装置組立体の内輪に対して、前記外輪を軸回りに回転させる回転手段と、
該回転手段により前記内輪に対して回転させられている前記外輪を、該外輪どうしが軸方向に相互に近接する方向に押込む押込み手段と、
該押込み手段により前記外輪が押込まれながら前記内輪に対して回転する際に、該外輪から該内輪に伝達されるトルクを測定するトルク測定手段とを含み、
該トルク測定手段により測定されたトルク測定値と目標値との差分が所定の閾値を下回った場合に、前記押込み手段による前記外輪の単位時間当たりの押込み量を減少させる転がり軸受装置の製造装置であって、
前記トルク測定値と目標値との差分が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定手段を含み、
該判定手段により前記差分が前記閾値以下であると判定された場合に、前記回転手段による前記外輪の回転および前記押込み手段による前記外輪の押込みを終了し、前記判定手段により前記差分が前記閾値よりも大きいと判定された場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記外輪をさらに押し込む追加押込み量を算出して、前記押込み手段に戻り、
前記トルク測定値が、ロードセルにより測定される前記トルクの出力信号からローパスフィルタにより高周波成分を遮断した値であり、
該ローパスフィルタの遮断周波数が前記ロードセルの共振周波数よりも低い値に設定されており、
下記の関係式が満たされる場合に、前記回転手段による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み手段による前記内輪もしくは前記外輪の押込みを終了し、下記の関係式が満たされない場合に、前記トルク測定値と前記目標値に基づいて前記追加押込み量を算出して、前記押込み手段に戻り、
前記回転手段が、既定の回転数で前記内輪もしくは前記外輪を軸回りに回転させる規定回転時と、前記規定の回転数よりも高い回転数で前記内輪を軸回りに回転させる高回転時とを含み、
前記押込み手段が、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を前記トルク測定値と前記目標値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第1押込み手段と、前記規定回転時に測定される前記トルク測定値と前記第1押込み手段により前記高回転時に測定された最終の前記トルク測定値との差分によって、回転数の増加によるトルクの上昇分を算出する比較手段と、前記高回転時に回転させられている前記内輪もしくは前記外輪を、前記比較手段により算出された前記トルクの上昇分を前記目標値に加算した加算後の目標値と前記トルク測定値との差分が所定の閾値以下になるまで押込む第2押込み手段とを含む軸受装置の製造装置。
TA≧TG−M
ここで、TAはトルク測定値、TGは目標値、Mは許容誤差量である。 - 前記追加押込み量を算出する周期が、前記ローパスフィルタの時定数よりも長くなるように設定されている請求項15から請求項22のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造装置。
- 前記ローパスフィルタの遮断周波数が下記の関係式を満たす請求項15から請求項22のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造装置。
f<R×0.84
ここで、fはローパスフィルタの遮断周波数(Hz)、Rは転がり軸受の回転数(rpm)である。 - 前記トルク測定値が、前記ロードセルの出力電圧をAD変換して得られる複数の値を平均化してトルクに変換した値であり、
下記の関係式を満たす請求項15から請求項24のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造方法。
1<Fr×2×N×S
ここで、Frはロードセルの共振周波数、Sはロードセルの出力電圧のサンプリング周期(s)、NはSのサンプリング周期でロードセルの出力電圧をAD変換して得られる値の数(データ数)である。 - 前記トルク測定値が、前記ロードセルの出力電圧をAD変換して得られる複数の値を平均化してトルクに換算した値であり、下記の関係式を満たす請求項15から請求項25のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造装置。
1<1.67×N×S×R - 前記回転手段前に前記内輪もしくは前記外輪と前記軸部材との間に接着剤を塗布する接着剤塗布手段を含む請求項15から請求項26のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造装置。
- 前記回転手段による前記内輪もしくは前記外輪の回転および前記押込み手段による前記内輪の押込みの終了後に、軸方向に押込まれた前記内輪と前記軸部材とをレーザ溶接する溶接手段を含む請求項15から請求項27のいずれかに記載の転がり軸受装置の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012281537A JP6099389B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-12-25 | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012068018 | 2012-03-23 | ||
JP2012068018 | 2012-03-23 | ||
JP2012281537A JP6099389B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-12-25 | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013224734A JP2013224734A (ja) | 2013-10-31 |
JP6099389B2 true JP6099389B2 (ja) | 2017-03-22 |
Family
ID=49594912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012281537A Active JP6099389B2 (ja) | 2012-03-23 | 2012-12-25 | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6099389B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637010B2 (ja) * | 1986-04-28 | 1994-05-18 | マツダ株式会社 | プリロ−ド調整用締付管理方法 |
JP3944680B2 (ja) * | 2000-04-24 | 2007-07-11 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受装置の予圧設定方法及び予圧設定装置 |
JP2002257134A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Nsk Ltd | スイングアーム用転がり軸受ユニットとその製造方法 |
JP2004069033A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Nsk Ltd | 転がり軸受装置の予圧付与装置 |
JP5465972B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-04-09 | セイコーインスツル株式会社 | 転がり軸受装置 |
-
2012
- 2012-12-25 JP JP2012281537A patent/JP6099389B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013224734A (ja) | 2013-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4009801B2 (ja) | 転がり軸受の予圧量測定装置 | |
US6446339B2 (en) | Preloading method for preload-adjustable rolling bearing | |
CN107614337B (zh) | 电动制动装置 | |
US6712518B2 (en) | Preloading method for preload-adjustable rolling bearing and manufacture of the same | |
JP2013198949A (ja) | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 | |
JP6099389B2 (ja) | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 | |
JP3613899B2 (ja) | 転がり軸受装置の軸振れを低減する方法と軸振れを低減した転がり軸受装置 | |
JP2022053084A (ja) | 軸受装置 | |
JP5882099B2 (ja) | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 | |
JP2013199973A (ja) | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 | |
JP2004198318A (ja) | 軸受装置の共振測定装置及び共振測定方法 | |
JP3942798B2 (ja) | スピンドルモータ | |
JP3254825B2 (ja) | 予圧を付与された転がり軸受装置の製造方法 | |
JP2021139502A (ja) | 車輪用軸受装置の軸方向隙間測定方法 | |
JP5882098B2 (ja) | 転がり軸受装置の製造装置および転がり軸受装置の製造方法 | |
JP6210692B2 (ja) | 転がり軸受装置の製造方法および転がり軸受装置の製造装置 | |
JP5599229B2 (ja) | 端面歯列を加圧成形する方法 | |
CN104551837A (zh) | 一种预拉伸力可控的滚珠丝杠轴向预紧装置 | |
CN109312837A (zh) | 电动式直动致动器以及电动制动装置 | |
JP3944680B2 (ja) | 転がり軸受装置の予圧設定方法及び予圧設定装置 | |
JP2022158038A (ja) | 軸受装置およびその製造方法ならびにハードディスク駆動装置 | |
JPH1113755A (ja) | 予圧を付与された転がり軸受装置 | |
JP5380598B1 (ja) | ピボットアッシー軸受装置 | |
JP2006214506A (ja) | 車輪用軸受装置の軸受予圧量測定方法 | |
JP4732262B2 (ja) | 動圧軸受装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151009 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160906 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20161026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6099389 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |