JP6095864B2 - 進退補助具、内視鏡及び内視鏡システム - Google Patents

進退補助具、内視鏡及び内視鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、挿入機器用処置具のための進退補助具、挿入機器及び内視鏡システムに関する。
例えば特許文献1は、挿入機器のための処置具が進退移動することを補助する処置具のための進退補助具(以下、補助具と称する)を開示している。挿入機器は、例えば内視鏡である。挿入機器は挿入機器の操作部に配設される処置具挿入部を有しており、補助具は処置具挿入部の処置具挿入口部に配設される鉗子栓部を中心に処置具挿入部に取り付けられる。
挿入機器が例えば管腔内に挿入され、且つ処置具が補助具と鉗子栓部と処置具挿入口部とを挿通して挿入機器に挿入されている状態で、挿入機器が管腔内から液体を吸引する際、液体が処置具と鉗子栓部との間から漏出する虞が生じる。このため鉗子栓部は処置具に密着し、液密性が処置具と鉗子栓部との間において密着によって確保される。
特開平9−276211号公報
液密性が確保されるためには、鉗子栓部は処置具に強固に密着する必要がある。しかしながら密着力が高いほど、処置具に対する鉗子栓部の抵抗が増加し、補助具の補助性言い換えると処置具の挿抜補助性が低下してしまう虞が生じる。挿抜補助性は、言い換えると、進退補助性でもある。
このように補助具が挿入機器に取り付けられる状態において、液密性の確保と挿抜補助性の確保とは、互いにトレードオフの関係であり、両立することが容易ではない。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、液密性の確保と挿抜補助性の確保とが両立される進退補助具、挿入機器及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の進退補助具の一態様は、固定側筒部を有し、前記固定側筒部が内視鏡の処置具挿入口部に連通するように前記処置具挿入口部に液密状態で取り付けられる固定部材と、処置具が挿通し固定される移動側筒部を有し、前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入されるまたは前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される移動部材であって、前記移動側筒部が前記固定側筒部の中心軸方向に沿って前記固定側筒部に対して進退移動する移動部材と、前記固定側筒部と前記移動側筒部との間の液密を確保するように前記固定側筒部と前記移動側筒部との間に配設されて前記固定側筒部の周面に且つ前記固定側筒部と略同軸上に固定される弾性部材と、を具備し、前記弾性部材は、前記移動側筒部の周面に部分的に密着する、前記弾性部材の厚み方向において径が異なる環状の形状である
本発明によれば、液密性の確保と挿抜補助性の確保とが両立される進退補助具、挿入機器及び内視鏡システムを提供できる。
図1Aは、本発明の第1の実施形態の進退補助具が内視鏡に取り付けられ、処置具が進退移動する状態の概略斜視図である。 図1Bは、角度θ1と、回転中心軸の軸回りに回転する回転部とを示す図である。 図1Cは、移動側筒部が摺動する固定側筒部と凹部とを含むベース部材の斜視図である。 図1Dは、取付部の分解斜視図であり、本体部と支持部との取り付けと、口金部への本体部の取り付けと、ベース部材への支持部の取り付けとを説明する図である。 図1Eは、回転本体部材の先端部において、螺旋溝部の先端部と外部連通溝部とを示す図である。 図1Fは、処置具が前進する際の進退補助具の斜視図である。 図1Gは、処置具が後退する際の進退補助具の斜視図である。 図1Hは、処置具が進退移動する際の進退ユニットの縦断面図である。 図1Iは、図1Hに示す第1の弾性部材及び第2の弾性部材周辺の拡大縦断面図である。 図1Jは、進退補助具が取り付けられている内視鏡において、クリアランスの内部に回転部が配設され、把持部が術者の左手で把持された状態であり、湾曲操作部と回転部とが左手の指によって操作されている状態であり、内視鏡の把持と処置具の進退移動操作とが片手で同時に実施される状態の概略図である。 図1Kは、進退補助具が取り付けられている内視鏡において、クリアランスの外部に回転部が配設され、進退補助具が把持を妨げることを解消した状態の概略図である。 図2は、第1の実施形態の第1の変形例の進退補助具における第1の弾性部材及び第2の弾性部材周辺の拡大縦断面図である。 図3Aは、第1の実施形態の第2の変形例の進退補助具において、位置決め部の構成を示す拡大縦断面である。 図3Bは、第1の実施形態の第2の変形例の進退補助具において、位置決め部の構成を示す拡大縦断面である。 図4は、第1の実施形態の第3の変形例の進退補助具において、第1の弾性部材の構成を示す拡大縦断面である。 図5は、第1の実施形態の第4の変形例の進退補助具において、液密確保部材の構成を示す拡大縦断面である。 図6は、第1の実施形態の第5の変形例の進退補助具において、液密確保部材の構成を示す拡大縦断面である。 図7は、第1の実施形態の第6の変形例の進退補助具において、液密確保部材の構成を示す拡大縦断面である。 図8Aは、第1の実施形態の第7の変形例の進退補助具において、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図8Bは、図8Aと略同様に、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図8Cは、図8Aと略同様に、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図8Dは、図8Aと略同様に、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図8Eは、図8Aと略同様に、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図8Fは、図8Aと略同様に、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図8Gは、図8Aと略同様に、第1の弾性部材及び第2の弾性部材の縦断面の形状の変形例を示す図である。 図9Aは、本発明の第2の実施形態の進退補助具が内視鏡に取り付けられ、処置具が進退移動する状態の概略斜視図である。 図9Bは、処置具が進退補助具によって進退移動する状態の概略図である。 図9Cは、処置具が進退移動するために進退ユニットが進退移動する状態の斜視図である。 図9Dは、進退ユニットが進退移動する状態の縦断面図である。 図9Eは、進退補助具が取り付けられている内視鏡において、把持部が術者の左手で把持され、長尺部と可撓管部とが術者の右手によって把持され、長尺操作部が右手で把持されている状態の概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1Aと図1Bと図1Cと図1Dと図1Eと図1Fと図1Gと図1Hと図1Iと図1Jと図1Kとを参照して、第1の実施形態について説明する。なお図1Cにおいて処置具51の図示を省略するように、一部の図面では、図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略している。
図1Aに示すように、移動部材210の移動側筒部215が前進するとは、移動側筒部215が固定部材200の固定側筒部205に挿入されるように、移動側筒部215が移動側筒部215の中心軸215a方向に沿って移動することをいう。
図1Aに示すように、移動側筒部215が後退するとは、移動側筒部215が固定側筒部205から抜去されるように、移動側筒部215が移動側筒部215の中心軸215a方向に沿って移動することをいう。
図1Aに示すように、例えば、移動側筒部215が進退移動するとは、移動側筒部215が前進することと移動側筒部215が後退することとを含む。
図1Aに示すように、例えば、処置具51が前進するとは、図1Aに示すような移動側筒部215の前進によって、処置具51が操作部30側から先端硬質部21側に移動し、処置具51の先端部51aが挿入部20の内部から先端開口部35bを介して外部に突出するように、処置具51が移動することをいう。
図1Aに示すように、例えば、処置具51が後退するとは、図1Aに示すような移動側筒部215の後退によって、処置具51が先端硬質部21側から操作部30側に移動し、処置具51の先端部51aが外部から先端開口部35bを介して挿入部20の内部に収納されるように、処置具51が移動することをいう。
図1Aに示すように、例えば、処置具51が進退移動するとは、処置具51が前進することと処置具51が後退することとを含む。
[内視鏡システム5]
図1Aに示すように、内視鏡システム5は、挿入機器である例えば内視鏡10と、挿入機器用処置具(以下、処置具51と称する)と、処置具51のための進退補助具(以下、補助具100と称する)とを有する。
[内視鏡10]
図1Aに示すように、内視鏡10は、例えば体腔に挿入される中空の細長い挿入部20と、挿入部20の基端部に連結され、内視鏡10を操作する操作部30とを有する。
[挿入部20]
図1Aに示すように、挿入部20は、挿入部20の先端部側から挿入部20の基端部側に順に向かって、先端硬質部21と、湾曲部23と、可撓管部25とを有する。先端硬質部21の基端部は湾曲部23の先端部に連結され、湾曲部23の基端部は可撓管部25の先端部に連結される。
先端硬質部21は、挿入部20の先端部であり、硬く、曲がらない。先端硬質部21は、先端開口部35bと、図示しない観察光学系に含まれる図示しない観察窓とを有する。先端硬質部21は、この観察窓を挟んだ状態で配設され、図示しない照明光学系に含まれる1対の図示しない照明窓と、観察窓に向けて送気と送水を行う図示しないノズルとを有する。先端開口部35bと観察窓と照明窓とノズルとは、先端硬質部21の先端面に配設される。
湾曲部23は、後述する湾曲操作部37の操作によって、例えば上下左右といった所望の方向に湾曲する。湾曲部23が湾曲することにより、先端硬質部21の位置と向きとが変わる。そして、図示しない照明光が観察対象物に照明され、観察対象物が観察視野内に捉えられる。この観察対象物とは、例えば、被検体(例えば体腔)内における患部または病変部等である。
可撓管部25は、所望な可撓性を有する。よって可撓管部25は、外力によって曲がる。可撓管部25は、操作部30における後述する折れ止め部31から延出される管状部材である。
[操作部30]
図1Aに示すように、操作部30は、可撓管部25が延出する折れ止め部31と、折れ止め部31の基端部に連結され、内視鏡10を操作する術者によって把持される把持部33と、把持部33に接続されるユニバーサルコード41とを有する。
[把持部33]
図1Aに示すように、把持部33は、処置具挿入部35と、湾曲部23を湾曲操作する湾曲操作部37と、スイッチ部39とを有する。処置具挿入部35は把持部33の先端部側に配設され、湾曲操作部37とスイッチ部39とは把持部33の基端部側に配設される。
[処置具挿入部35]
処置具挿入部35は、把持部33に対して分岐している。このため、図1Aに示すように、処置具挿入部35の中心軸方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
図1Aに示すように、処置具挿入部35は、処置具挿入部35の端部に配設され、処置具51が内視鏡10に挿入されるための処置具挿入口部35aを有する。
処置具挿入口部35aは、図示しない処置具挿通チャンネルの基端部に連結される。処置具挿通チャンネルは、挿入部20の内部に配設され、処置具挿入部35から折れ止め部31と可撓管部25と湾曲部23とを介して先端硬質部21にまで配設される。処置具挿通チャンネルの先端部は、先端硬質部21に配設される先端開口部35bと連通している。処置具挿入口部35aは、処置具51を処置具挿通チャンネルに挿入するための挿入口である。
図1Aに示すように、処置具挿入口部35aの中心軸35cは、処置具挿入部35の中心軸と同軸に配設されており、このため把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。さらに中心軸35c方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
図1Aと図1Dと図1Hとに示すように、処置具挿入部35は、処置具挿入口部35aに挿抜自在に配設される筒形状の口金部36を有する。口金部36の中心軸は、処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸に配設される。このため、口金部36の中心軸は、把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。口金部36が処置具挿入口部35aに挿入された際、口金部36は処置具挿通チャンネルと連通する。口金部36は、例えば、円筒形状を有する。口金部36は、例えば、金属製である。口金部36には、処置具51が挿抜自在となっている。
図1Aと図1Dと図1Hとに示すように、口金部36には、補助具100が取り付けられる。この場合、口金部36は、後述するベース部材310の第1の孔311と連通する。口金部36は、処置具挿入口部35aに挿入される先端部と、処置具挿入口部35aから外部に突出し、外部に露出する基端部とを有する。基端部は、縁部36cを有する。縁部36cは、外側フランジとして形成されており、口金部36の径方向において外側に向かって折れ曲がっている。
[湾曲操作部37]
図1Aに示すように、湾曲操作部37は、湾曲部23を左右に湾曲操作させる左右湾曲操作ノブ37aと、湾曲部23を上下に湾曲操作させる上下湾曲操作ノブ37bとを有する。湾曲操作部37は、左右に湾曲した湾曲部23の位置を固定する左右固定ノブ37cと、上下に湾曲した湾曲部23の位置を固定する上下固定ノブ37dとを有する。
[スイッチ部39]
図1Aに示すように、スイッチ部39は、把持部33が術者の左手に把持された際に、左手の指によって操作される。スイッチ部39は、送気・送水・吸引・撮影等の内視鏡の各種機能が操作される際に操作される。
[ユニバーサルコード41]
ユニバーサルコード41は、図示しない制御装置に着脱自在な図示しない接続コネクタを有する。
[処置具51]
処置具51は、例えば、細長い線状部材を有する。処置具51は、口金部36から処置具挿入口部35aを介して内視鏡10の内部(処置具挿通チャンネル)に挿入される。処置具51の先端部51aは、先端開口部35bから突出可能となっている。
[補助具100]
補助具100は、内視鏡10の処置具挿入部35に着脱自在に取り付けられる。詳細には、図1Aと図1Bと図1Jと図1Kとに示すように補助具100は、補助具100が口金部36の中心軸(処置具挿入口部35aの中心軸35c)の軸回りに回転自在となるように、処置具挿入部35の処置具挿入口部35aに挿入される口金部36に着脱自在に取り付けられる。図1Aに示すように、補助具100は、処置具挿入口部35aから内視鏡10の内部に挿入される処置具51が処置具51の中心軸方向に沿って進退移動することを補助する。
図1Aと図1Jと図1Kとに示すように、補助具100は、ベースユニット300と、ベースユニット300が処置具挿入口部35a(口金部36)の中心軸35cの軸回りに回転自在となるように、ベースユニット300を処置具挿入部35(口金部36)に着脱自在に取り付ける取付部400とを有する。補助具100は、処置具51が挿通し、ベースユニット300を介して処置具51を内視鏡10にガイドする移動側筒部215を有する移動部材210と、処置具51を移動側筒部215に係合する係合部材600とを有する。図1Aと図1Eと図1Fと図1Gと図1Hと図1Jと図1Kとに示すように、補助具100は、移動側筒部215に隣り合うようにベースユニット300に着脱自在に配設される回転部700と、回転部700の回転力を基に移動側筒部215を進退移動させる進退機構800と、移動側筒部215の進退移動を規制する規制機構900とを有する。本実施形態では、詳細については後述するが、移動側筒部215は、ベースユニット300に配設される固定部材200の固定側筒部205に挿抜自在となっている。図1Hと図1Iとに示すように、補助具100は、第1の弾性部材220と、第2の弾性部材230とを有する。
[ベースユニット300]
図1Aと図1Bと図1Fと図1Gと図1Hと図1Jと図1Kとに示すように、ベースユニット300は、取付部400によって口金部36に着脱自在に取り付けられる。ベースユニット300は、取付部400によって、口金部36の中心軸の軸回りに回転自在に口金部36に取り付けられる。図1Aと図1Cとに示すように、ベースユニット300は、ベース部材310を有する。
図1Aに示すように、ベース部材310は、補助具100が内視鏡10に取り付けられた際に、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向において、処置具挿入口部35aに対向する。
[ベース部材310]
図1Hに示すように、ベース部材310は、中心軸311aを有する第1の孔311を有する。
第1の孔311は、補助具100が内視鏡10に取り付けられた際に、口金部36の内部と処置具挿通チャンネルとに対向する。このとき、図1Aと図1Bとに示すように、第1の孔311の中心軸311aは、処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設されており、把持部33の中心軸33aに対して傾斜している。
第1の孔311は、ベース部材310の一端面において外部と連通している。第1の孔311は、ベース部材310の一端面に対して凹設される。
図1Hに示すように、第1の孔311は、移動側筒部215を挿通する処置具51を、取付部400と口金部36とを介して処置具挿入口部35aにガイドするガイド孔部として機能する。第1の孔311は、処置具51と略同一の径を有する。
図1Dと図1Hとに示すように、ベース部材310は、第1の孔311と連通し、第1の孔311の直径よりも大きい直径を有する第2の孔315を有する。第2の孔315の中心軸は、第1の孔311の中心軸311aと同軸上に配設される。第2の孔315はベース部材310の他端面において外部と連通しており、ベース部材310の他端面に対して凹設される。第2の孔315は、口金部36側に配設される。第2の孔315には、取付部400の支持部430が捩じ込まれる。
図1Cと図1Hとに示すように、ベース部材310は、ベース部材310の一端面に対して凹設され、第1の孔311と隣り合い第1の孔311の側方に配設される凹部319を有する。このため、凹部319の中心軸は、中心軸311aと直交する方向において、中心軸311aに対して平行に配設される。この凹部319は、後述する回転本体部材730が中心軸700aの軸回りに回転できるように、中心軸311a方向に直交する方向において、第1の孔311と固定側筒部205とから離れて配設される。
[固定部材200及び固定側筒部205]
図1Aと図1Cと図1Fと図1Gと図1Hと図1Jと図1Kとに示すようにベース部材310は、第1の孔311の中心軸311aと同軸上に配設される中心軸を有する固定部材200を有する。固定部材200は、固定部材200がベース部材310と一体となるように、ベース部材310に対して立設される。補助具100が内視鏡10に取り付けられた際、固定部材200は、取り付けによって、ベース部材310と共に固定部材200の中心軸方向には移動せず位置を固定される。補助具100が内視鏡10に取り付けられた際、固定部材200は、ベース部材310と共に、口金部36に対して口金部36の中心軸の軸回りに回転自在となっている。
[固定側筒部205]
固定部材200は、処置具51が挿抜可能であり、移動部材210の移動側筒部215が挿抜可能な固定側筒部205を有する。固定側筒部205は、筒形状、例えば円筒形状を有する。固定側筒部205は、直線状に形成される。固定側筒部205は、第1の孔311と連通しており、第1の孔311を囲うように配設される。固定側筒部205の中心軸205aは、第1の孔311の中心軸311aと同軸上に配設される。固定側筒部205の内径は、第1の孔311の直径よりも大きい。
補助具100が内視鏡10に取り付けられた際、固定側筒部205は処置具挿入口部35aが配設される平面に対して立設し、固定側筒部205の中心軸205aが処置具挿入口部35aの中心軸と同軸上に配設され、固定側筒部205が第1の孔311と口金部36とを介して処置具挿入口部35aに連通する。この場合、固定側筒部205の中心軸205aは、処置具挿入口部35aが配設される平面の平面方向に対して直交する。
なお固定側筒部205とベース部材310との間において液密が確保されれば、固定側筒部205は、ベース部材310とは一体であっても別体であってもよい。この場合、固定側筒部205がベース部材310に取り付けられる方法は、固定側筒部205の先端部205bが第1の孔311に着脱自在に嵌め込まれるなど、特に限定されない。
移動側筒部215は、固定側筒部205を挿抜する。このため本実施形態では、固定側筒部205は外筒部として機能する。固定側筒部205の中心軸205aが移動側筒部215の中心軸215aと同軸上に配設され、移動側筒部215が中心軸215a方向に沿って進退移動して、移動側筒部215が中心軸215a方向に対して直交する方向に移動することが防止され、移動側筒部215が固定側筒部205によってがたつくことが防止されるように、固定側筒部205は移動側筒部215を保持する。よって移動側筒部215の外径は、固定側筒部205の内径と略同一となっている。固定側筒部205の長さは、処置具51の進退移動量に応じて所望に規定される。
このように固定部材200は、処置具51が挿通可能な固定側筒部205を有する。固定部材200は、固定側筒部205が処置具挿入口部35aに連通するように、口金部36によって処置具挿入口部35aに液密状態で取り付けられる。
図1Aと図1Cと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、移動側筒部215は、固定側筒部205に対して進退移動するために第1の孔311の中心軸311a方向に沿って固定側筒部205を移動する。固定側筒部205は、移動側筒部215よりも短い。
図1Cに示すように、固定側筒部205は、中心軸205a方向に沿って固定側筒部205の外周面に配設される長溝部317aを有する。長溝部317aの基端部317bは、上方に向かって開口している。長溝部317aは、固定側筒部205の外周面から内周面に向かって窪んでいる。長溝部317aは、固定側筒部205の肉厚部分において固定側筒部205の内部に向かって固定側筒部205を貫通していない。
[取付部400]
図1Aと図1Hと図1Jと図1Kとに示すように、取付部400は、中心軸311aが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設され、第1の孔311が処置具挿入口部35aと対向し、ベース部材310が処置具挿入口部35aの中心軸35c(口金部36の中心軸)の軸回りに回転自在となるように、ベースユニット300を処置具挿入部35(口金部36)に着脱自在に取り付ける。
図1Dと図1Hと図1Jと図1Kとに示すように、取付部400は、筒状の本体部410と、筒状の支持部430とを有する。本体部410は、本体部410が処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転自在となるように、口金部36に着脱自在に取り付けられる。支持部430は、本体部410に着脱自在に取り付けられ、ベース部材310を支持する。本体部410は、支持部430とは別体である。本体部410と支持部430とは、例えば樹脂またはゴムまたは金属などによって形成される。
[本体部410と支持部430との取り付け]
図1Hに示すように、本体部410は、本体部410の内周面に形成される本体ネジ溝部411を有する。本体ネジ溝部411は、本体部410の基端部に配設される。
図1Dと図1Hとに示すように、支持部430は、支持部430の外周面に形成されており、本体ネジ溝部411と噛み合う先端支持ネジ溝部431を有する。先端支持ネジ溝部431は、支持部430の先端部に配設される。
本体部410が口金部36に取り付けられた状態において、図1Dに示すように、取付部400の中心軸方向において支持部430は本体部410に捩じ込まれた際、本体ネジ溝部411と先端支持ネジ溝部431とが互いに噛み合う。これによって、支持部430は、本体部410に取り付けられる。このように本体部410と支持部430とは、互いに締結する。このとき、本体部410と支持部430とは、口金部36と連通する。
図1Hに示すように、支持部430が本体部410に取り付けられる際、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向において、外側フランジとして形成されている口金部36の縁部36cは、支持部430と、内側フランジとして形成されている本体部410の先端部との間に配設される。支持部430が本体部410に取り付けられることによって、支持部430は、縁部36cを本体部410の先端部に押し込む。これにより、取付部400は、口金部36に固定される。
なお図1Dと図1Hとに示すように、補助具100は、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向において支持部430と縁部36cとの間に介在し、支持部430と縁部36cとの干渉を防止する干渉防止部材450を有する。干渉防止部材450は、例えばPTFEによって形成される。干渉防止部材450は、支持部430と縁部36cとに密着する。干渉防止部材450は、口金部36と本体部410と支持部430とに密着し、これらにおける液密を確保する液密確保部材としても機能する。干渉防止部材450は、密着のために、例えばゴムまたは樹脂によって形成される。干渉防止部材450は、例えば、リング形状のパッキンなどを有する。
[本体部410]
図1Dに示すように、本体部410は、本体部410の縁部の一部が本体部410の中心軸方向において凹設されることで形成される切り欠き部413を有する。切り欠き部413は、本体部410の先端部に配設される。切り欠き部413は、本体ネジ溝部411とは同一平面上に配設されておらず、本体ネジ溝部411よりも処置具挿入口部35a側に配設される。切り欠き部413は、本体部410の周方向において、本体部410の全周に渡って形成されるのではなく、例えば半円よりも小さいサイズで形成される。この切り欠き部413は、本体部410の径方向において、本体部410の内部と連通している。
前記したように、本体部410の先端部は、内側フランジとして、内側に向かって折れ曲がっている。
[口金部36への本体部410の取り付け]
本体部410は、口金部36の中心軸方向において口金部36の基端部に嵌め込まれて、口金部36に取り付けられるのではない。図1Dに示すように、切り欠き部413が先頭として機能し、本体部410の径方向において、本体部410は切り欠き部413から口金部36の基端部に押し込まれる。つまり本体部410は、本体部410の径方向において、切り欠き部413を介して処置具挿入部35の側面側から口金部36の基端部に押し込まれる。これにより本体部410は、口金部36の基端部に嵌め込まれ、口金部36の基端部に取り付けられる。言い換えると、口金部36の基端部は、切り欠き部413を介して本体部410の径方向において本体部410に嵌め込まれる。本体部410は口金部36の基端部に取り付けられ、口金部36の基端部は本体部410の内部に配設される。このとき図1Hに示すように、内側フランジとして形成されている本体部410の先端部は、外側フランジとして形成されている口金部36の縁部36cに引っかかる。この状態において、図1Jと図1Kとに示すように、本体部410は、口金部36に対して、処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転自在となる。
本体部410が口金部36から取り外される際も、前記とは逆に、本体部410は、切り欠き部413を介して本体部410の径方向において口金部36の基端部に対して引っ張られて口金部36の基端部から取り外される。
[支持部430]
図1Dと図1Hとに示すように、ベース部材310を支持する支持部430において、支持部430は、第1の孔311の中心軸311aが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設され、第1の孔311が処置具挿入口部35aと対向するように、本体部410に取り付けられる。
図1Dと図1Hとに示すように、支持部430は、本体部410に捩じ込まれる先端部と、第2の孔315に捩じ込まれることによってベース部材310を支持する基端部とを有する。基端部は、支持部430が第1の孔311と連通するように、第2の孔315に捩じ込まれる。
図1Dと図1Hとに示すように、支持部430は、支持部430の基端部の内部に配設され、ベース部材310と支持部430との間の液密を確保し、鉗子栓部として機能する液密確保部材433を有してもよい。液密確保部材433は、例えば、リング形状のパッキンなどを有する。
図1Dに示すように、液密確保部材433は、液密確保部材433の外周面に配設される突起部433aを有する。突起部433aは、液密確保部材433が支持部430の基端部に挿抜される際、支持部430の基端部に形成される摺動溝部435を摺動する。突起部433aは、液密確保部材433が支持部430の基端部に挿抜する際に把持され、液密確保部材433を支持部430の周方向において位置決めするために配設される。
[ベース部材310への支持部430の取り付け]
図1Dと図1Hとに示すように、ベース部材310は、第2の孔315の内周面に形成されるベースネジ溝部315aを有する。
図1Dと図1Hとに示すように、支持部430は、支持部430の外周面に形成されており、ベースネジ溝部315aと噛み合う基端支持ネジ溝部437を有する。基端支持ネジ溝部437は、支持部430の基端部に配設される。
図1Dと図1Hとに示すように、取付部400の中心軸方向において支持部430は第2の孔315に捩じ込まれた際、ベースネジ溝部315aと基端支持ネジ溝部437とが互いに噛み合う。これによって、支持部430は、ベース部材310に取り付けられる。このようにベース部材310と支持部430とは、互いに締結する。このとき、支持部430は、第1の孔311と連通する。
[ベースユニット300が処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転する]
前記したように、ベース部材310は支持部430に取り付けられ、支持部430は本体部410に取り付けられ、本体部410は口金部36に取り付けられる。
この状態において、図1Bに示すように、処置具挿入部35の中心軸方向は、把持部33の中心軸33a方向に対して傾斜している。
図1Bに示すように、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向(第1の孔311の中心軸311a方向)と把持部33の中心軸33a方向との間に形成される角度を角度θ1とする。角度θ1は、取付部400を含む補助具100が口金部36の中心軸の軸回りに回転しても不変である。
図1Bと図1Jと図1Kとに示すように、補助具100が取り付けられた際、移動側筒部215を含む固定側筒部205と、把持部33との間には、クリアランス60が形成される。
図1Bと図1Jと図1Kとに示すように、ベース部材310が処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転する際、中心軸311aと移動側筒部215の中心軸215aと処置具挿入口部35aの中心軸35cとは、ベース部材310の回転中心軸として機能する。そして、ベース部材310が処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転することによって、中心軸700aを含む回転部700は、回転部700がクリアランス60の内部に配設されて把持部33に近づいたり、回転部700がクリアランス60の外部に配設されて把持部33から離れたりするように、回転中心軸を中心に回転する。
図1Bと図1Jと図1Kとに示すように、回転部700がクリアランス60の内部に配設される状態を内部状態とし、回転部700がクリアランス60の外部に配設される状態を外部状態とする。
図1Aと図1Bと図1Jとに示すように、回転部700は、内部状態において、把持部33に近づき、把持部33に隣り合う。内部状態は、例えば、処置具51を進退移動させるために回転部700が操作され、内視鏡10の把持と処置具51の進退移動操作とを片手で同時に実施可能となる状態を示す。内部状態は、回転部700の操作によって処置具51が進退移動する状態を示す。
図1Bと図1Kとに示すように、回転部700は、外部状態において、把持部33から離れる。外部状態は、例えば、処置具51を進退移動操作させる必要がなく回転部700が操作されない際に形成され、術者の操作によって処置具51が内視鏡10の内部に挿抜される状態を示し、補助具100が把持を妨げることを解消する状態を示す。
そして図1Aと図1Bと図1Jと図1Kとに示すように、回転部700が操作される際に回転部700がクリアランス60の内部に配設され、回転部700が操作されない際に回転部700がクリアランス60の外部に配設されるように、口金部36に取り付けられる取付部400は、処置具挿入口部35aの中心軸35cの軸回りに回転する。これにより取付部400に取り付けられているベース部材310及び回転部700も、同様に回転することとなる。
[移動部材210及び移動側筒部215]
図1Aと図1Cと図1Fと図1Gと図1Hと図1Iに示すように、移動部材210は、処置具51が挿通する移動側筒部215を有する。移動側筒部215は、中心軸215aを有する。移動側筒部215は、前記したように、固定側筒部205を挿抜し、固定側筒部205によって保持される。このため、移動部材210の移動側筒部215は、移動側筒部215が固定側筒部205と同軸上に配設されて移動側筒部215が固定側筒部205と連通するように、固定側筒部205に挿入される。そして移動側筒部215は、固定側筒部205の中心軸205a方向に沿って固定側筒部205に対して進退移動可能となっている。なお移動側筒部215は、固定側筒部205から抜去可能でもある。このように本実施形態では、移動側筒部215は、内筒部として機能している。移動側筒部215は、筒形状、例えば円筒形状を有する。移動側筒部215は、直線状に形成される。移動側筒部215は、前記したように、固定側筒部205によってがたつきを防止される。
処置具51は、移動側筒部215の基端部215cから移動側筒部215に挿入され、移動側筒部215の先端部215bから突出される。
移動側筒部215が前進した際に、処置具51は第1の孔311に直接挿入される。移動側筒部215が後退した際、処置具51は固定側筒部205を介して第1の孔311から抜去される。つまり移動側筒部215は、処置具51を第1の孔311にガイドするガイド部材として機能する。
移動側筒部215は、前記した中心軸215aと、移動側筒部215が進退移動する際に固定側筒部205を移動する先端部215bと、係合部材600によって処置具51の基端部が係合される基端部215cとを有する。
移動側筒部215が前進した際に、移動側筒部215が第1の孔311と連通するように、先端部215bは中心軸205a(中心軸215a)方向に沿って固定側筒部205の先端部205bに向かって固定側筒部205を前進する。移動側筒部215が後退した際に、移動側筒部215が第1の孔311と対向するように、先端部215bは中心軸205a(中心軸215a)方向に沿って固定側筒部205の基端部205cに向かって固定側筒部205を後退する。移動側筒部215の長さは、処置具51の進退移動量に応じて所望に規定される。基端部215cは、中心軸205a(中心軸215a)方向に沿って、常に、固定側筒部205から抜去されており、固定側筒部205から露出しており、固定側筒部205から外側に突出している。
移動側筒部215は、中心軸215a方向が中心軸311a方向に沿って配設され且つ中心軸215aが中心軸311aと同軸上に配設されるように、固定側筒部205に配設される。移動側筒部215は、処置具51が挿入される筒部材として形成される。移動側筒部215は、固定側筒部205に挿入され、固定側筒部205を移動する。
[係合部材600]
図1Aと図1Hとに示すように、係合部材600は、筒形状、例えば円筒形状を有する。係合部材600は、係合部材600が移動側筒部215と連通するように、移動側筒部215の基端部215cに配設される。係合部材600は、移動側筒部215を挿通する処置具51が移動側筒部215と共に移動可能となり、移動によって処置具51の中心軸方向における処置具51の進退移動が補助されるように、処置具51の基端部を移動側筒部215の基端部215cに係合する。係合部材600は、基端部215cをキャップするキャップ部材として機能する。係合部材600は、鉗子栓部として機能する。
図1Hに示すように、係合部材600は、基端部215cに配設され、処置具51が挿通する固定部材605と、処置具51が挿通し、固定部材605を含む基端部215cを覆うキャップとして機能する締め付け部603とを有する。締め付け部603は、固定部材605を処置具51に固定させるために、固定部材605を締め付ける。
締め付け部603は、締め付け部603の軸回りに回転することによって固定部材605を圧縮する。固定部材605は、圧縮によって処置具51の基端部51bと密着する。これにより、処置具51は、係合部材600を介して移動側筒部215と一体となる。固定部材605は、伸縮自在な例えばゴムなどによって形成されている。
係合部材600が基端部215cに配設され、処置具51が係合部材600を介して移動側筒部215に挿入されない場合、固定部材605は閉じ、移動側筒部215は固定部材605によって閉じられる。処置具51が係合部材600を介して移動側筒部215に挿入されている場合、固定部材605は閉じ、固定部材605は処置具51の基端部に密着し、固定部材605は処置具51の基端部を移動側筒部215の基端部215cに係合する。これにより、処置具51は、係合部材600を介して移動側筒部215と一体となる。
このような係合部材600は、固定部材605の閉動作と、処置具51の基端部への固定部材605の密着動作とによって、処置具51の基端部と係合部材600との間の液密と、係合部材600と移動側筒部215の基端部215cとの間の液密とを確保する液密確保部材として機能する。
[回転部700]
図1Aと図1Bと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、回転部700は、固定側筒部205の中心軸205aとは異なる中心軸700aを有しており、中心軸700aの軸回りに回転する。中心軸215a方向に直交する方向において、中心軸700aが中心軸215aに対して平行に配設されて、回転部700が移動側筒部215に隣り合うように、回転部700はベースユニット300に着脱自在に配設される。
回転部700は、中心軸700aを有する回転軸部材710と、回転軸部材710の周囲に配設されており、回転軸部材710を中心に中心軸700aの軸回りに回転する回転本体部材730とを有する。
[回転軸部材710]
図1Hに示すように、回転軸部材710は、中心軸215a方向に直交する方向において、中心軸700aが中心軸215aに対して平行に配設されて、回転軸部材710が移動側筒部215に隣り合うように、ベースユニット300に固定される。回転軸部材710は、例えば円柱形状を有する。回転軸部材710は、ベースユニット300に対して一体的に固定されていても着脱可能に固定されていてもよい。
回転軸部材710は、ベース部材310の凹部319に嵌め込まれ、例えばネジ部263eによってベース部材310に固定される固定端として形成される先端部を有する。ネジ部263eは、ベース部材310の側面を挿通し、回転軸部材710の先端部の周面に当接する。回転軸部材710は、ネジ部263eによって、ベースユニット300に固定され、且つ中心軸700aの軸回りに回転することを防止される。凹部319と回転軸部材710とは、回転本体部材730が中心軸700aの軸回りに回転できるように、中心軸215a方向に直交する方向において、固定側筒部205から離れて配設される。
回転軸部材710が回転本体部材730に挿入され、回転軸部材710の先端部が凹部319に嵌め込まれた状態で、回転軸部材710の基端部が中心軸700a方向に沿って回転本体部材730の基端部よりも外側に突出するような長さを、回転軸部材710は有する。
そして回転部700は、回転本体部材730から突出している回転軸部材710の基端部に配設され、回転本体部材730が回転軸部材710から抜けることを防止する抜け落ち防止部材750をさら有する。抜け落ち防止部材750は、例えば、回転軸部材710の基端部を覆い、基端部よりも太いキャップなどである。抜け落ち防止部材750は、回転軸部材710の基端部を覆う共に、回転本体部材730の上面部に当接し、抜け落ちを防止する。抜け落ち防止部材750は、例えばゴムまたは金属などによって形成される。
[回転本体部材730]
図1Hに示すように、回転本体部材730は、回転軸部材710が挿入される筒形状を有しており、回転筒状部として機能する。図1Fと図1Gとに示すように、回転本体部材730は、中心軸215a方向に直交する方向において、固定側筒部205とは離れて配設される。このため、中心軸215a方向に直交する方向において、回転本体部材730と固定側筒部205との間には、隙間部が形成される。これにより、回転本体部材730は、移動側筒部215に隣り合った状態で、中心軸700aの軸回りに回転可能となる。
図1Aと図1Eと図1Fと図1Gとに示すように、回転本体部材730は、中心軸700aを巻回するように回転本体部材730の外周面に配設されており、後述する突起部801が係合する螺旋状の螺旋溝部731を有する。このような回転本体部材730は、カムリングとして機能する。
図1Aに示すように、補助具100が内視鏡10に取り付けられた際に、回転本体部材730は把持部33に隣り合うように配設される。このように回転本体部材730は、操作ノブとして機能する。
図1Aと図1Eと図1Fと図1Gとに示すように、回転本体部材730は、螺旋溝部731を避けるようにして回転本体部材730の外周面に配設されており、把持部33を把持する手の指が掛けられる凹部733を有する。凹部733は、中心軸700a方向に沿って配設される。凹部733は、中心軸700aの軸回り方向において隣り合う凹部733と連接している。凹部733の内周面は、例えば滑らかな半円形状を有する。図1Jに示すように、凹部733は、把持部33を把持する左手の指が載置される載置面として形成される。
[進退機構800の構成]
図1Aと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、進退機構800は、回転部700と移動側筒部215と固定側筒部205とに配設される。回転部700が回転した際に、進退機構800は、回転部700の回転力を移動側筒部215の進退力に変換し、進退力を移動側筒部215に伝達することで、移動側筒部215を中心軸215a方向に沿って進退移動させる。
図1Cと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、進退機構800は、突起部801と、螺旋溝部731と、回転防止部805とを有する。
[突起部801]
図1Cと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、互いに対して平行に配設される中心軸215aと中心軸700aとにおいて、突起部801は、突起部801が移動側筒部215の径方向に沿って中心軸215aと中心軸700aとの間に配設されるように、移動側筒部215の径方向に沿って直線状に配設される。このように、突起部801は、移動側筒部215(固定側筒部205)と回転部700との間に介在する。
図1Cに示すように、突起部801は、移動側筒部215に配設され、固定側筒部205の外側に配設される支持部材217に配設される。支持部材217は、移動側筒部215に沿って配設される。支持部材217は、移動側筒部215と共に移動する。支持部材217は、長溝部317aの内部に配設されており、長溝部317aの内周面に当接する。支持部材217は、移動側筒部215の移動に伴い、移動側筒部215の中心軸215aに沿って長溝部317aを摺動する。支持部材217は、移動側筒部215に対して着脱自在であってもよい。
支持部材217は、移動側筒部215の基端部215cと一体の基端部と、突起部801が配設される先端部とを有する。支持部材217は、例えばL字形状を有する。突起部801は、長溝部317aから螺旋溝部731に向かって突起する。なお、突起部801は、支持部材217に着脱自在に固定されていてもよい。
突起部801は、螺旋溝部731に係合する。突起部801は、螺旋溝部731の縁部に当接するような直径を有する。
[螺旋溝部731]
図1Fと図1Gとに示すように、前記したように、螺旋溝部731は、中心軸700aを巻回するように回転本体部材730の外周面に配設されており、突起部801と係合する。
螺旋溝部731は、回転本体部材730を全周に渡って配設されるのではなく、例えば1/4円弧状乃至1/2円弧状に配設される。螺旋溝部731の基端部731aは回転本体部材730の基端部よりも下方に配設され、螺旋溝部731の先端部731bは回転本体部材730の先端部に配設される。螺旋溝部731は、中心軸700a方向において、回転本体部材730を貫通していない。螺旋溝部731は、回転本体部材730の厚み方向において回転本体部材730を貫通していない。
螺旋溝部731の長さ、または螺旋溝部731の基端部731aから長溝部317aの先端部317cまでの長さは、突起部801の移動量に対応し、移動側筒部215の移動量に対応し、処置具51の進退移動量に対応する。これらは、互いに略同一の大きさである。長さの最大値は、移動量の最大値と、進退移動量の最大値とに該当する。これら最大値は、処置具51によって処置される部位の大きさに対応し、所望な値を有する。最大値は、例えば、30mmとなっている。
[回転防止部805]
回転防止部805は、ベースユニット300のベース部材310に配設され、移動側筒部215が中心軸215aの軸回りに回転することを防止する。
図1Cに示すように、回転防止部805は、長溝部317aと、支持部材217とを有する。
[進退機構800の動作]
図1Aと図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、回転本体部材730が中心軸700aの軸回りに回転すると、同時に回転本体部材730に配設される螺旋溝部731も中心軸700aの軸回りに回転する。
図1Fと図1Gとに示すように、突起部801は螺旋溝部731の縁部に当接している。よって螺旋溝部731が回転することによって、突起部801は螺旋溝部731によって回転するように押される。図1Cに示すように、回転防止部805において、支持部材217は、長溝部317aにも当接している。よって、突起部801は螺旋溝部731によって回転するように押されることによって、突起部801を含む支持部材217は中心軸215a方向に沿って長溝部317aを移動する。
このように、回転本体部材730が回転することによって、螺旋溝部731が回転する。そして螺旋溝部731が回転することによって、突起部801を含む支持部材217は螺旋溝部731によって中心軸215a方向に沿って長溝部317aを移動する。
図1Cに示すように、支持部材217が長溝部317aの縁部に当接することによって、支持部材217を有する移動側筒部215は中心軸215aの軸回りに回転することを防止される。
そして、図1Fと図1Gと図1Hとに示すように、螺旋溝部731が回転し、突起部801を有する支持部材217が中心軸215a方向に沿って長溝部317aを移動することによって、移動側筒部215は、中心軸215aの軸回りに回転することを防止された状態で、中心軸215a方向に沿って進退移動する。これにより、移動側筒部215に固定されている処置具51が進退移動する。
つまり螺旋溝部731が回転することによって、螺旋溝部731は、回転防止部805の支持部材217と長溝部317aとによって中心軸215aの軸回りに回転することを防止されている移動側筒部215において、突起部801を介して移動側筒部215を中心軸215a方向に沿って進退移動させる。
なお図1Hに示すように、回転軸部材710は、ネジ部263eによってベース部材310に固定される。よって、回転軸部材710は、回転本体部材730の回転に影響されることはなく、固定されたままとなっている。
図1Cに示すように、支持部材217は、中心軸215a方向に沿って長溝部317aを移動するのみである。よって移動側筒部215は、中心軸215a方向に沿って進退移動するのみであり、中心軸215aの軸回りに回転することを防止される。同様に、処置具51は、進退移動するのみで、中心軸215aの軸回りに回転することを防止される。
このように進退機構800は、回転部700が中心軸700aの軸回りに回転する際に、回転部700が中心軸700aの軸回りに回転することによって処置具51が中心軸215aの軸回りに回転することを防止された状態で、処置具51を進退移動させる。
[規制機構900]
規制機構900は、移動側筒部215が中心軸215a方向に沿って進退移動する際に、移動側筒部215の先端部215bが、中心軸215a方向に沿って、固定側筒部205の先端部側に配設される第1の孔311が移動側筒部215と連通する部分と、固定側筒部205の基端部側に配設される移動側筒部215が固定側筒部205から抜け落ちる側の位置との間を移動するように、移動側筒部215の進退移動を規制する。
図1Cに示すように、規制機構900は、突起部801と、螺旋溝部731の基端部731aの縁部と、長溝部317aの先端部317cの縁部とによって形成される。
[ロック機構950]
補助具100は、回転部700に配設され、回転本体部材730の不用意な回転をロックするロック機構950を有する。
図1Eに示すように、ロック機構950は、螺旋溝部731の先端部731bと連通するために回転本体部材730の先端部の外周面に配設されており、中心軸700aの軸回り方向に沿って配設される外部連通溝部951を有する。突起部801が外部から外部連通溝部951に挿抜されるように、外部連通溝部951の一部は中心軸700a方向において外部と連通している。外部連通溝部951は、突起部801が螺旋溝部731と係合するためにも配設される。
支持部材217が長溝部317aを摺動するように、移動側筒部215は固定側筒部205に挿入される。この状態において、回転本体部材730は、突起部801が外部連通溝部951に挿入されるように、回転軸部材710に差し込まれる。突起部801が外部連通溝部951に係合することによって、ロック機構950は回転本体部材730の不用意な回転をロックする。
なお前記の後、回転本体部材730が中心軸700aの軸回りに回転することによって、突起部801は外部連通溝部951から螺旋溝部731の先端部731bに移動して、螺旋溝部731と係合することとなる。
本実施形態では、補助具100は、移動側筒部215が固定側筒部205に対して固定側筒部205の中心軸205aの軸回りに回転することを規制する回転規制部を有してよい。回転規制部は、前記した回転防止部805を有する。
[第1の弾性部材220]
図1Iに示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205の内周面に配設される。
第1の弾性部材220は、中空形状を有する。第1の弾性部材220は、例えば環状(リング形状)を有する。第1の弾性部材220は、例えば、伸縮性を有するゴムまたは樹脂などによって形成される。
図1Iに示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205の径方向において第1の弾性部材220が固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保するように、固定側筒部205の径方向において固定側筒部205と移動側筒部215との間に配設される。このように第1の弾性部材220は、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保する液密確保部材として機能する。
図1Iに示すように、第1の弾性部材220の中心軸が固定側筒部205の中心軸205aと略同軸上に配設され、第1の弾性部材220と固定側筒部205との間の液密が確保されるように、第1の弾性部材220は固定側筒部205の周面に密着及び固定される。詳細には、第1の弾性部材220は、固定側筒部205の内周面全周に配設される固定側内周溝部205dに圧入されており、固定側内周溝部205dに密着及び固定される。このため第1の弾性部材220は、第1の弾性部材220の外周面と上面と下面とにおいて、固定側筒部205に密着及び固定される。この密着のため、第1の弾性部材220と固定側筒部205とにおける液密は、確保される。
図1Iに示すように、第1の弾性部材220の径は、第1の弾性部材220の厚み方向において異なっている。このため第1の弾性部材220は、移動側筒部215の周面に部分的に密着している。詳細には、第1の弾性部材220は、移動側筒部215の周面と対向する第1の弾性部材220の周面に配設され、移動側筒部215の周面に密着する第1の密着部221を有する。第1の弾性部材220は、第1の弾性部材220の周面に配設され、第1の弾性部材220の径方向において移動側筒部215の周面から離れ移動側筒部215の周面とは密着しない第1の非密着部223を有する。第1の弾性部材220の厚み方向において、第1の密着部221は、第1の非密着部223とは異なる位置に配設されている。
具体的には、第1の密着部221は、第1の弾性部材220の厚み方向において、第1の非密着部223よりも処置具挿入口部35a側に配設される。第1の密着部221と第1の非密着部223とは、互いに同体であり、第1の弾性部材220の厚み方向において互いに連続している。
本実施形態では、第1の密着部221と第1の非密着部223とは、移動側筒部215の外周面に対向する第1の弾性部材220の内周面全周に配設される。本実施形態では、第1の密着部221は、移動側筒部215の外周面に密着する。第1の非密着部223は、移動側筒部215の外周面に対向するが密着しない。このため、固定側筒部205の径方向において、第1の非密着部223と移動側筒部215の外周面との間には、隙間部が形成される。第1の密着部221と第1の非密着部223とは、中空形状、例えばリング形状を有する。移動側筒部215が固定側筒部205に挿抜される本実施形態では、第1の密着部221の内径は、第1の密着部221の密着と第1の非密着部223の非密着とのために、第1の非密着部223の内径よりも小さくなっている。このため、第1の弾性部材220は、第1の弾性部材220の内周面の一部である第1の密着部221において、移動側筒部215に密着し、固定側筒部205と移動側筒部215とにおける液密を確保する。そして、移動側筒部215の外周面は、第1の弾性部材220の第1の密着部221を摺動することとなる。
このような第1の弾性部材220の縦断面において、前記したように、第1の弾性部材220の内径は、第1の弾性部材220の厚み方向において異なっている。具体的には、処置具挿入口部35a側に配設される第1の密着部221の内径寸法は、第1の弾性部材220の中心軸方向において処置具挿入口部35aとは反対側に配設される第1の非密着部223の内径寸法と異なる。例えば、第1の弾性部材220の断面が例えば台形形状となるように、第1の密着部221の内径寸法は、第1の非密着部223の内径寸法よりも小さくなっており、固定側筒部205の内径及び移動側筒部215の外径と略同一である。
[第2の弾性部材230]
図1Iに示すように、第2の弾性部材230は、移動側筒部215の外周面に配設される。
第2の弾性部材230は、中空形状を有する。第2の弾性部材230は、例えば環状(リング形状)を有する。第2の弾性部材230は、例えば、伸縮性を有するゴムまたは樹脂などによって形成される。
図1Iに示すように、第2の弾性部材230と第1の弾性部材220とでは、配置位置及び配置の向きとが互いに異なるだけである。このため、第2の弾性部材230の構成は第1の弾性部材220の構成と概ね共通となっている。以下に、第2の弾性部材230の詳細について説明する。
図1Iに示すように、第2の弾性部材230は、固定側筒部205の径方向において第2の弾性部材230が固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保するように、固定側筒部205の径方向において固定側筒部205と移動側筒部215との間に配設される。第2の弾性部材230は、第1の弾性部材220よりも処置具挿入口部35a側に配設される。このように第2の弾性部材230は、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保する液密確保部材として機能する。
図1Iに示すように、第2の弾性部材230の中心軸が移動側筒部215の中心軸215aと略同軸上に配設され、第2の弾性部材230と移動側筒部215との間の液密が確保されるように、第2の弾性部材230は移動側筒部215の周面に密着及び固定される。詳細には、第2の弾性部材230は、移動側筒部215の外周面全周に配設される移動側外周溝部215eに圧入されており、移動側外周溝部215eに密着及び固定される。移動側外周溝部215eは、移動側筒部215が固定側筒部205に挿入されている状態において、固定側内周溝部205dよりも処置具挿入口部35a側に配設される。第2の弾性部材230は、第2の弾性部材230の内周面と上面と下面とにおいて、移動側筒部215に密着及び固定される。このため第2の弾性部材230は、移動側筒部215と共に移動可能となっている。密着のため、第2の弾性部材230と移動側筒部215とにおける液密は、確保される。
図1Iに示すように、第2の弾性部材230の径は、第2の弾性部材230の厚み方向において異なっている。このため第2の弾性部材230は、固定側筒部205の周面に部分的に密着している。詳細には、第2の弾性部材230は、固定側筒部205の周面と対向する第2の弾性部材230の周面に配設され、固定側筒部205の周面に密着する第2の密着部231を有する。第2の弾性部材230は、第2の弾性部材230の周面に配設され、第2の弾性部材230の径方向において固定側筒部205の周面から離れ固定側筒部205の周面とは密着しない第2の非密着部233を有する。第2の弾性部材230の厚み方向において、第2の密着部231は、第2の非密着部233とは異なる位置に配設されている。
具体的には、第2の非密着部233は、第2の弾性部材230の厚み方向において、第2の密着部231よりも処置具挿入口部35a側に配設される。このため、第2の密着部231は、中心軸205a方向において、第1の密着部221と対向して配設される。第2の密着部231と第2の非密着部233とは、互いに同体であり、第2の弾性部材230の厚み方向において互いに連続している。
本実施形態では、第2の密着部231と第2の非密着部233とは、固定側筒部205の内周面に対向する第2の弾性部材230の外周面全周に配設される。本実施形態では、第2の密着部231は、固定側筒部205の内周面に密着する。第2の非密着部233は、固定側筒部205の内周面に対向するが密着しない。このため、固定側筒部205の径方向において、第2の非密着部233と固定側筒部205の内周面との間には、隙間部が形成される。第2の密着部231と第2の非密着部233とは、中空形状、例えばリング形状を有する。移動側筒部215が固定側筒部205に挿抜される本実施形態では、第2の密着部231の外径は、第2の密着部231の密着と第2の非密着部233の非密着とのために、第2の非密着部233の外径よりも大きくなっている。このため、第2の弾性部材230は、第2の弾性部材230の外周面の一部である第2の密着部231において、固定側筒部205に密着し、固定側筒部205と移動側筒部215とにおける液密を確保する。そして、第2の弾性部材230の第2の密着部231は、固定側筒部205の内周面を摺動することとなる。
このような第2の弾性部材230の縦断面において、前記したように、第2の弾性部材230の外径は、第2の弾性部材230の厚み方向において異なっている。具体的には、処置具挿入口部35a側に配設される第2の非密着部233の外径寸法は、第2の弾性部材230の中心軸方向において処置具挿入口部35aとは反対側に配設される第2の密着部231の外径寸法と異なる。例えば、第2の弾性部材230の断面が例えば台形形状となるように、第2の密着部231の外径寸法は、第2の非密着部233の外径寸法よりも大きくなっており、固定側筒部205の内径及び移動側筒部215の外径と略同一である。
このような第2の弾性部材230は、第1の弾性部材220とは逆向きに配設されることとなる。
前記したように、固定側筒部205は、移動側筒部215が中心軸215a方向に対して直交する方向に移動することが防止され、移動側筒部215が固定側筒部205に対してがたつくことが防止されるように、移動側筒部215を保持する。固定側筒部205と移動側筒部215とに密着する第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とは、この点を補助する。言い換えると、第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とは、この点が達成されるように、固定側筒部205と移動側筒部215と支持する支持部材としても機能する。
移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着力は、処置具51に対する液密確保部材433の密着力よりも大きい。このため例えば、移動側筒部215に対する第1の密着部221の接触面積は、処置具51に対する液密確保部材433の接触面積よりも大きい。
固定側筒部205に対する第2の密着部231の密着力は、処置具51に対する液密確保部材433の密着力よりも大きい。このため例えば、固定側筒部205に対する第2の密着部231の接触面積は、処置具51に対する液密確保部材433との接触面積よりも大きい。
移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着力と固定側筒部205に対する第2の密着部231の密着力との和は、処置具51に対する液密確保部材433の密着力よりも大きい。このため例えば、移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着面積と固定側筒部205に対する第2の密着部231の接触面積との和は、処置具51に対する液密確保部材433の接触面積よりも大きい。
[作用]
[液密性]
補助具100は内視鏡10に取り付けられ、処置具51は係合部材600と移動側筒部215と固定側筒部205と口金部36と処置具挿通チャンネルとを介して先端開口部35bから突出する。
この状態において、処置具挿入口部35aと口金部36との間の液密は、確保される。
口金部36とベースユニット300との間の液密は、液密確保部材433及び干渉防止部材450を含む取付部400によって確保される。
固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密は、第1の弾性部材220によって確保される。固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密は、第2の弾性部材230によってさらに確保される。
処置具51の基端部と係合部材600との間の液密と、係合部材600と移動側筒部215の基端部215cとの間の液密とは、係合部材600によって確保される。
このため、内視鏡10が例えば管腔内から液体を吸引する際、液体が、処置具挿入口部35aと口金部36との間から外部に漏出することが防止され、口金部36とベースユニット300との間から外部に漏出することが防止される。また液体が、固定側筒部205と移動側筒部215との間から外部に漏出することが防止され、処置具51の基端部と係合部材600との間のから外部に漏出することが防止される。
仮に、液体が処置具挿入口部35aまたは口金部36から漏れ出た場合、液体は口金部36から第1の孔311と固定側筒部205とを介して移動側筒部215の内部に浸入する。
この場合であっても、第1の弾性部材220によって、液体が固定側筒部205と移動側筒部215との間から外部に漏出することが防止される。第2の弾性部材230によって、液体は、固定側筒部205と移動側筒部215との間から外部に漏出することがさらに防止される。係合部材600によって、液体は、処置具51の基端部と係合部材600との間のから外部に漏出することが防止される。
このように本実施形態では、液密性が所望に確保されることとなる。
[内視鏡10と処置具51との把持]
回転部700はクリアランス60の内部に配設されるため、回転部700が把持部33と隣り合うように配設される。そして、把持部33は術者の左手によって把持され、把持部33に隣り合う回転部700は左手の例えば小指または薬指によって操作され、湾曲操作部37は左手の親指によって操作される。このように内視鏡10の把持と処置具51の進退移動操作とは、片手で同時に実施される。
[処置具51の進退移動操作と挿抜補助性]
回転部700は左手の例えば小指または薬指によって操作される際、回転部700は中心軸700aの軸回りに回転する。これにより、移動側筒部215に固定されている処置具51は、移動側筒部215と共に進退移動する。
本実施形態では、前記したように液密性が所望に確保されているため、口金部36と取付部400とは液密性を確保するために処置具51に強固に密着する必要はない。言い換えると、第1の弾性部材220によって液密性が確保され、第2の弾性部材230と係合部材600とによって液密性がさらに確保される。このために、口金部36と取付部400とにおける液密のための処置具51に対する口金部36の密着力と取付部400の密着力とを抑えることができる。よって、処置具51が進退移動する際に、処置具51に対する口金部36の抵抗と取付部400の抵抗とが増加することが防止され、補助具100の補助性言い換えると処置具51の挿抜補助性が低下してしまうことが防止される。
このため、本実施形態では、挿抜補助性が所望に確保されることとなる。
なお本実施形態では、移動側筒部215が固定側筒部205に対して進退移動する際に、移動側筒部215の外周面が第1の密着部221を摺動し、第2の密着部231が固定側筒部205の内周面を摺動する。このため、処置具51が進退移動する際の処置具51に対する補助具100の抵抗において、この抵抗は、第1の密着部221と第2の密着部231とにおいて発生する。
そして本実施形態では、移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着力と固定側筒部205に対する第2の密着部231の密着力との和は、処置具51に対する液密確保部材433の密着力よりも大きい。このため例えば、移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着面積と固定側筒部205に対する第2の密着部231の接触面積との和は、処置具51と液密確保部材433との接触面積よりも大きい。
本実施形態とは異なり、第1の密着部221と第2の密着部231とが配設されておらず、液密確保部材433が処置具51に強固に密着している場合における処置具51に対する液密確保部材433の抵抗を抵抗Aと称する。本実施形態では、第1の密着部221と第2の密着部231とが配設されており、液密確保部材433が処置具51に密着すればよく、このときの処置具51に対する液密確保部材433の抵抗を抵抗Bと称する。本実施形態における抵抗Bは、第1の密着部221と第2の密着部231とによって抵抗Aよりも減少できる。言い換えると、液密確保部材433が液密性を確保するために処置具51に強固に密着している場合における処置具51に対する挿抜力量に比べて、本実施形態の挿抜力量は減少する。つまり、挿抜補助性は向上する。
よって、本実施形態では、挿抜補助性が所望に確保されることとなる。
液密確保部材433と同様に処置具51に密着する係合部材600は、移動側筒部215の移動に伴い処置具51と共に移動する。このため処置具51に対する係合部材600の抵抗は、解消される。
よって、本実施形態では、挿抜補助性が所望に確保されることとなる。
このように本実施形態では、液密性の確保と挿抜補助性の確保とは、両立される。
[効果]
本実施形態では、第1の弾性部材220によって固定側筒部205と移動側筒部215とにおける液密性が確保される。このため、液密のための処置具51に対する鉗子栓部として機能する液密確保部材433の密着力を抑えることができる。よって、処置具51が進退移動する際に、処置具51に対する液密確保部材433の抵抗が増加することが防止され、補助具100の補助性言い換えると処置具51の挿抜補助性が低下してしまうことが防止される。
これにより本実施形態では、液密性の確保と挿抜補助性の確保とを両立できる。
本実施形態では、第1の弾性部材220は第1の密着部221によって移動部材210の周面に部分的に密着している。このため本実施形態では、移動側筒部215に対する第1の密着部221の密着力を、処置具51に対する液密確保部材433の密着力よりも小さくできる。よって、本実施形態では、液密確保部材433が液密性を確保するために処置具51に強固に密着している場合における処置具51に対する液密確保部材433の抵抗Aに比べて、本実施形態における処置具51に対する液密確保部材433の抵抗Bを減少できる。結果として、本実施形態では、挿抜補助性を所望に確保できる。
本実施形態では、第2の弾性部材230と係合部材600とによって、前記したような液密性の確保と挿抜補助性の確保とをさらに両立できる。
本実施形態では、第1の密着部221は、第1の非密着部223よりも処置具挿入口部35a側に配設される。このため、本実施形態では、移動側筒部215を容易に前進できる。
本実施形態では、第2の密着部231は、第2の非密着部233よりも処置具挿入口部35a側から離れて配設される。このため、本実施形態では、移動側筒部215を容易に後退できる。
本実施形態では、第1の密着部221は、第2の密着部231と対向して配設される。このため、本実施形態では、第1の密着部221と第2の密着部231との間で液密性を確保できる。
本実施形態では、第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とによって、移動側筒部215が中心軸215a方向に対して直交する方向に移動することが防止され、移動側筒部215が固定側筒部205に対してがたつくことが防止される。また本実施形態では、第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とによって、固定側筒部205と移動側筒部215とを支持できる。
本実施形態では、第1の弾性部材220は、固定側内周溝部205dに圧入されており、固定側内周溝部205dに密着及び固定される。第2の弾性部材230は、移動側外周溝部215eに圧入されており、移動側外周溝部215eに密着及び固定される。このため、本実施形態では、移動側筒部215が進退移動する際に、摺動が第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とに対して発生しても、第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とが位置ずれしたり外されることが防止される。よって本実施形態では、常に液密性を確保できる。
[第1の変形例]
以下に図2を参照して、本実施形態の第1の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。
[構成]
[固定側筒部205及び移動側筒部215]
第1の実施形態では、固定側筒部205の内部に挿入された移動側筒部215は、固定側筒部205に対して挿抜されるように進退移動する。しかしながら本変形例では、図2に示すように、固定側筒部205が移動側筒部215の内部に挿入され、移動側筒部215(移動側筒部215の内面)が固定側筒部205(固定側筒部205の外面)に対して進退移動する。なお固定側筒部205は、移動側筒部215から抜去可能となっている。このため、固定側筒部205は内筒部として機能し、移動側筒部215は外筒部として機能する。
[第1の弾性部材220]
図2に示すように、本変形例の第1の弾性部材220は、固定側筒部205の外周面全周に配設される固定側外周溝部205eに圧入されており、固定側外周溝部205eに密着及び固定される。このため第1の弾性部材220は、第1の弾性部材220の内周面と上面と下面とにおいて、固定側筒部205に密着及び固定される。この密着のため、第1の弾性部材220と固定側筒部205とにおける液密は、確保される。
図2に示すように、本変形例の第1の密着部221と第1の非密着部223とは、移動側筒部215の内周面に対向する第1の弾性部材220の外周面全周に配設される。本変形例では、第1の密着部221は、移動側筒部215の内周面に密着する。第1の非密着部223は、移動側筒部215の内周面に対向するが密着しない。このため、固定側筒部205の径方向において、第1の非密着部223と移動側筒部215の内周面との間には、隙間部が形成される。第1の密着部221と第1の非密着部223とは、中空形状、例えばリング形状を有する。固定側筒部205が移動側筒部215に挿抜される本変形例では、第1の密着部221の外径は、第1の密着部221の密着と第1の非密着部223の非密着とのために、第1の非密着部223の外径よりも大きくなっている。このため、第1の弾性部材220は、第1の弾性部材220の外周面の一部である第1の密着部221において、移動側筒部215に密着し、固定側筒部205と移動側筒部215とにおける液密を確保する。そして、移動側筒部215の内周面は、第1の弾性部材220の第1の密着部221を摺動することとなる。
図2に示すように、このような第1の弾性部材220の縦断面において、前記したように、第1の弾性部材220の外径は、第1の弾性部材220の厚み方向において異なっている。具体的には、処置具挿入口部35a側に配設される第1の密着部221の外径寸法は、第1の弾性部材220の中心軸方向において処置具挿入口部35aとは反対側に配設される第1の非密着部223の外径寸法と異なる。例えば、第1の弾性部材220の断面が台形形状となるように、第1の密着部221の外径寸法は、第1の非密着部223の外径寸法よりも大きくなっており、固定側筒部205の外径及び移動側筒部215の内径と略同一である。
[第2の弾性部材230]
図2に示すように、本変形例の第2の弾性部材230は、移動側筒部215の内周面全周に配設される移動側内周溝部215dに圧入されており、移動側内周溝部215dに密着及び固定される。移動側内周溝部215dは、固定側筒部205が移動側筒部215に挿入されている状態において、固定側外周溝部205eよりも処置具挿入口部35a側に配設される。このため第2の弾性部材230は、第2の弾性部材230の外周面と上面と下面とにおいて、移動側筒部215に密着及び固定される。このため第2の弾性部材230は、移動側筒部215と共に移動可能となっている。この密着のため、第2の弾性部材230と移動側筒部215とにおける液密は、確保される。
図2に示すように、本変形例の第2の密着部231と第2の非密着部233とは、固定側筒部205の外周面に対向する第2の弾性部材230の内周面全周に配設される。第2の密着部231と第2の非密着部233とは、中空形状、例えばリング形状を有する。本変形例では、第2の密着部231は、固定側筒部205の外周面に密着する。第2の非密着部233は、固定側筒部205の外周面に対向するが密着しない。このため、固定側筒部205の径方向において、第2の非密着部233と固定側筒部205の外周面との間には、隙間部が形成される。固定側筒部205が移動側筒部215に挿抜される本変形例では、第2の密着部231の内径は、第2の密着部231の密着と第2の非密着部233の非密着とのために、第2の非密着部233の内径よりも小さくなっている。このため、第2の弾性部材230は、第2の弾性部材230の内周面の一部である第2の密着部231において、固定側筒部205に密着し、固定側筒部205と移動側筒部215とにおける液密を確保する。そして、第2の弾性部材230の第2の密着部231は、固定側筒部205の外周面を摺動することとなる。
図2に示すように、このような第2の弾性部材230の縦断面において、前記したように、第2の弾性部材230の内径は、第2の弾性部材230の厚み方向において異なっている。具体的には、処置具挿入口部35a側に配設される第2の非密着部233の内径寸法は、第2の弾性部材230の中心軸方向において処置具挿入口部35aとは反対側に配設される第2の密着部231の内径寸法と異なる。例えば、第2の弾性部材230の断面が台形形状となるように、第2の密着部231の内径寸法は、第2の非密着部233の内径寸法よりも小さくなっており、固定側筒部205の外径及び移動側筒部215の内径と略同一である。
このような第2の弾性部材230は、第1の弾性部材220とは逆向きに配設されることとなる。
[効果]
本変形例のように固定側筒部205が移動側筒部215の内部に挿入され、移動側筒部215が固定側筒部205に対して進退移動する場合であっても、本変形例では、第1の実施形態と略同様の効果を得ることができる。
[第2の変形例]
以下に図3Aと図3Bとを参照して、本実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
[位置決め部240]
図3Aと図3Bとに示すように、補助具100は、固定側筒部205に対して移動側筒部215を位置決めする位置決め部240を有する。
[位置決め部240の構成1]
図3Aに示すように、位置決め部240は、例えば、位置決め部材241と、位置決め部材241が着脱自在に係合する位置決め係合部243とを有する。
位置決め部材241は、中空形状を有する。位置決め部材241は、例えばリング形状を有する。位置決め部材241は、例えば、伸縮性を有するゴムまたは樹脂などによって形成される。位置決め部材241は、固定側筒部205の外周面全周に配設される固定側位置決め外周溝部205gに圧入されており、位置決め部材241の外周面と上面と下面とにおいて固定側位置決め外周溝部205gに密着及び固定される。位置決め部材241は、位置決め部材241の径方向において位置決め部材241の外周部が固定側筒部205の外周面よりも外側に突出し、位置決め部材241の外周部が位置決め係合部243に係合するように、配設される。
位置決め係合部243は、移動側筒部215の内周面全周に配設される移動側位置決め内周溝部215fを有する。
位置決め部材241と位置決め係合部243とは、移動側筒部215の軸方向において、第1の弾性部材220と第2の弾性部材230とによって液密が確保される部分の間の外側に配設される。位置決め部材241と位置決め係合部243とは、処置具51の固定位置に応じて所望に位置決めされる。このような位置決め部240は、例えばロック機構として機能する。
[作用]
移動側筒部215が進退移動することに伴い、位置決め部材241が位置決め係合部243に係合した際、移動側筒部215は固定側筒部205に対して位置決めされる。これにより、処置具51は確実に位置決め固定される。
[効果]
このように位置決め部材241が位置決め係合部243に係合することにより、移動側筒部215を固定側筒部205に対して位置決めでき、処置具51を確実に位置決め固定できる。
なお複数の位置決め係合部243が、移動側筒部215の軸方向において、配設されてもよい。これにより処置具51の複数の固定位置を確実に配設できる。
位置決め部材241と位置決め係合部243との配設位置は、前記とは逆であってもよい。このため、位置決め部材241は固定側筒部205と移動側筒部215との一方に配設され、位置決め係合部243は固定側筒部205と移動側筒部215との他方に配設されていればよい。
位置決め部材241は例えば固定側筒部205の基端部205cに配設され、位置決め係合部243は例えば移動側筒部215の基端部215cに配設されてもよい。
[位置決め部240の構成2]
図3Bに示すように、位置決め部240は、外部から移動側筒部215を固定側筒部205に締結する締結部245を有する。締結部245は、中空形状を有する。締結部245は、例えばリング形状を有する。締結部245は、移動側筒部215の先端部215bに嵌め込まれて、移動側筒部215と同軸上に配設される。締結部245は、締結によって縮径可能な径可変部として機能する。このような締結部245は、可変リングを有する。
本変形例では、締結部245によって締め付けられることで先端部215bが固定側筒部205に固定されるように、先端部215bは移動側筒部215の基端部215cに比べて薄肉となっている。
[作用]
締結部245が締結によって先端部215bを固定側筒部205に固定することにより、移動側筒部215は固定側筒部205に対して位置決めされる。これにより、処置具51は確実に位置決め固定される。
[効果]
このように締結部245が締結によって先端部215bを固定側筒部205に固定することにより、移動側筒部215を固定側筒部205に対して位置決めでき、処置具51を確実に位置決め固定できる。締結部245によって、移動側筒部215の固定位置、言い換えると処置具51の固定位置を自在に調整できる。
第1の実施形態と第1の変形例とを考慮すると、締結部245は、固定側筒部205と移動側筒部215との一方が他方の外側に配設された状態において、外側に配設されている一方に嵌め込まれ、外部から一方を他方に締結することとなる。
[第3の変形例]
以下に図4を参照して、本実施形態の第3の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
図4に示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205の基端面と外周面とを含む固定側筒部205の基端部205cを覆う。第1の弾性部材220は、基端部205cをキャップするキャップ部材として機能する。
移動側筒部215の先端部215bは、第1の弾性部材220に引っ掛かるように、固定側筒部205に向かって折れ曲がっている。第1の弾性部材220は伸縮性を有しており、第1の弾性部材220の外周面はテーパ形状となっており図4の紙面上において上方から下方に向かって広っている。第1の密着部221の外径寸法と第1の非密着部223の外径寸法とは固定側筒部205の外径よりも大きく、第1の密着部221の外径寸法は移動側筒部215の内径と略同一であり、第1の非密着部223の外径寸法は移動側筒部215の内径よりも小さい。移動側筒部215の先端部215bは、例えば薄肉などによって移動側筒部215の径方向に可動し、移動側筒部215の径方向において押し広げられる。このため、移動側筒部215が第1の弾性部材220を収納するように、先端部215bが第1の弾性部材220を挿通可能となっている。移動側筒部215が第1の弾性部材220を収納した状態で、移動側筒部215の先端部215bが上方に移動し第1の弾性部材220に引っ掛かることによって、固定側筒部205に対する移動側筒部215の抜けが防止される。
[効果]
本変形例では、第1の弾性部材220を容易に固定側筒部205に着脱できる。本変形例では、第1の弾性部材220によって、固定側筒部205に対する移動側筒部215の抜けを防止できる。
なお本変形例は、第1の実施形態における第2の弾性部材230に適用できる。
[第4の変形例]
以下に図5を参照して、本実施形態の第4の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
[液密確保部材251]
補助具100は、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保する液密確保部材251を有する。液密確保部材251は、移動側筒部215の移動に伴い、移動側筒部215の軸方向に沿って伸縮する伸縮性を有する。液密確保部材251は、例えばゴムである。このような液密確保部材251は、例えば蛇腹状を有する。液密確保部材251は、固定側筒部205の全周を囲うように、固定側筒部205の軸方向に沿って配設される。液密確保部材251は、筒状、例えば円筒形状を有する。このため、固定側筒部205は、液密確保部材251に挿入される。液密確保部材251の一端部は移動側筒部215の先端部215bに液密固定されており、液密確保部材251の他端部は固定側筒部205の基端部205cにおけるベース部材310の端面に液密固定される。
[効果]
本変形例では、液密確保部材251によって、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保できる。液密確保部材の伸縮量は、移動側筒部215の移動量、言い換えると処置具51の進退移動量を規定してもよい。これにより本変形例では、液密確保部材251が最大に伸びた際及び最小に縮んだ際に、液密確保部材251によって、処置具51を位置決め固定できる。
なお液密確保部材251は、第1の実施形態では、移動側筒部215の全周を囲うように、移動側筒部215の軸方向に沿って配設される。このため、移動側筒部215は、液密確保部材251に挿入される。例えば、液密確保部材251の一端部は移動側筒部215の基端部215cに配設される係合部材600に液密固定されており、液密確保部材251の他端部は固定側筒部205の先端部205bまたは基端部205cに液密固定される。
[第5の変形例]
以下に図6を参照して、本実施形態の第5の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態の第4の変形例とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。
[構成]
[液密確保部材251]
図6に示すように、液密確保部材251は、移動側筒部215によって覆われるように、固定側筒部205の基端面に載置される。液密確保部材251は、移動側筒部215の移動に伴い移動側筒部215の中心軸215a方向に沿って伸縮する伸縮性と、吸水性とを有する。このような液密確保部材251は、例えばスポンジのような部材によって形成される。液密確保部材251は、処置具51が液密確保部材251を挿通するように、筒形状、例えば円筒形状を有する。
[効果]
本変形例では、液密確保部材251によって、固定側筒部205と移動側筒部215との間の液密を確保できる。
なお液密確保部材251は、第1の実施形態では、第1の孔311と移動側筒部215とに連通するように、固定側筒部205に収納される。
[第6の変形例]
以下に図7を参照して、本実施形態の第6の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。
[構成]
[処置具挿入口部側液密確保部材(以下、液密確保部材253と称する)]
図7に示すように、本変形例では、口金部36が第2の孔315に取り付けられている。この場合、補助具100は、第2の孔315と口金部36との間の液密が確保されるように、口金部36と第2の孔315との間に配設される液密確保部材253を有する。液密確保部材253は、口金部36の平面状の端面と、この端面に対向する第2の孔315の底面部と、第2の孔315の内周面とに密着する。
液密確保部材253は、例えば中空形状を有する。液密確保部材253は、例えばリング形状を有する。液密確保部材253は、口金部36と第2の孔315とに連通するように配設される。液密確保部材253は、例えば、伸縮性を有するゴムまたは樹脂などによって形成される。
[作用]
口金部36が第2の孔315に嵌め込まれた際、液密確保部材253は口金部36と第2の孔315とによって圧縮される。これにより、液密確保部材253は、口金部36の平面状の端面と、この端面に対向する第2の孔315の底面部と、第2の孔315の内周面とに密着する。この密着によって、第2の孔315と口金部36との間の液密が確保される。
[効果]
本変形例では、液密確保部材253によって、確実に第2の孔315と口金部36との間の液密を確保できる。これにより、本変形例では、液体がベースユニット300と口金部36との間から漏出することを確実に防止できる。
[第7の変形例]
以下に、本実施形態の第7の変形例について説明する。本変形例では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお説明の便宜上、第1の変形例を用いて説明する。第1の変形例では第1の弾性部材220の断面は例えば台形形状となっているが、これに限定する必要はない。本変形例では、第1の弾性部材220の断面の形状の変形例について説明する。なお本変形例で説明する内容は、第2の弾性部材230の形状についても有効である。
第1の弾性部材220の外周面がテーパ面を有していれば、第1の弾性部材220の断面は例えば図8Aに示すように三角形形状または図8Bに示すようにL字形状であってもよい。第1の密着部221と第1の非密着部223とは、図8Cに示すように互いに対して別体であってもよい。図8Dに示すように、第1の非密着部223は、第1の非密着部223の外周面に形成される外周溝部225aを有してもよい。
第1の弾性部材220の断面が例えば台形形状となっている場合、図8Eに示すように第1の非密着部223は、第1の非密着部223の外周面に形成され、第1の弾性部材220の径方向において外周面から外部に凸設されている凸部225bを有してもよい。凸部225bは、第1の非密着部223と同体である。凸部225bは、例えば曲面形状を有してもよい。
第1の弾性部材220の断面が例えば略台形形状となっている場合、図8Fに示すように第1の弾性部材220の外周面は、凸状の曲面部225cとして形成されてもよいし、図8Gに示すように凹状の曲面部225cとして形成されてもよい。
[第2の実施形態]
以下に図面を参照して、第2の実施形態について説明する。本実施形態では第1の実施形態とは異なる点のみ記載する。なお図示の明瞭化のために、図9Aにおいて口金部36と鉗子栓部36aとの図示を省略し、図9Dにおいて口金部36の図示を省略するように、一部の図面では、図示の明瞭化のために、部材の一部の図示を省略している。
[補助具100]
図9Aと図9Dとに示すように、補助具100は、ベースユニット110と、固定ユニット130と、進退ユニット150と、延出部170と、長尺部180とを有する。
[ベースユニット110]
図9Aと図9Dとに示すように、ベースユニット110は、処置具挿入口部35aを中心に処置具挿入部35と把持部33と折れ止め部31とに着脱自在に取り付けられる。図9Aと図9Dとに示すように、ベースユニット110は、平板状のベース部材111と、U字形状のベース部材112とを有する。ベースユニット110は、ベース部材112を介してベース部材111を支持する支持部材113と、支持部材113から挿入部20側に延出している延出部材115とを有する。
図9Aと図9Dとに示すように、ベース部材111とベース部材112とは、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、処置具挿入口部35a側に配設される。
図9Aに示すように、支持部材113は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、把持部33の側方に配設される。
図9Aに示すように、延出部材115は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、折れ止め部31の側方に配設される。
[ベース部材111]
図9Aと図9Dとに示すように、ベース部材111は、処置具挿入口部35aの平面に対して平行に配設される。ベース部材111は、例えば、図示しないビスによってベース部材112を介して支持部材113に固定される。
図9Dに示すように、ベース部材111は、ベース部材111の裏面側である一端部111aと、ベース部材111の表面側である他端部111bとを有する。ベース部材111は、一端部111aから他端部111bに向かってベース部材111を貫通し、後述するガイド連結部材155の一端部155aが嵌合した状態で処置具51が挿通する挿通孔111cを有する。ベース部材111は、一端部111aから他端部111bに向かってベース部材111を貫通し、後述する固定筒部材190cが嵌合する嵌合孔111hを有する。
図9Dに示すように、挿通孔111cは、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、処置具挿入口部35aと対向する。このとき、挿通孔111cの中心軸111dは、処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設される。
図9Dに示すように、挿通孔111cは、ベース部材111の他端部111b側に配設され、ガイド連結部材155の一端部155aと嵌合する嵌合部111eを有する。挿通孔111cは、ベース部材111の一端部111a側に配設され、嵌合部111eと連通し、ガイド連結部材155から突出した処置具51が処置具挿入口部35aに挿入されるように挿通する挿通部111fを有する。
挿通部111fの直径は、嵌合部111eの直径よりも小さい。挿通部111fの中心軸は、嵌合部111eの中心軸と同軸上に配設される。一端部111aは、鉗子栓部36aと密着しており、鉗子栓部36aとは液密を確保される。
図9Dに示すように、嵌合孔111hは、挿通孔111cの側方に配設されており、ベースユニット110の平面方向において挿通孔111cに対してずれて配設される。嵌合孔111hの中心軸は、ベース部材111の平面方向において、挿通孔111cの中心軸111dと平行に配設される。嵌合孔111hに嵌合する固定筒部材190cにおいて、固定筒部材190cには延出部170が固定筒部材190cの中心軸に沿って挿通する。この場合、嵌合孔111hは、延出部170が挿入され、長尺部180が長手軸方向に沿って進退移動する際に延出部170が挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動するように延出部170をガイドするガイド孔部として機能する。
[ベース部材112]
図9Dに示すように、ベース部材112は、挿通孔111cの中心軸111d方向において支持部材113とベース部材111との間に介在する。ベース部材112は、例えば図示しないビスによって、ベース部材111と支持部材113とに固定される。
ベース部材112の内周面は、処置具挿入部35の中心軸35eの軸回りに沿ってU字状に配設される。
[支持部材113]
図9Aに示すように、支持部材113は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、例えば処置具挿入部35を挟み込むことによって支持部材113を含むベースユニット110の位置ずれを防止する位置ずれ防止部113cを有する。図9Aに示すように、位置ずれ防止部113cは、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際、支持部材113が把持部33の側方に配設され、延出部材115が折れ止め部31の側方に配設され、挿通孔111cが処置具挿入口部35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110の位置ずれを防止する。位置ずれ防止部113cは、支持部材113の側面に配設されている。位置ずれ防止部113cの内周面は、処置具挿入部35の外周面の形状に沿って形成されており、例えばU字形状を有しており、処置具挿入部35の外周面に当接する。
[延出部材115]
図9Aに示すように、延出部材115は、例えば、棒状部材である。延出部材115は、支持部材113と一体である。延出部材115の中心軸は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に、折れ止め部31の中心軸31aに対して平行に配設される。
[固定ユニット130]
図9Aに示すように、固定ユニット130は、挿通孔111cが処置具挿入口部35aと対向し、挿通孔111cの中心軸111dが処置具挿入口部35aの中心軸35cと同軸上に配設されるように、ベースユニット110を内視鏡10に固定する。固定ユニット130は、ベースユニット110に配設される。
図9Aと図9Dとに示すように、固定ユニット130は、補助具100が内視鏡10に取り付けられる際に例えば把持部33に巻き付くことによって支持部材113を把持部33に固定する固定部133を有する。固定ユニット130は、例えば折れ止め部31を挟み込むことによって延出部材115を含むベースユニット110の位置ずれを防止する位置ずれ防止部135を有する。なお固定ユニット130は、前記したベース部材112を含んでいてもよい。
[固定部133]
図9Aに示すように、固定部133は、位置ずれ防止部113cが把持部33に当接した後に、把持部33に巻き付く。固定部133は、例えばU字形状の帯状部材である。固定部133の一端部は、例えば、ネジ部261cによって、支持部材113の一方の側面に着脱自在に固定される。固定部133の図示しない他端部は、例えば、図示しないネジ部によって、支持部材113の他方の側面に着脱自在に固定される。
[位置ずれ防止部135]
図9Aに示すように、位置ずれ防止部135は、折れ止め部31の中心軸31a方向に対して直交する方向に沿って配設される。位置ずれ防止部135は、例えばネジ部261bによって延出部材115に固定される。位置ずれ防止部135は、例えば略Y字形状を有する。位置ずれ防止部135の内周面は、折れ止め部31の外周面の形状に沿うように形成されており、折れ止め部31の中心軸31aの軸回りに沿って配設される。内周面は、例えばU字形状を有しており、折れ止め部31の外周面に当接する。位置ずれ防止部135は、位置ずれ防止部113cが把持部33に当接すると同時に、折れ止め部31に当接する。
[進退ユニット150]
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、長尺部180が進退移動することに連動して処置具51が進退移動するように、長尺部180と処置具51とを互いに対して連結する。このため進退ユニット150は、ベースユニット110に対向して配設されており、処置具51が挿通孔111cに挿入されるように処置具51の基端部51bを保持する。進退ユニット150は、進退ユニット150がベースユニット110に対して挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動することによって、処置具51を処置具51の中心軸方向に進退移動させる。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、ベース部材111に並設され、延出部170に連結され、ベースユニット110に対して挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動する平板状のベース部材151を有する。進退ユニット150は、挿通孔111cに対して同軸上に配設されるようにベース部材151に連結され、処置具51が挿通することによって処置具51をガイドする筒状のガイド部材153を有する。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、挿通孔111cに対して同軸上に配設され、ガイド部材153と連通し、ベース部材151の進退移動に伴いガイド部材153に挿入されるように挿通孔111cと連結する筒状のガイド連結部材155を有する。ガイド連結部材155は、挿通孔111cの中心軸111d方向においてガイド連結部材155を挿通する処置具51をベースユニット110とベース部材151との間にてガイドする。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、進退ユニット150は、ガイド部材153に配設され、処置具51がガイド部材153と連結するように処置具51の基端部51bを保持する保持部157と、ベース部材151の進退移動を規制する規制部材159とを有する。
[ベース部材151]
図9Cと図9Dとに示すように、ベース部材151は、ベース部材111が挿通孔111cの中心軸111d方向においてベース部材151と処置具挿入部35との間に介在するように、配設される。つまりベース部材151は、ベース部材111よりも処置具挿入口部35aから離れて配設される。
図9Dに示すように、ベース部材151は、長尺部180に連結される延出部170に連結される。
これにより、図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、長尺部180が長尺部180の長手軸方向に沿って前進することによって、ベース部材151は延出部170を介して長尺部180によって引っ張られる。そしてベース部材151は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って前進し、ベース部材111に近づく。これにより処置具51は前進する。処置具51が前進した位置は、ベース部材151がベース部材111に近づく位置と、長尺部180が前進した位置とに対応する。
図9Aと図9Bと図9Cと図9Dとに示すように、長尺部180が長尺部180の長手軸方向に沿って後退することによって、ベース部材151は延出部170を介して長尺部180によって押し戻される。そしてベース部材151は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って後退し、ベース部材111から離れる。これにより処置具51は後退する。処置具51が後退した位置は、ベース部材151がベース部材111から離れた位置と長尺部180が後退した位置とに対応する。
ベース部材151の進退移動量は、長尺部180の進退移動量に対応し、処置具51の進退移動量に対応する。これら進退移動量は、互いに同一の大きさである。これら進退移動量の最大値は、挿通孔111cの中心軸111d方向において後述する長開口部159cの長さに該当する。最大値は、処置具51によって処置される部位の大きさに対応し、所望な値を有する。最大値は、例えば、30mmとなっている。
図9Dに示すように、ベース部材151は、ベース部材151の裏面側であり他端部111bと対向する一端部151aと、ベース部材151の表面側である他端部151bとを有する。ベース部材151は、一端部151aから他端部151bに向かってベース部材151を貫通し、挿通孔111cと対向して配設され、ガイド部材153の一端部153aが嵌合する嵌合孔151cを有する。ベース部材151は、一端部151aから他端部151bに向かってベース部材151を貫通し、嵌合孔111hと対向して配設され、延出部170の他端部170bが嵌合する嵌合孔151hを有する。
[ガイド部材153]
ガイド部材153は、第1の実施形態における移動側筒部215として機能する。
図9Cと図9Dとに示すように、ガイド部材153は、ベース部材151の平面方向に対して垂直に配設される。ガイド部材153は、処置具挿入口部35aから離れるようにベース部材151に立設される。ガイド部材153は、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向に沿って配設される。ガイド部材153は、処置具挿入口部35aと同軸上に配設される。
図9Cと図9Dとに示すように、ガイド部材153は、ガイド部材153がベース部材151に連結されているため、ベース部材151と共に挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動する。ガイド部材153の内径は、ガイド連結部材155の外径と略同一である。
このため、図9Cと図9Dとに示すように、前記したようにベース部材151がベース部材111に近づくように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って前進する際、ガイド部材153は、ガイド連結部材155がガイド部材153に挿入され、ガイド部材153がガイド連結部材155を覆うように、前進する。
図9Cと図9Dとに示すように、前記したようにベース部材151がベース部材111から離れるように挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って後退する際、ガイド部材153は、ガイド連結部材155がガイド部材153から抜去されるように、後退する。
図9Dに示すように、ガイド部材153は、嵌合孔151cと嵌合する一端部153aと、保持部157が配設される他端部153bとを有する。一端部153aは、例えば、ネジ部261iによってベース部材151に固定される。
[ガイド連結部材155]
ガイド連結部材155は、第1の実施形態における固定側筒部205として機能する。
図9Cと図9Dとに示すように、ガイド連結部材155は、ガイド部材153から突出する処置具51が挿通する筒部材として形成される。ガイド連結部材155は、ベース部材111の平面方向とベース部材151の平面方向とに対して垂直に配設される。ガイド連結部材155は、ベース部材111に立設される。ガイド連結部材155は、処置具挿入口部35aの中心軸35c方向に沿って配設される。ガイド連結部材155は、処置具挿入口部35aと同軸上に配設される。
図9Cと図9Dとに示すように、ガイド連結部材155は、液密が確保された状態で嵌合部111eと密着して嵌合する一端部155aと、ガイド部材153の一端部153aに挿入される他端部155bとを有する。一端部155aは、例えば、ネジ部261eによってベース部材111に固定される。
ガイド部材153がベース部材151と共に挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動する際、ガイド連結部材155は、ガイド部材153を移動しガイド部材153に挿入または抜去される。このときガイド連結部材155は、ガイド部材153が挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動するように、ガイド部材153をガイドする。
[保持部157]
保持部157は、第1の実施形態における係合部材600として機能する。
図9Cと図9Dとに示すように、保持部157は、処置具51が挿通し、ガイド部材153の他端部153bに挿入される筒部157aと、筒部157aの端部に載置され、処置具51が挿通する固定部材157cとを有する。保持部157は、筒部157aと固定部材157cとを覆うキャップとして機能し、筒部157aに係合し、固定部材157cを締め付ける締め付け部157bを有する。
締め付け部157bは、締め付け部157bの軸回りに回転することによって筒部157aに係合する、そして締め付け部157bは、固定部材157cを締め付け、締め付けによって固定部材157cを圧縮する。固定部材157cは、圧縮によって処置具51の基端部51bと密着する。これにより、処置具51は、保持部157とガイド部材153とベース部材151と延出部170と長尺部180と一体となる。固定部材157cは、伸縮自在な例えばゴムなどによって形成される。
よって、図9Cと図9Dとに示すように、前記したように、ベース部材151がベース部材111に近づくことで、保持部157によって保持されている処置具51は前進する。
図9Cと図9Dとに示すように、前記したように、ベース部材151がベース部材111から離れることで、保持部157によって保持されている処置具51は後退する。
[規制部材159]
図9Cに示すように、規制部材159は、例えばT字形状を有する。T字の一片159aは、ベース部材111の側面に例えばネジ部261fによって固定される。T字の他片159bは、長開口部159cを有する。長開口部159cは、他片159bの長手軸に沿って配設されており、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って配設される。長開口部159cは、他片159bの厚み方向において、他片159bを貫通している。長開口部159cには、ベース部材151の側面に固定されるネジ部261iが貫通している。長開口部159cの一方の縁部159dは、ベース部材151が前進した際に、ベース部材151がベース部材111と当接する位置に配設される。
ネジ部261iが長開口部159cに沿って移動することで、ベース部材151が挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って進退移動する。ベース部材151が進退移動する際、ネジ部261iが長開口部159cの縁部159d,159eに当接することで、ベース部材151の進退移動は規制される。
[延出部170]
図9Cと図9Dとに示すように、延出部170は、挿通孔111cの中心軸111d方向に沿って配設されており、処置具51に対してベースユニット110の平面方向においてずれて配設される。延出部170は、進退ユニット150に連結されており、ベースユニット110を貫通するように進退ユニット150からベースユニット110に向かって延出している。このような延出部170は、例えば、棒部材である。延出部170は、ベース部材111の平面方向において、ガイド連結部材155と並設される。延出部170は、固定筒部材190cに挿入され、ベース部材151の進退移動に伴い固定筒部材190cを挿通する一端部170aと、嵌合孔151hと嵌合する他端部170bとを有する。他端部170bは、例えばピン状部材261jによってベース部材151に固定される。
[長尺部180]
図9Aと図9Dとに示すように、長尺部180は、処置具挿入部35から挿入部20の先端部側までの長さを有した状態で処置具挿入部35から挿入部20の先端部側まで配設される。長尺部180は、長手軸を有する。長尺部180は、延出部170に連結される。長尺部180は、長尺部180が長手軸方向に沿って進退移動することによって、延出部170を介して進退ユニット150を進退移動させる。
長尺部180は、例えば、可撓性を有する細長い剛体である。このような長尺部180は、軸方向において固く、径方向において柔らかい素線によって形成される。図9Dに示すように、長尺部180は、延出部170と同軸上に配設される。長尺部180は、図9Aに示すように、処置具挿入部35から可撓管部25まで配設される。
図9Aに示すように、長尺部180は、長尺部180が操作部30側から先端硬質部21側に引っ張られることによって、長尺部180の長手軸方向に沿って前進する。これにより長尺部180は、延出部170を介してベース部材151をベース部材111に近づけ、処置具51を前進させる。
図9Aに示すように、長尺部180は、長尺部180が先端硬質部21側から操作部30側に押し戻されることによって、長尺部180の長手軸方向に沿って後退する。これにより長尺部180は、延出部170を介してベース部材151をベース部材111から離し、処置具51を後退させる。
図9Aと図9Dとに示すように、長尺部180は、延出部170の一端部170aに連結される基端部180aと、後述する長尺ガイド部材190の先端部190bから突出する先端部と、先端部に配設され、長尺部180を進退移動操作する長尺操作部180cとを有する。長尺操作部180cは、例えば、術者によって保持されるつまみとして機能する。
[長尺ガイド部材190]
図9Aと図9Bとに示すように、補助具100は、長尺部180が挿通することによって長尺部180をガイドする長尺ガイド部材190を有する。長尺ガイド部材190は、長尺部180が挿通する細長い筒部材として形成される。長尺ガイド部材190は、長尺部180よりも短い。長尺部180ガイドは、処置具挿入部35から可撓管部25まで配設される。長尺ガイド部材190は、可撓性を有する。
長尺ガイド部材190は、基端部190aと、長尺操作部180cを含む長尺部180の先端部が突出する先端部190bとを有する。
図9Dに示すように、長尺ガイド部材190は、長尺ガイド部材190の基端部190aに配設される固定筒部材190cを有する。固定筒部材190cは、延出部170が固定筒部材190cに挿入されるように、ベースユニット110に固定される。固定筒部材190cは、長尺ガイド部材190をベースユニット110に固定する。固定筒部材190cは、基端部190aに挿入されて基端部190aに固定され、嵌合孔111hに挿入されて嵌合孔111hに嵌合する。延出部170は、固定筒部材190cに挿入され、ベース部材151の進退移動に伴い固定筒部材190cを挿通する。
図9Aと図9Bとに示すように、長尺ガイド部材190は、先端部190bに配設される指挿通部190dを有する。術者が長尺ガイド部材190を含む長尺部180を把持し長尺操作部180cをつまむ状態で、長尺操作部180cをつまむ術者の手の指は、指挿通部190dを挿通する。指挿通部190dは、リング形状の帯状部材である。
[第1の弾性部材220と第2の弾性部材230]
本実施形態では、図9Dに示すように、第1の弾性部材220は、固定側筒部205として機能するガイド連結部材155に配設される。第1の弾性部材220は、中空形状を有する。第1の弾性部材220は、例えばリング形状を有する。
図9Dに示すように、第2の弾性部材230は、移動側筒部215として機能するガイド部材153に配設される。第2の弾性部材230は、中空形状を有する。第2の弾性部材230は、例えばリング形状を有する。
本実施形態では、前記したような第1の実施形態とは異なるタイプの補助具100であっても、図9Eに示すように補助具100が用いられる場合において第1の実施形態と略同様の効果を得ることができる。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。

Claims (11)

  1. 固定側筒部を有し、前記固定側筒部が内視鏡の処置具挿入口部に連通するように前記処置具挿入口部に液密状態で取り付けられる固定部材と、
    処置具が挿通し固定される移動側筒部を有し、前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入されるまたは前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される移動部材であって、前記移動側筒部が前記固定側筒部の中心軸方向に沿って前記固定側筒部に対して進退移動する移動部材と、
    前記固定側筒部と前記移動側筒部との間の液密を確保するように前記固定側筒部と前記移動側筒部との間に配設されて前記固定側筒部の周面に且つ前記固定側筒部と略同軸上に固定される弾性部材と、
    を具備し、
    前記弾性部材は、前記移動側筒部の周面に部分的に密着する、前記弾性部材の厚み方向において径が異なる環状の形状である進退補助具。
  2. 前記移動側筒部は、前記固定側筒部と同軸上に配設される請求項1に記載の進退補助具。
  3. 前記弾性部材は、
    前記移動側筒部の前記周面と対向する前記弾性部材の周面に配設され、前記移動側筒部の前記周面に密着する密着部と、
    前記弾性部材の前記周面に配設され、前記弾性部材の径方向において前記移動側筒部の前記周面とは密着しない非密着部と、
    を有し、
    前記密着部は、前記非密着部よりも前記処置具挿入口部側に配設され、
    前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入される場合、前記密着部の内径は、前記非密着部の内径よりも小さく、
    前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される場合、前記密着部の外径は、前記非密着部の外径よりも大きい請求項1に記載の進退補助具。
  4. 前記固定側筒部と前記移動側筒部との間で前記弾性部材と異なる位置に配設され、前記固定側筒部と前記移動側筒部との間の液密を確保する他の弾性部材を具備し、
    前記他の弾性部材は、前記固定側筒部の前記周面または前記移動側筒部の前記周面に固定され、厚み方向において径が異なる、状の形状である請求項1に記載の進退補助具。
  5. 前記他の弾性部材は、前記移動側筒部の前記周面において前記移動側筒部と略同軸上に固定されるとともに、前記固定側筒部の前記周面に部分的に密着する請求項4に記載の進退補助具。
  6. 前記他の弾性部材は、
    前記固定側筒部の前記周面と対向する前記他の弾性部材の周面に配設され、前記固定側筒部の前記周面に密着する密着部と、
    前記他の弾性部材の前記周面に配設され、前記他の弾性部材の径方向において前記固定側筒部の前記周面とは密着しない非密着部と、
    を有し、
    前記非密着部は、前記密着部よりも前記処置具挿入口部側に配設され、
    前記移動側筒部が前記固定側筒部に挿入される場合、前記密着部の外径は、前記非密着部の外径よりも大きく、
    前記固定側筒部が前記移動側筒部に挿入される場合、前記密着部の内径は、前記非密着部の内径よりも小さい請求項に記載の進退補助具。
  7. 前記移動側筒部を挿通する前記処置具が前記移動側筒部と共に移動するように前記処置具を前記移動側筒部に係合する係合部材を具備する請求項1に記載の進退補助具。
  8. 前記固定側筒部の中心軸とは異なる軸を有し、前記軸回りに回転する回転部と、
    前記回転部の回転力を前記移動側筒部の進退力に変換し、前記進退力を前記移動部材に伝達することで前記移動部材を進退移動させる進退機構と、
    を具備する請求項1に記載の進退補助具。
  9. 前記移動側筒部が前記固定側筒部に対して前記固定側筒部の中心軸の軸回りに回転することを規制する回転規制部を具備する請求項1に記載の進退補助具。
  10. 請求項1に記載の進退補助具が取り付けられる内視鏡。
  11. 請求項1に記載の進退補助具と、
    前記進退補助具が取り付けられる内視鏡と、
    前記内視鏡に挿入され、前記進退補助具によって進退移動を補助される処置具と、
    を具備する内視鏡システム。
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