JP6090612B2 - 無線通信システムにおけるハンドオーバ制御方法、中継装置およびターゲットセル選択方法 - Google Patents

無線通信システムにおけるハンドオーバ制御方法、中継装置およびターゲットセル選択方法 Download PDF

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Description

本発明は無線通信システムにおけるハンドオーバ制御技術に係り、特に中継装置におけるハンドオーバのターゲットセル選択方法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、オフィス内あるいはユーザ宅内に設置可能な小型基地局としてHNB(Home Node B)を定義し、HNBを通してユーザ端末(UE: User Equipment)の事業者ネットワークへのアクセスを可能にしている。1つのHNBがカバーする無線エリアはオフィス内あるいはユーザ宅内等の狭い範囲であるから、スモールセル、マイクロセル、フェムトセル、ピコセルなどとも呼ばれる。以下、便宜上、これらのセルを含むものとして「フェムトセル」を用いるものとする。このようなフェムトセルは、一般に、広いエリアをカバーするマクロセル(Macrocell)内に多数設定されている。
3GPPではセルの物理セル識別情報としてPSC(Primary Scrambling Code)が定義され、各セルがそれぞれ異なるPSCを使用することでセルの識別が可能であり、PSCからセルの論理セル識別情報(Cell Identity)に結びつけている。しかしながら、物理セル識別情報の個数には限りがあるたとえば、UMTS (Universal Mobile Telecommunications System)ではPSCは最大512個、LTE(Long Term Evolution) Systemでは、PCI(Physical Cell Identity)は最大504個である。このために、マクロセル内に多数設定されるフェムトセルに対してはPSCが重複利用されており、PSCからCell Identityを一意に結びつけることはできない。このことがPSCの多義性の原因となっている。具体的には、3GPP Release 9より前のレガシーUE、すなわち無線接続中のセル以外のセルのシステム情報(System Information)を取得する機能(SI Acquisition機能)をサポートしていないUEの場合、ハンドオーバ元であるマクロネットワークのRNC(Radio Network Controller)は、当該UEにより報告されたPSCに対応するターゲットセルをユニークに決定することができない。このようなPSCの多義性(= PSC Confusion)を解決する方法(Disambiguation)が非特許文献1および2に開示されている。
以下、図1に示すシステムを一例として、RNCとHNBGW(HNB Gateway)におけるPSC 多義性解決方法について説明する。
A)RNCにおけるPSC多義性解決
非特許文献1の補足資料C.2項(75〜76ページ)によれば、まず、第1ステップとして、フェムトセルのHNBに接続しているUEがフェムトセルからマクロセルへハンドオーバ(ハンドアウト)するプロセスにおいて、RNCが必要な情報をデータベースに記憶しておく。続いて、第2ステップとして、UEがハンドインするときにデータベースの情報を利用することでターゲットセル(フェムトセル)の特定を行う。
具体的には、第1ステップにおいて、フェムトセルに位置するUEはHNBに測定報告(Measurement Report)を送信し、それを受けてHNBはハンドオーバ要求メッセージをHNBGWを経由してRNCへ送信する。RNCはハンドオーバ要求メッセージの情報をデータベースに記憶し学習する。このデータベース情報には、フェムトセルの論理セル識別情報(Cell Identity)とそのPSC、RNC配下のマクロセルのCell IdentityとそのPSC、およびUEにより測定されたフェムトセルとマクロセルの基準時刻の時間差(Delta Observed Time Difference:Delta_OTD)が含まれる。
続いて、第2ステップにおいて、マクロセルに位置するUEからMeasurement Reportを受けとると、RNCはデータベース情報からハンドオーバターゲットとなるフェムトセルのCell Identityを取得し、HNBGWを経由して当該フェムトセルのHNBへハンドオーバ要求メッセージを送信する。このハンドオーバ要求メッセージには、フェムトセルのCell Identityが設定されているが、このCell Identityは、第1ステップのハンドアウトにおけるハンドオーバ要求メッセージのUE History Informationに設定されたCell Identityである。
B)HNBGWにおけるPSC多義性解決
非特許文献1の補足資料C.3項(76〜77ページ)によれば、基本的にはC.2章のRNCで解決する方法と同様であるが、データベースの保存場所がHNBGWである点が異なる。
まず、第1ステップにおいて、上述したようにHNBからハンドオーバ要求メッセージが送信されるが、HNBGWはハンドオーバ要求メッセージを受信すると、そのメッセージからデータベース情報を構築し、ハンドオーバ要求メッセージをRNCへ転送する。データベース情報には、フェムトセルの論理セル識別情報(Cell Identity)とそのPSC、RNC配下のマクロセルのCell IdentityとそのPSC、およびフェムトセルとその隣接マクロセルに関するdelta_OTD情報が含まれる。delta_OTDは、UEにより測定されたマクロセルとフェムトセルの基準時刻の時間差を表す。
続いて、第2ステップにおいて、UEはRNCにMeasurement Reportを送信し、RNCはHNBGWへMeasurement Reportを含むハンドオーバ要求メッセージを送信する。HNBGWは、ハンドオーバ要求メッセージのUE History Informationに設定されたCell IdentityとMeasurement Reportと構築したデータベース情報とからハンドオーバターゲットのフェムトセルを選択し、当該フェムトセルのHNBへハンドオーバ要求メッセージを送信する。
3GPP TS 25.467 V11.1.0 (2012-12) UTRAN Architecture for 3G Home Node B (HNB) Stage 2 (Release 11) 該当箇所:Annex C 3GPP TR 37.803 V11.1.0 (2012-12) Universal Mobile telecommunications System (UMTS) and LTE; Mobility enhancements for Home Node B (HNB) and Home enhanced Node B (HeNB) (Release 11) 該当箇所: 6.1.3章 Legacy UE Mobility
しかしながら、上述したPSC多義性解決方法AおよびBは、図1に示すようにHNBGWに登録されたHNBが1セルから構成される場合に適用可能である。図2に示すように、HNBGWaにHNBGWbが登録され、さらにHNBGWbの配下に複数のHNBb1, HNBb2が接続されているような構成では、次に述べるようにハンドオーバターゲットセルを特定できない場合が生じうる。
図2に示すシステムに対してRNCにおけるPSC多義性解決方法Aを適用すると、RNCがデータベースを構築する第1ステップでは、ハンドアウト時のハンドオーバ要求メッセージのUE History Informationに設定されたCell Identityには、HNBGWbのCell IdentityもしくはHNBb2のCell Identityが設定される。
A.1)UE History InformationにHNBGWbのCell Identityが設定されている場合、HNBGWaはHNBGWbのCell Identityを特定できるが、HNBGWbは配下のどのHNBがハンドオーバターゲットセルかを識別できない。
A.2)UE History InformationにHNBb2のCell Identityが設定されている場合、HNBGWaが知っているのはHNBGWbのCell Identityだけであり、その配下にあるHNBのCell Identityを知らないので、HNBGWaはHNBb2のCell Identityをみても、どのHNBまたはHNBGWbにハンドオーバ要求メッセージを送信すればよいか分からない。
このように、ハンドアウトによって構築したRNCのデータベース情報では、図2に示すHNBGWb配下のフェムトセルへのハンドインを実現することができない。
図2に示すシステムに対してHNBGWにおけるPSC多義性解決方法Bを適用すると、データベースを構築する第1ステップでは、ハンドアウト時のハンドオーバ要求メッセージのUE History Informationに設定されたCell Identity にはHNBGWbのCell IdentityもしくはHNBb2のCell Identityが設定される。
B.1)UE History InformationにHNBGWbのCell Identityが設定されている場合、HNBGWaはHNBGWb配下のどのHNBからのハンドアウトであるのかが分からないのでHNBb2のセルのPSCを知ることができず、UEから送信されたMeasured ResultからHNBb2のセルのOTDを特定する事ができない。このためにHNBb2のフェムトセルとRNC配下のマクロセルとに関するdelta_OTDを算出する事ができない。
B.2)UE History InformationにHNBb2のCell Identityが設定されている場合、HNBGWaはHNBb2のCell Identityしか情報がなくHNBb2のPSCが分からない。そのため、Measured ResultからHNBb2のセルのOTDを特定する事ができない。その結果、HNBb2のフェムトセルとRNC配下のマクロセルとに関するdelta_OTDを算出する事ができない。
このために、HNBGWaは、第2ステップにおいて受信するハンドオーバ要求メッセージから、データベース情報を参照してもHNBGWbおよびHNBb2を特定可能な情報を取得することができない。すなわち、ハンドアウトによって構築したHNBGWaのデータベース情報では、図2に示すHNBGWb配下のフェムトセルへのハンドインを実現することができない。
上述したように、非特許文献1および2に記載されたようなPSC多義性解決方法は、図1に示すようなHNBGWに接続される基地局が一つのセルを持つという構成においてのみ実用化可能であり、図2に示すようなHNBGW-HNBの多段構成を有するネットワーク形態では、ハンドインフェーズでのターゲットセルを特定できない場合がある。
そこで、本発明の目的は、中継装置が多段接続されたネットワーク形態であっても、ハンドインフェーズでのターゲットセルを特定することができるハンドオーバ制御方法、中継装置およびターゲットセル選択方法を提供することにある。
本発明によるハンドオーバ制御方法は、通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムにおけるハンドオーバ制御方法であって、前記第1中継装置が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を取得し、無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する、ことを特徴とする。
本発明による中継装置は、基地局制御装置が接続された通信ネットワークに接続され、配下に少なくとも下位中継装置が接続された中継装置であって、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記下位中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続されており、前記下位中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を格納する格納手段と、無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によるターゲットセル選択方法は、通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムにおける前記第1中継装置におけるターゲットセル選択方法であって、格納手段が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を格納し、制御手段が、無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記セル情報を用いて前記ハンドオーバのターゲットセルを選択する、ことを特徴とする。
本発明による無線通信システムは、通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムであって、前記第1中継装置が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を取得し、無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、第1中継装置が第2中継装置配下にある第2基地局のセル情報を取得し、第2基地局のセルへのハンドインフェーズにおいて、取得したセル情報を用いることで、ターゲットセル側の第2中継装置の配下に接続されたターゲットセルの特定が可能となる。
図1は背景技術を説明するためのシステムアーキテクチャを示す構成図である。 図2は背景技術の課題を説明するためのシステムアーキテクチャを示す構成図である。 図3は本発明の一実施形態による無線通信システムのアーキテクチャの一例を示す構成図である。 図4は本実施形態における第1中継装置の概略的構成を示すブロック図である。 図5は本実施形態における第2中継装置の概略的構成を示すブロック図である。 図6は本実施形態による無線通信システムのハンドオーバ制御動作を示すシーケンス図である。 図7は本実施形態におけるデータベースの格納情報の一例を示す模式図である。 図8は本発明の実施例を説明するための無線通信システムのアーキテクチャの一例を示す構成図である。 図9は本発明の第1実施例によるハンドオーバターゲットセル選択方法を示すシーケンス図である。 図10は第1実施例におけるHNB登録要求メッセージのフォーマットを説明するための模式図である。 図11は第1実施例におけるHNB構成更新メッセージのフォーマットを説明するための模式図である。 図12は第1実施例におけるセル情報の登録動作を示すフローチャートである。 図13は第1実施例におけるハンドインフェーズのシーケンスを示す模式的なシステム構成図である。 図14は第1実施例におけるデータベースを用いた検索およびセル特性動作を示すフローチャートである。 図15は図14におけるフィルタリング動作を示すフローチャートである。 図16は第1実施例におけるハンドアウト動作を示すフローチャートである。 図17は本発明の第2実施例によるハンドオーバターゲットセル選択方法におけるハンドアウトフェーズを示すシーケンス図である。 図18は第2実施例におけるハンドアウトフェーズのシーケンスを示す模式的なシステム構成図である。 図19は第2実施例におけるセル情報の登録動作を示すフローチャートである。 図20は第2実施例におけるハンドアウト時のセル情報登録動作を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を適用するネットワークは、ネットワーク接続された基地局制御装置がその配下に複数の第1基地局を接続し、同じネットワークに接続された第1中継装置がその配下に基地局と第2中継装置とを接続し、さらに第2中継装置がその配下に複数の第2基地局を接続しているものとする。このような多段構成のネットワークにおいて、無線局が基地局制御装置の配下の第1基地局から第2中継装置配下の第2基地局へのハンドインは次のように実行される。まず、第1中継装置は第2中継装置配下にある第2基地局のセル情報を取得する。そして、無線局が第2基地局のセルにハンドインするハンドオーバ要求を受信したときに、第1中継装置は、登録したセル情報を用いることで、ターゲットセル側の第2中継装置の配下に接続されたターゲットセルである第2基地局を特定することができる。以下、本発明の一実施形態および実施例について詳細に説明する。
1.一実施形態
1.1)システム構成
図3は本発明の一実施形態による無線通信システムが適用される多段ネットワーク形態の一例を示すものである。ただし、説明の複雑化を回避するために、1つの中継装置(第1中継装置1)の配下に1つの基地局10と1つの中継装置(第2中継装置2)とが接続されているものとする。これに限定されることなく、第1中継装置1の配下に複数の基地局および複数の中継装置が接続されていてもよいし、第1中継装置1の配下にはひとつも基地局が設置されない形態でもよい。
図3において、基地局10はセル11を制御し、第2中継装置2は、その配下に複数の基地局(ここでは3つの基地局4−6)を接続し、基地局4−6がセル7−9をそれぞれ制御する。
第1中継装置1は基地局制御装置14およびコアネットワーク15に接続され、基地局制御装置14に接続した基地局12がセル13を制御するものとする。セル13は広い範囲をカバーするセルであり、セル7−9およびセル11がセル13に隣接しているものとする。たとえば、セル13がマクロセル、セル7−9およびセル11がマクロセル13に隣接するフェムトセルである。また、無線局16はセル間を移動可能な移動局、ユーザ端末、携帯端末などである。
なお、図3において、第2中継装置2の配下にあるセル7−9は、基地局制御装置14からみて、第2中継装置2が構築した一つの仮想セル3として取り扱われる。仮想セルとは、基地局制御装置14あるいは第1中継装置1からみた一つの管理単位としてのセルであって、基地局制御装置14が管理するセル内で複数の基地局あるいは第一中継装置1または第2中継装置2が制御する複数のセルが仮想的に一つのセルとしてみなされたものをいう。したがって、基地局制御装置14からみた場合、仮想セル3だけでなく、セル7−9にセル11を加えてひとまとめにしたものも1つの仮想セルとして取り扱うことができる。
本実施形態によれば、第2中継装置2の配下のセル7−9に関するセル情報が何らかの方法で第1中継装置1のデータベースに登録される。セル13の基地局12に無線接続中の無線局16がセル13からセル9へハンドインする場合、第1中継装置1は、基地局制御装置14から当該ハンドオーバ要求を受信すると、データベースに登録されたセル情報を参照することで、当該ハンドオーバのターゲットセルが第2中継装置2配下のセル9であると知ることができ、第2中継装置2を通して基地局6へハンドオーバ要求を送信することができる。
1.2)中継装置の構成
図4に示すように、第1中継装置1は、通信部101と、下位装置通信部102と、プロトコルメッセージ構築部103、データベース104および制御部105を有する。
第1中継装置1は、通信部101によって基地局制御装置14およびコアネットワーク15とメッセージを交換し、下位装置通信部102によって配下の基地局および第2中継装置とメッセージを交換することができる。
プロトコルメッセージ構築部103は、基地局制御装置14、コアネットワーク15、配下の基地局10および第2中継装置2との間で交換するプロトコルメッセージの構築および解析を行う。プロトコルメッセージの具体例については、後述する実施例において説明する。
データベース104は次の情報:1)セル識別情報(Cell Identity)から当該セルのPSCと当該セルを構築する基地局あるいは第2中継装置2のアドレスとを対応づける登録テーブル;2)基地局あるいは第2中継装置2の近隣のセル情報;3)セル13から仮想セル(Cell Identity)にマッピングされる仮想セル識別情報(Cell Identity);および4)delta_OTDテーブル、を格納し管理する。このうち、情報3)において、セル13から仮想セル(Cell Identity)へのマッピング情報は、第1中継装置1のO&Mのシステムパラメータとしてオペレータにより手動で与えられる。また、仮想セル識別情報(Cell Identity)は、基地局制御装置14がUEから受信したMeasurement ReportにおけるハンドオーバターゲットセルのPSCが第1中継装置1の配下の基地局、第2中継装置あるいは第2中継装置の配下の基地局の何れかのセルを示す場合に、基地局制御装置14のハンドオーバテーブルにおけるハンドオーバ先(Target Cell Identity)として設定されるCell Identityである。後述するように、基地局登録において、第1中継装置1が下位装置通信部102を通して配下の基地局あるいは第2中継装置2から基地局登録要求メッセージを受信すると、当該メッセージに含まれる情報がデータベース104に記録される。なお、データベース104の詳細については後述する(図7参照)。
制御部105は第1中継装置1の動作を制御し、後述するように、データベース情報の構築、プロトコル処理、ハンドオーバ要求メッセージのルーティング等の動作を実行する。なお、プロトコルメッセージ構築部103および制御部105と同等の機能は、図示しないメモリに格納されたプログラムをコンピュータ(プロセッサ)上で実行することにより実現することもできる。
図5に示すように、第2中継装置2は、上位装置通信部201と、基地局通信部202と、プロトコルメッセージ構築部203、配下基地局情報格納部204および制御部205を有し、上位中継装置、配下の基地局およびUEとの間でプロトコルメッセージのやりとりを行う。
第2中継装置2は、上位装置通信部201によって第1中継装置1とメッセージを交換し、基地局通信部202によって配下の基地局からの測定報告の受信やプロトコルメッセージの送信を行う。
プロトコルメッセージ構築部203は、第1中継装置1および配下の基地局との間で交換するプロトコルメッセージの構築および解析を行う。プロトコルメッセージの具体例については、後述する実施例において説明する。
配下基地局情報格納部204は、当該第2中継装置2の配下にある基地局4−6の基地局情報(セル情報)を格納する。セル情報は、セル識別情報、PSC、アドレスおよび隣接セル情報などが含まれる。
制御部205は第2中継装置2の動作を制御し、後述するように、セル情報の通知処理、ハンドオーバ要求メッセージのルーティング等の動作を実行する。なお、プロトコルメッセージ構築部203および制御部205と同等の機能は、図示しないメモリに格納されたプログラムをコンピュータ(プロセッサ)上で実行することにより実現することもできる。
1.3)ハンドオーバ制御
図6に示すように、本実施形態によるハンドオーバ制御は、セル情報の登録/更新動作と端末からの測定報告を受けた後のハンドオーバターゲットセルの選択動作とに分けられる。
<セル情報の登録/更新>
図6において、第2中継装置2の制御部205は、配下基地局情報格納部204から配下の基地局4−6(セル7−9)のセル情報を読み出し、プロトコルメッセージ構築部203においてセル情報の通知メッセージを構築し、上位装置通信部201を通して第1中継装置1へ送信する(動作S20)。セル情報の通知はどのような方法でもよいが、後述するように、登録要求/更新メッセージを利用する方法やハンドアウトフェーズのプロトコルメッセージを利用する方法などがある。
第1中継装置1の制御部105は、下位装置通信部102を通してセル情報通知メッセージを受信すると、当該受信メッセージからセル情報を取り出し、データベース104に配下の基地局および第2中継装置2の配下セルに関する情報を所定のテーブル形式で登録する(動作S21)。制御部105は、第2中継装置2からセル情報の通知があるごとに、データベース104の登録情報を更新することができる。
<ハンドオーバターゲットセルの選択>
図6において、基地局制御装置14は、セル13に位置するUEから測定報告(Measurement Report)を受信すると(動作S22)、当該測定報告からターゲットセル識別情報および送信先を特定し、ハンドオーバのソースセルであるセル13に関する情報と測定報告情報とを含むハンドオーバ要求メッセージを第1中継装置1へ送信する(動作S23)。
第1中継装置1がハンドオーバ要求メッセージを通信部101により受信すると、制御部105はハンドオーバ要求メッセージに含まれるターゲットセル識別情報やソースセル識別情報等のセル情報を用いてデータベース104を検索し、ハンドオーバ要求メッセージを転送すべき第2中継装置2ならびにターゲットセル9を特定する(動作S24)。
こうしてターゲットセル9までの経路が特定されると、制御部105は下位装置通信部102を通してハンドオーバ要求メッセージをターゲットセル9の基地局6へ送信し(動作S25)、ソースセル13からターゲットセル9へのハンドイン処理が実行される(動作S26)。
1.4)データベース情報
図7に示すように、第1中継装置1に設けられたデータベース104には、一例として、基地局登録テーブル、仮想セルIDテーブルおよびセル情報・時間差テーブルが格納されている。
基地局登録テーブルは、第1中継装置1の配下にある基地局あるいは中継装置から受信した登録要求/更新メッセージあるいはハンドオーバ要求メッセージに基づいて、そのセル識別情報、PSCおよびアドレスを登録することで構築されたテーブルである。図3に示す本実施形態のネットワークでは、たとえば基地局10に関して、そのセル11のCell Identity、PSCおよび基地局10のアドレスが1つのレコードとして登録される。また、第2中継装置2に関して、仮想セルのCell Identity、PSCおよび第2中継装置2のアドレスは登録されない。また、第2中継装置2の配下の基地局4−6のそれぞれについて、各セル7−9のCell Identity、PSCおよび第2中継装置2のアドレスが登録される。
仮想セルIDテーブルは、第1中継装置1の配下にある基地局あるいは中継装置から受信した登録要求/更新メッセージあるいはハンドオーバ要求メッセージに基づいて、第1中継装置1または第2中継装置2の配下にある基地局の隣接マクロセルと、前記マクロセルからみた第1中継装置1または第2中継装置2の配下にある基地局の複数のセルに対応する仮想セルと、のマッピングを登録することで構築されたテーブルである。1つのマクロセルから複数の仮想セルにマッピングされてもよいし、複数のマクロセルが1つの同じ仮想セルにマッピングされてもよい。図3に示す本実施形態のネットワークではマクロセル13内に1つの仮想セル3が存在するので、マクロセル13のmCell_IDから仮想セル3のvCell_IDにマッピングされる。
セル情報・時間差テーブルは、第1中継装置1の配下にある基地局あるいは中継装置から受信した登録要求/更新メッセージあるいはハンドオーバ要求メッセージと上記基地局登録テーブルおよび仮想セルIDテーブルとを用いて、各フェムトセルに関して、当該フェムトセルおよびマクロセルの情報(識別情報、PSC)と、マクロセルとのdelta_OTD(マクロ−フェムトセル間の基準時刻の時間差)と、他のセルとのdelta_OTDのリスト(付加情報)と、から構成される。なお、delta_OTDの具体的な算出方法については実施例において説明する。
1.5)効果
上述したように、本実施形態によれば、第2中継装置2の配下のセル7−9に関するセル識別情報、PSC情報およびアドレス情報を含むセル情報、あるいはこれらに加えてOTD情報、隣接セルとの関係を示す情報等をも含むセル情報が、上位の第1中継装置1のデータベースに登録される。セル13の基地局12に無線接続中の無線局16がセル13からセル9へハンドインする場合、第1中継装置1は、基地局制御装置14から当該ハンドオーバ要求を受信すると、データベースに登録されたセル情報を参照することで、PSCが重複使用されていても、当該ハンドオーバのターゲットセルが第2中継装置2配下のセル9であると知ることができ、第2中継装置2を通して基地局6へハンドオーバ要求を送信することができる。
2.無線通信システム
以下、一例として、図8に示す無線通信システムを用いて本発明の各実施例について詳細に説明する。図8に示す無線通信システムは図3に示すシステムに対応したネットワーク形態を有するものとし、対応する装置には同一の参照番号を付して各装置の詳細な説明は省略する。
図8と図3との構成要素の対応は以下の通りである。図8におけるGW(ゲートウェイ)1およびGW2が図3における第1中継装置1および第2中継装置2に、HNB(Home NodeB)4−6および10が基地局4−6および10に、基地局12がNodeB12に、基地局制御装置14がRNC(Radio Network Controller)14に、UE16が無線局16に、それぞれ対応する。また、マクロセル13がセル13に、セル7−9および11がフェムトセル7−9および11にそれぞれ対応する。既に述べたように、GW1の配下には複数のHNB、複数のGWを接続することができ、図8は図面の煩雑さを回避するためにそれぞれ1つのHNBおよびGWを図示しているに過ぎない。HNBが接続されず一つ以上のGWのみを接続する事も可能である。
図8において、無線基地局システムは、一般に広い範囲をカバーする公衆無線基地局であるNodeB12と複数のNodeBを制御するRNC14とから構成される。NodeB12は通信エリアとしてマクロセル13を構築する。NodeB12を制御するRNC14は、MSC(Mobile Switching Center)やSGSN(Serving GPRS Support Node)などを含むコアネットワーク15に接続し、後述するようにGW1に接続可能である。
HNB4−6および10は、ひとつのノードでは一般に狭い範囲をカバーする小型無線基地局である。HNBの設置場所は、一般家庭のみならず、マンション、商業ビル、ショッピングモール、繁華街の街灯等であり、一つもしくは複数のHNBによって広い通信エリアを構築することができる。
GW2は、複数のHNBを直接接続する事を可能とするゲートウェイ装置であり、複数のHNB4−6からなるHNBシステムとGW1との間を中継する。GW2は、GW1にとって、HNB10と同様の1つのHNBとして機能する。言い換えれば、GW2の配下にはHNB4−6がそれぞれ構築するセル7−9が存在するにも拘わらず、GW2に割り当てられるセル識別情報(Cell Identity)は仮想的に一つのセル(仮想セル3)とみなされる。
UE16は、近隣のセルから参照信号(パイロット信号)を受信しながらセル間ハンドオーバを実行することができ、以下、マクロセル13とフェムトセル9との間のハンドオーバ動作について詳細に説明する。なお、ハンドアウトフェーズではフェムトセル9がソースセル、マクロセル13がターゲットセルであり、ハンドインフェーズではマクロセル13がソースセル、フェムトセル9がターゲットセルである。
GW1は、HNBにひとつずつ割り当てられたHNB識別情報(ID)、セル識別情報(Cell Identity)およびPSC情報を保持する。HNB10は唯一のセル11を構築し、セル11には隣り合うセルとは異なるPSC値が設定されている。同様に、GW1はGW2にひとつずつ割り当てられたHNB識別情報、セル識別情報Cell Identity、PSC情報を保持する。ただし、GW2に割り当てられるPSCは、配下のHNB4−6のセル7−9のPSC値と同じである必要はなく、またGW2はPSC情報を保持しなくともよい。
また、HNBやGW2の登録時に、HNB識別情報やセル識別情報が配下装置から受信するメッセージに含まれていて、GW1はHNB識別情報やセル識別情報から配下装置がHNBかGWかを判別することも可能である。
GW2は複数のHNB(4,5,6)と接続可能であり、これら配下のHNBにそれぞれひとつずつ割り当てられたセル識別情報およびPSC情報を保持する。PSCは同じ値が利用されてもよいがUE16がセルを識別するために、隣り合うセルは一般的に異なるPSC値に設定される。GW2はセル7、8、9をまとめて一つの仮想セル3であるかのように取り扱うことができ、GW1へ登録する際に、GW2の登録メッセージ(3GPP TS 25.469 V11.1.0 (2012-12) UTRAN Iuh interface Home Node B (HNB) Application Part (HNBAP) signalling (Release 11)参照)において仮想セル3の識別情報を設定する。ただし、PSCは常に設定されなくともよいオプションパラメータであるので、GW2は仮想セル3のPSC情報をGW2の登録メッセージに設定しなくともよい。
また、RNC14は一つのNodeB12だけでなく複数のNodeBと接続することができ、NodeB12が構築するセル13は、セル7、8、9、11に比べ大きく、一部もしくはその全てを包含することも可能である。また、RNC14はコアネットワーク15を介してGW1と接続しているが、これに限定されるものではなく、RNC14とGW1とが直接接続されていてもよい。
3.第1実施例
本発明の第1実施例によれば、GW1のデータベース情報は、GW2から受信するHNB登録要求/更新メッセージに含まれるセル情報を用いて構築される。
<セル情報の登録/更新>
図9において、GW2の制御部205は、配下基地局情報格納部204から配下のHNB4−6(セル7−9)のセル識別情報、PSCおよび隣接セルに関する情報(PSCおよびdelta_OTD等)を含むセル情報を読み出し、プロトコルメッセージ構築部203によりHNB登録メッセージ(HNB REGISTER REQUEST)を構築し、上位装置通信部201を通してGW1へ送信する(動作S30)。HNB登録メッセージについては後述する(図10参照)。
GW1の制御部105は、下位装置通信部102を通してHNB登録メッセージを受信すると、当該HNB登録メッセージからセル情報を取り出し、データベース104に配下のHNBおよびGW2の配下セルに関する情報を所定のテーブル形式で登録する(動作S31)。GW2の制御部205は、配下のHNBシステムの構成(HNBの増設、減設)の変更、Cell Identity、PSC、近隣マクロセルおよび近隣マクロセルとのDelta_OTD情報の変更があると、配下基地局情報格納部204の情報を更新し(動作S32)、プロトコルメッセージ構築部203が更新されたセル情報を用いてHNB更新メッセージ(HNB CONFIGURATION UPDATE)を構築し、上位装置通信部201を通してGW1へ送信する(動作S33)。GW1の制御部105は、GW2からHNB更新メッセージを受信するごとに、データベース104の登録情報を更新する(動作S34)。HNB更新メッセージについては後述する(図11参照)。
<ハンドオーバターゲットセルの選択>
続いて、RNC14は、セル13に位置するUE16から測定報告(Measurement Report)を受信すると(動作S35)、当該測定報告からターゲットセル識別情報および送信先を特定し、ソースセルであるマクロセル13に関する情報と測定報告情報とを含むハンドオーバ要求メッセージをGW1へ送信する(動作S36)。
GW1がハンドオーバ要求メッセージを通信部101により受信すると、制御部105はハンドオーバ要求メッセージに含まれるターゲットセル識別情報、ソースセル識別情報等のセル情報を用いてデータベース104を検索し、ハンドオーバ要求メッセージを転送すべきGW2ならびにフェムトセル9を特定する(動作S37)。
こうしてターゲットセル9までの経路が特定されると、制御部105は下位装置通信部102を通してハンドオーバ要求メッセージをターゲットセルであるフェムトセル9のHNB6へ送信し(動作S38)、マクロセル13からフェムトセル9へのハンドイン処理が実行される(動作S39)。
3.1)HNB登録要求/更新メッセージ
GW2からGW1へセル情報を送信するメッセージとしてHNB登録メッセージを用いると、HNBのセル識別情報(Cell Identity)とPSCの組合せを一つないし複数設定することが可能である。さらに、各HNBと一つないし複数の近隣セルとのdelta_OTD情報を含める事も可能である。
図10に示すように、HNB登録メッセージのLocal Cell Informationに、GW2の配下にある複数のセルに関する情報が格納される。すなわち、Local Cell Informationに各配下セルのセル識別情報Cell-IDおよびPSCが、さらにNeighbour Informationに各配下セルの隣接セル情報(PSCおよびdelta_OTD)がそれぞれ含まれる。本実施例では、Local Cell Informationに複数のフェムトセル7−9のセル識別情報Cell-IDおよびPSCと、Neighbour Informationに隣接するマクロセル13のPSCおよびdelta_OTDとが格納される。さらに、Neighbour Informationにおける配下セルの隣接セル情報にCell IDが含まれてもよく、その場合には上述したデータベース検索(図9の動作S37)の精度が高くなる。また、上述した動作S31/S34におけるセル情報・時間差テーブルの登録において、マクロセルIDを取得することも可能となる。
GW2は、配下のHNBとマクロセル13とのdelta_OTDを配下のHNBの近隣セル測定等で知ることができる。その際、初回ないし前回に通知したdelta_OTDから所定の閾値以上ずれた場合に、更新情報として送付してもよい。なお、電波伝搬距離や長時間運用によるCellの基準信号のドリフトによって数チップずれる可能性を考慮し、同じか否かの判定のためのdelta OTDの値に幅を持たせることができる。例えば、delta_OTDのための幅が1000、delta_OTD値が10000の場合、delta_OTDの値が9000から11000までは同じdelta_OTDの情報を持つセルと判定する。この場合、比較のための所定の閾値は、delta_OTDの幅と同等ないしそれ以下の幅を持つことが望ましい。
また、delta OTDが同一と判定される幅を設けているため、セル内でハンドオーバする場所が異なることによる伝搬距離差に起因してOTDにズレが生じ、その結果、delta_OTD情報にもズレが生じたとしても、同一セルと判定する事ができ、ターゲットセルを特定する確率を高めることができる。また、セルの長時間運用によってセルの基準信号の送信タイミングに対して多少ズレたとしても同様の効果が得られる。
GW2からGW1へセル情報を送信するメッセージとして、HNB登録メッセージ以外のメッセージを用いることもできる。たとえば、図11に示すように、HNB更新メッセージのSector Informationに、GW2の配下の全てのHNBのSector Listと、GW2に追加接続されるSector List、変更されるSector Listおよび削除されるSector Listとを載せて送信することも可能である。Sector Informationには、登録メッセージの場合と同様に、セル識別情報Cell-IDおよびPSCと、Neighbour Informationに隣接するマクロセル13のPSCおよびdelta_OTDとが格納される。
以下、HNB登録メッセージ(HNB REGISTER REQUEST)を用いたセル情報の登録動作について説明する。
3.2)セル情報の登録フェーズ
図12において、まず、GW2がHNB REGISTER REQUESTメッセージをGW1へ送信したとする。HNB REGISTER REQUESTメッセージには、図10に例示するように、主に以下の情報が含まれる:
- HNB ID
- Cell Identity
- PSC
- HNBまたはGW2配下のHNBの近隣のMacrocell情報。
その他の情報は本実施例には直接関係しないので省略する。
GW1の下位装置通信部102がHNB REGISTER REQUESTメッセージを受信すると(動作S301)、制御部105は通常のHNB登録手順を実施する(動作S302)。
続いて、プロトコルメッセージ構築部103は、登録されたノードが単一セルのみを有するHNBであるか複数のセルを有するGW2であるかを判定する(動作S303)。この識別判定は、HNB REGISTER REQUESTメッセージのパラメータ、例えば当該受信メッセージの送信元のIP Addressやポート番号を用いることができる。これ以外でも、たとえばHNB IDに含まれる文字列情報、セル識別情報(Cell Identity)あるいはPSC情報からも見分けることができる。
登録されたノードが単一のフェムトセルを有するHNBであれば(動作S303;NO)、制御部105は、HNBのCell Identity、PSCおよびAddressの組合せをデータベース104の基地局登録テーブルに登録する(動作S304)。
登録されたノードが複数のフェムトセルを有することを可能とするGW2であれば(動作S303;YES)、プロトコルメッセージ構築部103は、受信したHNB REGISTER REQUESTメッセージにLocal Cell Informationが含まれているか否かを判定する(動作S305)。Local Cell Informationが含まれていれば(動作S305;YES)、制御部105は、HNBのCell Identity、PSCおよびGW2のAddressの組合せをデータベース104の基地局登録テーブルに登録する(動作S306)。なお、各HNBと少なくとも1つの近隣セルとのdelta_OTD情報が含まれていれば、当該delta_OTD情報をセル情報・時間差テーブルに登録してもよい。Local Cell Informationが含まれていない場合(動作S305;NO)あるいは上記動作S304が完了した場合には、動作S306は実行されない。
続いて、制御部105は、受信したHNB REGISTER REQUESTメッセージにHNB/GWに隣接するマクロセルが設定されているか否かを判定する(動作S307)。マクロセルが設定されている場合には(動作S307;YES)、制御部105は、HNB/GWの情報に加えて、その近隣のマクロセル情報をデータベースに保存する(動作S308)。このようにして、図7に例示するようなテーブル情報をデータベース104に登録することができる。
3.3)ハンドインフェーズ
次に、図13〜図15を参照しながら、UE16がマクロセル13からフェムトセル9へハンドオーバするハンドインフェーズの動作を説明する。なお、図13に示す動作S35〜S38は、図9に示す動作S35〜S38にそれぞれ対応している。
図13において、UE16はマクロセル13内でNodeB12と無線接続しながら、フェムトセル9のパイロット信号からPSCCell9を、マクロセル13のパイロット信号からPSCCell13を、それぞれ受信する。このとき、フェムトセル9のパイロット受信電力の方がマクロセル13のそれよりも大きいなどの測定結果に基づき、UE16はRNC14へMeasurement Report(測定報告)メッセージを送信する(動作S35)。
Measurement Reportには、Event Result(イベント結果)とMeasured Result(測定結果)とが含まれ、Event Resultにはフェムトセル9のPSCCell9が設定され、Measured Resultには、フェムトセル9に関する情報(PSCCell9、UE16とフェムトセル9との基準時刻の時間差OTDcell9)と、マクロセル13に関する情報(PSCCell13、UE16とマクロセル13との基準時刻の時間差OTDcell13)と、が設定される。ここで扱われる時間差OTDとは、フェムトセル9とマクロセル13のプライマリCCPCH(Common Control Physical Channel)という物理チャネルのSFN(System Frame Number)と、UE16のRLC Transparent ModeのCOUNT-CとのFrame OffsetとChip Offsetである。3GPP TS25.331 V11.4.0 (2013-1) Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 11)では、当該OTDはCOUNT-C-SFN high, OFFおよびTmの3つのパラメータで表現される。
Measurement Reportメッセージを受信すると、RNC14は、内部に設けられたハンドオーバルーティングテーブルを用いて、Event ResultのPSCCell9から、ターゲットセルがGW1の配下のセル(ここでは仮想セル3に含まれるいずれかのセル)であると判断し、コアネットワーク15へRANAP:Relocation Required(ハンドオーバ要求)メッセージを送信する(動作S36)。このRelocation Requiredメッセージには、
1)Target ID(ターゲット識別情報)
2)Target Cell Identity(ターゲットセル識別情報)
3)UE History Information(端末履歴情報)
4)Source RNC to Target RNC Transparent Container(ソース−ターゲットRNC間トランスペアレントコンテナ)
が設定される。ここでは、Target IDにはGW1の識別情報が、Target Cell IdentityにはGW1の配下のセル識別情報(仮想セルID)がそれぞれ設定される。さらに、UE History Informationには、IE Cell IdentityとしてUE16が在圏したセルのCell Identityと、IE UE Stayed in Cellとして当該セルにUE16が滞在した時間とのセットが、UE16が過去に在圏したセルごとに、設定される。また、Source RNC to Target RNC Transparent ContainerにはUE16から受信したMeasurement Reportが設定される。
GW1は、コアネットワーク15からRANAP:Relocation Request(ハンドオーバ要求)メッセージを受信する(動作S36)。RANAP:Relocation Requestメッセージには、
1)Target Cell Identity
2)UE History Information
3)Source RNC to Target RNC Transparent Container
が設定される。ここでは、Target Cell Identity にGW1配下のセル(仮想セル)を示す Cell Identityが設定され、Source RNC to Target RNC Transparent ContainerにはUE16から受信したMeasurement Reportが設定される。
GW1がRANAP:Relocation Requestメッセージを受信すると、制御部105は受信したRANAP:Relocation Requestメッセージの情報とデータベース104に登録された情報とを比較し、Handover Target CellとしてHNB6が構築するフェムトセル9のCell Identityを特定し、HNB6が接続されるGW2をメッセージの送信先として選択する(動作S37)。
続いて、制御部105は、Target Cell Identityとしてフェムトセル9のCell Identityを設定し、 宛先としてGW2のアドレスを設定したRANAP:Relocation Requestメッセージを下位装置通信部102から送信する(動作S38)。このRANAP:Relocation Requestメッセージを受信したGW2の制御部205は、当該メッセージのTarget Cell IdentityからHNB6のフェムトセル9へのハンドイン手順であることが分かる。
3.4)ハンドオーバ先の選択
図14において、GW1は、通信部101でコアネットワーク15からRANAP:Relocation Requestメッセージを受信すると(動作S310)、制御部105は当該受信メッセージに含まれるTarget Cell Identityがデータベース104のHNB登録テーブルに含まれるか否かを確認する(動作S311)。含まれていなければ(動作S311;NO)、制御部105は、さらにMeasurement Reportが正しく設定されているか否かを確認する(動作S312)。例えばIntra-Frequency Measurement Event 1a, 1c, 1eなどハンドオーバ先を示すイベント情報であってEvent Resultに設定されたTarget PSCに対応するセルに対する2つ以上のOTD(Observed Time Difference)情報が設定されているかどうかを確認する。
Measurement Reportが正しく設定されていれば(動作S312;YES)、制御部105は、RANAP:Relocation Requestメッセージに設定されている各種情報によってデータベース104内のセル情報・時間差テーブルを用いてフィルタリングを実行する(動作S313)。このフィルタリング処理については後述する。
続いて、制御部105は、フィルタリング後に残ったレコード数(候補数)をチェックし(動作S314)、候補数が1であれば、当該候補に対応するフェムトセルのCell Identityを選択する(動作S315)。候補数が2以上であれば、RANAP:Relocation RequestメッセージのMeasured Resultに含まれるOTD情報から計算されたdelta_OTDと、残った候補の付加情報のdelta_OTD(other-f)、すなわち他のセルに関するOTDとフェムトセルに関するOTDとの差、を比較することで、最も多く合致する候補を1つだけ選択し、フェムトセルのCell Identityを特定する(動作S316)。いずれのdelta_OTD情報もターゲットセルおよびマクロセルを除く近隣セル情報であるから、delta_OTD情報が合致する近隣セル情報が多ければ多いほど高い確率でフェムトセルを特定できる。なお、Measured Resultに含まれるOTD情報からdelta_OTDを計算する方法の具体例は後述する。
こうして、動作S315およびS316によりフェムトセルのCell Identityが決定されると、制御部105は決定されたCell IdentityをRANAP:Relocation RequestメッセージのTarget Cell Identityに設定し、HNB登録テーブルから当該Cell Identityに対応するHNB/GWのアドレスを取得して宛先として設定する。こうして、RANAP:Relocation Requestメッセージをフェムトセル9のHNB6へ送信することができ、フェムトセル9へのハンドオーバを実行することができる(動作S317)。
Measurement Reportが正しく設定されていない場合(動作S312;NO)あるいは動作S314で候補数が0である場合には、制御部105はハンドオーバ失敗と判断し、RANAP: Relocation Failureをコアネットワーク15に送信してハンドオーバを拒否する(動作S318)。また、受信したRANAP:Relocation Requestメッセージに含まれるTarget Cell Identityがデータベース104のHNB登録テーブルに含まれていれば(動作S311:YES)、Target Cell Identityは既にRNC14またはコアネットワーク15で一意なセルとして特定されていると判断し、HNB登録テーブルから取得した当該Cell Identityに対応するHNB/GWのアドレスに向けてRANAP: Relocation Requestメッセージを送信する(動作S319)。
<delta_OTDの計算方法>
上述した動作S316におけるMeasured Resultsからdelta_OTDを算出する方法の具体例を以下に示す。なお、この計算方法は、上記動作S313のフィルタリング処理でも用いられる(後述する図15の動作S336参照)。
OTDは、セルの基準時刻であるP-CCPCHのSFNとUEの基準時刻であるRLC Transparent Mode Count-Cとの差であり、IE COUNT-C-SFN high, OFFおよびTmから構成される。OTD情報はUEによって測定されたセル毎のPSCとセットで、UEから送信されるMeasurement ReportのMeasured Resultに含められる。マクロセル13のPSCは一般的にMeasurement ReportのMeasured Resultに含まれ、フェムトセル9のPSCはMeasurement ReportのEvent Resultに含まれており、OTD_macro、OTD_femto、delta OTD(m-f)は以下の計算式によって算出される。
OTD_macro =(COUNT-C-SFN high (macro)*256 + OFF(macro))* 38400 + Tm(macro)
OTD_femto =(COUNT-C-SFN high (femto)*256 + OFF(femto))* 38400 + Tm(femto)
delta_OTD(m-f) = [(OTD_macro - OTD_femto) + 4096*38400] mod (4096*38400)
なお、3GPP TS25.215 version 11.0.0 Physical layer-Measurements (FDD) (Release 11)の定義に基づき、以下のように算出してもよい。
OTD_macro = OFF(macro)*38400 + Tm(macro)
OTD_femto = OFF(femto)*38400 + Tm(femto)
delta_OTD(m-f) = [(OTD_macro - OTD_femto) + 256*38400] mod (256*38400)
<フィルタリング処理S313>
以下、図7に例示されたセル情報・時間差テーブルを用いたフィルタリング処理(図14の動作S313)について、図15を参照しながら説明する。以下、フィルタリングキーとして、フェムトセルPSC、マクロセルID、仮想セルID、および、PSCとdelta_OTDの組を用いたフィルタリング処理手順について説明するが、これらのフィルタリングキーの適用順は任意であり、図15に示す処理順は一例である。
図15において、フェムトセルのPSCをフィルタリングキーとする処理は以下の通りである。セル情報・時間差テーブルのRANAP: Relocation Requestメッセージに含まれるEvent ResultのPSCに合致する候補のみを残す(動作S330)。
マクロセルIDをフィルタリングキーとする処理は以下の通りである。UTRAN Cell IdentityがUE History Informationの第1エントリに設定されているか否かを確認する(動作S331)。UTRAN Cell IdentityがUE History Informationの第1エントリに設定されていれば(動作S331;YES)、セル情報・時間差テーブルのマクロセル識別情報がRANAP: Relocation Requestメッセージに含まれるUE History Informationの第1エントリに設定されたセル識別情報と合致する候補のみを残す(動作S332)。
仮想セル識別情報をフィルタリングキーとする処理は以下の通りである。セル情報・時間差テーブルにおける仮想セル識別情報のいずれかが、RANAP: Relocation Requestメッセージに含まれるターゲットセル識別情報(Target Cell Identity)に合致する候補のみ残す(S333)。続いて、制御部105は、セル情報・時間差テーブルに少なくとも一つの候補が残るか否かを判定する(動作S334)。候補が残らない場合には(動作S334;NO)、動作S333のフィルタリング処理を実行する前の状態に戻す(動作S335)。候補が残っていれば(動作S334;YES)、そのまま次の処理へ進む。
PSCとdelta_OTDの組をフィルタリングキーとする処理は以下の通りである。まず、制御部105は受信したRANAP: Relocation RequestメッセージのMeasured Resultsからdelta_OTDを計算する(動作S336)。delta_OTDの計算は上述したとおりである。続いて、セル情報・時間差テーブルの{マクロセルPSC、delta_OTD(m-f)}が、Measured Resultsから得られた{PSC、計算されたdelta_OTD(m-f)}と合致する候補のみ残す(動作S337)。なお、既に述べたように、delta_OTDの比較において、電波伝搬距離や長時間運用によるセルの基準信号のドリフトによって数チップずれる可能性を考慮し、同じか否かの判定のためのdelta_OTDの値に幅を持たせることもできる。例えば、delta_OTDのための幅が1000、delta_OTD値が10000の場合、delta_OTDの値が9000から11000までは同じdelta_OTDの情報を持つセルと判定してもよい。
3.5)ハンドアウトフェーズ
次に、フェムトセル9に在圏するUE16がマクロセル13へハンドアウトする場合の動作を簡単に説明する。ただし、上述したようにHNB登録フェーズにおいてNeighbour InformationにマクロセルIDが含まれる場合には、以下のハンドアウトフェーズによるセル情報取得は不要となる。また、マクロセルIDが含まれない場合でも、図15に示すフィルタリング処理によりセル特定は可能である。
図16において、GW1の制御部105は、下位装置からRANAP: Relocation Requiredメッセージを受信すると(動作S401)、その送信元がGW2か否かを判定する(動作S402)。送信元がGWかHNBかは、送信元アドレス、SCTP(Stream Control Transmission Protocol) Link情報、下位レイヤの情報等から把握できる。送信元がGW2であれば(動作S402;YES)、UE History InformationにUTRAN Cell Identityが設定されているか否かを判定する(動作S403)。設定されていれば(動作S403;YES)、HNB登録テーブルからUE History InformationのCell Identityに対応するPSC情報を検索する(動作S404)。
続いて、RANAP: Relocation Requiredメッセージにおいて測定報告(Measurement Report)が正しく設定されているか否かを判定する(動作S405)。具体的には、図14の動作S312で述べた判定方法と同様である。Measurement Reportが正しく設定されていれば(動作S405;YES)、RANAP: Relocation Requiredメッセージにおいて設定されるターゲットセル識別情報あるいは当該RANAP: Relocation Requiredメッセージの送信元であるHNB/GWの周辺にあるマクロカバレッジ情報のセル識別情報が仮想セルIDテーブルに含まれるか否かを判定する(動作S406)。含まれる場合には(動作S406;YES)、ターゲットセル識別情報またはマクロカバレッジ情報のセル識別情報に対応する少なくとも1つの仮想セル識別情報を仮想セルIDテーブルから取得する(動作S407)。
動作S407により仮想セル識別情報のリストを取得した場合あるいはターゲットセル識別情報あるいは送信元であるHNB/GWの周辺にあるマクロカバレッジ情報のセル識別情報が仮想セルIDテーブルに含まれない場合(動作S406;NO)、制御部105は、受信したRANAP: Relocation Requiredメッセージの測定報告からdelta_OTDを算出する(動作S408)。計算方法の具体例は上述したとおりである。
こうして、制御部105はデータベース104のセル情報・時間差テーブルに、HNBのセル識別情報およびPSC、仮想セルIDリスト、マクロセルのセル識別情報およびPSC、マクロセルとフェムトセルとのdelta_OTD、および、Measured Resultsに含まれる他のセルのPSCと当該他のセルとフェムトセルとのdelta_OTDのリストを格納する(動作S409)。以下、通常のハンドアウト手順の残りを実行する(動作S410)。
3.6)効果
上述したように、本発明の第1実施例によれば、GW2がHNB登録/更新メッセージを用いて、GW2の配下のセル7−9に関するセル情報を上位のGW1へ通知し、これを用いてGW1がセル情報に関するデータベースを構築する。マクロセル13のNodeB12に無線接続中のUE16がマクロセル13からGW2配下のフェムトセル9へハンドインする場合、GW1は、RNC14から当該ハンドオーバ要求を受信すると、データベースに登録されたセル情報を参照することで、当該ハンドオーバのターゲットセルがGW2配下のフェムトセル9であると知ることができ、GW2を通してHNB6へハンドオーバ要求を送信することができる。
より具体的には、GW2がHNBのセル識別情報およびPSC情報をGW1へ送信しているので、GW1が、HNBのセル識別情報とPSC情報がGW2配下の情報であることを記憶できる。したがって、ハンドインにおいてGW1がターゲットセルを特定できるとともに、ハンドオーバ要求メッセージの送信先を決定することができ、UE16の移動においても無線通信接続が切れることなく維持することが可能となる。
また、GW1のデータベースは、セル識別情報をもつ配下のHNB/GWのアドレス情報をHNB登録テーブルとして保持しているために、ハンドインフェーズにおいてハンドオーバ要求メッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、セル情報・時間差テーブルを利用することなく、一意にハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスをデータベースから決定することができる。
さらに、GW1のデータベースは、マクロセル識別情報に対応する仮想セル識別情報を仮想セルIDテーブルとして保持しているため、ハンドインフェーズにおいて、ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセル識別情報によるセル情報・時間差テーブルのフィルタリングが可能となり、ターゲットセルを特定する確率を高めることが可能である。
さらに、GW2がGW1に送信するメッセージはフェムトセルとマクロセルとのdelta_OTD情報を含むので、GW1がセル情報・時間差テーブルを構築することができ、ハンドインフェーズにおいて、GW1がターゲットセルを特定することが可能となる。
また、GW2がGW1に送信するメッセージは、フェムトセルの増設、減設、あるいはCell Identity変更、PSC変更、近隣マクロセルの変化、フェムトセルとマクロセルとのdelta_OTDの変化を検出するたびに、更新された情報を送信することができる。したがって、GW1が最新のセル情報・時間差テーブルを構築することができる。
また、GW2は、フェムトセルとマクロセルとのdelta_OTDの変化を考慮して、所定の閾値を超える場合にのみGW2がGW1へメッセージを送信する、という仕組みを設けている。これによって、GW1が最新のセル情報・時間差テーブルを構築する上で、頻繁に更新メッセージを送信する必要がなくなり、ネットワーク負荷の軽減に貢献する。
また、GW1がセル情報・時間差テーブルの情報から同一セルとして判定するときにも、ある一定閾値以内であれば同じセルという判定をしているので、フェムトセルとマクロセルとのdelta_OTDの多少の揺らぎがあってもターゲットセルを特定することができる。
また、HNBのフェムトセル識別情報、HNBが接続するGW2のAddress情報およびセル情報・時間差テーブルのGW1による管理が容易になり、非特許文献1、2に記載されているようなハンドインフェーズ前のハンドアウトフェーズが不要となる。
4.第2実施例
本発明の第2実施例によれば、GW1のデータベース情報は、端末UE16がフェムトセル9からマクロセル13へのハンドアウトする際のハンドオーバ要求メッセージを利用して構築される。以下、図17および図18を参照しながら、ハンドアウトフェーズにおけるセル情報の登録/更新動作について説明する。
4.1)セル情報の登録/更新動作
図17および図18において、UE16はフェムトセル9内でHNB6と無線接続しながら、フェムトセル9のパイロット信号からPSCCell9を、マクロセル13のパイロット信からPSCCell13を、それぞれ受信する。そして、マクロセル13のパイロット受信電力の方がフェムトセル9のパイロット受信電力よりも大きいなどの測定結果に基づき、HNB6を通してGW2へ測定報告(Measurement Report)を送信する(動作S40)。
このMeasurement Reportには、Event Result(イベント結果)とMeasured Result(測定結果)とが含まれ、Event Resultにはマクロセル13のPSCCell13が設定され、Measured Resultには、マクロセル13に関する情報(PSCCell13、UE16とマクロセル13との基準時刻の時間差OTDcell13)と、フェムトセル9に関する情報(PSCCell9、UE16とマフェムトセル9との基準時刻の時間差OTDcell9)と、が設定される。ここで扱われる時間差OTDとは、フェムトセル9とマクロセル13のプライマリCCPCH(Common Control Physical Channel)という物理チャネルのSFN(System Frame Number)と、UE16のRLC Transparent ModeのCOUNT-CとのFrame OffsetとChip Offsetである。3GPP TS25.331 V11.4.0 (2013-1) Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 11)では、当該OTDはCOUNT-C-SFN high, OFFおよび Tmの3つのパラメータで表現される。
Measurement Reportメッセージを受信すると、GW2は、3GPP TS 25.413 V11.2.0 (2012-12) UTRAN Iu interface Radio Access Network Application Part (RANAP) signalling (Release 11)に記載されているようにRANAP:Relocation Required(ハンドオーバ要求)メッセージを構築し、GW1へ送信する(動作S41)。このRelocation Requiredメッセージには、
1)Target ID(ターゲット識別情報)
2)Target Cell Identity(ターゲットセル識別情報)
3)UE History Information(端末履歴情報)
4)Source RNC to Target RNC Transparent Container(ソース−ターゲットRNC間トランスペアレントコンテナ)
が設定される。ここでは、Target IDにはRNC14の識別情報が、Target Cell Identityにはマクロセル13のセル識別情報がそれぞれ設定される。さらに、UE History Informationには、IE Cell IdentityとしてUE16が在圏したフェムトセル9の識別情報およびPSCの組合せが設定される。
RANAP:Relocation Required(ハンドオーバ要求)メッセージを受信すると、GW1は当該受信したRANAP:Relocation Requestメッセージの内容からデータベース104のHNB登録テーブルおよびセル情報・時間差テーブルを構築する(動作S42)。さらに、GW1は、コアネットワーク15へRANAP:Relocation Requiredメッセージを送信する(動作S43)。この動作S43におけるRANAP:Relocation Requiredメッセージの構成は動作S41におけるRANAP: Relocation Requiredメッセージとは、以下の点を除いて同等である。
すなわち、動作S41におけるRANAP: Relocation Requiredメッセージに含まれていたハンドオーバ前セルのPSC情報(ここではPSCCell9)は削除され、動作S43におけるRANAP:Relocation RequiredメッセージのUE History Informationには、IE Cell IdentityにUE16が在圏したセルのセル識別情報(ここではCell9)が、IE UE Stayed in CellにUE16の過去のセル滞在時間(ここでは、TimeCell9)が、それぞれ在圏したセルの数だけ設定される。
RNC14は、GW1からコアネットワーク15を通してRANAP: Relocation Requestメッセージを受信すると、それ以降、通常のハンドオーバ処理が実行される。なお、GW1からRNS14へ、コアネットワーク15を通さずに、直接にハンドオーバ要求メッセージが送信されてもよい。
<セル情報の登録>
図19に示すように、第2実施例におけるセル情報の登録手順は、図12に示す第1実施例の登録手順(動作S301〜S308)から動作S305およびS306を除いた手順と同じである。
すなわち、図19において、登録されたHNBが単一のフェムトセルを有するHNBであれば(動作S303;NO)、制御部105は、HNBのCell Identity、PSCおよびAddressの組合せをデータベース104の基地局登録テーブルに登録する(動作S304)。動作S304の登録が完了した場合あるいは登録されたHNBが複数のフェムトセルを有するGW2である場合(動作S303;YES)、制御部105は、受信したHNB REGISTER REQUESTメッセージにHNB/GWに隣接するマクロセルが設定されているか否かを判定する(動作S307)。HNB REGISTER REQUESTメッセージにLocal Cell Informationが含まれているか否かの判定(動作S305)およびHNB登録テーブルの登録(動作S306)は実行されない。
<ハンドアウト時のセル情報登録>
図20に示すように、第2実施例におけるハンドアウト手順は、図16に示す第1実施例のハンドアウト手順(動作S401〜S410)のうち動作S404のみが異なっている。
図20において、GW1の制御部105は、下位装置からRANAP: Relocation Requiredメッセージを受信すると(動作S401)、その送信元がGW2か否かを判定する(動作S402)。送信元がGWかHNBかは、送信元アドレス、SCTP(Stream Control Transmission Protocol) Link情報、下位レイヤの情報等から把握できる。送信元がGW2であれば(動作S402;YES)、UE History InformationにUTRAN Cell Identityが設定されているか否かを判定する(動作S403)。設定されていれば(動作S403;YES)、HNBのセル識別情報およびPSCとGW2のアドレス情報とをデータベース104のHNB登録テーブルに格納する(動作S404a)。
続いて、RANAP: Relocation Requiredメッセージにおいて測定報告(Measurement Report)が正しく設定されているか否かを判定する(動作S405)。具体的には、図14の動作S312で述べた判定方法と同様である。Measurement Reportが正しく設定されていれば(動作S405;YES)、RANAP: Relocation Requiredメッセージにおいて設定されるターゲットセル識別情報あるいは当該RANAP: Relocation Requiredメッセージの送信元であるHNB/GWの周辺にあるマクロカバレッジ情報のセル識別情報が仮想セルIDテーブルに含まれるか否かを判定する(動作S406)。含まれる場合には(動作S406;YES)、ターゲットセル識別情報またはマクロカバレッジ情報のセル識別情報に対応する少なくとも1つの仮想セル識別情報を仮想セルIDテーブルから取得する(動作S407)。
動作S407により仮想セル識別情報のリストを取得した場合あるいはターゲットセル識別情報あるいは送信元であるHNB/GWの周辺にあるマクロカバレッジ情報のセル識別情報が仮想セルIDテーブルに含まれない場合(動作S406;NO)、制御部105は、受信したRANAP: Relocation Requiredメッセージの測定報告からdelta_OTDを算出する(動作S408)。計算方法の具体例は上述したとおりである。
こうして、制御部105はデータベース104のセル情報・時間差テーブルに、HNBのセル識別情報およびPSC、仮想セルIDリスト、マクロセルのセル識別情報およびPSC、マクロセルとフェムトセルとのdelta_OTD、および、Measured Resultsに含まれる他のセルのPSCと当該他のセルとフェムトセルとのdelta_OTDのリストを格納する(動作S409)。以下、通常のハンドアウト手順の残りを実行する(動作S410)。
4.2)ハンドインフェーズ
上述したようにデータベース104のHNB登録テーブル、仮想セルIDテーブルおよびセル情報・時間差テーブルが構築され、このデータベース情報を利用することで、第1実施例と同様に、図13および図14で説明したハンドイン手順を実行することができる。
4.3)効果
上述したように、本発明の第2実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
まず、GW2からGW1へ通知されるハンドオーバ要求メッセージを用いて、GW2の配下のセル7−9に関するセル情報を上位のGW1へ通知し、これを用いてGW1がセル情報に関するデータベースを構築する。マクロセル13のNodeB12に無線接続中のUE16がマクロセル13からGW2配下のフェムトセル9へハンドインする場合、GW1は、RNC14から当該ハンドオーバ要求を受信すると、データベースに登録されたセル情報を参照することで、当該ハンドオーバのターゲットセルがGW2配下のフェムトセル9であると知ることができ、GW2を通してHNB6へハンドオーバ要求を送信することができる。
より具体的には、GW2がHNBのセル識別情報およびPSC情報をGW1へ送信しているので、GW1が、HNBのセル識別情報とPSC情報がGW2配下の情報であることを記憶できる。したがって、ハンドインにおいてGW1がターゲットセルを特定できるとともに、ハンドオーバ要求メッセージの送信先を決定することができ、UE16の移動においても無線通信接続が切れることなく維持されうる。
また、ハンドアウトフェーズにおいてGW2からGW1に送信されるRANAP: Relocation Requiredメッセージ内のUE History InformationにおけるIE Cell IdentityとTime UE Stayed In Cell IEとに、HNBのセル識別情報およびPSC情報に加えて、既存のIE Cell IdentityとTime UE Stayed In Cell IEも設定する。さらに、GW1がRNC14へ送信するRANAP: Relocation Requiredメッセージ内のUE History InformationにおけるIE Cell IdentityおよびTime UE Stayed In Cell IEには、既存のIE Cell IdentityとTime UE Stayed In Cell IEのみを設定する。したがって、GW1からRNC14へ送信されるハンドオーバ要求メッセージに新たなパラメータを追加する必要がなくなり、コアネットワーク15やRNC14において通常通りのハンドアウト時のハンドオーバ要求メッセージ設定が利用できる。
また、GW1のデータベースは、セル識別情報をもつ配下のHNB/GWのアドレス情報をHNB登録テーブルとして保持しているために、ハンドインフェーズにおいてハンドオーバ要求メッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、セル情報・時間差テーブルを利用することなく、一意にハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスをデータベースから決定することができる。
GW1は、マクロセルの識別情報に対応する仮想セルIDテーブルを内部データベース104に保持しているので、ハンドアウトフェーズにおいて、セル情報・時間差テーブルにターゲットセルであるマクロセルまたはHNB/GW2の近隣マクロセルに対応する仮想セルIDリストも記憶することができる。これにより、ハンドインフェーズにおいて、RANAP Relocation Requestメッセージのターゲットセル識別情報によるセル情報・時間差テーブルのフィルタリングが可能となり、ターゲットセルを特定する確率を高めることができる。
GW1は、HNB/GW2のHNB登録手順において、セル識別情報と当該セル識別情報をもつHNB/GW2のアドレス情報との組み合わせを自動的に内部データベース104に構築するので、ハンドインフェーズにおいて、RANAP Relocation Requestメッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、RANAP Relocation Requestメッセージの送信先アドレスをデータベース104から決定することが可能となる。
GW1は、ハンドアウトフェーズにおいて、RANAP: Relocation RequiredメッセージのUE History InformationからHNBのセル識別情報と、RANAP: Relocation Requiredメッセージの送信元であるGW2のアドレス情報との組み合わせを自動的に内部データベース104に構築するので、ハンドインフェーズにおいて、RANAP Relocation Requestメッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、RANAP Relocation Requestメッセージの送信先アドレスをデータベース104から決定することが可能となる。
さらに、GW1はセル情報・時間差テーブルのdelta_OTD情報において、同一と判定する際の幅を設けているので、セル内のハンドオーバ地点による伝搬距離差に起因するOTDのズレが生じ、その結果、delta_OTD情報にもズレが生じたとしても、GW1が同一のセルと判定することができ、ターゲットセルの特定確率を高めることが可能となる。また、セルの長時間運用によってセルの基準信号の送信タイミングに多少ズレが生じたとしても、同様の効果が得られる。
5.他の実施例
HNBのセル識別情報およびPSCとの組合せをGW1が知る方法としては、上述した第1実施例のようにHNB登録/更新メッセージを利用する方法、第2実施例のようにUE History InformationのIE Time UE Stayed in Cellを利用する方法があるが、ネットワークアーキテクチャあるいはアクセス方式によって他の方法を採用することも可能である。以下、他の実施例について説明する。
5.1)第3実施例
本発明の第3実施例によれば、UE History Informationに一つのCell IdentityとPSCの組合せを設定する。
図18に示すハンドアウトシーケンスにおいて、動作S41のRANAP:Relocation Requiredメッセージでは、IE UE History InformationにCell IdentityとTime UE Stayed in Cellの組合せが複数設定可能である。上述した第2実施例では、本来設定のUE History Informationの情報に加えて、Time UE Stayed in Cell IEにHNBのPSCとセル識別情報との組合せを追加で設定している。
これに対して、HNBのセル識別情報とPSCの組合せのみを一つだけ設定する、という方法も可能である。この場合、図18の動作S43において、GW1がコアネットワーク15に送信するRANAP Relocation RequiredメッセージではIE UE History Informationが設定されない。
第3実施例によれば、GW2がHNBのセル識別情報およびPSC情報をGW1へ送信しているので、GW1が、HNBのセル識別情報とPSC情報がGW2配下の情報であることを記憶できる。したがって、ハンドインにおいてGW1がターゲットセルを特定できるとともに、ハンドオーバ要求メッセージの送信先を決定することができ、UE16の移動においても無線通信接続が切れることなく維持されうる。
さらに、ハンドアウトフェーズにおいてGW2からGW1に送信されるRANAP: Relocation Requiredメッセージ内のUE History InformationにおけるIE Cell IdentityとTime UE Stayed In Cell IEとに、HNBのセル識別情報およびPSC情報に加えて、既存のIE Cell IdentityとTime UE Stayed In Cell IEも設定する。さらに、GW1がRNC14へ送信するRANAP: Relocation Requiredメッセージ内のUE History InformationにおけるIE Cell IdentityおよびTime UE Stayed In Cell IEには、既存のIE Cell IdentityとTime UE Stayed In Cell IEのみを設定する。したがって、GW1からRNC14へ送信されるハンドオーバ要求メッセージに新たなパラメータを追加する必要なくなり、コアネットワーク15やRNC14において通常通りのハンドアウト時のハンドオーバ要求メッセージ設定が利用できる。
5.2)第4実施例
本発明の第4実施例によれば、Measured Resultにおいて含められる測定情報のセルとして、ソースセルとターゲットセルの2セルのみを設定する。
第4実施例によれば、ハンドアウトフェーズにおいて、図18の動作S41に記載されたRANAP Relocation RequiredメッセージのMeasurement ReportのMeasured ResultにソースセルのPSCおよびOTD情報とターゲットセルのPSCおよびOTD情報のみを設定する。この場合、IE UE History Informationは、既存設定のUE History Informationの情報のみを設定すればよいので、図18の動作S43においてGW1がコアネットワーク15に送信するRANAP Relocation RequiredメッセージのIE UE History Informationに動作S41で設定されたものと同じ値を設定することができる。
また、RANAP Relocation RequiredメッセージのMeasurement ReportのEvent Resultに設定されているPSCはターゲットセルのPSCであるから、UE History Informationの最初のCell Identityに対応付けられるPSCは、RANAP Relocation RequiredメッセージのMeasurement ReportのEvent Resultに設定されたPSCではない、もう一方のPSCである。
このようにして、ソースセルであるHNBのセルPSCとHNBのセル識別情報とのマッピングを取得し、HNB登録テーブルに保存すると共に、セル情報・時間差テーブルを作成するための情報として利用する事ができる。
本発明の第4実施例によれば、GW2がHNBのセル識別情報およびPSC情報をGW1へ送信しているので、GW1が、HNBのセル識別情報とPSC情報がGW2配下の情報であることを記憶できる。したがって、ハンドインにおいてGW1がターゲットセルを特定できるとともに、ハンドオーバ要求メッセージの送信先を決定することができ、UE16の移動においても無線通信接続が切れることなく維持されうる。
また、GW1のデータベースは、セル識別情報をもつ配下のHNB/GWのアドレス情報をHNB登録テーブルとして保持している。このために、ハンドインフェーズにおいてハンドオーバ要求メッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、セル情報・時間差テーブルを利用することなく、一意にハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスをデータベースから決定することができる。
GW1は、HNB/GW2のHNB登録手順において、セル識別情報と当該セル識別情報をもつHNB/GW2のアドレス情報との組み合わせを自動的に内部データベース104に構築する。したがって、ハンドインフェーズにおいて、RANAP Relocation Requestメッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、RANAP Relocation Requestメッセージの送信先アドレスをデータベース104から決定することが可能となる。
GW1は、ハンドアウトフェーズにおいて、RANAP: Relocation RequiredメッセージのUE History InformationからHNBのセル識別情報と、RANAP: Relocation Requiredメッセージの送信元であるGW2のアドレス情報との組み合わせを自動的に内部データベース104に構築する。したがって、ハンドインフェーズにおいて、RANAP Relocation Requestメッセージのターゲットセル識別情報が正しくターゲットセルを特定できている場合には、RANAP Relocation Requestメッセージの送信先アドレスをデータベース104から決定することが可能となる。
5.3)第5実施例
本発明の第5実施例によれば、収容するGW2と収容される複数のHNBとの関係は、GW1にとってGW2の配下の一つ以上のセルが一つのセルとして管理されるのであれば、以下の形態を持ってもよい。
a)GWとHNBが多段構成されるHNBシステム。企業内GW等で利用することができ、構成としては複数のGWが中間に存在しても良い。
b)GW配下に接続されるRNCと複数のNodeBとで構成される無線ネットワークシステム。
c)Donor基地局とRelay基地局からなるリレーシステム。Donor基地局は一つないし複数のRelay基地局と有線ないし無線接続を行い、Donor基地局もセルを構築してもよい。
d)C/U分離基地局システム。C-Plane制御は代表的な一つのシステムで集約し、U-PlaneのRadio Pointは複数存在する。
上述したa)〜d)のシステム形態であっても、本発明は適用可能である。
5.4)第6実施例
上述した第1〜第5実施例ではWCDMA技術をベースとして記載しているが、LTE(Long Term Evolution)やGSM、WiFi等他の無線システムであっても適用可能である。
たとえばLTEではHeNBGWとHeNBとが一つのフェムト基地局システムであり、オペレータネットワークの第1HeNBGWに企業内ネットワークの第2HeNBGWが接続され、さらにその配下にHeNBが複数接続される。このような形態であっても、第1HeNBGWは第2HeNBGW配下のセルの物理セル識別情報(PCI: Physical Cell Identity)と論理セル識別情報(Cell Identity)との組み合わせを管理し、マクロeNBとHeNBとのDelta_OTDを利用してHand-in/out動作に適用可能である。
5.5)第7実施例
上述した第2実施例では、UEのセル測定としてEvent 1aやEvent 1c等のIntra Frequency Measurementを利用したが、Inter Frequency Measurementや、OTDOA measurementを利用することもできる。異周波数ハンドオーバの場合、HNBのセルは、異周波においてもHNBセルのシステム情報のみを報知するビーコンセルとして存在してもよい。delta_OTD情報としてTmの値のみ利用する事も考えられる。
5.6)第8実施例
本発明の第8実施例によれば、GW1、RNC14、HNBの装置間通信によるセル情報・時間差テーブルを構築する。
上述した第1〜第7実施例において、セル情報・時間差テーブルは、メッセージに設定されている情報から構築したが、GW1、RNC14、HNBおよびGW2はそれぞれ基準時刻を保持しているので、直接装置間通信によってタイミングの違いを認識する事が可能である。装置間通信に各セルの基準時刻の情報も付与する事によって、セル情報・時間差テーブルをGW1で構築する事が可能となる。
5.7)第9実施例
本発明の第9実施例によれば、セル情報・時間差テーブルをGW1のシステムパラメータとして構築する。
上述した第1〜第8実施例において、セル情報・時間差テーブルやHNB登録テーブルは、GW1が装置間メッセージの送受信や装置間同期機能から自ら構築するものであったが、第9実施例によれば、その情報を外部インターフェースを通して設定することもできる。たとえば手動で入力してもよし、他ノードが第2中継装置の情報を収集したり、第2中継装置を含むフィールドネットワーク情報を収集したりするような試験端末が存在すれば、その試験端末や他ノードから第1中継装置へ情報を送付するようにしてもよい。
5.8)第10実施例
本発明の第10実施例によれば、セル情報・時間差テーブルをGW1とGW2においてそれぞれ構築する。
上述した第1〜第9実施例において、セル情報・時間差テーブルは、GW1が保持するデータベース104として構築していたが、同様の仕組みをGW2に設けることもできる。
上述した実施形態および実施例において、上述した基地局、中継装置の処理は、それぞれ目的に応じて作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したプログラムを基地局や中継装置にてそれぞれ読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを基地局や中継装置にそれぞれ読み込ませ、実行するものであっても良い。基地局や中継装置にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、基地局や中継装置にそれぞれ内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは基地局や中継装置内のCPU(不図示)にてそれぞれ読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
6.付記
上述した実施形態の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムにおけるハンドオーバ制御方法であって、
前記第1中継装置が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を取得し、
無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する、
ことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
(付記2)
前記セル情報は、前記配下の第2基地局のセルを識別する論理セル識別情報と物理セル識別情報と、を含むことを特徴とする付記1に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記3)
前記第1中継装置が、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする付記2に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記4)
前記セル情報は、さらに、前記第2基地局が制御するセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記セルと前記隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含むことを特徴とする付記2または3に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記5)
前記第1中継装置が、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と、当該ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報と、前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする付記4に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記6)
前記第1中継装置が前記セル情報を外部から入力することを特徴とする付記1−5のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記7)
前記第2中継装置が、配下の第2基地局に関する情報を送信する基地局登録メッセージあるいは基地局更新メッセージを用いて前記セル情報を前記第1中継装置へ通知することを特徴とする付記6に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記8)
前記第2中継装置が、前記第2基地局から前記第1基地局へハンドオーバするハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージを用いて、前記セル情報を前記第1中継装置へ通知することを特徴とする付記6に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記9)
前記ハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に当該ハンドオーバのソースセルの物理セル識別情報が設定され、前記第1中継装置から前記基地局制御装置へ送信されるハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に通常の滞在時間情報が設定されることを特徴とする付記8に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記10)
前記第1中継装置が、その直下の基地局のセルおよび前記第2基地局のセルに関する論理セル識別情報と、前記直下の基地局、前記第2基地局および前記第2中継装置のアドレス情報とを対応づけた基地局登録テーブルを保持し、
前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記基地局登録テーブルを検索し、前記ターゲットセルおよび前記ハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスを特定する、
ことを特徴とする付記1−9のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記11)
前記第1中継装置が、前記第1基地局のセルの論理セル識別情報と、前記少なくとも1つの第2基地局を含む少なくとも1つの仮想セルの論理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルの論理セル識別情報と、を対応づけたセル情報テーブルを保持し、
前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記セル情報テーブルを検索し、前記ターゲットセルの候補を絞り込む、
ことを特徴とする付記1−10のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記12)
前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルが使用する物理セル識別情報と、前記第2基地局のセルとその隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
ことを特徴とする付記11に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記13)
前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルおよび前記第1基地局のセルを除いた他のセルが使用する物理セル識別情報と、前記他のセルと前記第2基地局のセルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
ことを特徴とする付記11または12に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記14)
前記第1中継装置および前記第2中継装置が、セル間の基準時刻の時間差情報を同一と判定するための幅を設定したことを特徴とする付記4、5、12および13のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記15)
前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルまでの経路を特定することを特徴とする付記1−14のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
(付記16)
基地局制御装置が接続された通信ネットワークに接続され、配下に少なくとも下位中継装置が接続された中継装置であって、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記下位中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続されており、
前記下位中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を格納する格納手段と、
無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する制御手段と、
を有することを特徴とする中継装置。
(付記17)
前記セル情報は、前記配下の第2基地局のセルを識別する論理セル識別情報と物理セル識別情報と、を含むことを特徴とする付記16に記載の中継装置。
(付記18)
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする付記17に記載の中継装置。
(付記19)
前記セル情報は、さらに、前記第2基地局が制御するセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記セルと前記隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含むことを特徴とする付記17または18に記載の中継装置。
(付記20)
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と、当該ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報と、前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする付記19に記載の中継装置。
(付記21)
前記制御手段は、前記セル情報を外部から入力することを特徴とする付記16−20のいずれか1項に記載の中継装置。
(付記22)
前記制御手段は、前記下位中継装置から、その配下の第2基地局に関する情報を送信する基地局登録メッセージあるいは基地局更新メッセージを用いて前記セル情報を受信することを特徴とする付記21に記載の中継装置。
(付記23)
前記制御手段は、前記下位中継装置から、前記第2基地局から前記第1基地局へハンドオーバするハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージを用いて、前記セル情報を受信することを特徴とする付記21に記載の中継装置。
(付記24)
前記ハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に当該ハンドオーバのソースセルの物理セル識別情報が設定されており、前記制御手段は、前記基地局制御装置へ送信するハンドオーバ要求メッセージの前記無線局の履歴情報に関する情報要素に通常の滞在時間情報を設定する、ことを特徴とする付記23に記載の中継装置。
(付記25)
前記格納手段は、当該中継装置の直下の基地局のセルおよび前記第2基地局のセルに関する論理セル識別情報と、前記直下の基地局、前記第2基地局および前記下位中継装置のアドレス情報とを対応づけた基地局登録テーブルを保持し、
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記基地局登録テーブルを検索し、前記ターゲットセルおよび前記ハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスを特定する、
ことを特徴とする付記16−24のいずれか1項に記載の中継装置。
(付記26)
前記格納手段は、前記第1基地局のセルの論理セル識別情報と、前記少なくとも1つの第2基地局を含む少なくとも1つの仮想セルの論理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルの論理セル識別情報と、を対応づけたセル情報テーブルを保持し、
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記セル情報テーブルを検索し、前記ターゲットセルの候補を絞り込む、
ことを特徴とする付記16−25のいずれか1項に記載の中継装置。
(付記27)
前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルが使用する物理セル識別情報と、前記第2基地局のセルとその隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
前記制御手段は、前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
ことを特徴とする付記26に記載の中継装置。
(付記28)
前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルおよび前記第1基地局のセルを除いた他のセルが使用する物理セル識別情報と、前記他のセルと前記第2基地局のセルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
前記制御手段は、前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
ことを特徴とする付記26または27に記載の中継装置。
(付記29)
前記制御手段はセル間の基準時刻の時間差情報を同一と判定するための幅を設定することを特徴とする付記19、20、27および28のいずれか1項に記載の中継装置。
(付記30)
前記制御手段が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルまでの経路を特定することを特徴とする付記16−29のいずれか1項に記載の中継装置。
(付記31)
通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムにおける前記第1中継装置におけるターゲットセル選択方法であって、
格納手段が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を格納し、
制御手段が、無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記セル情報を用いて前記ハンドオーバのターゲットセルを選択する、
ことを特徴とするターゲットセル選択方法。
(付記32)
前記セル情報は、前記配下の第2基地局のセルを識別する論理セル識別情報と物理セル識別情報と、を含むことを特徴とする付記31に記載のターゲットセル選択方法。
(付記33)
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする付記32に記載のターゲットセル選択方法。
(付記34)
前記セル情報は、さらに、前記第2基地局が制御するセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記セルと前記隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含むことを特徴とする付記32または33に記載のターゲットセル選択方法。
(付記35)
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と、当該ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報と、前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする付記34に記載のターゲットセル選択方法。
(付記36)
前記制御手段は、前記セル情報を外部から受信することを特徴とする付記31−35のいずれか1項に記載のターゲットセル選択方法。
(付記37)
前記下位中継装置から、その配下の第2基地局に関する情報を送信する基地局登録メッセージあるいは基地局更新メッセージを用いて前記セル情報を受信することを特徴とする付記36に記載のターゲットセル選択方法。
(付記38)
前記下位中継装置から、前記第2基地局から前記第1基地局へハンドオーバするハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージを用いて、前記セル情報を受信することを特徴とする付記364に記載のターゲットセル選択方法。
(付記39)
前記ハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に当該ハンドオーバのソースセルの物理セル識別情報が設定されており、前記制御手段は、前記基地局制御装置へ送信するハンドオーバ要求メッセージの前記無線局の履歴情報に関する情報要素に通常の滞在時間情報を設定する、ことを特徴とする付記38に記載のターゲットセル選択方法。
(付記40)
前記格納手段は、当該中継装置の直下の基地局のセルおよび前記第2基地局のセルに関する論理セル識別情報と、前記直下の基地局、前記第2基地局および前記第2中継装置のアドレス情報とを対応づけた基地局登録テーブルを保持し、
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記基地局登録テーブルを検索し、前記ターゲットセルおよび前記ハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスを特定する、
ことを特徴とする付記31−39のいずれか1項に記載のターゲットセル選択方法。
(付記41)
前記格納手段は、前記第1基地局のセルの論理セル識別情報と、前記少なくとも1つの第2基地局を含む少なくとも1つの仮想セルの論理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルの論理セル識別情報と、を対応づけたセル情報テーブルを保持し、
前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記セル情報テーブルを検索し、前記ターゲットセルの候補を絞り込む、
ことを特徴とする付記31−40のいずれか1項に記載のターゲットセル選択方法。
(付記42)
前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルが使用する物理セル識別情報と、前記第2基地局のセルとその隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
前記制御手段は、前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
ことを特徴とする付記41に記載のターゲットセル選択方法。
(付記43)
前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルおよび前記第1基地局のセルを除いた他のセルが使用する物理セル識別情報と、前記他のセルと前記第2基地局のセルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
前記制御手段は、前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
ことを特徴とする付記41または42に記載のターゲットセル選択方法。
(付記44)
前記制御手段はセル間の基準時刻の時間差情報を同一と判定するための幅を設定することを特徴とする付記34、35、42および43のいずれか1項に記載のターゲットセル選択方法。
(付記45)
前記制御手段が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルまでの経路を特定することを特徴とする付記31−44のいずれか1項に記載の中継装置。
(付記46)
通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムであって、
前記第1中継装置が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を取得し、
無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する、
ことを特徴とする無線通信システム。
本発明はセル構成を有する移動通信システムにおけるハンドオーバ制御に適用可能である。
1 第1中継装置(GW)
2 第2中継装置(GW)
3 仮想セル
4−6 基地局(HNB)
7−9 セル(フェムトセル)
10 基地局(HNB)
11 セル(フェムトセル)
12 基地局(NodeB)
13 セル(マクロセル)
14 基地局制御装置(RNC)
15 コアネットワーク
101 通信部
102 下位装置通信部
103 プロトコルメッセージ構築部
104 データベース
105 制御部
201 上位装置通信部
202 基地局通信部
203 プロトコルメッセージ構築部
204 配下基地局情報格納部
205 制御部

Claims (32)

  1. 通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムにおけるハンドオーバ制御方法であって、
    前記第1中継装置が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を取得し、
    無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する、
    ことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
  2. 前記セル情報は、前記配下の第2基地局のセルを識別する論理セル識別情報と物理セル識別情報と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のハンドオーバ制御方法。
  3. 前記第1中継装置が、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする請求項2に記載のハンドオーバ制御方法。
  4. 前記セル情報は、さらに、前記第2基地局が制御するセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記セルと前記隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含むことを特徴とする請求項2または3に記載のハンドオーバ制御方法。
  5. 前記第1中継装置が、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と、当該ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報と、前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする請求項4に記載のハンドオーバ制御方法。
  6. 前記第1中継装置が前記セル情報を外部から入力することを特徴とする請求項1−5のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
  7. 前記第2中継装置が、配下の第2基地局に関する情報を送信する基地局登録メッセージあるいは基地局更新メッセージを用いて前記セル情報を前記第1中継装置へ通知することを特徴とする請求項6に記載のハンドオーバ制御方法。
  8. 前記第2中継装置が、前記第2基地局から前記第1基地局へハンドオーバするハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージを用いて、前記セル情報を前記第1中継装置へ通知することを特徴とする請求項6に記載のハンドオーバ制御方法。
  9. 前記ハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に当該ハンドオーバのソースセルの物理セル識別情報が設定され、前記第1中継装置から前記基地局制御装置へ送信されるハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に通常の滞在時間情報が設定されることを特徴とする請求項8に記載のハンドオーバ制御方法。
  10. 前記第1中継装置が、その直下の基地局のセルおよび前記第2基地局のセルに関する論理セル識別情報と、前記直下の基地局、前記第2基地局および前記第2中継装置のアドレス情報とを対応づけた基地局登録テーブルを保持し、
    前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記基地局登録テーブルを検索し、前記ターゲットセルおよび前記ハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスを特定する、
    ことを特徴とする請求項1−9のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
  11. 前記第1中継装置が、前記第1基地局のセルの論理セル識別情報と、前記少なくとも1つの第2基地局を含む少なくとも1つの仮想セルの論理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルの論理セル識別情報と、を対応づけたセル情報テーブルを保持し、
    前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記セル情報テーブルを検索し、前記ターゲットセルの候補を絞り込む、
    ことを特徴とする請求項1−10のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
  12. 前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルが使用する物理セル識別情報と、前記第2基地局のセルとその隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
    前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
    ことを特徴とする請求項11に記載のハンドオーバ制御方法。
  13. 前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルおよび前記第1基地局のセルを除いた他のセルが使用する物理セル識別情報と、前記他のセルと前記第2基地局のセルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
    前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
    ことを特徴とする請求項11または12に記載のハンドオーバ制御方法。
  14. 前記第1中継装置および前記第2中継装置が、セル間の基準時刻の時間差情報を同一と判定するための幅を設定したことを特徴とする請求項4、5、12および13のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
  15. 前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルまでの経路を特定することを特徴とする請求項1−14のいずれか1項に記載のハンドオーバ制御方法。
  16. 基地局制御装置が接続された通信ネットワークに接続され、配下に少なくとも下位中継装置が接続された中継装置であって、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記下位中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続されており、
    前記下位中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を格納する格納手段と、
    無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する制御手段と、
    を有することを特徴とする中継装置。
  17. 前記セル情報は、前記配下の第2基地局のセルを識別する論理セル識別情報と物理セル識別情報と、を含むことを特徴とする請求項16に記載の中継装置。
  18. 前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする請求項17に記載の中継装置。
  19. 前記セル情報は、さらに、前記第2基地局が制御するセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記セルと前記隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含むことを特徴とする請求項17または18に記載の中継装置。
  20. 前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージに含まれる前記ターゲットセルの物理セル識別情報と、当該ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報と、前記セル情報とを用いて、前記ターゲットセルを特定することを特徴とする請求項19に記載の中継装置。
  21. 前記制御手段は、前記セル情報を外部から入力することを特徴とする請求項16−20のいずれか1項に記載の中継装置。
  22. 前記制御手段は、前記下位中継装置から、その配下の第2基地局に関する情報を送信する基地局登録メッセージあるいは基地局更新メッセージを用いて前記セル情報を受信することを特徴とする請求項21に記載の中継装置。
  23. 前記制御手段は、前記下位中継装置から、前記第2基地局から前記第1基地局へハンドオーバするハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージを用いて、前記セル情報を受信することを特徴とする請求項21に記載の中継装置。
  24. 前記ハンドアウトフェーズのハンドオーバ要求メッセージは、前記無線局の履歴情報に関する情報要素に当該ハンドオーバのソースセルの物理セル識別情報が設定されており、前記制御手段は、前記基地局制御装置へ送信するハンドオーバ要求メッセージの前記無線局の履歴情報に関する情報要素に通常の滞在時間情報を設定する、ことを特徴とする請求項23に記載の中継装置。
  25. 前記格納手段は、当該中継装置の直下の基地局のセルおよび前記第2基地局のセルに関する論理セル識別情報と、前記直下の基地局、前記第2基地局および前記下位中継装置のアドレス情報とを対応づけた基地局登録テーブルを保持し、
    前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記基地局登録テーブルを検索し、前記ターゲットセルおよび前記ハンドオーバ要求メッセージの送信先アドレスを特定する、
    ことを特徴とする請求項16−24のいずれか1項に記載の中継装置。
  26. 前記格納手段は、前記第1基地局のセルの論理セル識別情報と、前記少なくとも1つの第2基地局を含む少なくとも1つの仮想セルの論理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルの論理セル識別情報と、を対応づけたセル情報テーブルを保持し、
    前記制御手段は、前記基地局制御装置から受信したハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの論理セル識別情報を用いて前記セル情報テーブルを検索し、前記ターゲットセルの候補を絞り込む、
    ことを特徴とする請求項16−25のいずれか1項に記載の中継装置。
  27. 前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルの隣接セルが使用する物理セル識別情報と、前記第1基地局のセルと隣接する第2基地局のセルが使用する物理セル識別情報と、前記第2基地局のセルとその隣接セルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
    前記制御手段は、前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
    ことを特徴とする請求項26に記載の中継装置。
  28. 前記セル情報テーブルは、さらに、前記第2基地局のセルおよび前記第1基地局のセルを除いた他のセルが使用する物理セル識別情報と、前記他のセルと前記第2基地局のセルとの間の基準時刻の時間差情報と、を含み、
    前記制御手段は、前記ハンドオーバ要求メッセージのターゲットセルの物理セル識別情報と、前記ターゲットセルとソースセルとの間の基準時刻の時間差情報とを用いて前記セル情報テーブルを検索することで、前記ターゲットセルの候補を更に絞り込む、
    ことを特徴とする請求項26または27に記載の中継装置。
  29. 前記制御手段はセル間の基準時刻の時間差情報を同一と判定するための幅を設定することを特徴とする請求項19、20、27および28のいずれか1項に記載の中継装置。
  30. 前記制御手段が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルまでの経路を特定することを特徴とする請求項16−29のいずれか1項に記載の中継装置。
  31. 通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムにおける前記第1中継装置におけるターゲットセル選択方法であって、
    格納手段が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を格納し、
    制御手段が、無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記セル情報を用いて前記ハンドオーバのターゲットセルを選択する、
    ことを特徴とするターゲットセル選択方法。
  32. 通信ネットワークに基地局制御装置および第1中継装置が接続され、前記基地局制御装置の配下に少なくとも1つの第1基地局が接続され、前記第1中継装置の配下に少なくとも第2中継装置が接続され、前記第2中継装置の配下に少なくとも1つの第2基地局が接続された無線通信システムであって、
    前記第1中継装置が、前記第2中継装置の配下の第2基地局が制御するセルのセル情報を取得し、
    無線局が無線接続中の前記第1基地局から前記第2基地局へハンドオーバするハンドインフェーズにおいて、前記第1中継装置が、前記セル情報を用いて、前記ハンドオーバのターゲットセルを特定する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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