JP6098318B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6098318B2
JP6098318B2 JP2013085089A JP2013085089A JP6098318B2 JP 6098318 B2 JP6098318 B2 JP 6098318B2 JP 2013085089 A JP2013085089 A JP 2013085089A JP 2013085089 A JP2013085089 A JP 2013085089A JP 6098318 B2 JP6098318 B2 JP 6098318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target object
unit
subject
position information
shooting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013085089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014207614A (ja
Inventor
田中 清明
清明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2013085089A priority Critical patent/JP6098318B2/ja
Priority to EP14154940.2A priority patent/EP2809062B1/en
Priority to US14/191,883 priority patent/US9087255B2/en
Priority to CN201410072044.5A priority patent/CN104104859B/zh
Publication of JP2014207614A publication Critical patent/JP2014207614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6098318B2 publication Critical patent/JP6098318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/61Control of cameras or camera modules based on recognised objects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/631Graphical user interfaces [GUI] specially adapted for controlling image capture or setting capture parameters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/633Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders for displaying additional information relating to control or operation of the camera
    • H04N23/635Region indicators; Field of view indicators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体に関する。
撮影者に撮影に適した撮影場所に関する情報を提供する技術や、撮影場所を案内する技術などが従来知られている。例えば、撮影場所を案内する技術として、特許文献1が知られている。
特許文献1は、撮影された撮影画像に関連する所定の手本画像を選択し、選択された手本画像の撮影位置を、所定の撮影順に並べて表示することで、複数の観光場所のルートを効率よく辿っていけるように案内することを可能にした撮影システムを開示している。なお、撮影位置とともに手本画像を表示することも開示されている。
特開2008−288882号公報(2008年11月27日公開) 特開2010−21885号公報(2010年1月28日公開) 特開2009−49476号公報(2009年3月5日公開) 特開2010−62613号公報(2010年3月18日公開)
上述のような従来技術は、手本画像と同じ被写体を注目物体として特定することができる。しかしながら、撮影時には手本画像に含まれる被写体と、それ以外の被写体を含めて撮影するのが一般的であるので、ユーザによっては手本画像に含まれる被写体以外のものを注目して撮影したい場合がある。この場合には、上述の従来技術では、手本画像に含まれる被写体以外のものを注目物体と認識することができない。このため、その物体を注目物体として特定する場合には、従来知られているように、スルー画像を表示する画面上で、注目物体とする被写体をユーザが指で指示するなどの指定する操作が必要となる。
本発明は、上記の課題を解決するために、注目すべき物体を理解することが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、被写体を撮像するための撮像手段が出力する、被写体を含む画像データを受け付ける画像入力部と、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記画像入力部から入力された画像データから被写体を認識する物体認識部と、撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第1注目物体データを含む第1注目物体リストを管理する注目物体リスト管理部と、前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する前記注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する比較処理を行い、前記被写体と前記注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定部と、前記注目物体特定部により特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力部とを備える。
上記の構成によれば、比較処理により、被写体と注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体が注目物体として特定される。現在の位置が過去に撮影された位置と同じであり、現在ユーザが撮像しようとする被写体の中に、過去に撮影された被写体と同じものが含まれる場合、現在ユーザが注目して撮像しようとする被写体は、過去に撮影された被写体と同じである可能性がある。このため、その過去の位置で撮影された被写体と同じ被写体を注目物体として特定すれば、ユーザが注目して撮像しようとする被写体を特定できる可能性が高い。したがって、注目すべき物体を理解することが可能な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体リスト管理部は、過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から複数の被写体を注目物体候補として選択する場合、各注目物体候補に対して優先度を付けて管理しており、前記優先度は、過去に撮影された画像データから認識された認識回数に基づいて設定される。
上記の構成によれば、現在ユーザが撮像しようとする被写体がその過去の位置で撮影された被写体と同じである可能性が高いので、その過去の位置で撮影された被写体と同じ被写体を注目物体として特定すれば、ユーザが注目して撮像しようとする被写体を特定できる可能性をさらに高めることができる。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体リスト管理部は、前記画像データにおいて、被写体のうつり方およびうつる頻度の少なくとも一方によって定まる注目度に応じて、前記認識回数を調整し、調整後の認識回数に基づいて前記優先度を設定する。
上記の構成によれば、注目物体を特定する精度を向上させることができる。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体特定部は、前記比較処理において前記第1注目物体データの注目物体候補と一致する被写体が複数存在する場合、前記優先度の上位所定数の注目物体候補と一致する複数の被写体を前記注目物体として特定する。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体特定部は、前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する第1注目物体データがないとき、前記位置情報で示される位置に近い位置に対応する第1注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行い、該第1注目物体データに含まれる注目物体候補と前記被写体とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を前記注目物体として特定する。
上記の構成によれば、過去の位置に近い位置で撮影しようとする場合には、その過去の位置で撮影された被写体と同じ被写体を撮影しようとしている可能性が高いので、その過去の位置で撮影された被写体と同じ被写体を注目物体として特定すれば、ユーザが注目して撮像しようとする被写体を特定できる可能性が高い。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体特定部は、前記比較処理において、前記注目物体候補と一致する被写体と一致しない被写体とが存在する場合、該注目物体候補と一致する被写体のうち最も優先度が高い注目物体候補に一致する被写体に加えて、前記一致しない被写体を前記注目物体として特定する。
上記の構成によれば、過去と同じ位置で、過去に撮影されていない被写体をさらに注目物体として特定することができる。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体リスト管理部は、他の画像処理装置で作成された、位置ごとの第1注目物体データである他ユーザ注目物体データを含む他ユーザ注目物体リストを取得し、取得した他ユーザ注目物体リストと前記第1注目物体リストとを統合した統合注目物体リストをさらに管理しており、前記注目物体特定部は、ユーザの指示により前記統合注目物体リストが選択されると、該統合注目物体リストのうち前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する統合注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行う。
上記の構成によれば、他ユーザと自身が、過去の同一位置で多く撮影された共通の被写体を注目物体として特定することができる。
また、本発明の画像処理装置において、前記注目物体リスト管理部は、他ユーザ注目物体リストから所定の注目物体候補を除いた上で、前記他ユーザ注目物体リストと前記第1注目物体リストとを統合する。
上記の構成によれば、過去の同一位置で多く撮影された共通の被写体を注目物体として特定する精度を向上させることができる。
また、本発明の画像処理装置において、前記位置情報は、緯度と経度とで特定される位置を中心に所定範囲内を示すことが好ましい。
また、本発明の画像処理装置において、前記位置情報は、所定の行政区画単位で示されることが好ましい。
また、本発明の画像処理装置において、前記位置情報取得部は、前記位置情報とともに、該位置情報で示される位置に存在する施設を示す施設情報を取得し、前記注目物体リスト管理部は、前記位置情報取得部が施設情報を取得した場合、前記施設情報ごとに、当該施設の位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第2注目物体データを含む第2注目物体リストをさらに管理し、前記注目物体特定部は、前記位置情報取得部が施設情報を取得した場合、前記第2注目物体リストと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行う。
上記の構成によれば、過去に撮影されたことがある施設と同じ種類の施設で、現在撮像しようとする被写体の中に過去に撮影されたものが含まれる場合、現在ユーザが注目して撮像しようとする被写体は、過去に撮影された被写体と同じである可能性がある。このため、過去に撮影された被写体と同じ被写体を注目物体として特定すれば、現在ユーザが注目して撮像しようとする被写体を特定できる可能性が高い。したがって、注目すべき物体を理解することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像処理方法は、被写体を撮像するための撮像手段が出力する画像データを受け付ける画像入力ステップと、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記画像入力ステップにおいて入力された画像データから被写体を認識する物体認識ステップと、撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第1注目物体データを含む第1注目物体リストを管理する注目物体リスト管理ステップと、前記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報で示される位置に対応する前記第1注目物体データと前記物体認識ステップにおいて認識された被写体とを比較する比較処理を行い、前記被写体と前記注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定ステップと、前記注目物体特定ステップにおいて特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力ステップとを含む。
上記の構成によれば、注目すべき物体を理解することが可能な画像処理方法を提供することができる。
本発明の各態様に係る画像処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像処理装置が備える各手段として動作させることにより上記画像処理装置をコンピュータにて実現させる画像処理装置の画像処理プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は、注目すべき物体を理解することができるといった効果を奏する。
本発明の実施の形態における撮像装置の構成の概略を示すブロック図である。 本実施の形態における撮像装置が備える制御部の機能の一例を記憶部が記憶するデータとともに示すブロック図である。 撮影履歴データのフォーマットの一例を示す図である。 注目物体データのフォーマットの一例を示す図である。 注目物体出力処理の流れの一例を示す図である。 注目物体出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。 注目物体データ生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における制御部が備える機能の一例を記憶部が記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態における制御部が備える機能の一例を記憶部が記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。 撮影された被写体と注目物体として特定された被写体とを示す図である。 第2の実施の形態における撮影履歴データの一例を示す図である。 第2の実施の形態における注目物体データの一例を示す図である。 撮影履歴データ送受信システムの一例を示す図である。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態における撮像装置の構成の概略を示すブロック図である。図1に示されるように、撮像装置1は、撮像装置1全体を制御する制御部101と、イメージセンサ10と、コーデック20と、信号処理部30と、表示部40と、制御部101が実行するためのプログラム等を記憶したり、制御部101の作業領域として用いられたり、データを記憶するための記憶部50と、SDRAMと、フォーカスレンズおよびズームレンズなどを含むレンズ部70と、レンズ部70を駆動するレンズ駆動部60と、操作部80と、GPSセンサ90とを含む。
レンズ部70は、レンズ駆動部60により制御され、撮像装置1が駆動していないときは、本体内部に収納されている。レンズ部70は、フォーカスレンズを移動することにより焦点を合わせる。レンズ部70は、ズームレンズを調整するズーム機構を有し、レンズ駆動部60は、レンズ部70のズーム量を変更する。
イメージセンサ10は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の光電変換素子である。イメージセンサ10は、レンズ部70を介して結像面に結像する被写体の光学画像を光電変換し、画像データを信号処理部30に出力する。
なお、CCDイメージセンサは、アナログ信号を出力するので、イメージセンサ10としてCCDイメージセンサを用いる場合、図示しないアナログ/デジタル変換部によってCCDイメージセンサが出力するアナログ信号をデジタルの画像データに変換すればよい。
信号処理部30は、イメージセンサ10が出力する画像データに対して、各種の信号処理を実行し、YUV形式に変換する。また、信号処理部30は、YUV形式の画像データをSDRAMに記憶する。
制御部101は、SDRAMに記憶されたYUV形式の画像データからRGB形式の画像データに変換し、表示部40に表示する。これにより、表示部40にスルー画像が表示される。
コーデック20は、制御部101により制御され、SDRAMに記憶されたYUV形式の画像データを読出し、圧縮符合化し、画像データを圧縮符号化した符号化データを記憶部50に記憶する。なお、コーデック20は、動画像を記憶する場合、MPEG圧縮方式で、複数のフレームを圧縮符号化する。この場合、マイクロホンから入力される音声データを動画像のデータとAV同期させて圧縮符号化する。
操作部80は、シャッタボタンを含む複数のキーを含み、ユーザの操作を受け付ける。ユーザが操作部80の備えるシャッタボタンを半押すると、フォーカス指示を制御部101に出力し、ユーザがシャッタボタンを全押すると、撮像が指示されたことを示す撮像信号を制御部101に出力する。
GPSセンサ90は、GPS衛星からの電波を受信し、現在の地図上の位置を示すGPS信号を制御部101に出力する。
図2は、本実施の形態における撮像装置が備える制御部の機能の一例を記憶部が記憶するデータとともに示すブロック図である。図2に示されるように、制御部101は、画像入力部111と、位置情報取得部113と、撮影履歴生成部115と、物体認識部117と、注目物体特定部119と、注目物体リスト管理部121と、注目物体出力部123とを含む。
画像入力部111は、イメージセンサ10を制御して、イメージセンサ10から入力される画像データを受け付ける。操作部80から撮像信号が入力される前の段階では、スルー画像を物体認識部117に出力する。画像入力部111は、操作部80から撮像信号が入力されると、コーデック20を制御してSDRAMに記憶された画像データを符号化させ、コーデック20により圧縮符号化された静止画像の符号化データを記憶部50に記憶する。
物体認識部117は、画像入力部111から所定時間間隔で入力されるスルー画像に含まれる被写体を認識する。被写体の認識は、一般物体認識の従来公知の方法を用いることができる。例えば、画像入力部111から入力されたスルー画像から特徴点を抽出し、その特徴点と、予め記憶された特徴点データと特徴点データが示す物体の種別情報とを関連付けたデータとを比較(パターンマッチング)することにより、被写体を認識するようにしてもよいし、スルー画像に含まれる色データと、予め記された色データと色データが示す物体の種別情報とを関連付けたデータとを比較することにより被写体を認識するようにしてもよいし、これらを組み合わせて被写体を認識するようにしてもよい。
物体認識部117は、画像入力部111から入力されるスルー画像において認識した被写体の被写体識別情報を注目物体特定部119に出力する。被写体識別情報は、例えば被写体の特徴点データおよび色データのうち少なくとも1つと、被写体の種別を示す種別情報とを含む。
なお、被写体が人である場合、個々を区別するようにしてもよい。この場合、予め個々の個別識別情報(例えば、氏名など)と顔の特徴点を示す特徴点データとを関連付けた登録データを用いて区別するようにすればよい。すなわち、物体認識部117は、被写体の特徴点データと登録データとを比較することにより、個人を区別することができる。個人を区別した場合、物体認識部117は、被写体に対応する個別識別情報を種別情報として、被写体識別情報を取得する。
物体認識部117は、画像入力部111から入力されたスルー画像において複数の被写体が認識された場合、認識した複数の被写体それぞれの被写体識別情報を注目物体特定部119に出力する。また、物体認識部117は、操作部80から撮像信号が入力されると、その入力時に画像データにおいて認識された被写体の被写体識別情報を撮影履歴生成部115に出力する。
位置情報取得部113は、GPSセンサ90を制御し、GPSセンサ90が出力するGPS信号を取得する。位置情報取得部113は、GPSセンサ90から入力されるGPS信号を位置情報として注目物体特定部119に出力する。また、位置情報取得部113は、操作部80から撮像信号が入力されると、その時点で取得されている位置情報を撮影履歴生成部115に出力する。
なお、位置情報取得部113は、GPS信号が示す位置から、例えば住所、緯度と経度を特定し、位置情報とするようにしてもよい。位置情報を緯度と経度とする場合、緯度と経度で特定される位置を中心に許容範囲を設定するようにする。また、位置情報を住所とする場合、ユーザの設定により「市」、「町」や「都道府県」などの行政区画単位で特定するようにしてもよい。
撮影履歴生成部115は、操作部80から撮像信号が入力されると、物体認識部117から入力された被写体の被写体識別情報および位置情報取得部113から入力された位置情報とを少なくとも用いて、撮影履歴データを生成し、記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51に追加する。撮影履歴データは、撮影の履歴を示し、図3に示されるように撮影の日時と、撮影時位置情報と、被写体識別情報とを関連付ける撮影履歴レコードを含む。
撮影履歴レコードは、撮像指示された日時が撮影の日時として設定される撮影日時の項目と、その撮影時の位置の撮影時位置情報が設定される撮影時位置情報の項目と、その撮影時において撮影された被写体の被写体識別情報が設定される被写体識別情報の項目とを含み、撮影履歴リスト51に格納されている。なお、複数の被写体が認識された場合、撮影履歴レコードには、複数の被写体識別情報が設定可能である。
注目物体特定部119は、後述する注目物体リスト53を参照して、位置情報取得部113により取得された位置情報で示される現在の撮影位置に対応する注目物体データと物体認識部117により認識された被写体とを比較する比較処理を行い、被写体と注目物体データに含まれる注目物体候補とが一致する場合、その注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する。また、注目物体特定部119は、操作部80から撮像信号が入力されると、撮影日時を含む注目物体リスト記入指示を注目物体リスト管理部121に出力する。
注目物体データは、スルー画像において優先的に注目する被写体を特定するためのデータであり、撮影履歴データに基づいて生成される。注目物体データは、図4に示されるように注目撮影位置情報と、注目物体候補識別情報と、優先度とを関連付ける注目物体レコードを含む。
注目物体レコードは、注目撮影位置情報の項目と、注目物体候補識別情報の項目と、優先度の項目とを含む。注目撮影位置情報の項目には、撮影履歴データに含まれる撮影時位置情報が重複することなく設定される。注目物体候補識別情報の項目には、撮影時位置情報に関連付けられた被写体識別情報が設定される。注目物体候補識別情報の項目に複数の被写体識別情報が設定される場合、それら複数の被写体識別情報それぞれについて決定された優先度が優先度の項目に設定される。注目物体データの詳細については、後述する。
注目物体特定部119は、位置情報比較部131と物体比較部133とを含み、位置情報比較部131と物体比較部133とで比較処理を行う。位置情報比較部131は、位置情報取得部113により取得された位置情報で示される現在の撮影位置と同じ注目撮影位置情報を含む注目物体データが記憶部50に記憶された注目物体リスト53にあるか否かを判断する。
位置情報比較部131は、現在の撮影位置と同じ注目撮影位置情報を含む注目物体データが注目物体リスト53にあると判断した場合、その注目物体データを注目物体リスト53から抽出し、注目物体データを物体比較部133に出力する。
物体比較部133は、位置情報比較部131から入力された注目物体データに基づいて、物体認識部117により認識された被写体が注目物体であるか否かを判断する。具体的には、位置情報比較部131から入力された注目物体データに含まれる注目物体候補識別情報と、物体認識部117から入力された被写体の被写体識別情報とを比較する。
物体比較部133は、注目物体データに含まれる注目物体候補識別情報と一致する被写体識別情報が示す被写体を注目物体として判断する。注目物体データに複数の注目物体候補識別情報が含まれる場合、それら注目物体候補識別情報と一致する被写体識別情報が複数存在する場合、一致する複数の被写体識別情報のうち最も高い優先度に関連付けられた被写体識別情報で特定される被写体を注目物体として判断する。物体比較部133は、注目物体として特定した被写体の被写体識別情報を注目物体出力部123に出力する。
注目物体出力部123は、物体比較部133により注目物体と判定された被写体を画像上において特定するための注目物体特定情報を出力する。注目物体特定情報は、例えば注目物体と判断した被写体の被写体識別情報、その被写体の画像上における位置を示す注目物体位置情報を含む。
注目物体リスト管理部121は、記憶部50に記憶された注目物体リストを管理する。具体的には、注目物体リスト管理部121は、注目物体特定部119から注目物体リスト記入指示が入力されると、注目物体データを生成および更新する。注目物体リスト管理部121は、位置情報クラス分け部141と、撮影回数計算部143と、注目物体優先決定部145と、注目物体データ生成・更新部147とを含む。
位置情報クラス分け部141は、同じ撮影時位置情報ごとに撮影履歴データを分類する。具体的には、記入指示に含まれる日時の撮影履歴データを処理対象として記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51から抽出し、注目物体リスト53を参照して、抽出された撮影履歴データに含まれる撮影時位置情報と注目物体リスト53とを比較する。処理対象の撮影履歴データに含まれる撮影時位置情報と同じ注目撮影位置情報を含む注目物体データが存在する場合、その注目物体データを更新対象として更新指示に含めて注目物体データ生成・更新部147に出力するとともに、処理対象の撮影履歴データに含まれる撮影時位置情報を更新時撮影回数計算指示に含めて撮影回数計算部143に出力する。
一方、処理対象の撮影履歴データに含まれる撮影時位置情報と同じ注目撮影位置情報を含む注目物体データが存在しない場合、処理対象の撮影履歴データを含む生成指示を注目物体データ生成・更新部147に出力するとともに、処理対象の撮影履歴データに含まれる撮影時位置情報を生成時撮影回数計算指示に含めて撮影回数計算部143に出力する。
撮影回数計算部143は、位置情報クラス分け部141からの指示に応じて被写体ごとの撮影回数を計算する。位置情報クラス分け部141から更新時撮影回数計算指示が入力されると、撮影時位置情報を含む撮影履歴データすべてを記憶部50に記憶された撮影履歴リストから抽出し、処理対象に設定する。
撮影回数計算部143は、処理対象とした撮影履歴データに基づいて、同じ被写体が撮影された撮影回数を計算する。具体的には、互いに被写体識別情報が一致すれば、同じ被写体と判断し、被写体識別情報が一致するごとに「1」だけカウントした回数を撮影回数として計算する。撮影回数計算部143は、撮影回数を計算し、同じ被写体識別情報ごとに被写体識別情報と撮影回数とを含む撮影回数組を生成し、生成された撮影回数組を含む優先決定指示を注目物体優先決定部145に出力する。
また、撮影回数計算部143は、位置情報クラス分け部141から生成時撮影回数計算指示が入力されると、被写体識別情報と撮影回数「1」との撮影回数組を同じ被写体識別情報ごとに生成し、生成された撮影回数組を含む優先決定指示を注目物体優先決定部145に出力する。
なお、撮影回数計算部143が被写体式識別情報ごとに、累積の撮影回数を記憶するようにして、更新ごとに該当する被写体識別情報についての累積の撮影回数に撮影回数「1」を加算するようにしてもよい。
注目物体優先決定部145は、注目物体候補の優先度を決定する。具体的には、撮影回数計算部143により計算された撮影回数が多い順に、撮影回数組それぞれに対して高い優先度を付与する。注目物体優先決定部145は、撮影回数組に含まれる被写体識別情報と、その撮影回数組に対して付与された優先度とを含む優先度組を生成し、生成された優先度組を注目物体データ生成・更新部147に出力する。
ただし、注目物体優先決定部145は、すべての撮影回数組が撮影回数「1」を示す優先度決定指示が入力される場合、優先度がない旨を注目物体データ生成・更新部147に出力する。
注目物体データ生成・更新部147は、位置情報クラス分け部141から更新指示が入力され、注目物体優先決定部145から優先度組が入力されると、更新指示で特定される注目物体データを更新する。
また、注目物体データ生成・更新部147は、位置情報クラス分け部141から生成指示が入力されると、新たに注目物体データを生成し、記憶部50に記憶された注目物体リスト53に追加する。新たな注目物体データの注目撮影位置情報の項目および注目物体候補の項目それぞれに、生成指示に含まれる撮影時位置情報および被写体識別情報が設定される。
上述したように、撮像装置1は、注目物体特定情報により、画像上における注目物体の位置を特定することが可能となる。つまり、現在の位置が、過去に撮影された位置と同じであり、現在ユーザが撮像しようとする撮像範囲に、過去に撮影された被写体と同じ被写体が含まれ、その被写体に対する撮影回数が多い場合、現在ユーザが注目して撮像しようとする被写体は、その過去の位置で撮影された被写体と同じである可能性が高い。このため、過去の位置で撮影された撮影回数の多い被写体と同じ被写体を現在の撮影位置において注目物体として特定することにより、注目する物体を理解することができる。
また、注目する物体を理解する技術は、様々な技術に応用することが可能となる。例えば、スルー画像において、注目物体にフォーカスを合わせたり、注目物体をズームしたりすることが自動的に可能となる。また、フォーカスされていない部分をぼかすことも可能である。
図5は、注目物体出力処理の流れの一例を示す図である。(1)は、「滋賀県草津市西草津」において、撮影者が撮影対象としてとして「犬」および「木」を撮像範囲に含めて撮像した場合を例に説明する。(2)は、撮影履歴リストの一部を示し、ここでは撮影履歴データに含まれる項目の一部を示している。
(1)により撮影された履歴は、上から1番目に追加されている。具体的には、撮影時位置情報として「滋賀県草津市西草津」が設定され、被写体識別情報として「犬」および「木」が設定された撮影履歴データが撮影履歴リストに追加されている。なお、2番目以降は、さらに過去に撮影された履歴である。例えば、2,3番目の撮影履歴データと1番目の撮影履歴データとは、過去の撮影時の位置が同じであり、一部の被写体が共通していることを示す。
(3)は、注目物体リストの一部を示し、(2)に示す撮影履歴リストに基づいて生成される。具体的には、共通する「滋賀県草津市西草津」を撮影時位置情報として含む3つの撮影履歴データが撮影履歴リストに含まれているので、「滋賀県草津市西草津」が注目撮影位置情報として設定される。そして、被写体識別情報としては、1番目の撮影履歴データには「犬」および「木」が含まれ、2番目の撮影履歴データには「犬」および「Aさん」が含まれ、3番目の撮影履歴データには「犬」、「車」および「Aさん」が含まれているので、「犬」、「車」、「Aさん」および「木」が注目物体候補識別情報として設定される。
また、3つの撮影履歴データにおいて、「犬」の撮影回数が最も多く、2番目に「Aさん」の撮影回数が多く、3番目に「車」の撮影回数が多い。このため、優先度は、撮影回数が多い順に、「犬」が最も高く、「Aさん」が2番目に高く、「車」および「木」が3番目に高く設定される。そして、生成された注目物体データが注目物体リストに追加される。ここでは、注目物体リストの1番上に追加されていることを示している。
(4)は、(1)が示す「滋賀県草津市西草津」において、撮影者が「犬」、「Aさん」、「車」および「木」を撮影対象とし、「犬」、「Aさん」、「車」および「木」を撮像範囲に含めて撮像する場合を例に説明する。(3)において、「滋賀県草津市西草津」が注目撮影位置情報として設定された注目物体データが生成されているので、この注目物体データがスルー画像の表示中に参照される。このため、スルー画像において、参照中の注目物体データにおける最も優先度の高い「犬」が注目物体として特定される。ここでは「犬」が注目物体として特定されていることが丸印で示されている。
図6は、注目物体出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。注目物体出力処理は、制御部101が記憶部50に記憶された注目物体出力プログラムを実行することにより、制御部101により実行される処理である。画像入力部111は、イメージセンサ10が所定時間ごとに出力するスルー画像を受け付ける(ステップS01)。
次のステップS02において、位置情報取得部113は、GPSセンサ90が出力するGPS信号を受け付けることにより、現在の位置を示す位置情報を取得する。
ステップS03において、物体認識部117は、ステップS01において受け付けられたスルー画像から被写体を認識する。複数の被写体が含まれる場合には、それら複数の被写体が認識される。
次のステップS04において、位置情報比較部131は、現在位置に対応する注目物体データが記憶部50に記憶されているか否かを判断する。具体的には、ステップS02において取得された位置情報と同一の注目撮影位置情報を含む注目物体データが記憶部50に記憶されているか否かを判断する。ステップS02において取得された位置情報と同一の注目撮影位置情報を含む注目物体データが記憶されているならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。
ステップS05において、物体比較部133は、被写体に対応する注目物体候補があるか否かを判断する。具体的には、現在位置に対応するステップS04において取得された注目物体データに含まれる注目物体候補と、ステップS03において認識された被写体とが同一であるか否かを判断する。注目物体候補と被写体との比較において、注目物体候補識別情報と被写体識別情報とが同一であれば一致と判断し、異なれば不一致と判断する。
なお、ステップS03において複数の被写体が認識され、ステップS02において取得された位置情報と同一の注目撮影位置情報を含む注目物体データに複数の注目物体候補識別情報が含まれる場合、それら複数の被写体それぞれの被写体識別情報と複数の注目物体候補識別情報とが比較される。被写体識別情報と注目物体候補識別情報とが複数の組で一致する場合、一致する注目物体候補識別情報のうち最も高い優先度に関連付けられた注目物体候補識別情報と一致する被写体を注目物体として特定する。
ステップS05において、被写体に対応する注目物体候補がある場合、その被写体を注目物体として特定し、処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS07に進める。
ステップS06において、注目物体出力部123は、ステップS05において注目物体候補と一致した被写体の被写体識別情報と画像上の被写体の位置を示す被写体位置情報とを注目物体特定情報として出力する。
ステップS07において、制御部101は、撮像されたか否かを判断する。操作部80から撮像信号が入力されたならば処理をステップS08に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。
ステップS08において、撮影履歴生成部115は、撮影履歴データを生成し、記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51に追加する。具体的には、ステップS07において撮像された日時が撮影日時の項目に設定され、撮影時にステップS02において取得された位置情報が撮影時位置情報の項目に設定され、撮影時にステップS03において認識された被写体の被写体識別情報が被写体識別情報の項目に設定された撮影履歴データを生成し、注目物体出力処理を終了する。
図7は、注目物体データ生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。注目物体データ生成処理は、注目物体出力処理において撮影履歴データが生成されるごとに実行される処理である。注目物体リスト管理部121は、ステップS08において記憶された撮影履歴データを記憶部50から抽出する(ステップS11)。
次のステップS12において、位置情報クラス分け部141は、ステップS11において抽出された撮影履歴データから撮影時位置情報を抽出し、抽出した撮影時位置情報を含む注目物体データがある場合に、その注目物体データを更新対象として抽出する。撮影履歴データから抽出した撮影時位置情報を含む注目物体データがない場合には、注目物体リスト管理部121により新たに注目物体データが生成される。ここでは、撮影履歴データから抽出した撮影時位置情報を含む注目物体データがある場合を例に説明する。
次のステップS13において、撮影回数計算部143は、撮影回数を計算する。撮影回数計算部143は、同じ撮影時位置情報を含む撮影履歴データを記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51からすべて抽出し、処理対象に設定する。そして、処理対象とした撮影履歴データに基づいて、同じ被写体が撮影された撮影回数を計算する。互いに被写体識別情報が一致すれば、同じ被写体と判断し、被写体識別情報が一致するごとにカウントした回数を撮影回数として計算する。撮影回数計算部143は、同じ被写体識別情報ごとに被写体識別情報と撮影回数とを関連付ける。
次のステップS14において、注目物体優先決定部145は、ステップS13において計算された撮影回数が多い順に、被写体識別情報それぞれに対して高い優先度を付与する。
次のステップS15において、注目物体データ生成・更新部147は、ステップS12における更新対象の注目物体データを更新し、注目物体データ生成処理を終了する。具体的には、ステップS12において処理対象とされた撮影履歴データに含まれる被写体識別情報を注目物体候補識別情報の項目に設定し、ステップS14において被写体識別情報それぞれに対して決定された優先度を優先度の項目に設定することにより更新対象の注目物体データを更新する。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態における撮像装置1は、被写体を撮像するためのイメージセンサ10が出力する、被写体を含む画像データを受け付ける画像入力部111と、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部113と、画像入力部111から入力された画像データから被写体を認識する物体認識部117と、撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す注目物体データを含む注目物体リスト53を管理する注目物体リスト管理部121と、位置情報取得部113により取得された位置情報で示される位置に対応する注目物体データと物体認識部117により認識された被写体とを比較する比較処理を行い、被写体と注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定部119と、注目物体特定部119により特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力部123とを備える。
このため、比較処理により、被写体と注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体が注目物体として特定される。現在の位置が過去に撮影された位置と同じであれば、現在ユーザが撮像しようとする被写体は、その過去の位置で撮影された被写体と同じである可能性がある。このため、その過去の位置で撮影された被写体と同じ被写体を注目物体として特定すれば、ユーザが注目して撮像しようとする被写体を特定できる可能性が高い。したがって、注目すべき物体を理解することができる。
なお、第1の実施の形態において、撮影回数計算部143は、被写体のうつり方およびうつる頻度の少なくとも一方によって定まる注目度に応じて、撮影回数を調整するようにしてもよい。具体的には、撮影回数計算部143は、画像上において被写体識別情報で示される被写体の大きさ、画像上の位置、時間の長さ、連続性、向きなどにより注目度を決定する。そして、撮影回数計算部143は、注目度が高い被写体ほど重み付け係数を大きくし、「1×重み付け係数」回を撮影回数に加算するようにする。
なお、被写体の大きさ、画像上の位置、向きは、被写体のうつり方を示すものである。一方、動画像における被写体がうつっている時間の長さ、連続撮影された画像における被写体の連続性は、被写体のうつる頻度を示すものである。
例えば、被写体の大きさについて、画像に占める割合が大きいほど注目度を高くすればよい。また、画像上における被写体の位置について、注目物体位置情報に基づいて被写体が画像の中心付近に近いほど注目度を高くすればよい。また、時間の長さについて、動画像を撮影する場合における動画像中のフレーム数が多くなるほど注目度を高くすればよい。さらに、被写体の向きについて、被写体が「人」である場合に、「顔」および「体」が正面を向いているほど注目度を高くすればよい。連続撮影された画像における被写体の連続性について、連続して撮影された回数が多いほど注目度を高くすればよい。
例えば、撮影回数計算部143は、注目度が所定閾値以上の被写体について、「1×2(重み付け係数)」回だけ撮影回数をカウントアップし、注目度が所定閾値未満の被写体について、「1×1(重み付け係数)」回だけ撮影回数をカウントアップする。
また、第1の実施の形態においては、注目物体データの注目物体候補識別情報と一致する被写体のうち最も高い優先度に関連づけられた被写体を注目物体として特定するようにしたが、これに限定するものではない。優先度の高い順に上位2つの注目物体候補識別情報と同じ被写体識別情報を注目物体として特定してもよい。また、同じ優先度の注目物体候補識別情報と複数の被写体識別情報とがそれぞれ一致する場合、それら複数の被写体識別情報を注目物体として特定してもよい。
また、現在の撮影位置と同じ情報を含む注目物体データが存在しない場合には、地図情報を利用して、現在の撮影位置に近い位置(具体的には、現在の撮影位置から所定距離以内で最も近い位置)を示す注目撮影位置情報を含む注目物体データを利用して、注目物体を特定するようにしてもよい。
また、過去の撮影位置において認識されていない被写体が現在の撮影位置において認識された場合に、その被写体をさらに注目物体として特定してもよい。具体的には、現在の撮影位置と同じ注目撮影位置情報を含む注目物体データに含まれる被写体識別情報の被写体と、その注目物体データに含まれない被写体識別情報の被写体とが認識された場合、最も高い優先度に関連付けられた被写体識別情報の被写体と、注目物体データに含まれない被写体識別情報の被写体とを注目物体として特定する。
図10は、撮影された被写体と注目物体として特定された被写体とを示す図である。ここでは、「滋賀県草津市西草津」が注目撮影位置情報として設定され、「Aさん」、「Bさん」および「Cさん」が注目物体候補識別情報として設定され、「Aさん」が最も優先度が高く、2番目に「Bさん」の優先度が高く、3番目に「Cさん」の優先度が高い注目物体データAが記憶部50に記憶されている場合を例に説明する。
項目(1)〜(7)それぞれについて、撮影時の位置は、注目物体と同じ「滋賀県草津市西草津」で共通しているので、撮影時に注目物体データAが参照される。例えば項目(1)〜(6)では、注目物体候補と一致する被写体のうち最も優先度の高い被写体が注目物体として特定される。項目(7)では、A〜Dさんが被写体となっており、Dさんは注目物体データには含まれない被写体である。換言すれば、「滋賀県草津市西草津」で過去に撮影されたことのない被写体である。項目(7)の条件で撮影する場合には、注目物体候補と一致する被写体のうち最も優先度の高いAさんと、注目物体データには含まれないDさんが注目物体として特定される。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態においては、GPS信号で特定される位置に存在する施設の施設情報を撮影履歴リストに含めて記憶するものである。図8は、第2の実施の形態における制御部が備える機能の一例を記憶部が記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。
図8に示す制御部101Aが図2に示す制御部101と異なる点は、位置情報取得部113が位置情報取得部113Aに変更された点、注目物体リスト管理部121が注目物体リスト管理部121Aに変更された点、注目物体特定部119が注目物体特定部119Aに変更された点である。ここでは、図8に示す制御部101Aが図2に示す制御部101と異なる点について主に説明する。
位置情報取得部113Aは、GPSセンサ90が出力するGPS信号を取得するとともに、GPS信号で特定される位置に存在する施設の施設情報を取得する。例えば、位置情報取得部113Aは、地図情報と地図上の位置に関連付けた施設情報とを記憶しており、地図情報および施設情報に基づいて、GPS信号で特定される位置に対応する施設情報を取得すればよい。施設情報は、施設の種別であり、例えば「駅」や「コンビニエンスストア」などを示す情報である。なお、位置情報取得部113Aは、GPS信号で特定される位置に対応する施設情報を記憶していない場合、施設情報を取得しない。
位置情報取得部113Aにより取得された施設情報は、撮影履歴データに含められ、撮影履歴データが記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51Aに追加される。この場合、撮影履歴データは、さらに施設情報の項目が含まれ、その項目に施設情報が設定される。
図11は、第2の実施の形態における撮影履歴データの一例を示す図である。図11に示されるように、第1の実施の形態における撮影履歴データに、施設情報が設定される施設情報の項目が追加されている。施設情報の項目には、位置情報取得部113Aが位置情報とともに施設情報を取得した場合に、設定される。
注目物体リスト管理部121Aは、撮影履歴データに基づいて、第1,第2注目物体データを生成し、第1注目物体データを第1注目物体リスト53Aに追加し、第2注目物体データを第2注目物体リスト55に追加する。第1注目物体データは、図4に示す注目物体データと同じであるので、ここでは説明を繰り返さない。第2注目物体データは、注目施設情報と、注目物体候補識別情報と、優先度とを関連付ける第2注目物体レコードを含む。
第2注目物体レコードは、注目施設情報の項目と、注目物体候補識別情報の項目と、優先度の項目とを含む。注目施設情報の項目には、撮影履歴データに含まれる撮影時施設情報が重複することなく設定され、注目物体候補識別情報の項目には、撮影時施設情報に関連付けられた被写体識別情報が設定される。注目物体候補識別情報の項目に複数の被写体識別情報が設定される場合、それら複数の被写体識別情報それぞれについて決定された優先度が優先度の項目に設定される。
図12は、第2の実施の形態における注目物体データの一例を示す図である。図12に示されるように、第1の実施の形態における注目物体データには、注目位置情報の項目に代えて、注目施設情報の項目が含まれる。注目施設情報の項目には、撮影履歴データの施設情報の項目に含まれる施設情報が重複することなく設定される。注目物体候補識別情報の項目には、施設情報に関連付けられた被写体識別情報が設定される。注目物体候補識別情報の項目に複数の被写体識別情報が設定される場合、それら複数の被写体識別情報それぞれについて決定された優先度が優先度の項目に設定される。
注目物体リスト管理部121Aは、位置情報クラス分け部141と、施設情報分類部149と、撮影回数計算部143と、注目物体優先決定部145と、第1注目物体データ生成・更新部147Aと、第2注目物体データ生成・更新部151とを含む。第1注目物体データ生成・更新部147Aは、図2に示す注目物体データ生成・更新部147と同じであるので、ここでは説明を繰り返さない。
施設情報分類部149は、記入指示に含まれる日時の撮影履歴データを処理対象として記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51Aから抽出し、抽出された撮影履歴データに含まれる撮影時施設情報と第2注目物体リスト55とを比較する。処理対象の撮影履歴データに含まれる撮影時施設情報と同じ注目施設情報を含む注目物体データが存在する場合、その注目物体データを更新対象として更新指示に含めて第2注目物体データ生成・更新部151に出力するとともに、処理対象の撮影履歴データを含む更新時撮影回数計算指示を撮影回数計算部143に出力する。
一方、処理対象の撮影履歴データに含まれる撮影時施設情報と同じ注目施設情報を含む注目物体データが存在しない場合、処理対象の撮影履歴データを含む生成指示を第2注目物体データ生成・更新部151に出力するとともに、処理対象の撮影履歴データを含む生成時撮影回数計算指示を撮影回数計算部143に出力する。
これにより、撮影回数計算部143は、撮影時位置情報を含む撮影履歴データを記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51Aからすべて抽出し、処理対象に設定し、処理対象とした撮影履歴データに含まれる同じ被写体識別情報ごとに、撮影回数計算部143により撮影回数を計算し、注目物体優先決定部145は、撮影回数が多い順に、被写体識別情報それぞれに対して優先度を付与する。
第2注目物体データ生成・更新部151は、施設情報分類部149から更新指示が入力され、注目物体優先決定部145から被写体識別情報と優先度とが入力されると、更新指示で特定される注目物体データを更新する。
また、第2注目物体データ生成・更新部151は、施設情報分類部149から生成指示が入力されると、新たに第2注目物体データを生成し、記憶部50に記憶された第2注目物体リスト55に追加する。新たな第2注目物体データの注目施設情報の項目および注目物体候補の項目それぞれに、生成指示に含まれる撮影時施設情報および被写体識別情報が設定される。
注目物体特定部119Aは、第1注目物体リスト53Aおよび第2注目物体リスト55の何れかを用いて注目物体を特定する。本実施形態では、ユーザの指示に従って、第1注目物体リスト53Aおよび第2注目物体リスト55の何れかを選択し、選択したリストを用いて注目物体を特定する。なお、注目物体の特定方法は注目物体特定部119と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。
撮影した位置が異なっていても、施設が同じである場合、ユーザは、同一の物体を注目物体として撮影することがある。例えば、全国各地の駅において様々な電車を撮影するような場合である。本実施形態によれば、施設の種別が同一の撮影履歴リストを用いて第2注目物体リスト55が生成される。そのため、施設に応じて注目物体の特定を行ってほしい場合、ユーザは、第2注目物体リスト55を選択する指示を制御部101Aに入力することで、施設に応じた注目物体の特定処理を実行させることができる。これにより、過去に同一施設で撮影された回数が多い被写体が注目物体として特定される。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態においては、注目物体リスト53の生成に加えて、他のユーザの撮影履歴リストと自身の撮影履歴リストとを統合することにより統合注目物体リストを生成するものである。
図9は、第3の実施の形態における制御部が備える機能の一例を記憶部が記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図9に示す制御部101Bが図2に示す制御部101と異なる点は、注目物体リスト管理部121が注目物体リスト管理部121Bに変更された点、通信部125が追加された点、注目物体特定部119が注目物体特定部119Bに変更された点である。その他の機能は、図2に示す制御部101と同じであるので、異なる点について主に説明する。なお、注目物体リスト53の生成については上述したので、ここでは説明を繰り返さない。
注目物体リスト管理部121Bは、通信部125が他の撮像装置1から取得した他のユーザの撮影履歴リストが通信部125から入力されると、記憶部50に記憶された撮影履歴リスト51と、通信部125から入力された他のユーザの撮影履歴リストとを統合する。
なお、通信部125は、図13に示すようにサーバ装置200が管理する他の撮影履歴リストを、サーバ装置200と通信することにより取得するようにすればよい。サーバ装置200は、ユーザそれぞれが所有する撮像装置1から逐次撮影履歴リストを取得し、管理する。
ここで、記憶部50に記憶された撮影履歴リストを第1撮影履歴リストといい、第1撮影履歴リストに含まれる撮影履歴データを第1撮影履歴データといい、通信部125から入力された他のユーザの撮影履歴リストを第2履歴リストといい、第2履歴リストに含まれる撮影履歴データを第2撮影履歴データという。
注目物体リスト管理部121Bは、位置情報クラス分け部141Bと、撮影回数計算部143Bと、注目物体優先決定部145Bと、統合注目物体データ生成部161とを含む。
位置情報クラス分け部141Bは、同じ撮影時位置情報ごとに第1撮影履歴データおよび第2撮影履歴データを分類する。具体的には、同じ撮影時位置情報を含む撮影履歴データを第1撮影履歴リストおよび第2撮影履歴リストそれぞれから抽出し、同一位置グループとしてグループ化する。位置情報クラス分け部141Bは、第1撮影履歴リストおよび第2撮影履歴リストそれぞれに含まれる撮影履歴データすべてを対象として、グループ化し、グループ化された撮影履歴データを含む撮影回数計算指示を撮影回数計算部143に出力する。
撮影回数計算部143Bは、位置情報クラス分け部141Bからの指示に応じて、被写体ごとの撮影回数を計算する。位置情報クラス分け部141Bから撮影回数計算指示が入力されると、同じ被写体が撮影された撮影回数を計算する。撮影回数計算部143Bは、同じ被写体識別情報ごとに被写体識別情報と撮影回数とを含む撮影回数組を生成し、同一位置グループに対して生成されたすべての撮影回数組と同一位置グループに含まれる撮影時位置情報とを含む撮影回数グループを生成する。撮影回数計算部143Bは、位置情報クラス分け部141Bによりグループ化された同一位置グループそれぞれに対して、撮影回数グループを生成し、生成された撮影回数グループを含む優先決定指示を注目物体優先決定部145Bに出力する。
注目物体優先決定部145Bは、注目物体候補の優先度を決定する。具体的に、撮影回数が多い順に、撮影回数グループに含まれる撮影回数組それぞれに対して高い優先度を決定する。注目物体優先決定部145Bは、撮影回数組に含まれる被写体識別情報と、その撮影回数組に対して決定された優先度とを含む優先度組を撮影回数グループに含まれる撮影回数組それぞれに対して生成する。そして、注目物体優先決定部145Bは、生成された優先度組と、撮影回数グループに含まれる撮影時位置情報とを含む優先度グループを、撮影回数計算部143Bにより生成された撮影回数グループそれぞれに対して生成し、生成された優先度グループを含む統合物体データ生成指示を統合注目物体データ生成部161に出力する。
統合注目物体データ生成部161は、注目物体優先決定部145Bから統合物体データ生成指示が入力されると、優先度グループに基づいて統合注目物体データを生成する。具体的には、注目撮影位置情報の項目、注目物体候補識別情報の項目および優先度の項目それぞれに、優先度グループに含まれる撮影時位置情報、被写体識別情報および優先度が設定される。統合注目物体データ生成部161は、注目物体優先決定部145Bにより生成された優先度グループそれぞれに対して統合注目物体データを生成し、生成された統合注目物体データを含む統合注目物体リスト57を記憶部50に記憶する。
また、注目物体の特定に注目物体リスト53を使用するか、統合注目物体リスト57を使用するかは、注目物体特定部119Bがユーザの設定により切り換えるようにすればよい。例えば、初めて行った観光地で撮影する場合、同じ観光地で他の人が撮影している回数の多い物体を被写体として撮影することが多い。このような、統合注目物体リスト57を選択すればよい。
なお、統合物体データを生成する際、特定の注目物体識別情報を除いて統合するようにしてもよい。特定の注目物体候補識別情報は、例えば「人」を示す注目物体候補識別情報である。
〔ソフトウェアによる実現例〕
撮像装置1の制御ブロック(特に制御部101,101A,101B)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、撮像装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 撮像装置
10 イメージセンサ
51,51A 撮影履歴リスト
53 注目物体リスト
53A 第1注目物体リスト
55 第2注目物体リスト
57 統合注目物体リスト
101,101A,101B 制御部
111 画像入力部
113,113A 位置情報取得部
117 物体認識部
119,119A,119B 注目物体特定部
121,121A,121B 注目物体リスト管理部
123 注目物体出力部

Claims (13)

  1. 被写体を撮像するための撮像手段が出力する画像データを受け付ける画像入力部と、
    現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記画像入力部から入力された画像データから被写体を認識する物体認識部と、
    撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第1注目物体データを含む第1注目物体リストを管理する注目物体リスト管理部と、
    前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する前記第1注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する比較処理を行い、前記被写体と前記注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定部と、
    前記注目物体特定部により特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力部と、を備え
    前記注目物体特定部は、前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する第1注目物体データがないとき、前記位置情報で示される位置に近い位置に対応する第1注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行い、該第1注目物体データに含まれる注目物体候補と前記被写体とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を前記注目物体として特定することを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記注目物体リスト管理部は、過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から複数の被写体を注目物体候補として選択する場合、各注目物体候補に対して優先度を付けて管理しており、
    前記優先度は、過去に撮影された画像データから認識された認識回数に基づいて設定されることを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記注目物体リスト管理部は、前記画像データにおいて、被写体のうつり方およびうつる頻度の少なくとも一方によって定まる注目度に応じて、前記認識回数を調整し、調整後の認識回数に基づいて前記優先度を設定することを特徴とする、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記注目物体特定部は、前記比較処理において前記第1注目物体データの注目物体候補と一致する被写体が複数存在する場合、前記優先度の上位所定数の注目物体候補と一致する複数の被写体を前記注目物体として特定することを特徴とする、請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記注目物体特定部は、前記比較処理において、前記注目物体候補と一致する被写体と一致しない被写体とが存在する場合、該注目物体候補と一致する被写体のうち最も優先度が高い注目物体候補に一致する被写体に加えて、前記一致しない被写体を前記注目物体として特定することを特徴とする、請求項2または3に記載の画像処理装置。
  6. 被写体を撮像するための撮像手段が出力する画像データを受け付ける画像入力部と、
    現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記画像入力部から入力された画像データから被写体を認識する物体認識部と、
    撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第1注目物体データを含む第1注目物体リストを管理する注目物体リスト管理部と、
    前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する前記第1注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する比較処理を行い、前記被写体と前記注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定部と、
    前記注目物体特定部により特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力部と、を備え、
    前記注目物体リスト管理部は、他の画像処理装置で作成された、位置ごとの他ユーザ注目物体データを含む他ユーザ注目物体リストを取得し、取得した他ユーザ注目物体リストと前記第1注目物体リストとを統合した統合注目物体リストをさらに管理しており、
    前記注目物体特定部は、ユーザの指示により前記統合注目物体リストが選択されると、該統合注目物体リストのうち前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する統合注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行うことを特徴とする、画像処理装置。
  7. 前記注目物体リスト管理部は、他ユーザ注目物体リストから所定の注目物体候補を除いた上で、前記他ユーザ注目物体リストと前記第1注目物体リストとを統合することを特徴とする、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記位置情報は、緯度と経度とで特定される位置を中心に所定範囲内を示すことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記位置情報は、所定の行政区画単位で示されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 被写体を撮像するための撮像手段が出力する画像データを受け付ける画像入力部と、
    現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記画像入力部から入力された画像データから被写体を認識する物体認識部と、
    撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第1注目物体データを含む第1注目物体リストを管理する注目物体リスト管理部と、
    前記位置情報取得部により取得された位置情報で示される位置に対応する前記第1注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する比較処理を行い、前記被写体と前記注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定部と、
    前記注目物体特定部により特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力部と、を備え、
    前記位置情報取得部は、前記位置情報とともに、該位置情報で示される位置に存在する施設を示す施設情報を取得し、
    前記注目物体リスト管理部は、前記位置情報取得部が施設情報を取得した場合、前記施設情報ごとに、当該施設の位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第2注目物体データを含む第2注目物体リストをさらに管理し、
    前記注目物体特定部は、前記位置情報取得部が施設情報を取得した場合、該施設情報に対応する第2注目物体データと前記物体認識部により認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行うことを特徴とする、画像処理装置。
  11. 被写体を撮像するための撮像手段が出力する画像データを受け付ける画像入力ステップと、
    現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記画像入力ステップにおいて入力された画像データから被写体を認識する物体認識ステップと、
    撮影時の位置ごとに、当該位置において過去に撮影された画像データから認識された被写体の中から選択された注目物体候補を示す第1注目物体データを含む第1注目物体リストを管理する注目物体リスト管理ステップと、
    前記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報で示される位置に対応する前記第1注目物体データと前記物体認識ステップにおいて認識された被写体とを比較する比較処理を行い、前記被写体と前記注目物体候補とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を注目物体として特定する注目物体特定ステップと、
    前記注目物体特定ステップにおいて特定された注目物体を画像上において特定するための情報を出力する注目物体出力ステップと、を含み、
    前記注目物体特定ステップでは、前記位置情報取得ステップにおいて取得された位置情報で示される位置に対応する第1注目物体データがないとき、前記位置情報で示される位置に近い位置に対応する第1注目物体データと前記物体認識ステップにおいて認識された被写体とを比較する処理を前記比較処理として行い、該第1注目物体データに含まれる注目物体候補と前記被写体とが一致する場合、該注目物体候補と一致する被写体を前記注目物体として特定することを特徴とする、画像処理方法。
  12. 請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるための画像処理プログラム。
  13. 請求項12に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2013085089A 2013-04-15 2013-04-15 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 Active JP6098318B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013085089A JP6098318B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
EP14154940.2A EP2809062B1 (en) 2013-04-15 2014-02-13 Image processor, image processing method and program, and recording medium
US14/191,883 US9087255B2 (en) 2013-04-15 2014-02-27 Image processor, image processing method and program, and recording medium
CN201410072044.5A CN104104859B (zh) 2013-04-15 2014-02-28 图像处理装置以及图像处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013085089A JP6098318B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014207614A JP2014207614A (ja) 2014-10-30
JP6098318B2 true JP6098318B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=50112746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013085089A Active JP6098318B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9087255B2 (ja)
EP (1) EP2809062B1 (ja)
JP (1) JP6098318B2 (ja)
CN (1) CN104104859B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10552713B2 (en) * 2014-04-28 2020-02-04 Nec Corporation Image analysis system, image analysis method, and storage medium
CN104539896B (zh) * 2014-12-25 2018-07-10 桂林远望智能通信科技有限公司 一种全景监控与热点特写的智能监控系统及方法
CN106713734B (zh) * 2015-11-17 2020-02-21 华为技术有限公司 自动对焦方法及装置
US9870503B2 (en) * 2015-12-31 2018-01-16 International Business Machines Corporation Visual object and event detection and prediction system using saccades
JP6596452B2 (ja) * 2017-01-23 2019-10-23 ティフォン インコーポレーテッド 表示装置、表示方法及びその表示プログラム、並びに、遊興施設
WO2018179523A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 株式会社ニコン 電子機器およびプログラム
CN107888886A (zh) * 2017-11-30 2018-04-06 信利光电股份有限公司 一种监控装置的控制方法及系统
JP7106332B2 (ja) * 2018-04-17 2022-07-26 日立Astemo株式会社 外界認識装置
JP7234787B2 (ja) * 2019-05-09 2023-03-08 オムロン株式会社 作業分析装置、作業分析方法およびプログラム
EP4095490A4 (en) * 2020-01-21 2024-02-21 Pioneer Corporation INFORMATION PROVIDING APPARATUS, INFORMATION PROVIDING METHOD, INFORMATION PROVIDING PROGRAM AND RECORDING MEDIUM

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4296451B2 (ja) * 1998-06-22 2009-07-15 株式会社日立製作所 画像記録装置
JP4577113B2 (ja) * 2005-06-22 2010-11-10 オムロン株式会社 対象決定装置、撮像装置および監視装置
JP4775029B2 (ja) * 2006-02-22 2011-09-21 セイコーエプソン株式会社 撮影シーンの決定
JP5043100B2 (ja) * 2007-04-23 2012-10-10 シャープ株式会社 撮像装置、その制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP4949924B2 (ja) 2007-05-17 2012-06-13 オリンパス株式会社 撮影システム及び撮影装置
JP2009049476A (ja) 2007-08-13 2009-03-05 Victor Co Of Japan Ltd 撮影支援情報提示装置
JP2009077157A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Fujifilm Corp 撮影制御方法、撮像装置、撮影意図判定装置、及び撮影システム
JP2009223580A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Omron Corp 優先対象決定装置、電子機器、優先対象決定方法、プログラム、および記録媒体
JP2009271577A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Panasonic Corp 類似画像検索の結果表示装置及び類似画像検索の結果表示方法
JP2010021885A (ja) 2008-07-11 2010-01-28 Toshiba Corp 撮像装置及び撮像支援方法
JP2010021943A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP4582428B2 (ja) * 2008-08-29 2010-11-17 ソニー株式会社 地名登録装置及び地名登録方法
JP4928517B2 (ja) 2008-09-01 2012-05-09 ヤフー株式会社 観光スポット画像情報提供サーバ、方法及びプログラム
JP5144487B2 (ja) * 2008-12-15 2013-02-13 キヤノン株式会社 主顔選択装置、その制御方法、撮像装置及びプログラム
JP2013065110A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Omron Corp 検出装置、該検出装置を備えた表示制御装置および撮影制御装置、物体検出方法、制御プログラム、ならびに、記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
CN104104859B (zh) 2017-06-20
EP2809062A2 (en) 2014-12-03
US9087255B2 (en) 2015-07-21
US20140307125A1 (en) 2014-10-16
EP2809062A3 (en) 2015-04-01
JP2014207614A (ja) 2014-10-30
EP2809062B1 (en) 2018-05-23
CN104104859A (zh) 2014-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6098318B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
RU2659746C2 (ru) Способ и устройство обработки изображений
CN110084153B (zh) 用于自动共享图片的智能相机
EP3007104B1 (en) Object detection and recognition under out of focus conditions
JP4961965B2 (ja) 被写体追跡プログラム、被写体追跡装置、およびカメラ
US10115019B2 (en) Video categorization method and apparatus, and storage medium
WO2016016984A1 (ja) 撮像装置およびその被写体追尾方法
US8957979B2 (en) Image capturing apparatus and control program product with speed detection features
JP6285614B2 (ja) 監視システム、撮影側装置、及び照合側装置
JP2007074143A (ja) 撮像装置及び撮像システム
CN109002796B (zh) 一种图像采集方法、装置和系统以及电子设备
JP2016129347A (ja) コンテクストデータを使用して端末によって画像キャプチャの確率を自動的に決定する方法
JP2009075999A (ja) 画像認識装置、画像認識方法、画像認識プログラム
JP2016118991A (ja) 画像生成装置、画像生成方法及びプログラム
JP2014067131A (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法およびコンピュータプログラム
KR20190120106A (ko) 동영상의 대표 이미지를 결정하는 방법 및 그 방법을 처리하는 전자 장치
CN105120153B (zh) 一种图像拍摄方法及装置
JP2015233204A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP6136504B2 (ja) 対象画像検出デバイス、その制御方法および制御プログラム、記録媒体、並びにデジタルカメラ
JP2017005395A (ja) 撮像装置、撮像制御方法及びプログラム
CN116266418A (zh) 运动识别方法、装置、电子设备和存储介质
CN112487858A (zh) 一种视频生成方法及装置
TWI730459B (zh) 應用於攝像裝置中之智慧識別方法、攝像裝置及存儲介質
JP5977697B2 (ja) 電子機器、および電子機器を制御するための方法
JP6801985B2 (ja) 情報付与方法およびサーバ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20151023

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20151028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160304

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6098318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150