JP2003220016A - 内視鏡の回転管結合構造 - Google Patents

内視鏡の回転管結合構造

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JP2003220016A JP2002019466A JP2002019466A JP2003220016A JP 2003220016 A JP2003220016 A JP 2003220016A JP 2002019466 A JP2002019466 A JP 2002019466A JP 2002019466 A JP2002019466 A JP 2002019466A JP 2003220016 A JP2003220016 A JP 2003220016A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単でメンテナンスが容易な、製品寿
命の長い内視鏡の回転管結合構造を得る。 【構成】 内視鏡外面に開口する処置具挿入口に設けた
筒状の口金突起;両端に開口を有し、一方の開口から口
金突起を挿脱可能で該口金突起に固定される固定筒;該
固定筒の他方の開口に挿脱可能で、軸線を中心として回
転自在に固定筒に支持される回転管;該回転管を固定筒
への挿入状態で抜け止めする抜止機構;固定筒に挿脱可
能で、抜止機構により抜け止められた回転管と口金突起
のそれぞれの先端部により挟着されて弾性変形し固定筒
の内周面に密着する弾性リング;を備え、この弾性リン
グによって、固定筒と口金突起の間を液密に塞ぎ、かつ
回転管に回転方向の摩擦抵抗を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内視鏡の回転管結合構造に関す
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】内視鏡の使用態様として、
処置具挿通チャンネルを介して送液と処置具の挿入を同
時に行う場合がある。例えば、臓器を膨張させた状態に
保ちつつ処置具を使用する場合、生理食塩水などを送液
しながら処置具を扱う。このような場合、処置具挿通チ
ャンネルの入口部には、2つ以上の開口を有するアダプ
タ管が装着され、このアダプタ管の一つの開口から送液
を行い、別の開口から処置具を挿入する。
【0003】この種のアダプタ管は一般に、軸線方向に
向かう管路と該軸線方向管路と交差する側方(径方向)
への管路を有するT字状をなしており、特に側方管路の
向きを調整して操作性を良くするために、処置具挿通チ
ャンネルの入口部に対して軸線を中心として回転可能に
装着される。一方、回転位置を決めた後でアダプタ管が
不用意に回転してしまうと、却って操作性を損なうこと
になるので、適度なフリクションを与えるブレーキ構造
が必要とされる。さらには、処置具挿通チャンネルの入
口部とアダプタ管の間は、アダプタ管のいずれの回転位
置でも液密性を保つ必要がある。このような条件によ
り、内視鏡における回転可能なアダプタ管の結合構造は
複雑になりがちであった。また、液密性を得るために組
立時にねじ部などを接着してしまうため、洗浄作業など
に際してアダプタ管の分解が難しく、さらに摩耗により
ブレーキ部材の機能が低下した場合等には、実質的に回
転管ユニット全体の交換が必要とされる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、構造が簡単でメンテナンスや
ブレーキ部材の交換といった作業が容易な、製品寿命の
長い内視鏡の回転管結合構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【発明の概要】本発明の内視鏡の回転管結合構造は、内
視鏡外面に開口する処置具挿入口に設けた筒状の口金突
起;両端に開口を有し、一方の開口から口金突起を挿脱
可能で該口金突起に固定される固定筒;この固定筒の他
方の開口に挿脱可能で、軸線を中心として回転自在に固
定筒に支持される回転管;回転管を固定筒への挿入状態
で抜け止めする抜止機構;固定筒に挿脱可能で、抜止機
構により抜け止められた回転管と口金突起のそれぞれの
先端部により挟着されて弾性変形し固定筒の内周面に密
着する弾性リング;を備え、この弾性リングによって、
固定筒と口金突起の間を液密に塞ぎ、かつ回転管に回転
方向の摩擦抵抗を付与することを特徴としている。
【0006】固定筒には、互いに反対方向に向き、該固
定筒への挿入状態における口金突起と回転管の先端部の
間隔を決める一対の挿入規制面を形成するとよい。さら
に、固定筒に、弾性リングの挿入位置を決める別の挿入
規制面を形成してもよい。
【0007】回転管の外周面に形成した周方向溝に支持
され、自由状態で回転管の外周面から突出し弾性変形に
より該周方向溝に収納可能なスナップリングと、このス
ナップリングが係合可能な固定筒の内周面の周方向溝と
によって抜止機構を構成するとよい。
【0008】固定筒は、固定筒の内周面と口金突起の外
周面に形成したねじ螺合部によって口金突起に固定する
ことができる。
【0009】前記弾性リングとは別に、回転管の外周面
に、固定筒の内周面との間を液密に塞ぐOリングを備え
ていることが好ましい。
【0010】例えば回転管は、軸線方向への貫通管路
と、該貫通管路から径方向に延出した分岐管路とを有す
るT字状管である。
【0011】
【発明の実施の形態】本実施形態は、医療用の電子内視
鏡に本発明を適用したものである。図1に示す内視鏡
は、内視鏡操作者が把持する把持操作部11、観察対象
内に挿入される挿入部12、該挿入部12と把持操作部
11を接続する連結部13を有している。挿入部12
は、先端部12a、湾曲操作可能な湾曲部12b、及び
可撓性を有する可撓管部12cからなる。把持操作部1
1からはユニバーサルチューブ14が延出されており、
ユニバーサルチューブ14の端部は、図示しないプロセ
ッサに対して着脱可能となっている。連結部13には、
処置具挿通チャンネル15の入口部を構成する処置具挿
入口突起16が設けられている。図1に示すように、処
置具挿通チャンネル15は挿入部12内の全長に亘り配
設され、その出口部が先端部12aに開口している。
【0012】図2に示すように、処置具挿入口突起16
には口金突起20が設けられている。口金突起20は、
処置具挿通チャンネル15に連通する開口部を有する筒
状をなし、先端部に径方向外方に向けて突出する一対の
螺合突起(ねじ螺合部)21、軸線方向の途中位置に環
状の挿入規制段部22が形成されている。口金突起20
は、非使用時には図1に示す鉗子栓19によって閉じら
れる。
【0013】処置具を単独で使用する場合、この口金突
起20から処置具を挿脱自在に挿通することが可能であ
る。一方、処置具と同時に処置具挿通チャンネル15を
通して送液も行う場合には、図2及び図3に示す、入口
部を2つ有する二股状のアダプタを用いる。この二股ア
ダプタは、口金突起20に固定される中空の固定筒2
6、該固定筒26に挿脱可能でかつ挿入時には回転自在
に支持される中空の回転筒27、及び固定筒26内にお
いて回転筒27と口金突起20の間に位置する弾性リン
グ28を備えている。回転筒27はステンレス等の金属
で形成されて強度か確保されており、固定筒26は、回
転筒27と口金突起20を電気的に絶縁するために非導
電性の合成樹脂で形成されている。
【0014】固定筒26は軸線方向に向けて貫通孔が形
成されており、該貫通孔に対し、一方の開口(図2の右
手側の開口)から口金突起20を挿入することができ
る。固定筒26の内周面には二条ねじ(ねじ螺合部)3
0が形成されており、この二条ねじ30に螺合突起21
を螺合させることによって、固定筒26は口金突起20
に固定される。また、固定筒26の内周面には、軸線方
向に位置を異ならせて環状をなす3つの挿入規制面3
1、32及び33が形成されている。このうち挿入規制
面31は、挿入規制面32及び挿入規制面33とは反対
方向に向いており、螺合突起21に二条ねじ30を螺合
させたときに、挿入規制面31が挿入規制段部22に係
合することによって、口金突起20に対する固定筒26
のねじ込み位置を規制する。言い換えれば、挿入規制面
33と挿入規制段部22は、固定筒26内への口金突起
20の最大挿入量を決める。
【0015】固定筒26の挿入規制面32と挿入規制面
33は、口金突起20が挿入される側とは反対方向の開
口(図2の左手側の開口)に向いており、該開口から奥
側に位置する挿入規制面32が小径で、手前側に位置す
る挿入規制面33が大径となっている。この挿入規制面
32と挿入規制面33の間には、一様な内径の小径円筒
内面部34が形成され、挿入規制面33より開口側に
は、該小径円筒内面部34よりも大径の大径円筒内面部
35が形成されている。さらに、大径円筒内面部35に
は、周方向に向けてスナップリング係合溝36が形成さ
れている。
【0016】回転筒27は、軸線方向への貫通管路39
と、該貫通管路39の途中位置から径方向に向けて突出
する分岐管路40を有する略T字形状をなしており、貫
通管路39の一端部と分岐管路40の先端部にそれぞれ
口金突起41、42が形成されている。口金突起41、
42はそれぞれ処置具挿入口突起16側の口金突起20
と同様の構造であり、先端部に各一対の螺合突起43、
44が突設され、軸線方向の途中位置に挿入規制段部2
2と同様の挿入規制段部45、46が設けられている。
よって、処置具挿入口突起16の口金突起20と同様
に、回転筒27の口金突起41や口金突起42に対し
て、鉗子などの処置具を挿脱したり、送液用のシリンジ
等を着脱することができる。
【0017】回転筒27の貫通管路39において口金突
起41と反対側の端部には、スナップリング係合溝36
側の開口から固定筒26内に挿入可能な小径挿入部50
が形成されている。小径挿入部50の外径サイズは、小
径円筒内面部34の内径よりも大きく大径円筒内面部3
5の内径より小さく、その先端部が挿入規制面33に当
接する位置まで固定筒26内に挿入することができる。
小径挿入部50の外周面には、周方向へのOリング保持
溝51とスナップリング保持溝52が、軸線方向に位置
を異ならせて形成されており、Oリング保持溝51には
Oリング53が嵌まり、スナップリング保持溝52には
スナップリング54が嵌まっている。スナップリング5
4は、径方向に弾性変形可能であり、自由状態のスナッ
プリング54の外径は大径円筒内面部35の外径よりも
大きい。つまり、自由状態ではスナップリング54の外
縁部が小径挿入部50の外周面から若干突出している。
また、Oリング53は、弾性と非通水性を兼ね備えたゴ
ムなどの材料で形成されており、スナップリング54と
同様に、自由状態の外径が小径挿入部50の外径よりも
大きく、その外縁部が小径挿入部50の外周面から若干
突出している。
【0018】弾性リング28は、小径円筒内面部34の
内径サイズに対応する外径の環状体であり、弾性と非通
水性を兼ね備えた、例えばシリコンゴムのような材料で
形成されている。弾性リング28は、スナップリング係
合溝36側の開口から固定筒26に挿脱可能であり、一
対のリング端面60、61のうち一方のリング端面60
が挿入規制面32に当接することにより挿入が規制され
る。このリング端面60には、挿入規制面32の内径サ
イズよりも小径の口金当接環部62が突設されている
【0019】以上の各部からなる二股アダプタは、次の
ように処置具挿入口突起16へ着脱される。まず、固定
筒26内に弾性リング28を挿入する。弾性リング28
は、口金当接環部62側を先に向けて、スナップリング
係合溝36が形成された開口側から固定筒26内に挿入
され、リング端面60が挿入規制面32に当接すると弾
性リング28の挿入が規制される。この状態で、弾性リ
ング28の口金当接環部62は、挿入規制面32よりも
奥側(図2ないし図4中の右手側)に突出している。続
いて、回転筒27の小径挿入部50を固定筒26内に挿
入する。この挿入時には、小径挿入部50の外周面より
大径であるOリング53とスナップリング54は、大径
円筒内面部35に当接して内径方向に弾性変形される。
小径挿入部50は、その先端部が挿入規制面33に当接
するまで挿入可能であり、該規制位置まで挿入される
と、小径挿入部50に設けたスナップリング54の位置
がスナップリング係合溝36に対応する。すると、大径
円筒内面部35によって内径方向に押し込まれていたス
ナップリング54が復元し、スナップリング係合溝36
に係合する。このスナップリング54とスナップリング
係合溝36の係合関係によって、固定筒26に対して回
転筒27が抜け止めされる。一方、Oリング53は、内
径方向へ弾性変形された状態が続いて大径円筒内面部3
5とスナップリング保持溝52とに密着し、小径挿入部
50と固定筒26の間を液密に塞ぐ。
【0020】以上のように組み立てた二股アダプタは、
固定筒26に形成した二条ねじ30を螺合突起21を螺
合させることによって口金突起20に装着される。前述
したように、固定筒26は、挿入規制段部22が挿入規
制面31に当接するまでねじ込むことができる。当該位
置までねじ込むと、口金突起20の先端部が固定筒26
内において図4に示す位置まで挿入され、弾性リング2
8の口金当接環部62に当て付く。
【0021】なお、以上の手順では先に二股アダプタを
組み立ててから口金突起20に装着するものとしたが、
先に固定筒26を口金突起20に装着し、該固定筒26
に対して弾性リング28と回転筒27を順に組み付けて
いく順序でもよい。
【0022】二股アダプタを口金突起20に取り付けた
状態が図3及び図4である。弾性変形可能な弾性リング
28は、その自由状態が図4に二点鎖線で示す形状にな
っており、口金突起20と回転筒27(小径挿入部5
0)に挟着されて同図に実線で示す状態に弾性変形して
いる。より詳細には、弾性リング28におけるリング端
面60とリング端面61の間の幅(厚み)は、自由状態
では小径円筒内面部34の軸線方向長さよりも若干長く
なっており、リング端面61は挿入規制面33よりも若
干開口側(図4の左手側)に突出している。そのため、
挿入規制面33に当て付くまで小径挿入部50を挿入す
ると、リング端面61が該小径挿入部50に押し込まれ
て弾性リング28が圧縮される。また弾性リング28の
自由状態では、口金当接環部62の先端部は、口金突起
20の先端部と干渉する位置まで突出されている。その
ため、口金突起20に対して固定筒26を最大に(挿入
規制段部22が挿入規制面31に当接するまで)ねじ込
んだ状態では、口金突起20の先端部によって押し込ま
れて弾性リング28が圧縮される。こうして口金突起2
0と回転筒27に挟着されて圧縮された弾性リング28
は、その外縁部が小径円筒内面部34に密着し、処置具
挿入口突起16(口金突起20)と二股アダプタ(特に
固定筒26)の接続部分が液密に保たれる。
【0023】回転筒27は、小径挿入部50を固定筒2
6に挿入した状態で、貫通管路39の軸線X(図2)を
中心として回転可能に支持される。ここで、小径挿入部
50の先端部には圧縮された弾性リング28が復元しよ
うとする力、すなわち回転筒27を固定筒26から押し
出す方向の力が作用しており、一方で小径挿入部50
は、スナップリング54とスナップリング係合溝36の
係合関係によって該押し出し方向には移動しないように
抜け止めされている。そのため、小径挿入部50の先端
部と弾性リング28との間にフリクション(摩擦力)が
作用し、回転筒27の回転には抵抗がかかる。このフリ
クションは、操作者が回転筒27を任意に回転させるこ
とが可能であるが、手を離した状態では回転筒27が不
用意に回転しない程度に設定されており、弾性リング2
8の厚みや材質などによって調整することができる。
【0024】処置具挿入口突起16に装着した状態の回
転筒27に対しては、例えば口金突起41に鉗子などの
処置具を挿入し、同時に口金突起42側から送液を行う
ことができる。このとき、必要に応じて回転筒27を回
転させて分岐管路40の角度位置を調整し、口金突起4
2へ接続する送液管の延出方向を任意に変化させること
ができる。調整した角度位置は、特別なロック操作を行
うことなく、前述した弾性リング28のブレーキ作用に
よって維持される。
【0025】二股アダプタは、二条ねじ30と螺合突起
21の螺合を解除することにより、口金突起20から取
り外すことができる。さらに二股アダプタを分解するに
は、回転筒27を固定筒26から抜き取る方向へ一定以
上の力を加えると、該回転筒27を抜け止めていたスナ
ップリング54が弾性的に縮径されて、回転筒27が抜
き取られる。回転筒27が抜き取られると、その奥に位
置する弾性リング28も固定筒26から取り外すことが
可能になる。
【0026】以上で説明した本実施形態の回転管着脱構
造によれば、弾性リング28が、二股アダプタと口金突
起20の間を液密にさせるシール材と、回転筒27の不
用意な回転を規制するブレーキ部材としての機能を兼ね
備えているため部品点数が少なく構造が簡単である。そ
して、スナップ留めされている回転筒27を固定筒26
から取り外すのみで弾性リング28の着脱が可能になる
ため、摩耗した弾性リング28の交換作業や、弾性リン
グ28を含めた二股アダプタ全体のメンテナンスを極め
て容易に行うことができる。
【0027】本発明実施形態との比較のため、従来の回
転管着脱構造の一例を図5に示す。T字状の回転筒10
1とOリング保持環102は、互いの先端部付近がねじ
螺合部103によって結合されており、Oリング保持環
102の外周面が回転支持環104の内周面に回動可能
に嵌まっている。回転支持環104は、ねじ螺合部10
6を介してその外側の接続環105と結合されており、
このねじ螺合部106に同時に螺合可能なロックリング
107によって、Oリング保持環102(及び回転筒1
01)は回転支持環104から抜け止められている。回
転支持環104は回転筒101の先端部と対向する環状
の底面部108を有し、さらに該底面部108から中空
筒状のテーパ突起109が突設されている。テーパ突起
109の外周面は、先端側にいくほど外径の小さくなる
円錐状のテーパ外周面110として形成されている。ま
た、テーパ突起109の外周側には、ねじ螺合部111
を介して前述の接続環105に固定された二条ねじ環1
12が位置している。二条ねじ環112の内周面には二
条ねじ113が形成されている。
【0028】一方、内視鏡側には、中空筒状のルアー口
金突起114が突設されている。ルアー口金突起114
の外面側には二条ねじ113に螺合可能な一対の径方向
突起115が形成され、内面側には、テーパ外周面11
0に対応する円錐状のテーパ内周面116が形成されて
いる。
【0029】回転筒101をルアー口金突起114に取
り付けるときには、径方向突起115を二条ねじ113
に螺合させ、ルアー口金突起114内にテーパ突起10
9を挿入する。ルアー口金突起114と二条ねじ環11
2が最奥まで螺合されると、互いに円錐状をなすテーパ
外周面110とテーパ内周面116が密着し、両テーパ
面間が液密に塞がれる。同時に、テーパ突起109の内
部空間を介して、回転筒101側の管路とルアー口金突
起114側の管路が連通し、回転筒101の2つの入口
部から処置具挿通チャンネル内に処置具を挿入したり、
送液を行うことが可能になる。
【0030】この装着状態で、回転筒101とOリング
保持環102の結合体は、回転支持環104に対して軸
線Xを中心として回動可能となっており、Oリング保持
環102の前後端にはその回動位置ずれを防ぐための環
状のブレーキ部材120、121が設けられている。ブ
レーキ部材120、121はそれぞれゴムや樹脂で形成
されている。前方のブレーキ部材120は、回転可能な
回転筒101及びOリング保持環102の各先端部と回
転しない底面部108との間に挟着されており、摩擦抵
抗によって回転筒101及びOリング保持環102の結
合体の回転に抵抗を加える。一方、ブレーキ部材121
は、回転可能なOリング保持環102と回転しないロッ
クリング107の間に挟着されており、摩擦抵抗によっ
てOリング保持環102と回転筒101の結合体の回転
に抵抗を加える。
【0031】本発明実施形態と同様に図5の二股アダプ
タでは、接続部材(回転支持環104、テーパ突起10
9など)とルアー口金突起114の間、及び該接続部材
と回転筒101の間は、それぞれが液密に塞がれている
必要がある。ここで、前者の液密性はテーパ外周面11
0とテーパ内周面116の密着によって得ている。一
方、先に説明したように、本発明実施形態ではブレーキ
部材120に相当する弾性リング28によってさらに液
密性も確保しているため、テーパ突起109のような部
材は不要であり、構造が簡単である。
【0032】また、図5では、接続部材(回転支持環1
04、テーパ突起109など)と回転筒101の間を液
密にするためにOリング125が設けられているが、さ
らにねじ螺合部103、106及び111からの液漏れ
も防ぐ必要があるため、これらのねじ螺合部は組立時に
液密性の接着剤で固定される。また、図5の二股アダプ
タは、ルアー口金突起114への着脱の際に、二条ねじ
113と径方向突起115の螺合または螺合解除のため
に接続環105を回転させるが、この回転操作時の緩み
止めのため、ねじ螺合部106、111にも接着剤を塗
布する。ところで、図5から分かるように、各ねじ螺合
部を接着してしまうと、回転筒101と接続部材の分解
が不可能になってしまい、内部の洗浄や、ブレーキ部材
120、121の交換といったメンテナンスが難しくな
る。そのため、ブレーキ部材120、121が摩耗して
ブレーキ機能を果たさなくなったときには、分解不能な
回転管ユニット全体を新品と交換しなければならなず、
無駄が多い。これに対し、前述した本発明の実施形態で
は、こうした接着部分は不要であり、固定筒26に対し
て回転筒27を容易に脱着できるため、弾性リング28
の交換や洗浄などの作業を容易に行える。
【0033】但し、本発明は図示実施形態に限定される
ものではない。例えば、実施形態の説明では、二股状の
アダプタを処置具挿入と送液に用いるものとしたが、そ
の用途は異なるものでもよい。
【0034】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、構造が簡単でメンテナンスやブレーキ部材の交換と
いった作業が容易な、製品寿命の長い内視鏡の回転管結
合構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】処置具挿入口突起を有する内視鏡の外観図であ
る。
【図2】本発明による回転管結合構造の一実施形態を示
す、口金突起と二股アダプタの分解状態の断面図であ
る。
【図3】図2の二股アダプタを口金突起に装着した状態
の断面図である。
【図4】図3のアダプタ装着状態における弾性リング付
近を拡大した断面図である。
【図5】従来の回転管結合構造の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 把持操作部 12 挿入部 13 連結部 15 処置具挿通チャンネル 16 処置具挿入口突起 19 鉗子栓 20 口金突起 21 螺合突起(ねじ螺合部) 26 固定筒 27 回転筒 28 弾性リング 30 二条ねじ(ねじ螺合部) 31 32 33 挿入規制面 34 小径円筒内面部 35 大径円筒内面部 36 スナップリング係合溝 39 貫通管路 40 分岐管路 41 42 口金突起 43 44 螺合突起 45 46 挿入規制段部 50 小径挿入部 51 Oリング保持溝 52 スナップリング保持溝 53 Oリング 54 スナップリング 60 61 リング端面 62 口金当接環部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡外面に開口する処置具挿入口に設
    けた筒状の口金突起;両端に開口を有し、一方の開口か
    ら前記口金突起を挿脱可能で該口金突起に固定される固
    定筒;該固定筒の他方の開口に挿脱可能で、軸線を中心
    として回転自在に固定筒に支持される回転管;該回転管
    を固定筒への挿入状態で抜け止めする抜止機構;前記固
    定筒に挿脱可能で、前記抜止機構により抜け止められた
    回転管と前記口金突起のそれぞれの先端部により挟着さ
    れて弾性変形し固定筒の内周面に密着する弾性リング;
    を備え、前記弾性リングによって、前記固定筒と口金突
    起の間を液密に塞ぎ、かつ前記回転管に回転方向の摩擦
    抵抗を付与することを特徴とする内視鏡の回転管結合構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転管結合構造におい
    て、前記固定筒は、互いに反対方向に向き、該固定筒へ
    の挿入状態における前記口金突起と前記回転管の先端部
    の間隔を決める一対の挿入規制面を有している内視鏡の
    回転管結合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の回転管結合構造におい
    て、前記固定筒はさらに、前記弾性リングの挿入位置を
    決める別の挿入規制面を有している内視鏡の回転管結合
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    回転管結合構造において、前記抜止機構は、 前記回転管の外周面に形成した周方向溝に支持され、自
    由状態で回転管の外周面から突出し、弾性変形により該
    周方向溝に収納可能なスナップリング;及び前記固定筒
    の内周面に形成した、前記スナップリングが係合可能な
    周方向溝;を備えている内視鏡の回転管結合構造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    回転管結合構造において、前記固定筒は、該固定筒の内
    周面と前記口金突起の外周面に形成したねじ螺合部によ
    って口金突起に固定される内視鏡の回転管結合構造。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    回転管結合構造において、前記回転管の外周面に、前記
    固定筒の内周面との間を液密に塞ぐ、前記弾性リングと
    は別のOリングを備えている内視鏡の回転管結合構造。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項記載の
    回転管結合構造において、前記回転管は、軸線方向への
    貫通管路と該貫通管路から径方向に延出した分岐管路と
    を有するT字状管である内視鏡の回転管結合構造。
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