JP6093520B2 - 接触面を止水する止水構造及び止水方法、並びに止水構造に用いられる止水材 - Google Patents

接触面を止水する止水構造及び止水方法、並びに止水構造に用いられる止水材 Download PDF

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Description

本発明は、鋼製セグメントの端面など、非多孔性下地面同士を接触させた際の漏水を防止する止水構造、止水方法、及び、止水材に関する。
鋼製セグメントで構築されたシールドトンネルを切り開き、他の構造物と連結することが行われている。例えば、特許文献1には、コンクリート構体の頂版に、鋼製セグメントにおける上部切除先端部を接合した地中構造物が記載されている。
鋼製セグメントでは、セグメント同士の接合面からの漏水を防止するため、種々の対策が採られている。例えば、接合面にシール材を設けて水の浸入を抑制したり、セグメント周囲の地盤を改良したりしている。また、RCセグメントでは、アクリル系止水材、エポキシ系止水材、或いは、発泡性ウレタン系止水材を止水箇所に充填することも行われている。
特開2002−309895号公報
シールド工法の大深度化に伴い、最近では、シールドトンネルのセグメントを高水圧下で切り開き、他の構造物と接続することを余儀なくされている。この場合、シールドトンネルを高水圧下で切り開かなければならず、止水性の確保が問題となる。前述したように、セグメント同士の接合面には漏水が生じ易い。特に、高水圧下においてはそれが顕著であり、十分な対策が求められている。
ここで、高水圧下では僅かな隙間からでも水が浸入してしまう。このため、接合面にシール材を設けただけでは、接合面とシール材の僅かな隙間から水が浸入してしまう虞がある。また、セグメント周囲の地盤を改良した場合、長期間に亘って止水効果を得ることは難しい。
さらに、RCセグメントで用いられている止水材を鋼製セグメントの止水材に転用することも考えられる。しかし、アクリル系止水材は、水に接触すると膨潤する性質を有しており、高水圧下では強度不足となる虞があった。エポキシ系止水材は、流水の存在下では硬化し難いという問題点があった。
発泡性ウレタン系止水材は、発泡しつつ硬化するものである。多孔性のコンクリートや地盤であれば、発泡によって生じた気体を細孔内に取り込むことができ、必要な止水性が得られる。しかしながら、鋼製セグメントの接合面といった非多孔性の下地面では、ウレタン内の気泡が下地面に取り込まれることなく残ってしまう。このため、気泡同士が繋がって水みちを形成し、止水性が損なわれてしまうという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、鋼製セグメントの接合面といった非多孔性の下地面に対して、高水圧下でも必要な止水性を得ることにある。
前記目的を達成するため、本発明は、互いに接触する接触面同士の隙間に止水材を充填し、充填された前記止水材を硬化させることにより、前記接触面同士を止水する止水構造であって、前記接触面の少なくとも一方を非多孔性下地面とし、前記止水材として、水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材を用いることを特徴とする。
また、本発明は、互いに接触する接触面同士の隙間に止水材を充填し、充填された前記止水材を硬化させることにより、前記接触面同士を止水する止水方法であって、前記接触面の少なくとも一方が非多孔性下地面であり、前記止水材が、水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材であることを特徴とする。
また、本発明は、少なくとも一方の面が非多孔性下地面とされた接触面同士の隙間に充填され、前記隙間で硬化することで前記接触面同士を止水する止水材であって、水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材で構成されていることを特徴とする。
これらの発明では、互いに接触する接触面同士の隙間に充填される止水材として、水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材を用いている。このため、少なくとも一方の接触面が非多孔性下地面とされていても、気泡が発生しない、あるいは発生したとしても非常に微量なので気泡同士が繋がることなく独立した状態で存在する。これにより、水みちが形成されず、非多孔性の下地面に対して高水圧下でも必要な止水性を得ることができる。
前述の止水構造において、前記非多孔性下地面が鋼製セグメントの端面であることが好ましい。この発明では、高水圧下の地盤に構築されるシールドトンネルにおいて、鋼製セグメント同士の接合面に対して十分な止水性を確保できる。
前述の止水方法において、前記非多孔性下地面が鋼製セグメントの端面であり、前記止水材を、前記鋼製セグメントの端面における背面側から注入することが好ましい。この発明では、接合面を無理に押し拡げたり、切削したりすることなく止水材を注入できるので、高い止水性が得られる。
本発明によれば、鋼製セグメントの接合面といった非多孔性の下地面に対して、高水圧下でも必要な止水性を得ることができる。
試験対象の止水材の性状と試験結果を示す図である。 (a)は、止水材Dの水分濃度と発泡倍率の関係を説明する図である。(b)は、常温での収縮率を説明する図である。(c)は、70℃での収縮率を説明する図である。 試験に用いた供試体を説明する写真である。 供試体のシール溝にシール材を装着している状態を説明する写真である。 シール材を装着した供試体同士を重ね合わせる様子を説明する写真である。 止水材を注入している様子を説明する写真である。 水を所定圧力で供給している様子を説明する写真である。 止水材Aの試験後供試体の分割状態を示す写真である。 充填された止水材Aの表面状態を拡大して示す写真である。 止水材Bの試験後供試体の分割状態を示す写真である。 充填された止水材Bの表面状態を拡大して示す写真である。 止水材Dの試験後供試体の分割状態を示す写真である。 充填された止水材Dの表面状態を拡大して示す写真である。 充填された止水材Eの表面状態を拡大して示す写真である。 地下構造物を説明する断面図である。 鋼製シールドトンネルを説明する斜視図である。 端面にシール材を取り付けた鋼製セグメントを説明する斜視図である。 地下水の浸入経路を説明する図である。 鋼製セグメントの端面部分を拡大して示す断面図である。 鋼製セグメントの端面部分を拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、止水材による止水性の確認試験について説明する。この確認試験では、鋼製セグメントの主桁を模擬した供試体を用い、複数種類の止水材を供試体に充填して硬化させた。そして、設計水圧に相当する圧力で水を供給し、漏水の有無を確認した。以下、詳細に説明する。
確認試験に使用された止水材の性状を図1に示す。この確認試験では、止水材A〜Eからなる5種類の止水材を試験対象にした。これらの止水材A〜Eは何れもウレタン樹脂系の止水材である。そして、止水材A〜Dの4種類は疎水性であり、止水材Eは親水性である。
止水材A〜Dはそれぞれ発泡倍率が段階的に異なっている。ここで、発泡倍率とは、発泡前後の密度の比(発泡前密度ρ/発泡後密度ρf)を意味する。そして、発泡条件によって発泡状態が変動することから、発泡倍率は幅を持った値となる。
止水材Aは、最も発泡倍率が高い止水材であり、その発泡倍率は30〜50倍(中央値40倍)である。止水材Bは2番目に発泡倍率が高い止水材であり、その発泡倍率は8〜14倍(中央値11倍)である。止水材Cは発泡倍率が3番目の止水材であり、その発泡倍率は1.0〜1.5倍(中央値1.25倍)である。そして、これらの止水材A〜Cが比較例となっている。
止水材Dは、4種類の疎水性ウレタン系止水材のうち、最も発泡倍率が低い止水材であり、その発泡倍率は1.00〜1.05倍(中央値1.025倍)である。前述の止水材Cが「微発泡」に分類されているのに対し、この止水材Dは「無発泡」に分類される点で相違する。
なお、親水性の止水材Eに関し、その発泡倍率は1.1〜1.5倍(中央値1.3倍)である。この発泡倍率は、止水材Cと同程度であることから、止水材Eも「微発泡」に分類される。そして、止水材Eも、止水材A〜Cと同様に比較例となっている。
硬化機構に関し、疎水性である止水材A〜Dについては、硬化に水分を必要とする「水分硬化」となっている。一方、親水性の止水材Eに関しては、樹脂濃度が10%以上になると含水ゲルを形成して硬化する性質を有している。硬化速度に関しては、止水材A〜Cが2分〜16分で硬化するのに対し、止水材Dは40分〜70分の時間を要する。一方、止水材Eは30秒〜50秒と極めて短い時間で硬化する。
圧縮強度に関し、止水材B〜Dに関しては、3.2kgf/cm以上と十分な値が得られているが、止水材A,Eに関しては、0.1未満〜1.0kgf/cmと、止水材B〜Dよりも低い値になっている。特に、親水性の止水材Eでは0.1未満と極めて低い値になっている。接着強度に関し、止水材Cが40.0kgf/cmで最も高く、それに次いで止水材Dが12.0kgf/cmになっている。止水材A,B,Eの接着強度が0.8〜7.2kgf/cmであることを考慮すると、止水材Dは十分な接着強度であると考えられる。
外観に関しては、止水材A〜Eの何れも褐色液体である。そして、粘度に関しては、止水材Bが極めて高く、20℃において2000〜3000mPa・sである。他の止水材A,C〜Eは、20℃において50〜350mPa・sと油程度の粘度である。このため、止水材A,C〜Eについては、ポンプ等によって隙間へ注入可能と考えられる。
次に、実施例の止水材Dに関する収縮性の測定結果について説明する。収縮性に関しては、小さいほど良好な止水性を維持できるといえる。この測定では、100mm×100mm×100mmのフォームサンプル作成用の木箱に、各種濃度毎の混合薬液を約500g充填して硬化させ、所定温度で静置し外観の変化や収縮率の変化を確認した。なお、静置温度は、常温と70℃の2通りとし、常温については最大30日間、70℃については最大1週間静置した。
混合薬液の濃度に関し、常温静置品については、止水材D:水を、100/5(水分5%)と100/10(水分10%)の2種類とした。また、70℃静置品については、止水材D:水を、100/1(水分1%)、100/3(水分3%)、100/5(水分5%)及び100/10(水分10%)の4種類とした。そして、これらの混合薬液を木箱に充填した後、手動攪拌によって硬化させた。
常温静置品については、0日、1日間、3日間、7日間、15日間、30日間静置したものを順次木箱から取り出し、表面を削り出して80mm×80mm×40mmの直方体状にして測定に供した。70℃静置品については、0日、1日間、3日間、7日間静置したものを順次木箱から取り出し、同寸法の直方体状にして測定に供した。測定は、発泡倍率と収縮率について行った。
発泡倍率の測定結果を図2(a)に示す。発泡倍率の測定では、液体での比重が1.00であることから、樹脂を切り出して体積と重量を測定し、正確な発泡倍率を算出した。同図に示すように、水分1%の混合薬液の発泡倍率は1.01、水分3%の混合薬液の発泡倍率は1.02、水分5%及び10%の混合薬液の発泡倍率は1.03と、何れも1.05以下の小さな発泡倍率であった。
常温での収縮率の測定結果を図2(b)に、70℃での収縮率の測定結果を図2(c)にそれぞれ示す。常温静置及び70℃静置の何れも、収縮率が95%未満になることはなかった。表面を削り出すことで、最も収縮し易い状態にしたにも拘わらず、収縮率が95%以上であることから、良好な止水性を維持できると考えられた。特に、水分10%の混合薬液では、常温下30日経過時点での収縮が3%以下(収縮率97%以上)であった。
次に、以上の特性を有する止水材Dの組成について説明する。この止水材Dは、ポリオール、有機ポリイソシアネート、配合剤(プレポリマーの硬化剤)等を含有している。
使用可能なポリオールは特に限定されるものではないが、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリアセタールポリオール等を挙げることができる。
ポリエーテルポリオールの具体例としては、水、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエルスリトール、ソルビトール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ペンタンジオール等の多価アルコール類のアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
ここで、多価アルコール類としてジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンを使用することが止水性能の向上の点で好ましい。また、アルキレンオキサイドとしてエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドを挙げることができ、これらの一種または二種以上を付加することができるが、プロピレンオキサイドが好ましい。二種以上付加する場合、ブロック状であってもランダム状であってもよい。この中でも特に平均分子量が100〜50000のものが好ましく、200〜20000のものがさらに好ましく使用できる。
上記ポリエーテルポリオールには、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコールに加え、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールの1種または2種以上から構成される2量体その他の低分子量体も含まれる。この中でも特に平均分子量が100〜50000のものが好ましく、200〜20000のものがさらに好ましく使用できる。
ポリエステルポリオールの具体例として、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン又はトリメチロールプロパン等のポリオールとコハク酸、グルタール酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等の飽和又は不飽和の多価カルボン酸、若しくはこれらの酸無水物との縮合生成物やポリカプロラクトンポリオール等が挙げられる。これらは必要に応じ混合使用することもできる。この中でも特に平均分子量が100〜50000のものが好ましく、200〜20000のものがさらに好ましく使用できる。
さらに分子量が500までの低分子量のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールなどを添加することでより強度のある樹脂ができるが、施工性などの面から、その使用量はポリエーテル全体の30質量%未満であることが好ましい。
有機ポリイソシアネートの具体例としては、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
硬化速度及び経済性より、ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート及びキシレンジイソシアネートから選ばれる1種または2種以上と、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートとの計2種以上の混合イソシアネートを使用することが好ましい。これら以外の有機ポリイソシアネートを併用する際は、この混合イソシアネートを全イソシアネート分の70質量%以上とすることにより、優れた性能を得ることができる。
プレポリマー化は、合成反応装置にポリオールおよび有機ポリイソシアネートを仕込んで撹拌し、60〜160℃で反応させて行なうことが通常である。プレポリマー化の際、必要に応じてモノブチル錫オキサイト、ジブチル錫オキサイト、テトラオクチル錫、ジオクチル錫オキサイト、ジブチル錫ラウリレート、ジオクチル錫ラウリレート等の錫系触媒を使用することができる。
以上のようにして製造されたウレタンプレポリマーが水と反応して硬化体を形成させるための配合剤として使用される化合物としては、主に有機アミンと金属系触媒が使用できる。有機アミンとしては例えばトリエチルアミン、トリメチルアミン、ジメチルミリスチルアミン、ステアリルアミン、ジメチルデシルアミン、N−エチルモルホリン、トリエチレンテトラミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン等のポリアミン類を挙げることができる。また金属系触媒としてはブチルリチウム、ナトリウムメトキサイド、ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ、ジブチルスズラウレート、ジオクチルスズラウレート、ビス(ネオデカエート)スズ等を好ましく挙げることができる。
さらに、本発明の止水材には充填対象の隙間に充分含浸するように、必要に応じて希釈剤を配合することができる。
希釈剤の具体例として、ガンマーブチルラクトン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、2オキソ−4メチル−1、3ジオキソラン、メチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチルまたはこれらの混合物が挙げられる。
次に、確認試験の手順を図3〜図7に基づいて説明する。図3は、試験に用いた供試体11を、接触面側から撮影した写真である。この供試体11は、長方形状の鋼板に、シール溝12やセグメントボルト継手孔13を形成したものであり、鋼製セグメントの主桁を模擬して作製されている。
本実施形態における供試体11は、長辺の長さが1005mm、短辺の長さが394mm、厚さが27mmである。そして、接触面には、主シール溝12aと、副シール溝12bと、連結シール溝12cからなる3本のシール溝12が形成されている。主シール溝12a及び副シール溝12bは、供試体11の長辺方向と平行に、供試体11の全体に亘って形成された一対の溝である。主シール溝12aは、シールドトンネルが構築された際に外周側に位置するシール溝であり、幅32mm、深さ3mmの直線状の溝として形成されている。副シール溝12bは、シールドトンネルが構築された際に内周側に位置するシール溝であり、幅26mm、深さ2mmの直線状の溝として形成されている。連結シール溝12cは、供試体11の短辺方向と平行に、主シール溝12aと副シール溝12bとを連結し、止水材の漏出を防止する実験用の溝であり、主シール溝12aと同じ幅、同じ深さに形成されている。
図4に示すように、これらの主シール溝12a、副シール溝12b、及び、連結シール溝12cには、水膨張性のシール材14が配置される。このシール材14は、水分を吸収して膨張し、シール性を発揮する厚手の帯状部材である。
セグメントボルト継手孔13は、セグメント同士を連結するセグメントボルト15(図6参照)が挿通される孔であり、図3に示すように、本実施形態では直径30mmの貫通孔として形成されている。そして、主シール溝12aよりも内周側(図3の左側)に、この主シール溝12aに沿って4つ、副シール溝12bよりも内周側に、この副シール溝12bに沿って4つ形成されている。なお、図6及び図7に示すように、この供試体11は2枚を1組にして使用するが、一方の供試体11には、止水材注入孔16と水密試験水注入孔17が設けられている。止水材注入孔16は、試験対象の止水材A〜Eを注入するための孔であり、水密試験水注入孔17は、試験用の水を注入するための孔である。そして、これらの注入孔16,17は、不使用時において閉塞プラグPGで閉塞されている。
また、図3に示すように、これらの注入孔16,17はいずれも、接触面における主シール溝12a、副シール溝12b、及び、連結シール溝12cで囲まれた矩形状の内側領域に連通されている。従って、止水材注入孔16から注入された止水材は、この内側領域内を満たして硬化する。
各シール溝12に水膨張性シール材14を配置したならば、供試体11同士を組み立てる。この場合、図5に示すように、接触面同士を向かい合わせにして一対の供試体11,11を位置決めしつつ重ね合わせる。そして、各供試体11を重ね合わせた後、セグメントボルト継手孔13にセグメントボルト15を挿通して締結する。このとき、接触面同士の目開き量(内側領域の隙間)は1mmとした。また、締結後における供試体11の端面(詳しくは連結シール溝12cから遠い短辺側の端面)に対してエポキシコーティングを施し、内側領域からの水等の流出を阻止した。さらに、この内側領域には予め水を充填した。
次に、図6に示すように、各シール材14で区画された内側領域に止水材A〜Eを個別に充填した。充填に際しては、供試体11の端面に設けたエポキシコーティングを部分的に切除し、充填された水を切除部分から排出させた。そして、この切除部分から止水材A〜Eが噴出されるまで充填を行った。止水材A〜Eが噴出されたならば、エポキシコーティングの切除部分を再度閉塞し、止水材A〜Eを24時間養生させた。
止水材A〜Eの養生後、エポキシコーティングを全部切除した。次に、図7に示すように、水密試験水注入孔17にホースを接続し、0.65MPaの水圧を6時間に亘ってかけた。そして、エポキシコーティングの切除部分(供試体11の短辺側端面)からの漏水の有無を確認した。
以下、試験結果について説明する。なお、試験結果の説明に際しては、図1の下段部、及び、図8〜図14を参照する。図1の下段部に示すように、本実施形態では、各止水材A〜Eについて3回の試験を行った。そして、図1の下段部には、上側から順に、1回目の試験結果、2回目の試験結果、3回目の試験結果を記載している。
また、図8は、止水材Aの試験後供試体11の分割状態を示す写真、図9は充填された止水材Aの表面状態を拡大して示す写真である。図10は、止水材Bの試験後供試体11の分割状態を示す写真、図11は、充填された止水材Bの表面状態を拡大して示す写真である。図12は、止水材Dの試験後供試体11の分割状態を示す写真、図13は、充填された止水材Dの表面状態を拡大して示す写真である。図14は、充填された止水材Eの表面状態を拡大して示す写真である。
まず、止水材Aの試験結果について説明する。図1に示すように、止水材Aでは3回の試験のうち、2回の試験で漏水が認められた。そして、これらの漏水は、注水開始から30分経過後に発生した。図8及び図9に示すように、止水材Aでは、微細な気泡が連なって水みちが形成されていることが確認された。注入水は、この水みちを通じて外部に流出したと考えられる。
次に、止水材Bの試験結果について説明する。図1に示すように、止水材Bでも3回の試験のうち、2回の試験で漏水が認められた。そして、これらの漏水は、注水開始から30分経過後に発生した。図10及び図11に示すように、止水材Bでも、微細な気泡が連なって水みちが形成されていることが確認された。従って、注入水は、形成された水みちを通じて外部に流出したと考えられる。
次に、止水材Cの試験結果について説明する。図1に示すように、止水材Cでは、3回の試験のうち、1回の試験で漏水が認められた。そして、この漏水は、注水開始から3時間経過後に発生した。このように、発泡倍率が止水材A,Bよりも低い止水材Cにおいて、止水材A,Bよりも高い止水効果が得られたことからも、止水材A,Bでは多数の気泡が連なって水みちが形成されたことが伺える。なお、シールドトンネル、とりわけ大深度地下に構築されるシールドトンネルにおいては、ひとたび漏水が生じてしまうと、対応が困難である。このため、止水材Cよりも、より止水性の高い止水材が求められる。
次に、止水材Dの試験結果について説明する。図1に示すように、止水材Dでは、3回の試験の全てにおいて漏水は認められなかった。この確認試験では、0.65MPaという高い水圧を6時間の長時間に亘ってかけていることから、この確認試験で漏水が生じないのであれば、現場においても高い止水性が得られると考えられる。
図12に示すように、止水材Dで用いた供試体11では、充填された止水材Dが一方の供試体11と他方の供試体11とに分かれて剥がれていた。このことは、止水材Dと供試体11(接触面)との間に高い接着力が作用していることを示している。また、図13に示すように、止水材Dでは、硬化後において気泡が独立していた。このように、止水材Dでは、内部の気泡が互いに独立しており、水みちを形成しなかったことが、止水性を向上させた要因と考えられる。
次に、止水材Eの試験結果について説明する。図1に示すように、止水材Eでは3回の試験のうち、2回の試験で漏水が認められた。そして、漏水が認められた2回の試験のうちの一方では注水開始から30分後に漏水が認められ、他方では注水開始から3時間後に漏水が認められた。ここで、図14に示すように、止水材Eでは、硬化後における内部の気泡は、止水材A,Bに比べて少なく、水みちは形成されていなかった。しかしながら、止水材Eでは、他の止水材A〜Dに比べて硬化後の弾性が高いことが確認された。このため、高い水圧がかかってしまうと止水材Eは変形し、この変形によって水みちが形成されたものと考えられる。
以上の試験結果より、0.65MPa程度の高い水圧がかかる地中(例えば大深度地下)では、鋼製セグメントで構築されたシールドトンネルの止水材として、無発泡(発泡倍率で1.00〜1.05)である疎水性のウレタン系止水材である止水材Dが好適に用いられることが確認できた。
次に、止水材Dによる止水方法について説明する。ここでは、図15に示す地下構造物を例に挙げて説明する。この地下構造物は、横並びに構築された一対の鋼製シールドトンネル21を、シールドトンネル21同士の間に構築されたRC製の躯体22で連結したものである。このような地下構造物は、例えば地下を通る道路や鉄道に適用される。
この地下構造物を構築するに際しては、図16に示すシールドトンネル21を地下に構築する。このシールドトンネル21は、図17に示す鋼製セグメント23を、リング状に接続するとともに、このリング状部分がトンネルの長手方向に連続するように接続する。
この鋼製セグメント23は、スキンプレート23a、主桁23b、継手板23c、及び、縦リブ23dを有している。スキンプレート23aは、シールドトンネル21の外殻を構成する部材であり、シールドトンネル21の外周にあわせて湾曲された矩形状の鋼板によって作製されている。主桁23bは、スキンプレート23a等から伝達される荷重を負担する部材であり、スキンプレート23aの長辺側両端部に内周側に向けて立設された湾曲形状の鋼板によって作製されている。継手板23cは、鋼製セグメント23同士を周方向に接続するための部材であり、スキンプレート23aの短辺側両端部に内周側に向けて立設された横長長方形状の鋼板によって作製されている。縦リブ23dは、主にシールドジャッキからの反力を受ける部材であり、スキンプレート23aと一対の主桁23bに溶接されている。この縦リブ23dは、スキンプレート23aの短辺と平行な方向に、長辺の方向に複数並んだ状態で設けられている。
主桁23bと継手板23cは縁部で溶接されており、鋼製セグメント23における接触端面を構成する。そして、これらの主桁23b及び継手板23cを囲繞するように、主桁23b及び継手板23cの外側表面に沿ってシール材14が取り付けられている。このシール材14は、スキンプレート23aに近い外側シール材14aと、スキンプレート23aから遠い内側シール材14bとから構成されている。そして、外側シール材14aと内側シール材14bに対応して、主桁23b及び継手板23cには、外側シール溝23eと内側シール溝23fが形成されている。なお、これらのシール溝23e,23fの幅や太さは、止水性試験に用いた供試体11の主シール溝12aや副シール溝12bと同様である。また、鋼製セグメント23では、連結シール溝12cが設けられていない点で、供試体11と相違している。
加えて、図示は省略したが、主桁23b及び継手板23cには、セグメントボルト継手孔が設けられている。例えば、外側シール材14a及び内側シール材14bよりも内周側の位置に、これらのシール材14に沿って、セグメントボルト継手孔が設けられている。さらに、主桁23bと継手板23cの少なくとも一方には、止水材(止水材D)を注入するための止水材注入孔23gが形成されている。この止水材注入孔23gもまた、供試体11のものと同様に、外側シール材14aよりも内周側であって内側シール材14bよりも外周側の位置に、板厚方向を貫通する状態で形成されている。
図18及び図19に矢印で示すように、この地下構造物では、外側シール材14aとスキンプレート23a間のリング継手面、外側シール材14aと内側シール材14b間のリング継手面、及び、スキンプレート23aの表面などから地下水が浸入しやすい。そこで、本実施形態の止水方法では、図20に示すように、シールドトンネル21の構築時において、接合された鋼製セグメント23の端面(詳しくは、外側シール材14aと内側シール材14bとで区画される隙間)に対し、鋼製セグメント23の側面より削孔し、設置した止水材注入孔23gを通じて疎水性の無発泡ウレタン系の止水材を注入する。
この注入作業は、作業の行い易いシールドトンネル21の内部空間で行えるため、作業効率が非常に良好である。また、止水材の注入に際して、鋼製セグメント23の端面同士を無理やり押し広げたり、切削したりしなくてもよい。また、シール材14についても損傷を防止できる。このため、二次的な漏水を防止でき、高い止水性が得られる。
注入された止水材は地下水との接触によって硬化し、硬化後においては気泡が独立した状態で存在するので、水みちが形成されない。このため、図15に示すように、一部の鋼製セグメント23を取り外したり、切断したりしてシールドトンネル21を切り開いても、地下水は鋼製セグメント23の端面を伝わらない。その結果、地下構造物における内部空間への地下水の流入を効果的に抑制できる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
前述の実施形態では、鋼製セグメント23の端面同士(主桁23b同士,継手板23c同士)の止水性を高める場合を例に挙げて説明した。言い換えれば、非多孔性下地面で構成された接触面同士を止水する止水構造について説明した。しかしながら、本発明は、この止水構造に限定されるものではない。少なくとも一方の接触面が非多孔性下地面であればよい。
例えば、コンクリートと鋼製セグメント23が接触する接触面に対して、本発明を適用することができる。また、鋼製セグメント23と地盤とが接触する接触面に対しても、本発明を適用することができる。
また、非多孔性下地面(接触面)に関し、前述の実施形態では鋼板を例示したが、鋼板に限定されるものではない。例えば、ダクタイル鋳鉄で作製されたセグメントであってもよい。
また、止水対象に関し、大深度に構築される地下構造物を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。大深度でなくとも高水圧がかかる地盤内であれば、同様に本発明を適用することができる。加えて、シールドトンネル21以外の構造物であっても、非多孔性下地面の止水を行うものであれば、本発明を適用することができる。
11…供試体,12…シール溝,12a…主シール溝,12b…副シール溝,12c…連結シール溝,13…セグメントボルト継手孔,14…シール材,14a…外側シール材,14b…内側シール材,15…セグメントボルト,16…止水材注入孔,17…水密試験水注入孔,21…シールドトンネル,22…RC製躯体,23…鋼製セグメント,23a…スキンプレート,23b…主桁,23c…継手板,23d…縦リブ,23e…外側シール溝,23f…内側シール溝,23g…止水材注入孔,PG…閉塞プラグ

Claims (5)

  1. 互いに接触する接触面同士の隙間に止水材を充填し、充填された前記止水材を硬化させることにより、前記接触面同士を止水する止水構造であって、
    前記接触面の少なくとも一方を非多孔性下地面とし、
    前記止水材として、水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材を用いることを特徴とする止水構造。
  2. 前記非多孔性下地面が鋼製セグメントの端面であることを特徴とする請求項1に記載の止水構造。
  3. 互いに接触する接触面同士の隙間に止水材を充填し、充填された前記止水材を硬化させることにより、前記接触面同士を止水する止水方法であって、
    前記接触面の少なくとも一方が非多孔性下地面であり、
    前記止水材が、水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材であることを特徴とする止水方法。
  4. 前記非多孔性下地面が鋼製セグメントの端面であり、
    前記止水材を、前記鋼製セグメントの端面における背面側から注入することを特徴とする請求項3に記載の止水方法。
  5. 少なくとも一方の面が非多孔性下地面とされた接触面同士の隙間に充填され、前記隙間で硬化することで前記接触面同士を止水する止水材であって、
    水と接触して硬化体を形成するプレポリマー化された疎水性の無発泡ウレタン系止水材で構成されていることを特徴とする止水材。
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