JP6098336B2 - 歪補償装置および無線通信装置 - Google Patents

歪補償装置および無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6098336B2
JP6098336B2 JP2013095699A JP2013095699A JP6098336B2 JP 6098336 B2 JP6098336 B2 JP 6098336B2 JP 2013095699 A JP2013095699 A JP 2013095699A JP 2013095699 A JP2013095699 A JP 2013095699A JP 6098336 B2 JP6098336 B2 JP 6098336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
distortion
amplifier
compensation
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013095699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014082740A (ja
Inventor
政彦 大西
政彦 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2013095699A priority Critical patent/JP6098336B2/ja
Priority to US14/425,894 priority patent/US9712122B2/en
Priority to EP13842360.3A priority patent/EP2903156B1/en
Priority to PCT/JP2013/072451 priority patent/WO2014050383A1/ja
Publication of JP2014082740A publication Critical patent/JP2014082740A/ja
Priority to IN2077DEN2015 priority patent/IN2015DN02077A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6098336B2 publication Critical patent/JP6098336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • H03F1/3247Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits using feedback acting on predistortion circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/24Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers of transmitter output stages
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0475Circuits with means for limiting noise, interference or distortion
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2201/00Indexing scheme relating to details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements covered by H03F1/00
    • H03F2201/32Indexing scheme relating to modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F2201/3215To increase the output power or efficiency
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0408Circuits with power amplifiers
    • H04B2001/0425Circuits with power amplifiers with linearisation using predistortion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、歪補償装置および無線通信装置に関する。
高出力増幅器(High Power Amplifier、以下「HPA」という。)などの増幅器を用いて、電力を増幅する場合、増幅器の非線形な歪特性のため、所望の入出力特性を得ることができないことがある。
特に、増幅したい無線信号の周波数が高い場合には、非線形歪特性を補正して増幅器を線形化するために、デジタル信号処理を用いて増幅器の非線形歪特性を打ち消す前置歪補償(Predistortion)を施す必要がある。このような、前置歪補償を行うには、増幅器の出力をモニタしたモニタ信号が必要となる。
特表2007−531414号公報
歪を補償する場合、一般的に、送信したい本来の信号の5倍程度の帯域を補償することが多い。
そのため、例えば、送信したい本来の信号の帯域が20MHzである場合、100MHz以上のモニタ速度が必要となり、装置のコスト増大の原因となる。
また、仮に、送信したい信号帯域が100MHzに拡大すると、500MHz以上のモニタ速度が必要となり、現実的なコストでの実現が非常に困難となる。
ここで、特許文献1では、歪を補償するのに必要な帯域よりも、モニタ帯域を狭くすることが記載されている。
モニタ帯域を狭くすることで、モニタ速度を抑えることができ、コスト低減が可能となる。
しかし、本発明者は、単にモニタ帯域を狭くすると、モニタ帯域外における歪信号がモニタできないために、歪補償装置が不安定になる場合があることを見出した。
そこで、本発明は、モニタ帯域を狭くしても、歪補償装置が安定的に動作できるようにすることを目的とする。
本発明は、増幅器の歪を補償する歪補償装置であって、前記増幅器の増幅器モデルに基づいて、前記増幅器に与えられる信号に対する前置歪補償処理を行って補償信号を出力する歪補償処理部と、前記増幅器モデルを推定する推定部と、フィルタとを備え、前記推定部は、前記補償信号と、前記増幅器の出力をモニタしたモニタ信号と、に基づいて、前記モデルを推定し、前記推定部に与えられる前記モニタ信号のモニタ帯域は、前記補償信号の帯域よりも狭く、前記フィルタは、前記補償信号の信号成分のうち前記モニタ帯域外の信号成分が、前記推定部による前記増幅器モデルの推定に与える影響を除去するように設けられていることを特徴とする歪補償装置である。
本発明によれば、モニタ帯域を狭くしても、歪補償装置を安定的に動作させることができる。
第1実施形態に係る歪補償装置を有する増幅回路の回路図である。 補償信号の周波数スペクトラムである。 増幅回路の各部における信号帯域を示す図である。 第2実施形態に係る歪補償装置を有する増幅回路の回路図である。 第3実施形態に係る増幅回路の回路図である。 第3実施形態に係る歪特性推定部を示し、(a)は歪モデル確定前の構成図、(b)は歪モデル確定後の構成図である。 第4実施形態に係る増幅回路の回路図である。 第4実施形態に係る増幅器特性推定部を示し、(a)は順モデル確定前の構成図、(b)は順モデル確定後の構成図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)ある観点から見た本発明は、増幅器の歪を補償する歪補償装置であって、前記増幅器の増幅器モデルに基づいて、前記増幅器に与えられる信号に対する前置歪補償処理を行って補償信号を出力する歪補償処理部と、前記増幅器の前記増幅器モデルを推定する推定部と、フィルタとを備え、前記推定部は、前記補償信号と、前記増幅器の出力をモニタしたモニタ信号とに基づいて、前記増幅器モデルを推定し、前記推定部に与えられる前記モニタ信号のモニタ帯域は、前記補償信号の帯域よりも狭く、前記フィルタは、前記補償信号の信号成分のうち前記モニタ帯域外の信号成分が、前記推定部による前記増幅器モデルに推定に与える影響を除去するように設けられていることを特徴とする歪補償装置である。
本発明によれば、フィルタが、補償信号の信号成分のうちモニタ帯域外の信号成分が、増幅器モデルの推定に与える影響を除去するため、モニタ帯域を狭くしても、歪補償装置を安定的に動作させることができる。
(2)前記フィルタは、前記推定部側に与えられる前記補償信号の帯域を前記モニタ信号の帯域に制限するように設けられているのが好ましい。この場合、推定部側に与えられる補償信号の帯域をモニタ信号の帯域に制限することができる。
(3)前記推定部は、前記増幅器の出力をモニタしたモニタ信号に基づいて前記補償信号のレプリカ信号を生成し、前記補償信号に対する前記レプリカ信号の誤差を示す誤差信号の帯域に制限するように設けられているのが好ましい。この場合、誤差信号の帯域をモニタ信号の帯域に制限することができる。
(4)前記歪補償処理部に入力される入力信号と、前記モニタ信号と、に基づいて、前記増幅器および前記歪補償処理部とを含む増幅系列の系列モデルを推定するとともに、推定した系列モデルに基づいて、前記入力信号に対する歪付加処理を行って歪付加信号を出力する系列特性推定部と、前記系列特性推定部から出力される歪付加信号を用いてACLRを算出するACLR算出部と、を更に備えているのが好ましい。この場合、前記モニタ信号に比べて、広い帯域での隣接周波数成分が反映された歪付加信号を用いて、増幅器の出力信号のACLRを算出する。従って、モニタ信号を用いて、増幅器の出力信号のACLRを算出する構成に比べて、精度よくACLRを算出することができる。
(5)前記系列特性推定部は、前記入力信号に基づいて前記増幅器から出力される出力信号のレプリカ信号を生成し、前記モニタ信号に対する前記レプリカ信号の誤差を示す誤差信号に基づいて、前記系列モデルを推定する。この場合、前記入力信号から前記系列モデルを算出することができる。
(6)前記補償信号と、前記モニタ信号と、に基づいて、前記増幅器モデルを推定するとともに、当該増幅器モデルに基づいて、前記入力信号に対する歪付加処理を行って歪付加信号を出力する増幅器特性推定部と、前記増幅器モデル管理部から出力される歪付加信号を用いてACLRを算出するACLR算出部と、を更に備えているのが好ましい。この場合、前記モニタ信号に比べて、広い帯域での隣接周波数成分が反映された歪付加信号を用いて、増幅器の出力信号のACLRを算出する。従って、前記モニタ信号を用いて、増幅器の出力信号のACLRを算出する構成に比べて、精度よくACLRを算出することができる。
(7)前記増幅器特性推定部は、前記補償信号に基づいて前記増幅器から出力される出力信号のレプリカ信号を生成し、前記モニタ信号に対する前記レプリカ信号の誤差を示す誤差信号に基づいて、前記増幅器モデルを推定するのが好ましい。この場合、前記補償信号から前記増幅器モデルを算出することができる。
(8)前記増幅器は、電力効率が30%以上であるのが好ましい。電力効率が30%以上の高効率の増幅器の場合、歪が大きくなりやすく、補償信号の帯域が広くなりやすいため、モニタ信号の帯域に制限しても歪補償装置を安定的に動作させることができる本発明の適用が特に有用となる。
(9)前記歪補償処理部による前置歪補償処理が行われる前の信号の帯域は、20MHz以上であるのが好ましい。信号の帯域が20MHz以上の場合、前記歪補償処理の必要性が高いため、本発明の適用が特に有用となる。
(10)他の観点から見た本発明は、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の歪補償装置を備えている無線通信装置である。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る歪補償装置4を有する増幅回路1を示している。この増幅回路1は、無線基地局装置などの無線通信装置に搭載され、無線信号として送信される送信信号の増幅を行うために用いられる。なお、増幅回路1は、受信信号の増幅に用いていてもよい。
図1において、*[n]は、サンプリング間隔T(秒)としたときに、時刻n×Tにサンプリングしたデジタル複素ベースバンドIQ表現の信号を示す。また、*(t)は、時刻tにおけるアナログ信号を示す。
増幅回路1は、主要な構成要素として、高出力増幅器(HPA)2と、歪補償装置4とを備えている。増幅器2は、入力された信号を増幅する。増幅器2は、例えば、30%以上の電力効率を有する高効率なものであり、更に好ましくは、40%以上の電力効率を有する高効率なものである。増幅器2は高効率になるほど歪を生じやすく、歪補償装置4から出力される補償信号の帯域を広くとる必要がある。
歪補償装置4は、デジタル信号処理によって歪補償を行う。歪補償装置4は、増幅器2のモデル(増幅器モデル)を推定する推定部7と、信号x[n](=x[n]+i×x[n])に対して前置歪補償(Predistortion)処理を行う歪補償処理部8と、を備える。信号x[n]は、増幅回路1に与えられる入力信号であり、デジタル信号として生成される。
本実施形態の推定部7は、増幅器2のモデル(増幅器モデル)として、増幅器2の逆特性を示す逆モデルを推定する逆特定推定部7として構成されている。但し、増幅器2のモデルは、逆モデルである必要はなく、順モデルであってもよい。
本実施形態の推定部7におけるモデルの推定方法については後述する。
歪補償処理部8は、推定部7によって推定された増幅器2の逆モデルを取得し、その逆モデルに基づいて、信号x[n]に対して歪補償処理を行い、歪補償後の補償信号u[n](=u[n]+i×u[n])を出力する。
増幅器2の歪特性とは逆の特性で補償した補償信号u[n]を、歪特性を有する増幅器2へ与えることで、歪が抑制された増幅器出力y[n]を得ることができる。
増幅回路1は、歪補償装置4および増幅器2以外の要素も有している。
図1において、歪補償装置4の出力側には、デジタル信号をアナログ信号に変換するDAC(DA変換器)32a,32bが設けられている。DAC32a,32bによってアナログ信号に変換された補償信号(アナログIQベースバンド信号)が、直交変調器33によって直交変調される。直交変調後の信号は、周波数変換部34によってアップコンバートされる。アップコンバート後の信号は、1または複数の駆動増幅器35a,35bに与えられ、増幅される。駆動増幅器35a,35bの出力は、増幅器2に与えられる。
図1において、増幅器2の出力信号y(t)は、カプラ36によって検出され、可変減衰器(1/G)37を介して、周波数変換部38に与えられる。周波数変換部38は、信号(アナログ信号)をダウンコンバートする。周波数変換後の信号は、直交復調器42に与えられる。
直交復調器42は、直交復調されたアナログIQベースバンド信号を出力する。アナログI信号およびアナログQ信号それぞれは、ローパスフィルタ(またはバンドパスフィルタ)39a,39bを通って、ADC(AD変換器)40a,40bに与えられる。
ADC40a,40bは、それぞれ、アナログI信号およびアナログQ信号をデジタル信号に変換し、その出力を信号処理部41に与える。信号処理部41は、デジタルI信号およびデジタルQ信号に対して、必要な信号処理を行う。
信号処理部41は、デジタルI信号およびデジタルQ信号を、モニタ信号として、歪補償装置4に与える。この信号処理部41は、サンプリング周波数変換機能を有する。
なお、図1では、アナログ直交復調を行っているが、直交復調前の信号をAD変換器にてデジタル信号に変換し、そのデジタル信号に対して信号処理部41によってデジタル直交復調を行ってもよい。
x[n]は、歪補償装置4による歪補償前の入力信号である。
図1におけるx[n]は、x[n]の実部(I−channel)であり、図1におけるx[n]は、x[n]の虚部(Q−channel)である。即ち、x[n]=x[n]+i×x[n]である。
u[n]は、歪補償装置4による歪補償後の入力信号(補償信号)である。
図1におけるu[n]は、u[n]の実部(I−channel)であり、図1におけるu[n]は、u[n]の虚部(Q−channel)である。即ち、u[n]=u[n]+i×u[n]である。
u’[n]は、逆特性推定用のレプリカ信号である。図1におけるu’[n]は、u’[n]の実部(I−channel)であり、図1におけるu’[n]は、u’[n]の虚部(Q−channel)である。即ち、u’[n]=u’[n]+i×u’[n]である。
y[n]は、増幅器2の出力信号y(t)をモニタしたモニタ信号であり、y[n]は、y[n]の実部(I−channel)であり、y[n]は、y[n]の虚部(Q−channel)である。即ち、y[n]=y[n]+i×y[n]である。
推定部7は、歪補償処理部8から出力された補償信号(デジタル信号)u[n]、u[n]と、増幅器2の出力信号をモニタしたモニタ信号(デジタル信号)y[n]、y[n]とを取得し、これらの信号u[n]、u[n]、y[n]、y[n]に基づいて、増幅器2のモデル(逆モデル)を推定する。
推定部7では、モニタ信号y[n]、y[n]に対して、推定部7が現在有する逆モデルに基づく歪補償を行い、補償信号u[n]、u[n]のレプリカ信号u’[n]、u’[n]を求める。
そして、推定部7は、補償信号u[n]、u[n]と、そのレプリカ信号u’[n]、u’[n]との誤差errorを示す誤差信号(u’[n]−u[n])、(u’[n]−u[n])を取得する。
推定部7は、誤差信号が最小化されるように、増幅器モデル(逆モデル)を最適化する処理を行う。つまり、誤差信号に基づいて、推定部7が有する逆モデルが更新され、新たな逆モデルが得られる。逆モデルの更新は、誤差信号が最小化されるように、逆モデルを表現するパラメータを求めることによって行われる。
推定部7により得られた逆モデル(逆モデルを表現するパラメータ)は、歪補償処理部8にコピーされ、歪補償処理部8における歪補償処理に用いられる。
本実施形態において、増幅回路1に入力される入力信号(前置歪補償処理前の信号)x[n]の帯域は、20MHzである。入力信号x[n]の帯域は、特に限定されるものではないが、20MHz以上が好ましい。
この信号x[n]が、増幅器2によって増幅されると、増幅器2の歪特性によって図2に示すように、3次歪および5次歪等の高次歪が生じる。3次歪は、元の信号(主信号)x[n]の帯域20MHzの3倍の60MHzの帯域を持つ。5次歪は、元の信号(主信号)x[n]の帯域20MHzの5倍の100MHzの帯域を持つ。
例えば、5次歪までの歪を歪補償装置4にて補償して打ち消そうとした場合、歪補償処理部8から出力される補償信号u[n]、u[n]は、3次歪および5次歪に対応する逆歪を有することになる。従って、補償信号u[n]、u[n]は、図2に示すものと同様に、100MHzの帯域を持つことになる。
つまり、歪補償装置4が歪補償に用いる増幅器モデルは、5次歪に対応する帯域である100MHzの帯域において、増幅器をモデル化したものとなっている。
そして、デジタル信号である補償信号u[n]、u[n]をアナログ信号に変換するDAC32a、32bのサンプリング周波数は、100MHz以上となる。
図3に示すように、歪補償装置4の増幅器モデルが最適化されていない状態では、増幅器2の出力信号y[n]に前述の3次歪および5次歪等の高次歪が残っている。
従って、増幅器モデルを最適化するためには、増幅器2の出力信号y(t)の帯域全体(5次歪まで)をモニタすべきである。つまり、モニタ信号の帯域(モニタ帯域)は、5次歪の帯域に対応した100MHzにすべきである。
つまり、入力信号x[n]の信号帯域である20MHzの5倍のモニタ速度(モニタ帯域)が必要となる。
モニタ帯域が100MHzであると、アナログのモニタ信号をデジタル信号に変換するADC40(40a,40b)のサンプリング周波数は、DAC32a,32bと同様に、100MHz以上にすべきことになる。
ただし、本実施形態では、ADC40(40a,40b)のサンプリング周波数を、DAC32a,32bのサンプリング周波数(100MHz)よりも低くしている。本実施形態におけるADC40(40a,40b)のサンプリング周波数は、例えば、60MHzである。
従って、ADC40(40a,40b)から出力されたデジタルモニタ信号(デジタル複素IQベースバンド信号)の帯域は、図3に示すように、60MHzである。
ただし、モニタ信号の帯域は60MHzに限定されるものではなく、補償信号u[n]、u[n]の帯域よりも小さければよい。モニタ信号の帯域の下限は、特に、限定されるものではなく、例えば、補償信号u[n],u[n]の帯域の18%〜30%の範囲内、或いは、40%、50%、60%に設定されてもよい。
ところで、モニタ信号の帯域が小さくなると、ADC40(40a,40b)のサンプリング周波数(モニタ速度)を低くすることができる。そして、ADC40(40a,40b)は、サンプリング周波数の低い仕様のものほどそのコストが低くなる。例えば、ADC40(40a,40b)のサンプリング周波数(モニタ速度)を、DAC32a,32bよりも低くすることで、増幅回路1のコストを低くすることができる。これらのことを考慮すれば、上記下限値は18%〜30%の範囲内が好ましい。
一方、モニタ信号の帯域が小さくなると、増幅回路1の歪補償性能が低下する傾向にある。この点に関して、発明者らは、モニタ信号の帯域が、入力信号x[n]の帯域と同程度(例えば、入力信号x[n]の帯域が補償信号u[n],u[n]の20%に相当する場合、補償信号u[n],u[n]の帯域の18%〜25%の範囲内)であれば、増幅回路1の歪補償性能の急激な低下はないことを確認している。また、増幅回路1の歪補償性能は、その増幅回路1の用途等から定まる許容範囲とトレードオフの関係にある。即ち、増幅回路1の用途から、許容範囲が広ければ、歪補償性能は低くてもよい。この場合、増幅回路1の歪補償性能が許容範囲内である限り、モニタ信号の帯域を小さくすることができる。
ADC40(40a,40b)の手前に設けられたフィルタ39(39a,39b)は、ADC40(40a,40b)から出力されたデジタルモニタ信号の帯域を60MHzになることに対応して、予め、デジタルモニタ信号の帯域を60MHzに制限する。
モニタ信号の帯域が制限されることで、推定部7に与えられるモニタ信号y[n]=y[n]+i×y[n]の帯域(60MHz)は、同じく推定部7に与えられる補償信号u[n],u[n]の帯域(100MHz)よりも狭帯域となる。
前述のように、推定部7では、モニタ信号y[n],y[n]に基づいて、補償信号u[n],u[n]のレプリカ信号u’[n],u’[n]を求める。本実施形態では、モニタ信号y[n],y[n]の帯域が60MHzになっているため、補償信号u[n],u[n]のレプリカ信号u’[n],u’[n]の帯域も60MHzとなる。
この結果、補償信号u[n],u[n]の帯域(100MHz)よりも、補償信号u[n],u[n]のレプリカ信号u’[n],u’[n]の帯域(60MHz)のほうが狭くなる。
従って、補償信号と補償信号のレプリカ信号との誤差errorを示す誤差信号には、補償信号の信号成分のうち、レプリカ信号の帯域(=モニタ信号の帯域=60MHz)外の信号成分が、そのまま残ることになる。
誤差信号におけるレプリカ信号の帯域外の信号成分の存在は、推定部7にとっては、推定部7が有する逆モデルが、レプリカ信号の帯域外において、増幅器2の実際の歪特性の逆特性と一致していないものと認識されることになる。
推定部7は、そのような誤差信号に基づいて逆モデルを更新するため、誤差信号におけるレプリカ信号の帯域外の信号成分を打ち消すべく、歪補償処理部8から出力される補償信号は、レプリカ信号(モニタ信号)の帯域外の信号成分が大きくなって、より大きく歪んだ補償信号となる。
つまり、レプリカ信号(モニタ信号)の帯域外の信号成分に関しては、補償信号に正帰還がかかった状態となり、逆モデルの更新を行う度に、補償信号が不必要に歪んでいくことになる。
このように、レプリカ信号(モニタ信号)の帯域が、補償信号の帯域よりも狭いと、歪補償装置の動作が不安定になる。
これに対し、本実施形態では、図1に示すように、歪補償処理部8から出力されて推定部7側へ与えられる補償信号の帯域を、レプリカ信号(モニタ信号)の帯域(60MHz)に制限するローパスフィルタ45a,45bまたはバンドパスフィルタが設けられている。
補償信号の帯域をレプリカ信号(モニタ信号)の帯域(60MHz)に制限するフィルタ45a,45bを設けることで、誤差信号を求めるための補償信号の帯域とレプリカ信号の帯域とが一致する。この結果、誤差信号の帯域も60MHzとなり、誤差信号にレプリカ信号(モニタ信号)の帯域外の信号成分は含まれなくなる。
ここで、誤差信号の帯域が60MHzであると、逆モデル更新の当初は、専ら、60MHzの帯域内で観測できる3次歪が打ち消されるようなモデルに最適化される。そして、3次歪が十分に打ち消されると、60MHzの帯域内に存在する5次歪が観測できるようになる。
推定部7が推定する逆モデルは、5次歪までを打ち消すことができるように増幅器2をモデル化したものであるため、60MHzの帯域内で部分的に観測された5次歪を用いても、逆モデルの推定を行うと、60MHzの帯域内の5次歪だけでなく、100MHzの帯域の5次歪全体を抑制することができる。
従って、モニタ帯域(60MHz)が、本来、モニタすべき帯域(100MHz)よりも狭くても、フィルタ45a,45bが、補償信号成分のうちモニタ帯域外の信号成分が、推定部によるモデル推定に与える影響を除去して、モニタすべき帯域に対応した帯域における歪を安定して抑制することができる。
よって、モニタ帯域を狭くしても、歪補償装置4の動作を安定させることができる。
[2.第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係る歪補償装置4を備えた増幅回路1を示している。
第2実施形態に係る歪補償装置4では、フィルタ45a,45bの設けられている位置が、第1実施形態に係る歪補償装置4と異なっている。
第2実施形態において、フィルタ45a,45bは、補償信号u[n],u[n]とそのレプリカ信号u’[n],u’[n]との誤差errorを示す誤差信号の帯域を、モニタ信号の帯域(60MHz)に制限するように設けられている。
第2実施形態において、誤差信号の算出の基になる補償信号u[n],u[n]の帯域は100MHzであり、同じく誤差信号の算出の基になるレプリカ信号u’[n],u’[n]の帯域は、60MHzである。
従って、補償信号と補償信号のレプリカ信号との誤差errorを示す誤差信号には、補償信号の信号成分のうち、レプリカ信号の帯域(=モニタ信号の帯域=60MHz)外の信号成分が、そのまま残る。
第2実施形態では、レプリカ信号の帯域(=モニタ信号の帯域=60MHz)外の信号成分は、フィルタ45a,45bによってカットされる。従って、推定部7に与えられる誤差信号は、帯域がレプリカ信号の帯域(モニタ信号の帯域)に制限され、推定部7に与えられる誤差信号は、レプリカ信号の帯域外の信号成分を持たないものとなる。
従って、モニタ帯域(60MHz)が、本来、モニタすべき帯域(100MHz)よりも狭くても、フィルタ45a,45bが、補償信号成分のうちモニタ帯域外の信号成分が、推定部によるモデル推定に与える影響を除去して、モニタすべき帯域に対応した帯域における歪を安定して抑制することができる。
よって、第2実施形態の歪補償装置4においても、第1実施形態の歪補償装置4と同様に、モニタ帯域を狭くしても、歪補償装置4の動作を安定させることができる。
なお、第2実施形態において、特に説明していない点については、第1実施形態と同様である。
[3.第3実施形態]
ところで、従来から、無線局毎に使用周波数(以下、「チャネル」と称する。)を割り当てて、限られた電波資源を複数の無線局で共用することが行われている。
ここで、ある無線局が、自己のチャネルに隣接する他の無線局に割り当てられたチャネルに電力を放射してしまうと、両者で混信が生じてしまう。
そこで、従来から、各無線局から放射される電波について、隣接チャネル漏洩電力、以下、「ACLR(Adjacent Channel Leakage Ratio)」と称する。)についての規格(例えば、ARIB:Association of Radio Industries and Businessesの定める標準規格等)が設けられている。従って、増幅回路1を無線通信装置に搭載して使用する場合、増幅器2の出力信号y(t)のACLRを計算し、前述のような規格を満足するか否かを評価することが重要となる。
ACLRの計算では、一般的に、まず、増幅器2の出力信号y(t)から、所定の使用帯域の電力値と、当該使用帯域に対して周波数軸方向における両側で隣接する隣接周波数成分の電力値とを用いる。ここにおいて、増幅器2の出力信号y(t)をモニタして得られるモニタ信号y[n]を用いるのが一般的である。そして、モニタ信号y[n]の各周波数成分から、ACLR(使用帯域の周波数成分の電力平均値と、隣接周波数成分の電力平均値との比率)を算出する。
ところで、ACLR計算時に、モニタ信号に必要な周波数成分が含まれていないと、正確なACLRを計算できなくなる問題が生じる。入力信号x[n]が20MHz帯域の場合は5倍のモニタ速度(モニタ帯域):100MHzが必要となる。
ところが、実施の形態1および2に係る増幅回路1では、ADC40(40a,40b)の手前にフィルタ39(39a,39b)が設けられている。これにより、ADC40(40a,40b)から得られるモニタ信号r[nd],r[nd]は、隣接周波数成分の一部(例えば、60MHzの帯域の外側の周波数成分)がカットされている。従って、このモニタ信号r[nd],r[nd]をそのまま用いてACLRを計算すると、カットされた隣接周波数成分が計算に反映されないため、正確なACLRが求められない虞がある。
なお、前述したように、*[n]は、サンプリング間隔をT[sec]とした場合、時刻n×Tにサンプリングしたデジタル信号を表す。そして、*[nd](ndは、正の整数)は、サンプリング間隔をTd(>T)[sec]とした場合、時刻nd×Tdにサンプリングしたデジタル信号を表す。
また、r[nd],r[nd]は、ADC40a,40bから出力されるモニタ信号を表す。ここで、r[nd]は、モニタ信号の実部(I−channel)を表し、r[nd]は、モニタ信号の虚部(Q−channel)を表す。即ち、モニタ信号は、r[nd]+i×r[nd](iは虚数)の形で表される。
これに対して、第3実施形態に係る増幅回路201では、まず、入力信号x[n],x[n]とモニタ信号r[nd],r[nd]とを用いて、後述の歪モデルを推定する。そして、推定した歪モデルを用いて、カットされた隣接周波数帯域の一部を復元し、復元した隣接周波数成分をACLRの計算に反映させる。以下、本実施形態に係る増幅器201について詳細に説明する。
図5は、本実施形態に係る増幅回路201を示している。
増幅回路201は、第1、第2実施形態に係る増幅回路1と略同様であり、歪補償装置204が、歪特性推定部207とACLR算出部209とを備える点が第1、第2実施形態に係る増幅回路1と相違する。なお、第1、第2実施形態に係る増幅回路1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
歪特性推定部207は、歪補償処理部8、DAC32(32a,32b)、直交変調器33、周波数変換部35aおよび増幅器2から構成される増幅系列に対応する系列モデル(以下、「歪モデル」と称する。)を推定する。ここで、歪特性推定部207は、歪補償処理部8に入力される入力信号x[n],x[n]と、モニタ信号r[nd],r[nd]とに基づいて、前述の系列モデルを推定する。
そして、歪特性推定部207は、推定した系列モデルに基づいて、入力信号x[n],x[n]に対する歪付加処理を行って歪付加信号y”[n],y”[n]を出力する。
ACLR算出部209は、歪特性推定部207から出力される歪付加信号y”[n],y”[n]を用いて、ACLRを算出する。具体的には、ACLR算出部209は、まず、歪付加信号y”[n],y”[n]から入力信号x[n],x[n]の使用帯域の周波数成分と、それ以外の隣接周波数成分とを抽出する。ここで、使用帯域は、例えば、予め設定されている。そして、ACLR算出部209は、抽出した各周波数成分から、ACLR(使用帯域の周波数成分の電力平均値と、隣接周波数成分の電力平均値との比率)を算出する。
次に、歪特性推定部207の構成および動作について詳細に説明する。
図6に、歪特性推定部207の構成を示し、(a)は歪モデルが確定する前、(b)は歪モデルが確定した後の様子である。
歪特性推定部207は、歪モデル管理部271と、2つのセレクタ272a,272bと、フィルタ273a,273bと、2つのデジメーションフィルタ274a,274bと、差分器275a,275bとを備える。
歪モデル管理部271は、歪モデルを管理している。ここで、「管理」とは、歪モデルの保持や歪モデルの更新等を意味する。そして、歪モデル管理部271は、歪モデルおよび入力信号x[n],x[n]からレプリカ信号y’[n],y’[n]を算出して出力する。この歪モデルは、入力信号x[n],x[n]と、レプリカ信号y’[n],y’[n]との間に成立する関係式で表される。この関係式は、例えば、増幅系列内部で発生するメモリ効果を考慮しないとすれば、下記式(1)で表される。

ここで、y’[n]は、レプリカ信号、x[n]は、入力信号、g(k=0,1,2,・・・,K)は、係数パラメータを示す。また、Kは、歪モデルの非線形特性の最大次数である。例えば、歪モデルとして5次の非線形項まで考慮する場合は、Kが5に設定される。
セレクタ272a,272bは、歪モデル272a,272bから出力されるレプリカ信号y’[n],y’[n]の伝送経路の設定を行う。具体的には、セレクタ272a,272bは、前述の伝送経路を、歪モデル管理部271からフィルタ273a,273bに至る経路か、歪モデル管理部271から歪特性推定部207の外部に至る経路のいずれかに設定する。
フィルタ273a,273bは、フィルタ39a,39bと同じ周波数特性を有する。即ち、フィルタ273a,273bは、ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタから構成される。
デジメーションフィルタ274a,274bは、レプリカ信号y’[n],y’[n]に対して、ADC40a,40bからモニタ信号r[nd],r[nd]に対応するデータ以外を間引く間引き処理を施す。
差分器275a,275bは、誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])を算出して出力する。この誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])は、前述の間引き処理が施されたレプリカ信号y’[n],y’[n]と、モニタ信号r[nd],r[nd]との誤差に相当する信号である。
次に、歪特性推定部207の動作について説明する。ここでは、歪モデルが、前述の式(1)の関係式で表されているものとして説明する。
まず、歪モデル管理部271が、係数パラメータg(k=0,1,2,・・・,K)が初期値に設定された式(1)を用いて、入力信号x[n],x[n]からレプリカ信号y’[n],y’[n]を算出して出力する。ここで、セレクタ272a,272bは、レプリカ信号y’[n],y’[n]の伝送経路を、歪モデル管理部271からフィルタ273a,273bに至る経路に設定している。
次に、レプリカ信号y’[n],y’[n]に対して、フィルタ273a,273bによるフィルタリング並びにデジメーションフィルタ274a,274bによる間引き処理が施される。
続いて、差分器275a,275bは、レプリカ信号y’[n],y’[n]とモニタ信号r[nd],r[nd]から誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])を算出して出力する。
その後、歪モデル管理部271は、差分器275a,275bから入力される誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])が所定の基準値よりも大きい場合、係数パラメータg(k=0,1,2,・・・,K)を更新する。そして、歪モデル管理部271は、再度、式(1)を用いて入力信号x[n],x[n]からレプリカ信号y’[n],y’[n]を算出して出力する。
そして、歪モデル管理部271は、誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])が所定の基準値以下に収束するまで、係数パラメータの更新を繰り返しながら、レプリカ信号y’[n],y’[n]の出力を繰り返す。そして、歪モデル管理部271は、誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])が所定の基準値以下まで収束したときに、歪モデルが確定したと判定し、係数パラメータgk(k=0,1,2,・・・,K)の更新を止める。なお、歪モデル管理部271は、例えば、単位データ数毎に誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])の値の総和を算出し、算出した総和が所定の基準値よりも小さい値に収束したときに、歪モデルが確定したと判定してもよい。
ここで、セレクタ272a,272bは、歪モデルが確定した後、レプリカ信号y’[n],y’[n]の伝送経路を、歪モデル管理部271から歪特性推定部207の外部に至る経路に設定する。
このとき(歪モデルが確定した後)、歪特性推定部207の外部に出力されるレプリカ信号y’[n],y’[n]が、歪付加信号y”[n],y”[n]に相当する。また、歪モデル管理部271が、歪モデル確定後、式(1)を用いて、入力信号x[n],x[n]から歪付加信号y”[n],y”[n]を算出する処理が、歪付加処理に相当する。
以上のように、歪特性推定部207は、入力信号x[n],x[n]に基づいて、レプリカ信号y’[n],y’[n]を生成する。そして、歪特性推定部207は、モニタ信号r[nd],r[nd]に対するレプリカ信号y’[n],y’[n]の誤差を示す誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])に基づいて、歪モデルを推定する。
結局、本実施形態に係る増幅回路201では、モニタ信号r[nd],r[nd]に比べて、広い帯域での隣接周波数成分が反映された歪付加信号y”[n],y”[n]を用いて、増幅器2の出力信号y(t)のACLRを算出する。従って、モニタ信号r[nd],r[nd]を用いて、増幅器2の出力信号のACLRを算出する構成に比べて、精度よくACLRを算出することができる。
[4.第4実施形態]
第4実施形態に係る増幅回路301は、第3実施形態に係る増幅回路201と同様に、ACLRの計算を行う機能を有する。本実施形態に係る増幅回路301は、補償信号u[n],u[n]とモニタ信号r[nd],r[nd]とを用いて、増幅器2のモデル(増幅器モデル)を推定する。この増幅回路301が第3実施形態に係る増幅回路201と異なる点は、入力信号x[n],x[n]を用いてモデル推定を行うのではなく、補償信号u[n],u[n]を用いてモデル推定を行う点である。そして、推定した増幅器モデルを用いて、カットされた隣接周波数帯域の一部を復元し、復元した隣接周波数成分をACLRの計算に反映させる。以下、本実施形態に係る増幅器301について詳細に説明する。
図7、本実施形態に係る増幅回路301を示している。
増幅回路301は、第3実施形態に係る増幅回路201と略同様であり、歪補償装置304が、歪特性推定部207の代わりに増幅器特性推定部307を備える点が第3実施形態に係る増幅回路201と相違する。なお、第3実施形態に係る増幅回路201と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
増幅器特性推定部307は、増幅器2の増幅器モデル(順モデル)を推定する。ここで、増幅器特性推定部307は、歪補償処理部8から出力される補償信号u[n],u[n]と、モニタ信号r[nd],r[nd]とに基づいて、順モデルを推定する。ここにおいて、本実施形態に係る順モデルは、いわゆるET(Envelope Tracking)方式でない(非ET方式の)増幅器のモデルに相当する。
そして、増幅器特性推定部307は、推定した順モデルに基づいて、補償信号u[n],u[n]に対する歪付加処理を行って歪付加信号y”[n],y”[n]を出力する。
次に、増幅器特性推定部307の構成および動作について詳細に説明する。
図8に、増幅器特性推定部307の構成を示し、(a)は順モデル確定前、(b)は順モデル確定後の様子である。
増幅器特性推定部307は、順モデル管理部371と、2つのセレクタ272a,272bと、フィルタ273a,273bと、2つのデジメーションフィルタ274a,274bと、差分器275a,275bとを備える。なお、第3実施形態に係る歪特性推定部207と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
順モデル管理部371は、順モデルを管理している。ここで、「管理」とは、順モデルの保持や順モデルの更新等を意味する。そして、順モデル管理部371は、順モデルおよび補償信号u[n],u[n]からレプリカ信号y’[n],y’[n]を算出して出力する。この順モデルは、補償信号u[n],u[n]と、レプリカ信号y’[n],y’[n]との間に成立する関係式で表される。この関係式は、例えば、増幅系列内部で発生するメモリ効果を考慮しないとすれば、下記式(2)で表される。

ここで、y’[n]は、レプリカ信号、u[n]は、補償信号、h(k=0,1,2,・・・,K)は、係数パラメータを示す。また、Kは、順モデルの非線形特性の最大次数である。例えば、順モデルとして5次の非線形項まで考慮する場合は、Kが5に設定される。
次に、増幅器特性推定部307の動作について説明する。ここでは、順モデルが、前述の式(1)の関係式で表されているものとして説明する。
まず、順モデル管理部371が、係数パラメータh(k=0,1,2,・・・,K)が初期値に設定された式(1)を用いて、補償信号u[n],u[n]からレプリカ信号y’[n],y’[n]を算出して出力する。ここで、セレクタ272a,272bは、レプリカ信号y’[n],y’[n]の伝送経路を、順モデル管理部371からフィルタ273a,273bに至る経路に設定している。
次に、レプリカ信号y’[n],y’[n]に対して、フィルタ273a,273bによるフィルタリング並びにデジメーションフィルタ274a,274bによる間引き処理が施される。
続いて、差分器275a,275bは、レプリカ信号y’[n],y’[n]とモニタ信号r[nd],r[nd]から誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])を算出して出力する。
その後、順モデル管理部371は、差分器275a,275bから入力される誤差信号(y’[n]−y[n],y’[n]−y[n])が所定の基準値よりも大きい場合、係数パラメータh(k=0,1,2,・・・,K)を更新する。そして、順モデル管理部371は、再度、式(2)を用いて補償信号u[n],u[n]からレプリカ信号y’[n],y’[n]を算出して出力する。
そして、順モデル管理部371は、誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])が所定の基準値以下に収束するまで、係数パラメータの更新を繰り返しながら、レプリカ信号y’[n],y’[n]の出力を繰り返す。そして、順モデル管理部371は、誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])が所定の基準値以下まで収束したときに、順モデルが確定したと判定し、係数パラメータhk(k=0,1,2,・・・,K)の更新を止める。なお、順モデル管理部271は、例えば、単位データ数毎に誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])の値の総和を算出し、算出した総和が所定の基準値よりも小さい値に収束したときに、順モデルが確定したと判定してもよい。
ここで、セレクタ272a,272bは、順モデルが確定した後、レプリカ信号y’[n],y’[n]の伝送経路を、順モデル管理部371から増幅器特性推定部307の外部に至る経路に設定する。
このとき(順モデルが確定した後)、増幅器特性推定部307の外部に出力されるレプリカ信号y’[n],y’[n]が、歪付加信号y”[n],y”[n]に相当する。また、順モデル管理部371が、順モデル確定後、式(2)を用いて、補償信号u[n],u[n]から歪付加信号y”[n],y”[n]を算出する処理が、歪付加処理に相当する。
以上のように、増幅器特性推定部307は、補償信号u[n],u[n]に基づいて、レプリカ信号y’[n],y’[n]を生成する。そして、増幅器特性推定部307は、モニタ信号r[nd],r[nd]に対するレプリカ信号y’[n],y’[n]の誤差を示す誤差信号(y’[n]−y[n]),(y’[n]−y[n])に基づいて、順モデルを推定する。
結局、本実施形態に係る増幅回路301では、モニタ信号r[nd],r[nd]に比べて、広い帯域での隣接周波数成分が反映された歪付加信号y”[n],y”[n]を用いて、増幅器2の出力信号y(t)のACLRを算出する。従って、モニタ信号r[nd],r[nd]を用いて、増幅器2の出力信号のACLRを算出する構成に比べて、精度よくACLRを算出することができる。
なお、順モデルは、非ET方式の増幅器に対応するモデル限定されるものではなく、ET方式の増幅器に対応するモデルであってもよい。この場合、増幅器特性推定部307は、補償信号u[n],u[n]およびモニタ信号r[nd],r[nd]に加えて、入力信号x[n],x[n]に基づいて、順モデルを推定することになる。具体的には、順モデル管理部371が管理する順モデルが、下記式(3)の関係式で表されることになる。

ここで、y’[n]は、レプリカ信号、x[n]は、入力信号、u[n]は、補償信号、h(k=0,1,2,・・・,K)は、係数パラメータを示す。また、Kは、順モデルの非線形特性の最大次数である。例えば、順モデルとして5次の非線形項まで考慮する場合は、Kが5に設定される。
[5.付記]
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、歪補償装置4は、増幅器の逆モデルを推定して、推定された逆モデルを用いて歪補償を行うものに限られず、増幅器の順モデル(増幅器の増幅特性そのもの)を推定し、推定された順モデルから増幅器の逆特性を求め、その逆特性を用いて歪補償を行っても良い。
1,201,301 増幅回路
2 増幅器
4 歪補償装置
7 推定部
8 歪補償処理部
32a,32b DAC(DA変換器)
39a,39b ローパスフィルタ
40a,40b ADC(AD変換器)
45a,45b ローパスフィルタ(フィルタ)
207 歪特性推定部(系列特性推定部)
209 ACLR算出部
307 増幅器特性推定部

Claims (8)

  1. 増幅器の歪を補償する歪補償装置であって、
    前記増幅器の増幅器モデルに基づいて、前記増幅器に与えられる信号に対する前置歪補償処理を行って補償信号を出力する歪補償処理部と、
    前記増幅器モデルを推定する推定部と、
    フィルタと、を備え、
    前記推定部は、前記補償信号と、前記増幅器の出力をモニタしたモニタ信号と、に基づいて、前記増幅器モデルを推定し、
    前記推定部に与えられる前記モニタ信号のモニタ帯域は、前記補償信号の帯域よりも狭く、
    前記フィルタは、前記補償信号の信号成分のうち前記モニタ帯域外の信号成分が、前記推定部による前記増幅器モデルの推定に与える影響を除去するように設けられ
    前記推定部は、前記増幅器の出力をモニタしたモニタ信号に基づいて前記補償信号のレプリカ信号を生成し、前記補償信号に対する前記レプリカ信号の誤差を示す誤差信号に基づいて、前記増幅器モデルを推定し、
    前記フィルタは、前記誤差信号の帯域を前記モニタ信号の帯域に制限するように設けられている
    ことを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記歪補償処理部に入力される入力信号と、前記モニタ信号と、に基づいて、前記増幅器および前記歪補償処理部とを含む増幅系列の系列モデルを推定するとともに、推定した系列モデルに基づいて、前記入力信号に対する歪付加処理を行って歪付加信号を出力する系列特性推定部と、
    前記系列特性推定部から出力される歪付加信号を用いてACLRを算出するACLR算出部と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記系列特性推定部は、
    前記入力信号に基づいて前記増幅系列から出力される出力信号のレプリカ信号を生成し、前記モニタ信号に対する前記レプリカ信号の誤差を示す誤差信号に基づいて、前記系列モデルを推定する
    ことを特徴とする請求項記載の歪補償装置。
  4. 前記補償信号と、前記モニタ信号と、に基づいて、前記増幅器モデルを推定するとともに、当該増幅器モデルに基づいて、前記入力信号に対する歪付加処理を行って歪付加信号を出力する増幅器特性推定部と、
    前記増幅器特性推定部から出力される歪付加信号を用いてACLRを算出するACLR算出部と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項に記載の歪補償装置。
  5. 前記増幅器特性推定部は、前記補償信号に基づいて前記増幅器から出力される出力信号のレプリカ信号を生成し、前記モニタ信号に対する前記レプリカ信号の誤差を示す誤差信号に基づいて、前記増幅器モデルを推定する ことを特徴とする請求項記載の歪補償装置。
  6. 前記増幅器は、電力効率が30%以上である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の歪補償装置。
  7. 前記歪補償処理部による前置歪補償処理が行われる前の信号の帯域は、20MHz以上である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の歪補償装置。
  8. 請求項1記載の歪補償装置を備えている無線通信装置。
JP2013095699A 2012-09-25 2013-04-30 歪補償装置および無線通信装置 Active JP6098336B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095699A JP6098336B2 (ja) 2012-09-25 2013-04-30 歪補償装置および無線通信装置
US14/425,894 US9712122B2 (en) 2012-09-25 2013-08-22 Distortion compensation apparatus and wireless communication equipment
EP13842360.3A EP2903156B1 (en) 2012-09-25 2013-08-22 Distortion compensation device, and wireless communication device
PCT/JP2013/072451 WO2014050383A1 (ja) 2012-09-25 2013-08-22 歪補償装置および無線通信装置
IN2077DEN2015 IN2015DN02077A (ja) 2012-09-25 2015-03-13

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012211115 2012-09-25
JP2012211115 2012-09-25
JP2013095699A JP6098336B2 (ja) 2012-09-25 2013-04-30 歪補償装置および無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014082740A JP2014082740A (ja) 2014-05-08
JP6098336B2 true JP6098336B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=50387792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013095699A Active JP6098336B2 (ja) 2012-09-25 2013-04-30 歪補償装置および無線通信装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9712122B2 (ja)
EP (1) EP2903156B1 (ja)
JP (1) JP6098336B2 (ja)
IN (1) IN2015DN02077A (ja)
WO (1) WO2014050383A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016127577A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 富士通株式会社 歪補償装置及び歪補償方法
US10230408B2 (en) * 2016-02-05 2019-03-12 Futurewei Technologies, Inc. Measurement receiver harmonic distortion cancellation
CN109496397B (zh) * 2017-07-11 2020-11-10 华为技术有限公司 一种信号校正方法以及信号校正系统
FR3080723B1 (fr) 2018-04-25 2021-08-06 Wupatec Systeme et procede de linearisation en bande de base pour un amplificateur de puissance radiofrequence de classe g

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7194043B2 (en) 2002-05-31 2007-03-20 Lucent Technologies Inc. System and method for predistorting a signal to reduce out-of-band error
JP4101601B2 (ja) * 2002-10-02 2008-06-18 日本放送協会 電力増幅器用歪補償装置
SE525221C2 (sv) * 2003-03-25 2004-12-28 Ericsson Telefon Ab L M Förförvrängare för effektförstärkare
US7071777B2 (en) * 2003-12-02 2006-07-04 Motorola, Inc. Digital memory-based predistortion technique
AU2005228156B2 (en) 2004-03-25 2010-07-22 Optichron, Inc. Model based distortion reduction for power amplifiers
JP2006093947A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Japan Radio Co Ltd プリディストーション型歪補償増幅回路
EP2020087B1 (en) 2006-05-22 2010-04-14 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (PUBL) An apparatus for monitoring non-linear distortions of radio signals and a method therefor
JP5205182B2 (ja) * 2008-09-09 2013-06-05 株式会社日立国際電気 歪補償増幅装置
JP5251565B2 (ja) * 2009-02-05 2013-07-31 富士通株式会社 プリディストータ及びその遅延調整方法
JP2011082953A (ja) * 2009-09-10 2011-04-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 増幅装置、及びこれを用いた無線送信装置
US8903015B2 (en) * 2010-11-22 2014-12-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for digital predistortion of non-linear amplifiers
CN103270695B (zh) 2010-12-22 2016-11-16 住友电气工业株式会社 放大器电路以及无线通信装置
US9184710B2 (en) * 2011-02-09 2015-11-10 Intel Corporation Digital predistortion of a power amplifier for signals comprising widely spaced carriers
JP5834804B2 (ja) * 2011-11-16 2015-12-24 富士通株式会社 狭帯域のフィードバック経路を有する適応的リニアライザ
US8536943B2 (en) * 2012-02-03 2013-09-17 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Selective narrowband feedback for a digital predistorter

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014082740A (ja) 2014-05-08
WO2014050383A1 (ja) 2014-04-03
US9712122B2 (en) 2017-07-18
IN2015DN02077A (ja) 2015-08-14
EP2903156A4 (en) 2016-03-09
EP2903156B1 (en) 2019-01-09
EP2903156A1 (en) 2015-08-05
US20150295545A1 (en) 2015-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5121691B2 (ja) 歪補償器、送信機、歪補償方法
US7139327B2 (en) Digital pre-distortion of input signals for reducing spurious emissions in communication networks
CN106170918B (zh) 为非线性损伤数字预失真误差信号减去线性损伤
JP4619827B2 (ja) 歪補償装置
US20040264597A1 (en) Digital pre-distortion for the linearization of power amplifiers with asymmetrical characteristics
JP6252226B2 (ja) 歪補償装置、無線送信装置及び歪補償方法
JP6123497B2 (ja) 歪補償装置および無線通信装置
JP6098336B2 (ja) 歪補償装置および無線通信装置
KR101386239B1 (ko) 비선형 왜곡의 보상을 위한 전치 왜곡 장치 및 방법
US20050255814A1 (en) Apparatus and method for compensating for an offset of a power amplifier in a mobile communication system
EP2779440A2 (en) Baseband digital pre-distortion architecture
JP2007195056A (ja) 歪み補償装置及び歪み補償方法
US9337783B2 (en) Distortion compensation apparatus and distortion compensation method
JP5593724B2 (ja) 増幅装置とこれを備えた無線送信装置、及び、増幅装置の利得調整方法
US20040264596A1 (en) Digital pre-distortion for the linearization of power amplifiers with asymmetrical characteristics
JP5316325B2 (ja) 歪補償回路、及びこれを用いた無線送信装置、歪補償方法
JP2014121080A (ja) 歪補償装置および電力増幅装置の歪補償方法
JP2014204148A (ja) 増幅装置、歪補償方法および歪補償プログラム
KR20090089980A (ko) 무선통신시스템에서 선왜곡 장치 및 방법
JP2002368708A (ja) マルチキャリアディジタルプリディストーション装置
JP2016167763A (ja) 歪補償装置及び歪補償方法
JP2012204890A (ja) 非線形歪補償における補償誤差低減方法及び補償誤差低減装置
JP2017228835A (ja) 送信機、受信機、送受信機、送信方法、および受信方法
JPWO2014112382A1 (ja) 負帰還型送信機、及びその歪補償方法
JP2013153309A (ja) 信号処理回路、送信装置、信号処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6098336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250