JP6095949B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
半導体装置の評価方法としてTEG(Test element Group)を用いた評価法が知られている。TEGとは、半導体装置のプロセス開発、設計、製造などの各種段階で発生する問題点の要因を究明するため、半導体装置を構成する素子の構造の一部を切り出したり、不具合の原因の究明に適した専用の回路や構造を構成することで早期に原因を究明できるようにした評価用素子または評価用構造体である。
図1(a)および図1(b)は、半導体ウエハ内における従来のTEGの配置を示す平面図である。図1(a)に示すように、図中においてハッチングで示されるTEG100はウエハ200の面内において、量産用チップ110のいくつかを犠牲にして形成される場合がある。しかしながら、この場合1枚のウエハから得られる量産用のチップの数量が少なくなる。そこで、製造工程が安定し歩留りの向上が確認された段階では、図1(b)に示すように、TEGをダイシングライン(スクライブライン)L上にのみ形成するのが一般的である。
特許文献1には、半導体ウエハを複数のチップに固片化する際のダイシング工程においてダイシングブレードが通過するスクライブ線領域にアクセサリーパターン(TEG)が形成され、ダイシング時にこのアクセサリーパターンが切断されることが記載されている。
特開2010−129695号公報
上記の特許文献1に記載のようにTEGをダイシングライン(スクライブライン)上に形成した場合には、TEGはダイシング時にダイシングブレードによって切削除去される。ダイシングによって個片化された半導体チップ上には切削除去されたTEGの断片が半導体チップのエッジ部分に残る場合があるが、これらはもはやTEGとして有効に機能するものではない。従って、例えば、製品出荷後において半導体装置に不具合が生じた場合にはTEGを利用した解析を行うことができず、不具合が生じた現品の解析を行うこととなる。しかしながら、不具合が生じた半導体装置そのものの解析では、複数の回路素子や複数の構造要素を含んだ複合的なデータしか得ることができないため不具合の根本的な原因の切り分けが困難となる場合がある。また、半導体装置が焼損等の比較的大きいダメージを受けている場合には、不具合が生じた現品からでは適正な電気的特性を得ることは困難である。一方、TEGを用いた不具合解析によれば、当該半導体装置の構成要素毎の詳細な評価および解析が可能となる。従って、量産出荷用の半導体装置内にTEGを組み込んでおくことで、製品出荷後においてもTEGを用いた各種の評価・解析が可能となる。しかしながら、この場合、半導体チップの形成領域内にTEGを形成するための領域を確保する必要があり、半導体チップのサイズが大きくなるおそれがある。半導体チップはウェハという限られた面積の上に製造されるため、半導体チップのサイズの拡大は、1枚のウェハから製造される半導体チップ数を減少させ、ひいては半導体チップのコスト増加の原因となる。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、製品出荷後においてもTEGを用いた解析を行うことを可能としつつもチップサイズの増大を回避することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、矩形形状を有する主面と、前記主面内に設けられて少なくとも1層の半導体層を含む活性領域と、前記活性領域の外周を囲む耐圧構造部と、前記耐圧構造部の外側の前記主面のコーナ部に設けられると共に、前記活性領域と同等の深さ方向のキャリア濃度分布を持つ広がり抵抗構造部を備え、且つ斜めに研磨された前記広がり抵抗構造部に探針を接触させることで前記キャリア濃度分布を評価する評価用構造体と、を含む。
また、本発明に係る他の半導体装置は、矩形形状を有する主面と、前記主面内に設けられて少なくとも1層の半導体層を含む活性領域と、前記活性領域の外側の前記主面のコーナ部に設けられ且つ前記活性領域を評価するための構成要素を含む評価用構造体と、前記主面のコーナ部において前記主面を画定する辺に対して45°傾いた第1の方向に配列された各々が前記評価用構造体に接続された複数の電極パッドからなる電極パッド群が、前記第1の方向とは垂直な方向である第2の方向に複数配列されてなる電極パッドアレイと、を含む。
本発明に係る半導体装置によれば、製品出荷後においてもTEGを用いた解析を行うことを可能としつつもチップサイズの増大を回避することができる半導体装置を提供することが可能となる。
図1(a)および図1(b)は、従来のTEGの配置を示す平面図である。 図2(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図、図2(b)は、図2(a)における2b−2b線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置を複数含む半導体ウエハの部分的な構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るTEGの構成の第1の例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るTEGの構成の第2の例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るTEGの構成の第3の例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置のコーナ部を示す平面図である。図8(b)は、比較例に係る半導体装置のコーナ部を示す平面図である。
前述したように、TEGは半導体装置のプロセス開発、設計、製造などの各種段階で使用され、出荷後においては利用されず、チップの領域内へのTEGの配置はチップサイズを増大させるものとされていた。しかし、発明者は従来の固定概念を打破し、チップサイズの増大なく半導体領域にTEGを形成し、さらに製品出荷後においてもTEGを活用するという発想を得た。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。
[第1の実施形態]
図2(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置1の構成を示す平面図、図2(b)は、図2(a)における2b−2b線に沿った断面図である。本実施形態において、半導体装置1は、矩形形状の主面を有するプレーナ型のバイポーラトランジスタを構成している。
コレクタ層11は、半導体基板にアンチモン等の添加不純物を高濃度でドープすることにより形成されたn型半導体層であり、トランジスタのコレクタ領域を構成する。コレクタ層11は、半導体装置1の裏面側に形成されている。エピタキシャル層12は、コレクタ層11の表面に例えばシラン化合物とリン化合物を高温で分解反応させる気相成長法によって形成される比較的低濃度のn型半導体層である。
ベース拡散層13は、エピタキシャル層12の表面にパターニング用のマスク(図示せず)を介してホウ素などを添加した後、不純物を熱拡散させることにより形成されるp型半導体層であり、トランジスタのベース領域を構成する。エミッタ拡散層14は、ベース拡散層13の表面にパターニング用のマスク(図示せず)を介してリンなどの添加不純物を熱拡散させることにより形成される比較的高濃度のn型半導体層である。上面視において、ベース拡散層13は、エミッタ拡散層14全体を囲むように形成される。ベース拡散層13およびエミッタ拡散層14は矩形形状を有する半導体装置1の辺に沿った辺を有する多角形形状を有するが、逆バイアス時における電界集中を緩和することを目的として、各コーナ部は緩やかな弧を描くように湾曲している。
エミッタ電極15は、アルミニウム等の導電体からなり、エミッタ拡散層14の表面を覆うように形成される。ベース電極16は、エミッタ電極15と同様、アルミニウム等の導電体からなりベース拡散層15の表面を覆うように形成される。エミッタ電極15とベース電極16との間には例えばSiO等の絶縁膜17が設けられており、エミッタ電極15とベース電極16は電気的に分離されている。
図2(a)に示すように、半導体装置1は、矩形形状の主面においてエミッタ電極15およびベース電極16が露出している。エミッタ電極15は、エミッタ拡散層14の形状と略同様の形状を有しており、各コーナ部が緩やかな弧を描くように湾曲している。また、エミッタ電極15は、それ自体がボンディングワイヤを接続するためのボンディングパッドを構成している。一方、ベース電極16は、ベース拡散層13の外縁に沿って形成されており、エミッタ電極15全体を囲む環状パターンを有するとともに、この環状パターンに接続されたボンディングワイヤを接続するためのボンディングパッド16aを有する。ベース電極16もエミッタ電極15と同様、各コーナ部が緩やかな弧を描くように湾曲している。ベース電極16の外側には、例えばSiO等の絶縁膜17が延在している。
本実施形態に係る半導体装置1において、ベース拡散層13およびベース電極16の内側の領域が、トランジスタ動作が行われる活性領域A1とされ、ベース拡散層の外側の領域が不活性領域A2とされる。なお、本明細書において活性領域とは半導体装置の主たる機能を発揮するための動作が行われる領域をいう。本実施形態に係る半導体装置1において、活性領域A1の外縁を画定するベース拡散層13およびベース電極16は、上記したように各コーナ部が丸みを帯びるように湾曲している。このため、ベース電極16の各コーナ部とダイシングによって切り出された矩形形状を有する半導体装置1の辺との間に比較的広い面積を有する、活性領域A1のコーナ部の接線とダイシングラインで囲まれた、略三角形形状の領域20(図2(a)においてハッチングで示されている)が不活性領域A2内に形成される。活性領域A1のコーナ部の接線は、例えば半導体装置1の辺に対して45°傾いた直線であり、活性領域A1の面積が最大となることが好ましい。本実施形態に係る半導体装置1において、TEG21は、半導体装置1のコーナ部に位置する領域20内に形成されている。
図3は、本発明の実施形態に係る半導体装置1を複数含む半導体ウエハ50の部分的な構成を示す平面図である。図3に示すように、本実施形態に係る半導体装置1では、従来ダイシングライン(スクライブライン)L上に設けられていたTEG21は、半導体装置1内に組み込まれている。すなわち、半導体ウエハ50をダイシングして半導体装置1を個片化してもTEG21が切削除去されることはない。
TEG21は、半導体装置1の活性領域A1内に含まれる構成要素を含み、構成要素毎の特性や構造の出来映えを定量的に評価することができるように構成された評価用素子または評価用構造体である。TEG21の具体的な構成は、取得しようとする特性(パラメータ)に応じて様々であるが、以下にいくつか例示する。
図4は、TEG21の構成の第1の例を示す平面図である。TEG21は、活性領域A1に設けられたベース拡散層13の抵抗値を評価するための第1の抵抗素子R1と、エミッタ拡散層14の抵抗値を評価するための第2の抵抗素子R2とを含んでいる。第1の抵抗素子R1は、活性領域A1に設けられたベース拡散層13と同一のプロセスで形成されたp型半導体で構成されており、ベース拡散層13と同時に形成されることが好ましい。第1の抵抗素子R1の両端には図示しない電極パッドに接続されたコンタクト部211が設けられており、この電極パッドにプローブ(探針)を当接させることにより第1の抵抗素子R1の抵抗値を測定することが可能となっている。第1の抵抗素子R1の周囲はn型半導体層212が延在している。このn型半導体層212はエピタキシャル層12と同一のプロセスで形成されたn型半導体で構成され、且つエピタキシャル層12と同時に形成されることが好ましい。一方、第2の抵抗素子R2は、活性領域A1に設けられたエミッタ拡散層14と同一のプロセスで形成されたn型半導体で構成されており、エミッタ拡散層14と同時に形成される。第2の抵抗素子R2の両端には図示しない電極パッドに接続されたコンタクト部213が設けられており、この電極パッドにプローブ(探針)を当接させることにより第2の抵抗素子R2の抵抗値を測定することが可能となっている。第2の抵抗素子R2の周囲はp型半導体層214が延在している。このp型半導体層214はベース拡散層13と同一のプロセスで形成されたp型半導体で構成され、且つベース拡散層13と同時に形成されることが好ましい。
図4に示すようなTEG21の構成によれば、第1の抵抗素子R1の抵抗値はベース拡散層13と同等の抵抗値となり、第2の抵抗素子R2の抵抗値はエミッタ拡散層14と同等の抵抗値となる。従って、半導体装置1に不具合が生じた場合に第1の抵抗素子R1および第2の抵抗素子R2を測定することにより、ベース拡散層13およびエミッタ拡散層14の抵抗値を推定することができる。これにより、ベース拡散層13およびエミッタ拡散層14に異常があるか否かの判断を不具合解析の初期の段階で行うことができる。
図5は、TEG21の構成の第2の例を示す平面図である。図5に示す例において、TEG21は、所謂コンタクトチェーンを構成している。すなわち、TEG21は、複数の拡散層221と、各拡散層221の両端部のコンタクト部222において拡散層221に接続された導体配線223と、を含んでいる。コンタクト部222は、活性領域A1に形成されるコンタクト部と同一のプロセスで形成される。なお、拡散層221と導体配線223との間には図示しない絶縁膜が設けられており、導体配線223は、この絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して拡散層221に接続されている。複数の拡散層221は導体配線223を介して直列に接続されている。直列接続された拡散層221の終端部には電極パッド224が接続されており、この電極パッド224にプローブ(探針)を当接させることによりコンタクト部222におけるコンタクト抵抗の合算値を求めることが可能となっている。複数の拡散層221の各々は、例えば、エミッタ拡散層14と同一のプロセスで形成されたn型半導体で構成され、エミッタ拡散層14と同時に形成される。一方、導体配線223は、エミッタ電極15およびベース電極16と同一のプロセスで形成されたアルミニウム等の導電体で構成され、エミッタ電極15およびベース電極16と同時に形成される。すなわち、TEG21を構成するコンタクトチェーンは、活性領域A1におけるエミッタ拡散層14とエミッタ電極15とのコンタクト部と同一構造のコンタクト部222を複数含んでいる。
図5に示すようなTEG21の構成によれば、半導体装置1に不具合が生じた場合に、電極パッド224間の抵抗値を測定することにより、エミッタ拡散層14とエミッタ電極15との間のコンタクト抵抗を推定することができる。これにより、エミッタ拡散層14とエミッタ電極15との間の電気的な接続に異常があるか否かの判断を不具合解析の初期の段階で行うことができる。なお、TEG21において、複数の拡散層221をベース拡散層13と同一のプロセスで形成されたp型半導体で構成することによりベース拡散層13とベース電極16との間のコンタクト抵抗を推定できるようにしてもよい。また、コンタクト部222は、活性領域A1に設けられたコンタクト部と同一の構造とする必要はない。例えば、製造工程において生じるバラツキを考慮し、コンタクト部222は、活性領域A1に設けられたコンタクト部の面積よりも小さい面積(すなわち、小さい開口径)で形成されてもよい。これにより、不具合を感度よく検出する構造とすることが出来る。
図6は、TEG21の構成の第3の例を示す断面図である。図6に示す例において、TEG21は、活性領域A1における半導体層の広がり抵抗解析(SRA:Spreading Resistance Analysis)を行うための層構造を有する。広がり抵抗解析とは、半導体装置を構成する各層の深さ方向におけるキャリア濃度分布を解析するための手法である。図6に示す例において、TEG21は、半導体装置1の活性領域A1における半導体層各層と同様の層構成を有している。すなわち、n型半導体層231は、活性領域A1内におけるコレクタ層11に対応し、コレクタ層11と同一のプロセスで形成され、コレクタ層11と同一の深さ位置に形成される。n型半導体層232は、活性領域A1内におけるエピタキシャル層12に対応し、エピタキシャル層12と同一のプロセスで形成され、エピタキシャル層12と同一の深さ位置に形成される。p型半導体層233は、活性領域A1内におけるベース拡散層13に対応し、ベース拡散層13と同一のプロセスで形成され、ベース拡散層13と同一の深さ位置に形成される。n型半導体層234は、活性領域A1内におけるエミッタ拡散層14に対応し、エミッタ拡散層14と同一のプロセスで形成され、エミッタ拡散層14と同一の深さ位置に形成される。
図6に示すようなTEG21の構成によれば、活性領域A1と同一のプロセスで形成されるn型半導体層231、n型半導体層232、p型半導体層233及びn型半導体層234の深さ方向のキャリア濃度分布は、活性領域A1の深さ方向のキャリア濃度分布と同等になる。同等とは、製造ばらつきによる差異の範囲内においてキャリア濃度分布が等しいことを意味する。半導体装置1に不具合が生じた場合に、TEG21の広がり抵抗を測定することにより、半導体装置1の活性領域A1における各層の深さ方向におけるキャリア濃度分布を推定することができる。従って、半導体装置1の半導体層の各層のキャリア濃度分布に異常があるか否かの判断を不具合解析の初期の段階で行うことができる。なお、広がり抵抗は、TEG21を斜め方向に研磨することによって露出した各層231〜234にプローブ(探針)を接触させることにより測定することができる。広がり抵抗測定によって得られた抵抗値から各層231〜234の抵抗率およびキャリア濃度を求めることが可能である。
また、TEG21は、上記したもの以外にも、半導体装置1の構造の出来映えを評価することを目的として、活性領域A1において形成された構造部分と同等または対応する構造部分を含む構造評価用パターンを含んでいてもよい。例えば、半導体装置1の活性領域A1に形成された絶縁膜17、エミッタ電極15およびベース電極16の厚さやパターニング形状、絶縁膜17に形成されたコンタクト開孔部やエッチング部分の寸法や形状等が適正であるか否かを判断するための標準構造を上記構造評価パターンとして含んでいてもよい。この標準構造は、評価対象となる半導体装置1の構成部分と実質的に同一の形状および寸法を有するものであってもよいし、異なる形状および寸法を有するものであってもよい。TEGとして形成される標準構造が、評価対象となる半導体装置1の構成部分と異なる形状および寸法を有するものであっても、対象工程が適切に実行されたか否かを判断することは可能である。いずれにしても、TEG21の各構造部分を活性領域A1内における対応する各構造部分と同一のプロセスを用いて同時に形成することが好ましい。
このように、本発明の実施形態に係る半導体装置1によれば、半導体装置1を構成する要素および構造を有するTEG21が半導体装置1に組み込まれているので、半導体装置1がウエハから切り出された後に半導体装置1に不具合が生じた場合でもTEG21の解析を行うことによって当該半導体装置1に生じた不具合の原因を迅速且つ適確に究明することが可能となる。すなわち、従来TEGは、ダイシングライン(スクライブライン)上にのみ設けられ、半導体ウエハのダイシング時に切削除去され、個片化された半導体装置にはTEGが存在していなかった。このため、半導体装置に不具合が生じた場合には不具合が生じた現品を解析することとなる。例えば、不具合が生じた半導体装置に備えられた電極パッド(例えばベース電極パッド、エミッタ電極パッド)を通じて当該半導体装置の電気的な特性が解析される。しかしながら、このような測定によって得られる特性は、半導体装置に含まれる複数の構成要素の特性を含んだ複合的なものとなるので、不具合の根本的な原因の切り分けが困難であった。また、半導体装置が焼損等の比較的大きいダメージを受けている場合には、不具合が生じた現品からでは適正な電気的特性を得ることは困難である。一方、本発明の実施形態に係る半導体装置1によれば、半導体装置1毎にTEG21が付随しているので、ダイシング後においても、TEG21を用いた解析を行うことが可能である。TEG21を解析することによって半導体装置1の構成要素毎の特性や構造の出来映えを直接的且つ定量的に取得することが可能となる。また、TEG21は、活性領域A1から電気的に分離されているので活性領域A1において焼損が生じた場合でもTEG21の電気的特性を取得することは可能である。
また、本発明の実施形態に係る半導体装置1では、逆バイアス時における電界集中を緩和するために、活性領域A1の外縁を画定するベース拡散層13およびベース電極16の各コーナ部は緩やかな弧を描くように湾曲している。このため、ベース電極16の各コーナ部とダイシングによって切り出された矩形形状を有する半導体装置1の辺との間に比較的広い面積を有する略三角形形状の領域20が不活性領域A2内に形成される。TEG21は、半導体装置1のコーナ部に位置する領域20内に設けられているので、半導体装置1の面積の増大を伴うことなくTEG21を半導体装置1内に組み込むことが可能となる。このように、本発明の実施形態に係る半導体装置1によれば、製品出荷後においてもTEGを用いた解析を行うことを可能としつつもチップサイズの増大を回避することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、半導体装置1の4つのコーナ部にそれぞれTEG21を設けているが、TEG21は半導体装置1の少なくとも1つのコーナ部に設けられていればよい。また、上記の実施形態では、半導体装置1のコーナ部に配置される領域20内に1つのTEGを配置することとしたが、評価目的が互いに異なる複数種類のTEGを領域20内に設けることとしてもよい。また、評価目的が互いに異なる複数種類のTEGを半導体装置20の4つのコーナ部に分配するように配置してもよい。また、上記の実施形態では、ダイシングライン(スクライブライン)L上にはTEGを設けないこととしたが、ダイシングライン(スクライブライン)L上にもTEGを設けることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、プレーナ型のバイポーラトランジスタに本発明を適用した場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、ダイオード、サイリスタ、MOS FETおよびIGBT等の他のディスクリート半導体または複数の半導体素子を含む集積回路(IC)に本発明を適用することも可能である。なお、集積回路(IC)用のTEGとして、当該集積回路内に含まれるトランジスタ、抵抗素子、キャパシタ等の回路素子や所定の機能を有する機能ブロックを含めることとしてもよい。以下に、MOS FETに本発明を適用する場合について説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る半導体装置1aとしてのMOS FETの構成を示す平面図である。半導体装置1aは、トランジスタ動作が行われる活性領域A1内にゲートパッド31、ゲートバスライン32、エミッタパッド33を有する。また、活性領域A1内には、図示しない複数のMOS FETセルを有する。MOS FETセルの構造は公知であるので詳細な説明は省略する。活性領域A1の外側の不活性領域A2内には、この活性領域A1の外周を囲むように矩形環状の耐圧構造部34を有する。耐圧構造部34は、例えば公知のFLR(Field Limiting Ling)を構成するものである。FLRは、各々が活性領域A1を囲むように互いに離間して配置された同心矩形状の複数の拡散層によって構成される。この耐圧構造部34は、矩形形状を有する半導体装置1の辺と略平行な辺を有する矩形形状を有するが、逆バイアス時における電界集中を抑制することを目的として、各コーナ部は緩やかな弧を描くように湾曲している。このため、耐圧構造部34の各コーナ部とダイシングによって切り出された矩形形状を有する半導体装置1aの辺との間に比較的広い面積を有する、耐圧構造部34のコーナ部の接線とダイシングラインで囲まれた、略三角形形状の領域20(図7においてハッチングで示されている)が不活性領域A2内に形成される。耐圧構造部34のコーナ部の接線は、例えば半導体装置1の辺に対して45°傾いた直線であり、活性領域A1の面積が最大となることが好ましい。本実施形態に係る半導体装置1aにおいて、TEG21は、半導体装置1aのコーナ部に位置する領域20内に形成されている。TEG21を半導体装置1aのコーナ部に配置することにより、上記した、プレーナ型のバイポーラトランジスタの場合と同様、製品出荷後においてもTEGを用いた解析を行うことを可能としつつもチップサイズの増大を回避することが可能となる。
上記したように、特にディスクリート半導体においては、局所的な電界集中による耐圧低下を防止することを目的として活性領域や活性領域を囲むFLR等の耐圧構造部の外縁のコーナ部は曲線形状を有するため、半導体装置のコーナ部において比較的大きいスペースが確保されやすい。本発明の実施形態に係る半導体装置では、このチップコーナ部をTEGを配置するための領域として有効に利用している。
[第2の実施形態]
以下に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置について説明する。図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置2のコーナ部を示す平面図である。半導体装置2は、上記した第1の実施形態に係る半導体装置1および1aと同様、バイポーラトランジスタ、MOS FET、IGBT等のディスクリート半導体または集積回路(IC)等を構成するものであり、そのコーナ部に位置する領域20内にTEG21を有する。TEG21は、抵抗素子等の評価用素子と電気的に接続された複数の電極パッド22を、矩形形状を有する半導体装置1の主面上に有しており、この電極パッド22を介してTEG21を構成する評価用構素子の電気的特性を測定することが可能となっている。
複数の電極パッド22は、それぞれ、半導体装置2の辺に対して45°傾いた辺を有する四角形形状を有している。さらに、複数の電極パッド22の配列方向は、半導体装置2の辺に対して45°傾いた方向(図8(a)において破線矢印で示す方向)となっている。ここで、配列方向とは、電極パッド22が並ぶ方向のうち、互いに隣接する電極パッド22の間隔が最も短くなる方向をいう。複数の電極パッド22を半導体装置2の辺に対して45°傾いた方向に配列することで、半導体装置1のコーナ部において、電極パッド22間の距離や電極パッド22の大きさを従来と変えることなく、より多くの電極パッド22を設けることが可能となる。
ここで、図8(b)は、電極パッド22の配列方向が上記した本発明の実施形態とは異なる方向に向けられた比較例に係る半導体装置300のコーナ部を示す平面図である。半導体装置300において、電極パッド22の配列方向は半導体装置300の辺と平行(または垂直)な方向(図8(b)において破線矢印で示す方向)となっている。このように電極パッド22の配列方向を半導体装置300の辺と平行(または垂直)とした場合には、半導体装置300のコーナ部に位置する略三角形形状の領域20内に収めることができる電極パッド22の数が図8(a)に示す場合と比較して減少する。すなわち、図8(b)に示す配列では、領域20内に配置することができる電極パッド22の数は10個であるのに対して、図8(a)に示す本発明の実施形態に係る半導体装置2では、12個の電極パッド22を領域20内に配置することが可能である。
また、図8(a)には、TEGの配置が例示されている。TEGは例えば、同図において破線矢印で示された、半導体装置2の辺に対して45°傾いた、電極パッド22の配列方向に沿ったライン上に設けることができる。この場合において、例えばTEG21(A)およびTEG21(B)のように、2つの電極パッド22の辺と辺の間にTEGを配置してもよい。また、TEG21(C)およびTEG21(D)のように、2つの電極パッド22の頂点と頂点の間にTEGを配置してもよい。
このように、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置2によれば、半導体装置2のコーナ部にTEG21を設ける場合において、TEG21の電極パッド22を効率的に配置することができる。通常、電極パッド22のサイズに対してTEG本体を構成する素子または構造体のサイズは十分に小さいため、より多くの電極パッド22を設けることにより、より多くのTEGパターンを半導体装置のコーナ部に設けることが可能となる。なお、上記の実施形態では、電極パッド22の形状を四角形形状としたが、四角形以外の多角形や円形または楕円形としてもよい。
1、1a、2 半導体装置
11 コレクタ層
13 ベース拡散層
14 エミッタ拡散層
15 エミッタ電極
16 ベース電極
17 絶縁膜
21 TEG
22 電極パッド
50 半導体ウエハ

Claims (9)

  1. 矩形形状を有する主面と、
    前記主面内に設けられて少なくとも1層の半導体層を含む活性領域と、
    前記活性領域の外周を囲む耐圧構造部と、
    前記耐圧構造部の外側の前記主面のコーナ部に設けられると共に、前記活性領域と同等の深さ方向のキャリア濃度分布を持つ広がり抵抗構造部を備え、且つ斜めに研磨された前記広がり抵抗構造部に探針を接触させることで前記キャリア濃度分布を評価する評価用構造体と、
    を含む半導体装置。
  2. 前記評価用構造体は、前記活性領域に含まれる半導体層と同一のプロセスで形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 矩形形状を有する主面と、
    前記主面内に設けられて少なくとも1層の半導体層を含む活性領域と、
    前記活性領域の外側の前記主面のコーナ部に設けられ且つ前記活性領域を評価するための構成要素を含む評価用構造体と、
    前記主面のコーナ部において前記主面を画定する辺に対して45°傾いた第1の方向に配列された各々が前記評価用構造体に接続された複数の電極パッドからなる電極パッド群が、前記第1の方向とは垂直な方向である第2の方向に複数配列されてなる電極パッドアレイと、
    を含む半導体装置。
  4. 前記評価用構造体は、前記複数の電極パッドの間に配置されている請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記評価用構造体は、前記活性領域に含まれる半導体層と同一のプロセスで形成された半導体層からなる抵抗体を有する請求項3または請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記活性領域において、前記半導体層と導電体とが接続されたコンタクト部を有し、
    前記評価用構造体は、前記活性領域における前記コンタクト部と同一のプロセスで形成されたコンタクト部を複数含むコンタクトチェーンを有する請求項3または請求項4に記載の半導体装置。
  7. 前記評価用構造体は、前記活性領域における前記半導体層の深さ方向におけるキャリア濃度分布と同等のキャリア濃度分布を有する半導体層を含む請求項3または請求項4に記載の半導体装置。
  8. 前記評価用構造体は、前記主面の各コーナ部に設けられている請求項1乃至のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記主面の各コーナ部に設けられた前記評価用構造体は、互いに異なる構造を有する請求項2乃至7に記載の半導体装置。
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