JP6097107B2 - コンクリート構造物側面の湿潤養生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物側面の湿潤養生方法に関するものである。
コンクリート構造物には、コンクリートの打設、硬化後に所定の強度や耐久性を発揮することが要求されていて、表面の強度増加、緻密化のため高炉セメントB種の場合で、打設後7−12日間湿潤状態を保つことが求められている(この期間は、型枠、養生シートなどによりコンクリート表面を乾燥させず、湿った状態に保つもので、セメントの種類、外気温などの条件によって異なる)。
具体的な養生の方法として、基礎スラブなど広い面積を有する構造物の上面の場合には、湛水養生(5−10cm程度の水を溜める)に加えて養生マット(不織布など)で覆うことが行われ、この規定が確実に守られている。
一方、側壁、橋脚など鉛直方向に大きい構造物の側面の場合は、湛水養生ができないことから、型枠撤去後、夏期においては封緘養生(ビニールシートを壁に貼り付け、コンクリート表面の乾燥を抑制)、また冬期においては保温+封緘養生(気泡緩衝シート(登録商標プチプチ)を壁に貼り付け、コンクリート表面の乾燥を抑制すると同時に熱の放散を抑制する)が行われているのが実状であり、湿潤状態を確実に保つことができていない。
当然のことながら、側面においても湛水養生に近い養生を2−3週間続けることが望ましく、下記非特許文献1や特許文献1、特許文献2は代替案として提案されたものである。
インターネットのウェブサイト、株式会社間組の「アクアカーテン」のサイト http://www.hazama.co.jp/jp/newtech/doboku/aqua/index.html 特許第4580460号公報 特許第4580461号公報
これら非特許文献1や特許文献1、2は図9に示すように、型枠撤去後の縦壁やトンネルのコンクリート構造物1の面に養生シート2(不織布4+気泡緩衝シート3)を気圧差(養生シート2外周部をテープによりコンクリートに接着し、コンクリートと養生シート2の間の空気を吸引管7で抜くことによってコンクリート構造物1側の圧を下げ、気圧差で養生シート2をコンクリート面に押し付け設置)で設置、保持する。
その後、上部に配置した給水ホース5から不織布4に養生水6を供給し、下部の吸引管7の吸引口8から空気と一緒に養生水6を回収する。
回収した養生水6は給水ホース5に戻し、循環利用する。気泡緩衝シート3は、不織布4内の養生水6の蒸発防止、保温養生(断熱性に優れている)の役目も果たす。
湛水養生とはならないが、不織布4が常に湿潤状態にあることから封緘養生(気泡緩衝シート3でコンクリートが持っている水分を逃がさない養生)に比べると格段に優れた養生方法である。
この工法の問題点は、型枠を撤去して直ぐに養生シート2を設置し養生を開始するのが最良だが、型枠の撤去、養生シート2の設置作業のため1−2日程度コンクリートをむき出しにする時間ができ、その間コンクリート表面が乾燥する。
型枠撤去直後でコンクリート表面が湿気ている状態では、養生シート2の外周部の密閉作業(接着テープでコンクリート面に貼付け)ができないため、コンクリート表面の乾燥を待つ必要がある。
鉛直のコンクリート面に気圧差で養生シート2の貼付けを行うため、養生シート2の取付け作業が容易ではない。
また、降雨時には取付け作業ができない。5m/sec以上の風が吹いていると、養生シート2があおられ、貼付け作業が困難である。
さらに、養生シート2の気密性が保たれていないと養生水6の水圧によって養生シート2が剥がれ落ち、破損してしまう。また、養生シート2の不織布4は薄いもの(厚さ1mm程度(30g/m2))を使用するため、十分に水分を保持することができず、均等に水を流すことが難しい。
養生シート2は転用が利かず、使い捨てとなる。吸気設備、循環用ポンプ設備の運用によって養生シート2は安定して張り付いており、吸気設備の故障によって養生シート2が剥がれ落ちるおそれがある。そのため常時監視が必要である。
前記と同じ理由から、停電状態を防ぐ必要があり常に非常用電源設備が必要となる。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、型枠を緩めるのとほぼ連続して保水マットの設置、湿潤養生が可能となり、打設直後からの連続した湿潤養生が可能となるコンクリート構造物側面の湿潤養生方法を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、型枠撤去可能時期(通常打設日から3−5日後)に型枠を緩め、保水マットを挟み込み、保水マット内に水を流すことによって湿潤養生を行うことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、型枠を緩めるのとほぼ連続して保水マットの設置、湿潤養生が可能となり、打設直後からの連続した湿潤養生が可能となる。また、保水マットは型枠で締め付け、形状保持するため、厚く、保水性のいいものが使用でき、コンクリート表面の湿潤状態を確実に保つことができる。小さな幅の保水シートを型枠との間に落とし込むだけであり、人力での設置が可能である。吸気設備、循環ポンプ、非常用電源の設備は必要なく、維持管理が容易である。保水シートは、使用後乾燥させることによって、何度も転用が可能である。
請求項2記載の本発明は、型枠の緩めを、型枠に接続した横コ字形の枠台とこの枠台を浮き上らせるハンドルナットからなる切離し治具を用い、型枠締付け金物(フォームタイ(登録商標))のナットを緩め、型枠締付け金物を反力として、ハンドルナットを回し、切離し治具に力を与えることで行うことを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、切離し治具により型枠を緩めるのを簡単かつ迅速に行うことができる。
以上述べたように本発明のコンクリート構造物側面の湿潤養生方法は、型枠を緩めるのとほぼ連続して保水マットの設置、湿潤養生が可能となり、打設直後からの連続した湿潤養生が可能となるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1−図3は本発明のコンクリート構造物側面の湿潤養生方法の1実施形態を示す各工程の側面図で、本発明は、型枠12の撤去可能時期(通常打設日から3−5日後)に型枠12を緩め、保水マットを挟み込み、保水マット内に水を流すことによって湿潤養生を行うものである。
図1は型枠12の設置状態で、10は既打設コンクリート、11はこれに取り付けるブラケットである。
ブラケット11で支承して型枠12を設置するが、周知のごとく、セパレータ13で組立てる。セパレータ13を鉛直方向に同一ラインで配置した型枠12内にコンクリートを打設する。(セパレータの水平方向間隔は、一般的なものと同じく0.6−1.0m)
図8は詳細部を示すもので、セパレータ13端にPコン14が螺子止めされ、このPコン14に型枠締付け金物(フォームタイ(登録商標))15が型枠12を貫通して螺着される。
図中16は通称バタパイプと呼ばれる単管パイプで、型枠12の外側からの押えとなり、これを3型リブ座金17およびナット18で固定する。型枠締付け金物(フォームタイ)15は螺子切りであり、ナット18が螺合する。
図2に示すようにコンクリートを打設し、コンクリート構造物19が形成された時に、型枠12の撤去可能時期(通常打設日から3−5日後)に型枠12の型枠締付け金物(フォームタイ)15のナット18を緩め、コンクリートから型枠12を離して4−6cmの隙間21を造り、この隙間21に縦長の保水マット20(セパレータの横間隔と同じ0.6−1.0m幅)を挿入する。保水マット20の上部は型枠に仮固定する。
保水マット20には種々のものが利用できるが、例えば、厚手のタオル生地(又は3−4枚重ねたもの)、木綿の紐すだれ、繊維補強不織布など、10mm程度の厚さで保水性に優れたものが良い。横幅は0.6−1.0mでセパレータの間隔と同じとする。
図4−図6はこのように型枠12を緩める手段の一例を示すもので、横コ字形の枠台22とこの枠台22を浮き上らせるハンドルナット23からなる切離し治具24を用いると簡単に行うことができる。図7にハンドルナット23を示すと、螺子溝内面の螺子輪部23aと、これにヒンジで結合する棒状ハンドル23bを有する。
型枠12の引き離しは、型枠締付け金物(フォームタイ)15のナット18を緩め、型枠締付け金物(フォームタイ)15を反力としてハンドルナット23の棒状ハンドル23bを回し、切離し治具24に力を与えることで行う。
他の方法として、型枠に設置した注入孔から圧縮空気を注入し引き離す方法、ジャッキ、チェーンブロックによって引き離すことも可能である。
その後、型枠をコンクリートとの隙間が約5mmになるように締戻す(保水マットを若干絞り込む程度)。
その後コンクリートの天端を養生水および養生マット25により湛水養生する。これにより、自動的に保水マット20内に養生水が流れ込む。
養生水の流れ状況は、保水マット20の下端の水の滴る状況で判断し、流れていない部分があれば型枠12の締め具合を若干緩める。
本発明のコンクリート構造物側面の湿潤養生方法の1実施形態を示す第1工程の側面図である。 本発明のコンクリート構造物側面の湿潤養生方法の1実施形態を示す第2工程の側面図である。 本発明のコンクリート構造物側面の湿潤養生方法の1実施形態を示す第3工程の側面図である。 切離し治具設置の側面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 ハンドルナットの斜視図である。 型枠設置の詳細部の側面図である。 従来例を示す側面図である。
1…コンクリート構造物 2…養生シート
3…気泡緩衝シート 4…不織布
5…給水ホース 6…養生水
7…吸引管 8…吸引口
10…既打設コンクリート 11…ブラケット
12…型枠 13…セパレータ
14…Pコン
15…型枠締付け金物(フォームタイ)
16…単管パイプ 17…3型リブ座金
18…ナット 19…コンクリート構造物
20…保水マット 21…隙間
22…枠台 23…ハンドルナット
23a…螺子輪部 23b…棒状ハンドル
24…切離し治具 25…養生水および養生マット

Claims (2)

  1. 型枠撤去可能時期(通常打設日から3−5日後)に型枠を緩め、保水マットを挟み込み、保水マット内に水を流すことによって湿潤養生を行うことを特徴とするコンクリート構造物側面の湿潤養生方法。
  2. 型枠の緩めを、型枠に接続した横コ字形の枠台とこの枠台を浮き上らせるハンドルナットからなる切離し治具を用い、型枠締付け金物のナットを緩め、型枠締付け金物を反力として、ハンドルナットを回し、切離し治具に力を与えることで行う請求項1記載のコンクリート構造物側面の湿潤養生方法。
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