JP6091229B2 - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
このようにRAWモード記録では、より広ダイナミックレンジな画像をそのまま記録することが可能である反面、ファイルサイズが大きくなることから、連写性能に欠け、記録メディアに記録可能な総枚数が少なくなるという欠点がある。また、JPEGファイルと比較すると現像処理という後工程が必要になるため、即時閲覧性に欠け、また機種ごとに異なった現像処理が必要になるため、互換性に欠けるという問題もある。
各モードの特徴を表1に示す。○は有利な点、×は不利な点、△は中庸を表す。RAW+JPEGモードでは、2つの異なったフォーマットのファイルを記録することになるため、当然ながら1撮影あたりのトータルのファイルサイズも大きくなり、連写性能は一番低下することになる。
図6に流し撮りの撮影状況を示す。601は被写体である移動物体(図示例では自動車)、602は移動物体601の移動方向を示す。603〜605は移動中のディジタルカメラ、606はカメラの移動方向(人力によるスイング動作)を示す。このように移動物体601のスピードに合わせてカメラ自体も移動させる必要があるため、移動物体601を画角内に収める難易度が高い。したがって、一般に流し撮りでは、連写機能により複数画像を取得して、その中から好適な画像を選ぶ方法が採用されることが多い。
特許文献2には、撮像手段の撮像条件を測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて前記撮像条件で前記撮像手段に撮像される画像データが危険であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記撮像手段に撮像される画像データが危険であると判定された場合、複数の記録形式から非現像の記録形式を選択する選択手段とを有する方式が提案されている。
図7において、703は好適な撮影例を示す。それに対して、701は移動物体601の後端部が欠落し、702は前端部が欠落している失敗例である。また、704はカメラの移動速度と移動物体601のスピードとが合致していなかったため、被写体自体がブレてしまった失敗例である。
このように、様々な条件が重なり撮影の歩留まりが悪いため、数多くの撮影枚数が必要で、その中からベストなショットを選択する必要があるのが流し撮り技法の難点である。また、連写することにより多数の撮影画像を取得するため、記録メディアを圧迫するという問題もあった。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態に係るディジタルカメラの構成を示す。
101はCPUであり、ディジタルカメラの全体の制御を司る。104は光学レンズである。103は撮像手段であるイメージセンサであり、光学レンズ104で集光された画像を取得する。102はA/Dコンバータであり、イメージセンサ103で読み取った画素値をディジタル化する。105は画像処理部であり、ディジタル化された画素値に対して、各種の補正や現像処理を行う。
111は記録メディアであり、圧縮データを記録する。具体的にはSDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)カード等が広く使用されている。
ステップS201で、ディジタルカメラは、撮影画像からすべての被写体の検出を行う。
ステップS202で、ディジタルカメラは、撮影画像の画角内にあるすべての被写体を検出するまでステップS201の被写体検出を繰り返し、すべての被写体を検出したら、ステップS203に進む。
ステップS203で、ディジタルカメラは、検出した被写体群の中から、主被写体を確定する。
ステップS204で、ディジタルカメラは、ステップS203において確定した主被写体が画角内に入っているかどうかを評価する。主被写体が画角内に入っている場合、ステップS205に進み、主被写体が画角内に入っていない場合、ステップS206に進む。
ステップS205で、ディジタルカメラは、ステップS203において確定した主被写体のコントラスト値が規定値A以下であるかどうかを判定する。主被写体のコントラスト値が規定値A以下である場合、ステップS207に進み、主被写体のコントラスト値が規定値A以下でない場合、ステップS206に進む。
ステップS206で、ディジタルカメラは、記録フォーマットとしてJPEG方式を選択して、撮影画像の記録を実行する。一方、ステップS207で、ディジタルカメラは、記録フォーマットとしてRAWモード記録を選択して、撮影画像の記録を実行する。
なお、本実施形態では複数の記録フォーマットとしてJPEG方式及びRAWモード記録を説明したが、それに限定されるものではない。複数の記録フォーマットに、ダイナミックレンジが異なる記録フォーマットが含まれていたり、符号化処理において可逆圧縮であるか非可逆圧縮であるかが異なる記録フォーマットが含まれていたりすればよい。
図3に、第2の実施形態に係るディジタルカメラの構成を示す。なお、第1の実施形態に係るディジタルカメラと同等の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
112は流し撮り判定部であり、撮影者が流し撮りによる撮影を行うとしているかどうかを自動的に判定する。流し撮り判定は、具体的にはジャイロセンサーで、撮影間で水平方向の移動を検知すること等で実現可能である。
本実施形態では、流し撮り判定部211で流し撮り撮影の実行中と判定された場合のみ、図2に示す処理を実行する。したがって、流し撮りでないと判定された場合、特に歩留まりが悪いということはありえないので、常時ユーザが設定した記録フォーマットが選択されることになる。
図4に、第3の実施形態に係るディジタルカメラの構成を示す。なお、第2の実施形態に係るディジタルカメラと同等の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
113は画像変倍部であり、撮影画像を縮小することができる。
ここで、規定値Bは、前述した規定値Aと比して、
規定値B≦規定値A
を満たすものとする。したがって、JPEG記録が選択された場合に、適応的にサイズの異なる画像が記録されることになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (10)
- 撮像手段と、
前記撮像手段により得られる撮影画像ごとに所定の評価を行う評価手段と、
前記評価手段での評価結果に応じて、該撮影画像の記録フォーマットを複数の記録フォーマットから選択する制御手段と、
流し撮りであるかどうかを判定する流し撮り判定手段とを備え、
前記制御手段は、前記流し撮り判定手段で流し撮りであると判定した場合に、前記評価手段での評価結果に応じて、該撮影画像の記録フォーマットを前記複数の記録フォーマットから選択することを特徴とする撮像装置。 - 前記評価手段は、撮影画像から主被写体を検出して画角内に入っているかどうかを評価することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記評価手段は、撮影画像から主被写体を検出してコントラストを評価することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記複数の記録フォーマットには、画像のダイナミックレンジが異なる記録フォーマットが含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記複数の記録フォーマットには、符号化処理において可逆圧縮であるか非可逆圧縮であるかが異なる記録フォーマットが含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記複数の記録フォーマットには、JPEG方式、及び前記撮像手段の読み出し画素をそのまま記録するRAWモード記録が含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段によって前記複数の記録フォーマットから所定の記録フォーマットが選択された場合であって、該撮影画像の主被写体のコントラスト値が規定値以下の場合、該撮影画像を縮小して記録することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段により、前記評価手段での評価結果に応じて、該撮影画像の記録フォーマットを複数の記録フォーマットから選択するモードを、ユーザが選択できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 撮像手段を備えた撮像装置の制御方法であって、
流し撮りであるかどうかを判定する流し撮り判定ステップと、
前記撮像手段により得られる撮影画像ごとに所定の評価を行う評価ステップと、
前記流し撮り判定ステップで流し撮りであると判定した場合に、前記評価ステップでの評価結果に応じて、該撮影画像の記録フォーマットを複数の記録フォーマットから選択する制御ステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像手段を備えた撮像装置を制御するためのプログラムであって、
流し撮りであるかどうかを判定する判定処理と、
前記撮像手段により得られる撮影画像ごとに所定の評価を行う評価処理と、
前記判定処理で流し撮りであると判定した場合に、前記評価処理での評価結果に応じて、該撮影画像の記録フォーマットを複数の記録フォーマットから選択する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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