以下に添付図面を参照して、サーバ装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムの一の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム10の模式図である。
情報処理システム10は、複数の情報処理装置16と、サーバ装置12と、がネットワーク14を介して接続されている。
ネットワーク14は、公知の通信回線である。ネットワーク14は、有線通信網であっても無線通信網であってもよい。ネットワーク14は、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットである。
情報処理装置16は、各種機能を実行する装置である。また、情報処理装置16は、他の情報処理装置16を、サーバ装置12を介して遠隔制御する装置である(詳細後述)。
情報処理装置16は、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末(スマートフォン等)、画像形成装置、画像表示装置、ビデオ会議装置等である。画像形成装置は、画像を形成するプリンタ機能、ファックス機能、及びスキャナ機能の少なくとも1つを備えた装置である。画像表示装置は、画像を表示する公知の装置である。画像表示装置は、例えば、プロジェクタ等である。ビデオ会議装置は、公知のビデオ会議装置であり、ネットワーク14を介して情報処理装置16間で画像及び音声を送受信及び出力する装置である。
情報処理システム10を構成する複数の情報処理装置16は、同じ場所に設置されていてもよいし、離れた場所に設置されていてもよい。本実施の形態では、情報処理システム10に含まれる情報処理装置16は、店舗等の領域B、ユーザの自宅等の領域C、ユーザの勤務先等の領域A等に、1または複数の情報処理装置16毎に分散して位置されている場合を説明する。
図2は、情報処理システム10のシステム構成図である。
情報処理装置16は、制御部20、記憶部22、通信部29、駆動部24、入力部25、表示部26、通信部28、及び音声入出力部30を含む。
通信部28は、給電装置18及びネットワーク14を介してサーバ装置12との間で通信を行うためのインターフェースである。表示部26は、表示画面等の各種情報を表示する。表示部26は、LCD(Liquid Crystal Display)等の公知の表示装置である。
入力部25は、各種情報の操作指示等をユーザから受け付ける。入力部25としては、例えば、マイク等の音声認識装置、マウス、ボタン、リモコン、及びキーボード等が挙げられる。なお、入力部25と表示部26を、一体的に構成してもよい。
音声入出力部30は、音声の入力及び出力を行う。
記憶部22は、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体である。記憶部22は、各種情報を記憶する。通信部29は、情報処理装置16の近辺の他の情報処理装置16と近距離通信を行うためのインターフェースである。通信部28には、近距離赤外通信を行う公知の機器を用いる。
駆動部24は、情報処理装置16で実行可能な各機能の機能部を駆動する。例えば、情報処理装置16が画像形成装置である場合には、駆動部24は、情報処理装置16に設けられた、記録媒体に画像を形成する画像形成部(図示省略)を駆動する。なお、情報処理装置16が、プロジェクタ等の表示装置である場合には、駆動部24に替えて制御部20が表示部26を駆動制御する。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータであり、情報処理装置16全体を制御する。
なお、本実施の形態の情報処理システム10では、情報処理システム10を構成する複数の情報処理装置16の内、他の情報処理装置16を遠隔操作する情報処理装置16を、第1情報処理装置16Aと称して説明する。また、第1情報処理装置16Aによって遠隔操作される情報処理装置16を、第2情報処理装置16Bと称して説明する。
給電装置18は、ネットワーク14を介してサーバ装置12に接続されている。また、給電装置18は、接続された情報処理装置16に電力を供給する装置である。本実施の形態では、1つの給電装置18に対して、1つの情報処理装置16が接続されている場合を説明する。なお、1つの給電装置18に対して複数の情報処理装置16が接続されていてもよい。給電装置18と情報処理装置16とは、有線または無線の公知の通信回線を介して接続されている。通信回線には、ネットワーク等があるが、これに限られない。
給電装置18は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータである。また、給電装置18は、接続された情報処理装置16に電力を供給する。
給電装置18は、記憶部18A、制御部18B、及び通信部18Cを備える。
制御部18Bは、給電装置18を制御する。通信部18Cは、接続された情報処理装置16、及びネットワーク14を介して接続されたサーバ装置12と、通信を行うためのインターフェースである。
記憶部18Aは、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体である。記憶部18Aは、各種情報を記憶する。本実施の形態では、記憶部18Aは、第4データを記憶する。第4データは、給電装置18の位置情報、接続された情報処理装置16の識別情報、及び接続された情報処理装置16への給電時間を、対応づけたテーブルである。
なお、給電装置18では、各給電装置18が固定して用いられる装置である場合には、各給電装置18の位置情報(例えば、緯度経度)を予め特定して記憶部18Aに記憶すればよい。また、給電装置18が位置変動可能な携帯型の装置である場合には、給電装置18に公知のGPS(Global Positioning System)を搭載した構成とすればよい。そして、所定時間毎に給電装置18の位置情報を、GPSを用いて算出し、記憶部18Aに記憶した位置情報を更新すればよい。
給電装置18は、接続された情報処理装置16への給電開始からの連続給電時間を、給電時間として記憶し、連続給電時間が経過するほど該給電時間を更新する。また、給電装置18は、接続された情報処理装置16への給電を停止している状態では、該情報処理装置16の識別情報に対応づけて、給電停止中を示す情報を、図示を省略する記憶部に記憶する。
図3(A)は、記憶部18Aに記憶される第4データのデータ構造の一例を示す図である。図3(A)に示すように、記憶部18Aは、給電装置18の識別情報である給電IDと、給電装置18の位置情報と、給電装置18に接続されている情報処理装置16の識別情報である機器IDと、該情報処理装置16への給電時間と、を対応づけて記憶する。
図2に戻り、サーバ装置12は、制御部32、通信部34、及び記憶部36を備える。
通信部34は、ネットワーク14を介して、情報処理装置16及びサーバ装置12と通信を行うためのインターフェースである。
記憶部36は、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体である。記憶部36は、各種情報を記憶する。
本実施の形態では、記憶部36は、第1データ、第2データ、及び第3データ等の各種情報を記憶する。
第1データは、情報処理システム10における情報処理装置16の識別情報と、情報処理装置16で実行可能な機能と、情報処理装置16で機能を実行させることで情報処理装置16を他の情報処理装置16から遠隔操作するためのプログラムと、を対応づけたテーブルである。
情報処理システム10における情報処理装置16の識別情報とは、情報処理システム10において管理対象の情報処理装置16を一意に識別する識別情報である。情報処理装置16で実行可能な機能とは、各情報処理装置16で実行可能な各種処理を示す。情報処理装置16で実行可能な機能は、各情報処理装置16の構成により異なる。
例えば、情報処理装置16が画像形成装置である場合には、情報処理装置16で実行可能な機能には、画像データに応じた画像の形成、画像形成時の各種設定情報の変更または設定、等がある。また、情報処理装置16がプロジェクタである場合には、情報処理装置16で実行可能な機能には、表示対象の画像データの画像表示、表示した画像の拡大、表示した画像の縮小、表示した画像の頁変更、画像表示時の各種設定情報変更または設定、等がある。
情報処理装置16で機能を実行させることで情報処理装置16を他の情報処理装置16から遠隔操作するためのプログラムは、言い換えれば、対応する情報処理装置16を制御するためのプログラムである。なお、このプログラムは、サーバ装置12で実行する。具体的には、このプログラムは、対応する情報処理装置16で実行可能な機能を該情報処理装置16で実行させるための指示情報を含む制御信号を第1情報処理装置16Aから受け付けると共に、受け付けた制御信号に応じた処理を対応する第2情報処理装置16Bで実行させるための機能を含むプログラムである。また、このプログラムは、サーバ装置12から情報処理装置16へ送信した制御信号に対する実行状態情報(詳細後述)を、該情報処理装置16から受け付ける機能を実行する。
制御信号に含まれる指示情報は、情報処理装置16で実行可能な機能によって異なる。例えば、情報処理装置16が画像形成装置である場合には、制御信号は、形成対象の画像データ、画像データに応じた画像の形成指示、画像形成時の設定情報、等を指示情報として含む。また、情報処理装置16がプロジェクタである場合には、制御信号は、表示対象の画像データ、画像データの画像表示指示、表示した画像の拡大、表示した画像の縮小、表示した画像の頁変更(頁捲り、頁戻り)、画像表示時の設定情報、等を指示情報として含むものである。
図3(B)は、第1データのデータ構造の一例を示す模式図である。図3(B)に示すように、第1データは、情報処理システム10における情報処理装置16の識別情報としての機器IDと、情報処理装置16で実行可能な機能と、情報処理装置16を他の情報処理装置16から遠隔操作するためのプログラムと、を対応づけたテーブルである。なお、以下では、情報処理システム10における情報処理装置16の識別情報を、機器IDと称して説明する場合がある。
図3(C)は、第2データのデータ構造の一例を示す模式図である。
第2データは、情報処理システム10における情報処理装置16の機器特定情報と、情報処理装置16の位置情報と、情報処理装置16の作業状態と、接続先情報と、を対応づけたテーブルである。
機器特定情報は、情報処理装置16を特定可能な情報である。本実施の形態では、機器特定情報は、機器ID(情報処理装置16の識別情報)、機器名称、機器タイプ、所有者等を含む。
機器名称は、情報処理装置16に付与された名称であり、ユーザが情報処理装置16を識別可能な名称である。機器名称は、例えば、「G携帯」(Gは、個人の名前を示す)、「H部署の画像形成装置」、「会議室Iのプロジェクタ」等がある。
機器タイプとは、情報処理装置16の種類を示す情報である。情報処理装置16の種類とは、情報処理装置16の有する機能や形態毎に予め付与された情報である。機器タイプには、例えば、携帯端末、スマートフォン、プロジェクタ、複合機、等がある。
所有者とは、対応する情報処理装置16の所有者を示す情報である。所有者には、例えば、「G」(Gは、個人の名称を示す)、「会議室I」等がある。
第2データに含まれる位置情報は、各情報処理装置16の位置を示す情報である。サーバ装置12は、情報処理装置16の接続している給電装置18の位置情報を、情報処理装置16の位置情報として記憶部36に記憶する。また、情報処理装置16がGPSを搭載した構成である場合には、情報処理装置16においてGPSを用いて算出された情報処理装置16の位置情報を、記憶部36に記憶してもよい。また、情報処理装置16が、他の情報処理装置16と近距離通信可能な場所に位置する場合には、他の情報処理装置16の位置情報または他の情報処理装置16に接続された給電装置18の位置情報を、当該情報処理装置16の位置情報として、記憶部36に記憶してもよい。
サーバ装置12は、これらの各情報処理装置16の位置情報を、第1情報処理装置16Aから配置画面(詳細後述)取得要求を受信したときに、各情報処理装置16及び各給電装置18の少なくとも一方から取得し、記憶部36の第2データを更新する。なお、サーバ装置12は、各情報処理装置16の位置情報を、所定時間毎に、各情報処理装置16及び各給電装置18の少なくとも一方から取得し、記憶部36の第2データを更新してもよい。また、サーバ装置12は、所定時間毎に、給電装置18から第4データを取得し、記憶部36に記憶してもよい。
図3(D)は、第3データのデータ構造の一例を示す模式図である。図3(D)に示すように、第3データは、ユーザID及び機器IDを対応づけたテーブルである。
第3データは、情報処理装置16を操作するユーザの識別情報であるユーザIDと、ユーザIDによって特定されるユーザによって操作される情報処理装置16の識別情報(機器ID)と、を対応づけたテーブルである。
サーバ装置12は、情報処理装置16が起動されたときや、各情報処理装置16から各種処理要求を受け付けたときに、情報処理装置16から受け付けた信号に含まれるユーザID及び機器IDを読取り、第3データとして記憶部36に記憶する。
図2に戻り、制御部32は、取得部32A、選択部32B、実行部32C、及び作成部32Fを含む。
作成部32Fは、各情報処理装置16を示す第1画像を、各情報処理装置16の実空間上における位置情報に応じた位置に配置した配置画面を作成する。作成部32Fは、例えば、情報処理システム10において管理対象の各領域の地図情報や見取図等を予め用意し、これらの地図情報または見取図上における、各情報処理装置16の実空間上の位置情報に対応する位置に、各情報処理装置16を示す予め用意した第1画像を配置することで、配置画面を作成する。なお、作成部32Fは、各情報処理装置16の実空間上の位置情報として、記憶部36に記憶されている第2データに含まれる位置情報を用いればよい。また、第1画像は、各情報処理装置16の機器タイプまたは機器ID毎に、各機器をユーザが識別可能な画像を予め用意し、記憶部36に記憶しておけばよい。
また、配置画面は、各第1画像に対応する情報処理装置16に関する情報を含んでいてもよい。具体的には、配置画面は、各第1画像に対応する情報処理装置16の機器IDと、機器特定情報、作業状態、位置情報、接続されている給電装置18の給電ID、及び給電時間の内の少なくとも1つと、を、情報処理装置16に関する情報として含んでいてもよい。
取得部32Aは、第1情報処理装置16Aから、遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの識別情報を取得する。なお、詳細は後述するが、制御部32は、通信部34を介して配置画面を第1情報処理装置16Aへ送信する。そして、情報処理装置16の入力部25をユーザが操作指示することで、配置画面における第2情報処理装置16Bの第1画像が選択されることで、選択された第1画像に対応する第2情報処理装置16Bの識別情報が、遠隔処理対象の第2情報処理装置16Bの識別情報としてサーバ装置12へ送信される。これによって、取得部32Aは、第1情報処理装置16Aから、遠隔処理対象の第2情報処理装置16Bの識別情報(機器ID)を取得する。なお、取得部32Aは、1つの第2情報処理装置16Bの識別情報を取得する形態に限られない。取得部32Aは、複数の情報処理装置16Bの識別情報を取得してもよい。
選択部32Bは、取得部32Aで取得した機器IDに対応するプログラムを選択する。詳細には、選択部32Bは、取得部32Aで取得した機器IDに対応するプログラムを、記憶部36の第1データから読取る。
実行部32Cは、選択部32Bで選択されたプログラムを実行する。実行部32Cが、該プログラムを実行することで、サーバ装置12は、制御信号を第1情報処理装置16Aから受け付けると共に、受け付けた制御信号に応じた処理を対応する第2情報処理装置16Bで実行させることが可能な状態となる。
実行部32Cは、受付部32D及び送信部32Eを含む。受付部32D及び送信部32Eは、実行部32Cが、選択部32Bで選択されたプログラムを実行することで、主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される。
受付部32Dは、第1情報処理装置16Aから制御信号を受け付ける。また、受付部32Dは、送信部32Eから第2情報処理装置16Bへ送信した制御信号に対する実行状態情報を第2情報処理装置16Bから受け付ける。
なお、実行状態情報は、制御信号に応じて第2情報処理装置16Bで実行した処理の実行状態を示す情報である。
送信部32Eは、取得部32Aで取得した識別情報(機器ID)によって特定される第2情報処理装置16Bへ、第1情報処理装置16Aから受け付けた制御信号を送信する。
本実施の形態の情報処理システム10では、情報処理システム10に含まれる複数の情報処理装置16の内、他の情報処理装置16での機能実行を要求する第1情報処理装置16Aが、ネットワーク14に接続された他の第2情報処理装置16Bの遠隔操作を行う。
まず、第1情報処理装置16Aで実行する情報処理の手順を説明する。なお、以下では(具体的には、図4〜図20では)、一例として、第1情報処理装置16AがPCであり、第2情報処理装置16Bがプロジェクタである場合を説明する。また、各情報処理装置16は、給電装置18を介してサーバ装置12に接続される場合を説明する。
図4は、第1情報処理装置16Aで実行する情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、第1情報処理装置16Aの制御部20が、配置画面取得要求をサーバ装置12へ送信する(ステップS100)。次に、制御部20は、給電装置18を介してサーバ装置12から配置画面を取得したか否かを判断する(ステップS102)。ステップS102では、肯定判断するまで(ステップS102:Yes)、否定判断を繰り返す(ステップS102:No)。ステップS102で肯定判断すると(ステップS102:Yes)、ステップS104へ進む。
ステップS104では、制御部20が、サーバ装置12から取得した配置画面を表示部26へ表示する制御を行う(ステップS104)。
図5は、上記ステップS104の処理によって、表示部26に表示される画像の一例を示す模式図である。
図5に示すように、表示部26には、配置画面40が表示される。配置画面40は、図5に示すように、見取図17上に、情報処理システム10においてサーバ装置12に接続されている第2情報処理装置16B(第2情報処理装置16B1〜第2情報処理装置16B8)の各々を示す第1画像を、各第2情報処理装置16Bの位置情報に応じた位置に配置した画像である。また、図5に示す例では、見取図17上に、各給電装置18を示す第2画像を、各給電装置18の位置情報に応じた位置に配置している。なお、図5中、点線は、各給電装置18で電源供給可能な範囲を示している。
図4に戻り、次に、制御部20は、遠隔操作対象が選択されたか否かを判断する(ステップS106)。例えば、制御部20は、ユーザによる入力部25の操作指示によって、ステップS104で表示部26へ表示した配置画面に含まれる第1画像の内、1または複数の第1画像が選択されたか否かを判別することで、ステップS106の判断を行う。
ステップS106では、肯定判断(ステップS106:Yes)するまで否定判断(ステップS106:No)を繰り返す。ステップS106で肯定判断すると(ステップS106:Yes)、ステップS108へ進む。
ステップS108では、制御部20は、実行指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS108)。制御部20は、ユーザによる入力部25の操作指示によって、ステップS106で選択された第1画像に対応する機器IDの第2情報処理装置16Bを遠隔操作の実行対象とすることを示す信号を該入力部25から受け付けたか否かを判別することで、ステップS108の判断を行う。
ステップS108で肯定判断すると(ステップS108:Yes)、ステップS110へ進む。ステップS110では、ステップS106で選択された遠隔操作対象の第1画像に対応する第2情報処理装置16Bの機器IDを、サーバ装置12へ送信する(ステップS110)。
なお、配置画面は、配置画面に含まれる各第1画像に対応する第2情報処理装置16Bの機器IDを含む。このため、制御部20では、選択された第1画像に対応する機器IDを配置画面から読取り、サーバ装置12へ送信すればよい。
図6は、上記ステップS106の処理により、ユーザによる入力部25の操作指示によって、第2情報処理装置16B1が選択された状態を示す模式図である。
図6に示すように、ユーザによる入力部25の操作指示によって、ポインタPが配置画面40Aにおける第2情報処理装置16B1(プロジェクタ1)の表示位置に位置されることで、該第2情報処理装置16B1が選択されたとする。この場合、制御部20は、配置画面に含まれる、該第2情報処理装置16B1に関する情報を示すウィンドウ42Aを表示部26に表示する。
図7は、上記ステップS108の処理により、ユーザによる入力部25の操作指示によって、実行指示が入力されるときの配置画面40(配置画面40B)を示す模式図である。
図7に示すように、上記ステップS106の処理によって、第2情報処理装置16B(例えば、第2情報処理装置16B1(プロジェクタ1))が選択されると、制御部20は、表示部26に、選択された第2情報処理装置16B1(プロジェクタ1)の実行を指示するか否か、及び選択を解除するか、を選択するためのウィンドウ42Bを表示する。
そして、ユーザによる入力部25の操作指示によって、表示部26に表示された配置画面40Bにおける、「はい(Y)」の表示位置が指示されると、制御部20は、入力部25から実行指示を受け付けたと判別し、ステップS108で肯定判断する(ステップS108:Yes)。一方、ユーザによる入力部25の操作指示によって、表示部26に表示された配置画面40Bにおける、「いいえ(N)」の表示位置、または「キャンセル」の表示位置が指示されると、制御部20は、ステップS108で否定判断すると(ステップS108:No)、ステップS106へ戻る。
図4へ戻り、次に、制御部20は、アクセス情報をサーバ装置12から取得したか否かを判断する(ステップS112)。アクセス情報は、上記ステップS106で選択した機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bを制御するためのプログラムの保存場所を示す。アクセス情報は、例えば、サーバ装置12における、該プログラムの保存場所を示すURL(Uniform Resource Locator)によって示される。
制御部20は、ステップS112で肯定判断(ステップS112:Yes)するまで否定判断(ステップS112:No)を繰り返す。そして、ステップS112で肯定判断すると(ステップS112:Yes)、ステップS114へ進む。
制御部20は、サーバ装置12から取得した入力画面を表示部26へ表示する(ステップS114)。
具体的には、ユーザによる入力部25の操作指示によって、上記ステップS112で取得したアクセス情報によって示されるURLへのアクセスが指示されると、制御部20は、該アクセス情報によって示される場所を参照する。これによって、サーバ装置12では、該アクセス情報によって示される場所に記憶されているプログラム(第2情報処理装置16Bを制御するためのプログラム)を実行する。
そして、サーバ装置12が該プログラムを実行することで、制御信号に含まれる各種指示情報を設定するための入力画面や表示画面が、第1情報処理装置16Aに提供される。すなわち、以下の処理によって表示部26に表示される入力画面や表示画面等の各種画面は、サーバ装置12の実行部32Cでプログラムを実行することで、送信部32Eによって第1情報処理装置16Aに提供される。
例えば、第1情報処理装置16Aでは、ブラウザソフト等を使用して、ネットワーク14を経由してサーバ装置12の上記アクセス情報によって示される場所へアクセスする。そして、実行部32Cが、該アクセス情報によって示される場所に格納されているプログラム、すなわち第2情報処理装置16Bを遠隔操作するためのプログラムを実行することによって、第2情報処理装置16Bは、サーバ装置12で管理されている第2情報処理装置16B(情報処理装置16)を制御するための該プログラムの機能を、サービスの形で利用可能となる。
図4に示す例では、制御信号が、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データ、画像データの画像表示指示、画像表示時の設定情報、を指示情報として含む場合を示す。
制御部20は、まず、入力画面として、画像表示時の設定情報の入力画面を表示する(ステップS114)。
なお、本実施の形態では、制御部20は、設定情報の入力画面の表示を行った後に、後述する、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データの入力画面の表示を行う場合を説明する。すなわち、サーバ装置12から、これらの入力画面が順次提供される場合を説明する。
しかし、制御部20は、ステップS112で肯定判断(ステップS112:Yes)した場合に、画像表示時の設定情報の入力画面の表示を促す文字情報(例えば、「設定」)、及び第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データの入力画面の表示を促す文字情報(例えば、「画像データ」)を選択可能に表示部26に表示してもよい。そして、ユーザによる入力部25の操作指示によって「設定」が選択されたときに、サーバ装置12に、画像表示時の設定情報の入力画面の要求信号を送信し、サーバ装置12から該入力画面が転送されることで、ステップS114の処理を行ってもよい。
また、ユーザによる入力部25の操作指示によって「画像データ」が選択されたときに、サーバ装置12に、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データの入力画面の要求信号を送信し、サーバ装置12から該入力画面が転送されることで、後述するステップS120の処理を行ってもよい。
図8及び図9は、ステップS114の処理によって、表示部26に表示する入力画面40C、及び設定画面40Dの一例を示す模式図である。
図8に示すように表示部26には、例えば、選択された第2情報処理装置16B1(プロジェクタ1)の画像表示時の設定情報の入力画面40Cが表示される。入力画面40Cには、例えば、第2情報処理装置16B1(プロジェクタ1)を特定する情報や、第2情報処理装置16B1(プロジェクタ1)における画像表示時の1または複数の設定情報を入力するための項目一覧が表示される。図8に示す例では、映像調整及び表示調整を行うための項目一覧が表示されている。
例えば、入力画面40Cにおける、設定情報の項目の内の1つである「明るさ」を選択するための「明るさを選択してください」の表示位置が、ユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、図9に示すように、「明るさ」を詳細に設定するための設定画面40Dが表示部26に表示される。図9に示す例では、「明るさ」の調整項目として、「明るい」、「やや明るい」、「普通」、「やや暗い」、及び「暗い」の何れかが選択可能に表示される。ユーザは、入力部25の操作指示によって、選択された調整項目の中から、表示する画像の明るさを選択することで、表示する画像の「明るさ」を設定することができる。
同様にして、入力画面40Cにおける、各設定情報の項目の各々について、ユーザ所望の設定を行う事が可能となっている。
図8に戻り、例えば、映像品質については、該映像品質の項目「映像の品質を選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「映像品質」を詳細に設定するための設定画面として、「高輝度」、「標準」、「ナチュラル」を選択可能に表示する設定画面を表示すればよい。なお、「高輝度」は、明るいところで見えやすい映像モードを示す。「標準」は、標準的な映像モードを示す。「ナチュラル」は、写真等が自然に見える映像モードを示す。
また、コントラストについては、該コントラストの項目「コントラストを選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「コントラスト」を詳細に設定するための設定画面として、「−16」〜「+16」の範囲を設定可能に表示する設定画面を表示すればよい。なお、デフォルト値は、例えば、「0」とする。
また、色合いについては、該色合いの項目「色合いを選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「色合い」を詳細に設定するための設定画面として、「−16」〜「+16」の範囲を設定可能に表示する設定画面を表示すればよい。なお、デフォルト値は、例えば、「0」とする。
また、色の濃さについては、該色の濃さの項目「色の濃さを選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「色の濃さ」を詳細に設定するための設定画面として、「−16」〜「+16」の範囲を設定可能に表示する設定画面を表示すればよい。なお、デフォルト値は、例えば、「0」とする。
同様に、表示画面のアスペクト比については、該アスペクト比の項目「アスペクト比を選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「アスペクト比」を詳細に設定するための設定画面として、「ノーマル」、「16:9」、「フル」、「リアル」、「ズーム」を選択可能に表示する設定画面を表示すればよい。
なお、「ノーマル」は、入力信号のアスペクト比を変更せず、全画面表示することを示す。「16:9」は、16対9のアスペクト比を示す。例えば、1280×720ドットである、「フル」は、例えば、1280×800ドットを示す。また、「リアル」は、入力信号の解像度のままとすることを示す。「ズーム」は、入力信号のアスペクト比を維持したまま、映像の幅を投影画面の幅とすることを示す。
また、表示サイズについては、該表示サイズの項目「表示サイズを選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「表示サイズ」を詳細に設定するための設定画面として、「投影画面 全体」、「投影画面 中」「投影画面 小」を選択可能に表示すればよい。なお、「投影画面 全体」を、例えば、デフォルトとして定める。
また、投影面については、該投影面の項目「投影面を選択してください」の表示位置がユーザによる入力部25の操作指示によって選択されたとする。この場合、例えば、「投影面」を詳細に設定するための設定画面として、「スクリーン」、「白壁」、「ホワイトボード」を選択可能に表示する設定画面を表示すればよい。
なお、「スクリーン」をデフォルトとして定める。「白壁」は、シャープネスさを変更することを示す。「ホワイトボード」は、シャープネスさを変更することを示す。
また、第1情報処理装置16Aの表示部26には、第2情報処理装置16Bに画像を表示した状態を示すプレビュー画面を表示してもよい。なお、プレビュー画面は、第2情報処理装置16Bに実際に投影されている画面そのものではなく、サーバ装置12側でプレビュー画面を作成し、第1情報処理装置16Aに転送すればよい。第1情報処理装置16Aで、サーバ装置12から受信したプレビュー画面を表示部26に表示すればよい。また、設定情報を変更する度に、プレビュー画面を更新してもよい。また、表示部26上に、プレビュー画像の表示を指示するためのボタン表示を行い、該ボタン表示の領域がユーザによる入力部25の操作指示によって指示されたときに、表示部26にプレビュー画面を表示してもよい。
ユーザは、設定情報の設定が終了すると、図8に示す「設定反映」ボタンの表示位置を入力部25の操作指示によって指示する。これによって、入力部25から制御部20へ、図8及び図9の入力画面40C及び設定画面40Dによって設定された、画像表示時の設定情報、及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号が出力されることとなる。
図4へ戻り、次に、制御部20は、入力部25から反映指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS116)。制御部20は、ステップS116で肯定判断(ステップS116:Yes)するまで否定判断(ステップS116:No)を繰り返す。ステップS116で肯定判断(ステップS116:Yes)すると、ステップS118へ進む。
ステップS118では、制御部20は、ユーザによる入力部25の操作指示によって入力された設定情報を、サーバ装置12へ送信する(ステップS118)。詳細には、制御部20は、ユーザによる入力部25の操作指示によって入力された、画像表示時の設定情報、及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号を、サーバ装置12へ送信する。
次に、制御部20は、表示部26に、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データの入力画面を表示する(ステップS120)。なお、この入力画面は、上述したように、サーバ装置12で第2情報処理装置16Bを制御するためのプログラムを実行することで、サーバ装置12から転送されたものである。
図10及び図11は、ステップ120の処理によって、表示部26に表示する入力画面40E及び入力画面40Fの一例を示す模式図である。
図10に示すように表示部26は、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データの入力画面40Eを表示する。例えば、ユーザによる入力部25の操作指示によって、表示対象の画像データとして、ファイル名が「会議資料」であるパワーポイントの画像データが、ウィンドウ42E内にドラッグアンドドロップされる。このとき、ウィンドウ42E内に、ドラックアンドドロップを促す情報(例えば、“表示ファイルを下の枠にドラック&ドロップしてください”)を表示してもよい。これによって、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データが指示された状態となる。図11は、ファイル名が「会議資料」であるパワーポイントの画像データが、ウィンドウ42F内にドラッグアンドドロップされた状態を示す模式図である。
図4へ戻り、次に、制御部20は、入力部25から画像データが指示されたか否かを判断する(ステップS122)。ステップS122では、肯定判断(ステップS122:Yes)するまで否定判断(ステップS122:No)を繰り返す。そして、ステップS122で肯定判断すると(ステップS122:Yes)、ステップS124へ進む。
ステップS124では、上記ステップS122で指示された画像データを、サーバ装置12へ送信する(ステップS124)。例えば、上記ステップS124の処理によって、ファイル名「会議資料」であるパワーポイントの画像データが選択された場合、制御部20は、該画像データを、サーバ装置12へ送信する。詳細には、ステップS124では、通信部28が、表示対象の画像データ、及び画像データの画像表示指示を指示情報として含む制御信号を、サーバ装置12へ送信する。
次に、制御部20は、第2情報処理装置16Bの遠隔操作を終了するか否かを判断する(ステップS126)。例えば、制御部20は、ユーザによる入力部25の操作指示によって、予め定められた終了を示すボタンが指示されたか否かを判別することで、ステップS126の判断を行う。
図12は、終了時に表示部26に表示する画面40Kの一例を示す模式図である。
図12に示すように、例えば、ユーザによる入力部25の操作指示によって、予め定められた領域が指示されると、制御部20は、表示部26に、実行、中止、またはプロパティ、の何れかを選択するためのウィンドウ42Kを表示する。そして、ウィンドウ42Kにおける、「実行」の表示領域がユーザによる入力部25の操作指示によって指示されたときに、終了を示す信号を入力部25から制御部20へ送信するようにすればよい。制御部20では、該終了を示す信号を受け付けたか否かを判別することで、ステップS126の判断を行えばよい。なお、このウィンドウ42Kを含む画面40Kは、サーバ装置12で第2情報処理装置16Bを制御するためのプログラムを実行することで、サーバ装置12から転送されたものである。
図4へ戻り、ステップS126で否定判断すると(ステップS126:No)、上記ステップS114へ戻る。一方、ステップS126で肯定判断すると(ステップS126:Yes)、ステップS128へ進む。
ステップS128では、制御部20は、上記ステップS106で選択された第2情報処理装置16Bの遠隔操作の終了を示す終了指示をサーバ装置12へ送信し(ステップS128)、本ルーチンを終了する。
なお、後述するサーバ装置12の処理によって、ステップS106で選択された第2情報処理装置16Bにおいて、第1情報処理装置16Aから送信された制御信号に応じた各処理が実行されると、サーバ装置12は、第2情報処理装置16Bにおける処理の実行状態を示す実行状態情報を第1情報処理装置16Aへ送信する。
例えば、第1情報処理装置16Aで表示対象として指示した画像データが第2情報処理装置16Bにおいて表示された場合には、サーバ装置12は、第2情報処理装置16Bで該画像データが表示されたことを示す画像表示済を示す信号を、実行状態情報として第1情報処理装置16Aへ送信する。第1情報処理装置16Aは、画像表示済を示す情報を表示部26へ表示する。これによって、第1情報処理装置16Aでは、遠隔処理対象の第2情報処理装置16Bで実行中の処理をユーザにリアルタイムに提供することができる。
図13は、サーバ装置12で実行する情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、サーバ装置12の制御部32が、配置画面取得要求を第1情報処理装置16Aから受信したか否かを判断する(ステップS200)。ステップS200で否定判断すると(ステップS200:No)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS200で肯定判断すると(ステップS200:Yes)、ステップS202へ進む。
ステップS202では、制御部32は、配置画面の更新が必要であるか否かを判断する(ステップS202)。例えば、制御部32は、配置画面を作成または更新する度に、配置画面の作成時間または更新時間を記憶部36に記憶する。そして、前回の作成時間または更新時間から、予め定めた時間以上経過しているか否かを判別することで、ステップS202の判断を行えばよい。
ステップS202で肯定判断すると、ステップS204へ進む。ステップS204では、作成部32Fが、配置画面の更新処理を実行する(ステップS204)。
具体的には、まず、作成部32Fは、サーバ装置12にネットワーク14を介して接続されている全ての情報処理装置16の機器IDを取得する。例えば、作成部32Fは、情報処理装置16に電力供給する給電装置18から、情報処理装置16の機器IDを取得する。
具体的には、作成部32Fは、ネットワーク14に接続されている各給電装置18へ、探索要求を送信する。そして、各給電装置18から、探索要求に対応する検索結果として、給電装置18の給電ID、給電装置18の位置情報、各給電装置18が電力供給する情報処理装置16の機器ID、及び該機器IDによって特定される情報処理装置16への給電時間を取得する。そして、作成部32Fは、取得した検索結果によって示される、各機器IDに対応する位置情報及び給電時間を、記憶部36へ記憶する。また、作成部32Fは、取得した検索結果に示される、各機器IDに対応する位置情報を、各機器IDの最新の位置情報として登録することで第2データを更新する。
次に、作成部32Fは、サーバ装置12にネットワーク14を介して接続されている情報処理装置16の機器IDに対応する、該機器IDによって特定される情報処理装置16に関する情報と、該機器IDによって特定される情報処理装置16に対応する第1画像と、を記憶部36から読取る。この情報処理装置16に関する情報は、機器特定情報、位置情報、作業状態、給電時間、給電ID等である。
そして、作成部32Fは、予め用意した地図情報または見取図上に、これらの地図情報または見取図上における各情報処理装置16の位置情報に応じた位置に各情報処理装置16の第1画像を配置した、配置画面を作成する。そして、作成した配置画面を、作成時刻に対応づけて記憶部36に記憶する。これによって、作成部32Fは、配置画面を作成または更新する。
なお、作成部32Fは、給電装置18からの取得に替えて、各情報処理装置16から直接機器IDを取得してもよい。また、作成部32Fは、給電装置18から第4データを取得することで、機器IDを取得してもよい。
次に、ステップS206では、送信部32Eが、上記ステップS200で取得した配置画面取得要求の送信元の第1情報処理装置16Aへ、配置画面を送信する(ステップS206)。
次に、取得部32Aは、遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの機器IDを、第1情報処理装置16Aから取得したか否かを判断する(ステップS208)。ステップS208では、肯定判断するまで(ステップS208:Yes)、否定判断(ステップS208:No)を繰り返す。
ステップS208で肯定判断すると(ステップS208:Yes)、ステップS210へ進む。
ステップS210では、ステップS208で取得した機器IDを、接続先情報として、上記ステップS200における配置画面取得要求の送信元の第1情報処理装置16Aの機器IDに対応づけて記憶部36へ記憶する(ステップS210)。これによって、第2データを更新する。
次に、選択部32Bが、ステップS208で受信した機器IDに対応するプログラムを記憶部36から選択する(ステップS212)。具体的には、選択部32Bは、ステップS208で受信した機器IDに対応するプログラムを、記憶部36の第1データから読取ることで、対応するプログラムを選択する。
次に、選択部32Bは、ステップS212で選択したプログラムの格納場所を読取ることで、アクセス情報を読取る(ステップS214)。そして、送信部32Eは、ステップS214で読取ったアクセス情報を、上記ステップS200における配置画面取得要求の送信元の第1情報処理装置16Aへ送信する(ステップS216)。
次に、第1情報処理装置16Aから該アクセス情報によって示されるプログラムへのアクセスがなされると、実行部32Cが、該アクセス情報によって特定されるプログラム、すなわち、上記ステップS212で選択部32Bが選択したプログラムを実行する(ステップS218)。
ステップS218の処理によって該プログラムが実行されることで、サーバ装置12は、制御信号を第1情報処理装置16Aから受け付けると共に、受け付けた制御信号に応じた処理を対応する第2情報処理装置16Bで実行させることが可能な状態となる。また、サーバ装置12は、上述した各種入力画面や表示画面等の画面を、第1情報処理装置16Aへ提供可能な状態となる。また、サーバ装置12は、第2情報処理装置16Bから実行状態情報を受信し、第1情報処理装置16Aへ送信可能な状態となる。
次に、受付部32Dが、第1情報処理装置16Aから設定情報を受信したか否かを判断する(ステップS220)。ステップS220では、詳細には、受付部32Dが、第1情報処理装置16Aから、画像表示時の設定情報、及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号を受信したか否かを判断する。
ステップS220で肯定判断すると、送信部32Eが、上記ステップS220で受信した、画像表示時の設定情報、及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号を、設定反映指示信号として、上記ステップS208で取得した機器IDの第2情報処理装置16Bへ送信する(ステップS222)。なお、送信部32Eは、例えば、HTTPプロトコルに基づいて、画像表示時の設定情報、及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号を、設定反映指示信号として第2情報処理装置16Bへ転送する。
次に、受付部32Dが、上記ステップS222で設定反映指示信号を送信した第2情報処理装置16Bから、実行状態情報として、反映済情報を受信したか否かを判断する(ステップS224)。受付部32Dは、ステップS224で肯定判断(ステップS224:Yes)するまで否定判断(ステップS224:No)を繰り返す。ステップS224で肯定判断(ステップS224:Yes)すると、ステップS226へ進む。
ステップS226では、受付部32Dが、第1情報処理装置16Aから終了指示を受信したか否かを判断する(ステップS226)。ステップS226で否定判断すると(ステップS226:No)、上記ステップS220へ戻る。一方、ステップS226で肯定判断すると(ステップS226:Yes)、ステップS234へ進む。
ステップS234では、終了指示を、上記ステップS208で受信した機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bへ送信する(ステップS234)。次に、実行部32Cは、上記ステップS218で実行したプログラムを終了し(ステップS236)、本ルーチンを終了する。
なお、上記ステップS224で肯定判断した場合(ステップS224:Yes)、設定反映済を示す情報を、実行状態情報として、第1情報処理装置16Aへ送信してもよい。この場合、実行状態情報として、設定反映済を示す情報を受け付けた第1情報処理装置16Aは、設定反映済を示す画像を表示部26へ表示すればよい。例えば、第1情報処理装置16Aの制御部20は、表示部26にポップアップ画面を表示し、該ポップアップ画面内に設定反映済を示す情報を表示すればよい。このようにすれば、第1情報処理装置16Aでは、遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bに対して指示した設定内容が、該第2情報処理装置16B側で反映されたことを表示部26に表示することができる。
一方、上記ステップS220で否定判断した場合には(ステップS220:No)、ステップS228へ進む。ステップS228では、受付部32Dが、第1情報処理装置16Aから画像データを受信したか否かを判断する(ステップS228)。詳細には、ステップS228では、受付部32Dは、表示対象の画像データ、及び画像データの画像表示指示を指示情報として含む制御信号を第1情報処理装置16Aから受信したか否かを判断する。
ステップS228で肯定判断すると(ステップS228:Yes)、ステップS230へ進む。ステップS230では、制御部32が、受信した制御信号に含まれる画像データを、上記ステップS208で取得した機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bで処理可能なデータ形式に変更する(ステップS230)。
なお、サーバ装置12は、各機器IDに対応づけて、各機器IDで処理可能なデータ形式を予め記憶部36に記憶しておけばよい。そして、サーバ装置12の制御部32では、記憶部36から、ステップS208で取得した機器IDに対応するデータ形式を読取り、読取ったデータ形式に、第1情報処理装置16Aから取得した画像データを変更すればよい。
次に、送信部32Eは、ステップS230でデータ形式を変更した画像データを、上記ステップS208で受信した機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bへ送信する(ステップS232)。なお、詳細には、ステップS232では、送信部32Eは、ステップS230でデータ形式を変更した画像データ、及び画像データの画像表示指示を指示情報として含む制御信号を、該第2情報処理装置16Bへ送信する。そして、上記ステップS226へ進む。
例えば、サーバ装置12の制御部32には、様々なデータ形式のデータを実行可能なプログラムが搭載されている。制御部32は、データ形式を変更した画像データを開く。そして、送信部32Eは、制御部32に予め搭載した各機器IDに対応するユーティリティーツールにより、該画像データの画像を頁毎等の一定間隔でキャプチャし、第2情報処理装置16Bに順次転送する。
なお、上記ステップS232で画像データを第2情報処理装置16Bへ送信した後に、第2情報処理装置16Bから画像表示済を示す信号や、表示した画像の内容(例えば、ファイル名や頁情報)を、実行状態情報として受信するようにしてもよい。この場合、受付部32Dが、実行状態情報として、画像表示済を示す信号を第2情報処理装置16Bから受信すると、送信部32Eは、指示された画像データの画像表示済を示す信号を、実行状態情報として、第1情報処理装置16Aへ送信する。この実行状態情報を受け付けた第1情報処理装置16Aの制御部20は、表示部26にポップアップ画面を表示し、該ポップアップ画面内に、第2情報処理装置16Bで表示されている画像データの名称、及び第2情報処理装置16Bで画像表示済であることを示す情報を表示すればよい。
図14は、表示部26に、ポップアップ画面42Gが表示された状態を示す模式図である。図14に示すように、制御部20は、表示部26の、表示画面40G上に、画像データの名称、及び第2情報処理装置16Bで画像表示済であることを示す情報を含むポップアップ画面42Gを表示する。これによって、ユーザは、第2情報処理装置16Bの遠隔操作状態を把握することができる。なお、これらの表示画面40G及びポップアップ画面42Gは、実行状態情報として、サーバ装置12から第1情報処理装置16Aへ転送してもよい。
図13に戻り、上記ステップS228で否定判断した場合(ステップS228:No)、上記ステップS226へ進む。
なお、ステップS228で否定判断した場合(ステップS228:No)、すなわち、第1情報処理装置16Aから受信した情報が、画像表示時の設定情報及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号や、画像データ及び画像データの画像表示指示を指示情報として含む制御信号以外の他の制御信号である場合には、受信した制御信号に含まれる指示情報によって特定される処理を実行してもよい。例えば、第1情報処理装置16Aから制御信号が、頁捲りを示す指示情報を含む場合には、サーバ装置12の制御部32は、第2情報処理装置16Bで表示中の画像の次の頁の頁画像を第1情報処理装置16Aへ転送すると共に、第2情報処理装置16Bへ、表示中の画像の頁捲りを示す指示情報を含む制御信号を、第2情報処理装置16Bへ送信すればよい。
ここで、サーバ装置12から第2情報処理装置16Bへの画像データの転送には、MotionJpeg等の公知の動画圧縮方式を用いて行うことが好ましい。この場合、圧縮化された画像データを受信した第2情報処理装置16Bでは、該画像データを伸長した後に、表示すればよい。これにより、ネットワーク14の負荷を抑制することができる。
ここで、第1情報処理装置16Aが、第2情報処理装置16Bに表示する対象の画像データとして、「会議資料.ppt」を指示した場合の一例を説明する。
「会議資料.ppt」は、名称が「会議資料」であり、且つパワーポイントで作成された画像データである。
ここで、ネットワーク14に接続された第2情報処理装置16Bを遠隔操作する技術として、VNC(Virtual Network Computing)が知られている。しかし、この技術は、サーバ装置12のみではなく、各情報処理装置16へも専用ソフトウェアをインストール必要がある。
一方、本実施の形態では、サーバ装置12のみでプログラムを実行することで、第1情報処理装置16Aから第2情報処理装置16Bの遠隔操作が可能となる。
例えば、第1情報処理装置16Aからサーバ装置12に送信された画像データが、第2情報処理装置16Bで表示対象の画像データとして第1情報処理装置16Aによって指示されると、サーバ装置12側では該画像データを開く。
まず、サーバ装置12から第1情報処理装置16Aに、第1情報処理装置16Aからサーバ装置12へ表示対象として送信された画像データの一覧を示すリスト情報のポップアップ画面を送信する。このため、第1情報処理装置16Aでは、該ポップアップ画面を第1情報処理装置16Aの表示部26に表示することができる。これらの画面は、第1情報処理装置16Aからブラウザソフト等を使用して、ネットワーク14を経由してサーバ装置12の上記アクセス情報によって示される場所へアクセスすることで、サーバ装置12で実行中のプログラムの機能をサービスの形で利用することで、表示部26に表示される。
具体的には、図15に示すように、第1情報処理装置16Aの表示部26には、サーバ装置12側に送信した画像データの一覧を示すリスト情報が、ポップアップ画面42H内に表示される。そして、第1情報処理装置16Aの入力部25の操作指示によって、例えば、「会議資料.ppt」が選択されると、該「会議資料.ppt」が選択されたことを示す情報が、第1情報処理装置16Aからサーバ装置12へ送信される。
サーバ装置12では、該情報を受け付けると、該情報によって特定される画像データである「会議資料.ppt」を開き、例えば、先頭頁の画像の頁画像データを第1情報処理装置16Aへ送信する。これによって、第1情報処理装置16Aでは、該「会議資料.ppt」の先頭頁を表示部26に表示する。また、サーバ装置12が、該「会議資料.ppt」の先頭頁の頁画像データを第2情報処理装置16Bへ送信することで、第2情報処理装置16Bの表示部26には、該「会議資料.ppt」の先頭頁が表示される。
さらに、ユーザによる第1情報処理装置16Aにおける入力部25の操作指示によって、表示されている画像の頁を捲り、次の頁とする頁捲りを指示情報として含む制御信号がサーバ装置12へ送信されたとする。そして、頁捲りを指示情報として含む制御信号を受け付けたサーバ装置12では、「会議資料.ppt」における、先頭頁の次の頁の頁画像データを、第1情報処理装置16Aへ送信すると共に、頁捲りを指示情報として含む制御信号を第2情報処理装置16Bへ送信する。なお、サーバ装置12から第2情報処理装置16Bには、指示情報としての頁捲りに替えて、頁捲りした後の頁画像データ(この例では、先頭頁の次の頁の頁画像データ)を指示情報として含む制御信号を第2情報処理装置16Bへ送信してもよい。
図16及び図17は、表示部26に表示される表示画像の一例を示す模式図である。
例えば、サーバ装置12は、「会議資料.ppt」の先頭頁の頁画像データを第1情報処理装置16Aへ送信すると共に、頁捲り指示を行うためのボタン画像及び頁戻り指示を行うためのボタン画像を含むポップアップウィンドウの表示画面を送信する。これによって、第1情報処理装置16Aの表示部26には、図16に示すように、「会議資料.ppt」の先頭頁の頁画像と共に、ポップアップウィンドウ42Eが表示される。
そして、ポップアップウィンドウ42Eにおける、頁捲り指示を行うためのボタン画像の表示位置が、第1情報処理装置16Aにおけるユーザの入力部25の操作指示によって指示されると、第1情報処理装置16Aは、頁捲りを指示情報として含む制御信号を、サーバ装置12へ送信する。
該頁捲りを指示情報として含む制御信号を受信したサーバ装置12は、先頭頁の次の頁の頁画像データを、第1情報処理装置16Aへ送信すると共に、頁捲り指示を行うためのボタン画像及び頁戻り指示を行うためのボタン画像を含むポップアップウィンドウの表示画面を第1情報処理装置16Aへ送信する。これによって、第1情報処理装置16Aの表示部26には、図17に示すように、「会議資料.ppt」の先頭頁の次の頁の頁画像と共に、ポップアップウィンドウ42Jが表示される。
このように、本実施の形態では、サーバ装置12から第1情報処理装置16A側に画像データの全頁を全て転送して第1情報処理装置16A側でスクロール処理等を行うことなく、表示対象の頁画像データや、頁捲りの指示情報等の制御信号のみを、第1情報処理装置16Aとサーバ装置12との間で送受信する。
このため、第1情報処理装置16Aの入力部25側で行った頁捲りや頁戻り等の操作が、サーバ装置12にリアルタイムに反映されると共に、第2情報処理装置16B側にもリアルタイムに反映されることとなる。また、第1情報処理装置16A側では、第2情報処理装置16B側で表示している頁を確認することもできる。
なお、この動作は、頁捲りや頁戻りに限られず、拡大率の設定や表示画面の設定等を指示情報として含む制御信号にも適用可能である。
次に、給電装置18で実行する処理を説明する。
図18は、給電装置18で実行する探索処理の手順を示すフローチャートである。
給電装置18の制御部18Bは、所定時間毎に、図18に示す処理ルーチンを実行する。まず、制御部18Bは、サーバ装置12から探索要求を受信したか否かを判断する(ステップS300)。ステップS300で否定判断すると(ステップS300:No)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、ステップS302へ進む。
ステップS302では、制御部18Bは、給電装置18に接続された情報処理装置16を検索する(ステップS302)。
次に、制御部18Bは、ステップS302の検索結果から、給電装置18の給電ID、給電装置18の位置情報、各給電装置18が電力供給する情報処理装置16の機器ID、及び該機器IDによって特定される情報処理装置16への給電時間を含む検索結果を、サーバ装置12へ送信する(ステップS304)。そして、本ルーチンを終了する。
図19は、給電装置18で実行する情報処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部18Cが、サーバ装置12から制御信号を受信したか否かを判断する(ステップS400)。ステップS400で否定判断すると(ステップS400:No)、後述するステップS408へ進む。一方、ステップS400で肯定判断すると(ステップS400:Yes)、ステップS402へ進む。
ステップS402では、通信部18Cが、上記ステップS400で受信した制御信号を、給電装置18に接続されている第2情報処理装置16Bへ転送する(ステップS402)。なお、給電装置18が、複数の情報処理装置16に接続されている場合には、該制御信号は、送信先の第2情報処理装置16Bの機器IDを含む信号とすればよい。そして、給電装置18では、接続されている情報処理装置16(第2情報処理装置16B)の内、制御信号に含まれる機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bへ制御信号を送信すればよい。
次に、通信部18Cが、第2情報処理装置16Bから実行状態情報を受信したか否かを判断する(ステップS404)。
ステップS404で否定判断すると(ステップS404:No)、後述するステップS408へ進む。一方、ステップS404で肯定判断すると(ステップS404:Yes)、ステップS406へ進む。
ステップS406では、通信部18Cが、ステップS404で受信した実行状態情報をサーバ装置12へ転送する(ステップS406)。
次に制御部18Bが、終了指示をサーバ装置12から受信したか否かを判断する(ステップS408)。ステップS408で否定判断すると(ステップS408:No)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS408で肯定判断すると(ステップS408:Yes)、ステップS410へ進む。
ステップS410では、制御部18Bが、受信した終了指示を接続されている第2情報処理装置16Bへ転送する(ステップS410)。そして、本ルーチンを終了する。
次に、第2情報処理装置16Bで実行する情報処理を説明する。
図20は、第2情報処理装置16Bで実行する情報処理の手順を示すフローチャートである。
まず、通信部28が、サーバ装置12から制御信号を受信したか否かを判断する(ステップS500)。ステップS500で否定判断すると(ステップS500:No)、後述するステップS508へ進む。一方、ステップS500で肯定判断すると(ステップS500:Yes)、ステップS502へ進む。
ステップS502では、制御部20が、上記ステップS500で受信した制御信号が、設定反映指示信号であるか否かを判別する(ステップS502)。制御部20は、ステップS500で受信した制御信号が、画像表示時の設定情報、及び設定の反映指示を指示情報として含む制御信号であるか否かを判別することで、ステップS502の判断を行う。
ステップS502で肯定判断すると(ステップS502:Yes)、ステップS504へ進む。
次に、制御部20は、ステップS502で受信した設定反映指示信号によって示される設定情報(すなわち、制御信号に含まれる、画像表示時の設定情報)を、第2情報処理装置16Bにおける機能を実行するための設定情報として記憶する。これによって、制御部20は、該設定を反映する(ステップS504)。
ステップS504の処理によって、第2情報処理装置16Bの制御部20は、駆動部24をステップS504で反映した設定情報に応じた設定条件で駆動可能な状態となる。なお、図20では、第2情報処理装置16Bがプロジェクタである場合を想定している。このため、具体的には、第2情報処理装置16Bの制御部20は、該設定情報に応じた表示条件で画像を表示部26へ表示可能な状態となる。
次に、制御部20は、実行状態情報として、設定反映済を示す設定反映済情報をサーバ装置12へ送信する(ステップS506)。
次に、通信部28が、サーバ装置12から終了指示を受信したか否かを判断する(ステップS508)。ステップS508で否定判断すると(ステップS508:No)、上記ステップS500へ戻る。一方、ステップS508で肯定判断すると(ステップS508:Yes)、ステップS510へ進む。
ステップS510では、通信部28が、駆動部24の動作を停止する(ステップS510)。そして本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップS502で否定判断すると(ステップS502:No)、ステップS512へ進む。ステップS512では、通信部28が、受信した制御信号が、画像データであるか否かを判断する(ステップS512)。詳細には、ステップS512では、第2情報処理装置16Bの通信部28が、受信した制御信号が、表示対象の画像データ、及び画像データの画像表示指示を指示情報として含む制御信号であるか否かを判別する。
ステップS512で肯定判断すると(ステップS512:Yes)、ステップS514へ進む。
ステップS514では、ステップS512で受信した画像データを、表示部26へ表示することで、第2情報処理装置16Bにおける機能を実行する(ステップS514)。そして、上記ステップS508へ進む。なお、ステップS514の処理実行後に、第2情報処理装置16Bの制御部20は、画像表示済を示す信号を、実行状態情報としてサーバ装置12へ送信してもよい。
一方、上記ステップS512で否定判断すると(ステップS512:No)、ステップS516へ進む。ステップS516では、制御部20が、表示部26または駆動部24を制御することで、ステップS500で受信した制御信号に含まれる指示情報よって特定される機能を実行する(ステップS516)。そして、上記ステップS508へ進む。
なお、第1情報処理装置16Aが遠隔処理する対象の第2情報処理装置16Bの電源がオフ状態である場合には、該第2情報処理装置16Bの電源をオンする処理を行ってもよい。
この場合、サーバ装置12は、下記の処理を行えばよい。
例えば、サーバ装置12の制御部32は、給電装置18から受信した検索結果に含まれる給電時間から、該検索結果に含まれる機器IDによって特定される各情報処理装置16が電力供給中(すなわち、電源オン状態)であるか否かを判別する。
そして、第1情報処理装置16Aから遠隔操作対象として指定された機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bが電力オフ状態である場合には、制御部32は、該第2情報処理装置16Bの位置情報に基づいて、該第2情報処理装置16Bの近くに位置する情報処理装置16の少なくとも1つに、該第2情報処理装置16Bの電源オンを促す情報及び該情報の表示指示を送信すればよい。そして、各情報処理装置16では、該第2情報処理装置16Bの電源オンを促す情報及び該情報の表示指示をサーバ装置12から受け付けると、該第2情報処理装置16Bの電源オンを促す情報及び該情報の表示指示を表示部26へ表示すればよい。
このようにすることで、第1情報処理装置16Aで遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの電源オンを促す情報を、該第2情報処理装置16Bの近傍の情報処理装置16に表示し、ユーザに電源オンを促す情報を容易に提供できる。
以上説明したように、本実施の形態のサーバ装置12は、取得部32Aが、第1情報処理装置16Aから遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの機器IDを取得すると、実行部32Cが、該機器IDによって特定される第2情報処理装置16Bを遠隔操作するためのプログラムを実行する。そして、実行部32Cは、該プログラムを実行することによって主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成される機能部として、受付部32D及び送信部32Eが主記憶装置上に生成される。そして、受付部32Dは、第1情報処理装置16Aから第2情報処理装置16Bの制御信号を受信し、送信部32Eは、該制御信号を第2情報処理装置16Bへ送信する。
従って、本実施の形態のサーバ装置12は、1の情報処理装置16(第1情報処理装置16A)から、操作対象の他の情報処理装置16(第2情報処理装置16B)を簡単な操作で容易に遠隔操作することができる。
なお、本実施の形態では、情報処理システム10は、給電装置18を備えた構成である場合を説明したが、給電装置18を備えない構成であってもよい。この場合には、各情報処理装置16は、ネットワーク14を介してサーバ装置12に接続すればよい。また、サーバ装置12は、給電装置18からの位置情報の受信に替えて、各情報処理装置16から位置情報を受信すればよい。また、情報処理装置16では、サーバ装置12から位置情報取得要求を受信すると、当該情報処理装置16の識別情報、位置情報、及び給電情報を、サーバ装置12へ送信すればよい。
また、本実施の形態では、第1情報処理装置16AがPCであり、第2情報処理装置16Bがプロジェクタである場合について、詳細な実施の形態を説明した。しかし、上述したように、第1情報処理装置16A及び第2情報処理装置16Bは、PC及びプロジェクタに限られない。
例えば、第1情報処理装置16A及び第2情報処理装置16Bの双方がPCであってもよい。この場合、第1情報処理装置16Aが自宅等に位置し、第2情報処理装置16Bが会社等に位置しているとする。すると、自宅に設置した第1情報処理装置16Aから、会社に設置した第2情報処理装置16Bを遠隔操作することができ、ユーザは、自宅に居ながらにして会社に居るかのようにPCを利用することができる。
また、第2情報処理装置16Bの作業状態を示す情報を、サーバ装置12から第1情報処理装置16Aへ送信してもよい。この場合、サーバ装置12の制御部32は、記憶部36に格納されている第2データから、第1情報処理装置16Aによる遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの機器IDに対応する接続先情報を読取る。そして、サーバ装置12の制御部32は、該接続先情報によって特定される機器IDに対応する作業状態を示す情報を、第2データから読取り、第1情報処理装置16Aへ送信する。
該作業状態を示す情報を受け付けた第1情報処理装置16Aでは、該作業状態を示す情報を表示部26へ表示する。これによって、第1情報処理装置16Aでは、遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの作業状態をユーザに対して提供することができる。このため、ユーザは、リアルタイムに第2情報処理装置16Bの作業状態を把握することが可能となる。
また、第1情報処理装置16Aの設置された領域(例えば自宅)に、複数の表示部26及び音声入出力部30を設置する。具体的には、第1情報処理装置16Aの設置位置に対して360°の全方向に表示部26が設置されるようにする。そして、サーバ装置12から、第1情報処理装置16Aによる遠隔操作対象の第2情報処理装置16Bの設置された領域で撮影された画像データや取得された音声データを、順次各表示部26及び音声入出力部30へ送信する。これによって、第1情報処理装置16Aの設置された領域を、第2情報処理装置16Bの設置された環境と同じ環境(同じ画像と同じ音声が出力される環境)とすることができる。
この環境下で、第1情報処理装置16Aから第2情報処理装置16Bを遠隔操作することで、更に、遠隔地からの現実的な情報提供が可能となる。
なお、本実施の形態のサーバ装置12は、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施の形態のサーバ装置12で実行される上記情報処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施の形態のサーバ装置12で実行される情報処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態のサーバ装置12で実行される情報処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、本実施の形態のサーバ装置12で実行される情報処理を実行するためのプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
なお、本実施の形態のサーバ装置12は、上述した情報処理を実行するための機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が記憶媒体から、情報処理を実行するためのプログラムを読み出して実行することにより上記各機能部が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記には、本実施の形態を説明したが、本実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。