JP6094758B2 - 部品供給装置 - Google Patents
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これは、部品を収納するチャンバと、収納された部品を複数の磁石で吸着して取り出す回転ローラと、取り出された部品を各磁石から切り離して整列させる(供給通路に案内する)ためのガイドとを備えてなるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の部品供給装置において、前記切り欠き部が形成されて幅狭になった前記整列ガイドの下流端に連結され、この下流端に達した部品を1個ずつ通過させる下り傾斜のガイドパイプを備えることを特徴とする。
図1〜図4は、各々本発明の一実施形態に係る部品供給装置(本発明装置)の全体構成図で、図1は正面図、図2は左側面図、図3は右側面図、図4は平面図である。図5は、図4中のV−V線断面矢視拡大図で、要部のみを取り出して示す。図6は、図5中の回転ドラムの外周面360°の展開図である。図7は、図4中の要部(主にガイド部分)の拡大図である。
これら図1〜図7、特に図5から分かるように、本発明装置は、ホッパ11から投入され、チャンバ1内に収納された線状の部品2を取り出し、整列させて装置外部に供給する部品供給装置であって、回転ローラ3と中継ガイド4と整列ガイド5とを備える。
ここで、線状の部品2とは、ピン状、棒状、柱状、筒状等のほぼ直線状の部品、本実施形態ではノックピンを指す。この部品2は後述する磁石6で吸着され得る材質、例えば鉄材、鋼材等の鉄系の材質からなる。
この場合、6個の磁石6は、回転ローラ3の外周面に同回転ローラ3の軸方向及び周方向でずれた位置に設けられている(図6参照)。このように、回転ローラ3の外周面に対して複数(6個)の磁石6を分散配設したのは、チャンバ1内に収納された部品2の磁石6による吸着、取り出しを満遍なく効率的に行い、また、後述するように、整列ガイド5上への部品2の落下を時間的及び位置的に分散させるためである。
各磁石6は、回転ローラ3の外周面から突出させないために埋設されている。また各磁石6は、基本的には電磁石、永久磁石の種類を問わないが、構成や取扱いの簡易化等を考慮して永久磁石が用いられている。
本実施形態において、中継ガイド4は、回転ローラ3外周の磁石6に吸着されてチャンバ1とは反対側に運ばれてきた部品2を回転ローラ3の回転により同回転ローラ3外周の磁石6から掻き取るようにして切り離し、整列ガイド5に向けて滑動落下可能に形成されている。具体的には、中継ガイド4は、一端が回転ローラ3外周面に僅かな間隔(少なくとも部品2の短手方向の寸法よりも小さな寸法)を置いて対向し、他端が整列ガイド5の回転ローラ3側の端部上方又は同端部上方よりも整列ガイド5中央側に若干寄った位置まで延出する、下り傾斜の板体からなる。この中継ガイド4の両側部には、同中継ガイド4からの部品2の落下を防止する側壁7が配設されている。
この整列ガイド5の上流側には側板8が添設されている。この側板8は、中継ガイド4を滑動落下してきた部品2を整列ガイド5の底部側に導くため等に役立つ。
また整列ガイド5の下流側には、部品2が上下に重なって流れてきた場合に上側の部品2が同整列ガイド5から自重で落下して排除されるように、跳ねだし用の切り欠き部5aが形成されている。
このガイドパイプ9は、整列ガイド5の下流端に達した部品2を1個ずつ通過させる下り傾斜のパイプであり、部品2の短手方向の寸法(ノックピン最大径)よりもやや大きい内径を有する。したがって、このガイドパイプ9の入口部分でも、部品2が上下に重なって流れきた場合の上側の部品2の排除が可能である。
なお、ガイドパイプ9による部品2の供給先(次工程)は、上記ノックピン自動圧入機に限定されないことは勿論である。
図4中の41は、ホッパ11への投入時にこぼれ落ちたり、整列ガイド5から排除された部品2の受け皿で、図1〜図3では図示が省略されている。
図5に示すように、チャンバ1内には、ホッパ11から投入された多数の部品2がその向きに制約なく収納されている。
この状態から、回転ローラ3が、図5中、反時計方向(矢印51参照)に回転すると、同回転ローラ3外周に分散配設された磁石6に吸着された部品2がチャンバ1側とは反対側に運ばれる。部品2が中継ガイド4位置に達すると、同部品2は中継ガイド4の一端(図5中、右端)により掻き取られるようにして回転ローラ3外周の磁石6から切り離され、中継ガイド4上を滑動し、その他端(図5中、左端)から整列ガイド5上に落下する。
部品2の、回転ローラ3外周の磁石6からの切り離し、整列ガイド5上への落下は、図6に示すように、磁石6が回転ローラ3の軸方向及び周方向でずれた位置に分散して配設されているので、時間的にも位置的にも分散される(集中しない)。
整列ガイド5上へ落下した部品2は、整列ガイド5の下り傾斜によって自重で下流方向に流れ落ちる(図7中、矢印72参照)。ここで、整列ガイド5は横断面ほぼU字形をなす樋状に形成されているので、部品2は、その長手方向が整列ガイド5の延出方向に向くように作用を受けながら流れ落ちる。すなわち部品2は、中継ガイド4からの整列ガイド5上への落下から、整列ガイド5における下流方向への流れ落ちに亘って、各部品2の長手方向が整列ガイド5の延出方向に揃って向けられる作用を受け、整列される。
ガイドパイプ9の内径は、部品2の短手方向の寸法(ノックピン最大径)よりもやや大きい程度なので、このガイドパイプ9の入口部分でも、部品2が上下に重なって流れきた場合の上側の部品2の排除が可能である。
すなわち、チャンバ1内に収納された部品2を吸着する複数(6個)の磁石6を、回転ローラ3の外周面に同回転ローラ3の軸方向及び周方向でずれた位置に設けたので、チャンバ1内に収納された部品2の磁石6による吸着、取り出しを満遍なく効率的に行い得る。また、整列ガイド5上への部品2の落下を時間的及び位置的に分散させ得る。したがって、中継ガイド4や整列ガイド5の入口部分において部品2が詰まることを防止できる。
また整列ガイド5を、横断面ほぼU字形で、一方向に下り傾斜して延出形成させると共に、下流側には部品2が上下に重なって流れてきた場合に、上側の部品2を自重で落下させる切り欠き部5aを形成した。したがって、確実に整列された部品2を装置外部へ円滑かつ容易に供給でき、部品供給先(次工程)における部品2の詰りを抑制できる。
更に本実施形態では、部品2を1個ずつ通過させるガイドパイプ9を整列ガイド5の下流端に連結したので、このガイドパイプ9を部品供給先(次工程)における部品供給用ガイドパイプに使用でき、しかも、部品2の整列を更に確実に行える。
Claims (2)
- チャンバ内に収納された線状の部品を、回転ローラの外周面に設けられた複数の磁石に吸着させて取り出し、取り出した部品をガイドによって各磁石から切り離し整列させて装置外部に供給する部品供給装置であって、
前記複数の磁石は、前記回転ローラの外周面にその回転ローラの軸方向及び周方向でずれた位置に設けられており、
前記ガイドは、前記複数の磁石に吸着されて取り出された部品を各磁石から切り離して滑動させる中継ガイドと、この中継ガイドを滑動した部品を受け、その部品を各々長手方向に向けて整列させる整列ガイドとを備えてなり、
前記整列ガイドは、横断面ほぼU字形であって一方向に下り傾斜して延出形成されると共に、下流側には前記部品が重なって流れた場合の上側部品の跳ねだし用の切り欠き部が形成されてなることを特徴とする部品供給装置。 - 前記切り欠き部が形成されて幅狭になった前記整列ガイドの下流端に連結され、この下流端に達した部品を1個ずつ通過させる下り傾斜のガイドパイプを備えることを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
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JP2013198353A JP6094758B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 部品供給装置 |
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JP2013198353A JP6094758B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 部品供給装置 |
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Family Applications (1)
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